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Jul 02, 2025 by
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ふふふ(笑)。
コレ、な~んだ?
モルドバで生産されるブランデー『ディヴィン』です(笑)!
基本
白ワインを原料としたブランデーで、樽熟成させるもののようです。
これはモルドバ中央部に所在するシャトー•コジュシュナ ワイン、スピリッツ、ウイスキーまで幅広く作るワイナリーのものです。
ソーヴィニョン•ブラン50%、マスカット50%のワインをシャラント式単式蒸留器で2回蒸留しオーク樽(フレンチ&カルパチアンのバリックかと)
で10年熟成させたもの。
実は一度試飲してコスパの良さに驚き、すぐに発注して販売しましたが、数が少なく輸入元即完売(笑)。待ちに待った再入荷となります。
味わいはアロマティックで深みのある本格派。実に美味しい。しかも安い!有名どころのコニャック飲むより遥かに旨い(笑)。『チャチャ』に引き続き新たな発見です。ケチでへそ曲がりなマスキューらしいアイテムでございます(笑)。
ちなみに40%500ml入りで3300円税込となります。
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Jun 22, 2025 by
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今月末の6月27日(金)、28日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
お時間はいつも通りでございます。
6月27日(金)17∼20時
6月28日(土)11∼20時
夏が1ヶ月前倒ししたかのような天候、まさかまさかの展開となりました。通常ですと、6月ですからしっかりとした赤で構わないはずなのですが…。この暑さ…、どないしましょう(笑)?試飲会に出すワインのチョイスは1ヶ月くらい前から始めますから、今更変更も出来ない。う~ん、困った!そこで、1番目に急遽キレキレの白を持ってきました。クエン酸チャージ!
○グロ・プラン・デュ・ペイ・ナント シュール・リー 2023年 ドメーヌ・B&D・マルタン フランス ロワール 白 750ml 1697円税込
当店の定番ワイン、ミュスカデ・セヴル・エ・メーヌ・シュール・リーの名手、ドメーヌ・マルタンのグロ・プランです。
ナント地方の地場品種グロ・プラン種100%でつくられています。かつてはアペラシオンもA.O.C.とV.D.P.の間のA.O.V.D.Q.S.となっていたものは、現在はグロ・プラン・デュ・ペイ・ナント シュール・リーA.O.C.に昇格しております。
このグロ・プラン種はフォール・ブランシュの別名でガスコーニュ地方のワインやアルマニャックの原料ワインとしても広く使われます。
またソーミュールでは甘口ワインとして有名です。
味わいはミュスカデに似た新鮮なリンゴ酸で勝負するタイプのワインです。
とはいえマルタンがつくりますからコクとミネラル感があり、飲み飽きしないすぐれたワインです。
ミュスカデと比べるとやや酸が弱く、その分厚みを感じます。
マルタンのシュール・リーつくりは明らかな必然性をかんじますね。
また、このワインちょっと塩辛さがあり、まさに魚介料理に最適です!
エビのフリッターに塩とレモン汁をかけたら最高ですね。(思わず涎が…。)
地元のオイスターバーやシーフードレストランでは定番中の定番なのです。
まさに夏向きの白ワインです!
●シャトー•ガデ•クィペ 2019年 ボルドー メドックA.C. 赤 750ml 2074円税込
フランス•ボルドー•メドックのクリュ•ブルジョワのシャトー•ラルジャンテール。マスキューの好きなボルドーですが、このシャトー•ラルジャンテールのオーナー フィリップ•ライシュさんが同じベガダン村の畑で作るのがこのワインです。
セパージュはメルロ、カベルネ•ソーヴィニヨン、プティ•ヴェルド。木樽は使わずステンレス•タンクとコンクリート•タンクで発酵•熟成したもの。
第一印象はメドックらしからぬしっかりした印象(ゴメンナサイ)。軽くて抜けたような今風のメドックとは違いますね(笑)。とても素直で実直
。
抜栓してからワインはゆっくりフレンドリーさに向かう(笑)。森の香りがふっくらしながら開いていく。タンニン、酸、旨味のバランスの取れ方が質実で素晴らしい。変に付け足したり加えたりしていないことがとても良い方向に行っていますね(笑)。
●シャトー•ラ•ブランド•ルージュ•トラディション 2016年 フランス ボルドー フロンサックA
.C. 赤 750ml 2640円税込み
このシャトー•ラ•ブランドはボルドー右岸フロンサックのサイヤン村にあります。シャトーを購入してから、まったくの素人であったため前オーナーにお願いして共にワイン作りを行い習得(笑)。2017年ヴィンテージから100%自力でワイン作りを行うようになったとか(笑)。異世界からワイン作りへのアプローチは様々(笑)。
この2016年ヴィンテージは1730年代からこのシャトーを所有していた前オーナーとの合作かな(笑)。
セパージュはメルロ70%、カベルネ•フラン30%。発酵•熟成共にコンクリート•タンクで18ヶ月の熟成を経て瓶詰め。
開けたてはちょっと退屈な印象ですが(笑)、徐々に美しくなってきます(笑)。アルコール分は14%ありますが、アルコリックに感じません。とても折り合いが良い。果実味は小粒のブラム、ベリー等。それらがゆっくり量を増しながら出てくる様は、古典的なボルドーが達する1度目の熟成のピーク。古さは無く洗練された果実の舞。
う~ん。
なかなかお目にかかれない素晴らしいボルドーワインでございます(笑)。
以下ブログより
皆さん!
カベルネ•フランご存知ですよね(笑)。
ボルドー等のブレンド補助品種として最近増えてきました。
一般にボルドーですと、メルロがメインでその補助としてカベルネ•ソーヴィニヨンを加えます。カベルネ•ソーヴィニヨンをワインの骨格として利用。いわゆるボルドーA.C.やメドックA.
C.等はこの黄金比のものがほとんどです。
でもですね(笑)、温暖化に伴ってか、カベルネ•ソーヴィニヨンからカベルネ•フランに変わって来たようです。ワイン自体もフランを補助に使うことで、骨格がよりしっかりします。端的に言えば、カベルネ•ソーヴィニヨンを入れる意味があるのか?フランの方が結果良くなる。ということかな。思い返すにカベルネ•ソーヴィニヨンよりフランの方が温度耐性が高い。フランはもともと寒いロワール等で主に栽培されていましたが、イタリアのトスカーナ辺りでも良い結果が出ます。ボルゲリのカベルネ•ソーヴィニヨンは有名ですが、個人的にはあれは異形としか思えません(ゴメンナサイ)。真っ黒なんですよね。フランを使って上手くいった例としてはフランケッティーのクーポレ•ディ•トリノーロ。ヴィンテージを重ねる毎に
カベルネ•フランの割合がどんどん高くなっていきました。
でもですね(笑)、カベルネ•フランて何故かあまり売れない(笑)。カベルネ•ソーヴィニヨンのネーム•バリューは超えられない?まあ、ワイン自体が美味しければ私は気にならないのですが…。いかがでしょうか?
●レ・ランデ―ブー 2022年 ドメーヌ・デ・ザコル フランス ローヌ V.D.F. 赤 750ml
3300円税込
以下2021年ヴィンテージの記事
11月1日のお昼頃抜栓しましたから、丸3日経ちました。
最近はまっているドメーヌ・ド・ザコルのランデブー2021年をじっくり試飲してます(笑)。これはグルナッシュ100%のキュヴェ。想像していた味わいでした(笑)。とても明瞭で薄旨くてピノ・ノワール的な香りは美しい(笑)。グリフほどは濃くありませんが、しっかりしてますね(笑)。
私の大好きなスタイルです(笑)。
昔1970年代までジゴンダス辺りで作ったグルナッシュはブルゴーニュのクロ・ヴィージョに加えられていました。何故かと申しますと、ジゴンダスのグルナッシュをブルゴーニュのようにフリーラン・ジュースだけで作るとピノ・ノワール的な味わいになります。(シラーも同様)今でもルビーンやエスピエのジゴンダスってピノ・ノワール的なニュアンスがあります。ちなみにサンタ・デュックなどのニュー・スターは別物(笑)。
話を戻しますね(笑)。開けてから翌日になると枝豆臭がします(笑)。モリエールなどと共通する酵母臭です。特にモリエールのヴァン・ド・フランスに似てます。同じように口の中では美しいピノ・ノワール的な香りが勝ります(笑)。とても心地良い(笑)。70%くらい全房で発酵していますが、時間が経っても酸が崩れません。いつまでも良い香り(笑)。リンゴ酸の量が多いですね。
う~ん。
この香りにやられちゃうんですよね(笑)。
お値段は3,300円くらいですが…。ケチなマスキューには思案のしどころでございます(笑)。
う~ん。
悩ましい!
どうしましょう(笑)?
ランデブーの収量を調べるとグリフより3割ほど多いです。葡萄樹の樹齢がグリフより低いことが原因のようです。1本の葡萄樹で500mlほどのワインを作っているようです。ブルゴーニュだと村名レベルかな。ちなみにグリフは350ml以下のグラン・クリュ・レベル。
そうすると値段がグリフより3割ほど低く設定してあるのは良心的ですね(笑)。さすがザコル!
都筑のDr.Fさんからメールで、『ブルゴーニュACより安いからイイよ!』なんて教えていただきましたし(笑)。Aさんの奥様は激賞しておられるし(笑)。今晩また飲んで扱いをどうするか家内と相談します(笑)。でもですね、そうこうしているうちに売り切れなんてこともありますので(笑)、その節はお察しくださいませ(笑)。
更に翌日
決めました!
ドメーヌ・ド・ザコルのランデブー2021年、入荷させましょう!
昨日の会議
私「ランデブーどうしようか?結構人気あるんだよね?」
家内「良いワインなんだけど…。3,000円くらいで売れればね。」
私「う~ん。そこだよね(笑)。ケチなマスキューとしては、その辺にプライドがあるんだよね(きっぱり)。」
家内「ブルゴーニュ・ルージュが軒並み4,000円を越える昨今、ピノ・ノワールにこだわらなくても良いワインはある!これだよねコレ(笑)!」
私「よし!じゃあ明日インポーターさんに聞いてみよう。在庫が合ったら注文するよ。」
翌朝
私「もしもし、いつもお世話になっております。(いきなり)ランデブーあります?」
インポーターさん「ちょっと待ってください(笑)。え~と、何本くらいですか?」
私「試飲会に出しますので最低2ダースは必要です。」
インポーターさん「ご・ざ・い・ま・す!」
私「あと1点、折り入ってちょっとご相談がありまして(笑)…。」
そんなこんなでランデブー入荷決定!
あ~、良かった(笑)。
ランデブーのプレッシャー恐るべし!
「マスキューさん!ランデブー入荷するの?」
「予約してもイイ?」
「ル・カブくらいの値段だったらお買い得ですよ(笑)!」
皆さんお気遣いありがとうございました!
う~ん。
お値段幾らにするか!
今回ランデブーは皆さんの後押しを受けて仕入れたようなもの(笑)。ケチなマスキューとしては、それに乗じて儲けるのは憚られます。真性のケチの矜持が許しません(笑)!
そんなこんなで家内と協議の結果、2,980円税込みでの販売価格と決定しました!
以下インポーターさん資料より
ドメーヌ・デ・ザコルは、ニュイ・サン・ジョルジュ(ブルゴーニュ)のドメーヌ・ド・ラルロで天才醸造家と謳われたオリヴィエ・ルリッシュと、妻のフロランスが始めたドメーヌ。
誰もが羨む地位を捨て夢であった自らのドメーヌを拓いたのです。
「ザコル」とは、オック語(中世フランスで使われていたロワール川以南の言葉)で、テラスとかアルデッシュの丘、南ローヌ地方のぶどう畑の丘という意味だそうです。
ルリッシュファミリーは2005年に古家を購入し余暇を過ごしていましたが、周辺の畑におけるブルゴーニュとの類似性に気付き、リサーチを重ね、素晴らしい畑と巡り合いました。
畑は地理的にはローヌとアルデッシュの峡谷から数kmの所にあり、サン・マルセル・ダルデッシュ県に約18.0haあります。
ほとんどが樹齢50年以上で粘土石灰質土壌の丘です。ぶどう畑の前所有者は全ての葡萄を共同組合に販売しており、ワインを作っていませんでした。完全な有機農法ではありませんでしたが、きちんとした農薬対策をとっており、過去何年も化学肥料不使用でした。
2011年春、オーガニック農法に切り替え(Ecocert認証取得)、2011年10月よりビオディナミ農法の準備を始め、2012年春には、全ての畑がこの農法にて準備が整いました。ラルロでは2000年に農法転換を始め、実際に全ての畑が変換できたのが2003年ですので、ザコルでは比較的早く切り替えられた恵まれた環境にある事が分かって頂けると思います。
設立時の畑比率は上記のとおりですが、今後はシラーやピノ・ノワールも予定しています。
ワインはフィネスがあり、エレガントなスタイル。正確に選別する為手作業で収穫し、その際も小さな20kg入りの箱で行い、収穫後の温度上昇を防ぐ為に、2012年から保冷トラックを使用しています。
果汁も重力を利用して扱うなど随所にラルロでの経験が活かされています。
ワインに最大限の奥深さを出すため、ラルロで行っていたように30-100%葡萄房全体を使用し、樽もラルロの古樽が使用されるなど、随所にラルロのエッセンスが散りばめられています。
今ではフランス国内の三つ星はもちろん、世界中の有名レストランでオンリストされるなど、年々注目度の高まる生産者です。
●ミオセヌ・デ・ザコル 2022年 ドメーヌ・ド・ザコル フランス ローヌ V.D.F. 赤 750ml 5028円税込
2020年ヴィンテージからグルナッシュ100%となり、本来目指していたスタイル確立!
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以下2016年ヴィンテージの記載
この『ミオセヌ』は『グリフ』と並ぶザコルの金看板の赤。『グリフ』はカリニャンの古樹、『ミオセヌ』はグルナッシュの古樹。正確にはグルナッシュに30%前後のカリニャンを加えたもの。100%グルナッシュのモノ・セパージュで作りたいのでしょうが、グルナッシュの樹齢が70年ですからちょっと無理があるのかな(笑)?『ミオセヌ』の方がよりピノ・ノワールに近いスタイルでございます。ランクとしては『ランデブー』→『ミオセヌ』とエスカレートする塩梅(笑)。
実はこの『ミオセヌ』2016年はインポーターさんが隠し持っていたようなもの(笑)
。それを数本分けていただきました。それゆえ試飲出来ません(笑)。以下に、余裕をこいて取り逃がした2019年のティスティング・リポートを掲載いたしました。
悔しい!
今、ドメーヌ・ド・ザコルの『ミオセヌ』2019年を試飲しました!
さすがに美味しい(笑)。やはりブルゴーニュのグラン・クリュ規格ですね。中から吹き出る旨味、香りは圧巻。すべてを凌駕支配しているかのようです(笑)。ランデブーよりお高いのは解るかと。還元臭も気にならないほど(笑)。このキュヴェが一番ピノ・ノワール的と言われるし、構造のしっかり感はシャンベルタンにもちょっと似てるかな。セパージュがグルナッシュの分甘いかな…?
速攻インポーターさんに問い合わせたところ、在庫は無し!
まあ、したかない 残念!
飲んでみたい方はマスキューにお越しくださいね(笑)。まだ残ってます!
タイトル: 昨日の続き(笑)。
コンテンツ:
ミオセヌ2019年良いですね(笑)。
昨日と比べると落ち着きが出て、ディテイルが明瞭になってきています。小粒の赤いベリーやチェリーがはっきりと感じられます。ブルゴーニュのピノ・ノワールのような軽やかなスタイルというより中から香りがずっしりゆっくり出てくるとでも言いましょうか。ワインとしてのバランスが出てきて飲みやすさも増しています。全体が綺麗に整理してきた感(笑)。オート・アジャストメント機能発動か(笑)?
まだまだ伸び代はあるし、明日にはもっと良くなる気がします。と言うことは熟成能力はある!きっとピークが長いスタイルだと思います。
明日が楽しみでございます(笑)。
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Jun 08, 2025 by
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先日ブログで紹介したギリシャのサントリニ島のアシルティコ種で作った
白ワイン。お土産で買ってきていただいたもの(笑)。
ドメーヌ•シガラスのアシルティコ2022年です。
やはり、現地仕様。SO2の量が少ないですね(笑)。開けるとマロラクティック発酵の余韻の泡が少し残っていました。無理にマロラクティックを終わらせていません。あと、味わいはお約束のギリシャ味(笑)。果実味の輪郭はぼやけているが、それが良い(笑)。ただ、膨らみや余韻が素晴らしい!ヒュージョンソンが激賞してるだけありますね。時を忘れさせてくれるような浸れる味わい。非凡な凡庸とでも言えましょうか(笑)?我々の生活とは時の流れのスピードが違いますね(笑)。
あと独特な仕立て、バスケット仕立ての映像を見つけたので添付しておきます。そりゃ量は取れないですね(笑)。
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Jun 04, 2025 by
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えへへ(笑)。
コレ、な~んだ(笑)。
ギリシャのサントリニ島のアシルティコ種で作った
白ワインです。サントリニ島のワインはほとんど日本に入ってませんから貴重(笑)。それでは何故その貴重なワインがマスキューにあるかと申せば(笑)…、マスキューの長いお客様Yご夫妻がサントリニ島に行くとか。それに便乗(笑)、お願いして買ってきてくださったもの。もちろん家内は大勉強(笑)。もともとの生産量が少ないため、現地の優良なワインは日本にほとんど来ていません。
家内が所望したのがサントリニ島のトップワイナリーのシガラスのワインです。
日本のモトックスさんが輸入してるよ!
でもですね(笑)、輸出向けと国内向けは違ったりします(笑)。特にSO2の量や濾過の強さが違ったりします。ですから楽しみなのです。良い状態の現地のワインを楽しむにはそこに行くしか無いのです。ラッキー(笑)!
そうそうYご夫妻から聞いた話なのですが…、棚に縦に並んだこのワインを手にしてその奥の同じワインを眺めるとヴィンテージが違う(笑)。奥に行くほど古くなるとか(笑)。日本だとヴィンテージ毎に並べますよね(笑)。
Yご夫妻、ありがとうございました!
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May 30, 2025 by
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さぁ、今日は試飲会初日の5月30日。今グラス洗いが終了(笑)。雨も大方上がったかな。
試飲会に出す白ワインとランブルスコは冷蔵庫に入ってますから、塩梅を見越してランブルスコはちょっと温度を上げておきましょうね(笑)。お水も冷蔵庫に入ってますから準備万端。
あと問題は夕方の配達。配達か入らなければ良いのですが(ゴメンナサイ)、遅くなってもお許しいただこう。
そうこうしているうちに睡魔が(笑)。居眠りしよ(笑)!
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May 24, 2025 by
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今月末5月30日(金)、31日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
お時間はいつも通り30日(金)は17∼20時、31日(土)は11∼20時まで執り行っていますのでお好きな時間にお越しくださいませ。手ぐすね引いてお待ち申し上げます(笑)。
○ファブリツィオ・ヴェッラ ビアンコ 2024年
ファブリツィオ・ヴェッラ テッレ・シチリアーネI.G.P. 750ml 1515円税込 スクリュー•キャップ
う~ん!
シチリアらしくて美味しい(笑)!
荒い強さと旨さのバランスがとても良い(笑)。アルコール分は12%と控え目なのですが、中味がしっかり詰まっています(笑)。
基本濃い(笑)。値段を考えるとコスパ高し(笑)。レモンやライム系のリンゴ酸は突き抜ける爽快さ。でもですね(笑)、それが生きるためにはしっかりした負けない厚み旨味があってこそ。それだけのことなのですが、シンプルに実践しています(笑)。
このワイン、セパージュはカタラット80%、インソリア20%。なんでもアカシアの5000Lの大樽で発酵後にステンレス•タンクで熟成させたようです。ステンレス•タンク内で自然にマロラクティック発酵していながら、しっかり酸が残っています。もともとの葡萄の良さがあってこそですね(笑)。そしてビオロジックでフィルターもかけない周到さ。効率を重視しがちな価格帯のワインなのに異例のクオリティーを実現。
この生産者ファブリツィオ・ヴェッラは、多分葡萄を購入して醸造しているようですね。でも調達した葡萄はかなり良い(笑)。栽培者とは昵懇の仲かな。それとワイン作りのセンス。買い葡萄でこれ程シチリアらしいワインを作るとは!異例ですね。きっと新たなアプローチがあるはず。そんな予感を抱かせるワインなのです(笑)。
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以下インポーターさん資料より
シチーリア島の雄大な自然をナチュラルに表現したワイン
シチーリアワインのエキスパート!
故郷であるシチーリア島に情熱と誇りを持ちワインを造っている醸造家、ファブリツィオ・ヴェッラ氏の名前を冠しているワイナリー。
自然酵母を使用しシチーリアの土着品種の特徴をしっかりと映しだしたワインを造っています。
シチーリアワインのエキスパート!
ワインの名前にもなっている醸造家のヴェッラ氏は、シチーリア島で生まれ育ち故郷の醸造大学で学んだ、シチーリアワインのエキスパート。故郷に情熱と誇りを持ちシチーリア島の個性を反映したワイン造りを行っています。
○シャトー ムーラン・ド・リュクリュー 2023年 フランス ボルドー 白 (コート・ド・ブライ)A.C. 750ml 2357円税込
2023年ヴィンテージにて入荷しました。酸がありとても良い仕上がり。作柄の違いがよく出ています。
皆さん!
ソーヴィニヨン・グリ100%のボルドー・セックを飲んだことありますか?
私は飲んだことがありませんでした(笑)。
飲んでビックリ!
桃、桃なのです(笑)。
たしかにサンセールなどのソーヴィニヨン・ブランを使ったコテコテの
白ワインは桃の香りが強く出ますが、このワインのセパージュはソーヴィニヨン・グリ。
ソーヴィニヨン・ブランにみられる独特の臭みはありますが、それを凌ぎ折り合いをつける大きさを持っておりその桃の香りは圧巻。飲んだ瞬間思わず絶句しました(笑)。供出温度が高いと白桃、黄桃 いわゆる桃(笑)。供出温度が低いと缶詰の白桃!もちろん桃の香りには麝香やマンゴー、パイナップルのトロピカル・フルーツやスパイスのニュアンスは付随するのですが、桃なのです(笑)。
ほんと驚かされました(笑)。もちろん辛口です。それも残糖分は1L中なんと0.5g
!とんでもない辛口です。それでも総酸が3.95gと低めなので甘く感じるマジックが成立してるようです。
あまりにも斬新でユニーク!
醸造・熟成過程で木樽は使っておらず低温で管理。マロラクティック発酵をコントロールしていますから、ソーヴィニヨン・グリの特性を熟知した作り手であることは明らか。完全な確信犯ですね(笑)
。ただ、インポーターさんに聞くと2019年のメイクはこれほど桃の香りが顕著ではなかったとのこと。
う~ん。
この2020年がフロックなのか?たまたまなのか?奇跡なのか?判断するにはまだ時間がかかりそうです(笑)。
それにしてもボルドーの白を飲んで驚かされたのは何十年ぶり。初めてR・ド・リューセックを飲んだ時以来かな(笑)。
以下インポーターさん資料より
シャトー・ムーラン・ドゥ・リュクリューは、17世紀から続くカーヴです。その昔風車(ムーラン)があったことからその名前が付けられています。現地に行くと、風車の面影が残る塔を見ることが出来ます。1980年から現オーナーの父親の代になり、本格的にワイン造りを始めました。シャトーはコート・ド・ブライ内にありますが、数キロメートル先はコート・ト・ブールのエリアになる為、ブライに12ha,ブールに10ha、合計22haを所有しています。オーナーのギヨーム氏は2006年~2009年スパグロ(国立農業科学高校)卒業後、2011年にはランゴンのワイナリーにて醸造長を務めた経歴の持ち主です。
●ランブルスコ サラミーノ・ディ・サンタ・クローチェ カンティーナ・ディ・カルピ・エ・ソルバーラ イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡 赤 サラミーノ・ディ・サンタクローチェD.O.C. 750ml 2168円税込
遂に『ガンベロ•ロッソ』で最高位トレ•ヴィッキオリを獲得!ファンタグレープ味のランブルスコとは違った大人のランブルスコ!
今まで飲んだなか一番バランスのとれた辛口ランブルスコです!
う~ん。ドライ!
テイスティングして残分は8~9g/L?、9g/Lは切るはず?
正解は8g/Lでした(笑)。一般に9g/Lに甘さの壁があるんですよね(笑)。通常辛口(セッコ)表示のランブルスコは15g/L以下と飲んでもやや甘く作られています。これは今まで飲んだ中で一番のドライ・スタイルです。見事壁突破したドライな出来映えは普通のランブルスコとは違った世界を見せてくれます。
そしてバランスの取り方がユニーク。酸とタンニンと甘さのバランスが正三角形なのです。う~ん。すべての要素が中庸と言うのがより当てはまるかな(笑)。
甘すぎず、渋すぎず、酸っぱすぎず、豊潤さが特徴だったり、香りがとても出ていたり、わりと特徴的なワインが多いのですがこれほど癖のないスタイルは珍しい(笑)。ワイン自体の濃度感と泡とのバランスも良く、若干清涼な喉ごしを意識できる微妙な出来映え。ある意味完璧な中庸なのです(笑)。
私はランブルスコというと常に生ハム、生ハムの連呼(笑)。このランブルスコは何を食べながらでも行けちゃいますね(笑)。また品の良い肉、塩コショウだけで味付けした牛ロースやヒレ肉 肉自体の旨みを味わいながらでも飲んでみたくなります(笑)。
あと、ランブルスコのサブ・ゾーンのD.O.C.『サラミーノ・ディ・サンタ・クローチェ』はエミリア・ロマーニャ州の中心部で核心ともいえるモデナ県に1970年認定のD.O.C.です。もともと地元消費の辛口ランブルスコを生産していました。
『サンタ・クローチェ』なんてネーミングが良いですよね(笑)。ちょっとグッときませんか(笑)?
インポーターさん資料より
カンティーナ・ディ・カルピ・エ・ソルバーラは1903年に創設されました。創設以来100年以上というたいへん長い歴史に支えられたイタリア・モデナ県にある生産者協同組合です。カルピ協同組合とソルバーラ協同組合とが合併し、組合員は約1,600名、所有する畑の面積は2,300haと、かなり大規模な生産者協同組合となっています。
ソルバーラやサラミーノ・ディ・サンタ・クローチェ、グラスパロッサなどのDOCの畑があり、ワインにも畑の特徴が表現されていますが、おもにランブルスコを多く生産しています。さらに近年は、グレケット・ジョンティーレ(=ピニョレット)で造るコッリ・ボロニェージ・クラッシコ・ピニョレットDOCGの存在も注目されています。
創業以来の長い間、そのこだわりは品質に焦点を当てられているため、畑の面積と比較して瓶詰されているワインの生産量は決して多くありません。丹念に吟味して厳選された葡萄を使用し、年による差がつかないよう常に上質なワインを生産するべく注力しています。ガンベロロッソ誌でも称賛され、近年は必ず名が挙げられる生産者です。
●『シクリス 』2013年 アジェンダ・アグリコラ・アルモーザ イタリア シチリア 赤 I.G.P. テッレ•シチリアーネ 750ml 3582円税込
皆さん!
シチリアの著名黒葡萄品種と言えばネレッロ・マスカレーゼ、ネグロ•アマーロ、ネロ・ダーヴォラなどがありますね。一般にどれも濃くて黒い(笑)。グラスに入れると光を通さないほど(笑)。最近は若くても飲みやすいように工夫しているものが多いので、タップリしたワインが好きな方には相変わらず人気です(笑)。濃くて甘くて飲みやすい。この三拍子に訴求力がありますね。
でもですね(笑)、ちゃんと熟成した本来的なものはなかなかお目にかかれません。例えばプーリアのプリミィティーヴォ等は熟成すると過熟した柿のようになりますし心惹かれます。で、ネロ・ダーヴォラは?こうなります(笑)。
余分なタンニンが削ぎ落ちて赤や黒のベリー、アメリカンチェリーのような果実がとても綺麗に現れます。アルコール分が14%あるとは思えません。ワインとしてはとても冷静で涼しげな印象。とても品のあるバランスの取れ方。シチリアとは思えない(笑)。
こんなにエレガントになるとは!
目から鱗(笑)。でも、きっとコレが本来的なのだと妙に納得。ちょっと経験値が上がったかな(笑)。
このワイン今年の春頃日本に到着しました。収穫から12年経ってリリースされた訳です。瓶詰めまで30ヶ月かけますから、瓶詰め後セラーで9年半寝かせてからリリース。もちろん出荷前にちゃんとリコルク、ウイヤージュ(補酒)していますね。完璧な状態で日本の消費者にワインを届ける意志は嬉しい限りです(笑)。生産者の矜持を感じます。
シチリア•ファンは見逃してはいけません!
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以下インポーターさん資料より(一部岡本補追)
2002年にエノログのミケーレ モルグ氏が創業。所有面積は6ha。ロケーションはシチリア ラグーザ県の南部シクリ(Scicli)に位置します。アルモーザの畑があるシクリ村の海岸線では今から2000年以上前から、ブドウ栽培が行われいました。ミケーレのワイン造りの目的はシチリアの伝統品種であるネロダーヴォラを用いてシクリのトゥファ(「石灰華」、炭酸カルシウムの塊状沈殿物)と、石灰、砂のテロワールをあぶり出すことにあります。所有面積は6ha。畑は2012年より有機認証。
海側にあるほぼ海抜0mの2面の畑、FILIPPA(石混じりの石灰 0.8ha)、FUMARIA(トゥファ 1.2ha)と山側にある標高350mの3面の畑、FOSSA STABILE(石灰率のとても高い白土 0.8ha)、ROMITO(石混じりの石灰 0.6ha)、LENZA(粘土石灰質 0.4ha)のブレンドから造られます。畑は自然農法で収穫は全て手作業で行います。密植度は4,400本、収穫量は24~52hl/ha。(ざっくり計算すると葡萄樹1本から500ml弱ほどの超低収量)収穫後 除梗、破砕し畑ごとに小さなステンレスタンクに移し、野生酵母にて発酵。マセラシオンは20~25日。フレンチオークにて12ヶ月の熟成。最低収穫から30カ月を経てから無ろ過にてボトリング。(樽熟成の後にステンレス•タンクに入れてブレンドして更に17ヶ月寝かしてから瓶詰め)無灌漑農法。ブラックベリーや熟したサクランボ、甘草等のア
ロマ。完熟した果実と細やかなタンニン そして涼しいキャラクターのミネラルと酸がもたらす透明感のバランスが絶妙なフルボディ。 2009年の製造は8,097本。
●『ブリュット』2022年 メゾン•マウリス•ビエル ボルドー ラランド・ド・ポムロールA.
C. 赤 750ml 4572円税込
________________________________________________
まずはインポーターさん資料より
ワイン名の「Brut」には、生のままの、生粋、といった意味があります。このワインは亜硫酸無添加、酵母無添加、フィルター無し、清澄無し、と人的介入をいっさい行っていません!品質維持のため一切の妥協なく造り手による細心の注意の下で造られています。ブドウそのままの味わいを、そして自然のテロワールを存分に楽しめるように造られています。
原産地呼称はラランド・ド・ポムロールですが、それだけでは表現しきれない、複雑なキャラクターをお楽しみください。ラベルは醸造家でボクサーでもあるダミアン・ビエル氏のボクシングのワンシーンで、生粋のブドウとその爆発的な果実の力強さが表現されています。
【生産者のおすすめの飲み方】
ブリュットは、ピュアな果実を表現したワインですが、爆発的で強烈な果実味が楽しめるワインです。初めは少し冷やし目の14度前後の温度で楽しんで頂き、温度の上昇とともに徐々に上がってくるヴェルヴェットのようなタンニンも併せてご堪能ください。マッシュポテトを添えたプライム・リブが私たちの一押しのマリアージュです!
見た目変なラベル(笑)。蹴って殴り合ってますからキック•ボクシングかな(笑)。それもご本人と聞いてビックリ(笑)。しかもボルドーなのにブルゴーニュ瓶。生産者名もボルドーで一般的なシャトー○○ではなく、メゾン•マウリス•ビエル。見た目からもう戦闘モード(笑)。
飲んだ印象はまるで上物のポムロール(笑)。メルロ100%の独特なネットリとした舌触り、メルロらしいブラムやスグリの味わい香り。ポムロールより若干明るさ赤さがあるかな?その分重心はちょっと高め。畑で葡萄を丸ごと齧ったようなフレッシュネスがあり、しかも健康的に豊満(笑)。『安めぐみ』ではなく、『綾瀬はるか』かな(笑)。←勝手なことを言ってメンナサイ!
中に黒トリュフのようなフェノールのニュアンスがあり、ポムロールのワインとしか思えません。あと驚くべきはアルコール分が15%。しっかり発酵していますからとてもドライで切れが良い。完璧な折り合い。無理が無いのです。酸とタンニンとアルコール分のバランスが完璧にアジャスト。飲む前にラベルを見てアルコール分が15%なので、ジャミーな味わいかと思いましたが(笑)、そんなことはなく完熟しています。過熟ではありません。また、開けてから三日ほど経つと中の酸が凌駕してくる。先日ご紹介したラ•バスティード•サン•ヴァンサンのジゴンダスと共通した有り様。長期熟成能力を連想します。
しかもこのワインがV.M.N.(ヴァン•メソッド•ナチュール)のもっとも厳しいレギュレーションのSO2無添加で出来ているのが驚き。撰果は徹底的に行われ、除梗はしてますね。もちろん木樽は使わずコンクリートタンクで低温でしっかり発酵、そして別のコンクリート•タンクに無理なく移し替え熟成するなどSO2無添加の工夫はしておりますが、ここまで完璧な無添加ワインをボルドーで作るとは!
う~ん。
しかも、ポムロールの上物に匹敵する出来栄え(笑)。
ここでワイン妄想族のマスキューの大妄想発動(笑)!
まず場所の特定(笑)。
ポムロールとラランド・ド・ポムロールを東西に分かつボルボンヌ川があります。この西端のポムロール側にシャトー•ド•サルがあり北側に対面するようにラランド・ド・ポムロールのレ•ムーラン•ド•サルがございます(笑)。そこからラランド・ド・ポムロールの集落に繋がる農道リュー•ド•ヴィオー(ヴィオー通り)の左手にドメーヌはございます。シャトー•ド•ヴィオーの斜向かいです。ヴィオー通りには、ちょうどボルボンヌ川からラランド・ド・ポムロールの集落に流れる支流が通りと並行して流れています。完全な沖積地です。標高は15mほどの平地。ポムロールの著名シャトーが集まる丘は標高30mほどありますから、ここの下土は砂礫の深いことが予想されますね。
マスキューの愛するラランド・ド・ポムロールのシャトーセルガンは1kmほど西の線路を越えた似たような土壌のようです。共に高台のネアックではありません。
少し周りくどくなりましたが、土壌的にはポムロールの粘土質とは違う砂礫。しかも同じような土壌で硬質なメルロを栽培するシャトーセルガン等と同じ土壌です。一般にポムロールのメルロは土壌が粘土質故水分を含むと膨張し、根が逆に水分を吸い上げなくなると言われてました。実際にボルドーの、雨でやられた1984年ヴィンテージのポムロールは素晴らしかった(笑)。
それが嘘とは思えません(笑)。
いやいやポムロールではそれが理由となっているが、ポムロール以外でも作り次第でポムロールのようなネットリ凝縮したワインは作れると考えるべきなんでしょうね。特に最近よく飲むビオ系のワインの凝縮感やハリのある果実味はポムロールと共通していると言うべきかも。限界まで葡萄果を凝縮することで葡萄本来の力だけでワインとして成り立つ。古来からのグレート•ワインと同じです(笑)。
う~ん。
テロワールの違いは味わいの特徴とシンクロしませんね(笑)。そうすると作り以外にこのワインは説明出来ません(笑)。
徹底した低収量と葡萄自体の力を最大限に引き出す作りに起因するのでしょう。そうするとシャトー•セルガンとのスタイルの違いも納得できます(笑)。同じように作ってもダメなのでしょうね。
畑を見ると仕立てが低い、かなり低い(笑)。膝くらいか膝下かというほど。樹齢もそこそこ古いですね。畝間は2mほどと一般的なボルドー。ただし、樹間がかなり狭い。1m以下のようです。そうすると植樹は6000本/1haほど。狭い樹間で上下二連で仕立てるようですね。葉を上に伸ばすためにキャノピーマネージメントも綿密にしているはず。当然グリーンハーベストもするかと。その結果極限まで凝縮した葡萄を栽培出来るはず!ビオ系の畑らしくカバークロップに畑は覆われておりフカフカな感じです。
ふと思ったのですが、きっと生産者自身もポムロールを意識していないような気がします。『最高のワインを作る!』と言う確固たる意志。ラベル•デザインのように闘う断固たる意志の表れがこのワインなのでしょうね(笑)。飲み手が勝手にポムロールと比べているのかも(笑)。
また、ビオ、ビオ、自然派、自然派と持て囃される昨今。なかなか本物が無い(笑)。しかも妙に高い(笑)。コレは本物かと(笑)。ケチでへそ曲がりなマスキューに『安い!』と思わせます(笑)。
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Apr 28, 2025 by
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昨日、一昨日、連休前にマスキュー試飲会にお越し下さりありがとうございました!
なんとなくまったり、ゆっくりな感じ(笑)。スローなマスキューらしくてちょうど良かったかな(笑)。
◑
ピノ・ロゼ フリザンテ N.V. レ・コンテッセ イタリア ヴェネト ロゼ 微発泡 I.G.T. マルカ・トレヴィジャーノ 750ml 1771円税込スクリュー・キャップ
私「マスキューの大定番のロゼ•フリザンテでございます。ヴィンテージ表記のないものですが、葡萄には作柄がございますから(笑)、今回のメイクから新しい葡萄に変わったようです。」
「そりゃそ~ですよね。年がら年中同じ味わいだと変(笑)。」
「あと葡萄の調達先が変わることもあるだろうしね。」
家内「基本コンテッセは自社畑の葡萄でワインを作りますからそれはないと思いますが、後から気がついたのですが、今回から表記が変わりました。I.G.T. マルカ・トレヴィジャーノがI.G.T.
トレヴェネツィエ•ロサートに変わってました。休み明けに確認します。」
「I.G.T.はコロコロ名前が変わったりするんだよね(笑)。なんでもオッケーに近い発想だからね。」
私「まっ、まっ、どうぞお試しを!」
「うわっ!爽やか!この季節ピッタリ(笑)。」
「とてもドライで爽やか(笑)。」
「色も綺麗ですよね(笑)。」
家内「前のメイクより色が濃いのです。ですから、前より重いワインかと思ってましたが、逆に軽やかでした(笑)。」
私「杞憂でした(笑)。前のメイク2022年はかなり暑くて逆に酸が少なかったようですね(笑)。」
「このくらいしっかり冷えてると美味しいね(笑)。」
私「ガッツリ冷やしました(笑)。作戦でございます(笑)。えへへ(笑)。」
「リンゴ酸がタップリだから冷やしたほうが良いのですね(笑)。」
「さくらんぼ…、綺麗な香りですよね。際立ってる(笑)。」
「香りが透き通ってる(笑)。」
家内「前のメイクはストロベリーでした。今回のメイクの方がリンゴ酸が多いですね。」
「私、このフリザンテ大好きで沢山お世話になりましたが(笑)、コンテッセは上手ですよね(笑)。いつもクオリティーが高い。」
私「このフリザンテ、明日になると、さくらんぼが小梅に変化します(笑)。」
「うんうん。今飲んでもプラム系の香りありますよね(笑)。」
「日本人好みの酸っぱさではあるよね(笑)。」
「何にでも合いそう(笑)。」
家内「前のメイクはホタルイカの沖漬けに合いましたよ(笑)。」
「塩味もあるしなぁ。」
「いずれにしてもキレがあるんだよね。でもちょっと甘いのかな?」
家内「残糖分は10g/lほどありますが、上手くマスキングしてますよね(笑)。」
「マスキューさんが強く冷やした訳が解りましたよ(笑)。」
「リンゴジュースみたい(笑)。」
「ところでマスキューさん、表ラベルに大きくロゼって書いてありますけど、イタリアだとロサートですよね?」
私「正解です(笑)!英語圏向けにロゼと書いたようですね。字の色もロゼ色だし(笑)。」
◑『ブリガータ・ヴェルデ・ラーメ』 ジビッボ 白(オレンジ) 2024年 (カンティーナ・オルソーニャ) イタリア シチリア テッレ・シチリアーネI.G.T. 750ml 2451円税込
「あれ?ロゼ2連発ですか(笑)?」
私「色似てますよね(笑)。でもコレはオレンジ•ワインです。葡萄の皮も一緒に発酵させたものです。通常
白ワインはジュースだけで発酵させます。ですから皮の色がワインに付きます。」
「うんうん、たしかに
白ワインではない(笑)。」
「ジビッポですかぁ。聞いたことない(笑)。シチリアの品種ですか?」
家内「マスカット•オブ•アレキサンドリアのシノニムです。」
「あれ?飲むとマスカットではない(笑)。甘夏(笑)!」
「凄く強くて…、口の中の広がり、余韻の長さは驚くほど(笑)。ハッとする(笑)。」
「何処までも突き進む(笑)。」
「たしかに甘夏の香りは強いですけど、とても複雑。甘夏だけではなく…、マーマレードみたいな…、プラムの香りもある(笑)」
「クラッカーにマーマレード乗せて食べながら飲んだら美味しいはず(笑)!」
「大きさ、深み、複雑さがある。なかなかかなりのワインですよ(笑)。」
「ソーダ割にしても良いくらい濃い(笑)。」
「柑橘類のピールの香りもするね(笑)。」
「芳香性の強いワインですよね(笑)。しかも華やかで万華鏡みたい(笑)。」
私「液体の濃度感と香りの強さのバランスが取れてますよね(笑)。高度な折り合いかと(笑)。」
家内「時間が経つと複雑さが増します。一風変わったエキゾチックな香草•香木•スパイスの香りが出てきます(笑)。」
「う~ん。親しみはあるんだけど…、なんと表現すれば…、ちょっとニッキみたいな…。シナモン!」
私「和三盆にシナモン入れたような(笑)。」
家内「スパイスだけで作ったカレー!あと排骨!」
私「それも中国人が理由もなく沢山スパイスを入れたような感じ(笑)。日本人の味付けではない(笑)。」
「マヨネーズに辛子入れたような感じでもある(笑)。ということは、辛子マヨネーズに合いますね(笑)。」
「華やかな香りに、とても複雑なスパイスやハーブのニュアンス。コレって両方兼ね備えたワインはあまりお目にかかったことがない(笑)。」
「しかもジビッポ単一品種なんだよね(笑)。」
「マスキューさん!オルソーニャって他にも扱いありますよね?」
家内「モンテプルチアーノ•ダブルッツォとマルヴァジアのオレンジ•ワインにペコリーノの白それにこのジビッポのオレンジワインが加わり現在4アイテムです。全部美味しい(笑)。」
私「始めがアブルッツォ州でコレはシチリア、あとカンパーニャとトスカーナです。どれ飲んでも個性的で面白いワインです。しかもすべて無添加のビオ•ディナミです(笑)。」
「ビオ臭くないですよね(笑)。しかも安い。常識的には2000円台のビオ•ワインなんて聞かないですよね。」
「う~ん。ワイン界でのブレーク•スルーだね(笑)。」
私「このオルソーニャが共同組合なのに驚かされます。日本の共同組合って保守的で、ともするとお役所の下達機関。自立してますよね(笑)。
更に躍進しそうです(笑)。」
「マスキューさん、ラベルに書いてある『ブリガータ・ヴェルデ・ラーメ』って何ですか?オルソーニャのブランド名でもあるようですが、意味は『緑青仲間』(笑)。殺菌効果のある緑青をボルドー液変わりに使う仲間達かな(笑)。古来より緑青を使うヴィニロン達の知恵にあやかったようですね。実際ボルドー液は買うと高い(笑)。ケチなのです(笑)。」
「ボルドー液って?」
私「防カビのために噴霧される亜硫酸銅です。あと防カビのために殺菌剤として亜硫酸塩が噴霧されることが多々。いい加減なビオ生産者は亜硫酸塩の使用は畑だから構わないと抜け穴を作っています。」
●
トスカーナ・ロッソ 2022年 アジェンダ・アグリコーラ サン・ルチアーノ イタリア 赤 トスカーナI.G.T. 750ml 1414円税込
「マスキューさん!今までこのワイン扱ってましたか?」
家内「実は今年に入ってからラベル変更しました。以前は黒いラベルで悲しげな牛の絵でした(笑)。」
私「昔一度マスキュー試飲会で登場しております。たしか…、赤ベコと黒ベコのセットで比較試飲しましたね(笑)。」
家内「我が家では毎年20本くらいは飲んでます(笑)。コスパが良いので、『迷った時はトスカーナ•ロッソ!』が合言葉です(笑)。」
「どれどれ(笑)…、あっ、美味しいですね(笑)。値段の割にタンニンがしっかりしてる(笑)。」
「我が家も良く飲みますよ(笑)。普通に美味しいんですよね(笑)。」
「とてもドライでしっかりしてる。広がり、余韻もちゃんとある(笑)。」
家内「セパージュのメインはサンジョヴェーゼですが、キャンティ等の酸っぱいサンジョヴェーゼではありません。」
「キャンティみたいな軽やかなスタイルではないですよね。同じサンジョヴェーゼでも違うんですね?」
家内「このワインはキャンティよりちょっと南側です。それ故ブルネッロやヴィーノ•ノヴィレのサンジョヴェーゼに近い印象です。」
「焼肉屋さんでカルビ食べながら胡座かいて飲みたい(笑)。」
「焼肉のタレに合いますね(笑)。」
「う~ん。私はカルビよりハラミを推します!脂の少ないロースでも宜しいかと(笑)。」
「たしかに牛肉に向いているワインだとは思いますが、ワイン自体邪魔するものがないから合わせる料理は幅広いかも(笑)。」
「そうそう、ミートソース系だったら何でも行けそう(笑)。」
「ローストビーフは完璧か(笑)。コンビーフでもオッケーかな(笑)。」
「鰻や焼き鳥だと無理があるかな(笑)?」
「マスキューさんが言うように、ラベル見てるとニヤニヤしちゃう(笑)。」
「そうそう(笑)。この牛、いまに食べられちゃうのにワイン飲んでる場合じゃない(笑)!」
「ヴィーガンの人達はラベル見ただけで怒りそう(笑)。」
「そうだよね。日本人がクジラ食べるの抗議してるもんね。牛はオッケーなんだよね(笑)。理解出来ない(笑)。」
私「クジラは古代より生きている希少な動物だからダメだと言ってます(笑)。理論的ではないですよね。」
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Apr 06, 2025 by
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う~ん。
ここのところ
ソアーヴェ・クラッシコ『ラ・ロッカ』2017年 ピエロパン 白 のご注文が重なりあっという間に完売。昔の値段で売っていたからかなぁ(笑)。
ソアーヴェのモンラッシェと評され、かなり美味しくコスパが良い。イタリアを代表する
白ワインですね(笑)。
そんなこんなで『ラ•ロッカ』が無いと困りますからインポーターさんに架電しました。
私「いつもお世話になっております。ピエロパンの『ラ•ロッカ』在庫ありますけ?」
インポーターさん「え~と、2022年で上代6000円税別です。」
私「バッグヴィンテージもあるの?」
インポーターさん「2013年がありますね。お値段13000円税別です。」
私「うっひゃー、そんなにするんだぁ。」
インポーターさん「今度の6月に再び値上げの予定となります。」
私「解った、解った、解りましたよぅ(笑)。じゃあ値上がる前に注文しないといけませんね。」
ソアーヴェ・クラッシコ『ラ・ロッカ』2022年 ピエロパン 白 5657円税込 となります!
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Apr 05, 2025 by
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頂き物で大変恐縮なのですが、あまりにも美味しいので…。
まず向かって左端は湘南ゴールド、真ん中はブラッド•オレンジ、そして不知火です。
湘南ゴールド、レモン等の柑橘類の味わいが何処までも広がる。パワーがありながら直線的でしかもブレない。まるでモーゼルのリースリング•キャビネットですね(笑)。ラインガウやラインヘッセンのリースリングじゃないんですよね(笑)。
そして、ブラッド•オレンジは中部イタリアの凝縮した
白ワイン。緩くなくあくまでも豊満(笑)。マスキュー扱いのビアンケッロに似てるかな(笑)。
最後の不知火。コレは形状から察すると『デコポン』の交配品種かな(笑)?品が良い。ともかく品が良い(笑)。完成されたグラン•ヴァンの佇まい(笑)。ブラッド•オレンジと言い不知火と言い、土方柑橘園恐るべし!
ここでふと気がついたのですが、これらの生産者は渾身の尽力で作っているはず。そうするとワインに似せる気はサラサラ無いはず(笑)。逆にワインが柑橘類のフルーティーさを追求するベクトルで作られている。まあ、当たり前と言えば当たり前かぁ(笑)。産地によって様々な顔があるワインってやはり不思議(笑)。元は葡萄ですからね(笑)。
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Apr 01, 2025 by
weblogland |
試飲会リポート番外編です(笑)!
それ何ですか?
私「『チャチャ』でございます(笑)。」
「ブログに書いてあった蒸留酒ですね(笑)。無色透明。」
私「今日の試飲会で2番目にお試しいただいたジョージアの白の搾り粕を蒸留したものと思ってくださいませ。ほぼ同じ品種のものでございます(笑)。」
家内「ただし、コレを飲むと、もうワインに戻れませんから(笑)、まず2番目の白を飲んでから『チャチャ』をお試しください(笑)。」
「アルコール分はいかほどですか?」
私「40度ございますので、ちょっとだけ注ぎますね(笑)。ケチな訳ではありませんからね(笑)。」
「イタリアではグラッパ、フランスだとマールかな。透明なものはグラッパでよく見ますよね(笑)。」
「おー!強烈(笑)!ワインと共通する白い花のニュアンス、そして安納芋の甘~い香り。」
「粘性があるよね(笑)。厚みがある。」
私「コレ、時間が経ってくると芋焼酎みたいになります。そして更に時間が経つと壱岐の麦焼酎みたいになります(笑)。」
「あ~、芋焼酎だぁ(笑)!何故こんなになるのですか?」
私「多分酵母臭かと。ワインでもリリース直後のものに似たような香りがします。」
「白ワインの搾り粕と赤ワインの搾り粕って違うんですか?白ワイン作りは一般に発酵前にジュースと果皮を分離しますよね。」
私「さすが!左様でございます。白葡萄の搾り粕は粕として発酵させる必要があります。赤ワインの黒葡萄は発酵修了後にプレス•分離しますから工程が違います。」
「そうするとコレは搾り粕を保存して発酵してから蒸留するんだ。この独特の癖のある香りはその結果なんですね(笑)。それにしても強烈(笑)。」
「ワインの香りを感じられない(笑)!私には無理(笑)。」
「口の中全体に液体を広げるとワインの味がするよ(笑)。」
「日本酒の山廃の原酒搾りたてにちょっと似てる(笑)。」
私「原料は葡萄の搾り粕ですが、元々濃い葡萄からの搾り粕だと粘り•濃さがより出ます(笑)。あとガチガチにプレスし過ぎると出来は良くないですね(笑)。」
家内「この手のものとしては、まずまず良い方です(笑)。」
「臭いけど、ケチ臭くは無い(笑)!」
私「座布団1枚(笑)!」
「こっちの茶色の『チャチャ』は何故茶色なんですか?」
家内「樽でサクッと熟成させてます。こちらの方が臭く無いですね(笑)。」
私「個人的には透明の方を何日もかけて飲むのが好きです(笑)。焼酎に無い厚みがあって満足感を感じます。癖が癖になります(笑)。」
家内「ロシア圏ではグレープ•ウォッカと呼ばれ高級品のようです(笑)。」
「なるほどね!コレはラッパ飲みするようなものじゃないよね(笑)。」
私「一般にウォッカは連続式の蒸留器で味も透明にしますから純粋なアルコール。コレは単式蒸留器で2回蒸留ですのでアルコールの純度が違います。」
「焼酎の乙類と甲類の差ですね(笑)。」
「大五郎と森伊蔵の差(笑)?」
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Mar 27, 2025 by
weblogland |
あ~、ついでに樽熟成したチャチャも仕入れてしまいました(笑)。3∼6ヶ月程度フレンチバリックでサクッと熟成したものとか。
マスキュー得意の『毒食わば皿まで』作戦です(笑)。透明なクラシック•チャチャを飲んでみて
高評価。とても粘度が高く、白い花等の
白ワインのニュアンスたっぷり。いわゆる安い粕取りブランデーですと原料ワインの香りはほとんどしません(笑)。
白ワイン作りの工程ではアルコール発酵前に果汁と果皮は分離させます。果汁と分離させたブドウ果皮がちゃんとアルコール発酵している感、搾り粕自体かなり水分を含む状態 強いプレスをかけない状態の粕かな?少なくとも粕に砂糖水をかけたものではないようですね(笑)。もちろん製造元のワイナリー•ルトヴェルシは大手ですからそれなりに効率を重視はするはずですが(笑)、それを感じない出来栄え。
う~ん、茅ヶ崎のMさんからいただいたお土産のチャチャよりは落ちますが…、きっとあれはクヴェヴリのものだったのかな?まあ、それに通じる品質ではありました。お値段以上の品質です(笑)。コレはどちらかと言えばスペインのオルホに近いかな(笑)?
あと、どちらのチャチャも
白ワインの主要品種ルカツィテリから作られたものでした。
ここまで言えば今回のサブリミナル攻撃位置を特定出来ますよね(笑)。
ふふふ(笑)。
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Mar 22, 2025 by
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今月、3月28日(金)、29日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
○ザブ グリッロ 2023年 ヴィニエティー•ザブ シチリア 白 シチリアD.O.C. 750ml 1508円税込
このワイン、広域のシチリアD.O.C.のワインですがシチリア西部のサンブーカ•ディ•シチリアに本拠を置きます。シチリアD.O.C.のザブゾーンともなっております。メンフィーの町から北東に向かって尾根を上がる標高の高い地区の葡萄を中心としたもの。名門プラネタが近所にあります(笑)。
高い標高と充分な日照。←コレがキーワードですね(笑)。
味わいはとてもクリーンで落ち着いた大人の雰囲気(笑)。とてもシチリアのワインとは思えませんが(笑)、キリッとはしてない点シチリアかな(笑)?ポワレ…、メロン、生姜等の青い香り、とても爽やかで上品。暑苦しくなく(笑)、綺麗でケチ臭くない作りはかなりのもの(笑)。充分な旨味の酸味により、口中に含むとジワッと涎が止まりせん(笑)。ゆっくり、すぅーと消えて行く余韻。葡萄本来の良さが伝わってきます。アルコール分は12.5%、しっかり除葉しアルコール分を抑えて品の良い折り合いを演出してますね。畑仕事の尽力の賜。いわゆる昔のシチリアワインを進化させた切り口は飲み手をホッとさせる斬新さ(笑)。
ワインの特徴的な青さはセリやフキノトウとのマリアージュも連想…、ネギなどをたっぷり使った魚介料理。野菜をたっぷり入れたクリームシチューなど、家庭料理の範疇で収まるところが嬉しいですね(笑)。
グリッロは、元々マルサラ用の葡萄。それ故アロマティックではなく糖度を上げて頑強さを追求されていました(笑)。でもですね(笑)、低温で管理することで品の良いアロマティックなワインとなり、地場品種として近年広く知られるように変貌(笑)。現在ではシチリアを代表する
白ワイン品種と評されるようになりました。
このワイナリー『ヴィニエティ•ザブ』、実はアブルッツオのファンティーニ・グループとのコラボ。ファンティーニに地元の小規模共同組合が加わったもの。実質は買収なのですが、自分達の生き残りをかけてファンティーニに加わることで利害が一致したようです。小規模共同組合が生き残るためにファンティーニのスケール•メリット、技術力を取ったわけです。似たような形がサルデーニャの『サーラガト』。マスキューの定番アイテムとなっております。ファンティーニのワインは基本品質を外さないですね(笑)。品種の特徴と生産地の特徴いわゆるテロワールに忠実なワイン作りは好感が持てます。
ファンティーニ・グループはいわゆる伝統的なネゴシアンとは一風違うベンチャー系のネゴシアンと言えますか。単に葡萄やワインを買って、あとは好きなように加工したり売ったりする従来型のネゴシアンとは違います。栽培農家と深く結び付き共に利益を継続して上げるビジネス・モデルを志向します。例えば一緒にブランドを立ち上げる。この『ヴィニエティー•ザブ』はまさにそれ(笑)。現地に栽培や醸造のスペシャリストを送り、ワインの品質・量を確保しながら生産販売。事業を継続するために、葡萄の買い上げは量ではなく畑の面積に応じるところがミソ。作柄による収穫の増減に収益が左右されません。それにより栽培者はリスクが減り、品質の向上を目指すことになるからです。
契約する栽培農家も2ヘクタール未満の畑の所有者が大半なので、自らワイン販売まで手掛けるには小さすぎるし、かといって栽培に尽力することに傾注しやすい規模でもあります。
目の付け所がシャープ(笑)。
それゆえティスティングで感じた通り、プリミティブな地元の味わいのするシンプルで質実なワインなのです(笑)。
以下インポーターさん資料より(一部岡本補追)
ヴィニエティ ザブは、シチリア島のサンブーカ ディ シチリアで、ファンティーニ グループ(ファルネーゼ)が運営するワイナリーです。サボテンしか育たないような暑く乾燥した気候ですが、アランチョ湖の水を灌漑に使用することで、高いポテンシャルを持った葡萄を得ることが出来ます。醸造設備は、主に組合のものを使用していますが、クロスフロー フィルターなど自ら持ち込んだものもあります。セラー内には古いコンクリートタンクがあり、主にワインの保管やマロラクティック発酵に使用しています。ステンレスタンクより長期保存に向いており、フルーティさを残すことが出来ます。セラーの壁は1m程の厚いコンクリートで出来ていて、気温が一定に保たれます。
主に共同組合のメンバー(ファンティーニ グループが選んだ優良区画)の葡萄を使用、併せて自家畑のものも使っています。柔らかくプレスした後、香りを引き出すために低温で発酵させます。ステンレスタンクで3~4ヶ月熟成させます。麦わら色、さわやかな花の香りと一緒に、エキゾチックな果実の香りが感じられます。フレッシュでありながらとろりとした厚みがあり、後味には心地よいほろ苦さを感じます。
自家畑は25haで、残りは買い葡萄でまかなっています。葡萄の購入先は協同組合のメンバーですが、ファンティーニ グループの統括醸造責任者であるフィリッポ バッカラーロが認めた区画のものしか購入しません。葡萄の買取りは、収穫した葡萄の重さに対して代金を支払うのが一般的ですが、ファンティーニ グループでは区画に対して支払います。葡萄農家は、収量が減っても収入は減らないため、選定、間引きなどを躊躇なく行うことが出来ます。自社畑の葡萄は主に上位クラス、買い葡萄は主にスタンダードクラスに使用しています。殺虫剤や防カビ剤、除草剤などの科学的なものは使用せず、機械は一切使用せずに手作業のみで畑仕事を行います。収穫は、朝4時~9時の涼しい間に行います。
暑く乾燥した気候とアランチョ湖の水を利用した灌漑
昼夜の寒暖差などの条件が重なり豊かなアロマを形成します
ザブの畑は他の場所よりも標高が高く、夜になると涼しくなります。山の中に畑があるため昼夜の寒暖差が大きく、そのおかげで豊かなアロマが形成されます。この気候条件によって、葡萄の糖度が高いだけではなく、リッチなアロマを持っていることがザブのワインの優れた特徴です。
○ツィナンダリ カヘティ 2023年 ルトヴェリシ ジョージア 白 P.D.O.カヘティ•ツィナンダリ 750ml 1508円税込
いつものメンバーでプレ•ティスティングです(笑)!
私「ようやくデイリーな価格のジョージア•ワインを見つけました(笑)。ジョージア東のカヘティ地区のもの。コーカサス山脈の麓でジョージア一番の生産地です。これはジョージア東のカヘティ地区のサブゾーン『ツィナンダリ』のもの。」
家内「カヘティはコーカサス山脈の麓でジョージア一番の生産地です!P.D.O.はProtected Designation of Origin の略フランスのA.O.C.みたいなものかな。」
Kさん「内陸部ですね。寒暖差も大きいでしょうから期待出来ますね(笑)。」
家内「ジョージアのワインって特殊なクヴェヴリワインが先行したから、値段の高いイメージがあるんだよね。」
Kさん「地面に瓶を生けたやつだね。ユネスコの世界遺産になったよね(笑)。」
私「クヴェヴリワインって結婚式とか特別な時に飲む特別なワインだから高いのは仕方ないけど(笑)、ジョージアのワインはそれしかないみたいに誤解されてるよね(笑)。」
家内「このルトヴェリシはグローバルに打って出た言わば今風のワイナリー。クヴェヴリワインの生産も残しているようだけどね(笑)。」
私「ワイナリーのラインナップを見ると知らない地場品種だらけ(笑)。ワイン用葡萄ヴィニフェラの原形が残っているらしい。」
家内「ロシア圏だからエリツィンやゴルバチョフの禁酒令で葡萄が引っこ抜かれ、品種は減ったらしいけど、それでも50種類程は残っているようですね。」
家内「ウクライナやモルドバ辺りと同じようにロシアに踏み潰される歴史だもんね。」
Kさん「EUから資金が流れてワイン産業が復興するのに一世代かかった訳ですな。」
家内「え~と、この
白ワインはルカツティリを主体にムツヴァネをブレンドしたもの。」
Kさん「ロシア圏の品種ですか?聞いたことがない(笑)。」
家内「ルカツティリはかつては世界で3番目に広く栽培されていた品種だって、アイレイン→グルナッシュ→ルカツティリだって(笑)。」
私「これも引っこ抜かれた(笑)?」
家内「今ではトルクメニスタン以外の共和国全てで栽培されている。世界的にもトップ4に入るようね。特にジョージアでは最も多く栽培される重要な品種とか。」
Kさん「フランス、イタリア基準だとグローバルではありませんね(笑)。勉強の仕方間違ったかな(笑)。」
私「飲んだことすらなかった!で、ムツヴァネは?」
家内「え~と、ムツヴァネは「緑のカヘティ」の意味でこれもジョージアでは重要な品種みたい。6種類ムツヴァネはあって、どれもDNAは違うらしい。古い品種なのかな。寒さに強くて糖度、酸が上がる、甘いワイン向きの葡萄品種みたいだね。香りも桃やアプリコットみたいで芳香品種のようです。」
私「ではでは~、まだ若いかな…、乳酸の香りがちょっと強い。」
Kさん「うんうん。一瞬ビオかと思った(笑)。あっ、モダン!ふっくらしてるけど暑苦しくない(笑)。熟成の仕方が上手!」
私「薄っすら樽のニュアンスがあるけど、気が付かない程。果実味を引き立てている(笑)。スティル作戦(笑)。」
家内「古い樽をちょっとだけ使う作戦(笑)。」
Kさん「程よく熟した柑橘類。ちょっとトロピカル寄り(笑)。樽使ってるんだか使ってないんだかのレベル。上手(笑)。」
家内「ブラインドでやって、これがジョージアのワインって解ったら凄いね(笑)。ワインがタップリしてて良いなぁ(笑)。」
私「ケチ臭くない(笑)。旨味の甘さが心地良い(笑)。赤同様の意識かな?」
Kさん「柔らかで、広がりがあって…。心地良いですよね(笑)。落ち着きが懐かしい感じ(笑)。」
私「ニュー•ワールドとは違いますね(笑)。厚みが出てきて大きくなるベクトルを感じる。まあ、グレート•ワインではないけどデイリー•ユースなら十二分(笑)。」
家内「後口にある白胡椒のニュアンスが好ましい(笑)。鶏肉を使ったクリーム煮なんか合いそう(笑)。」
Kさん「強い芳香性のワインではないから逆に食べ物…和食に合わせやすいかな(笑)。」
家内「粕漬けなんかも行けそう(笑)。
以下インポーターさん資料より(一部岡本補追)
ジョージアの東に位置するカヘティのPDOツィナンダリの畑からのワインです。土着品種のルカツティリ主体にムツヴァネをブレンドしています。畑の標高は300~800m、粘土質土壌です。樹齢は15~20年、垣根仕立て、栽植密度は4,000~5,000本/haです。収穫は気温がまだ低い早朝に行います。収穫後、セラーに運び選別を行います。葡萄は除梗、破砕し、圧搾します。アルコール発酵はステンレスタンクで10日~21日間、熟成は一部をオーク樽(4年樽、フレンチオーク)で6ヶ月行います。輝きのあるゴールド、白い花、柑橘系の果実のアロマが広がります。口に含むとエレガントで複雑、丸みがあり、バナナを思わせるトロピカルフルーツのフレイバーは、フレッシュな柑橘系の果実の要素にかすかに感じる樽の要素がバランス良く調和していま
す。
ルトヴェリシは、ジョージアの東部カヘティ地方に位置し、品質重視したワイン造りを行うワイナリーです。もともとカヘティに自家畑を所有しワイン生産を行っていた栽培農家が集まって2019年に設立されました。一部には、設立メンバーの一家が持っていたクヴェヴリワイン用の古いセラーもあるため、歴史的には1920年にまで遡ることができます。ジョージアでは葡萄の収穫を「ルトヴェリ」と言い、昔から家族、親戚、友人達が集まって行われていました。ワイナリー設立のアイディアは収穫の最中に生まれたため、「ルトヴェリシ」というワイナリー名にしました。8000年という長い歴史を持つジョージアのワイン造りへのリスペクトも込められています。
現在、ジョージアのカヘティ全体で150haの畑を所有し、自家畑と買い葡萄からスティルワインやスパークリングワイン、2013年に世界遺産に認定された伝統的なクヴェヴリ(卵型をした素焼きの甕)で醸造したワイン、蒸留酒のチャチャなどの生産を行っています。醸造を行うセラーはカヘティのシャラウリ村に位置し、最新の醸造設備、分析のためのラボを備えています。また、同じ敷地内にクヴェヴリワインを醸造する別のセラーがあります。醸造は主任ワインメーカーのギオルギ バブニゼを中心とするチームによって行われています。年間生産量400万本 、世界各国に輸出しており、設立からわずか5年ですが、ジョージアで最も権威があり、影響力があるビジネスのアワードで「GOLDEN BRAND」* に選出されています。
ルトヴェリシでは、畑での作業が品質の高いワインを造るために最も重要なプロセスの一つと考えています。葡萄は垣根仕立て、場所によっては土壌流出を避けるためカヴァークロップを植えています。畑を定期的に観察し、害虫や病害の発生をモニタリングしています。オーガニック栽培に重点を置きながら、状況に応じて様々な防除方法を組み合わせ、環境への負荷を出来るだけ軽減し、薬剤の使用を必要最低限に抑える、IPM(Integrated Pest management)*と呼ばれる総合的な病害虫、雑草の管理方法を採用しています。
通常は雨水に頼っていますが、雨が降らず、畑が乾燥している時はドリップ イリゲーションを行います。畑の土壌をモニタリングしながらオーガニックまたはバイオダイナミックの肥料を与え、葡萄が健全に生育出来るようにしています。また日当たりを良くするために密集した葉や枝を落とす作業を行います。収穫の前には葡萄の熟度、酸度、糖度を分析し、収穫時期を決めます。収穫は早朝、気温が低いうちに行います。完熟した葡萄を手摘み、又は機械で収穫し、セラーに運び選別を行います。
カヘティ地方はジョージアワインを語る上で最も重要な産地で、国内葡萄栽培面積の70%以上、収穫量の93%を占めています。29あるPDOのうち20がカヘティにあります。内陸で黒海の影響をほとんど受けず、大コーカサス山脈からの寒気も加わる為、西部より乾燥しています。全般的に穏やかな亜熱帯性気候となり、年間降水量、積算温度は南フランスと同じくらいです。
高品質なカヘティのワインは、ルカツィテリ、ムツヴァネ、サペラヴィ等、カヘティの土着品種を使って、ヨーロッパ式と伝統式醸造のどちらからも造られます。現在、多くのカヘティ ワインはヨーロッパ式で造られていますが、クヴェヴリを用いた醸造法は歴史的にみても非常に重要で、世界でも類をみない独特な製法となっています。クヴェヴリを用いた醸造法は幾つかありますが、その中でもカヘティの製法が歴史的に最も古く実用的で海外でも注目されています。
◑ラ・ヴィ・アン・ローズ 2024年 ドメニイレ・サハテニ ルーマニア ロゼ ムンテニアI.G. 750ml 1602円税込
国土のほとんどでワイン生産が行われているルーマニアは大きく7の生産地方に別れます。そのなかに37のD.O.C. (EU 法のA.O.C.)と12のI.G. (EU 法のI.G.P. )が制定されています。
このドメニイレ・サハテニ(インポーターさんの資料ですとドメーニレ・サハティーニですがヒュー・ジョンソンの『ポケット・ワイン・ブック』の表記を優先します)は2003年に女性醸造家アウレリア・ヴィシネスクさんにより創業。
ワインナリーはブカレストの北ムンテニア地方のデアル・マーレ地域のミジル村にあります。畑はカルパティア山脈の南の緩傾斜の平原。いかにも日照に恵まれ、水捌けの良い好立地。実際、緯度はフランスのローヌと同じ、気候はブルゴーニュに似ているとか。
マスキューの定番はピノ・ノワール。品質が高くロング・セラーとなっております。香りの抽出と葡萄自体の良さが伺えるもの。それ故、ロゼは旨いはず!美しい薔薇色が物語っていると思いませんか(笑)。
キュヴェ名の『ラヴィ・アン・ローズ』なんてまんまですし、期待も深まります(笑)。
このロゼはピノ・ノワールではなく(笑)、シラー60%、ピノ・グリージョ20%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%
。しっかり温度管理しながら、フリー・ラン・ジュースで作られるお値打ちのもの。シラーやカベルネ由来のベリー系の小粒の赤い果実味は旨味に包まれており、あくまでもフレンドリー(笑)。香りプンプンの派手なスタイルではありませんが、常に寄り添って欲しいと想わせます
。特に旨味の芯ピノ・グリージョをブレンドしているところにセンスが光りますね(笑)。
あと、気がついたのですが、2021年ヴィンテージでワイン自体も出来上がっているのですが、グラスに注ぐと若干の泡が見られます。口中での発泡感はないので、きっとマロラクティック発酵の余韻ではなく、瓶詰め工程で窒素を充填したのだと思います。それ故SO2の使用量は低減され、とても伸びやかなワインとなっています。そのうちSO2無添加のワインとしてリリースされるかも(笑)。更なる向上が期待される生産者です。
以下
2025年3月15日のブログより
ヴィンテージが変わったとのことで早速ティスティング(笑)!
私「あれ?瓶形がボルドー瓶に変わったね(笑)」
家内「え~と、2024年ですよ~(笑)!出来たてホヤホヤ(笑)。」
私「前のメイクと比べると色が薄いね(笑)。」
家内「アルコール分はしっかり13%あるね。」
Kさん「桜色で季節柄ぴったりですね(笑)。う~ん、熟成する前の梅酒みたいな感じ(笑)。」
家内「シラーの果実味だけを取り出したよう(笑)。あと、余韻がとても綺麗(笑)。純粋系シラー(笑)。」
私「うんうん。旨味の甘み…、それが果実感に溶け合って…、辛いけど甘い(笑)。残糖分はどれくらいかな?ハッキリ解らない。」
たまたまちょうどインポーターの担当者さんがご来店してくださったのでお聞きしました。
彼はインポーターさん内で『エノやん』と呼ばれてますので(笑)。そのまま使わせていただきます。」
私「このヴィンテージ、色が薄いからちょっと心配したんだけど、凄く良いですよね(笑)。辛口なんだろうけど旨味の甘さが凄くある。実際の残糖分はいかほどですか?」
エノやん「春らしくて良いですよね(笑)。クオリティ高いかと(笑)。残糖分、会社に聞いておきます(笑)。ありがとうございます!」
私「開けたてはちょっと埃っぽさがあったけど、それが消えて来て、果実のディテールがハッキリしてくる。チェリー、さくらんぼだよね。ストロベリーっぽさ…、プラム、それにしても酸がしっかりしている。」
家内「リリースしたばかりなのにちゃんと出来上がってるよね(笑)。佐藤錦みたいな品のあるさくらんぼを連想する(笑)。」
Kさん「う~ん、ソメイヨシノの風の色!」
私•家内「座布団1枚!(笑)」
そして答え合わせです(笑)。早速エノやんからお電話いただきました!
エノやん「先程は失礼しました。ラ・ヴィ・アン・ローズ2024年の残糖分は2.2g/lでした。かなりドライでした(笑)。」
私「残糖の甘さじゃなくて酸の旨味•甘みなんだね(笑)。総酸も5g/lは超えているかも?惑わされた(笑)。」
家内「あとワイン自体が安いからね(笑)。価格以上のクオリティって言うことだね(笑)」
私「安いロゼは残糖分で誤魔化すからね(笑)。大したもんだ(笑)!」
●サペラヴィ カヘティ 2023年 ルトヴェリシ ジョージア 赤 P.D.O.カヘティ 750ml
1508円税込
私「ようやくデイリーな価格のジョージア•ワインを見つけました(笑)。ジョージア東のカヘティ地区のもの。コーカサス山脈の麓でジョージア一番の生産地です!」
家内「カヘティはコーカサス山脈の麓でジョージア一番の生産地です!P.D.O.はProtected Designation of Origin の略フランスのA.O.C.みたいなものかな。」
Kさん「内陸部ですね。寒暖差も大きいでしょうから期待出来ますね(笑)。」
家内「このワインはサペラヴィ種100%のもの。調べると、ロシア圏では広く栽培されている葡萄品種。寒くても栽培しやすく量も出来る品種。長熟はしないけどヴァラエタル•ワインにはなり得る。って(笑)」
私「色はしっかり濃くて、澱引きもちゃんとしている(笑)。香りは重さがある。良さそうですね(笑)。」
K「ちょっと変わった香りかな(笑)。ハーブ系の香りがする。液体は基本美味しいですね(笑)。しっかり濃くて甘さもある。アルコール分はいかほど?」
家内「え~と、12.5%。割と低いですね。13%は越えているかと思った(笑)。」
私「低温で2週間醸すようですね。2週間の割に充分抽出されてるし、とてもクリーン。葡萄の収量が低いですね(笑)。あと、無理なプレスもしていない。当然先端の技術を導入してるけど、ニューワールドの悪い点を見習っていない(笑)!オールド•ワールドのワインだよね(笑)。」
家内「素直に美味しく感じる。醤っぽさがあって良いなぁ(笑)。」
私「黒トリュフっぽさもある。海苔の佃煮だから醤に共通するかな(笑)。」
Kさん「山のワインですよね(笑)。和のニュアンスが珍しいし好ましい(笑)。タンニン自体は軽目だから特徴が綺麗に伝わる(笑)。でも果実味はまだ明瞭とはなっていないかな。」
家内「ちょっと落ち着いたマディランのタナみたいな印象。果実の芯はイチヂクかな(笑)?」
私「ケチ臭くないよね(笑)。」
家内「どうしても葡萄の性質として、カオールやマディランの熟成したワインを連想しちゃうな(笑)。」
Kさん「しかも和食に合いそうな品の良さ…、和食の砂糖で味付けした醤油…、煮物に合いそうですよね。」
私「里芋の煮っころがし!」
Kさん「根菜類の煮物に合いますよね(笑)。奥ゆかしくて旨い!日本人の嗜好に合う(笑)。」
家内「リンゴ酸も沢山あるけど目立たない作りだよね(笑)。」
私「タンニンもしっかりあるけどちゃんと躾けられている。」
Kさん「そうそう。タニックなんだろうけど、タンニンが先走りしない(笑)。」
●モンテフィーノ・レゼルヴァ 2009年 モンテ・ダ・ペーニャ ポルトガル 赤 ヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 750ml 2451円税込
このワインの生産地域はヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 。スペインとの国境となるサエ・マメデ山脈に連なるペーニャ山の中腹に畑はあります。南北に伸びる国境線の真ん中あたりですね。
畑は真っ白(笑)。白い花崗岩の二次堆積で覆われています。御影石の産地として有名で、日本にも輸出されているとか。基本荒涼とした痩せた土壌。それ故、豚や牛よりもニワトリが主な肉。あと乾燥させた鱈やオイルサーディーンのような魚介。そして保存が効く豆類が主食のようです。味付けもオリーブ•オイルや塩。それにハーブで味付け。とてもシンプルで健康的な食生活。道理でワインもシンプルで飽きのこないスタイルなのだと腑に落ちます(笑)。
生産者のモンテ・ダ・ペーニャは1984年創業の家族経営。畑に生えていた古木の葡萄樹を台木にしたそうです。なんでも暑すぎてフィロキセラも生きていけないそうです(笑)。また、いきなり若い木を植えても土壌に水分が無いため根づかないため、ある程度根が張るまでは灌漑しないといけないそうです。
造りはシンプル。手摘みで収穫後すぐに除梗破砕してアルコール醗酵。1ヶ月ほど醸してからアリエ産のフレンチオーク樽(多分古い樽)で1年熟成させてからアッサンブラージュして瓶詰めし、更に飲み頃になるまで瓶熟成させます。今回、2009年ヴィンテージの瓶熟成したものをリコルクして登場。素晴らしい状態です(笑)。今時珍しいクラシックなスローぶりなのです(笑)。
セパージュは地場品種トゥーリガー・ナショナル、トリンカデイラ、アリカンテ・ブーシェ、アラゴネス。味わいは長い熟成により深み複雑さの頂点。暑い産地のワインですから明瞭さには欠けますが、バランスのとれた凝縮した果実味は圧巻です。シンプルなところはいかにもポルトガル。でもですね(笑)、質の高さは秀逸。まだ先がある!
ほぼ1週間に亘ってティスティングしていただいたKさんによれば
『ポルトガルワイン飲み切りました。
最後は澱が凄いです。
ボトル飲み進めるうちに、若さから熟成まで楽しめるワインでした。
ワインの『一生』を1本で味わえるワインでした。』とのこと(笑)。
大切にセラーに保管しさらなる向上を待つも良し、今の熟成した味わいに陶酔するも良し!
どちらも楽しめる価格のワインであることは奇跡的なのでございます。
以下マスキューブログより引用
例の2009年のポルトガルの赤飲みました!
例によっていつものメンバーです(笑)。
私「あれ?コルク新しい!新品みたい(笑)。」
Kさん「どれどれ(笑)?弾力あるし染みてもいない(笑)。リコルクしてますね(笑)。」
家内「10年超えるとコルクが劣化する。前の2005年のメイクはコルクが劣化してたもんね。
インポーターさんの指示でリコルク出荷したのかな(笑)?」
私「熟成のピークですね(笑)。酸化臭も全くしない(笑)。」
Kさん「完璧ですな(笑)。余韻も長くて美しい(笑)。」
家内「果実味はハッキリしないけど心地良い(笑)。オレンジっぽさ…、長い熟成をするイベリア半島のワインによくあるニュアンスかな(笑)。」
私「日本で見かけるポルトガルのワインってせいぜい10年くらいしか持たないんですよね。出色ですね(笑)。」
Kさん「全体が丸くてとても飲みやすい。シンプルに美味しい(笑)!」
家内「熟成した酸の円味。口の中を転がるよう(笑)。」
Kさん「タンニンはしっかりあるんだけど、溶け込んでいて先走りしない(笑)。」
私「夕日…、それも名残りに向かう前(笑)。」
Kさん「ユニークでもありますね(笑)。」
私「肉のためだけの赤ワインではありませんよね。」
家内「玉ねぎ+オイルサーディーン!」
私「オリーブオイル使えば何でもオッケー(笑)!」
Kさん「魚行けますよね(笑)。サーディーンや塩漬け。」
家内「脂がたっぷりのったサンマをワタごと焼く!サンマの塩焼き!」
私「山のワインなのに…(笑)。」
家内「ワインのスタイルは食べる物と関係していそう(笑)。あとでポルトガルのアレンテージョの食べ物を調べてみよう!」
引き続きのティスティングはKさんにお任せいたしました(笑)。
3日後
Kさん「ポルトガルのワインまだ元気いっぱいです。わかりにくいワインでないので疲れません。オールドヴンテージなのに肩肘張らないで飲めるワインはそうないと思います。」
1週間後
Kさん「ポルトガルワイン飲み切りました。
最後は澱が凄いです。ボトル飲み進めるうちに、若さから熟成まで楽しめるワインでした。
ワインの『一生』を1本で味わえるワインでした。」
Kさん、ありがとうございました!
●モンテ•ダ•ペーニャ レゼルヴァ レッド 2005年 モンテ・ダ・ペーニャ ポルトガル
アレンテージョD.O.C. 750ml 3488円税込
造りはシンプル。手摘みで収穫後すぐに除梗破砕してアルコール醗酵。1ヶ月ほど醸してからアリエ産のフレンチオーク樽(多分古い樽)で1年熟成させてからアッサンブラージュして瓶詰めし、更に飲み頃になるまで瓶熟成させます。今回入ったモンテ•ダ•ペーニャ2005年はセパージュもちょっと違い、特殊な古いパーセルのもののようです。トリンカデイラ55% アラゴネス25% アリカント・ブーシェ18% モレト2%の割合。
ブランド名も自分の名前をど~んと書いたものです(笑)。発酵過程等はリゼルバ2009年とこのモンテ•ダ•ペーニャ2005年は同じようですが、モンテ•ダ•ペーニャ2005年のものがトップ•キュヴェとされております。ある意味別物のようですね(笑)。期待が膨らみます(笑)。2011年にブリュッセル、2017年にフランスのコンクールで金賞を受賞しているようです。ラベルにステッカーが貼ってあります(笑)。まあ、金賞はどうでも良いのですが(笑)、大事にセラーで寝かせてから出荷しているようですね。あと2005年と2009年はリコルクしてますね。2005年のものを見ると液面が下がっていませんから、補酒もしているようです(笑)。
ふふふ(笑)。
そしてプレ• テイスティング!
私「先日飲んだモンテフィーノ•リゼルバ2009年より上のキュヴェモンテ•ダ•ペーニャ2005年。古い良いパーセルの葡萄を使うようです。」
私•Kさん•家内「うわっ!コレ凄い!グレート•ワイン!」
Kさん「立ち昇る香りが凄い!色々な香りが折り重なるかのよう(笑)。」
家内「言葉を失う(笑)。美しいの一語…壮麗。」
Kさん「モンテフィーノ•リゼルバ2009年には驚いたけど、モンテ•ダ•ペーニャ2005年は更にエスカレートしてますね(笑)。とにかく凄い!」
私「20年経つのに全然古さを感じない。全房発酵だな。あと古樹。旨味が凄い。一滴一滴が愛おしい(笑)。」
Kさん「完璧な熟成している。舌の上を転がる甘みが素晴らしい(笑)。」
私「Kさんが仰られるように、モンテフィーノやモンテフィーノ•リゼルバとは別物。モンテ•ダ•ペーニャ2005年は渾身の極上品ですね(笑)。」
Kさん「うんうん。モンテフィーノ2013年とモンテフィーノ•リゼルバ2009年は味わいが完全に繋がるけど、モンテ•ダ•ペーニャ2005年は一線越えてますよね(笑)。かなり違う。でもモンテフィーノ•リゼルバ2009年の開けてから1週間目の味わいにだったら共通点はあるかな(笑)。」
家内「両者ともセパージュは同じですが、モンテ•ダ•ペーニャ2005年はちょっと違うようですね。トリカンデーラ種が55%。きっとトリカンデーラが肝だな(笑)。あとで調べてみますね(笑)。」
Kさん「きらびやかなスタイルではないんだけど
…、なんでこんなに旨い!合わせる料理も思いつかない。」
私「シェーブルのハード•タイプのチーズとパン
くらいしか思いつかない。なんて言うんだろう…、ソース文化圏のワインとはそもそも違うもののような気がするんだよね(笑)。」
家内「うんうん。生クリームやトマトでもない。オリーブオイルと塩は鉄板だと思うけどね。シンプルな旨味が訴求力を持っている。質実剛健!」
私「ドライな甘露の極み!キザな言い方すると、まさにエスプリ…真髄だよね(笑)。」
家内「時間が経つと更に良くなる(笑)。」
私「今日日なかなか飲めないワインだし、今後もないかもしれない…、ともかく有り難くいただきます(笑)!」
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Mar 08, 2025 by
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今日も寒いですが、幾分楽になったかな(笑)。
マスキューは暑すぎてもダメ、寒すぎてもダメ。お客様商売はこんなものかな(笑)。
ですから幾分寒さが和らいだお陰でお客様もチラホラ(笑)。
Sさん「マスキューさん!ちょうどストックが無くなりそうになったので来ました(笑)。寒いと外に出る気がしないから我が家の在庫で凌いでましたよ(笑)。」
私「そうですよね(笑)。」
Sさん「寒いのだけど、家に居ると割と
白ワインを飲むんですよね(笑)。喉も渇くし(笑)。だから今日は白ください(笑)!おっ!ビー•ナチュラル、まだあったな(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」
Sさん「飾ってある桃と菜の花の色合いとぴったり(笑)。春らしくて良いですね(笑)。」
私「頂き物ですが…、花とワインってシンクロしますから見てて楽しい気分になりますよね(笑)。」
Sさん「うんうん。ビーナチュラル何回かリピートしたけど飽きない良いワインですよね(笑)。飲むと幸せになれる。コレって凄い贅沢なんですよね(笑)。」
私「Sさんはビー•ナチュラル•マニアですもんね(笑)。ありがとうございます!」
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Feb 24, 2025 by
weblogland |
昨日、一昨日とお寒い中ご来店ありがとうございました!さすがに金曜日はパラパラのご来店(笑)。やむなし!土曜日は明るいうちのご来店(笑)。そうなりますよね(笑)。
ありがとうございました!
○
リオハ ベガ ブランコ 2023年 リオハD.O.C. 白 750ml 1178円税込
「おっ、お安いですね(笑)。」
「でも良い香り。どれどれ(笑)…。」
「う~ん。グレープフルーツ!」
「グレープフルーツを皮ごとかじったような感じ(笑)。ピールのニュアンスあり!」
「ルエダのヴェルデホ!共通の香りですね(笑)。ヴェルデホ100%ですか?」
私「ヴィウラ、ヴェルデホと表記されてますからヴィウラが50%以上、ヴェルデホは50%以下かと(笑)。」
「へぇ~、思ったよりヴェルデホの割合が低いんですね(笑)?」
私「そ~なんです(笑)。私も最初ヴェルデホがセパージュのメインだと思いました(笑)。ヴェルデホは強い香りの品種ですね(笑)。」
家内「ヴェルデホの方がヴィウラより値段の高い葡萄のようなので、ブレンドの加減が腕の見せ所なんでしょうね(笑)。」
「なるほど!より安く、より美味くですね(笑)。」
私「まぁ、高級感はございませんが(笑)。」
「しっかり濃い(笑)。コスパ良いですね。」
私「でもですね(笑)、アルコール分は12%。さほど高くはありません。基本冷涼な産地かと。」
「スイスイ飲める(笑)。家はまず
白ワインを飲んでから赤ワインを飲んで打ち止めるんですよね。だからわりと
白ワインの消費が多い(笑)。」
私「
白ワインはボクシングのジャブですね(笑)。我が家もそうですよ(笑)。」
「だから、デイリーで飲み飽きしない白はマスト•アイテム(笑)。」
「マスキューさん!このワインはデイリーで良いですよね(笑)。単純にジャンク•フード食べながら飲むのにぴったり(笑)。例えばフライドポテト食べながら飲んだり(笑)。」
「うんうん。ポテトチップでも良し。ポテトチップはのり塩ポテト(笑)!」
私「コンビニのオデン買ってきてコレを飲む(笑)!」
「コンビニのオデンだって馬鹿に出来ないもんね(笑)。」
「マスキューさん!私たまに
白ワインを飲むと悪酔いすることがあるんですけど(笑)…。マスキューさんのワインだとそれがない(笑)。何故ですか?ただ単に飲み過ぎなのかな(笑)?」
私「一応添加物の量が少ないワインを選んでいます(笑)。」
「ワインの裏に書いてある酸化防止剤ですか?」
私「いわゆる亜硫酸塩です。自然に生成されますし、若干の添加ならワインが安定しますので最終段階でちょっとだけ添加してくれた方が安心ではあります。」
「それが多いとダメなんですか?」
私「はい。まず開けたてに鼻にツンとくる刺激臭が強い物は避けます。あと口中、特に喉の奥を刺激する苦味…強いとウゲッと来ます(笑)。コレもNGです。それを基準にワインを選びます。
」
「添加物の量が違う?」
私「左様でございます(笑)。意識してティスティングすると±10ppmくらいの誤差で添加量が解るようになりますよ(笑)。」
「ppm(笑)!え~と、100万分の1かぁ(笑)」
「と言うことは1ppmは1L中0.001mgかぁ。」
家内「亜硫酸塩以外のビタミンCやセルロース系のものの添加もNGです。味わいに影響します。」
「どう影響するんですか?」
家内「ビタミンCはえぐ味。セルロース系は味わいの広がりを阻害します。」
私「別に毒と言うわけではなく許可された添加物ですから、インポーターさんによっては気にしない(笑)。だから取り寄せたサンプルに入っていると大ショック(笑)。」
家内「2000円を超えるワインに入っていると精神がやられます(笑)。」
「凄く安い値段の無添加ワインってありますよね?」
私「加熱殺菌、特殊濾過、遠心分離、等など様々なテクノロジーがありますので…。成分調整に近いのでそれをワインとは…。」
●
リオハ ベガ ティント 2023年 リオハD.O.C. 赤 750ml 1178円税込
「マスキューさん!赤も白もラベルにリオハ•ベガと書いてますが、コレはブランド名?」
家内「はい。ベガはベガ・シシリア•ウニコのベガと同じ(笑)。星の名前です。1等星でしたっけ(笑)。」
私「古いワイナリーなので原産地指定のリオハをブランド名として名乗れるようです。」
「なるほどね(笑)。老舗ならではだね(笑)。」
「マスキューさん!この赤、白同様に飲みやすい(笑)。その点赤白共通する(笑)。同じコンセプトなのかな(笑)。」
私「おっしゃる通りでございます(笑)。共通する意識を感じますよね(笑)。」
「うんうん。確かに!高級ではないけど(笑)、あざとさが無くフレンドリー(笑)。」
「この赤、旨味がとてもしっかりしてる。タンニンも意地悪さがないし(笑)、何にでも合いそう(笑)。毎日の食卓向けですよね(笑)。」
「普通に和食系に合いそう(笑)。」
「出し汁に合うよね(笑)。」
「マグロの漬け!カツオ…カラシ醤油なんてどうかな?無理かな(笑)」
「癖がないから飲み飽きしないかな(笑)。癖がないのが癖(笑)。」
「懐かしいテンプラリーニョ…。昔よくこんな感じのスペインワイン飲んだよね(笑)。そ言えば今あまり見なくなったかな?」
家内「今輸出されるスペイン•ワインはチリ•ワインみたいなファットなスタイルの赤ワインが多いですよね。」
「向こうのビストロなんかで飲むスペインワインって、特別濃くなくて中庸なんですよね(笑)。
このリオハ•ベガみたいなスタイルなんですよね(笑)。」
「薄いワインってダメだけど、濃くて重ければ良い訳じゃない(笑)。程良さなんだよね。特にデイリー•ワインには程良さこそ必要(笑)。」
「これもちゃんとテンプラリーニョなんだよね(笑)。」
私「アルコール分は13.5%としっかりありますが
、特別強く感じる訳ではありません。折り合いがよろしいかと(笑)。」
「13.5%アルコール分がある感じしませんよね(笑)。もっと低いかと思いましたよ(笑)。」
「たしか白はアルコール分が12%でしたよね。何故赤と白は違うんですか?」
私「品種の特性に合ったアルコール分だとしか言いようがありません(笑)。まぁ、無理に高くする必要は無さそうですが(笑)。」
◑
フィズィ•ミシュカ フリザンテ ヴィンツェレール ショプロニ ハンガリー ショプロン 発泡性 ロゼ 750ml 1980円税込
「おつ~!鮮烈(笑)。果実味が鮮烈(笑)。」
「うんうん。かき氷のイチゴ•シロップのような甘みが残る(笑)。」
「果実の凝縮感が凄いね。」
「奥行き、広がりも立派(笑)。」
「余韻が長くて強い!はっきりしている(笑)。」
「塩味があって、キレもある。余韻がユニークだよね(笑)。」
私「残糖分もありますが、酸があるので邪魔にならない。バランスの取り方が素晴らしいと思います(笑)。」
「う~ん。確かに甘さが目立たない。甘いのだろうけど甘くない(笑)。甘さが果実味に転化している(笑)。」
「この果実感は経験したことがない(笑)。赤ワインからタンニンを削ぎ取ったような…(笑)。」
私「完熟したイメージですよね(笑)。果物の種の中の核を食べるようなニュアンスがあります。」
「リキュールっぽくもあるかな(笑)。」
家内「マスキューの定番の燕ちゃんラベルのロゼ•フリザンテです。アルコール分も13%あります。かなりしっかりしています。」
「そんなに高いんだぁ。普通フリザンテってアルコール分は10%くらいにして甘さでバランスをとるんだけどね(笑)。やはり、ちょっと違うんですね。」
私「黒葡萄のケークフランコシュで
作ったものです。」
「マスキューさん!あの赤、ソース…、中濃ソースに凄く合います。トンカツ、レバー、フライに中濃ソースをかけてワインを飲むとソース自体が凄く旨くなるんですよ(笑)。胡椒っぽさも引き立ちましたよ(笑)。」
家内「豊かでしっとりとした赤ワインですよね。私の大好物です(笑)。」
私「タンニンは濃いですが、旨味が伴っていますよね。ケチ臭くない(笑)。」
「東欧のワインって日本人好みなんですよね(笑)。」
私「植物性の油や豚肉によく合いますよね(笑)。」
家内「そのケークフランコシュの果実味をダイレクトにしたのが、このロゼ•フリザンテです(笑)。」
「このフリザンテ、とても飲みやすいんだけど、軽いあっさりしたものではないですよね(笑)。かなりグレードが高い(笑)。」
「しかも斬新(笑)。」
「マスキューさん!このワインは冷やした方が良いのですか?」
家内「さすがに今日の気温だと冷やさなくて大丈夫ですが(笑)。もう少し暖かくなってきたら冷やした方が良いですよね(笑)。」
「良し!春のお花見には勝烈庵のトンカツ弁当を買って、このフリザンテを飲む!コレですよコレ(笑)!」
「上カルビの焼肉バーベキューにコレを合わせる!美味しそう(笑)。上ですよ上。並じゃダメ(大爆笑)。」
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Feb 17, 2025 by
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今月末のマスキュー試飲会は2月21日(金)、22日(土)。2月は日数が少ないですからいつもよりちょっと早いですね(笑)。
まずはリーズナブルな価格のスペインの白と赤からスタート!
○リオハ ベガ ブランコ 2023年 リオハD.O.C. 白 750ml 1178円税込
リオハ•ベガは1882年創業の老舗ワイナリー。D.
O.原産地呼称以前の設立なのでワイナリーの前にリオハを名乗れるとか。リオハ•バハ地区にある由緒正しきワイナリーでございます。
これはワイナリーのエントリークラスの
白ワイン。ステンレス•タンクで作ったもの。ヴィウラとヴェルデホをブレンドしたスタイル。詳しい割合は書いておりませんが、6対4ほどでヴィウラが主体となっているようです。
でもですね(笑)、味わいの主体はヴェルデホです(笑)。香りはヴェルデホらしいグレープフルーツなどの柑橘類。とても密度感があり、しっかり作ったヴェルデホを感じるもの。アロマティックではないヴィウラがベースで上手く折り合いをつけています。アルコール分は12%なのですが、それ以上の凝縮感を感じます。リオハ自体基本冷涼な産地ですから、無理にアルコール分を上げないで折り合いがついている点、クラシックなリオハを連想させてくれます。
ちょっと熟成が進むと香りより全体の重さが増し、とても質実な印象になります。本来的な良さがあってのことだと思います(笑)。
プリミティブな良さがある懐かしいスタイルの白でございます(笑)。とてもコスパが良いのも嬉しいことです。
●リオハ ベガ ティント 2023年 リオハD.O.C. 赤 750ml 1178円税込
リオハ•ベガは1882年創業の老舗ワイナリー。D.
O.原産地呼称以前の設立なのでワイナリーの前にリオハを名乗れるとか。リオハ•バハ地区にある由緒正しきワイナリーでございます。
これはワイナリーのエントリークラスのテンプラリーニョ100%のワインです。基本ステンレスタンクのみで作っているようですから、いわゆる早飲みスタイル。現行が2023年で今は2025年2月ですから、早飲みワインなのですが。ありがちなニューワールドっぽい今風でもございません(笑)。
テンプラリーニョらしい果実味は中庸ながらもしっかりした味わい。テンプラリーニョらしいベリーの香りは控え目(笑)。派手ではないが、デイリーに寄り添うワイン。かといって安酒ではない(笑)。かつては良く日本の市場で見かけましたが、昨今あまり見かけなくなったスタイルのワインですね(笑)。
コスパ良し!
◑フィズィ•ミシュカ フリザンテ ヴィンツェレール ショプロニ ハンガリー ショプロン 発泡性 ロゼ 750ml 1980円税込
ヴィンツェレーヌの核心ケークフランコシュ。美味しい赤ワインの元(笑)。それを使ったフリザンテでございます(笑)。ガス圧は2.5気圧。ステンレスタンクで発酵後約6ヶ月寝かせてからガスを吹き込んだもの。ちゃんとロゼワインと して出来上がってからフリザンテにしています。この点念が入っております。通常は発酵完了後すぐにタンク内2次発酵に移したり、ガス吹き込みをしたりします。
飲んでみるとなんとなく意図が解る(笑)。フレッシュネスだけに特化していないスタイル。完全に発酵した赤ワインの重さ。種の核のような深いフルーティーさを感じます。フレッシュ&ディープとでも言いましょうか(笑)。
こんなスタイルのフリザンテは経験したことがありません。
斬新で面白く、心に届く味わいでございます(笑)。肉料理に合わせるべきロゼ•フリザンテかと(笑)。
インポーターさん資料より
ハンガリーの北西部でオーストリアとの国境にあるショプロンの周辺は、古くからワインの生産がさかんなエリアです。国境に位置するフェルテー湖(オーストリアではノイジードル湖)の周辺に広がり、ワインの産地としてはハンガリー国内でも有数の規模を誇ります。歴史的にも非常に古く、記録によれば、およそ2,000年前にもさかのぼる古代ローマ時代にはすでに葡萄の栽培がさかんに行われていたとされています。古くから生産されている品種としては、黒葡萄のケークフランコシュ(オーストリアではブラウフレンキッシュ)などがあり、このエリアのケークフランコシュの品質は、19世紀ナポレオン戦争時代、ナポレオンの侵略がこのエリアに達した頃、金銭取引の代用として認められていたほど上質なものであったという記録が残さ
れています。 このような歴史に支えられた由緒ある産地で、長く葡萄の栽培に携わってきた3つの家族が協力し、1つのワイナリーを立ち上げました。モルナール家、ピレル家、シャージュディ家が1986年に設立した、ヴィンツェレールです。設立後30年が過ぎた現在でもワイナリーのオーナーはこの3家族が名を連ね、なかでもモルナール家のティボル氏の主導で醸造が行われています。ティボル氏は、醸造学校を卒業した後、オーストリアのミッテルブルゲンラント・ホリチョンにあるアントン・イビィで約4年間、その後、カンプタールのランゲンロイスにあるフレッド・ロイマーで経験を積み、ヴィンツェレールの醸造の要となり手腕をふるっています。 フェルテー湖のある国立公園内に広がる農園の面積は、13.5ha。栽培されている品種
は、白葡萄ではゼニットやツェルト・ヴェルティーニ(グリューナー・フェルトリーナー)、黒葡萄ではツヴァイゲルト、ケークフランコシュなどが中心です。
以下
ケークフランコシュ2020年赤の記載
マスキューの大好物、中欧の赤ワインでございます。
このワインはハンガリー西側オーストリア国境付近の銘醸地ショプロンのもの。
ショプロンと言えばマスキューの定番の白イルシャイ・オリヴェールの産地でもございます。もともとこの黒葡萄ケークフランコシュ(オーストリア名ブランフレンキッシュ)の大ファン(笑)。滑らかなタンニン、溢れんばかりの旨み。基本アロマティックではありませんが、しっとりとした味わいはとても日本人向き。
デイリーな日本の食卓にはぴったりかと(笑)。
キメ細やかでタンニンに収斂性がないので一見ミディアムなのですが、じつにしっかりしている。玄人好みの赤ワインと勝手に思っております(笑)。
これはケークフランコシュを500Lの古樽で2年間熟成したもの。収穫より丸5年たち、今素晴らしい状態。これこそ飲み頃の美味しいクラシックなケークフランコシュでございます。
実際ケークフランコシュを探すと凡庸だったり、マスキューが扱うには高級過ぎたり(笑)、なかなか当たりませんでしたが(笑)。これは当たりでございます(笑)。
○『チェルソ 』2022年 アジェンダ・アグラリア・グエリエリ イタリア マルケ 白 ビアンケッロ・デル・メタウロ・スペリオーレ D.O.C. 750ml 2545円税込
ようやく飲み頃に入ってきました!
前回のメイク2021年より大物ですね(笑)。
ビアンケッロ・デル・メタウロDOCはマルケ州北部、ペーザロ・エ・ウルビーノ県をアドリア海に向かって流れるメタウロ川に沿う丘陵地帯のみに広がる限定されたワイン産地で1969年にDOCとして認可を受けました。2016年現在、栽培面積は244ha、16件のワイナリーしか存在しません。ワインは土着品種のビアンケッロ種を95%以上使うことが義務付けられています。
アジェンダ・アグラリア・グエリエリは5代続く農場。葡萄畑が45ヘクタール、麦畑が120ヘクタール、オリーブ畑を30ヘクタール所有しています。かつてのテヌータですね。
この『チェルソ』はテヌータで最初に葡萄を植えた「チェルソ・グエリエリ」に敬意を込めて名付けられたもの。最も樹齢の高い3ヘクタールの畑を通常より約1ヶ月収穫を遅らせて凝縮した特別なワインです。25%収量が落ちるそうです。この家のビアンケッロ・デル・メタウロ・スペリオーレ D.O.C.の最高級品なのです。
味わいはまず液体の濃さに予感されます(笑)。特に濃い
白ワインにたまにみられる動物の汗のような香り(笑)。家内曰く『熊の香り(笑)?』コレだけで途方にくれるほど(笑)。
液体はハニーでとろとろ(笑)。長い余韻に時は止まります(笑)。圧倒的な広がり、龍角散やカリン、レモン等の柑橘類、白や黄色の花、オレンジや杏のような果肉。後味のハニーさには塩を降ったアーモンドの香ばしさ。
その様には心奪われます。
このビアンケッロ・デル・メタウロ D.O.C.は何度か飲みましたが、これほど記憶に残るものは初めてです。やはり尽力したワインこそ人の心を惹き付けますね(笑)。
●バルバレスコ ヴァッレグランデ 2014年 グラッソ・フラテッリ イタリア ピエモンテ 赤 バルバレスコD.O.C.G. 750ml 4242円税込
以前同じ物をマスキュー試飲会でお出ししましたが、ようやくピークに入りました(笑)。ネッビオーロは時間がかかる!
皆さん、もちろんバルバレスコご存知ですよね(笑)。王様バローロの弟分のワインとして私はかつて習いました(笑)。でもですね、最近のバルバレスコは大概が別物(ごめんなさい)。
かつてバローロは20年以上経ってから飲むべきワイン、バルバレスコは10年以上経ってから飲めるものでした。標高の高いバローロほどの大きさシリアスさには及ばないが、グレートな弟分なのでした。クラシックなファンはかつてのガイアの真骨頂バルバレスコを飲み、バローロにひけをとらないバルバレスコの偉大さをご理解いただいているかと(笑)。
今ではバローロは10年くらいで飲むのがやっとのワインばかり。バルバレスコに至っては5年以内で飲みきるべきワインが大半です。まあ、時代の衰勢に合うスタイルが大半。ただ、許せないのは高いこと(笑)。それなりの価格をつけなきゃ(笑)
!ついつい義憤に駆られてしまいます(笑)。ゴメンナサイ。
このバルバレスコは樽熟成期間が5年。最良のネッビオーロが必要とする時間をゆっくりたっぷりかけたクラシックなもの。渾身の尽力を払って作られたものです。まあ、作り手のグラッソ・フラテッリからすれば普通のことなんでしょうけど(笑)。
悲しい話ですが、ちゃんとネッビオーロの香りがするバルバレスコって少ないのが実情ですから、一度はお試しを!
それで『ネッビオーロって美味しいよね。』と普通に語っていただけると私嬉しいのでございます(笑)。でもそれには後数年待ってから飲んだ方が良いかな。
以下インポーターさん資料より。一部岡本補追
グラッソ フラテッリが所有する3つのクリュのひとつ、「ヴァッレグランデ」の畑からのワインです。方言で「太陽の当たる土地」また「広い渓谷」という意味を持っています。グラッソの所有する畑の中でも、その名前が示すとおり一日中日当たりのよい、最も優れた区画です。面積は4.5ha。標高350~370m(バルバレスコにしては高い方)、南南東向き、土壌は石灰岩質です。1970~1974年に植樹しました。29~30度に温度管理しながらステンレスタンクで10~15日間発酵させます。50hLの伝統的な大樽で48ヶ月熟成させます。最後の12ヶ月は30%を225Lと500Lのフレンチバリックの新樽に移して熟成させ、ブレンドします。
ワイン造りは生活そのもの。販売することではなく、葡萄を育て、造ることに楽しみがある。(あと自分が飲むこと)
だからこそ美味しくなるまで熟成させて、最も素晴らしいタイミングでリリースできる。
グラッソ フラテッリは、トレイゾ村で1900年から続く家族経営の個人生産者です。現在は、兄のアルフレード グラッソ(上写真右)と弟のルイジ(上写真左)がワイナリーを引き継ぎ、長期熟成タイプのワインを生産しています。「フラテッリ」には兄弟という意味があり、ワイナリー名は「グラッソ兄弟」という意味です。祖父のヴァレンティーノ、父のエミリオと続いており、現在が3世代目です。
1960年代まで、ワインは自家消費用を除いたほとんどを他の会社や組合にバルクで販売していました。父の時代に設備投資を行い、70年代からは自社での瓶詰をスタートしています。アルフレードとルイジのグラッソ兄弟は70歳くらいで、二人とも醸造学を学んだわけではありませんが、ワイン造りに携わってきた長年の経験から「歩く教科書」と例えられるほど豊富な知識を持っています。私たちが訪問した際には葡萄畑でお話を伺いましたが、話しながらも自然と芽かき(不要な芽を摘み取る作業)を始めてしまうほど。二人ともまさにベテランといった風格です。ピエモンテ州で有機栽培を推奨する取り組みである「グリーン エクスペリエンス」に所属しており、葡萄畑には農薬や除草剤を使用していません。畑仕事だけではなく、醸
造面にもこだわりがあります。例えば、バルバレスコの熟成期間は、法律で最低26カ月間(その内木樽熟成は最低9ヶ月間)と定められていますが、グラッソ フラテッリでは木樽で最低36カ月間熟成させています。手間暇をかけて育てた、太陽の光をいっぱいに浴びて育った葡萄の成分をしっかりと抽出し、木樽で長い間じっくりと熟成させて出来るワインは、美しい色合いで香り高く、長期熟成が可能な素晴らしいものとなります。
ネッビオーロにとって理想的な2つの葡萄畑「ヴァッレグランデ」と「ジャコーサ」
ワイナリーの裏手にはヴァッレグランデの畑が広がり、葡萄が太陽の光を余すことなく浴びている様子が確かめられます。十分な日照量が必要なネッビオーロにとって、この畑は最適な条件を備えています。ヴァッレグランデは、慣習的に「ソリ ヴァルグランデ(太陽の当たる土地、広い渓谷)」というワイン名でリリースしていました。法律が変わり、「ソリ」という言葉を入れることが出来なくなり、2007年VTから「ヴァッレグランデ」という名前に変更しています。ヴァッレグランデに隣接する畑であるジャコーサも日当たりが良く、周囲の畑よりも濃縮度が高く、しっかりとしたタンニンが特徴的なワインが生み出されます。こちらも慣習的に「ブリッコ スペッサ(ブリッコはピエモンテ方言で丘の頂上、スペッサは前のオーナ
ーの名前。直訳すると、丘の頂上のスペッサさんの畑)」の名前でリリースしていましたが、現在は行政上の畑名「ジャコーサ」を用いて「ジャコーサ スペッサ」としてリリースしています。
大樽での長期熟成によって育まれる古典的なスタイル
現在、多くのバルバレスコの生産者が、3年後には飲める甘さのある、タンニンがソフトで色は薄めのモダンなスタイルのワインを生産しています。しかし、グラッソ フラテッリは、出来るだけ長いマセラシオンとポンピングオーバーを行うことで、葡萄の果皮からより多くの成分を抽出し、熟成させてから飲むクラシックスタイルのバルバレスコを生産しています。グラッソ兄弟いわく、15年熟成させることを前提としているそうです。ヴァッレグランデ、ジャコーサの2つの畑の葡萄は、どちらも標高が高く日照量が豊富なため、力強いタンニンが特徴的ですが、長期間の樽熟成によって渋みはやわらぎ、味わいもまろやかになっています。ワインの貯蔵用のセラーは100年前から使用しており、2008年に一部の樽をリニューアルしています
が、2017年までは、100年前に祖父が使っていた55hℓの大樽も一つだけ現役で使用していました。葡萄は100%手摘みで収穫しています。8月頃に不要な葡萄を選んで間引きすることで、残った葡萄が健康に育つようにしています。間引き率は30%~40%と高く、樹に残された葡萄の風味は凝縮し、これが高品質なワイン造りの秘訣となっています。また、梗があると酸が強くなってしまうため、すべて除梗しています。
世界的なワイン品評会で高評価を獲得
グラッソ フラテッリのバルバレスコは、家族と土地の歴史、伝統が積み重なって出来た唯一無二のワインということが出来ますが、決して古い習慣にとらわれているわけではありません。常に品質向上のために、栽培や醸造にこだわり続け、2011年VTからはDIAMコルクを採用するなど、新しい取り組みも行なっています。近年、その姿勢は世界的なワイン雑誌によって取り上げられ、非常に高く評価されています。「ヴァッレグランデ リゼルヴァ(I-833)」の2008年VTは、2015年の「デカンター ワールド ワイン アワード」でゴールドメダル(エントリー数16,000本以上のうち、ゴールドメダルはわずか305本のみ)を獲得。「ジャコーサ スペッサ リゼルヴァ(品番:I-834)」の2011年VTは2017年の同コンテストでプラチナメダル(エントリー数17,200本以
上のうち、プラチナメダルは175本のみ)を獲得しました。そのほか、「インターナショナルワインセラー」、「ルカ マローニ ベストワイン年鑑」や「イ ヴィーニ ディ ヴェロネッリ」などのワインガイドに掲載されています。
え~と、以上5本!
何故いつも通り6本ではないのか?
こんなこともございます。決して手を抜いた訳ではございません(笑)!
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Feb 12, 2025 by
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『チェルソ 』2022年 アジェンダ・アグラリア・グエリエリ イタリア マルケ 白 750ml 2545円税込
憶えておられますか(笑)?
実はこのワイン、2024年の2月の桝久試飲会に出したもの。あっという間に完売した伝説的な
白ワインです。2021年ヴィンテージでしたね(笑)。
当日の感想を振り返りますと(笑)…
家内「この
白ワイン、マルケの地場品種ビアンケッロ100%のものです。しかも一番良い区画で1ヶ月収穫を遅くして作られたものです。」
「へぇー、1ヶ月も収穫を遅くするとどうなるんですか?」
私「物理的には25%収穫量が減るそうです
。まっ、まっ、どうぞお試しください!」
「あー、コレ凄い!」
「香りが物凄い!」
「トロトロ(笑)。掴みはオッケー!」
「ラベルもカッコいい(笑)。やられちゃう(笑)。」
「マスキューさん、コレ女子大好きですよ(笑)。」
「おー!圧巻!言葉を失う…。」
「凄い果実味!トロピカルで…、ネクタリン、柑橘…、オレンジ、グレープフルーツ、桃、ポワレ、熟した黄色果肉…マンゴー、…ライチ、バラ…複雑でてんこ盛り(笑)。」
「ゲヴュルツトラミネールみたいにライチの香りが突出してはいないんだよね。すべてがてんこ盛り(笑)。」
家内「時間が経つとライチや薔薇の香りが強くなります。」
「単一品種とは思えませんよね(笑)。」
そしてその後2022年ヴィンテージで再入荷しましたが、ちょっと硬い。
2024年7月
「『チェリソ2022年』は何時飲み頃になりますか?」
私「夏を上手く越して、来年には飲みやすくなっているかな?来春以降なら確実かな?」
家内「『チェリソ2021年』は今年の冬に飲んで驚きました。日本に来てから1年くらい経ってから飲みやすくなったようです。」
「取り敢えず青ラベルとサブリミナルを買っていこう(笑)。」
そんなこんなで前回と同じく丸1年たった2022年。どんなんかな(笑)?とコッソリと試飲(笑)。
う~ん。
2021年より熟成のスピードは少し遅いですね。その分パワフル。ただ、インポーターさんの残りの在庫数を確認すると黄信号(笑)。もう待てない。取り敢えず、取り損ねることがないように確保(笑)!
本来はもっと暖かくなってからお披露目したいところですが、圧巻の素晴らしさは今のこの時点でも伝わるはず!
今月のマスキュー試飲会でのお披露目ほぼ決定!かな(笑)?
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Feb 09, 2025 by
weblogland |
家内「今飲んでる白ワイン、天ぷらや揚げ物に合わせたいなぁ。」
Kさん「ところでサッポロビールのコマーシャルでカツレツが出てましたよね(笑)。美味そうなんですよね(笑)。」
私「あれはビールよりもオーストリアのグリューナー・ヴェルトリーナーに合わせたくなる(笑)。」
家内「サッカーの長谷部がいる40階!」
私「ウィンナー風カツレツですよね(笑)。」
Kさん「肉は豚でも牛でもどっちでも構わない。」
家内「でもソースがグリーンだった。初めて見るソース。」
Kさん「バジル?」
家内「パセリ?」
私「ベースはタルタル?」
Kさん「サッポロビールに問い合わせると事細かに教えてくれますよ(笑)。」
早速ウェブで検索(笑)。
私「シュニッツェルとグリーンソース。シュニッツェルはカツレツ!グリーンソースは緑色のハーブをサワークリームやヨーグルトに混ぜたもの。フランクフルトの郷土料理だって!」
Kさん「早っ!スマホ便利(笑)。」
家内「ハーブにパセリ入ってた(笑)。エッヘン(笑)。でも伝統的には7種類も入れるんだ。日本の七草みたいだよ(笑)。」
Kさん「春に向けてのコマーシャルらしい(笑)。計算されてますね(笑)。」
ティスティング以外で大盛りあがり(笑)。
しかし、こんなことで盛り上がってる場合手はない!まだ今月の試飲会のラインナップは半分しか決まっていません(笑)
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Feb 07, 2025 by
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こんなの仕入れちゃいました(笑)!
『ディヴィン』、モルドバのブランデーです。10年オーク樽熟成したもの。
『ディヴィン』はコニャックと同様に、原料の
白ワインを単式(シャラント)で2回蒸留した後最低で3年以上樽熟成させたもの。
じつは先日インポーターさんの試飲会で目をつけてました(笑)。こんなことを言ってはナンですが、モルドバはワイン産地としては途上ですからかなり真面目にワインは作ります(笑)。もちろんブランデーも然り(笑)。お買い得な良い物があるに違いない!私のアンテナ発動です(笑)。
勘は大当たり(笑)。
とても濃くて原料ワインの良さがあり、しかもプリミティブでなかなかよろしい(笑)。上等なフィーヌとかマールっぽくて浸れます(笑)。まぁ、コニャックほど綺麗ではありませんが(笑)、このレベルの物はこの価格帯にはありませんね。
500ml入りでお値段3500円税込でございます。
隅っこでコソコソ売ってますから、モルドバのブランデー何処?とお声かけくださいね(笑)。
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Jan 19, 2025 by
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続きです(笑)。
〇
ア・パル ビアンコ オーガニック 2019年 ロシャレル(ルシャレル)スペイン カタルーニャ D.O.ペネデス 白(オレンジ・ワイン) 750ml 3300円税込み
●
ア・パル ティント オーガニック 2019年 ロシャレル(ルシャレル) スペイン カタルーニャ D.O.ペネデス 赤 750ml 3300円税込み
家内「この白、実に美味しいよね(笑)。」
私「SO2無添加だから色の退色は激しいけど(笑)、中身は全然古くない不思議?普通この色になると酸化臭が酷くて飲めない(笑)。この色でも美味しく飲めるのはソーテルヌくらいじゃない(笑)。やはり瓶詰め前にちょっとだけSO2添加して欲しいな。」
家内「あと気がついたんだけど(ちょっと遅いけど…)この
白ワイン、チャレロ100%なんだよね。」
私「えっ!そーなんだ。チャレロってこんなにアロマティックなんだ!絶句(笑)。」
家内「ウ•メス•ウ(1+1=3)なんかもチャレロだけのワインをリリースしているけど、コレほどアロマティックじゃないんだよね。」
私「うんうん。たしかに。ウ•メス•ウ(1+1=3)のチャレロってとても厚みがある。だからチャレロは厚みに作用する品種だと思っていた。気が付かなかった!両者ともペネデスだから優位性はあるけどね。」
家内
「ウ•メス•ウ(1+1=3)の
チャレロ。取っておいて熟成を見計らって飲んでみないといけないね(笑)。」
私「課題が一つ増えましたな(笑)。」
家内「赤の方、無添加ワインっぽくないよね(笑)。」
私「そうなんだよね(笑)。癖がなくて、しかも生命力を感じる。白は無添加っぽさ満載だけど、赤は言われなければ解らない(笑)。」
家内「他のロシャレルのワインと比べても暑苦しさ(笑)…、スペインっぽさがあまりない…。バランスがとても良いしね。エレガントなんだよね。」
私「アルコール分が14.5%ある印象ではないんだよね。それはそれでちょっと不思議(笑)。」
家内「昨日開けて今日また飲んでも揺るぎないしっかり感はあるんだけど(笑)…、そうだ!冷ややかなんだよね(笑)。」
私「
ロシャレルの畑は標高差に沿ってあるから上のパーセルのワインかもね(笑)。」
家内「ちょっとシュ•ド•ウエストみたいな感じがする(笑)。」
そんなこんなで大盛りあがり(笑)。気がつきゃボトルは空いている。
私「あ!全部飲んじゃった!」
家内「美味しいものの証だね(笑)。」
こうしてマスキューの2頭立て馬車は爆進しております(笑)。
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Jan 18, 2025 by
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今月末1月24日(金)、25日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
お時間はいつも通り
1月24日(金)、17∼20時
25日(土)、11∼20時
ちょっと寒いですが、心温まるワインがお待ちしております(笑)。
☆
コッリ・ボロニェージ・ピニョレット スプマンテ ブリュット プレステージ カンティーナ・ディ・カルピ イタリア エミリア・ロマーニャ 発泡性 白 750ml 2074円税込
鍋に合うんですよね(笑)。
インポーターさん資料より
カンティーナ・ディ・カルピ・エ・ソルバーラは1903年に創設されました。創設以来100年以上というたいへん長い歴史に支えられたイタリア・モデナ県にある生産者協同組合です。カルピ協同組合とソルバーラ協同組合とが合併し、組合員は約1,600名、所有する畑の面積は2,300haと、かなり大規模な生産者協同組合となっています。
ソルバーラやサラミーノ・ディ・サンタ・クローチェ、グラスパロッサなどのDOCの畑があり、ワインにも畑の特徴が表現されていますが、おもにランブルスコを多く生産しています。さらに近年は、グレケット・ジョンティーレ(=ピニョレット)で造るコッリ・ボロニェージ・クラッシコ・ピニョレットDOCGの存在も注目されています。
創業以来の長い間、そのこだわりは品質に焦点を当てられているため、畑の面積と比較して瓶詰されているワインの生産量は決して多くありません。丹念に吟味して厳選された葡萄を使用し、年による差がつかないよう常に上質なワインを生産するべく注力しています。ガンベロロッソ誌でも称賛され、近年は必ず名が挙げられる生産者です。
コッリ・ボロニェージ・ピニョレットD.O.C.G.は2010年に昇格。
ボローニャ県とモデナ県にまたがるいわゆるボローニャの丘陵部でピニョレット種を使って造られるスプマンテです。
平たく言えば(笑)、もともと沢山の種類のワインを造っているコッリ・ボロニェージD.O.C.の中でピニョレット種を95%以上使った優良な生産地域のものを分離してD.O.C.G.にした訳です。
これはガス圧3.5気圧、残糖分は14g/L。この塩梅がミソ(笑)。とにかく決め細かな泡(笑)。舌触りが優しく食べ物の味を壊さない。わざわざ瓶内発酵・熟成する必要がないのです。発想の転換なのです(笑)。何も5気圧にする必要性はないのです。
あと、ともすれば甘く感じるほどの残糖分の量なのですが、甘さが気にならない。もともとの酸がしっかりある証拠。原料ワインの質の高さ故です。
シャンパン方式で辛口に造るより、低価格でデイリーなものを造ろうとする意図が伝わってきます(笑)。
それもこれも原料ワインの良さがあってこそ。ピニョレット自体はそれほど香り立つアロマチックな品種ではありません。白い花や柑橘類の香りは心地良いのですが、リンゴの味わいが旨みのしっとりさに包まれる上品なスタイル。香りの抜けの良さ、広がりの美しさも身上ですね(笑)。時間が経つと青い茎のような植物のニュアンス 上品なハニーさはピニョレットらしいほろ苦い後味に とても自然な味わいの流れがあります。
まさに食事のためのスプマンテなのです。知り尽くした者ならではのワイン。生産者の意志と力量が伝わってきます。
❴限定品❵○マスカット・オットネル ビー・ナチュラル 2022年 ミューラー・グロースマン 750ml 2687円税込
このワインかつて試飲会でお出しした折、あっという間に完売したもの(笑)。それ以来マスキューではこっそりと売っておりました(笑)。
でもですね(笑)、今回インポーターさんの在庫調整となり大特価にての販売となります!1000円近くお安くなっております(笑)。
私「おっ、色濃いですね(笑)。黄金色というよりべっ甲色(笑)。」
Kさん「澱引きしてないから濁ってる(笑)。」
家内「SO2も無添加のせいか若干泡がある。」
私「でもですね(笑)、イイ香り(笑)。マスカット系の甘~い香り。初めて飲んだ時の香り(笑)。しかもとても凝縮されている。」
Kさん「南フランス辺りのマスカット系のワインってアルコール分が高くてちょっと暴力的で直線的ですよね。このワインはそれがない(笑)。」
私「南フランスやイタリア等の暖かい国と比べると、ワイン作りの思想が違うかのようですよね(笑)。アルコール分は12%しかない(笑)。」
家内「前に飲んだ時より複雑ですね(笑)。ちょっと香木や香草…、薬草っぽさが出てます。」
私「一昨年2023年の12月のマスキュー試飲会がマスキューデビューでした。まあ、丸一年経ってワインが開いてきましたね(笑)。まあ、早飲みスタイルの無添加ワインですから、長熟ではありませんが。」
私「とても綺麗でエキゾチック。品が良く華麗(笑)。広がりの美しさは白眉ですね(笑)。」
Kさん「そうだ!昔家にあった置き薬 紙にくるんであったヤツ あの香りです(笑)!」
家内「とてもボタニカルですよね(笑)。いわゆるスパイスで作ったカレーでナンを食べながらこのワインを飲んだら美味しいでしょうね(笑)。」
そして翌日、翌々日になると
Kさん「一言で言うと『和のテイスト』です。
最初は香木の香りで仏壇を連想しますが(笑)柑橘類ではレモンやグレープフルーツでなく柚子のような香りです。」
更に更に丸6日
Kさん「一昨日飲み切りました。今週に入って少しパワーダウンした感じです。ナチュールワインは生き生きしていた時と比較して落ちて来たときは物悲しいイメージですね。最後の澱は凄く濁って凝縮感たっぷりでした。」
私「Kさんがリポートしてくれたよ(笑)。」
家内「きっとゆっくりフェイド・アウトするんだろうね(笑)。日本人好みだよね(笑)。」
私「澱美味しそうだなぁ(笑)。」
ありがとうございました、Kさん!
●ロス・コンデス 赤 2023年 ラモン・ロケッタ スペイン カタルーニャD.O. 赤 750ml
1130円税込
貴重なコスパの良いワインでございます。以前試飲会で2021年をご紹介しましたが、相変わらずの味わいでございます(笑)。相変わらず安くて旨い!
スペイン、カタロニアの赤。造り手は定評のあるラモン・ロケッタ。『ロス・コンデス』という銘柄なのですが、日本の某有名スペイン・レストラン専用のものです(笑)。テンプラリーニョ100%の直球勝負(笑)。ベリー系の赤い果実がとてもフレッシュでチャーミング。杏子やプラム等の中粒の赤い果実のニュアンスです。
某レストランのハウス・ワインとして扱うだけあって、誰が飲んでも文句は出ない安全運転な味わい(笑)。フレンドリーな味わいはいかにもスペイン(笑)。明るくて健全、ちょっとワインを知ってるかたなら『テンプラリーニョって良いよね(笑)。』と言うはず!
マスキューはラモン・ロケッタのファンでして(笑)、特にシャルドネとマカベオ半々の白が大好き(笑)。オリジナリティーと品質の高さに魅了されておりました(笑)。
これは赤、ワイン価格が高騰する昨今、美味しいデイリーな味わいは貴重でございます(笑)。そんなこんなで今回マスキュー試飲会で満を持してのデビューとなりました(笑)。
リリースしたばかりなのですが、すぐに全開(笑)。当初はとても軽く感じますが、時間の経過とともに本来的な質感が増します。タンニンをしっかり感じられますから、やはりもともとの良さがあります。
ラモン・ロケッタはバルセロナが本拠地ですが、それだけでは足りず(笑)カタルーニャに広く畑を所有しております。それゆえかこのワインはカタルーニャD.O.となっております。ただしそれは自社畑にこだわるからです。大きくなればなるほどネゴス色が強くなるワイン業界ですが(笑)、あくまで自社畑にこだわる理由が飲むと解るのです。単なる買い酒の安物ワインとは違うのです(笑)。
●『ギーロ・ロッソ・ディンヴェルノ』 2010年 マルティルデ フランス ロンバルディア 赤 IGP プロヴィンチア・ディ・パヴィア 750ml 3771円税込
凄いですよ。澱の量も凄いですが(笑)。
キュヴェ名『ギーロ・ロッソ・ディンヴェルノ』は『冬眠中のアカヤマネ』ヤマネはネズミに似た哺乳類のようです。とても可愛い(笑)。日本では『ニホンヤマネ』のみが棲息しているとか。
良作年の特別な畑の樹齢の古いクロアティーナを手摘み収穫、選果後ステンレスタンクで野生酵母による自然発酵。
マロラクティック発酵もステンレスタンクで行い、2~3年物のバリックに移し熟成。
熟成期間はヴィンテージごとの特性や使用するバリックの経年数に合わせ最低2年以上。その後長い瓶熟成を経てリリース。おそらく十年ほどかと。
ワインの作りはトップ•キュヴェのバルベーラ100%の『ラ・ストレーガ、ラ・ガッツァ、エ・イル・ピオッポN.V.』と同じですね(笑)。かつての『ザッフォ2017年』は2500リットルの大樽で24ヶ月以上熟成していましたが、コレはバリック。意見の別れるところではありますが、マルティルデらしく別ジャンルのクロアティーナとして考えるべきかと(笑)。多分彼らが作る最良のクロアティーナなのでしょう。
さて、裏ティスティングのはじまりはじまり~!
私「うわっ!熟成香…還元臭、と旨味が物凄いことになってる!特に旨味。椎茸のドンコの旨味を煮詰めたような(笑)。」
家内「ボルチーニ茸!」
Kさん「ボルチーニ茸…、良いですねぇ(笑)。深い山奥を連想しますね(笑)。コレ2010年かぁ。あとどれほど持つのか?20∼30年のスパン?」
家内「うわっ!あまっいー(笑)!カラメル…、黒糖…、リコリス。バルベーラとは違った甘さ。あと赤い小粒の果実味が出てくる(笑)。う~ん…、リンゴ、サクランボ。」
私「圧巻ですね(笑)。ボナルダを代表するワインと言えそうですね(笑)。巨大だよね(笑)。グレート•ワイン!」
家内「大きくて深い(笑)。私このボナルダにトドメを刺します(笑)!コレなんだよねコレ(笑)!」
Kさん「渾身の大物。独特の味わいもあるし、それに惹かれる(笑)。俳優の松重豊みたいですな(笑)。」
私「遅咲き(笑)。大器晩成ですね(笑)。」
Kさん「そう(笑)。ボナルダ同様時間が必要(笑)。」
私「このボナルダは、アルコール分は14.5%で残糖分はなんと0.6g/l野生酵母ではあり得ないレベル。とてもドライ。総酸が5.3g/lと立派なレベル。」
Kさん「温暖化の影響でボルドーなんか3g/Lくらいがせいぜいだから、コレは立派(笑)。遥かに生命力がありますね(笑)。」
家内「あとSO2の添加量は25ml/Lとかなり低い。樽熟成しているのにかなり低い。ちょっと異例なほどです(笑)。」
私「すべての工程で衛生管理は徹底的なのだろうけど、葡萄自体の濃さ…酸の多さでSO2の添加量を少なくできるんだろうな。」
そして翌日
私「旨味が増しワインのディテールがより明瞭になってきてる(笑)。果実味が綺麗でチャーミング(笑)。」
家内「たしかにより綺麗になっている。ただ熟成香も目立つかな(笑)。」
私「澱の量も凄いね(笑)。デカンタージュした方が良いかも。デカンタージュしてもワインのバランス崩れないと思うよ(笑)。」
翌々日
私「更に旨味が際立つ(笑)。甘さに透明感が昨日より感じられる。」
家内「昨日気になった熟成感…ちょっと古く感じるような熟成感が無くなってる(笑)。」
私「このワインまだ伸びしろがある。1度目のピークから2度目のピークに向かっている(笑)。」
家内「古酒に向かってるね(笑)。凄くエレガントで力強い昔の古酒みたいになりそう(笑)。あと何年かかるのかな(笑)?」
以下インポーターさん資料より
土地、葡萄、家族への愛情が育むナチュラルワイン 「マルティルデ」は、ミラノから南に約60km、ピアチェンツァに程近いロンバルディア州南端、ロヴェスカーラの標高200mの小高い丘の頂に処を構えています。ピエモンテ、リグーリア、エミリア・ロマーニャと州境を接するこの地域はオルトレポ・パヴェーゼの生産地域で、古い文書にこの地で西暦1100年頃からぶどう栽培とワイン造りが行われていたとの記録が残っています。「マルティルデ」はこの地に17ヘクタールの地所を所有し、そのうち15ヘクタールに土着品種のクロアティーナを始めバルベーラ、マルヴァジアなど様々なぶどうが植えられています。ミラノのIBMに勤め、ワインとは全く無縁の仕事をしていたレイモンドとアントネッラのロンバルディ夫妻がロヴェスカーラの美し
い風土と古いぶどう畑が広がるマルティルデの地所に強く惹かれ、ミラノからこの地に移り住んだのは今から30年ほど前。ワイン造りに関する知識も経験も皆無だった2人は栽培と醸造について一から学び、1991年にファースト・ヴィンテージがリリースされました。スタート当初レイモンドはIBMでの仕事を続けており、平日はロヴェスカーラとミラノを往復する生活を1997年まで続けました。 彼らはぶどうの栽培には当初から有機農法を取り入れ、さらに ロンバルディアを中心に活躍する腕利きのエノロゴ、ジュゼッペ・ザッティをパートナーに迎え、現在では素晴らしいナチュラル・ワインの造り手として確固たる地位を築いています。マルティルデの畑はいずれも古くからある畑で、一部の畑には樹齢数十年の古樹が残っていますが、
彼らは樹勢の落ちた古樹は植え替えを進めており、植え替えの済んだ畑では樹齢3~14年の樹が1ヘクタール当たり5000本の密度で植えられています。 樹は全てギュイヨに仕立てられ、剪定によって果実は1本当たり10房以下に抑えられます。土壌は粘土質が主体で少量の石灰質が交じり、果実味豊かな赤やはつらつとしたミネラル感を持った
白ワインを産み出します。土壌の構成は畑ごとに微妙に異なり、ぶどうの味わいに変化をもたらします。植物の適度な競合と低収量によって土壌の安定と肥沃さを維持するため、1993年以降畑の下草を定期的に刈り込む作業を行っています。 また畑への施肥はそれぞれの畑の状態、すなわち土壌の養分構成や前年の収穫量や作柄に基づき、堆肥などの有機肥料が必要最低限施されます。病害への対策も同様
に制限され、可能な限り好ましい気象条件の時に天然由来の環境への影響の少ない薬剤を必要最低限使用します。農薬や合成除草剤は一切用いません。 、ぶどう 彼らのぶどうの中で最も重要なものは、黒ぶどうではクロアティーナです。「ボナルダ・ディ・ロヴェスカーラ」とも呼ばれるこのぶどうは古くから栽培され、その卓越した品質には定評があります。彼らもこのぶどうには特別な思い入れがあります。また最近では、適度な酸を持ち熟成に向いたバルベーラにも力を入れています。一方白ぶどうはマルヴァジアがメインです。1993年、彼らは古い畑に初めてマルヴァジア・ディ・カンディアのクローンを植えました。現在、これは彼らの最も重要なぶどうの一つになっています。このぶどうからは2つの異なるタイプのワイン –
フレッシュなタイプと、約6ヶ月のマセレーションを行ったいわゆる「オレンジ・ワイン」 – が造られます。ぶどうはすべて自社栽培のもののみを使用し、買いぶどうは一切使用しません。収穫が近づくと、彼らは頭をからっぽにして畑の隅々まで歩き回り、ぶどうの風味(甘味、渋味、柔らかさなど)を徹底的にチェックします。この食味による確認と並行して糖度、酸度、phなどの分析も行われ、最適と判断された時点で手早く収穫が行われます。これらの作業は秋の気候の変わり目までに終わらせなければならないため、常に時間との戦いとなります。ぶどうは全て手摘みによる収穫後直ちにセラーへと運ばれ、圧搾が行われます。発酵は赤も白も全てステ
ンレスタンクで行います。
発酵を安定させるために発酵の前後でSO2を加える生産者が多いのですが、彼らは果汁の状態が良ければ発酵の前にSO2を加えません。発酵終了後に法律で認められた量よりはるかに少ない量を添加するだけです。そのため彼らのワインはSO2の含有量が低く、「飲んでも頭が痛くならないワイン」は彼らの自慢です。発酵後
白ワインはそのまま瓶詰めまでタンクで熟成させます。 赤ワインはマロラクティック発酵を行い、熟成のために樽へと移されます。彼らはワインによって2500リットルの大樽と225リットルのバリックを使い分けています。バリックで熟成させたものにはバニラやコーヒー、スパイスのフレーバーが備わります。赤ワインは瓶詰めの前に卵白とゼラチンで清澄を行います。 、 彼らのワインにはすべて彼らの家族– 一緒に暮
らす犬、猫、馬たちの名前が付けられ、アントネッラによって描かれた可愛らしいラベルが貼られ、ワインを味わう人々を和ませます。有機ぶどうから造られたワインはいずれも果実本来の風味にあふれ、飲む人に強い印象を与えます。ロヴェスカーラの地、そこから産まれるぶどう、そして家族たちへ限りない愛情をそそぐアントネッラとレイモンドの想いが詰まったマルティルデのワインを是非味わって下さい。
●『ラ・ストレーガ、ラ・ガッツァ、エ・イル・ピオッポ』 N.V. マルティルデ イタリア ロンバルディア 赤 IGP プロヴィンチア・ディ・パヴィア 750ml 4525円税込
これ以上のワインを求めるとバチが当たります(笑)。
キュヴェ名は『ラ・ストレーガ、ラ・ガッツァ、エ・イル・ピオッポ』→『魔女、カササギ、そしてポプラ』という意味。かなり風変わりですね(笑)。
バルベーラの最も古い畑のぶどうを手摘み収穫、選果後ステンレスタンクで野生酵母による自然発酵。アルコール分は15%残糖分は1g/l。完全に発酵しており驚くほどドライです。通常の野生酵母ではあり得ないレベルです。除梗はしていそうですね(笑)。
マロラクティック発酵もステンレスタンクで行い、ワインとしてはいわゆる一番搾りのみを使用してますね。落ち着かせてから2~3年物のバリックに移し熟成。やはりバルベーラとバリックの相性の良さを知っているようですね(笑)。
熟成期間はヴィンテージごとの特性や使用するバリックの経年数に合わせ最低2年以上。かなり念が入ってます。もともとの生産量が少ないことも相まってノン•ヴィンテージにするしかないようです。単一ヴィンテージのワインだけでは最低ロットを満たさないのでしょう。このワインはは2014年と2015年のものをアッサンブラージュしたようです。
さてさて、裏ティスティングのはじまりはじまり~(笑)!
私「注ぐとワインが濃い。液体がトロッとしてる(笑)。」
Kさん「色合いも濃い(笑)。でも古くなった印象はないですね。それにしても驚くほど濃い(笑)。」
家内「香りの甘さ濃さ…、凄く濃密。でも乱暴でなく洗練されている(笑)。」
私•Kさん•家内「うわっ!凄い!」
Kさん「美味しい!高級感がある。薔薇の香り…。」
私「コレですよ、コレ!私の探していたバルベラは!モンテツェモロのバルベーラ•スペリオーレに比肩する(笑)!」
家内「私バルベーラには好意的ではないんだけど(笑)、このバルベーラには抵抗出来ない(笑)。
甘露さにギブアップ(笑)!甘さが和三盆っぽくて好きだなぁ(笑)。」
私「そうそう、リコリスとは違うよね。日本人好み(笑)。甘露という言葉がぴったり(笑)。」
Kさん「それにしても旨い!コレほど高級なバルベーラはないんだろうな(笑)。高級というより高貴(笑)。」
私「完全なグラン•クリュの世界。非の打ち所がない。」
家内「ちょっと樟脳みたいな植物っぽさがある…、ポプラ(笑)?」
Kさん「マスキューさん、コレってノン•
ヴィンテージなんですか?」
私「はっきりは解らないみたいなのですが…、2014年と2015年のものをアッサンブラージュしたようです。」
Kさん「違うヴィンテージを混ぜたような感じはまるっきりしませんよね(笑)。違和感がない(笑)。折り合いが素晴らしい。あと、ちゃんとヴィンテージ表示したほうが付加価値高まりますからね普通は…。マルティルデって変なこだわりがない 美味しさへのアプローチがユニークですよね(笑)。」
私「良い意味個性的なイタリアっぽいですよね(笑)。Kさんお好きでしょう(笑)?」
Kさん「あはは(笑)。ピンポン!」
家内「マルティルデってブランドを踏襲しないんですよね(笑)。同じ品種でもヴィンテージによってワインは違うし、作り方もヴィンテージによって変えている。」
私「美味しさへのアプローチがユニークですよね(笑)。基本品種にはこだわりますが、美味しいためなら何でも良いみたいなところありますよね(笑)。」
家内「しかも大量生産はできませんから、売り切ったらオシマイ(笑)。」
翌日 更に洗練されて震えるほど旨い!
翌々日 ハイ•パワー•エレガンス!
総酸は6.1g/lありますから細さ頼りなさは出てきません。比較的熟成スピードが速いバルベーラにしては完璧です。あとほとんどSO2を感じません。ステンレスタンクからバリックに移す時若干のSO2添加をするだけとか。衛生管理技術もトップランナー。
マルティルデのトップ•キュヴェを名乗るだけありますね(笑)。
○❴限定品❵ジュ・ド・レザン 2024年 ポール・ジロー微発泡葡萄ジュース フランス コニャック グラン•シャンパーニュ 750ml 2,380 円
税込
毎年恒例のジュ•ド•レザン、本来は2024年の暮れに到着しているはずでしたが、今年は入荷が大幅に遅れ初の年越し(笑)。収穫が遅れたり、コンテナの手配がつかなかったり散々。でもですね(笑)、よーやくもうちょっとで到着です。
そして待ちに待った到着です!
そうだ2023年のジュ•ド•レザンがまだ1本あるはず!倉庫を物色すると1本発見!
早速2023年と2024年の色合いを比較。う~ん、あまり変わりませんね(笑)。心持ち2023年の方が濃いかな?たしか2023年は夏場ちょっと冷涼で葡萄の糖度があまり上がらなかった作柄でした。
今回の2024年、お値段もご多分に漏れず高くなりましたが、致し方なし(ゴメンナサイ)。
以下、2023年販売時の記載
今日はせっせと発送です(笑)。
気になるお味(笑)。もちろん飲みましたよ(笑)。そうすると早速お知らせとなります(笑)。
一言で言うとエレガンスがある久しぶりのヴィンテージ。
もちろん甘さ、香り、は基本いつものように桁外れ(笑)。でもですね、昨今の温暖化の影響で甘さが突出するスタイルの作柄が多かったのですが、2023年は酸との折り合いが良い。それゆえ旨味、複雑さが増し甘さとのバランスが良い。貴腐ワインのノン・アルコール版ではなくジュ・ド・レザンと言うしかない出来映えです。
美味しかった!
より一層食べ物との相性も増したように感じられました。そして2023年の作柄は良さそうですね(笑)。質・量ともに満たされた素晴らしい作柄の予感。
★2015年のテイスティングノート
ジュド・レザン2015年、さっそく飲みました!
色合いはクリーン。去年のものが1本ありますから比べてみると、若干2014年の方が濃いかな?まあ、1年経てますから色は単純に比べられないかな(笑)。
さて、味わいは 去年とはだいぶ違います。去年はジュースらしい味わいでしたが、今年は緻密で強く、しかもバランスが良い。
うーん。
紅茶、ハチミツ、腐葉土、キノコ、ハーブ 青草、枯れた草、ホワイトミント、リンゴやレモンなどの要素がどれひとつ突出しませんが、高次元にバランスがとれています。全体の広がり、深み、余韻の長さは立派の一語(笑)。
中に何かが生きていると飲み手に断定させるような説得力は相変わらずですが、ジュースであってジュースでないようなジュ・ド・レザンのスタイルの完成形と思えます。実際アルコール分はありませんからジュースなのですが、ワインを飲む感覚です(笑)。
2015年の作柄の優位性を感じます‼
★2014年のテイスティングノート
「おー!甘くて強い!でもここ数年で一番ジュースらしい。」
私「さすが!良くご存知で(笑)。」
「甘いけど、さらっとしてる。いつもの紅茶の香り、腐葉土の香りもする。」
「ヴィンテージの違いがはっきり解るね。ジュースなのに(笑)。」
「凄く鮮烈!凄いワインと言うべきだね。広がりが半端ないよ(笑)。」
私「想定外の出来でした(笑)。予想ではもっと軽くて小ぶりかと思ってました。葡萄果が小さかったのと収穫を遅らせた結果かと。ポール・ジローは今年も頑張りました(笑)!」
「焼き芋っぽさもありますよね?」
家内「ユニ・ブランの特徴です。いつも通りですよ(笑)。」
「この微発泡は醗酵由来なんですか?」
私「鋭い!実は後から炭酸ガスをちょっといれています。炭酸ガスにより保存効果が得られます。SO2などに頼る必要が無くなります。また最後に瓶のままお湯に入れて低温殺菌するようです。手間がかかっていますが、こうしないとこの味わいにはならないのですね(笑)。」
あの香りの強いゲヴュルツトラミネールを吹き飛ばす出来なのです(笑)。
私「今年は収穫量が昨年より多いはずですが、何故数が同じなのですか?」
インポーターさん「はい。実は割りと搾汁出来なかったようです。果粒が小さかったようです。」
私「夏場はあまり暑くなかったけれど、秋は安定したから皮も厚かったんですね。酸が乗って甘さが目立たない出来上がりかな?」
インポーターさん「恐らく。畑自体は変わりませんし、ポール・ジロー自身も量的に増やす気もなさそうなのでこれくらいの量に落ち着いています。」
私「調子に乗ってバンバン増やさないところが真っ当ですね(笑)。」
ジュ・ド・レザンはフランス コニャック地方の中心の最良の地で造られる最高のコニャック グラン・シャンパーニュの原料葡萄で造られるジュースです。
造るのはコニャックで数少ない小規模生産者 ドメーヌ的な名門ポール・ジロー。
毎年一度その年に収穫された葡萄だけで造られるジュース。当然作柄の差も出ますし、限られた畑だけで造りますから、数も少ないのです。
マスキューはジャパン・インポートさんが輸入を始めた頃から、しつこく販売してます(笑)。ですから、私同様のジュ・ド・レザンのファンが沢山います(笑)。
フランス コニャック地方 微発泡ブドウジュース 白 750ml
コニャックのグラン・クリュと呼ばれる中心のグラン・シャンパーニュ地区のユニ・ブラン100%で造られるジュースです。生産者は手作りコニャックで有名なポール・ジロー。
マスキューでは初輸入以来続けて販売しております。
ノンアルコールの微発泡のジュースですが、ワインを飲んでるようで、これが旨い!私の大好物なのです。もちろん毎年これを楽しみにしている方も、だいぶ増えてきました。
大地のミネラル、たっぷりな陽光が感じられるジュースはざらにありません。酸がしっかり入っていますから、割に甘く感じない不思議。変な言い方ですが、『アルコール発酵していないワイン』とでも言いましょうか。
元気の素が詰まったジュースです(笑)。
濃縮果汁では味わえない本物の良さがあります。
お子様の食育にも、うってつけです。
以上6本
皆様のご来店お待ち申し上げます。
桝久商店 岡本利秋•昭子
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Jan 18, 2025 by
weblogland |
今月末1月24日(金)、25日(土)のマスキュー試飲会でオーストリアの
白ワイン『マスカット・オットネル ビー・ナチュラル 2022年 ミューラー・グロースマン』を出します。
このワインかつて試飲会でお出しした折、あっという間に完売したもの(笑)。それ以来マスキューではこっそりと売っておりました(笑)。
でもですね(笑)、今回インポーターさんの在庫調整となり大特価にての販売となります!
○マスカット・オットネル ビー・ナチュラル 2022年 ミューラー・グロースマン 750ml
私「おっ、色濃いですね(笑)。黄金色というよりべっ甲色(笑)。」
Kさん「澱引きしてないから濁ってる(笑)。」
家内「SO2も無添加のせいか若干泡がある。」
私「でもですね(笑)、イイ香り(笑)。マスカット系の甘~い香り。初めて飲んだ時の香り(笑)。しかもとても凝縮されている。」
Kさん「南フランス辺りのマスカット系のワインってアルコール分が高くてちょっと暴力的で直線的ですよね。このワインはそれがない(笑)。」
私「南フランスやイタリア等の暖かい国と比べると、ワイン作りの思想が違うかのようですよね(笑)。アルコール分は12%しかない(笑)。」
家内「前に飲んだ時より複雑ですね(笑)。ちょっと香木や香草…、薬草っぽさが出てます。」
私「一昨年2023年の12月のマスキュー試飲会がマスキューデビューでした。まあ、丸一年経ってワインが開いてきましたね(笑)。まあ、早飲みスタイルの無添加ワインですから、長熟ではありませんが。」
私「とても綺麗でエキゾチック。品が良く華麗(笑)。広がりの美しさは白眉ですね(笑)。」
Kさん「そうだ!昔家にあった置き薬 紙にくるんであったヤツ あの香りです(笑)!」
家内「とてもボタニカルですよね(笑)。いわゆるスパイスで作ったカレーでナンを食べながらこのワインを飲んだら美味しいでしょうね(笑)。」
そして翌日、翌々日になると
Kさん「一言で言うと『和のテイスト』です。
最初は香木の香りで仏壇を連想しますが(笑)柑橘類ではレモンやグレープフルーツでなく柚子のような香りです。」
更に更に丸6日
Kさん「一昨日飲み切りました。今週に入って少しパワーダウンした感じです。ナチュールワインは生き生きしていた時と比較して落ちて来たときは物悲しいイメージですね。最後の澱は凄く濁って凝縮感たっぷりでした。」
私「Kさんがリポートしてくれたよ(笑)。」
家内「きっとゆっくりフェイド・アウトするんだろうね(笑)。日本人好みだよね(笑)。」
私「澱美味しそうだなぁ(笑)。」
ありがとうございました、Kさん!
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Jan 05, 2025 by
weblogland |
今日は予定通りワイン補充のお客様がチラホラ。
「マスキューさん!クレマン・ド・ロワールまだありますか?泡がクリーミーで美味しかったですよ(笑)。試飲会で美味しかったので暮れに買ったんですが、自宅でまるまる1本飲んでみて更に美味しかった(笑)。」
私「あの泡のキメの細かさは高品質の証です。18ヶ月の瓶内熟成をしてるだけあります。今、シャンパンだって12ヶ月ほどが最低熟成期間です(笑)。」
「友達に年始の手土産にするから2本くださいね(笑)。」
私「ありがとうございました!」
「マスキューさん、ファモーゾまだありますか?足りなくなりました(笑)。飲み飽きしないし、安いし(笑)。」
私「必殺技でございます(笑)。」
「派手なんだけど飽きない(笑)。」
「マスキューさん!今年もよろしくお願いします(笑)。ところでデカンタージュする時ロウソク使いますか?」←プロのMさん
私「あまりデカンタージュしないので(笑)…、ロウソクより卓上のライト…角度を変えられるものの方が使いやすいかな?」
「ロウソクでいちいちやるのも…、LEDなら光も強いし…」
私「たしか100均で売ってるはずですよ(笑)。」
「マスキューさん!甘くなくて、フルーティーでもないキレキレの
白ワインありますか?」
私「ミネラリーでキレキレでドライといえばグロ•プランです。フリッターなんか最適ですよ(笑)。生牡蠣なんかも合いますよ(笑)。」
「ファットでフルーティーなワインを続けて飲んでいると、たまにドライでキレキレなワインを飲みたくなるんですよね(笑)。」
私「TPOは大事ですもんね(笑)。」
料理研究家のAさん「マスキューさん、このラムご存知ですか?」
私「うわっ!バルデス•ピノのレジェンド•オブキューバン•ラムじゃないですか!超高級品ですよコレ。安かった時に飲みました(笑)。享楽的で深い。変わるものがないラム。ところでどうしてのですか?」
「たまたまいただいて、せっかくですからお裾分けです(笑)。」
私「ありがとうございます!料理研究家には美味しいものが集まりますね(笑)。」
年明け早々、こいつは春から縁起が良い(笑)!
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Dec 22, 2024 by
weblogland |
昨日、一昨日とマスキュー試飲会にお越し下さりありがとうございました!
☆
クレマン・ド・ロワール『ボナミー』ソーミュール協同組合 フランス 白 発泡性 750ml 2922円税込み
12月ですから、じつはシャンパンを探したのですが5000円以下の美味しいシャンパンは無い!でもですね(笑)、灯台下暗し(笑)。どうでもよいシャンパンより遥かに安くて美味しい泡が定番の中にあるではありませんか(笑)。
「あっ、美味しい(笑)!甘くなくて切れがある!」
「ラベル見ると甘そうだよね(笑)。」
「うんうん。辛口で爽やか。キリッとして、まとまり…、方向性がイイかな(笑)。品もあるし(笑)。」
「これドザージュ何グラムですか?」
家内「え~と、12g/Lです。ブリュットの範疇ですけど、飲んだ印象より多いですね(笑)。」
「不思議?何故ですか?」
私「一般に
白ワインは酸があると甘さをマスキングします。」
「ということはこの泡は酸があるってことなんだな(笑)。酸って酸っぱさ?酸っぱくはないんだけど?」
私「はい。酸っぱく感じる酸もあるし、旨味を感じる酸もありますし、甘みを感じる酸もある。様々な酸があります。」
「味の素の原料はグルタミン酸、貝がコハク酸でしたっけ(笑)。」
「セパージュは何ですか?」
家内「シェナン•ブランが65%、シャルドネが20%、カベルネ•フランが15%。カベルネ•フランの影響かちょっと赤い果実のニュアンスがありますね(笑)。」
「このクレマン、大物ではないけれど…、菜の花、桃の花みたいな早春のイメージですね(笑)。」
「シャンパンみたいに強いブリオッシュ香はしないけど、ほんのりするかな。キメが細かいですよね。」
家内「瓶内熟成期間は18ヶ月ですから泡は持ちが良くきめ細やかです(笑)。」
「それって凄い!シャンパンだって最低12ヶ月くらいだもんね。」
「シャンパンのブリオッシュ香ってシャンパン独特ですよね。でもちゃんとブリオッシュ香がするシャンパンは高いですよね(笑)。安いシャンパンはあるにはあるけど、香り泡は悲惨(笑)。」
私「丸一日経っても中から泡が湧いてきます(笑)。」
「MやVだって7000円位するもんね。そんなに高くても…だしねぇ(笑)。」
「うんうん。すべてが心地良い(笑)。シャンパンみたいに高級じゃないけど、お値段も心地良い(笑)。」
「品良く育ちられた地方のお嬢様っぽい(笑)」
「リアドのお姫様(笑)。」
「シャンパーニュの女王様や王様とは違う(笑)。」
「シャンパン→各地のクレマン この構図とヒエラルキーはフランスらしいですよね(笑)。」
「パーティーでコレ1本で通せる(笑)。」
「柚子や生姜なんかと相性良さそうですね(笑)。お醤油に柚子と生姜をたっぷり入れてお刺身をいただく!蟹鍋なんか美味しいだろうなぁ(笑)。魚介類の旨味に相性が良さそうですね(笑)。」
◑❴限定品❵ツヴァイゲルト ロゼ 2023年 ミューラー•グロースマン オーストリア ニーダーエスタライヒ州 D.A.C.クレムスタール ロゼ 750ml (スクリューキャップ) 750ml 1490円税込み
家内「マスキューの定番のツヴァイゲルト•ロゼの2023年ヴィンテージです!」
オーストリアのワインですよね。」
「ツヴァイゲルトって黒葡萄ですよね?」
「赤と白葡萄を混ぜたわけではないんだ?」
私「早めに果皮と果汁を分離させます。2021年と2023年は同じタイミングで分離させたのか、あるいはわざと2023年ヴィンテージは分離のタイミングを遅らせたのかはわかりませんが、タンニンは2023年ヴィンテージのほうが多いですよね(笑)。あとアルコール分はともに12%です。」
「ということはヴィンテージ 作柄によって微調整するということですよね。」
「たまたまなのか(笑)?」
私「2021年の在庫品と比べると2023年の色はとても濃いです。味も濃いように思います。」
「あ~本当だぁ。2023年とても濃い。」
私「2021年はフルーツトマトみたいでしたね(笑)。」
「2023年方が味が濃い!」
家内「別物ではありませんがヴィンテージの差ですね(笑)。」
「とても抜けは良いし…、爽やか(笑)。」
「トマトっぽさもあるけど小粒のプラムかな(笑)。」
私「2021年ヴィンテージのほうがドライに感じました。」
家内「私は2021年ヴィンテージはアセロラっぽかったように思います(笑)。」
「う~ん。ワインは毎年微妙に違うんですね。日本酒とはこの点大きく違うんだな。あと飲み手によっても感じ方は違うし(笑)、何を食べながら飲んだによっても違うんですな。」
私「温暖化は地球規模で進んでますが、中欧や東欧は基本寒いですからヴィンテージの差異が出やすいですね。地中海沿岸のもともと暖かな地域はなんだかんだ言ってもアドバンテージがありますね(笑)。」
「このツヴァイゲルトは梅!梅ですよね。梅肉を使えばどんな料理にも合いそうですよね(笑)。」
「カプレーゼも鉄板かな(笑)。」
「マスキューさん!ところで2023年ヴィンテージは何故こんなに安いんですか(笑)?」
私「インポーターさんの在庫調整のようです。やはり味わいと価格は相対的ですから(笑)、この価格なら売りやすいです。まあ、継続的ではありませんのでお見逃しなく!」
○❴限定品❵フレンチー •ナチュール 2022年 ドメーヌ•マルタン フランス ロワール 白 ミュスカデA.C. 750ml 2380円税込み
「ミュスカデですか。以前の試飲会でもミュスカデ出てましたよね(笑)。」
私「えへへ(笑)。同じドメーヌ•マルタンのものです。シュール•リー2022年を出しました。コレはただのミュスカデです(笑)。」
「あのミュスカデ•シュール•リー、厚みがあって美味しかったよね(笑)。でもこのミュスカデ、ラベルデザインが違いますよね。おサイケでお茶目(笑)。」
家内「マルタンの基本ラベルは真面目でトラディショナル(笑)。ですから最初目を疑いました(笑)。」
おサイケなラベルだけで盛り上がり(笑)
「えっ!これミュスカデですかぁ!」
「ちょっと、ちょっと、ちょっと(笑)。ホントにミュスカデ?絶句しますよ(笑)。」
「まず色合いがとても濃い。熟成した色。でもヴィンテージは2022年でしょ(笑)。10年くらい熟成したような色(笑)。」
家内「オレンジワインみたいですよね(笑)。無添加で作ってますから熟成が進みやすいとは思いますが…。」
「リンゴ…、焼きリンゴみたいな香り、ハニーで大きくて強い。強烈で強力(笑)。」
私「開けてから1週間経ってもあまり変わりません。衰えません(笑)。」
「アップルパイ!」
家内「時間が経つと高貴なマンダリンオレンジのようなニュアンスが出て来て複雑さが増します。」
「あ~、本当だぁ(笑)。」
家内「翌日になると栗やクリームのようなニュアンス舌触りになってきます(笑)。」
「ちょっとタバコのようなスモーキーさもありますね(笑)。木樽は使っていないのになぁ(笑)。
深みがあるのですね(笑)。クリーム系の料理には鉄板かな(笑)。」
「良い意味で飲みにくい(笑)。圧巻ですね…。」
「ブラインドで飲んだら赤ワインって答えて仕舞いそう(笑)。」
「一線超えちゃってる(笑)。」
「ジンギスカンみたいな臭い系の肉も行けそうね(笑)。」
「マスキューさん!ミュスカデってミュスカとは違うのですか?」
私「ミュスカデって酸っぱくてレモンやライムの香りですよね。塩味があってフリッターや魚介類 生牡蠣なんかのお友達(笑)。軽くて酸っぱいイメージですよね(笑)。いわゆるトロピカルなミュスカ系のワインとは別系統です。もともとブルゴーニュで栽培されていたムロン•ド•ブルゴーニュのシノニムです。」
「それにしてもこのミュスカデは経験したことのない濃さ•強さ。頭がショートしそう(笑)。」
家内「このワイン、入荷直後に飲むと硬くて板みたいでした。かつて飲んだマルタンの最上級のミュスカデを連想しました。10年かけても硬いままかと(笑)。飲み頃を知れずに飲んでしまいました(笑)。」
私「途方に暮れたミュスカデ•サンフィアクルです。渾身のミュスカデ。グラン•クリュ並の低収量で作ったミュスカデです。このおサイケなラベルのミュスカデはその進化形かと(笑)。ようやくミュスカデの実力を理解出来ました(笑)。エアレーションに工夫があるような気がします。」
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Dec 19, 2024 by
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今年のマスキュー試飲会のアーカイブをチェックしました。思い出して思わずニヤニヤ(笑)。
皆さんはいかがでしたか(笑)?
〇
アンティカ オステリア N.V. ビアンコ ガロフォリ イタリア マルケV.D.T. 白 750ml 1602円税込み
神ガロフォリの作るデイリーワイン。いきなり安いワインから始まってスミマセン(笑)。なんたってケチでへそ曲がりなマスキューですからね(笑)。赤、白含めて大変お世話になりました!
ちょっと値上がりましたがコスパは良いと言わざるを得ません!
〇
『チェルソ 』2021年 アジェンダ・アグラリア・グエリエリ イタリア マルケ 白 ビアンケッロ・デル・メタウロ・スペリオーレ D.O.C. 750ml 2545円税込
去年の2月のマスキュー試飲会で鮮烈デビュー!
今、在庫は2022年ですがまだちょっと硬い。年明けてからまた試飲会に出しましょうか(笑)。
比べるものが無い
白ワイン!
〇
ファモーズ・クリュ・アルティジャナーレ 2019年 サンタ・ルチア イタリア エミリア・ロマーニャ 白 IGTルビコーネ 750ml 3771円税込み
○❴限定品❵ロゼット ファモーゾ 2022年 テッレ・チェヴィコ イタリア エミーリア・ロマーニャ ルビコーネI.G.T. 白 750ml 1080円税込み スクリュー•キャップ
ヴィオニエに似た香りのファモーゾ種。サンタ•ルチアは高級品(笑)。しかも北フランスの渾身のヴィオニエに負けていませんでしたね(笑)。
チェヴィコのファモーゾはデイリーワインなのですが、香りはちゃんとファモーゾ(笑)。作りの規格が違いますから比べるものではありませんが(笑)、デイリーでもファモーゾは美味しい。気がついたのは安いヴィオニエは美味しくないのですが、ファモーゾは高くても安くてもオッケーなのです(笑)。
○
ピクプール・ド・ピネ 2023年 フローレ 南フランス ラングドック ピクプール・ド・ピネA.C. 750ml 2545円税込み
渾身のピクプール・ド・ピネ!
これを味わわずしてピクプール・ド・ピネを語ることなかれ(笑)!
〇『ピウメ』 2021年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 白 IGTプロヴィンチャ・ディ・パヴィア 750ml 3111円税込み
美味しかったですよ~。日本人好みですね(笑)。
◎ロゼ・ド・モンデュース 2021年 イヴ・ジラール・マドゥ フランス サヴォア ロゼ ヴァン・ド・サヴォア・ロゼA.C. 750ml 2545円税込み
これほどチェリーの香りが鮮烈で完成されたロゼはなかなか当たりません(笑)。5000円以上の価値はある!
●
キュヴェ・マルゲリット 2020年 ル・ヴァン・ド・ブレーズ フランス コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ『サン・セシル』A.O.P. 赤 750ml 3,677円税込み
あんちゃんのワインと言えばトンと膝を打つはず(笑)。ローヌ•ヴィラージュを代表する渾身のワイン。パフを飲む気が無くなる(笑)。息を飲むようなワインでしたよね。
そうそう弟分の『キュヴェ•ヴィオレット』は渾身のエレガンス。真逆のスタイルなのも面白い(笑)。
●
グリニャン・レ・ザデマール キュヴェ『エミリアーヌ』2018年 ドメーヌ・サン・リュック 赤 フランス ローヌ グリニャン・レ・ザデマールA.C. 750ml 2168円税込み
今年始めに2018年ヴィンテージで初入荷後、あれよあれよとと言う間に2020年ヴィンテージ。廃業するのでインポーターさんが全量買ったようです。私にとっては『幸せになれるワイン』なのです(笑)。
●
『ザッフォ』クロアチーナ 2017年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 赤 プロヴィンチャ・ディ・パヴィアI.G.T. 750ml 3394円税込み
圧巻の『ザッフォ』。でもですね、これにて終わり。残念!今日インポーターさんから新しいキュヴェの入荷のお知らせが来ましたから早速サンプルを取り寄せなくては!
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Dec 17, 2024 by
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今マスキューの影のヒットワインはこれ(笑)!
○❴限定品❵
ラ・プラヤ コースタル ホワイト・ブレンド レゼルバ 2022年
チリ イタタ・ヴァレー 白 750ml 1280円税込み
先月のマスキュー試飲会でフォモーゾ同様にコスパが良いと好評いただいた白です。畑が焼けて同じワインが生産できなくたってしまったワインです(笑)。赤も美味しいのですが(笑)。
あまりアロマティックでは無いのですが、とても濃い。どうやらこの点皆さん見逃しません(笑)。今日、そんな一人の料理研究家のAさんがご来店くださいました。
Aさん「マスキューさん、このチリの
白ワイン美味しいですよね(笑)。シンプルに美味しくてしかもお安い(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)!赤白ともにケチ臭くないですよね(笑)。ちゃんとクラシックな作りで作っている感じですよね。私は赤の方をよく飲みますが、白を好まれる方が多いようです(笑)。」
Aさん「白は使い勝手が良いです(笑)。普段の食事に合わせやすい。そうそう、先日かき揚げの天ぷらを作ったのですが、ビックリするほど合いました(笑)。」
私「へぇ~、かき揚げの天ぷらですか。レシピ教えてください!(なんたって料理研究家のAさんですからきっと一捻りしてるはず。)」
Aさん「ニラの茎の白いところを捨てずにみじん切り、紅生姜も。そしてタマネギに小海老。」
私「ニラの茎の白いところを入れるのですか?」
Aさん「香りが強くてそれがまたあのワインに合います(笑)。」
私「なるほど!それが秘訣ですね(笑)!ワイン自体はあまり香りは立ちませんが、すべても覆うような膨らみがありますよね。だから基本喧嘩しない(笑)。あとあの
白ワインは植物っぽさがあるから余計そうなのかな。」
Aさん、ありがとうございました!
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Nov 25, 2024 by
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今回限定品がなんと4アイテムもございます(笑)。ケチでへそ曲がりなマスキューらしいかと(笑)。
最初の白ファモーゾはその良さを伝えることに失敗(笑)。マスキュー通常価格1414円税込み→1080円税込み。お買い得価格でのご提供となります。
そして愛するチリのラ・プラヤのコースタルブレンドの白と赤。去年の2月に山火事に遭い畑が焼出。それ故販売終了につき特別価格でのご提供となります。マスキュー通常価格1697円税込み→1280円税込みとなります。
そして5番目のローヌの『エミリアーヌ』。ドメーヌの廃業につき輸入終了。在庫限りとなります。5月のマスキュー試飲会であっという間に完売した人気アイテム。飲むと幸せになれるワインです(笑)。
4番目のラダチーニのヴィンテージ•メルロは本領発揮の出来栄え
最後のモリエールのモルゴン2019年は同じモリエールのボジョレー•ヌーヴォーの到着を祝いお勉強を兼ねてのお試しです(笑)。共通した意識を発見出来るか?
11月末29日(金)17∼20時、30日(土)11∼20時、いつも通りのスケジュールでお待ち申し上げます!
○❴限定品❵ロゼット ファモーゾ 2022年 テッレ・チェヴィコ イタリア エミーリア・ロマーニャ ルビコーネI.G.T. 白 750ml 1080円税込み
スクリュー•キャップ
巨大協同組合『テッレ•チェヴィコ』(今ではこれもブランドなのですが)のルビコーネI.G.T.に特化したブランド『ロゼット』シリーズのファモーゾ種を使った
白ワインです。ちょっとややこしいかな(笑)。
ファモーゾと言えばマスキュー試飲会でお出しした ファモーズ・クリュ・アルティジャナーレ 2019年 サンタ・ルチア を思い出していただけると助かります(笑)。北ローヌのヴィオニエのような芳香性の品種です。ファモーゾを使った渾身のワインとしてご記憶されているかと(笑)。このロゼット ファモーゾはその廉価版(ゴメンナサイ)。
でもですね、基本香りはファモーゾ(笑)。柑橘類にライチや桃、薔薇等の香りがします。とはいえとても控え目で派手ではありません(笑)。ライチのほんのりとした香りにグリーンのニュアンスが品良く溶け込んでいて、ニワトコの香りと言えましょうか。デイリーに食事に合わせる設計のファモーゾでございます(笑)。ワイン自体の旨味の濃度感と香りの折り合いがとてもさりげなく良いのです(笑)。期間限定の特別価格品となります!
以下マスキュー裏試飲会
Kさん「アロマティック。ゲヴュルツトラミネールみたい(笑)。前に飲んだサンタ•ルチアと香りは同じ(笑)。」
私「そ~ですよね(笑)。でもあれは渾身のファモーゾ。あれほど濃くはないですよ(笑)。」
家内「あれは私にとっては派手すぎる(笑)。こっちのほうが可愛くて良い(笑)。」
私「ネクタリン…、メロンっぽさは嗅ぎ取れるレベル。」
家内「青っぽさがメロンと言うよりネギ、生姜…
。そっちの方向かな。」
私「料理研究家のAさんに教えていただいた『
ニワトコ』の香りだぁ(笑)!」
家内「ゲヴュルツトラミネールみたいなトロピカルな印象ではなくて、もっと可憐な…、『ニワトコ』のように可愛い白い花を咲かせている印象だよね(笑)。」
Kさん「すべてが程好いんですよね(笑)。無理がない。ネギの焦げた感じに合いそう。日本人向け(笑)。アルコール分はいかほどですか?」
家内「12%ですね。ちょっと甘く感じますが…
。残糖分は5gくらいかな。」
私「ちゃんとドライの範囲かな?醸造工程で無理をした感じはないですね(笑)。」
Kさん「舌の上を転がるようなフレッシュな旨味•甘みがチャーミング(笑)。」
家内「酸っぱい旨味ですよね(笑)。」
家内「バターを使ったクロワッサンより日本の食パンに合う!」
Kさん「ユーシフル!飲み飽きしない
白ワインですよね(笑)。」
○❴限定品❵ラ・プラヤ コースタル ホワイト・ブレンド レゼルバ 2022年
チリ イタタ・ヴァレー 白 750ml 1280円税込み
コルチャガを中心に南北900kmに渡りワイン生産を行うラ・プラヤ。日本だと東京から九州(笑)?ちょっとその規模は日本人には理解できませんね(笑)。主要スタッフはセスナを利用して移動するようです。もちろん滑走路も自前(笑)。
これはラ・プラヤの作る一番南側のD.O.イタタ・ヴァレーのもの。そして自社栽培ではなく、契約栽培農家の葡萄を使って作られたものです。イタタ・ヴァレーは歴史が古く、最初にスペイン人が入植して葡萄を植えた土地。当時は灌漑はありませんでしたから、一番の葡萄栽培適地ということです。何もしないでも葡萄が育つ数少ない産地なのです。ですから遠目に畑を見ると藪(笑)。もっこり盛り上がっているのが葡萄樹(笑)。畑のオーナーである耕作者が藪をめくるように、これがリースリング、これがシャスラ。実際に葡萄が違う(笑)。一株一株違う品種が入り交じった状態で栽培されるいわゆる混植。恐ろしくプリミティブな状態なのです(笑)。冬季と夏前に馬耕することで下草を除きます。そして後は自然に任す(笑)?
畑は斜面の二次堆積土壌で作業効率は悪く、チリによくある大平原のプランテーション的なものの真逆。よくもまあ、こんな畑が残っていたとある意味感激しました(笑)。
これはその畑の白葡萄で作られた白。セパージュはリースリング38%、シャスラ24%、モスカテル22%、セミヨン16%。
収穫は熟練の手作業で注意深く行われるとありますが、実際はワイン醸造に適したかどうか食べながら判断(笑)。ちょっと出来の悪いものは捨てるといった具合で、眉にシワを寄せて糖度計で図るようなものではございません。それゆえ品種毎に収穫ではなく糖分が達した順。混ぜ込ぜの収穫(笑)。当然発酵も混ぜ込ぜ。長年の知恵と経験の熟練技かな(笑)。
品種毎ではなく混ぜ込ぜに収穫された葡萄は夜間にコルチャガのワイナリーに運ばれ、除梗・破砕機にかけず足で破砕。低温で3日間の浸漬して果梗と果皮を分離。この際無理なプレスはしない上澄みだけでアルコール発酵に移ります。発酵はアンフォラとステンレス・タンクで行いそのまま約6ヶ月熟成後ブレンド。その後自然に安定化濾過を経て瓶詰めされます。
味わいは驚くほど複雑でビビット。しかも洗練されています。立体的で絵画的ですね。
トロピカルな果物から洋梨、桃、白い花、黄色の花、セロリやアニスの植物的なニュアンスも加わります。とてもスパイシーでドライな仕上がりは、押し付けがましくないしっかりとした濃度感、とても自然で爽やかな広がりは大きさがあり、長く美しい余韻はエレガント!単調になりがちなチリ・ワインとは思えぬ素晴らしい出来映えでございます(笑)。
果汁の濃度感に訴求力を求める従来のチリ・ワインのスタイルではなく、旨味の酸味の抽出に尽力した伝統的なフランス・スタイルなのです。ブラインドでやったらこれがチリ・ワインとは絶対に当たりませんね(笑)。
●❴限定品❵ラ・プラヤ コースタル レッド・ブレンド レゼルバ 2022年
チリ イタタ・ヴァレー 赤 750ml 1280円税込み
これはパイス50%、サンソー50%のセパージュ。このパイスはチリでもっとも一般的と言われる葡萄。ポートなどでも使われていますから、スペイン人により移植された古い品種のようです。研究ではカリフォルニアのミッションと同一で、スペインやサルデーニャのモニカと同じ品種の可能性があるとか。
このレッド・ブレンドは品種を分けて醸造されます(笑)。特にパイスは全房発酵させます。フランスのフォジェールみたいですね(笑)。
白同様に3日間低温で浸漬した後パイスはそのままアンフォラで60日間のマセラシオン。そしてプレス果汁はほとんど使わず上澄みだけで、さらにアンフォラで熟成します。サンソーはステンレス・タンクで8ヶ月熟成。そして両者をブレンドしてしばらく静置して瓶詰め。
発酵温度を低くして全房でゆっくり醸しますから無理にタンニンを抽出しません。この辺いわゆるチリ・ワインらしくないですね(笑)。ブルゴーニュ的かな。
上質な酸はエレガントでとてもしっかりしたもの。赤い果実のディテールがはっきりしながら複雑。壮麗とは言いませんが(笑)、白同様に立体的で深みがある。もちろんクリーンな旨味があるので、味わいに引き込まれてしまいます(笑)。
果実味はパイス由来のチェリーやストロベリーの香りに、サンソー由来のスモモや小粒のベリーですね。それにスパイシーさや湿った緑のニュアンス。
誰が飲んでもフランス・ワインと思うでしょうね(笑)。
●ヴィンテージ メルロ 2020年 ラダチーニ モルドバ バルル・ルイ・トライアン地区 750ml 1885円税込み
この『ヴィンテージ•メルロ』は『フィオーリ』シリーズのワン•ランク上のブランドです。
モルドバ南西端のバルル・ルイ・トライアン地区のしっかり健全に完熟したメルロを手摘みで収穫した高級品。それ故『フィオーリ』シリーズより葡萄の凝縮感が増し、より複雑な仕上がりとなっております。
除梗•破砕した葡萄を低温浸漬した後醸しに約1ヶ月。そしてミディアムにトーストしたフレンチ•バリック(恐らく古樽)で1年熟成してからアッサンブラージュ静置後に瓶詰めしたもの。
飲んだ第一印象は、上物のメルロ(笑)。
プラム系の香りにトリュフやスパイスが…、とてもメルロらしい様。そして飲むとまず大きさを感じます。とても味のバランスが良い上にしっかりした酸と練れたタンニン、口中での広がり•余韻はかなりのレベル。口に含むと涎がダァーと出ます(笑)。また、時間が経つと舌触りのねっとり感が増します。最初からねっとりのポムロールとはちょっと違いますね。
メルロにありがちな高アルコールな過熟感はなく、あくまでも大人のメルロである点秀でています(笑)。ボルドーではないし、かと言ってニュー・ワールドでもない。
とにかくコスト•パフォーマンスの高さは驚くべきものでございます(笑)。
ところでモルドヴァの位置ですが、東欧ルーマニアとウクライナの間の小国。面積は日本の1/10ほど。緯度はボルドーより少し高いほど、気候はブルゴーニュに似ているとか。土壌は大穀倉地帯ウクライナの黒土と同じ沖積土、水はけは良さそうです。
歴史的に見ても、ヨーロッパ系葡萄 ヴィニフェラの原産地にあたる黒海沿岸周辺ですから、産地としてのポテンシャルは折り紙つき。かつてフランス人入植者を受け入れた経緯から植えられる葡萄は正銘のヴィニフェラが占めており、ソ連邦への一大ワイン供給地でした。最盛期はソ連邦の全ワイン需要の1/5を供給していました。ゴルバチョフによるアルコール禁止令以前は全国土の10%が葡萄畑であったそうです(笑)。
そしてソ連邦の崩壊後に産業としての葡萄栽培は自由を得たようです。ただし作付け面積はかつての半分以下になったようです。
また、民族はルーマニア人が多いようですが、軍事的に中立国のままEU加盟を目指しているようです。複雑な地政学的な立地が影響しているようですね。
そんなこんなでEUのワイン法に沿った原産地表示保護制度作り、90年代後半にはモルドバのワイン産業は欧州投資銀行から数百万ユーロの投資を受けた他、ロシアやイタリア等からもかなりの額の投資がありました。
このラダチーニ・ワインズはまさにこれ(笑)。
1998年に設立したアルバストレレ・ワインズ。外資の支援を受け設備やワイン造りの近代化を成しました。コドゥル、ステファン・ヴォーダ、バルル・ルイ・トライアンの地理的表示保護制度を受ける中心的なワイン産地に1000ヘクタールもの自社畑をもち、20箇所を越える醸造場を備えます。いきなりこんな会社が出来ちゃいますから、元々のワイン産業の規模が想像出来ますね(笑)。ソ連時代の巨大農場の名残でもありますね。
このラダチーニ・ワインズはその1ブランドのようです。
●❴限定品❵グリニャン・レ・ザデマール キュヴェ『エミリアーヌ』2020年 ドメーヌ・サン・リュック 赤
販売価格(税込): 2,168 円
フランス ローヌ グリニャン・レ・ザデマールA.C. 750ml
マスキューの定番のローヌ、ドメーヌ・サン・リュックの最上位銘柄キュヴェ『エミリアーヌ』2018年です。
最上位と言っても通常の『トラディション』のもっとも良いパーセルのみで作ったもの。セパージュも醸造法も『トラディション』とは同じですが、不思議なことにより美味しい(笑)。全体に一回り以上美味しく深くパワフル。タンニンと旨味が高濃度でシンクロしてますから、飲みやすい(笑)。果実味は黒いには黒いけれど明るさがある。ローヌの優良なグルナッシュの雰囲気なのです。葡萄を噛っているような旨さがあるのです(笑)。濃さ故かトリュフや醤油のようなニュアンスに程好いスパイシーさが加わります。ワイン自体が磨かれていて濁りを感じません。上物のローヌ・ヴィラージュでございます(笑)。
作りの過程で、熟成期間が1年ほど長いのが違う点。セメント・タンクで2年間熟成させてから瓶詰めしています。
スタンダードの『トラディション』はこの価格帯では異例のフル・ボディの人気アイテムですから、このキュヴェ『エミリアーヌ』は出色の出来映えと出色のコスト・パフォーマンスとなっております(笑)。
皆さん!
この原産地名グリニャン・レ・ザデマールA.C.ご存知でしたか?
実はもともとコトー・デュ・トリカスタンと呼ばれたA.O.C.です。2008~2009年にかけて近隣の原発で事故があり風評被害を受けました。そのため原産地名を変更いたしました。
日本の福島を思い起こされます。ちょっと悲しくなります。
生産者は風評被害をはねのけるために品質と安全に尽力するしかありません。そしてこのワインにはそれがあります。基本セパージュはシラー60%、グルナッシュ40%の王道のコート・デュ・ローヌなのですが、とても充実した味わい。ワイン濃度由来の甘さは優しく伸びやか、ローヌらしいガリーク由来のハーブやスパイスの香りは食欲を誘います(笑)。グルナッシュ由来のチョコレートの香りは心地よく。シラー由来の赤や黒のベリーの果実味はリッチ。あまり余計なことをしないで作られた自然な折り合いの良い味わい。葡萄もともとの濃さでバランスを取るクラシックなスタイル。木樽は全く使いませんから誤魔化しがないのです。
このドメーヌは設立が古くはありませんが、優良ドメーヌとして常にアペラシオンのトップ生産者として注目され続けています。原発事故がなければ確たる名声を獲得し不動のスター生産者となっていたはずです。ワイナリーが何度も転売されることもなかったと思います。そんな困難な中、高く品質を評価され続ける努力には頭が下がります。
かつてこの地のワインは元詰め品が少なくネゴシアンものが多かったのですが、20年ほど前にこのサン・リュックのワインを飲んだ時の印象を思い出しました(笑)。変わらず美味しいのです(笑)。ワン・ランク上の味わいなのです。
以下インポーターさん資料より(一部岡本補追)
ドメーヌ・サン・リュックは、ローヌ川の左岸に広がる南ローヌ最北端のAOCグリニャン・レ・ザデマール内のラ・ボーム・ド・トランシ村にあります。ここはグルナッシュが栽培できる北限といわれ、気候的にはよりシラーに向くといわれています。強いミストラル(南仏独特の北風)の影響で雲が少なく、空気が乾燥するため病気のリスクも少なく、自然な葡萄栽培には理想的な環境です。
ドメーヌ・サン・リュックは1977年にコルニヨン家によって創業され最初の葡萄が植えられました。コルニヨン家では後継者がいなかったため2006年にアニスリキュールで有名なペルノ・ディスティラリ家出身のエノロジストであるステファン・エマール氏がワイナリーを取得。しかしステファン氏も2016年、後継者問題でドメーヌの売却を決意。2016年7月よりパスティスで有名なジャノ・ディスティラリ(Janot)を所有するムニエ家のオリヴィエ氏によって引き継がれました。オリヴィエ氏もエノロジストで2016年ヴィンテージまではステファン氏と共に醸造する予定です。
現在はグリニャン・レ・ザデマールに13ha、コート・デュ・ローヌに12haで計25haを所有します。葡萄栽培に農薬は使わず、皮付きの野生酵母にて自然発酵させます。
大きな石が覆う砂質粘土の5.6haの畑。ギヨーで仕立てられた葡萄樹は樹齢約45年で40hl/haの低収穫。収穫後除梗、破砕しセメントタンクで自然発酵させます。発酵温度27~29℃で約15日程度の醸しを行い、セメントタンクで約1年熟成後瓶詰をします。
フルボディで濃厚、驚くほど果実味にあふれていてボリュームあるワインです
●モルゴン グラン・クラ 2019年ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエール
販売価格(税込): 4,242 円
フランス ボジョレー 赤 750ml
愛するモリエールのモルゴンが久しぶりに入荷しました(笑)!
圧倒的な甘露な甘さはグラン・クリュのもの!
1本の葡萄樹からハーフボトル1本分ほどの低収量。余分なことをしない自然な農法、もちろん醸造法も然り。全房発酵しプレス果汁はしない古典的なスタイル。SO2の添加も基本しません。健全で凝縮された葡萄のみに可能なこと。とてつもない尽力の果てなのです。
味わいはようやく飲み頃の入口。酵母臭やビオ臭は感じますが、それを吹き飛ばす圧倒的な甘味・旨味と、しなやかで切れ目ないタンニンが織り成す壮麗なもの。チェリー、ベリー系の香りはあくまでもガメイ。しかも圧巻の吹き上がり(笑)。どう見てもグレート・ワインでございます(笑)。
マルセル・ラピエールのような綺麗で透明なスタイルではなく、テロワールのすべてを飲み込んだような野趣溢れる味わいに私はノックアウトでございます(笑)。
2021年ヴィンテージはとんでもない高騰でヌーボーすら輸入されませんでした。もう手の届かないワインになったと諦めておりましたが、今回嬉しい再入荷となりました(笑)。
以下インポーターさん資料より
ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエールは 1987年に設立され、この農園は2002年から正式にオーガニック認定を受けており、2018年にデメテールによるビオディナミ認定を受けました。
1989 年にイザベルが 6 代目のワイン生産者から引き継いだのち、ブルーノが加わりました。1999 年、彼が殺虫剤による深刻な中毒に見舞われてしまったことをきっかけに、ふたりはブドウ樹に合成化学物質を使用するのをやめることを決断しました。
オーガニックへの移行は厳しいことですが、他に選択の余地はありませんでした。ブルーノは自分の方法を再び研究することで、考えが変わったとさえ言っています。
耕作、草刈り、つるはし、ハーブティーでの治療。私たちはブドウの木の必要に応じて耳を傾け、感じ、行動します。生命はブドウ畑でゆっくりと時間をかけて根付いてゆき…ついに私たちと気持ちを寄り添うことができたのです。
あらゆる色の花、芳香のあるハーブがあり、良い香りがし、地面はほぐれて心地よいものになっています。収量はやや少ないが、美しいブドウが実ります。
そしてその時に私たちが愛するワインを造ることができるようになるのです。
畑での手入れはとても大変ですが、そこにより多くの時間を割くのです。
それは私たちの選択したことなのです。
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Oct 20, 2024 by
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今月末10月25日(金)、26日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
今回は前日の24日に届く予定のラングドックのピノ・ノワール•ヌーヴォーを含めて5本!
25日(金)は17∼20時
26日(土)は11∼20時
いつも通りのスケジュールでございます。
ご来店お待ち申し上げます!
●
ピノ・ノワール ヌーヴォー 2024年 アルマ・セルシウス 南フランス 赤 750ml 2000円税込み
あれ、ちょっと早いのでは(笑)?
もともと解禁日のないヌーヴォーで去年は11月13日頃マスキューに到着しました。今年は10月24日!
実は今回は船便ではなく航空便での入荷となり、出荷日が早くなりました。何故か言えば、中東情勢が不安定なためリスクがある。要はスエズ運河経由は危ない。足止めを喰う可能性があります。ましてや積み荷はより速く確実に届ける必要が最優先のヌーヴォー。
そんなこんなで今回2024年のピノ・ノワールヌーヴォーは航空便となりました。
お値段はちょっと上がって2000円税込みを予定しております。
10月24日は木曜日ですから金土のマスキュー試飲会に間に合いますね(笑)。マスキューブログのアーカイブを調べると去年11月のマスキュー試飲会でお出ししましたから、今年は1ヶ月前倒しです(笑)。
ちょっと早いが、宜しいかと(笑)。
映像のラベルは家内が書いてもの(笑)、まだ来てませんので悪しからず!
以下去年の記述
去年の2022年より日本に入荷されるようになりました南フランスのピノ・ノワール ヌーヴォーです。発酵前にア・シォ(加熱)する裏技はちょっと気に食いませんが(笑)、早く出荷するためには致し方ない(笑)。航空便ではなく船便でもボジョレー・ヌーヴォーの解禁日前に到着するアドバンテージをフル活用(笑)。コレをずるっこいとするか、有りとするかは貴方次第(笑)。
基本ボジョレー・ヌーヴォーと同じ作りですから出来上がりは見分けつきませんね(笑)。マセラシオン・カルボニック法で作るとヌーヴォー・レベルでは見分けはつきませんね。しかも基本液体が濃いのでヴィラージュ・ヌーヴォー・クラスのレベルです。まあ、もともとピノ・ノワールはガメイからの枝分かれですからね似ていてもおかしくない(笑)。ボジョレーのマルセル・ラピエールやモリエールのワインがピノ・ノワール的な味わいなのを思い起こせば納得なのです。
特にボジョレー・ヌーヴォーにこだわらない方にオススメです(笑)。まあ、同じ新酒ですからね(笑)。
以下インポーターさん資料より
南フランスの地中海沿岸、ラングドック地方の優良生産者組合‟アルマ・セルシウス社"。組合生産者の1,200ヘクタールもの畑を所有し、リーゾナブルな価格でクオーリティの高いワインを作り続けています。彼らの作るワインは、毎年のようにコンクールで金賞を受賞し、そのコストパフォーマンスから業界誌でも高い評価を得ています。そのコンクール・キラーとして特に品質の高いキュヴェを‟ シュヴァリエ・デ・カイユス” ブランドで日本に輸出しています。
それらのワインは、ラングドック地方の温暖な気候と良質の土壌、厳しいぶどうの品質チェックそして最新技術の醸造を経て作られたものです。彼らのワイン作りのコンセプトは、価格以上の品質インパクトを表現できるワインです!
○ぺコリーノ 2023年 バローネ・コルナッキア イタリア アプルッツォ 白 コントログエッラD.O.C. 750ml 2168円税込み
2023年のペコリーノが入荷しました!
とても良い!
アルコール分は14%と2022よりちょっと控え目ですが、全体の大きさ、折り合いの良さはパワーアップ(笑)。
この先何年か後にコルナッキアの看板ワインになっているかも(笑)。そんな予感のペコリーノ2023年でございます!
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以下以前の記述
これは親戚から受け継いだコントログェッラ村の畑のもの。畑は乾いた土地質で、石の多い石灰質。遅摘みにしますが、完熟しきる前に畑で選別しながら収穫します。それでもアルコール分はなんと14.5%(笑)!
コントログエッラは、アブルッツオで一番北にある、小さな村の僅かな範囲にあるD.O.C.です。ほとんどのペコリーノは、I.G.T.として生産され、D.O.C.でしかもビオロジックでワインを造る生産者は数軒です。ペコリーノ100%で作られるのは近隣のオフィーダD.O.C.G.とこのコントログェッラD.O.C.くらいです。あとはエミリア・ロマーニャのモンテチーノ・ロッソくらいかな。
作り方は基本トレビアーノやパッセリーナと同じ最先端。ご自慢のロータリー・ファーメンターを使い8℃の低温で24時間のプレ・マセラシオン。この時パッセリーナのように全房ではなく先に除梗・圧搾。葡萄の酸度がもともと高いようですね。そして垂直のステンレス・タンクで16~18℃の低温発酵を10~12日続けます。しっかり酵母に食べさせますね(笑)。その後4ヶ月シュール・リーの状態でバトナージュを行いながら熟成瓶詰め。とても丁寧です(笑)。マロラクティックは進みますが、たっぷりのリンゴ酸を感じます。圧巻のフレッシュネスなのです(笑)。
ペコリーノ種はアブルッツォとマルケの土着品種で、房は小さく、成熟時期は8月末と早くなっています。コルナッキアの
白ワインの中で一番収穫が早く、しかも驚くことに一番アルコール分が高いのです(笑)。成熟が早く樹勢も強く多産な性質のようです。一般に、はっきりとした芳香性の特徴はないので補助品種として使われることが多いようです。
ただ、色は黄金色に光輝いておりでコルナッキアの他の白より濃い(笑)。瓶もわざわざ透明瓶を選択しております(笑)。中身がたっぷり詰まっているのが見た目から伝わってきます(笑)。味わいの特徴はミネラル感とキメの細かいすっぱめの柑橘類が入り交じったような複雑性があることです。ただ基本アロマチックな品種ではないので、香りの強い受けの良いものに押され忘れられた品種でした。しかし、穀物っぽさがあり小麦との相性がとても良くパスタなどは何でもオッケーですので、今やイタリアのみならずヨーロッパやアメリカで注目され始め人気が出て需要が増したとか。そこで作付けを2区画を増やしたそうです。収量は35hL/ha。かなり低収量なのですが、この品種の特性が一番感じられて、コルナッキアらしい特徴的なスタイル
にはベストの収量だと思います。他の生産者が作るペコリーノよりペコリーノらしいしっかりとした頑強さと厚みが表現出来ているユニークなワインだと思います(笑)。
●モナストレル•バリーカ コンセンティード 2021年 ラ・プリッシマ協同組合 スペイン 赤 イエクラD.O. 750ml 1697円税込み
イエクラやフミーリャ辺りのモナストレルと言えば大体想像がつきますよね(笑)。
でもですね(笑)、コレは飲んでビックリ!
それでは裏試飲会の始まり始まり(笑)!
Kさん「あれ?コレ本当にモナストレルですかぁ。怒涛のタンニンたっぷりを覚悟してましたが(笑)、違う。飲みやすい(笑)。」
私「ピノ・ノワール的なモナストレル(笑)。コレ美味しい。旨味がたっぷり(笑)。」
家内「想像していたモナストレルとは全然違う(笑)。樽のニュアンスが気にならない(笑)。タルタルしてない(笑)。」
私「そーなんだよね。新樽で4ヶ月熟成してるみたいだけど、樽香がまったく邪魔にならない。」
Kさん「旨味たっぷりで、しかもジューシー&フルーティー。ブラインドでやったら絶対に外すね(笑)。」
私「雑味もない。撰果を徹底的にやってるし、発酵温度も低そう。発酵期間も短そう。あとフリーラン•ジュースだけで作ったような透明感。」
Kさん「え~と、ヴィンテージは2021年ですかぁ。ワインは出来上がってるから、すぐ飲めて凄く美味しい(笑)。エア•レーションも気を使ってやってるんでしょうね。」
家内「作りに繊細さを感じますよね(笑)。力はあるんだけど、力付くじゃない(笑)。」
Kさん「ワイン自体とてもしっかりしてますよね。もともとの葡萄の良さを感じますな(笑)。上品になることで飲みやすくなってきてる。ワインから近づいてくれるような感じ(笑)。」
私「そうそう!『ワインから近づいてくれるような…』この表現良いですよね(笑)。」
家内「モナストレルらしいオレンジの香りがベースにある(笑)。やはりモナストレル(笑)。」
私「アルコール分も14%とあの辺りらしい高さだけど、折り合いが良いから無理が無いよね(笑)。」
Kさん「13%くらいにしか感じないですよね(笑)。」
家内「時間が経つとアルコリックさが徐々に収まってくる。」
私「進化してるよね(笑)!しかも協同組合とは!絶句させられちゃいました(笑)。」
翌日になると、ワインは落ち着きを増します。よりピノ・ノワール的になって、タンニンが気にならない。より透明感が増す。樽のニュアンスも感じないほど。
そして3日目になると酸のパワーが解き放たれる(笑)。ポテンシャルの高さに絶句(笑)。
驚きのコスト•パフォーマンスなのです。
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以下インポーターさん資料より
このワイン、モナストレル100%。標高650~850mの石灰質土壌の畑より。平均樹齢25年。ステンレスタンクで発酵後、フレンチ&アメリカンオークの新樽で4ヶ月間熟成したもの。
スペインで唯一、ひとつの町(イエクラ)から成る原産地呼称(DO)、イエクラ。
今日、同DO産ワインの60%を生産しているのみならず、そもそも1975年にイエクラがDOに認定された立役者となったのが、同町に燦然と輝く共同組合「ラ・プリッシマ」です。
1946年設立、今日約2000人の加盟栽培家を擁するこの共同組合は、スペイン有数の近代設備と優れた品質管理システム、及びDOイエクラの評議会メンバーも務める大醸造家ペドロ・ホセ・アソリン(写真)の活躍によって同DOを主導、スペインワインガイドの最高峰「ギア・ペニン」では毎年激賞を浴び、輸出先国は30ヵ国を数えます。
標高650~850m、夏は乾燥した酷暑となる大陸性気候のため、伝統的に(しばしば、他の産地のワインを力強くするためのブレンド用としての)高アルコール度数のワインを安く供給する産地であったイエクラは、近代栽培・醸造技術の導入によってあらゆる短所が長所に変わるというコペルニクス的転換を果たし、ジューシーでコストパフォーマンスの高い、クオリティワインの産地に生まれ変わりました。そのことは、この協同組合の社名「La Purisima」(=これ以上ないほどピュアな)にも象徴的に表現されています。
ご紹介するブランド「コンセンティード」は、「溺愛され、甘やかされた子供」という意味で、この協同組合が溺愛する、最重要ブランドであることを表しています。
栽培における特記事項
厳格なリュット・レゾネ栽培。化学肥料、除草剤、殺虫剤、防腐剤は原則として一切使用しない(乾燥した高地気候のため、化学肥料や農薬は実質的にほとんど必要とされない)
醸造における特記事項
現代醸造技術を結集した極めて清潔な醸造。国際的な衛生管理手法「HACCP」を実践。ISO9001(品質マネージメント規格)及びISO14001(環境マネージメントシステム規格)の認証を取得。IFS(国際食品規格)及びBRC(安全性と品質に関する英国の規格)の認証取得中(2018年現在)。除梗100%
●ラン・フォール・デ・ザルテール 2017年 シャトー•プレ•ラ•ランド ボルドー 赤 サント・フォワ・コート・ド・ボルドーA.C. 750ml 3394円税込み
ちょっとおサイケなラベル(笑)。ボルドーらしくないですね(笑)。
まずこの産地サント・フォワ・コート・ド・ボルドーA.Cはドルドーニュ川の一番奥、ボルドーの最北東部 ベルジュラックの入り口になります。しかも標高は120mほどとボルドーとしてはかなり高く、ボルドーの中でも最冷涼となります。
味わいはまず、高級なボルドーにありがちな化学臭いわゆるエステル香(笑)。おいしさ•高級さを予感させます(笑)。収量を調べると、グラン•ヴァン並ですから間違いないところ(笑)。スペックだけでコスパ良し(笑)。
タンニンは基本硬質で産地の冷涼さを感じます。ブラインドでやったらベルジュラックと言いそうです(笑)。しかもエキス分、酸、タンニン分量とのバランスが高度。緻密で締まったタンニンは継ぎ目が無く収斂性も無い。とても凝縮感があり飲み口が良く抵抗なく飲めますが、質感たっぷり(笑)。過分なプレス果汁は使ってませんね。発酵期間は長めでしょうけど無理な抽出はしていませんね(笑)。しかも、木樽熟成しないのが良い!そして、ココアっぽさがありますが樽由来ではないのでとても良い隠し味になっています。
セパージュはメルロ主体ですが、カベルネ•フランの印象がします。赤•黒の完熟した小粒のベリーの果実がみっしり入っており、それが多量の強いタンニンと調和している様はハイ•レベル。近年の温暖化でプルーンのような甘くて緩い果実味のボルドーとは訳が違う(ゴメンナサイ)。
果実のタンニンなので収斂性は無く、タンニンが濃くて渋くて重く締まっていながら、旨くて飲みやすいと言えましょうか(笑)。
著名なグラン•ヴァンには出来ないクラシックでプリミティブな良さだけを取り出したような斬新なワインだと思います。
目から鱗。有りそうでないけれど、絶対に良いボルドーに違いないと思わせます(笑)。ボルドーの新たなアプローチの一つ。小手先でないのが伝わる優良なワインだと思います(笑)。
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以下インポーターさん資料より(一部岡本補追)
シャトー•プレ•ラランドはボルドー最東部、「サント・フォワ・コート・ド・ボルドー」のピヌイユ村に1860年より続くぶどう栽培家で、1950年に自社ビン詰めを開始。2003年に7代目ミッシェル・ボセが継承しました。翌2004年にビオロジック栽培を開始し、2012年よりビオディナミに移行。2016年に「demeter」の認証を取得しました。
「ビオロジック栽培とビオディナミによって土中の生態系がバランスを取り戻した結果、土はふかふかになり、樹は頑健になり、ぶどうはジューシーな果実味と鮮度感に満ち溢れたものになりました。このぶどうの美味しさをそのままワインにしたいと強く思うようになり、2014年ヴィンテージからすべてのワインをナチュールにすることにしました」。
「5週間かけてゆっくりと発酵させることで、ぶどうの香りや複雑味を十分に引き出してあげることができます。SO2は基本的に使用しませんが、アンフォラの場合はステンレスタンクや樽よりも酸素透過量が多いので、ビン詰めのタイミングで極少量使用します」。
2019年には、フランス農務省やINAO等のフランス当局が10年の歳月を経てヴァン・ナチュールを公式に定義・認可した「Vin méthode Nature」にも加盟しました。
「世界的にも高名なヴァン・ナチュールのトップ生産者たちが加盟していることからもわかるように、VmNは品質や美味しさはもちろんのこと、肝心の「ナチュールらしさ」や「自由な精神」においても、ヴァン・ナチュールの頂点を極めていることを証するものです。数年間の試行錯誤を経て、私自身が飲んで心から美味しいと思えるワインを造れるようになりましたので、この意義ある認証を取得して加盟することにしました」。
彼の造るワインは、やわらかな口当たりやピュアでたっぷりとした果実味に加えて、なめし皮のような艶やかな風味や、焙煎コーヒーのような香味といったボルドーワインのエスプリに溢れています。また、完熟した上質なタンニンがたっぷりと溶け込んでおり、食欲を大いにそそらせてくれます。
尚、ミッシェルは盆栽が大の趣味で、自宅は彼が育てた無数の盆栽の展示場と化しているそうです。コルクにも、盆栽の焼き印がしっかりとスタンプされています!
AOP Sainte-Foy Côtes de Bordeaux。メルロ70%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%のブレンド。合計2ha。ドルドーニュ渓谷を見下ろす丘陵上の斜面畑。樹齢約40年のVV。収量は30hl/ha。ステンレスタンクで5週間かけてゆっくりと発酵後、320リットルの粘土製アンフォラと450リットルの粘土製卵型タンクで12ヶ月間熟成。ビン詰め時に極少量のSO2を使用。作品名は「バーベルを持ち上げられるような強い(=素晴らしい)ぶどうが出来た年」という意味で、同じ発音の「l'amphore désaltère」(喉の渇きをいやしてくれるアンフォラ)とかけ合わせたものです。ラベルの絵は、2021年に収穫に来てくれた美術学校の女学生エステル・ピニョーさんが描いてくれたものです。2017年ヴィンテージは2020年度「フェミナリーズ・コンクール」金賞受賞。
●『ブルーマ·ダウトゥンノ』 2013年 カシーナ·イ ·カルピーニ コッリ·トルトネージバルベラ·スペリオーレD.O.C. 750ml 4431円税込み
皆さん!
バルベラ種ってご存知ですよね(笑)。
特にピエモンテのバローロ辺りではネッビオーロ→バルベラ→ドルチェットの断固たるヒエラルキーがございます(笑)。まあ、ドルチェットが自分達が飲むデイリーワインで、ドルチェットはお客様が来たときのちょっと気張ったワイン。ネッビオーロは言うまでもなく特別な時に飲む高級品(笑)。
実は私バルベラをここ30年近く探しております(笑)。かつて、バローロの名門モンテツェモロのバルベラ·ダルバ·スペリオーレを飲んだ感激が忘れられません。リリース前にモンテツェモロでバレル·サンプルを飲んでいました。
モンテツェモロ「今、実験的にバルベラをバリックで熟成したワインを仕込んでいるんだけど、どう思う?」
私「強い!でもこれがどう出来上がるか解りません(笑)。」
その後日本でリリースされたものを飲んでビックリ!ブルゴーニュのグラン·クリュを飲んでいるかのようでした。あれがコレ?かなり驚きました。
当然大ブレークしてモンテツェモロはバローロよりこのワインが有名になるほど(笑)。でも、それと並行して値段もバローロ並となり、扱いを辞めました(笑)。ケチでへそ曲がりなマスキューらしい対応でございます(笑)。
それ以来、ずっーとピノ・ノワール的なバルベラを探し続けております(笑)。空振り続けて30年、待てば海路の日和あり!ちょっと長く待ちすぎたかな(笑)?
えへへ(笑)、見つけました!
それでは裏試飲会の始まり始まり∼!
Kさん「樟脳…、ローズマリー、ミント…中身の凝縮が伺えますね(笑)。熟成香も綺麗(笑)。あ~、濃くて美味しい!言葉を失うねぇ(笑)。」
家内「圧巻!綺麗に甘い(笑)。甘露な味わい。しかも古さを感じない。フレッシュで葡萄を果物を齧っているみたい(笑)。」
私「でしょ(笑)!(鼻高々)、ブルゴーニュのグラン•クリュみたいでしょ(笑)。飲むと泣けてきますよ(涙)。」
家内「スモモ、桃、薔薇、佐藤錦…。果実が全部溶け込んでいて、まさに渾然一体。しかも複雑。」
Kさん「美しい!バルベラって基本ベリー系の果実味だと思うのだけど、コレはピノ・ノワール的。不思議ですよね(笑)。」
私「カリニャンとピノ・ノワールを足したような味わい。ミソは足して2で割らないところかな(笑)」
Kさん「マスキューさん、このワインのアルコール分はいかほどですか?そんなに高くはないですよね?」
私「え~と、ゲッ!15.5%ですぅー!総体アルコール分だと思いますから、15%は瓶詰め時にはあったはず!」
Kさん「コレだけのパワー…。折り合いがつくには長い熟成が必要なんですね。樽熟成3年してから瓶熟成を6年してからリリースかぁ。発想が凄
いよね(笑)。」
家内「樽熟成3年…、バリックではなくトノーかな?タニックじゃないからオーク材はスラヴォニア•オークかな?ピエモンテだしね(笑)。」
私「カタログたと、フレンチ•オークのトノーとか。ミディアム•ローストしてるとしか書いてない。樽材はきっとアリエだな(笑)。アリエの古樽をトノーに組み直したのかな?」
Kさん「木樽の影響はまったく感じませんよね
(笑)。しかし、これほど完成度が高いワインを造るには…、どれ程の経験を積んだのか…、文化、歴史、経験の蓄積を感じますなぁ(笑)。まさか、こんなバルベラがあるとは!」
私「当然計算尽くしたのだろうけど(笑)、あくまで人為を感じない自然な仕上がり。驚きですね(笑)。」
家内「あとこの甘さ、バルサミコの甘さに通じる。甘さと酸の区別が無くなる。酸味が甘さに変わる。そうそう、シワシワの梅干しの甘さ(笑)。」
Kさん「プラム系の香りもあるってことですね(笑)。それにしても奥深い(笑)。」
家内「ひたすらフルーティーなんだけど、上等な醤油のフルーティーさ(笑)。」
翌日になると
私「あの吹き出るような香りが大人しくなったね(笑)。」
家内「この点ネッビオーロとは違うんだね。このワインはこの時点でピークなんだね。」
私「でも急に古くなった感じではないんだよね。液体として実に美味しい(笑)。香りが外に出ず中にある感じかな。」
家内「自然に胃に落ちる(笑)。そしてゆっくり消えていく。」
私「液体は旨味のみ!」
家内「コルクにDIAM10使ってると言うことは、打栓したのが2017年頃だから2027年くらいはピークの状態は続くってことかな(笑)。」
私「作り手は全てをお見通してってことかな(笑)。」
以下インポーターさん資料より(一部岡本補追)
~トルトーナの丘~ DOC Colli Tortonesi ピエモンテ州東部の町 トルトーナ。昔からミラノとジェノバ、トリノとボローニャを結ぶ街道の要所にあたり、ピエモンテ、ロンバルディア、エミリアロマーニャ、リグーリア4つの州の異なった文化の影響があります。 ~Timorasso ティモラッソ種~ ピエモンテ州トルトーナ原産の地ブドウ。生産農家は30件以下で総栽培面積50haのレア葡萄。房は小さく、小粒で粒どうしが離れて実ります。ヴェルメンティーノやリースリングそして白にもかかわらずネッビオーロと比較されるキャラクターを持ち、フローラルな香りと高い酸を保ったまま 複雑さを伴うフルボディになることで知られます。 ~ピエモンテの希少種 ティモラッソ種~ 10~15日間の醸しを行う フルボディの
白ワイン ■生産者 1998年にパオロ
ギスランディ氏がトルトーナの東、Pozzol Groppo ポツォール グロッポの丘にある、手付かずの自然を自力で開いたワイナリー。元大手企業のディレクターだったパオロ曰く「ワイン生産者になることは夢以上に 渇望に近いものだった」 そうで、現在は物質的な充足から決別し、大自然の真っただ中で家族と共にナチュラルワイン造りに没頭しています。 所有面積は10ha。畑の標高は約400m。地質は粘土石灰質。密植度は5,000~6,000本/ha。 畑では生態系と生物の多様性の維持、土壌の微生物の状況把握に常に気を配り、硫黄と銅以外は畑に撒くことはありません。パオロ氏曰く、一般的なオーガニック栽培以上に自然な農法とのこと。地下15mに温泉水が流れています。そのせいでとても水はけが良く、土が湿度を低く保てるのでベト、ウドンコ病
のリスクが数なく、一方で干ばつなどでも根に必要な水分は保持でき、ユニークなミネラルバランスを土壌に与えるそうです。 ~醸し発酵~ ティモラッソは酸が強く、パワフルで耐久性があり、時として最良の黒葡萄と共通した面が見られるそうです。そしてその最良の醸造法はエリアとしても確立していず、生産者ごとに様々なスタイルがとられています。彼は醸し発酵を行うことにより、果皮に含まれるブドウのキャラクターと色素が含まれている天然の酸化防止剤を引き出し、余計な添加物を加えず 長期熟成できる
白ワインを理想としワイン造りを行っています。
葡萄のポテンシャルが高いからできる長熟バルベーラ
ブルーマ・ダウトゥンノとは秋の霧という意味。標高330~340mの畑で、樹齢は100年ほどの古木のバルベーラを用いています。野生酵母でステンレスタンク発酵後、ミディアムローストの 500Lのフレンチオークで36か月熟成。さらに 72 か月ボトル内で熟成後に出荷。無濾過・無清澄。3000本年の生産量。
きっとこのワイナリー渾身のポジティブ•セレクションの賜物かと(笑)。
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Oct 06, 2024 by
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今、コレにハマっています(笑)!
ポッカ·サッポロの『北海道富良野ポップ炭酸水』です。サッポロビールが富良野で育成したフラノビューティー種のポップエキスを混ぜて作った炭酸水です。
ちょっとほろ苦くて、
白ワインによくある植物臭…青い草の香りがほんのり漂ってきます。
とても自然で飲み飽きしません。丸っ切りの炭酸水を飲むより爽快感があるし、温度が上昇しても大丈夫(笑)。外に持ち出すのもオッケーな優れた炭酸水なのです。
何故コレを知ったかと言うと、マスキューのティスティング·スタッフのKさんに教えていただきました(笑)。
Kさん「マスキューさん、この9月は長いこと風に悩まされました。ここ2週間ほど蟄居してましたよ。」
私「咳が止まらなくなる風邪が流行っていると聞きましたが、ソレですか?」
K「ソレです(笑)。参りましたよ。身体も怠く疲れがなかなか抜けませんでした。食欲も無くなるし…。」
私「ワインどころじゃないですね。」
Kさん「かと言って水ばかり飲むのも辛いので、コレを買って飲んだら大ハマり(笑)。もう2ケース目(笑)。」
私「なんとも言えない青臭さ、ホロ苦さが良いですよね(笑)。ワインに共通ふる香りですよね(笑)。」
Kさん「ワインはちょっと飲む気になれなかったのですが(笑)。軽目のアイリッシュウイスキーをコレで割ると、まあ、美味しいこと(笑)!体に負荷がかからないからか、毎晩飲んでました(笑)。」
私「でもそれって軽目のスパークリングワインですよ(笑)。」
Kさん「あくまでも軽目で有りそうでないスパークリングワインかな(笑)?」
恐るべしKさん!
転んでも只では起き上がらない(ゴメンナサイ)。
好奇心旺盛で、アクティブなところは尊敬に値します!将来こう有りたい先輩なのです(笑)!
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Oct 01, 2024 by
weblogland |
○ピクプール・ド・ピネ 2023年 フローレ 南フランス ラングドック ピクプール・ド・ピネA.C. 750ml 2545円税込み
「マスキューさん!赤2本の後に白ですか?」
「それもかなりしっかりした赤の後ですよ(笑)!」
「普通は白3本まとめてから赤ですよね(笑)?」
「意図ありありだな(笑)!」
私「えへへ(笑)。まっ、まっ、お試しを!」
「うわっ!こりゃ凄い(笑)!酸味と厚みが並みじゃないね(笑)。しかも凄くドライ(笑)。」
「厚みに旨味甘みがたっぷりある。キャンディ舐めてるような舌触り(笑)。」
「経験したことのない味だけど、美味しい(笑)!」
「高級なリースリング?」
私「酸のビシッとした硬いやつですね(笑)。」
「ピックプール種?飲んだことない。」
私「ロワールのミュスカデとラングドックのピックプールが牡蠣等のお友達として知られています。」
家内「日本にはあまり輸入されてませんが、その幾つかを飲むとこんなにスパルタンなものではありません。」
「ブログに書いてあったチクチク刺すような酸の意味が解りましたよ(笑)。」
「でもこのピックプールはどう考えてもミュスカデよりパワフルですよ(笑)。」
「ミュスカデやグロ·プランみたいにエビのフリッターに合わせるにはもったいない(笑)。もっと高級で濃厚な魚介類に合わせるべき(笑)。」
私「最近注目されているミュスカデの中心部のAOCサン·フィラクルと比べるべきかな?」
「また変わったワインを見つけましたね(笑)。」
「かと言ってアルバリーニョとも違うんだよね
。アルバリーニョってふっくらした爽やかさだもんね。」
「また、新しい扉が開いたかな(笑)?経験値が上がった(笑)。」
「うんうん。白い花の香りがして爽やか(笑)。ミネラリーだし、しっかり辛口。」
「塩辛さもあるし、ミネラリー…、砕石や鉱物のミネラリーじゃなくて…、ヨード…、海藻っぽいかな(笑)?」
私「海を連想しますよね(笑)。」
「あと、香りの出方…、ラダチーニはふわんとフローラルなんだけど、これはワインの中からズバンと出てくる(笑)。」
家内「ブルゴーニュのシャルドネの香りの出方に似てますよね(笑)。土壌はあの辺りでは珍しい石灰質のようです。そうそう!キンメリッジアンに合う…、キンメリッジアンを好むシャルドネと共通の性向かな(笑)?」
「店長!これ大好きですよ(笑)!たまらん(笑)!」
「何に合わせます?」
私「1kgはゆうにある岩牡蠣(笑)!1個をこのワインで存分に堪能する(笑)!」
「お刺身に合うかな?白身の刺し身に塩を振って柚子を絞りかける(笑)!」
私「柚子胡椒も行けそう(笑)。」
「あのチューブに入ったヤツですね(笑)。」
「オーソドックスに白子をバターで焼いたもの!」
「アサリの
白ワイン煮!」
「ボンゴレ!」
「えっ、え~い!アサリバター!」
「なるほど!このワインはクリーミーなところがあるから鉄板だよ(笑)!。」
家内「閃いた!チーズフォンデュ!それもチーズを何種類も入れたもの(笑)。どんなチーズが合うか?妄想が止まらない(笑)!」
どうやら皆さんこのワインを飲んで涎が止まらなくなったようです(笑)。
○ティモラッソ 2021年 カッシーナ・イ・カルピーニ イタリア ピエモンテ 白 コッリ・トルトネージ・ティモラッソD.O.C.750ml
2828円税込み
「う~ん、このワインもただ者ではない(笑)!」
「今日の白はどれもスタイルが大違い(笑)。」
私「ちなみにラダチーニは15℃以下、ピックプールは15℃くらい、ティモラッソは20℃以下を目標供出温度としました。ワインそれぞれのスタイルが違いますので同じ温度で出せませんでした(笑)。」
「このワイン、以前試飲会で出しましたよね?」
家内「はい!以前2020年ヴィンテージでお出ししました(笑)。今回の2021年ヴィンテージと比べると面白いかと(笑)。私の大好きなワインでして…(笑)。」
私「たしか2022年の4月のマスキュー試飲会でお出ししました。作柄の違いがとても興味深かったので(笑)、今回再登場となりました。」
「う~ん、独特な香り。しかもそれがみっちり入っている(笑)。この香りなんと言えばよいのかな(笑)?」
私「そーなんです(笑)。とても特徴的な香りがします。2020年ヴィンテージはこんなに個性的ではなかったかと(笑)。」
「好みが別れるかも…。マスキューさんらしいチョイスですな(笑)。」
家内「特徴的ではあるけど…、ウォッシュチーズの皮のような香り(笑)。」
私「たまにこの香りがするワインはあります。試飲会ではやりませんでしたが、ポーランドのアドリア·ヴィンヤードのリースリングはこの香りが強かったように記憶しております。あとピエモンテのペラベルガかな。山のワインっぽい香り(笑)?」
「桃なんかのふっくらした果実味…、スパイシーですよね(笑)。」
恐らくティモラッソを一番飲んでおられるAさん
「う~ん、たしかにティモラッソ。2020年は完全に出来上がっていたけど、2021年はまだ時間がかかりそう。一つ一つの特徴が2021年の方が強くて明瞭ですよね(笑)。大柄のように感じます(笑)。」
「あと、アンズ…、プラムのようなアクセント。
複雑ですね(笑)。」
私「赤い果実の香りがすると言うことは、完全な白葡萄ではなく果皮に若干の色がついているかも知れませんね。」
家内「ティモラッソは地元では『白い宝石』と呼ばれ大事にされているようです。DOCの規定でもティモラッソだけは最低アルコール分が少し高く規定されています。」
「それってどういうことなんですか?」
私「多分、ちゃんと手をかけないと葡萄が沢山なるか、一房が大きく成りすぎるか、そんな品種特性があるような気がします。コルテーゼやガルガネガのように…。」
家内「ガヴィなんかでも房の下1/3を切り落としたりして凝縮感を増すようにしたりしています(笑)。」
「1/3も切ってしまうのですかぁ!」
私「葡萄の房が巨大なもので…(笑)。」
「日本のマスカットみたいですね(笑)。食用には良いけど、ワイン用の葡萄は小さいもんね(笑)。」
「マスキューさん!このワインはとてもミネラリーですよね(笑)。でもピックプールのミネラルとはちょっと違いますよね(笑)。」
家内「やはりそう思われますか(笑)。共に石っぽくは無いですし、ヨードっぽさもあるのですが、ピックプールは海 ティモラッソは山のワインとでも…。」
「うんうん。ティモラッソ飲みながらキノコのクリーム·シチューなんか良く合いそう(笑)。」
「栗!きっと合うはず(笑)。直感的にティモラッソは山の幸に合うような気がしますよね(笑)。」
家内「山羊や羊のウォッシュ·タイプのチーズには良く合いそう(笑)。」
私「ピエモンテって何でもウォッシュにしちゃうし(笑)。」
大盛りあがりのピックプールとティモラッソでした(笑)。
●ブルゴーニュ ·オート·コート·ド·ニュイ ピノ ·ノワール フュ·ド·シェーヌ 2021年 ドメーヌ·ギイ·シモン 750ml 3,677 円税込み
「マスキューさん!強力な
白ワイン2本の後に『おじさんのピノ・ノワール』とは!大丈夫かな(笑)?」
私「えへへ(笑)。まっ、まっ、お試しを!」
「あ~、滑らか!しかも強い(笑)。あの強力な白の後でも全然大丈夫(笑)!」
私「でしょ(笑)。」
「涼しいと赤ワインが美味しい。特に今の時期のピノ・ノワールは最高(笑)!」
私「秋口のピノ・ノワールって美味しいですよね(笑)。」
「そうそう(笑)。。もっと寒くなるとこってりした赤を飲みたくなるけどね(笑)」
「癖がないし、かと言ってしっかりピノ・ノワールしてる(笑)。誰が飲んでもブルゴーニュのピノ・ノワールって思うような味わい(笑)。」
「このワイン、コース料理でもコレ1本で通せるね(笑)。」
私「開けたてはちょっと若くパワフルでしたが、翌日になるとしっとりと落ち着いてきました。」
「酸もしっかりあるし、タンニンも厚みがある。そして綺麗だよね(笑)。オート·コートだとちょっと酸っぱさが出るけど、これは気にならない。」
「うんうん。雑味が無いし、ピノ・ノワールらしい気品があるよね(笑)。」
家内「あと樽の影響を感じませんよね(笑)。古樽ではありますがしっかり樽熟成しています。ワイン自体のタンニン·果実味が樽香を凌いでいますし、ワインを複雑にしています。」
「いつもの『おじさんのピノ・ノワール』よりワン·ランク上に感じます(笑)。作柄が良かった?」
家内「天候不良により収穫量が少ない生産者にとって最悪のヴィンテージが2021年です。」
私「春に遅霜、7月には雹、散々の年。特にブルゴーニュでは収穫量が半減もしくは収穫しなかった生産者もいるほどでした。1991年以来の悲惨な年でした。でもですね(笑)、少ないながらも出来上がったワインは素晴らしいものとなりました。この点も1991年と共通かと。」
「なるほどね(笑)!高くなるのも仕方ないのかな?」
私「『おじさんのピノ・ノワール』はかつては2000円くらいで販売してました。マスキュー扱いのブルゴーニュとしてはもっともコスパが良いワイン。ただ今では3000円代後半となってしまいましたが、それでも相対的にはお買い得。
ちょっと複雑な気持ちでございます。」
「このワイン、ちょっと乳臭さがあるから、仔牛に合いそうですよね。う~ん、『ペック』の仔牛のカツレツ!」
私「『ペック』?」
「高島屋に入ってるイタリア食品店なんだけど、そこのミラノ風カツレツ!に絶対合う!衣にチーズが入っていて美味しいですよ(笑)。」
私「なるほど!今度行って来ます(笑)。」
食通のTさんご夫妻にまた教えていただきました(笑)。このご夫妻達人なんですよね(笑)。
ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋·昭子
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Sep 30, 2024 by
weblogland |
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!
いきなりの秋(笑)。ワイン·ラヴァーもエンジンがかかったようです(笑)。
「桝久さん!ようやく赤ワインが美味しい季節になりましたね(笑)。ずっーと、ビール、白、ロゼ、泡でしたよ(笑)」
「気温が35℃なんて、赤ワイン見る気にもならない(笑)。」
「今は身体が赤ワインを欲してる(笑)」
○
フィオーリ フェテアスカ・アルバ 2021年 ラダチーニ モルドヴァ 白 750ml 1555円税込み
「ラダチーニの白ですね(笑)。モルドバですよね(笑)。」
私「はい!マスキューの大定番です。このフィオーリ·ブランドはラダチーニのミドル·クラスです。」
「モルドバも戦争のとばっちり受けて大変ですよね。」
「そうそう、オデッセの港使えないから大変だよね。グルっと大西洋から船積みしなきゃいけないもんね。」
私「ラダチーニの輸出部長が7月に日本に来ました。ついでにマスキューにも来てくれました(笑)。」
「えっ!ホントですかぁ。」
私「7月は暇だったんじゃないですか(大爆笑)。」
家内「プロモーションの一環かな(笑)。ラダチーニの人がマスキューに来たのは2回目かな。」
「戦争大丈夫なんですか?モルドバにはロシア軍が駐留してるところがあって緊張してるなんて新聞で読みましたよ?」
「沿ドニエストル共和国でしたっけ?火の手が上がらないのかな?」
私「私もそう思って本人に聞きました。基本同じスラブ民族なので対立はしていないようです。サッカーでスペインのビックチームに沿ドニエストルのチームが勝ったって自慢してましたよ(笑)。」
「へぇー、我々の考えているのとは状況が違うんですね。」
私「ただ、一重にプーチンが悪いと言ってはいました。あと最貧国のモルドバ攻めても何もならないなんて冗談を言っでしたが。」
「写真を見ると無骨な感じの方ですよね。輸出部長っぽくない(笑)。ベラベラ話をしなさそう(笑)。」
家内「そーなんです(笑)!言葉少なくとても実直そうな方でした(笑)。少なくともフランス人やイタリア人とは違いました(笑)。」
私「ワインも同様に実直(笑)。手を抜いたりしません!この
白ワインもエア·プレス·マシーンで優しく搾りますので歩留まりは52%ほどだそうです。一般には70%ほどです。」
「うわっ、贅沢!」
「ブルゴーニュのピノ・ノワールなんか50%くらいですよね。」
「エア·プレス·マシーンって?」
私「円筒形のタンクを横に寝かせたような形で、中でバルーンを膨らませて荷重をかけて搾ります。1.2気圧程度の緩い圧なので。いわゆる一番搾りだけで作ってます。」
「雑味が無い?」
私「はい!もともとの葡萄本来のポテンシャルで勝負してます。まっ、まっ、お試しを!」
「あ~あ、香り豊かぁ(笑)!白い花みたいな香り、青い柑橘類も…。」
「うんうん、レモン…、ピールみたいな苦みもあるかな(笑)?」
私「香りの重心が高いですよね(笑)。香りがパーンと出てくる(笑)。」
「旨味もしっかりある!」
「ハニーさがある。重くなくてちょうど程好い(笑)。」
「バランスが良い。アルコール分はいかほどですか?」
家内「え~と、13%ですね(笑)。飲んだ印象より高いですよね。」
「そんなにあるとは思えないですよね。」
「デイリーには持って来いですね(笑)。変な癖もないから飽きがこないワインですね(笑)。」
私「この夏だいぶ助けられましたよ(笑)。」
「う~ん、このワイン、実はとてもミネラリーでドライですよね(笑)。」
「爽やかだからコレだけでも楽しめるけど、食べ物にとても合わせやすいかな(笑)。」
家内「白菜+豚肉のコンビネーションには鉄板です(笑)。味噌や胡麻油にも合いますね(笑)。」
「鍋物にスダチを使ったタレは合うなぁ(笑)、あっさりしていて、しかも旨味もあるしね(笑)。」
「うんうん。あと中華料理も合わせやすい(笑)。」
「天ぷら!塩でもオッケー、天つゆでもオッケー!」
「天つゆだったらスダチは必須(笑)!」
「大根おろし!」
家内「真冬の寒い時期の辛い大根。それをおろしで蕎麦をつけて食べる!出汁つゆにたっぷり大根おろしを加えておもちを食べる絡み餅!」
「中華料理の大根餅!」
私「このワインは強めに冷やすとリンゴ酸が際立ちますが、液温が上がるとリンゴ酸より旨味が前面に出てきます。温度帯の幅が広く扱いやすさがあります。」
●
フィオーリ フェテアスカ・ネアグラ&シラー 2019年 ラダチーニ モルドバ 赤 750ml
1,555 円税込み
「う~ん!重すぎず、軽すぎず、ちょうど良い(笑)。スイスイ飲める訳じゃないけど…、しっかりした赤ワイン。赤ワインを飲んだ気がするよね(笑)。涼しくなってきたからこそ(笑)!」
「2019年ヴィンテージですか。上手く熟成してますよね。綺麗に角が取れている(笑)。」
「『状態が良い』ってことですね。意味が解りましたよ(笑)。」
「膨らみや余韻も綺麗。ある意味欠点が無い(笑)。」
家内「ようやく飲み頃になりました。フェティアスカ·ネアグラはとても手強く(笑)、シラーを入れることで飲みやすくしています。」
「マスキューさん!シラーって基本手強い品種ですよね。と言うことはフェティアスカ·ネアグラはシラーより手強いって言うことですか?」
私「そーなんです(笑)。フェティアスカ·ネアグラ100%の2019年のものがありましたが、とてもじゃないがまだ売れる状態ではありませんでした(笑)。」
「香りにボリューム感があるし、フローラルだよね。この点白共通かな(笑)。」
「完全に熟したフルーツだよね。ちゃんと深さもあるし(笑)。こりゃなかなかのものだよ(笑)。」
「ミント…、ドライフルーツのような果実味。」
「イチヂクっぽさも、乾燥イチヂク食べながら飲んだら美味しいよね(笑)。」
私「真夏に常温で赤ワインを飲むと、酸味は目立ち、タンニンは暴れるし、赤ワインを楽しむ環境では無いですよね(笑)。」
「グラスに注ぐとゆっくり美味しくなってくる(笑)。ボルドーのワインみたいですよね?」
私「ボルドースタイルですね。あと、一部木樽熟成していますが、樽の香りは解らない程度に抑えています。しっかりした果実味を重視したラダチーニらしい赤ワインかと(笑)。」
「樽使っているんだ!解らない(笑)。」
「タバコ、チョコレート…、あくまでも隠し味程度なんだな。」
家内「バリックの古樽とステンレスタンクを併用熟成して最後にブレンド。出来上がりは、かつてのカオールやベルジュラックを彷彿させます(笑)。」
「カオールのワインって濃いですよね?」
私「古典的なものは途方もなく濃い(笑)。墨汁みたいですよ(笑)。」
家内「実際墨の香りがするし(笑)。」
私「まあ、あれほど長期の熟成はしないと思いますが、2019年ヴィンテージでちょうど良いのはデイリークラスとしてはかなりレベルが高いかと(笑)。」
●キャンティ・コッリ・セネージ 2021年 アジェンダ・カサーレ・ダヴィッディ イタリア 赤 キャンティ·コッリ·セネージD.O.C. 750ml 1980円税込み
「おっ!かっこいいラベルですね(笑)。」
「マスキューさん!ブログで瓶に貼り付けていたラベルのワインですよね(笑)。」
私「えへへ(笑)。そーでこざいます(笑)。」
「あ~!高級(笑)!」
「キャンティみたいではないですよね。もっと重厚。」
「キャンティって薄くて酸っぱい(笑)。まあ、それは安いやつか(笑)。」
家内「このキャンティ·コッリ·セネージはキャンティDOCのエリアの中では一番南側です。もともと生産者のダヴィティはDOCGヴィーノ·ノビレ·デ·モンタルチーノの作り手です。このワインはその若木だけで作ったものとなります。」
「マスキューさん!若木で作ると品質が落ちるのですか?」
私「若木は樹勢が強いため沢山葡萄を成らしてしまいます。ですから規格より多すぎることになります。凝縮感に欠けます。あと、旨味に欠けます。いわゆる古樹になると旨味が増します。」
家内「これはワイン法により規制もありますが、それ以上に生産者による自己規制によるところが大きいかと。」
「なるほどね。腑に落ちましたよ(笑)。このワイン、上物であることは間違いない(笑)。」
「大きさが立派(笑)。まだ若い…、けれどワインとしてのランクはラダチーニより上な感。」
「いやいや、薄いキャンティより数倍ましだな(笑)。まあ、あれは安いか(笑)。」
家内「翌日になるとサンジョヴェーゼの酸っぱさも感じます。」
「ふ~ん、なるほど。でもこの甘さ…、大きさでもあるし、DOCGにも通じるのかな(笑)。安い量産品もキャンティ。DOCGのハネ酒もキャンティ。どちらが良いか決めるのは私(笑)。」
「そもそもイタリアのDOC、DOCGはややこしい(笑)。モンタルチーノ、モンテプルチアーノ、モンテファルコ、地名と品種名だけでも区別がつかない(笑)。資格試験の大関門(笑)。」
「そうそう、キャンティもヴィーノ·ノビレもブルネロももともと同じサンジョヴェーゼなんだよね(笑)。」
「でも彼奴等違うって言い張ってる(笑)。なんかインチキ臭い(笑)。」
家内「違うと言えば違うし、違わないと言えば違わない(笑)?由拠するところは生産者の意識
だと思います。」
「なんか深い話になってきた(笑)。」
私「結局葡萄は人が作るものですが、かといってそれで全てが完結しない自然の奥深さイレギュラーさの要因が大きい。」
「あと、幾らで売れる?」
「幾らなら買える買う?」
私「それ全部正しいんですよね。ケチなマスキューはその隙間を泳ぐ(笑)。それしかない(笑)!」
「そうするとこのワインは合格ですな(笑)。」
私·家内「ありがとうございました(笑)!」
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Sep 29, 2024 by
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昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!
いきなりの秋(笑)。ワイン·ラヴァーもエンジンがかかったようです(笑)。
「桝久さん!ようやく赤ワインが美味しい季節になりましたね(笑)。ずっーと、ビール、白、ロゼ、泡でしたよ(笑)」
「気温が35℃なんて、赤ワイン見る気にもならない(笑)。」
「今は身体が赤ワインを欲してる(笑)」
○
フィオーリ フェテアスカ・アルバ 2021年 ラダチーニ モルドヴァ 白 750ml 1555円税込み
「ラダチーニの白ですね(笑)。モルドバですよね(笑)。」
私「はい!マスキューの大定番です。このフィオーリ·ブランドはラダチーニのミドル·クラスです。」
「モルドバも戦争のとばっちり受けて大変ですよね。」
「そうそう、オデッセの港使えないから大変だよね。グルっと大西洋から船積みしなきゃいけないもんね。」
私「ラダチーニの輸出部長が7月に日本に来ました。ついでにマスキューにも来てくれました(笑)。」
「えっ!ホントですかぁ。」
私「7月は暇だったんじゃないですか(大爆笑)。」
家内「プロモーションの一環かな(笑)。ラダチーニの人がマスキューに来たのは2回目かな。」
「戦争大丈夫なんですか?モルドバにはロシア軍が駐留してるところがあって緊張してるなんて新聞で読みましたよ?」
「沿ドニエストル共和国でしたっけ?火の手が上がらないのかな?」
私「私もそう思って本人に聞きました。基本同じスラブ民族なので対立はしていないようです。サッカーでスペインのビックチームに沿ドニエストルのチームが勝ったって自慢してましたよ(笑)。」
「へぇー、我々の考えているのとは状況が違うんですね。」
私「ただ、一重にプーチンが悪いと言ってはいました。あと最貧国のモルドバ攻めても何もならないなんて冗談を言っでしたが。」
「写真を見ると無骨な感じの方ですよね。輸出部長っぽくない(笑)。ベラベラ話をしなさそう(笑)。」
家内「そーなんです(笑)!言葉少なくとても実直そうな方でした(笑)。少なくともフランス人やイタリア人とは違いました(笑)。」
私「ワインも同様に実直(笑)。手を抜いたりしません!この
白ワインもエア·プレス·マシーンで優しく搾りますので歩留まりは52%ほどだそうです。」
「エア·プレス·マシーンって?」
私「円筒形のタンクを横に寝かせたような形で、中でバルーンを膨らませて荷重をかけて搾ります。1.2気圧程度の緩い圧なので。いわゆる一番搾りだけで作ってます。」
「雑味が無い?」
私「
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Sep 22, 2024 by
weblogland |
ティモラッソ 2021年 カッシーナ・イ・カルピーニ イタリア ピエモンテ 白 コッリ・トルトネージ・ティモラッソD.O.C.750ml 2828円税込み
が2021年ヴィンテージにて再入荷しました!
2022年5月のマスキュー試飲会で好評いただいたピエモンテの白。あの時は2020年ヴィンテージでしたっけ。コッリ・トルトネージはアスティの南東ロンバルディアとの州境辺のD.O.C.てす(笑)。
とてもアロマティックでふくよか。ガヴィにも通じる優良な
白ワイン。思い出していただけましたか(笑)?
家内「待望の2021年ヴィンテージが到着しましたぁ(笑)!」
私「ピエモンテもフランス同様に量の少ない作柄。逆に期待出来るんだよね(笑)。待ってました!」
家内「え~と、まずはアルコール分。14.5%!
2020年は14%だったから0.5%アップしてるね。」
私「樹上の少ない葡萄果を、最後の最後まで収穫を粘って遅らせたんだな。手強そう(笑)。」
家内「う~ん。飲んでみるとティモラッソなんだけど、たしかに手強い(笑)。」
私「2020年は開けてすぐにサクサク飲めたけど、2021年はまだ出来上がっていない。まだ時間がかかるのかな?」
家内「ハニー!ボリューム感、密度感、酸の量、全て立派(笑)。果実感も閉じ気味かな。ちょっと苦みがありバランスが取れてない。」
私「ホント、大物(笑)。フルボディーだな(笑)。
作柄の特徴がダイレクトに表れてる。」
家内「時間かけてティスティングしないとね(笑)。」
翌日
私「相変わらず閉じてるけど(笑)、旨味は確実に増している。まだまだ伸び代はありそうだね。ティモラッソって早飲みの品種だと思っていたけど、違う側面もあるんだね。再発見(笑)。」
家内「基本桃なんかの果実感が主体なんだけど、まだ出足りない。カリンの香りがしてチャーミングではあるんだけどね。」
2日目
私「初日から苦みがあったけど、きっと酒石酸由来の苦みだね。時間が経つと慣れる(笑)。」
家内「オレンジっぽさが加わってきた。複雑味も増している。」
3日目
家内「相変わらず大物(笑)。でも確実にバランスが取れてきて飲みやすい方向に行ってる(笑)。」
私「底力と本来的な良さ、栽培の良さを感じるね(笑)。ようやく桃っぽさも明瞭になってきたし
(笑)。」
家内「いつになったら全開になるのかな(笑)?」
私「さぁ(笑)?ドンナルーチェの例もあるしね(笑)。解らない(笑)。」
4日目
家内「しっとり落ち着いては来たけど、まだまだかな(笑)?」
私「揺るがない方向を直進中(笑)?でも、キメの細やかさを感じる。愛おしくなる(笑)。」
5日目
私「飲みやすくなっては来たけど、まだ隠れてるよね。抜栓しないで何年か後に飲んでみたくなった(笑)。」
家内「開けるのがちょっと早かったかもね(笑)。でもとても良い勉強になった。ティモラッソ種の理解が深まった(笑)。」
私「今月末のマスキュー試飲会に出そうか?」
家内「マスキューらしいマニアック(笑)。売れることを考えていない(笑)。」
私「へそ曲がりなマスキューらしくて良い(笑)!」
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Sep 22, 2024 by
weblogland |
今月末9月27日(金)、28日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
まずは1500円の価格帯最強となったモルドバ·ラダチーニの白と赤からスタート!
あと、添付の映像のキャンティ·コリ·セネージのラベルがちょっと可怪しい?諸般の事情をお察しくださいませ。試飲会には間に合いますので(笑)。
○
フィオーリ フェテアスカ・アルバ 2021年 ラダチーニ モルドヴァ 白 750ml 1555円税込み
ところでモルドヴァの位置ですが、東欧ルーマニアとウクライナの間の小国。面積は日本の1/10ほど。緯度はボルドーより少し高いほど、気候はブルゴーニュに似ているとか。土壌は大穀倉地帯ウクライナの黒土と同じ沖積土、水はけは良さそうです。
歴史的に見ても、ヨーロッパ系葡萄 ヴィニフェラの原産地にあたる黒海沿岸周辺ですから、産地としてのポテンシャルは折り紙つき。かつてフランス人入植者を受け入れた経緯から植えられる葡萄は正銘のヴィニフェラが占めており、ソ連邦への一大ワイン供給地でした。最盛期はソ連邦の全ワイン需要の1/5を供給していました。ゴルバチョフによるアルコール禁止令以前は全国土の10%が葡萄畑であったそうです(笑)。
そしてソ連邦の崩壊後に産業としての葡萄栽培は自由を得たようです。ただし作付け面積はかつての半分以下になったようです。
また、民族はルーマニア人が多いようですが、軍事的に中立国のままEU加盟を目指しているようです。複雑な地政学的な立地が影響しているようですね。
そんなこんなでEUのワイン法に沿った原産地表示保護制度作り、90年代後半にはモルドバのワイン産業は欧州投資銀行から数百万ユーロの投資を受けた他、ロシアやイタリア等からもかなりの額の投資がありました。
このラダチーニ・ワインズはまさにこれ(笑)。
1998年に設立したアルバストレレ・ワインズ。外資の支援を受け設備やワイン造りの近代化を成しました。コドゥル、ステファン・ヴォーダ、バルル・ルイ・トライアンの地理的表示保護制度を受ける中心的なワイン産地に1000ヘクタールもの自社畑をもち、20箇所を越える醸造場を備えます。いきなりこんな会社が出来ちゃいますから、元々のワイン産業の規模が想像出来ますね(笑)。ソ連時代の巨大農場の名残でもありますね。
このラダチーニ・ワインズはその1ブランドのようです。
これはいわゆるラダチーニ・ブランドの中級ブランド『フィオーリ』の白。ステファン・ヴォーダ地区で栽培されたモルドヴァの地場品種フェテアスカ・アルバ
100%で造られてます。温度管理されたステンレス・タンクで発酵後約3ヶ月熟成されてから瓶詰め。
ルーマニアを中心に東欧で広く栽培されるフェテアスカ・アルバは通例マスカット種に似た味わい。フレッシュ&フルーティーが身上。ルーマニアのドイツ向けのラベルには「乙女の葡萄」と書かれるとか。蛇足ながら赤の変種フェテアスカ・バベヤスカは「祖母の葡萄」だそうな(笑)。このワインはどちらかと言えばグリューナー・ヴェリトリーナに似たスタイルかな(笑)。フレッシュで上品な滑らかさは上等な証。乙女というより熟女(笑)?東欧の
白ワインに共通の白胡椒の香りが肉厚な果汁に深みを与えています。心地良いアプリコットやグレープフルーツなどの柑橘類、白や黄色の花のニュアンス。合わせる料理は豚肉であり、バターやオリーブオイルではなく穀物系の油を使った料理とは相性がとても良い。中華料理や和食にはバ
ッチリです(笑)。
しかも赤同様コスト・パフォーマンスが抜群に良い!嬉しくて困ってしまいます(笑)。
●
フィオーリ フェテアスカ・ネアグラ&シラー 2019年 ラダチーニ
販売価格(税込): 1,555 円
これはラダチーニ・ブランドの中級ブランド『フィオーリ』の赤。ステファン・ヴォーダ地区で栽培されたモルドヴァの地場品種フェテアスカ・ネアグラ55%、シラー45%の比率でアッサンブラージュしたもの。フェテアスカ・ネアグラ100%のものより柔らかめ(笑)。シラーが果実味に複雑さを加えています。
手摘みした葡萄を特別なイーストで発酵させたとか。果実味豊かで酸があり、ラダチーニ共通の透明感のある旨味たっぷり、赤や黒のベリー、プラムの味わいとの折り合いのつけかたは立派(笑)。広がり、奥行きもありフィニッシュも美しい。飲んだ印象だとラダチーニ・ブランドのものよりワン・ランク上(笑)。畑の収穫量がラダチーニ・ブランドのものよりかなり少ないようです。
バリックによる木樽熟成6ヶ月ほど一部をステンレス・タンクで8ヶ月熟成。バリック100%ではありませんから過剰ではなく、液体濃度とのバランスがとても良い。
一見ボルドー・スタイルですがボルドーには見当たらない(笑)。かといってニュー・ワールドのような無理がない。特に柔らかなタンニンが特徴的なモルドヴァの良品と言うしかありません(笑)。
しかも、恐るべきコスト・パフォーマンスなのです。
ところでフェテアスカ・ネアグラですが
、もともとは主にルーマニアで栽培される白葡萄フェテアスカ・アルバの変種。
白葡萄から黒葡萄が生まれたんですね(笑)。ただ、そのポテンシャルの高さから将来の開花が期待されていました。ようやく開花したようですね(笑)。
●キャンティ・コッリ・セネージ 2021年 アジェンダ・カサーレ・ダヴィッディ イタリア 赤 キャンティ·コッリ·セネージD.O.C. 750ml 1800円税別
マスキューの定番イタリア·トスカーナのダヴィティのキャンティ・コッリ・セネージです!
このアジェンダ・カサーレ・ダヴィッディは19世紀初頭に設立され、モンテプルチアーノのグラッチャノ村、ヴァリアノ村、アッバディーア村、アクアヴィーヴァ村に計20ヘクタールの畑を所有しています。メインはもちろんヴィーノ・ノビレ(笑)。それと重なるキャンティ・コッリ・セネージ。
これはヴィーノ·ノビレの若木の葡萄で作ったワインを2500リットルのスロベニアン·オークの大樽で6ヶ月熟成させたもの。
味わいはちょっとブルネロっぽいサンジョヴェーゼ。通例のキャンティよりもヘビーな感じです。高騰するトスカーナ·ワインにあって異例なコストパフォーマンスに優れたもの。
あと、2021年ヴィンテージは真夏の3ヶ月間旱魃にみまわれ収穫量を大きく減らしました。それ故収穫出来た葡萄は途方もない凝縮した葡萄となったようです。もともとキャンティ・コッリ・セネージはキャンティのサブゾーンとしては南に位置しており、糖度の上がりやすいエリアです。それ故量産品のワインを作る生産者もいますが、ダヴィティのような質優先の生産者(ヴィーノ·ノビレが本職ですから)にとってこの2021年の作柄はアドバンテージとなったように思います。
今時珍しいお買い得のトスカーナ·ワインとなっております(笑)!
以下インポーターさん資料より
ダヴィディ家は800年代フィレンツェで始まり1300年代にモンテプルチアーノに移ってきました。当時からずっとワインを造り続けていたそうで現在のワイナリーは19世紀初頭にジュスティノ ダヴィッディ氏によってモンテプルチアーノのヴァリアノ村(Valiano)に設立されました。当時の畑は2haでした。地所と醸造の伝統は代々一家に引き継がれ、現在ではグラッチャノ村、ヴァリアノ村、アッバディーア村、アックアヴィーヴァ村に計20haを所有します。 ■畑について 訪問してびっくり!牡蠣殻の化石等が見られる昔海だった場所が隆起した畑は基本的にアメリカ産の台木に接ぎ木してない「自根」でした。 また隣の樹がだめになった時。若い木を植えるととなりの樹と競い合う状態になるため、取り木法(イタリア語でRincolco リンコリコ)で
畑の株密度を保っています。(右写真参照) 良いワインが出来るはずです。 完全オーガニックへ移行しており、2021年オーガニック申請を行いました。2023年オーガニック認証予定です。
○ピクプール・ド・ピネ 2023年 フローレ 南フランス ラングドック ピクプール・ド・ピネA.C. 750ml 2545円税込み
塩味があって刺すような酸が特徴のピクプール種。実はこの『刺すような酸』なのですが、今ひとつピンときませんでした(笑)。こんな風に言ってしまうと身も蓋もないのですが(笑)、正直に申し上げます。
ジャンシス・ロビンソンの著者『ワイン用葡萄ガイド』中の記述で …ピックプールは「舌を刺す」という意味(マストのもつ高い酸を指す)で… とあります。
でもですね、正直舌を刺す酸を持つピックプールを飲んだ経験がありませんでした。たしかに酸っぱいには酸っぱいのですが、私が今までに飲んだピックプールは舌を刺すほどではありませんでした。ですからマストの強い酸はマロラクティック発酵でコントロールするのかと思っておりました(笑)。
さて、ここからが本題です(笑)。舌を刺す酸のピックプールがこのワインです!
とても爽やかで濃度感があります。ライム香、オレンジやレモン、ミントの香りは塩味を含むミネラリーな黄金色の液体と爽快に溶け込みます。アルコール分は12.5%と低目なのですが、圧巻の清涼さがあります。旨味酸味のバランスがユニークで高次元。フルボディーのピックプール。今まで私が経験したピックプールは日本向けの廉価版だったかも知れませんね(笑)。
まさにこれこそ上物のピックプールと思い知らされました(笑)。一応協同組合のワインなのでブレンドかと思いきや、実は一人の生産者のワインだけで作ったロットとか。ラベルにその生産者の名前は書いてありませんが、腑に落ちました(笑)。
1kg以上もあるような高級な岩牡蠣一つ食べながらこのワインを飲む!ふぐの白子を焼いたもの…、ウニ、濃厚な魚介類に合わせたくなりますね。
あと、意表をついて「おしぼりそば」 戸隠で食べた大根おろしだけで食べるお蕎麦。物凄く辛い(笑)。このワインなら大根の辛さに負けないはず!チャレンジしてみたい(笑)!
インポーターさん資料より
ベジエ市より東に20km、地中海沿いのフロロンサック村に1934年に設立された、「ピクプール・ド・ピネ」の代名詞的な優良協同組合です。加盟栽培家70人、合計570ヘクタールを擁し、フラッグシップのAOCピクプール・ド・ピネを中心に各種IGPワインを生産しています。
この共同組合は持続可能型農業に熱心に取り組んでいることで知られ、2010年よりリュット・レゾネ栽培を開始。2023年に570ヘクタールの全面積で「HVE(Haute Valeur Environnementale、高い環境価値)」の最高段階「レベル3」の認証を取得しています。また、植生を豊かにして生物多様性を深化させている他、厳格な排水管理、残留物のリサイクル、エネルギー需要の45%をまかなう自家太陽光発電などを実施しています。
醸造はボーヌの「シャンソン」等で修行したクレマン・デュマローと、「シャンパーニュ・ジャカール」等で修行したステファンヌ・ロックのプロフェッショナルコンビによって行われています。彼らは570ヘクタールに及ぶすべての畑の地形パラメータとミクロ・クリマを把握した上で、それぞれの畑、それぞれの品種に最適な方法できめ細かく醸造することで、かの地の多様性を見事に表現しています。
時に「ラングドックの宝石」と呼ばれるAOCピクプール・ド・ピネは、口当たりが驚くほど新鮮で、レモンやグレープフルーツを思わせる爽快な風味とたっぷりとしたコクが特徴です。このエリアは牡蠣やムール貝の養殖でも有名で、そのような魚介類と合わせることでさらに真価を発揮します。
○ティモラッソ 2021年 カッシーナ・イ・カルピーニ イタリア ピエモンテ 白 コッリ・トルトネージ・ティモラッソD.O.C.750ml
2828円税込み
この『ティモラッソ』は品種名、ご存知でしたか?私は知りませんでした(笑)。
このD.O.C.コッリ・トルトネージはいわゆるガヴィの生産地区の一番東側 ロンバルディアに接するところです。
味わいのスタイルは優良なコルテーゼに似てますね(笑)。一言で言えば高貴品種かと。深みがあり、味わい深く、複雑でとてもアロマチック。白や黄色の花、白桃やグレープフルーツやベリーのニュアンスは飲み手を陶酔させます(笑)。甘草やエキゾチックなスパイシーさは深みを演出。高級なヴィオニエのようなメロンっぽさを感じ取れると、『やはり高貴』と血統の良さを実感します。
マスキューの定番『ミナイア』を思い出しました(笑)。ランクは『ミナイア』よりは下がりますが(笑)、かなりの高レベル。ちょっとオレンジ・ワインっぽくもありますが、野性味もあり特徴的な
白ワインです。きっと発酵は果皮とともに行ってますね。あと全体を通じての伸びやかさ。徹底的な衛生管理と余分な農薬を使わない姿勢の現れです。SO2の使用量もかなり少ないはずです。
イタリアの特徴的で優良な
白ワインを飲むと、シャルドネやリースリングだけではない!と思わず力説してしまいます(笑)。
以下2021年ヴィンテージの記載
2021年ヴィンテージにて再入荷しました!
2022年5月のマスキュー試飲会で好評いただいたピエモンテの白。あの時は2020年ヴィンテージでしたっけ。コッリ・トルトネージはアスティの南東ロンバルディアとの州境辺のD.O.C.てす(笑)。
とてもアロマティックでふくよか。ガヴィにも通じる優良な
白ワイン。思い出していただけましたか(笑)?
家内「待望の2021年ヴィンテージが到着しましたぁ(笑)!」
私「ピエモンテもフランス同様に量の少ない作柄。逆に期待出来るんだよね(笑)。待ってました!」
家内「え~と、まずはアルコール分。14.5%!
2020年は14%だったから0.5%アップしてるね。」
私「樹上の少ない葡萄果を、最後の最後まで収穫を粘って遅らせたんだな。手強そう(笑)。」
家内「う~ん。飲んでみるとティモラッソなんだけど、たしかに手強い(笑)。」
私「2020年は開けてすぐにサクサク飲めたけど、2021年はまだ出来上がっていない。まだ時間がかかるのかな?」
家内「ハニー!ボリューム感、密度感、酸の量、全て立派(笑)。果実感も閉じ気味かな。ちょっと苦みがありバランスが取れてない。」
私「ホント、大物(笑)。フルボディーだな(笑)。
作柄の特徴がダイレクトに表れてる。」
家内「時間かけてティスティングしないとね(笑)。」
翌日
私「相変わらず閉じてるけど(笑)、旨味は確実に増している。まだまだ伸び代はありそうだね。ティモラッソって早飲みの品種だと思っていたけど、違う側面もあるんだね。再発見(笑)。」
家内「基本桃なんかの果実感が主体なんだけど、まだ出足りない。カリンの香りがしてチャーミングではあるんだけどね。」
2日目
私「初日から苦みがあったけど、きっと酒石酸由来の苦みだね。時間が経つと慣れる(笑)。」
家内「オレンジっぽさが加わってきた。複雑味も増している。」
3日目
家内「相変わらず大物(笑)。でも確実にバランスが取れてきて飲みやすい方向に行ってる(笑)。」
私「底力と本来的な良さ、栽培の良さを感じるね(笑)。ようやく桃っぽさも明瞭になってきたし
(笑)。」
家内「いつになったら全開になるのかな(笑)?」
私「さぁ(笑)?ドンナルーチェの例もあるしね(笑)。解らない(笑)。」
4日目
家内「しっとり落ち着いては来たけど、まだまだかな(笑)?」
私「揺るがない方向を直進中(笑)?でも、キメの細やかさを感じる。愛おしくなる(笑)。」
5日目
私「飲みやすくなっては来たけど、まだ隠れてるよね。抜栓しないで何年か後に飲んでみたくなった(笑)。」
家内「開けるのがちょっと早かったかもね(笑)。でもとても良い勉強になった。ティモラッソ種の理解が深まった(笑)。」
私「今月末のマスキュー試飲会に出そうか?」
家内「マスキューらしいマニアック(笑)。売れることを考えていない(笑)。」
私「へそ曲がりなマスキューらしくて良い(笑)!」
以下インポーターさん資料より
~トルトーナの丘~ DOC Colli Tortonesi ピエモンテ州東部の町 トルトーナ。昔からミラノとジェノバ、トリノとボローニャを結ぶ街道の要所にあたり、ピエモンテ、ロンバルディア、エミリアロマーニャ、リグーリア4つの州の異なった文化の影響があります。 ~Timorasso ティモラッソ種~ ピエモンテ州トルトーナ原産の地ブドウ。生産農家は30件以下で総栽培面積50haのレア葡萄。房は小さく、小粒で粒どうしが離れて実ります。ヴェルメンティーノやリースリングそして白にもかかわらずネッビオーロと比較されるキャラクターを持ち、フローラルな香りと高い酸を保ったまま 複雑さを伴うフルボディになることで知られます。 ~ピエモンテの希少種 ティモラッソ種~ 10~15日間の醸しを行う フルボディの
白ワイン ■生産者 1998年にパオロ
ギスランディ氏がトルトーナの東、Pozzol Groppo ポツォール グロッポの丘にある、手付かずの自然を自力で開いたワイナリー。元大手企業のディレクターだったパオロ曰く「ワイン生産者になることは夢以上に 渇望に近いものだった」 そうで、現在は物質的な充足から決別し、大自然の真っただ中で家族と共にナチュラルワイン造りに没頭しています。 所有面積は10ha。畑の標高は約400m。地質は粘土石灰質。密植度は5,000~6,000本/ha。 畑では生態系と生物の多様性の維持、土壌の微生物の状況把握に常に気を配り、硫黄と銅以外は畑に撒くことはありません。パオロ氏曰く、一般的なオーガニック栽培以上に自然な農法とのこと。地下15mに温泉水が流れています。そのせいでとても水はけが良く、土が湿度を低く保てるのでベト、ウドンコ病
のリスクが数なく、一方で干ばつなどでも根に必要な水分は保持でき、ユニークなミネラルバランスを土壌に与えるそうです。 ~醸し発酵~ ティモラッソは酸が強く、パワフルで耐久性があり、時として最良の黒葡萄と共通した面が見られるそうです。そしてその最良の醸造法はエリアとしても確立していず、生産者ごとに様々なスタイルがとられています。彼は醸し発酵を行うことにより、果皮に含まれるブドウのキャラクターと色素が含まれている天然の酸化防止剤を引き出し、余計な添加物を加えず 長期熟成できる
白ワインを理想としワイン造りを行っています。
●ブルゴーニュ ·オート·コート·ド·ニュイ ピノ ·ノワール フュ·ド·シェーヌ 2021年 ドメーヌ·ギイ·シモン
販売価格(税込): 3,677 円
おじさんのピノ・ノワール飲みました!
今日で丸4日目です(笑)。
開けたてはちょっと硬い。やはり2021年ヴィンテージの特徴。それと日本に到着してからまだ間もないためですね。香りはなかなか立ちませんが(笑)、樽の香りもしません。ただ、ギュとした重さを感じる香り、波立たず落ち着いているピノ·ノワール。
口中に含むとまずは凝縮感(笑)。ただ、酸の強さは今までに感じたことないレベル。
う~ん。
手強い(笑)。
このワインはオート·コートですし基本早飲みの軽目なピノ・ノワールなのですが、2021年ヴィンテージはちょっと違う。オート·コートとは思えませんね。しかもニュイというよりボーヌっぽい締りのあるスタイルですね(笑)。
温暖化や困難な2021年ヴィンテージの作柄を乗り越えた難産の末のもの。ギイ·シモンの尽力と祈りを感じる出来栄えでした(笑)。じんわり後から出てくるストロベリーの香りはブルゴーニュのピノ・ノワールなのでございます(笑)。
お値段は高くなりましたが、ブルゴーニュらしいピノ・ノワールとしては相対的にかなり安い。このレベルだと1000円くらいはお買い得かと(笑)。ですから、ケチなマスキューとしては悔しいが、絶賛販売中となっております(笑)。
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Aug 26, 2024 by
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今月末8月30日㈮、31日㈯のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
今回は6本!
赤3本も入れちゃいました(笑)。
お時間はいつも通り
30日㈮は17∼20時
31日㈯は11∼20時
台風明けとなりますが、暑くならないと良いのですが。暑さ考慮してお越しくださいませ。
やはりこのプロセッコに変わるプロセッコは無い!
✩プロ・セッコ 『トレヴィソ』 エキストラ・ドライ レ・コンテッセ イタリア ヴェネト 発泡性 白 750ml 2149円税込み
食前の乾杯に1杯だけ飲んで、すぐその存在を忘れてしまうようなお手軽なプロセッコとは明らかに違う、食前から食中ずっと楽しめる上等なプロセッコが入荷しました!是非お試しいただきたい秀逸なプロセッコです(笑)。
レ・コンテッセ社はプロセッコに最適とされるコネリアーノ地区に畑を所有、丁寧な栽培で質の良い葡萄を育てています。
グラスに注ぐと、これがプロセッコ?と思うくらい濃い麦わら色。豊かな香りと厚みがある果実味によくあってとても自然。ラムネのような優しいライム香にアカシアの花、夏みかんの花、桃、リンゴ、カリンといった明瞭で華やかな香味、草の匂いやハーブのニュアンスが混じり爽やか。余韻にはほのかにハチミツを感じ上等。
うーん。
今まで飲んできたプロセッコって一体なんだったの(笑)?
ガス圧が5.3気圧ありますが、液体との溶け込みがよくグッド。トラディショナルなプロセッコは葡萄の収穫を早めにします。そうすることによりしっかりとした泡を確保でき、ラムネのような清涼で優しいライム香が漂います。
タンク内二次醗酵のいわゆるシャルマ方式でプロセッコは造られますから、生産者は初期投資設備にコストかかかります。このため生産者も中規模以上の生産者に限られ、生産量もいきおい多くなる傾向があります。ですから海外に輸出されるプロセッコはあまりプロセッコらしくないものが多くなりますね(笑)。
性格上エキストラ・ブリュットと言ってもやや甘く感じますが、しっかり冷して飲むべきスパークリングと言うことでお楽しみくださいませ(笑)
このヴィンテージは暑苦しくない(笑)!
○クエルチア・ディ・アニバーレ・ビアンコ・バジリカータ 2023年 テヌータ・タウリア
イタリア バジリカータ 微発泡 白 I.G.T. 750ml 1885円税込み
イタリア南部のバジリカータ州 ヴルトレ山の東側山麓の街ラポッラにこのワイナリーはあります。女性当主のサラさんは二代目。夫のアントニオさんと共にこの農園を運営しています。ワイン畑は約10ヘクタール。ヴルトゥレ山に連なる標高400~500mの東向きの傾斜地。地山はヴルトゥレ山の火山灰ですからカルシウムと鉄分などのミネラル豊富な土壌、もちろん水捌けも良し。
このワイン、地場品種マルヴァジア・ビアンカ・ディ・バジリカータ80%、フィアーノ20%で造られます。アルコール発酵終盤に発酵を止めるため1気圧弱の微発泡に仕上がった
白ワイン。酵母臭由来の複雑な穀物やミネラルのニュアンス、麹っぽさ等が果実由来のマスカット、桃、などのフルーツに溶け込む様は秀逸。明るくふっくらとした豊かな広がり、飲むとまさに畑の光景テロワールがそのままワインに映し込まれたかのような気分になります(笑)。
このワイン、アルコール分が11.5%に達したとき発酵を終了させますから、残糖分は20g/L前後残っているはずですが、酸が多量に残ってもいますので甘さが気になりません。出来上がったワインは当然微発泡にもなりますが、泡が抜けるにつれワイン本来の良さが増してくる嬉しいワインなのです(笑)。通常このような造りをするとSO2の量が多くなるのですが、想像の2/3ほどの低量を達成しています。衛生管理と葡萄自体のパワー無くしては無理。かなり凄いことです!
自家用のワインとして造っているものを別けてもらったという通りの、スペシャルでユニークなスタイル、生活に根差したワインでございます(笑)。かつてマスキューで扱っていたカラブリの『コーラ』と共通するワインですね(笑)。
蛇足になりますが(笑)、ラベルの色とデザインがグッド(笑)。古代戦士がワインを飲んで酔っぱらい、木の下で眠ってます(笑)。小説『風の丘』を連想しちゃいました(笑)。
実に良いワインです!オミクロンの兄貴分です。
○モスコフィレロ・オーガニック 2023年 ザシャリアス・ワイナリー ギリシャ ネメア 白 P.G.I .ペロポネソス 750ml 1886円税別
私の大好きなモスコフィレロでございます(笑)。7月のマスキュー試飲会でご好評いただいたオミクロンの兄貴分(笑)。オミクロンはロディディス70%、モスフコフィレロ30%のセパージュて作られたモダンで飲みやすいスタイル。特に真夏の暑さ凌ぎにぴったりということでとても重宝(笑)。
これはモスコフィレロ100%で作られたザシャリアスの核心(笑)。
モスコフィレロ種は、ペロポネソス半島を代表する品種の一つです。ピンク色の果皮を持ち、バラやシトラスを思わせるフレッシュな香りと、しっかりとした酸味が特徴的な葡萄です。このためワインにほんのりとした苦みがあるのが特徴。バラの香りとマッチいたします。
ザシャリアスが所有するマンティニアエリアは、標高が高く冷涼。岩を多く含む粘土質の痩せた土壌がこの品種に非常に適しているため、最良のワインができる産地の一つとされています。畑はマンティニアヴァレーの斜面に9haを所有。9月下旬から10月上旬に手摘みで収穫され、破砕後、50%は5-6時間の間低温で漬け込んで仕上げます。晩熟の葡萄の品種特性は収穫が遅くなることで葡萄のアロマ、酸などがしっかり成熟すること。南イタリア等の地場品種とも共通ですね(笑)。暑いと早く成熟するヨーロッパ系の葡萄とは違います。温暖化の進行とともにどんどん収穫が早まるメルロやガメイを思っていただけると解り易いかな?
まだ2023年と若いので開けたてはフローラルではなく、重い香り。色は水のように透明なのでギャップにビックリ(笑)。凝縮した香りは只者ではなく、一嗅ぎで凄さに身じろぐほど(笑)。
干し草の香りから次第にバナナ、ビワ、青いニュアンスが出てきてとてもユニーク。酵母の香りもし、日本酒的な飲み方も出来ます(笑)。ただ、本領を発揮するのは開けてからかなり時間が経ってからです。十二分なボディーに伴う白や黄色の花の香り。圧倒的な質感。それでいてシンプルで無理のない折り合い。
コスパも良く、きっと今風のギリシャ·ワインの到達点かと(笑)。アギオルギティコ共々モスコフィレロに心奪われました。
以下インポーターさん資料より
ペロポネソス半島のネメアにおける3大ワイナリーのひとつであるザシャリアス。オーナーはElias Zacharias氏で、アテネ農業大学を卒業後、葡萄畑やオリーブ畑のコンサルタントの職歴があります。現在は息子のOthonas氏もワイナリーの運営に参加しています。オーナーのElias Zacharias氏が前職で得たブドウ栽培の知識をさらに活かす場として、現在のワイナリーを購入したのが1990年。自社で瓶詰めまでを開始したのが2002年でしたが、それ以来高い評価が続いています。国際的なコンクールで多くの賞を受賞し、ネメアだけでなくギリシャのワイン業界をリードするワイナリーになりました。 畑は40haを所有。「健全な畑と葡萄こそが上質のワインを生む」という信念のもと、化学肥料や除草剤を使用しないことにこだわっています。 土地の歴史
や自然環境へのリスペクトを忘れず、地場品種のアギオルギティコやモスホフィレロ、絶滅が危惧されているペロポネソス半島のスクラバ種やキドニッツァ種を保存していくため苗木を増やす取り組みなど、伝統品種を大切にしています。 ワイナリーには最新技術を備えた設備を揃え、ワインの生まれ持った香りや味わいを重視したクリーンなワイン造りを進めています。これからも注目すべきワイナリーと言えます。
アギオルギティコって美味しい!
●アギオルギティコ・オーガニック 2020年 ザシャリアス・ワイナリー ギリシャ ネメア 赤 750ml 2074円税込み
皆さん!
『アギオルギティコ』って言えますか?
残念ながら私は言えません(笑)。一字一字読みながらだと可能ですが、すらすら口をついて出ることはございません(笑)。
ギリシャの在来品種名は鬼門です。似たようで違う品種名が山盛り(笑)。
このワイナリーのワインはモダンでエントリー・カテゴリーのワインはギリシャとは思えない綺麗なスタイル。何処のニューワールドかと勘違いするほどです。
これはいかにもギリシャ・ワイン。地中海系の葡萄らしく香りではなく味わい勝負。イタリアのタウラジみたいなスタイルと言えば伝わり易いかな(笑)。
樽熟成しないのもグッド。品種の特徴的な味わいを楽しめます。
柔らかで優しい十二分なタンニン。旨味がしっかり溶け込んでいて、不明瞭ではあるが黒や赤の完熟した果実と渾然一体となった様。癒されます!
黒トリュフのニュアンスがあり寄り添うような落ち着きがある。
シンプルではあるが、雑味がなくクリアネスに通じる重層感。在りそうでない新たなスタイルかもしれませんが、ギリシャギリシャしている点秀逸なのだと知らされる不思議。
ケークフランコシュも美味しい!
●ケークフランコシュ2020年 ヴィンツェレール ショプロニ ハンガリー ショプロン 赤 750ml 2074円税込み
インポーターさん資料より
ハンガリーの北西部でオーストリアとの国境にあるショプロンの周辺は、古くからワインの生産がさかんなエリアです。国境に位置するフェルテー湖(オーストリアではノイジードル湖)の周辺に広がり、ワインの産地としてはハンガリー国内でも有数の規模を誇ります。歴史的にも非常に古く、記録によれば、およそ2,000年前にもさかのぼる古代ローマ時代にはすでに葡萄の栽培がさかんに行われていたとされています。古くから生産されている品種としては、黒葡萄のケークフランコシュ(オーストリアではブラウフレンキッシュ)などがあり、このエリアのケークフランコシュの品質は、19世紀ナポレオン戦争時代、ナポレオンの侵略がこのエリアに達した頃、金銭取引の代用として認められていたほど上質なものであったという記録が残さ
れています。 このような歴史に支えられた由緒ある産地で、長く葡萄の栽培に携わってきた3つの家族が協力し、1つのワイナリーを立ち上げました。モルナール家、ピレル家、シャージュディ家が1986年に設立した、ヴィンツェレールです。設立後30年が過ぎた現在でもワイナリーのオーナーはこの3家族が名を連ね、なかでもモルナール家のティボル氏の主導で醸造が行われています。ティボル氏は、醸造学校を卒業した後、オーストリアのミッテルブルゲンラント・ホリチョンにあるアントン・イビィで約4年間、その後、カンプタールのランゲンロイスにあるフレッド・ロイマーで経験を積み、ヴィンツェレールの醸造の要となり手腕をふるっています。 フェルテー湖のある国立公園内に広がる農園の面積は、13.5ha。栽培されている品種
は、白葡萄ではゼニットやツェルト・ヴェルティーニ(グリューナー・フェルトリーナー)、黒葡萄ではツヴァイゲルト、ケークフランコシュなどが中心です。
マスキューの大好物、中欧の赤ワインでございます。
このワインはハンガリー西側オーストリア国境付近の銘醸地ショプロンのもの。
ショプロンと言えばマスキューの定番の白イルシャイ・オリヴェールの産地でもございます。もともとこの黒葡萄ケークフランコシュ(オーストリア名ブランフレンキッシュ)の大ファン(笑)。滑らかなタンニン、溢れんばかりの旨み。基本アロマティックではありませんが、しっとりとした味わいはとても日本人向き。
デイリーな日本の食卓にはぴったりかと(笑)。
キメ細やかでタンニンに収斂性がないので一見ミディアムなのですが、じつにしっかりしている。玄人好みの赤ワインと勝手に思っております(笑)。
これはケークフランコシュを500Lの古樽で2年間熟成したもの。収穫より丸5年たち、今素晴らしい状態。これこそ飲み頃の美味しいクラシックなケークフランコシュでございます。
実際ケークフランコシュを探すと凡庸だったり、マスキューが扱うには高級過ぎたり(笑)、なかなか当たりませんでしたが(笑)。これは当たりでございます(笑)。
今回のトリはクマゲラ(笑)?
●ピック・ノワール シラー 2020年 ドメーヌ·ブラン·プリュム 南フランス ルーション 赤 I.G.P.コート·カタラン 750ml 3771円税込み
このクマゲラのラベルぐっと来ませんか(笑)?
何してるのかな?
木の幹に穴を開けるべく突いている最中かな?
生きている意志を感じませんか?
ぐっと来ます(笑)。
もちろんワインの味わいもぐっと来ます(笑)。
シラー100%の圧巻の味わい!
抜栓するとまず生々しいシラーの香り。香りからしてヘビー、しかも緻密できめ細かい。もう期待に胸膨らみます(笑)。口中に入れるとやはり圧巻(笑)。でも飲みやすい不思議。完熟したシラーの果実味の分量は全てを物語りますが、シラーらしいスパイシーさ、ベーコンの香り、深煎りのコーヒーのニュアンスは複雑さ·品質の高さを演出します。開けたてはベリーの香りは沈みがちですが、じわりじわりと中から圧倒的な質感を伴いながら現れる。暖かな産地のシラーらしい果実味です。そしてその様は同時にバランスが取れながら飲みやすさが増す。開けたては『宇宙戦艦ヤマト』の波動砲のエネルギーチャージ80%の感(笑)。
この傾向は開けてから数日続きますから、やはり根源的にしっかりした赤ワインであり良いシラーの証。
以下裏ティスティング
Kさん「うわ~、圧巻ですな(笑)。タンニンも凄い分量だけど渋くない(笑)。」
私「『ヴァン·メソッド·ナチュール』を取得しているだけありますね(笑)。トップランナーなんだろうなぁ。折り合いが良いですよね。」
家内「とても濃密だけどアルコリックではない
。中身がたっぷり入ってる(笑)。」
Kさん「雑味が無いけど、独特のシラーらしい旨味がたっぷり。構造もとてもしっかり。」
家内「とてもクリーンで綺麗。不思議なくらい(笑)。酸が綺麗だよね。」
私「壮麗ですよね(笑)。折り重なっている。」
家内「トロテローのワインに似てるね。」
私「ゴビー一派の匂いがする(笑)。お友達かな(笑)?でもビオ嗅しない点さらに進化してるね。」
家内「シラーと言っても北ローヌとは違うかな
。果実味が少し暗い。南の感じ(笑)。」
Kさん「私、このベーコンの香りがシラーらしくて好きなんですよね(笑)。でもこのワインを語るには『旨い!』て言うのが一番適切かな(笑)。そうそう、それから深煎りコーヒーの香りが大人っぽくて良いんだよね(笑)。」
家内「木樽使わないでこれほどダイレクトにシラーらしさを表現出来る力量は素晴らしいですよね(笑)。」
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以下インポーターさん資料より
プロヴァンスの「シャトー・ラ・コスト」(ビオロジック)や「ドメーヌ・オヴェット」(ビオディナミ)といった自然派生産者たちの下で修行を重ねたラファエル・コランが、2019年に、ルーション地方西部コディエス・ド・フヌイエード村の畑を購入して拓いた新星ドメーヌです。前所有者によって2016年からビオロジック栽培、2018年からビオディナミが展開されており、ラファエルはそれを引き継ぐ形で認証を取得し、自身のヴァン・ナチュール造りを開始しました。
「畑は「コルビエール・フヌイエード自然公園」の中心部にあるのですが、この公園では50種を超える大小の野鳥を観察することができます。中でも特に感銘を受けたシロオオタカ(鷹)の白い羽、そして、真っ白なページにこれから羽ペンで私の物語を書き始めるという思いを込めて、ドメーヌ名を「白い羽」と名付けました」。
「大自然の恩寵に満ちたこの地は、ヴァン・ナチュール造りの理想郷です。畑のすぐそばには国指定の「ハイキングコース36号」も通っており、景観の美しさは息を呑むほどです。(行ってみたい!)写真をラベルにも掲載した清流の水は生命が蘇るような美味しさで、まさしくこの水のようなワイン造りを目指しています。ちなみにこの清流の水は、ビオディナミのプレパラシオンの調合にも使用しています」。
ラファエルは創業直後より、フランス農務省やINAO等のフランス当局が10年の歳月を経てヴァン・ナチュールを公式に定義・認可した「Vin méthode Nature」にも加盟しています。
「VmNはその厳格なルールによって、逆にヴァン・ナチュール造りに自由を与えてくれています。健全で体に優しいことはもちろん、美味しさのパスポートでもあります」。
Pic Noir Syrah
ピック・ノワール シラー
IGP Côtes Catalanes。シラー100%。コディエス・ド・フヌイエード村に0.8ha。シスト(スレート片岩)基盤の粘土石灰質、泥土質、砂質土壌。平均樹齢20年。収量は26hl/ha。ステンレスタンクで発酵後、6ヶ月間熟成。無清澄、ノンフィルターでビン詰め。ビン詰め時にのみ極少量のSO2を使用。ラベルの鳥はマルセイユ在住の高名な画家であるサンドロ(www.sandrot.com)が描いた「クマゲラ」で、その赤色と黒色の羽毛(ベリー系の果物の色調や風味)、鋭いくちばし(スパイシーな香味)、どっしりと一所に留まる習性(重厚な味わい)から、シラーの特徴を形容する鳥として描かれたものです。
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Aug 22, 2024 by
weblogland |
う~ん、無くなりそうですね。
ギリシャの
白ワイン、オミクロンです。
今時珍しいお買い得の白でしたが、スポット販売のため在庫限りとなります。あと10本くらいかな。
まあ、仕方ない。いつまでもあると思うなお金とワイン(笑)。
今、マスキューでは今月末の試飲会の準備で大わらわ。先月の試飲会で好評だったオミクロンの上のキュヴェを出すことにしました。オミクロンと比べるとちょっとお高いですが、味わいはなかなかのもの(笑)。フェイバリットな味わいでございます(笑)。赤が2020年ヴィンテージで飲み頃。白は2023年とちょっと若いですが、シンプルなハイ·レベル。楽しみです(笑)。
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Aug 18, 2024 by
weblogland |
天気予報通り、今日は暑かったですね(笑)。
子供時分は、台風一過の…、なんて言ってましたが、台風一過のフェーン現象ですね。笑っていられない暑さでした。
でもですね、ワイン·ラヴァーはめげない(笑)。さすがに売れるワインはほとんど白ですが、ビールだけでは物足りません(笑)。我が家でも取り敢えずビールなのですが、コップ1杯中瓶1本で充分。そして冷やした白ワインに移行。それからロゼ。そして赤。(どんだけ飲むんだ!)それから戻って最後にまた白で体温調整。
我が家の食卓は、試飲会に向けたサンプルが並んでおりますのでせっせとティスティングでございます(笑)。
5本ほど並行してティスティングしておりますが、仕事とはいえこの程度なら全く苦にならない(笑)。コレが10本並行しているとプレッシャーがかかることを学習しておりますから、5本程度に抑えながら消化するパターンを取得しました(笑)。お利口になりました(笑)。
今晩は新たに2本開けなくてはなりませんが、まだ余裕でございます(笑)。
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Jul 30, 2024 by
weblogland |
○ビアンケッロ・デル・メタウロ 2022年 アジェンダ・アグラリア・グエリエリ イタリア マルケ 白 ビアンケッロ・デル・メタウロ D.O.C. 750ml 1885円税込み
私「オミクロンはかなり強く冷やしましたが、コレはセラーの温度くらいで供出しました。いかがでしょうか?」
「なるほど!良い塩梅です(笑)。口の中全体でじっくり楽しめる温度です。」
「グビグビ喉越しで飲むワインじゃないよね(笑)。」
「ワインは喉越し(笑)。なんてね(笑)。」
「美味しい!しかも高級(笑)。」
「とろっとしてる(笑)。香りが良い…。ハチミツっぽい。」
家内「オレンジの香りが強いですよね。」
「うんうん。じっくり味わうと深くて複雑しかもパワフル(笑)。他の熟した果実…果肉たっぷり(笑)。」
私「時間が経つとトロピカルな果実をニュアンスが出てきます。パイナップルやマンゴー、桃…。後味もハニーでアーモンドっぽいですよね。」
「店長!コレ、遅摘みしてますよね(笑)。」
「飲むと単一品種とは思えないですよ(笑)。ビアンケッロでしたっけ…。聞いたこともないし(笑)。」
家内「中部イタリア·マルケ州の北側のビアンケッロ・デル・メタウロ D.O.C.でございます。地場品種ビアンケッロだけで作った
白ワインです。」
私「生産者のグエルエリは特にこのビアンケッロにこだわっております。このワインを更に遅摘みした上級キュヴェでスペリオーレ·クラスの『チェリソ』があります。今年の2月のマスキュー試飲会に出したワインです(笑)。」
「あれは衝撃的でしたよ(笑)。すぐ売れ切れたんですよね(笑)。今回は?」
私「えへへ(笑)。サブリミナルで置いてあります
(笑)。でもですね、まだ硬い。今飲むとローズマリー…と言うより樟脳の香りが強くて、あの果実味が出るまで二三日かかります。」
家内「2022年のビアンケッロはとても良いですね(笑)。」
「マスキューさん!2月の試飲会ではこれと同じキュヴェ…、2021年のビアンケッロ・デル・メタウロ D.O.C.は出てなくて、『チェリソ2021年』だけでしたよね。何故ですか?」
私「鋭い質問でございます(笑)。実は2021年のビアンケッロはイマイチでした。2022年のこのワインは2021年の『チェリソ』に繋がる出来栄えです。平たく言えば2021年は『チェリソ』だけで十分と判断しました。」
「2022年の『チェリソ』は良過ぎる(笑)?」
「我々には解らない判断がなされているのですね(笑)。」
「なるほど、いつ飲むか?大事ですよね。でも飲み頃になる前にワインは無くなっている(笑)。よくあるんだよなぁ(笑)。」
「私はこの2022年の方で十分満足(笑)。」
「『チェリソ2022年』は何時飲み頃になりますか?」
私「夏を上手く越して、来年には飲みやすくなっているかな?来春以降なら確実かな?」
家内「『チェリソ2021年』は今年の冬に飲んで驚きました。日本に来てから1年くらい経ってから飲みやすくなったようです。」
「取り敢えず青ラベルとサブリミナルを買っていこう(笑)。」
私「インポーターさんも2022年は『チェリソ』よりこちらの方が売れ行きが良いようで…、大変心苦しいのですが在庫だけとなります。ゴメンナサイ!」
○シュル·テ·パ シャルドネ 2023年 フォンカリュ フランス ラングドック I.G.P.ペイ·ドック 白 750ml 2185円税込み
家内「このワインは2番目の赤と同じフォンカリュ協同組合のものです。価格帯からすると最上位のもののようです(笑)。」
「キャップ·シールも蝋留。いかにも高級(笑)。」
「へぇー、と言うことは更にコスパが高いのかな(笑)。マスキューさんそういうの探すの得意だからなぁ(笑)。」
私·家内「えへへ(笑)。ありがとうございます(笑)。まっ、まっ、お試しを!」
「あ~、シャルドネ!イイなぁ(笑)。」
「コクがあるよね(笑)。」
「店長!ミネラリーだし、酸もある。緩くないですね(笑)。かと言ってふっくら。いかにも南のシャルドネ(笑)。」
「暖かみのあるシャルドネって捨てがたい(笑)。コート·ドールのシャルドネは確かに良いんだけど、上質なデイリーのシャルドネってないんだよね(笑)。コレまさにそれ(笑)。」
私「開けたてはあまりディテールがはっきりしませんが、翌日になるとトロピカルなシャルドネらしい味わいです(笑)。」
「旨味、余韻も凄い(笑)。コレ、価格はデイリーだけど(笑)、味は高級ですよ(笑)。」
「一言で言うとリッチ(笑)。温度が上がるとよりトロミが増す(笑)。」
「旨味の酸がまだ開いていない。口中て探すとシャルドネらしいフルーツのニュアンスがありますね。伸び代があるよね(笑)。」
「樽香はあるんだけど程々(笑)。ワイン自体の味わいを盛り上げてる(笑)。過剰な感じがしない。」
家内「フレンチオーク樽を使っていますが、短い期間で一部だけの使用ですね(笑)。割とあっさりかな(笑)。」
「ジューシーでトロピカル。こう言うと、4番目の白もそうなんだけど(笑)、やはりシャルドネらしい良さがある(笑)。」
私「魚介類+バターですよね(笑)。あとレモン足しても良いかな(笑)。」
「ボリュームもありながら品も良い(笑)!コスパ良いですね(笑)。」
「コテコテの樽風味のシャルドネって辛いんだよね(笑)。B&B?」
「カリフォルニアのもともとのワイン·ラヴァーが愛するワインはナパではないのです。サクラメント·デルタの東のシェラフットヒルズこそカリフォルニア·ワインの故郷なのです!」
私「リアル·カリフォルニアン(笑)の叫びですね。」
「このシャルドネは良い!隅田川花火大会を見ながらコレを飲みましょう!」
私「ところでローダイはどうですか?」
「ちょっと暑いんだよね(笑)。クリークや三日月湖に囲まれた自然豊かな地を私は愛する!」
(私の聞きかじりが間違っていたらお許しくださいませ!)
○シャブリ キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ エレヴ·アン·ファット·デ·シェナ ドメーヌ・アラン・ジョフロア フランス シャブリ 白 750ml 3818円税込み
「ほ、ほー。トリがシャブリですな(笑)。すごく久し振り(笑)。」
私「実はこのシャブリ、もう二十年間以上扱っています(笑)。主にレストラン·アイテムなので、別段試飲会に出したりしていません。ただ、どこのレストランもこのシャブリを使い続けていただいています。」
「どれどれ、う~ん、旨い!やはり5番目のシャルドネより上なんだろうな(笑)。高いけど(笑)。」
「余韻まで含めて美しい!すごくクリアだし(笑)。」
「余韻の美しさに惹かれるな(笑)。この点5番目より上のなんだろうな。やはりシャブリだしブルゴーニュのシャルドネなんだろうな(笑)。」
家内「このシャブリは古い大きな木樽で発酵·熟成します。樽香はありませんが酸の角を取る伝統的なスタイルです(笑)。」
「なるほど!今のシャブリって金属的なほどキレキレだったり、新樽風味のコテコテだったり、しかも高い!」
「切れがあってミネラリー。しかも丸み円味がある。洗練されてますよね(笑)。あっ、マスキューさん、このシャブリはお店で飲んだら高そう
(笑)。それなりの格のある高級レストランで使うんだろうな(笑)。」
「二人で行ってご飯食べながらシャブリ飲んで三万円(笑)?シャブリ2本は飲めないな(笑)。」
「でも、それなりの美味しいレストラン御用達のワインなんだろうな(笑)。」
「このシャブリに見合う料理は家庭じゃ無理(笑)。少なくとも私の料理じゃ無理(笑)。ワインが可哀想(笑)。」
「エルカルゴ!家じゃ無理かな(笑)。エルカルゴ·バターだよね(笑)。」
「高級惣菜買ってくるしかない(笑)!」
「マスキューさん!最後のシャブリまで飲んだ後に最初の赤2本飲んでも美味しい(笑)!名付けて『ぐるっと一周作戦』(笑)。または『山手線作戦』!」
「用意周到ですよね(笑)。考えてる(笑)。」
私·家内「ありがとうございました!」
「物忘れが良くて(笑)、何飲んだかなんてすぐ忘れちゃうんだけど、それ故いつも新鮮!(大爆笑)。上書き出来ない!」
私「でもファイルは沢山あるはずですから、比べることは得意なんじゃないですか(笑)?それは高齢者の特典ですよ(笑)。」
私「『う~ん、このワインは昔飲んだ○○に似てますね。』なんて訳知り顔に言うのが私の目標です(笑)!」
私「名付けて『目指せ!嫌な爺作戦!』」
とてもお熱い中ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋·昭子)%
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Jul 22, 2024 by
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今月末7月26日(金)、27日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
この暑い中の試飲会ですから白を4本に冷やしても美味しい赤2本の計6本です(笑)。
● アパッショナティ 2020年 イ·バルジ イタリア 赤 IGPロッソ·ヴェネト 750ml 1480円税込み
ヴェネトを感じるアマローネ風の赤ワインです(笑)。大手ネゴスのヴェルガ社手によるものですが、詳細はよく解りませんので味わいから分析しますのでご了承ください(笑)。
まずセパージュはコルヴィーナ、ロンディネッラ、カベルネ・フラン。ヴェネトのアマローネの王道コルヴィーナをメインにしてますね(笑)。
コルヴィーナらしい赤い果実と旨味をはっきり感じます。真っ黒にはなっていません(笑)。立体感もあります。
飲んだ印象では、おそらくアマローネのように収穫後室内で陰干ししているような気がします。アルコール分と酸、糖分の折り合いが良くドライで無理のない味わい。濃度とアルコール分の塩梅が絶妙(笑)。軽く飲めるが薄くない。しかもタンニンに収斂性がありませんから、ちょっと冷やして飲むにはよろしいかと。
あと、樹上で乾燥するとちょっと過剰な感じがすることが多いのですが、このワインにはそれがない。しっかり濃さはあるのですが、ちゃんとドライ。実際のアルコール分は14%とこの手のワインとしては抑え目。全体の糖度の管理、ターゲット通りの仕上がりになっていると思います(笑)。
ココアっぽさも程良く、過剰な感じがありません。一部だけ木樽を使っているか、古い大樽で寝かせた感じです。踏み外さないところにネゴスの実力を感じます(笑)。
う~ん。
イタリアのネゴスって低価格帯で完成度の高いワインを作ります。それ故、それこそが彼らの生きる道かと。単に安酒を売るだけではないと実感させられるワインでございます(笑)。
●ラトック·リザーブ 2020年 フォンカリュ 南フランス ラングドック I.G.P コトー・ダンセリューヌ 赤 750ml 1524円税込み
マスキューの定番、南フランスのフォンカリュ協同組合のフル·ボディーの赤。日本ではいくつかのインポーターさんによって輸入されています。基本協同組合だと均質な大量生産ワインを作ることも出来ますが、フォンカリュはワインの個性を優先しますので、キュヴェ数も多く様々な顔のワインをリーズナブルな価格でリリースしてくれる嬉しい協同組合です。実際買い付けた葡萄の1/3はバルクワインとして販売しています。また、全体の58%を輸出しています。ちょっとアプローチが違う協同組合なのです(笑)。
「世界で賞賛される生産者組合」・・フランスのワイン専門誌「ラ ルヴュ ド ヴァン ド フランス」の『2012年度年間最優秀ワイン生産者組合賞』を受賞。また、2015年に、ドイツのワイン専門誌「マイニンガー」で、『フランスの最高の生産者組合20』のトップに選出。さらに、「ドリンクス インターナショナル2017.4」で、『世界で最も評価されているワインブランド50』のひとつに選出。南フランスからは、フォンカリュが唯一選ばれました。国際品質規格のBRC(英国小売業協会)/IFS(国際食品規格)において最高レベル(AA)の認証を得ています。
これはカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、マルベックをブレンドしたもの。彼の地でマルベックを入れるのはちょっとユニーク。ペイ·ドックではなくI.G.P コトー・ダンセリューヌでリリースしています。特定の生産者のワインだけで作ったものですね。石灰岩質、砂質、砂利質と異なる複雑な土壌で栽培された葡萄で、女性醸造家の作ったもののようです。
第一印象はとても折り合いが良い!粗さや過剰感がなくとても透明感がありながらリッチ。品種由来のスグリや赤系のベリーのニュアンスがとても良く出ており、初めて飲んだ時、ラングドックではなくカバルデスのワインかと思いました(笑)。ティスティングを間違えた訳です(笑)。
ありがちな樽のニュアンスはなく、よく溶け込んだビターなチョコレート風味(笑)。一部樽熟成しているのかも?果実のニュアンスととても調和しています。
アルコール分は14%あり、しっかりラングドックなのですが(笑)、それに伴う酸やタンニンがありますから力づくに感じない優良な仕上がりになっているところは秀逸。コストパフォーマンスの高い、飲んで安心出来る赤ワインでございます(笑)。
○オミクロン ホワイト 2022年 ザシャリアス・ワイナリー ギリシャ PGI ペロポネソスネメア 750ml 990円税込み スクリューキャップ
皆さん!
『ロディティス種』『モスホフィレロ種』ってご存じですか?
あまり聞いたことはないけど、変な名前だからギリシャの葡萄かな?
とここまで解る方は上級者でございます(笑)。
ギリシャの在来品種名は鬼門です。似たようで違う品種名が山盛り(笑)。
このワイナリーの『オミクロン·シリーズ』のワインはモダンなエントリー・カテゴリーのワイン。ちょっと重鈍なギリシャ·ワインとは思えない綺麗なスタイル(ゴメンナサイ!)。もちろん発酵·醸造の過程ではステンレスタンクでしっかり温度管理しています。何処のニューワールドかと勘違いするほどです。とはいえ飲んでみるとちょっと違う(笑)。やはりギリシャ(笑)。地場品種の強みですね。カベルネやシャルドネを作ってる場合じゃない(笑)!
具体的にどうモダンかと言うと、クリーンで綺麗、そしてバランスがとても良いのが身上。あと口中に入れたあと広がりがあり、余韻がとても心地良い(笑)。さすが無農薬で栽培されただけありますね(笑)。あと、後味にほんのり苦みがあるのは特徴的。とても良いアクセントになっております。この苦み、果皮がピンクががっているロディティス種由来かと。オリーブオイルとの相性は鉄板ですね(笑)。
ワインの香りは柑橘系やハーブ。強くはありませんが程良く華やかで爽やか。香草とも合いますね。やはりギリシャ·ワインですね(笑)。
ところで、ロディティス種は9月中旬に、モスホフィレロ種は9月下旬から10月上旬に収穫します。割と収穫は遅くモスホフィレロ種は完全に晩熟系の葡萄ですね。ところが出来上がったこのワインはアルコール分がなんと11.5%。もちろん過熟だったり未熟だったりしていません。
この辺りに秘密があるような気がします。温暖なギリシャですから収穫は全般に早いような気がしましたが、暑くてもハンギングタイムが長いことに、出来上がったワインの特徴だったりアドバンテージがあるようですね(笑)。
以下インポーターさん資料より
ペロポネソス半島のネメアにおける3大ワイナリーのひとつであるザシャリアス。オーナーはElias Zacharias氏で、アテネ農業大学を卒業後、葡萄畑やオリーブ畑のコンサルタントの職歴があります。現在は息子のOthonas氏もワイナリーの運営に参加しています。オーナーのElias Zacharias氏が前職で得たブドウ栽培の知識をさらに活かす場として、現在のワイナリーを購入したのが1990年。自社で瓶詰めまでを開始したのが2002年でしたが、それ以来高い評価が続いています。国際的なコンクールで多くの賞を受賞し、ネメアだけでなくギリシャのワイン業界をリードするワイナリーになりました。 畑は40haを所有。「健全な畑と葡萄こそが上質のワインを生む」という信念のもと、化学肥料や除草剤を使用しないことにこだわっています。 土地の歴史
や自然環境へのリスペクトを忘れず、地場品種のアギオルギティコやモスホフィレロ、絶滅が危惧されているペロポネソス半島のスクラバ種やキドニッツァ種を保存していくため苗木を増やす取り組みなど、伝統品種を大切にしています。 ワイナリーには最新技術を備えた設備を揃え、ワインの生まれ持った香りや味わいを重視したクリーンなワイン造りを進めています。これからも注目すべきワイナリーと言えます。
○ビアンケッロ・デル・メタウロ 2022年 アジェンダ・アグラリア・グエリエリ イタリア マルケ 白 ビアンケッロ・デル・メタウロ D.O.C. 750ml 1885円税込み
ビアンケッロ・デル・メタウロDOCはマルケ州北部、ペーザロ・エ・ウルビーノ県をアドリア海に向かって流れるメタウロ川に沿う丘陵地帯のみに広がる限定されたワイン産地で1969年にDOCとして認可を受けました。2016年現在、栽培面積は244ha、16件のワイナリーしか存在しません。ワインは土着品種のビアンケッロ種を95%以上使うことが義務付けられています。
アジェンダ・アグラリア・グエリエリは5代続く農場。葡萄畑が45ヘクタール、麦畑が120ヘクタール、オリーブ畑を30ヘクタール所有しています。かつてのテヌータですね。
この『チェルソ』はテヌータで最初に葡萄を植えた「チェルソ・グエリエリ」に敬意を込めて名付けられたもの。最も樹齢の高い3ヘクタールの畑を通常より約1ヶ月収穫を遅らせて凝縮した特別なワインです。25%収量が落ちるそうです。この家のビアンケッロ・デル・メタウロ・スペリオーレ D.O.C.の最高級品なのです。
味わいはまず液体の濃さに予感されます(笑)。特に濃い
白ワインにたまにみられる動物の汗のような香り(笑)。家内曰く『熊の香り(笑)?』コレだけで途方にくれるほど(笑)。
液体はハニーでとろとろ(笑)。長い余韻に時は止まります(笑)。圧倒的な広がり、龍角散やカリン、レモン等の柑橘類、白や黄色の花、オレンジや杏のような果肉。後味のハニーさには塩を降ったアーモンドの香ばしさ。
その様には心奪われます。
このビアンケッロ・デル・メタウロ D.O.C.は何度か飲みましたが、これほど記憶に残るものは初めてです。やはり尽力したワインこそ人の心を惹き付けますね(笑)。
○シュル·テ·パ シャルドネ 2023年 フォンカリュ フランス ラングドック I.G.P.ペイ·ドック 白 750ml 2185円税込み
マスキューの定番、南フランスのフォンカリュ協同組合のフル·ボディーのシャルドネ。
日本ではいくつかのインポーターさんによって輸入されています。基本協同組合だと均質な大量生産ワインを作ることも出来ますが、フォンカリュはワインの個性を優先しますので、キュヴェ数も多く様々な顔のワインをリーズナブルな価格でリリースしてくれる嬉しい協同組合です。実際買い付けた葡萄の1/3はバルクワインとして売却しています。また、全体の58%を輸出しています。ちょっとアプローチが違う協同組合なのです(笑)。
「世界で賞賛される生産者組合」・・フランスのワイン専門誌「ラ ルヴュ ド ヴァン ド フランス」の『2012年度年間最優秀ワイン生産者組合賞』を受賞。また、2015年に、ドイツのワイン専門誌「マイニンガー」で、『フランスの最高の生産者組合20』のトップに選出。さらに、「ドリンクス インターナショナル2017.4」で、『世界で最も評価されているワインブランド50』のひとつに選出。南フランスからは、フォンカリュが唯一選ばれました。国際品質規格のBRC(英国小売業協会)/IFS(国際食品規格)において最高レベル(AA)の認証を得ています。
フォンカリュのシャルドネは数アイテム日本に輸入されております。マスキューの定番としてはキュヴェ·ド·ブリュ·シリーズのシャルドネがあります。デイリーなシャルドネとしてお勧めしております(笑)。
これは木樽熟成した高級品シリーズ『シュル·テ·パ』ブランド。『シュル·テ·パ』とは『あなたの歩み』の意味。ワックス·キャップで封蝋していますから、意気込みを感じますね(笑)。
まだ2023年ヴィンテージと若く、開けたては樽の風味が強くバランスが取れていません。とはいえ隠れた酸…たっぷりの旨味が隠れています。翌日、翌々日と旨味とシャルドネのトロピカルな香りが徐々に出てきます。どんどん美味しくなってゆきます。樽の香りを果実味が凌駕する頃にはボトルのワインは空となっていました
(笑)。
実は2005年にこのフォンカリュ協同組合のシャルドネを飲み(たしか1999年ヴィンテージ)、品質の高さに惹かれ取り扱っておりました。当時スポット輸入アイテムであったため長く扱うことが出来なかったワインでした。たしか名前はカペンドゥ・ブラン。どうやらそれはメンバーの本拠地の一つカパンデュ村のこと。要は無知な私はカパンデュ・ブランをカペンドゥ・ブランと読み違え記憶していた訳です。旨みたっぷりで酸がありとてもバランスが良く、ラングドックのシャルドネとは思えないエレガントな出来映え。このワインを飲んで反射的にカペンドゥ・ブランを思い出し昔の資料を調べ当時のインポーターさんに当たったところ。フォンカリュ協同組合のワインでした!
○シャブリ キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ エレヴ·アン·ファット·デ·シェナ ドメーヌ・アラン・ジョフロア フランス シャブリ 白 750ml 3818円税込み
このところずっと値段が上がり続けるシャブリ。やはりブルゴーニュのシャブリのネームバリューは強いですよね。味わいと価格の見合わないものも多く、扱うにも二の足を踏み勝ちです(笑)。
そんな中でも許せる範疇にある優良な生産者アラン・ジョフロワ。実はマスキューの定番アイテムとしてロング·セラー·ワインなのでございます(笑)。ウェブやらホームページにはほとんど記載してませんが、マスキューではシャブリと言えばジョフロワです。蛇足でございますがその理由はひとえにマスキューの『へそ曲がり』故(笑)。ご理解いただけたでしょうか(笑)?
ジョフロワのジェネリック・シャブリなのですが(エレヴ·アン·ファット·デ·シェナ)樽発酵·熟成させた古典的なもの。古い大樽を使いますから樽の風味は無し(笑)。コート·ドールの樽風味ばっちりのシャルドネとは違っております(笑)。また、昨今ステンレスタンク100%で作られるキレキレのスタイルのシャブリが主流ですが、それとも違うスタイルです。本来の古典的なシャブリなのです(笑)。
ミネラル感と酸がしっかりありますが、大樽で熟成させているため酸の角が取れて、違和感なく楽しめます。クラシックな造りをするジョフロワの本領発揮なのです(笑)。葡萄樹はヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)と表記されるように樹齢45年ほどの古樹。それ故しっとりとした旨味が感じられます。飲んで腑に落ちる味わいなのです(笑)。
高騰し続けるシャルドネやシャブリ。ちょっとまともなシャルドネは5000円以上注ぎ込まなければ買えない現実。でもですね、そんな現実を考えるとこのシャブリはまだ良心的かも?
う~ん、私の錯覚か?
まあ、あくまでも値段·価格は相対的なものですから、その意味ではお買い得になるかも?ただし飲んで落胆することはございません(笑)。これは保証いたします(笑)!
さすが!腐ってもシャブリ!ゴメンナサイ(笑)。
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Jul 17, 2024 by
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『
チェルソ 』2022年 アジェンダ・アグラリア・グエリエリ イタリア マルケ 白
販売価格(税込): 2,545 円
今年2月のマスキュー試飲会に登場、あっという間に完売したイタリア·マルケの
白ワイン『チェルソ』。トロピカルでトロトロ(笑)、グレートな味わいに驚かされました(笑)。そんな『チェルソ』が2022年ヴィンテージで再入荷との知らせが!もちろん速攻サンプルを取り寄せました
。取り敢えず飲んでみなくては!
飲んだ印象は2021年とは大違い(笑)。これはこれでビックリ(笑)。ローズマリーやタイムなどのハーブの香りプンプン。解りやすく言うと樟脳の香りがとても強い。またそれによりトロピカルな完熟フルーツのニュアンスが無い(笑)!一瞬違うワインを飲んでいるのかと錯覚するほど(笑)、『え~、こんなに違うんだぁ!』驚かされました。フルーツ感より酸の強さが先行しますから、途方に暮れる(笑)。
早い、今飲むには早い、早すぎる!
ただ、翌日翌々日になると本来のフルーツのニュアンスが増してきて3日ほど経つと『チェルソ』だと実感。
インポーターさんに話したところ…
私「『チェルソ2022年』硬いよね。2021年とは大違い(笑)。ビックリしましたよ(笑)。」
インポーターさん「まだ来たばかりなので…。2021年も来て1年くらい経ってから美味しくなりました(笑)。それで一気にバカ売れしました
。ちょっと時間がかかるようですね。」
私「あと2022年自体が良い作柄だったようですよね(笑)。良い経験しました(笑)。勉強になりました!今すぐ飲むならその下のキュヴェの方が2021年の『チェルソ』に近いかも?」
同じ銘柄でもヴィンテージが違うと味わいが違うことは多々。必ず確認する必要がありますね。飲まないで適当に売ったりすると足元を掬われます(笑)。用心、用心(笑)。
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Jul 03, 2024 by
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試飲会番外編なのですが、ひょっとしてこっちがマスキュー試飲会の本編かも(笑)?
試飲会の一番初めのお客様はAさんご夫妻。マスキューブログによく登場させていただいてます。好奇心旺盛で活動的、とても楽しいシニアのご夫妻です。こう有りたい先輩ご夫妻。特にご主人には個人的に私淑させていただいてます。私は高田純次に並び尊敬しております(失礼!)。
そんなご夫妻からお土産をいただきました!
取り立てハーブのサンプルです!しかも丁寧にジップロックに分けてハーブごとの名前まで記載。まさにお勉強のためのリアル·サンプルです!
私·家内「わー!凄い!」
奥様「コレ、主人が昨日から収穫調べて作ったんですよ。昨日調べてましたから、まだ間違いはないと思うんですが(笑)」
ご主人「三日前だと忘れちゃうからね(笑)。まだ二日前なら大丈夫!ガハハハ(笑)!」
私·家内「え~と、山椒の葉っぱと実、レモンバーム、月桂樹、タイム、ローズマリー、5種類もある!ありがとうございました!これは良い勉強になります!」
私「これ全部栽培したのですか?」
ご主人「家庭菜園は抽選に漏れて退場したから、ベランダで鉢植えに転換!近くて良し(笑)!」
家内「洗って丁寧にパッキングまでしていただいて…ありがとうございます!」
私「実際ハーブごとの匂いを嗅ぎながらワインを飲むと、香りの勉強になりますよね。世界が広がる!」
奥様「この間マスキューさんで見た月桂樹と我が家の月桂樹はちょっと違うんですよね。葉っぱが大きくて香りが強い?」
ご主人「葉脈の形もちょっと違うんですよね。」
家内「先日お見せした月桂樹は樺太から引き揚げる際に、庭の月桂樹を持ってきたものだとか。比べるとAさんの月桂樹の方が整ってますよね(笑)。」
ご主人「今の栽培用の月桂樹とは違うんだな。」
私「樺太の月桂樹の方が野性的かな(笑)?」
Aさんご夫妻の思わぬ協力をいただきマスキュー試飲会は大盛りあがり!
私·家内「今日は思わぬサンプルをいただきました!(試飲が終わったあと頃合いを見計らってハーブをドンと出す(笑)。)」
「おー!綺麗に分けてある!ラベルまで印刷してる。どこかで買ってきたのですか?」
私「いえいえ(笑)、それぞれの袋の匂いを嗅いでみてください。」
家内「袋を開けなくても香りがしますよ(笑)。」
「え~と、山椒はと…、あ~!
白ワイン…、ソーヴィニヨン·ブランの香り!」
「もろにソーヴィニヨン·ブランだぁ(笑)!」
「あれ?ちょっと待ってください。鰻の蒲焼に山椒かけますよね。乾燥した山椒。あれってスパイシー。こんなソーヴィニヨン·ブランの香りはしませんよね?と言うことは乾燥するとそうなる。逆に生だとこうなる(笑)。」
「ちょっと、ちょっと(笑)。本来の山椒はこうなんだと言うべき(笑)。」
「知ってるようで知らなかった(笑)。」
「え~と、これはレモンバーム。レモンの香り!レモングラスとは違うのかな?」
「お茶にして飲みますよね(笑)。
「この爽やかな香りはまるでワイン(笑)。今日の最初の泡やヴェンキアレッツァの白に共通してますよね(笑)。」
「え~と、レモンバームでしたっけ。葉っぱの香りだかワインの香りだか解らない(笑)。区別つかないですよ(笑)。」
「月桂樹って落ち着く香りですよね(笑)。」
「煮込み料理の名脇役(笑)。」
「店長!月桂樹って菩提樹の香りに似ていませんか?」
私「シモン·ビーズのシャブリの香りですよね(笑)。甘くて柔らかくて似てると言えば似てるかな(笑)?ただ菩提樹の香りって特徴的であまり出ない香りではありますよね。比べると菩提樹の方が香木っぽいかな…。」
「タイム、ローズマリー。普段散歩してるとたまに嗅ぐ香り(笑)。」
「ちょっとミントっぽくて…」
「ともに樟脳っぽい。虫除けハーブ(笑)。」
「カベルネ系の香り(笑)。」
「そういえば、サイモン&ガーファンクルのスカボローフェアの歌詞はパセリ、セージ、ローズマリー、タイムを呪文のように繰り返してたな(笑)。」
「イタリアの窓辺にタイムを茂らし窓を覆うようにしてるのは虫除けですよね。」
私「う~ん、我が家はキンチョウ蚊取り線香でございます(笑)。」
「店長!バレエの演目ジゼルでローズマリーを持ちながら踊るシーンがありました(笑)。実は私踊ってました(笑)。」
私「えー、ババレリーナだったんですかぁ!」
「えへへ(笑)。得意技はジャンプ。私にはこれしかない(笑)。」
踊りの映像見せていただいてまたビックリ(笑)。プロのバレリーナって凄い!
こうして皆さんのご協力でマスキュー試飲会大盛りあがり!
Aさんご夫妻、ありがとうございました!
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Jun 24, 2024 by
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今月末6月28日(金)、29日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
⚪
プレステージ ブリュット スプマンテ カンティーナ・ディ・カルピ イタリア エミリア・ロマーニャ コッリ・ボロニェージ・ピニョレットDOCG 発泡性 白 750ml 2074円税込み
2020年の2月のマスキュー試飲会でお披露目して以来の登場です(笑)。実は先日サンプルを取り寄せて飲んだところ、『これからの時期にこそ飲むべき泡!』ということで再登場となりました(笑)。
ワイン自体はセパージュも作り方も変わったとの記載はありませんが、そのユニークな完成度の高さにビックリ(笑)。以下裏試飲会の模様(笑)。
私「あ~!爽やかなハチミツ·レモンだぁ!」
Kさん「これは爽やか(笑)!この梅雨の時期にはぴったり(笑)。まさに辛口のハチミツ·レモン(笑)。」
家内「ハニーな後味。甘さ加減と炭酸の強さのバランスがとても良いですよね。レモネードみたい(笑)。」
Kさん「泡をしっかり感じますね。何気圧?」
家内「3.5気圧です。」
Kさん「そんなに高くないんですね?もっとあるかと思いましたよ。口の中に液体を入れると液体から泡が出てきます。瓶内二次発酵みたいですよ(笑)。」(実際翌日でも口中に液体から泡が湧きます。)
家内「強すぎず、弱すぎず。」
私「キュヴェ·クローズ いわゆるタンクに炭酸ガスを注入してガスをワインに溶かすやり方ですが、泡が荒くて持たないのが欠点。これはそれがない。おそらく密封している時間が長いのだと思います。丁寧さを感じます。」
Kさん「ピニョレットってあまり聞かない品種ですよね?」
家内「この辺りだけの呼び名のようです。グレケットのシノニムです。」
Kさん「オリベートに使われる品種ですね(笑)。」
私は「あまり輪郭はハッキリしませんが、小麦のような穀物っぽさがある品種です。パスタ系には何でも合う品種です(笑)。食事を意識した泡ですね(笑)。」
●カスティーリョ・デ・エンゲラ クリアンサ 2020年 ボデガス・エンゲラ スペイン バレンシアD.O. 750ml 1602円税込み
実はこのワイン、2007年ヴィンテージで扱っていました。その間インポーターさんが変わり紆余曲折はあったものの新しいインポーターの扱いになりました。久し振りにサンプルを取り寄せたところセパージュや作り方は変わっておらず、基本美味しい。ただ、木樽の種類を変えたようです。それが功を奏し新たなスタイルになったように思います(笑)。
私「エンゲラのクリアンサ、扱いが変わりました13ヴィンテージぶりの再入荷です(笑)。」
Kさん「柔らかくて美味しい(笑)。スペインらしくないエレガンス(笑)。」
家内「とても飲みやすい。あの辺りだとカスターニョのモナストレルも今風の飲みやすいスタイルですが、違った意味で飲みやすい。」
Kさん「赤いベリーの香りがたっぷり(笑)。モナストレルの硬さが気にならないですね(笑)。」
家内「このワインはモナストレル100%ではなくモナストレル50%%、テンプラリーニョ30%、シラー10%、メルロ10%。ちょっと調べると2007年ヴィンテージと同じです。」
Kさん「へぇー、驚いた(笑)!」
私「前はスペイン、スペインしてたけど(笑)、これはイエクラとは違った品の良さ(笑)。スペイン·ワインっぽくない(笑)。」
Kさん「昔のスペイン·ワインって樽のタンニンが強かった(笑)。これはそれがない。飲みやすいですよね(笑)。かと言って今風のツルツルな感じでもない(笑)。」
私「アルコール分は14%ありますから、それなりの強さはあるけれど、ぶっきらぼうな強さはない。折り合いが良いですよね。(笑)。」
家内「調べるとアメリカン·オークではなくハンガリアン·オークの500リットルほどの古い樽で
熟成しているようです。以前と変った点はそこかな?」
私「ハンガリアン·オークってそんなにタニックではないから良いのかな?スペイン·ワインとは相性良いですよね。」
Kさん「ハンガリアン·オークですかぁ(笑)。スロヴァニア·オークやアメリカン·オークとは明らかに違いますよね。好ましいかな(笑)。」
●I.G.T.トレヴェンツィエ メルロ 2022年 レ・コンテッセ イタリア ヴェネト 赤 スクリュー・キャップ 750ml 1810円税込
イタリア ヴェネト プロセッコの優良生産地区コネリアーノに本拠を構えるプロセッコのスペシャリスト レ・コンテッセが造る赤ワインです。マスキユーの定番では得意のプロセッコ、フリザンテと泡ばかりですが、実はスティルワインもやっております。以前はカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランを半々にブレンドした『カベルネ』というキュヴェを扱いました。とても良いワインでしたが、イマイチ売れない(笑)。そこで今回はメルロでございます(笑)。
基本『カベルネ』と同じようにステンレス·タンクのみで発酵·熟成しているようです。ステンレスタンクのみで低温で短めに醸し、最長1年熟成したのち瓶熟成を6ヶ月してリリース。できたワインを簡単にリリースしない周到さ。
このメルロは『カベルネ』同様に重心は低めで香りプンプンのスタイルではありません。コンテッセらしい旨味と透明感そして凝縮感の伴ったもの。
一見軽やかでもありますが、相撲取りが腰を下ろしジワジワ前進するような感じ(笑)。質実さがあるのです。
メルロ自体プラム系の香りが出やすい品種ですから、『カベルネ』よりフレンドリーに感じます。
以下裏試飲会より(笑)、
Kさん「とても自然で良いですな(笑)。いじった感じがない。」
私「え~と、アルコール分は…、あ~12%ですね。
折り合いがイイ!」
家内「12%のアルコール分で達成してるのは凄いこと。ほんのり青さがあるのはアルコール分の性かな?」
Kさん「凝縮感があるし、締りもある。とてもこのメルロはプリミティブでもあるかな。」
私「その点『カベルネ』と共通してますよね(笑)。」
家内「『カベルネ』にあった堅さが無い。メルロの特性かな?時間が経つとどんどん美味しくなる。大きさが増す(笑)。」
翌日になると
私「おー!素晴らしい!壮麗だよ!言い過ぎかもしれないけど、ずば抜けて美味しい(笑)。」
家内「ヨーロッパの石造りの建物みたいだよね。凄くしっかりしてる。」
私「コンテッセって凄い(笑)!」
家内「このワイン、ルーションのアンプラント·デュ·クロに似ていない?」
私「おー、なるほどね。あれもアルコール分がたしか12%だったよね。ちょっと知ったんだけど、夏に葡萄果を覆う葉っぱを取り除くと糖度が上がらないという技術があるそうなんだ。しかも酸がしっかり残る。」
家内「へぇ~、そんな技術があるんだ!温暖化対策になるし、暑い産地でも酸が抜けない面白いワインが出来るよね(笑)。」
私「まあ、もともとの低収量が基本だと思うけどね(笑)。」
家内「そりゃそうだよ。錬金術はないからね(笑)。」
○ビアンコ 2023年 ヴェンキアレッツァ イタリア フリウーリ=ヴェネチア・ジュリア 白 I.G.P.ヴェネチア・ジュリア 750ml 2376円税込み
マスキューの大定番ヴェンキアレッツアの
白ワインでございます(笑)!
薄旨くてしっかりしたアバンギャルドな赤ワインを作るヴェンキアレッツア。飲むといつも唸らされる生産者です。そんなヴェンキアレッツアの作る白ですから大体想像がつきますね(笑)。
私「え~と、セパージュは…?」
家内「シャルドネ60%、フリウラーノ20%、リボッラ ジャッラ20%ですね。」
Kさん「香りは重い(笑)。でもはっきりとしたものではないですね。ふっくらしてるけどガチンとしてる(笑)。」
私「支配的な果実の香りは無いです(笑)。でも凝縮感を感じます。綿飴のようなふっくらした甘さ·膨らみがイイ(笑)。」
家内「バナナっぽい青臭さ感じます。マロラクティック発酵の名残かな?」
私「甘さのボリュームがあるけど、とてもドラ
イ。残糖分は感じませんね。」
家内「とてもドライで酸もある。揺るぎないしっかり感(笑)。」
私「酸と旨味がしっかり結びついている。2023年と若いヴィンテージだけどワインの生命力を感じるなぁ。」
Kさん「うーん。パワフルですなぁ(笑)。旨味がある。しかも深さ·大きさを伴っている。」
家内「フリーラン…、ほとんどプレスしないようなヴェンキアレッツァらしい
白ワイン。この点赤と同じかな(笑)。あと、香りが不明瞭とは言えるけど、逆に親しみがあり応用範囲が広い。」
Kさん「うんうん。日本酒の生酛の純米酒みたいかな(笑)。」
私「この白、全房で発酵してそうですね(笑)。しかもプレスはほとんどしない。」
家内「ヴェンキアレッツァって醸しや熟成は割とあっさりなんだよね(笑)。木樽も使わないし(笑)。葡萄果の直球勝負。」
●スキオペッティーノ 2022年 ヴェンキアレッツア イタリア フリウーリ=ヴェネチア・ジュリア 赤 I.G.P.ヴェネチア・ジュリア 750ml
3582円税込み
このワイン標高130-380 mの北~南向き氷堆積土壌の斜面(石ころの多い土壌)に広がる14 haの畑で栽培されたスキオペッティーノ100%のワインです。収量は1本の葡萄樹から500mlほど。渾身の低収量です。
低温で管理したまま4日間果皮とともに醸したあと分離して10∼15日間コンクリート·タンクでアルコール発酵。そのまま5ヶ月シュール・リーの状態で熟成後瓶詰め。ヴェンキアレッツァらしいあっさりした発酵過程です(笑)。プレスもほとんどしないスタイルで上澄みだけで作っているかと。
ヴェンキアレッツァのワインはタンニンを過度に抽出しない薄旨いスタイルなので、いわゆる彼の地のスキオペッティーノとはまるで趣の違ったスキオペッティーノとなります(笑)。
ブレッサン·ワイナリーに代表される伝統的なスキオペッティーノはめちゃくちゃタニックで飲み頃になるまで時間がかかる。色合いも光を通らないほど(笑)。
それでは裏ティスティングの始まり始まり!
私「大好きなスキオペッティーノだぁ(笑)!」
Kさん「私も好きですよ(笑)。」
家内「あ~、独特の重い香り、かと言ってスキオペッティーノってどんな香りと聞かれても困る(笑)。」
私「そうだよね(笑)。香りより味わい。ポンティカらしいスローなワインだよね。でもコレ、ちょっとお線香みたいな…、エキゾチックに香りがする。タウラジにちょっと似てるかな?コルクについた香りだけでも凄い…。」
Kさん「あ~、リキュールっぽい凝縮した香りがコルクからしますね(笑)。ワインから立ち上る香りは重さしか感じられない(笑)。」
Kさん「いや、エキゾチックかな。」
私「仁丹?」
家内「エキゾチックな香草…。さすがに品種自体が濃いから薄い感じはしないよね(笑)。強さが目立つ、圧倒的な強さ。それでいて綺麗。」
私「でもさあ、伝統的なスキオペッティーノたったらまだ樽の中で熟成期間中だよね(笑)。」
Kさん「濃いスキオペッティーノを薄く仕上げるかな(笑)?それにしてもパワーは凄いね。圧巻だし普通じゃない(笑)。早飲みスタイルなんだろうけど、こんなのないよね(笑)。」
家内「古典とは真逆で短い醸しで上澄みだけで作るとこうなる?雑味がなくエレガント。」
私「ピノ・ノワール的な作りだけど、ピノ・ノワールはこんなにはならない(笑)。」
Kさん「以前試飲会で出したカンパーニャのトラムンテのワインにスタイルが似てますよね(笑)。」
私「広がり余韻がハンパない。凪の海のよう。
言葉を失うレベル。」
Kさん「経験したことがないけれど、高貴なんだろうな。」
家内「早く飲めるように収量の多い葡萄で作ったのとは違う。伝統的なスキオペッティーノと同様な濃い原料葡萄から出来たワインには違いないですよね(笑)。」
数日後
私「相変わらず美味しい。どんどん美味しくなる(笑)。やはりグレート·ワインだね(笑)。深くて巨大。しかもエレガント。」
家内「上手く言えないけれど、高貴さに繋がってる。」
私「こう言うと誤解されるかもしれないけど、高級な化粧品…、高級な脂粉みたいな香りがする。白檀?」
家内「樽由来の香りじゃないよね。樽使ってないし(笑)。葡萄の…スキオペッティーノの香りだよね。」
私「そうそう。ボルゲリの濃いワインなんかによく感じられる香りだよね。」
家内「ワインの底を知る前に飲み干しそうだね
(笑)。」
家内·私「ただ、皆が皆絶賛するとは思えないスタイルかな(笑)?好みが分かれるかもね。」
◑トゥット アンフォラ 2022年 ラ・ジネストラ イタリア ロゼ トスカーナ·ロザートI.G.T. 750ml 3394円税込み
このワイン、トスカーナの田舎の伝統を守り発展させようとする人々が1978年に設立した協同組合ラ・ジネストラのもの。まずフィレンツェの南10kmほどの田園地帯で農業を始めました。その後徐々に規模が拡大、その過程で有機農法を導入実践し、現在は麦・オリーブ・野菜・ワインの畑、牧畜のための牧草地、林業のための森林など128ヘクタールを運営しています。そうそう、養蜂にも力を入れています。循環型の複合的な農業を継続しています。本格的なワイン生産は2010年からスタート。組合員の子弟の中でワインを学んだ方が戻って来たからとか(笑)。
味わいは鮮烈な生き生きとした香味。力強い果実味はジューシーなオレンジやプラム、ベリー。しっかりしたスパイス。サンジョヴェーゼ100%のロゼ·ワインとしての到達点だと思います(笑)。
凝縮感・密度感は圧倒的でエレガント。しかも深みは底知れないほど。言葉を失います(笑)。グレート・ワインなのです。
もちろん折り合いがとても良くアルコール分が11.5%で出来上がっているのが不思議です(笑)。パワーとバランスが良く 体に滲み入るような素直さ、飲み手を疲れさせない優しさ円やかさは秀逸。『旨い!』というしかないのです(笑)。
このワイン、サンジョヴェーゼ100%。手摘み収穫後除梗して直接圧搾。セニエしていませんから、色が着いちゃった感じかな(笑)?そしてアンフォラ(おそらく陶器質)を用いて天然酵母で発酵。そのまま熟成してから瓶詰め。醸造時にSO2無添加。瓶詰め時に若干SO2は入れるようですが、変なビオ臭がない点ベターかと(笑)。
心がワクワク出来るワインなのです!
私はラベルの蛇を見ただけで涎が出てしまいます(笑)。
以下裏試飲会(笑)。
家内「あ~!サンジョヴェーゼ!」
家内「チェリー、赤いベリー、オレンジ、トマト…、ミネラル…。」
Kさん「完熟したスパイシーさもある。」
私「壮麗…。壮麗なロゼなんて滅多にお目にかかれない(笑)。ひたすら美味い!」
Kさん「う~ん。フランボワーズ!アルコールが11.5%ってどういう事(笑)?トスカーナでしょう?でも出来上がりに文句のつけようがない(笑)。」
私「葡萄果は完熟してますよね。」
Kさん「そうですよね…。タンニンも完熟してる
。不思議。」
私「サンジョヴェーゼでロゼを作ったというより、サンジョヴェーゼで白を作ったら色が着いちゃったみたいな感じなんだろうな(笑)。」
家内「このチェリーは佐藤錦だよね!フランボワーズのニュアンスもある。」
私「フルーティだけどエレガント、それもスーパーエレガント(笑)。旨味とのバランスが圧巻だし、確固たるスタイルでパワフル。頂点のロゼ。」
Kさん「これだけで十分だけど、食事の一部なんだろうな。切り離せない(笑)。」
家内「う~ん。トマトに合わないサンジョヴェーゼはサンジョヴェーゼではない!」
私「名言を搾り出しましたね(笑)。」
Kさん「同感(笑)!」
翌日
家内「チェリー·フランボワーズ→小梅·びわ、茗荷たっぷりの酢の物に合うなぁ(笑)。」
私「昨日より落ち着いてきて深みが増している!」
家内「昨日からずっと常温で飲んでるけど全然ダレない。でもちょっと冷やしたほうが映えるね(笑)。」
家内「あと、気がついたんだけど、ラベルのヘビの尻尾に鱗を描いてる。でもよく見るとその鱗トゥットの文字(笑)。洒落てる(笑)。」
私「どれどれ(笑)、あっ本当だぁ!赤のラベルも同じだぁ(笑)。愛嬌があるね(笑)。蛇はイタリアだと豊穣の象徴だもんね。」
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Jun 14, 2024 by
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皆さん!
このお菓子知ってましたか?
ビールのおつまみスナック菓子 グリコのクラッツ ペッパーベーコン味。
今日プレ試飲をした折Kさんのお土産です(笑)。
コンビニでも並んでいるおつまみスナック菓子の定番のようですが、恥ずかしながら私初めて食べました。確かチーザもKさんに教えてもらいましたっけ(笑)。
美味しい!
とても美味しい!
素晴らしい完成度!
ビールのおつまみとして販売されてますが、ワインに合う!
今日飲んだ泡には鉄壁のマリアージュ!
スナック菓子の性格上味付けがしっかりしてますから、しっかりした
白ワイン、赤ワインにも合うはず。ビールのお供で済ますには勿体ない完成度ですね(笑)。調べてみると発売から20年くらい経ってます。にも拘らず知らなかった(笑)。スナック菓子といえばポテトチップスののり塩しか買わない私は旧人類?いやいや類人猿に近いかも(笑)。そう言えばカールが無くなったっていつぞや報道され悲しい想いをしましたっけ。
感動しました!
恐るべしグリコ!
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May 29, 2024 by
weblogland |
●
サンタムール 2020年 パコー・ヴィニロン フランス ボジョレー 赤 750ml 3960円税込み
「あ~あ!これ美味しい(笑)!」
家内「先だって飲んだときにはちょっと還元臭がしましたが、これはほとんど感じませんね(笑)。まあ、開けてからちょっとすれば還元臭は飛んでしまいますが。」
「とにかく飲みやすいんですが、凄くしっかりしている(笑)。しかも高級感がある(笑)。」
「まとまりが愛くるしい(笑)。可愛い!」
「上等なピノ・ノワールみたいですよね(笑)。」
私「ピノ・ノワールの親はガメイですから
このレベルだと違いが解りませんよね(笑)
。作り方は基本同じですし(笑)。」
「本当にボジョレーなんですか?僕はボジョレーと言えばボジョレー・ヌーヴォーのイメージしかありません(笑)。キャンディーやバナナの香りがガメイの香りだと思ってました(笑)。」
「そうそう(笑)。これは薔薇やストロベリーの香りだよね(笑)。ヌーヴォーとは違う(笑)。」
「作り方が違うのですか?」
私「基本的には同じですが、これはちゃんと熟成させたものです。あの香りがなくなってガメイ本来の果実味が出ています。」
「ヌーヴォーも置いておけばこうなるのですか?」
「汎用品的なヌーヴォーは残念ながらこうなりません。ただし、ヌーヴォーとしてリリースされても渾身の作りのものは何年か経つとピノ・ノワール的な香りに変わります。」
「マスキューさん得意のモリエールのヌーヴォーなんかそれだよね。ヌーヴォーとしてすぐに飲むにはもったいない(笑)。」
私「ありがとうございます!ちょっと特殊なほどですが(笑)。」
「香りと液体の味が一致してるよね(笑)。」
「大きいんだけど凸凹がないですよね(笑)。上品(笑)。」
家内「ずっとこの状態が続きます(笑)。とてもしっかりしています。飲みやすく軽くも感じますが(笑)、もともとの葡萄の良さを感じます。」
「うんうん。旨味が膨大でそれが出しゃばらない。」
「最近家で昆布だしを取ったのですが、『60℃で取るととても上品に取れる』と聞いてやってみたらその通しでした(笑)。このワインの旨味と共通してますよ!」
家内「一般に古い葡萄樹からのワインはしっとりとして旨味がとても感じられますので、最初このワインも古樹だと思ってましたが、実際は樹齢10年ほどと知り驚きました(笑)。グリーンハーベストや撰果を丁寧に何度もした結果だと思います。」
私「しかもこのドメーヌはマコンがメインでクリュ・ボジョレーは最近始めたばかり。新進気鋭のドメーヌとして高く評価されている訳です(笑)。」
「雑味が無いんだよね(笑)。」
私「プレスしないで上澄みだけでワインが作られているからです。」
「タンニンは沢山入っているけど全然タニックには感じませんね(笑)。とにかく綺麗なタンニン。」
「マルセル・ラピエールのボジョレーに似てますよね?」
私「良くご存知で!マルセル・ラピエールのボジョレーより醸しがちょっと長いように思います。微妙な塩梅と意図したスタイルだと思います。」
「あの薄旨いボジョレー!好きでだいぶ飲みましたよ(笑)。」
私「マルセル・ラピエールはブルゴーニュのカミュみたいですよね(笑)。これはもっとクラシックなスタイルだと思います。」
「香りと味わいの伸びが圧巻(笑)!これもビオ系のワインですか?」
私「ご名答!でもビオ、ビオしてませんよね(笑)。」
家内「フランスの国家認証の『ヴァン・メソッド・ナチューレ』を取っているようです。ラベルには全く謳ってませんが(笑)。」
「『普通にワイン作ってるんだから』ってプライドなんだろうね(笑)?」
私「リヨン辺りのワイン・ショップで『ブルゴーニュらしいワインを下さい。』なんて聞いたらコレを薦められるかもしれません(笑)。」
「マスキューさん!このワイン飲み干してグラスの底にちょびっとだけ残ってますが、香りが変わらない(笑)。一滴口の中に入れても美味しい。ひとつ前のスペインのガルナッチャは酸っぱくなってる(笑)。」
私「品質の差かと(笑)。」
〇ファモーズ・クリュ・アルティジャナーレ 2019年 サンタ・ルチア イタリア エミリア・ロマーニャ 白 IGTルビコーネ 750ml 3677円税込み
「コレが今回のトリですね。ラベルがキンキラキン(笑)!」
「液体もキンキラキンだぁ(笑)。」
「マスキューさん!先月はティントーレとピエディロッソと赤の地場品種でしたけど、今回はファモーズ!ニッチなところ突いていて宜しい(笑)!」
「イタリアって品種が多いからそれだけでも楽しめますよね(笑)。赤は様々な品種が先行して入っていたけど、白も沢山の品種があるのですね(笑)。」
私「白はステンレス・タンクの使用、温度管理や衛生管理が進んだため80年代の後半から品質自体が良くなりました(笑)。」
「白は特に温度管理が重要だから、それが出来ないと大した
白ワインは作れませんよね(笑)。」
「そうだよ(笑)。昔フィッシュ・ボトルの白を有り難く飲んでたけど、そんなに旨い物じゃなかった(笑)。」
家内「ヴェルディッキオ・ディ・カステーリョ・イエージですよね。いつの間にか見なくなりましたね(笑)。」
「あと藁巻きのキャンティ(笑)。」
私「もともと多様な品種がイタリアにはありますから、それを使った唯一無二の
白ワインが狙い目かと(笑)。ケチでへそ曲がりのマスキューじゃない戦略です(笑)。まっ、まっ、どうぞお試しください。」
抜栓してから気づきました!
ちょうどイタリア・ワイン・ラヴァーのMさんに聞きました。
私「Mさん!今このワイン常温で飲んでいただいてますけど、どうでしょう?ちょっと冷やしてみますからお試しくださいませ。」
Mさん「う~ん。絶対にちょっと冷やした方が良い!常温だと強さが目立つ。あと、もわーっとなる(笑)。」
家内「20℃以下が良いかな?」
私「15~20℃の範囲ならオッケーですね(笑)。全体のディテールとバランスが取れますね(笑)。ご協力ありがとうございました!」
そうしていよいよ準備万端開始です(笑)。
「あ~あ!コレ凄いね!『ファモーズ』なんて知らなかったけど、凄いワインが出来るんだね。」
「まさに言葉を失う味わい。旨味と香りの塊だね(笑)。」
「エミリア・ロマーニャの何処ですか?」
家内「ボローニャの近くです。地元ではこの新酒を使うと美味しい
白ワインが出来るとこだわる少数の生産者がいるようです。近年遺伝子解析をしたら亜種ではなくオリジナルの品種と判明してから力が入ったようです(笑)。」
「桃…、メロン…、果実味の凝縮感は凄い
、圧巻。その広がりや余韻も含めて巨大。」
「なかなかお目にかかれないレベル(笑)。」
「やはり世界最古のボローニャ大学があるだけのことはある(笑)!」
「変に香りが突出してないところがまた凄い。トロピカルと言うほどではないし。」
「ひとつひとつのワインの要素は飛び抜けているのだけど、全体としてしっくり来ている(笑)。単一品種とは思えない。」
「深い…。」
私「折り合いが高度かと(笑)。ここで問題です!このワインのアルコール分はいかほどでしょう?」
「う~ん。濃いけれどぶっきらぼうなところはない。13%くらいかな?」
「無理に遅摘みしてはいない。ハニーさが強調されていない。13.5%かな?」
私「私もそれくらいだと思いましたが、正解は14.5%でした(笑)。思いっきり外しました(笑)。きっと特殊な晩熟タイプの品種なんでしょうね。『ファモーズ』のオリジナリティーなのかと思いました(笑)。まあ、グレート・ワインかと(笑)。」
「マスキューさん曰く『渾身』のワインですな(笑)。」
私「えへへ(笑)。ありがとうございます。」
家内「香りの構成がマスキュー定番のローヌの白 シャトー・ド・バステの『アエリス』に似ています。マルサンヌとルーサンヌとヴィオニエの混植混醸したものです。」
「店長!ファモーズってヴィオニエに似てますよね(笑)。桃、ネクタリン、メロン…
ヴィオニエとしてもかなりの高級品(笑)。
」
「コンドリューみたい(笑)!木樽は使ってますよね?」
家内「一部使ってます。」
「使いすぎてない。タルタルしてない(笑)
。」
私「北ローヌのヴィオニエは樽を使い過ぎていて…。〇〇〇なんですよね(笑)。昔のシャトー・グリエに近いかも?あれほどメロンっぽくはないか?」
私「このワイン、ザコルの白『リーナントデュ』にも香りの構成は似ています。ただ『リーナントデュ』とは熟成のスパンが違うかな。」
「樽のニュアンス…、クリームっぽさがあるからクリーム系の料理には合う。」
「これだったらボロネーゼも大丈夫(笑)?」
私「生ハムメロンしか思い浮かびません(笑)。発想が貧困でスミマセン!」
家内「あとになるとソーヴィニヨン・ブランのような樟脳のニュアンスも出てきます。」
「う~ん。和のニュアンスもあるんですよね。膨大な旨味だけじゃなく(笑)。」
「ところでIGPにルビコーネってありますが、ルビコン川?」
「ちょっと調べると…。おっルビコン川ですよ。え~と、汚い小さな小川ってある
(笑)。」
私「堂々たる大河じゃないんですかぁ(笑)?」
「埋め立てたりして川がなくなったりすることはありがちですが(笑)。」
「かなり昔のことですしね(笑)。」
あと、今回の並びどうしてもリースリングとファモーズを離したかったのです。
ご理解いただけたかと(笑)。
どうもありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
最近物忘れが良くて良くてご迷惑おかけしております。『あれ』、『それ』、誤字、脱字連発中。アルツ利秋、ハイマー昭子、二人合わせてアルツハイマーでございます!
ありがとうございました!
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May 24, 2024 by
weblogland |
今週末の5月24日(金)、25日(土)の桝久試飲会のラインナップ決まりました!
お時間はいつも通り、24日(金)17~20時、25日(土)11~20時となります。
まだワインが届いてませんので、取り敢えずラインナップ決定のお知らせでございます(笑)。
久しぶりの甘口ドイツ・ワインです!
〇キードリッヒャー ザントグルーブ リースリング キャビネット 2021年 ワイングート・クラス ドイツ ラインガウ 白 スクリュー・キャップ 750ml 2168円税込み
マスキューの定番としてソーヴィニヨン・ブラン、お手頃なリースリング・トロッケン1L、そして伝統的なキャビネットとじわりじわりとクラスのアイテムが増えてきました(笑)。
このワイングート・クラス、現当主アティアスの曾祖父が1850年に畑を所有したことから始まります。
所有する畑は著名なマルコブルンに平行したジーゲルスベルグに1ヘクタール、エルバッハの集落の背後の1級畑シュタインモルゲン0.5ヘクタール、ライン河に注ぐ支流カイゼルボッシュ川に沿うミッシェルマルク3.5ヘクタール。あと本拠地のエアバッハ村から北のキードリッヒ村の単一畑『ザントグルーブ』(砂の窪地の意)から作られているのがこのワインです。ライン川に注ぐ支流キードリッヒ川の川沿いの沖積地となります。土壌はレスと砂ですから水捌けは良く下部は保水力がありそうです。それゆえシリアスなリースリングというよりは健康的なリースリングが出来るように思います。
このワイン飲んだ第一印象は甘くジューシーで飲みやすい。しかも切れがある。リースリングらしい桃のふっくらして新鮮なニュアンスがありとてもフレンドリー(笑)。開け立てはリースリング特有のペトロール香が少し気になりますが、時間が経つと馴染んできて気にならなくなります。基本折り合いの良さ、もともとの果汁の良さを感じます。スクリュー・キャップをしっかり閉めておけば何日も楽しみますから本物です(笑)。
しかも開けてから10日ほど経って大発見
(笑)!なんとおかかの香が…。鰹節に醤油をかけてちょっと砂糖を足しておにぎりにする。その香り!
家内曰く「さらに胡麻油を混ぜるとベスト
。」これは蛇足ですが(笑)。驚きの鰹節の香がします。絶句しました(笑)。
アルコール分は7.5%と低めなので残糖分は74.3g/Lとちょっと高め。キャビネット・クラスにしては残糖分が多いのは異例です。これほど残糖分があると口にベタつき感が出ますが、それがない。さらに総酸を調べると9.7g/Lと立派なもの(笑)。安物リースリングとは違いますね(笑)。
アルコール分が12%弱になる果汁を7.5%で発酵を止めて作ったワインだとアルコール感を感じないのですが、甘さが重くなります。それを克服するのが酸と言うわけです(笑)。逆に言うと酸のないペラペラな甘いだけの果汁ではなし得ないスタイルでございます(笑)。
この辺りにこのワインの意図がありそうです(笑)。
〇【限定品】ニエトロ・デ・ソモス マカベオ 2020年 ボデガス・ソモス・ガルナッチャ 白 スペイン アラゴン D.O.カラタユド 750ml 1500円税込み
カラタユドは内陸部の標高900mにも達する地。少ない降雨、激しい寒暖差、冬場の厳しい冷え込み。まさに限界の地と言えます。しかし、強い日差しと厳しい自然環境は偉大なワインを産む源にもなっています。暖かい低地で造られるワインとは自ずと、締まり、凝縮感が違ってきます。明らかに古樹を使用してますね。(収穫量も自然と少なくなりますから、葡萄生産者は大変ですが。)
そんな中、このボデガス・ソモス・ガルナッチャは地場品種として長年育てられたガルナッチャに特化したワイナリーです。もともと小規模ながらも大事に栽培されていたガルナッチャの古樹を集約した協同組合的な色合いが強いワイナリーです。おそらくEUから多額の補助金を受け最新の設備を導入したニューワールドにありそうな近代的かつ大規模なワイナリーですね。レストランも併設され、ワイン・ツーリズムに力も入れてます。集約化・効率化と品質の向上、そして彼の地への貢献。それらを達成するにはこうするしかないようです。将来はヴィノ・デ・パゴを目指すのかな(笑)?
これはそんなソモス・ガルナッチャが近隣のマカベオの古樹の畑から作りリリースするもの。
第一印象はフレッシュで濃厚。桃などの柑橘類のニュアンスは豊かでフレンドリー。テーブル・ワインとしては上等過ぎる出来映え(笑)。シンメトリーでシャルドネのようです。スペイン・ワインの白に有りがちなファット過ぎない佇まい。スペインというよりラングドック辺りの上級な白ワインのようです。アルコール分は13.5%となっており、無理に糖度を上げておらず程好い。しかも雑味もなく折り合いの良さ、品の良さを感じます。栽培から醸造に至るまでの緻密な配慮を感じるワインです(笑)。
以下インポーターさん資料より(一部岡本補追)
カステホン・デ・アバルバ、アラルバ、アセレーの街の近郊シェラ・デ・パルドスにある非常に古いブドウ畑。灌漑なしの伝統的な株仕立て。
土壌: 赤色のスレート(粘板岩)。有機物をほとんど含まない痩せた土壌。
畑の標高: 平均900m
収穫量: 38hl/ha。ブドウの木一本から2kg以下
密植率: 3000本/ha
収穫:
10月第1週。手摘みで収穫された古木のブドウは選別され、ブドウは小さな房が擦れたり傷んだりするのを防ぐため20kg入りの籠に納められます。ブドウは冷却され、選別台の上で手作業により更に丁寧に選り分けられ、不要な房はすべて取り除かれます。
醸造:
低温浸漬を4時間。軽い圧搾後、マストをしばらく静置。16℃に設定されたステンレスタンクで25日間発酵。ステンレスタンクで6ヶ月、フレンチオークの古樽で3ヶ月間、毎日バトーナージュを行いながらシュール・リーで熟成。安定化、ろ過。
●【限定品】ニエトロ・デ・ソモス ガルナッチャ 2019年 ボデガス・ソモス・ガルナッチャ 赤 スペイン アラゴン D.O.カラタユド 750ml 1500円税込み
カラタユドは内陸部の標高900mにも達する地。少ない降雨、激しい寒暖差、冬場の厳しい冷え込み。まさに限界の地と言えます。しかし、強い日差しと厳しい自然環境は偉大なワインを産む源にもなっています。暖かい低地で造られるワインとは自ずと、締まり、凝縮感が違ってきます。明らかに古樹を使用してますね。(収穫量も自然と少なくなりますから、葡萄生産者は大変ですが。)
そんな中、このボデガス・ソモス・ガルナッチャは地場品種として長年育てられたガルナッチャに特化したワイナリーです。もともと小規模ながらも大事に栽培されていたガルナッチャの古樹を集約した協同組合的な色合いが強いワイナリーです。おそらくEUから多額の補助金を受け最新の設備を導入したニューワールドにありそうな近代的かつ大規模なワイナリーですね。レストランも併設され、ワイン・ツーリズムに力も入れてます。集約化・効率化と品質の向上、そして彼の地への貢献。それらを達成するにはこうするしかないようです。将来はヴィノ・デ・パゴを目指すのかな(笑)?
飲んでまず驚いたのはローヌの上等なグレナッシュかと惑わされました(笑)。非常にクリーンで重厚・緻密なタンニンと旨味。アルコール分は14.5%もあるのに、全く気にならない折り合いの良さ。木樽のニュアンスもさりげない程度。シャトー・ヌフ・デュ・パフのグレナッシュのようなチョコレートのようなアロマはあくまで果実由来のもの。海藻のようなヨード臭は完熟の証。どう考えても上等なローヌ・ヴィラージュ(笑)。深みがあり、余韻は長く心地好い。ハイ・パワーでありながら品の良いワインとして出来上がってる様は、従来のスペインのガルナッチャとは思えません。
スペインのガルナッチャがこうなるとは想像・予想もつきませんでした(笑)。イノヴェーションを感じるワインです。将来パフを越えるようなガルナッチャが出来るかもしれません。そんな予感をさせるレベルの高いワインです。
実に美味しい!
●サンタムール 2020年 パコー・ヴィニロン フランス ボジョレー 赤 750ml 3960円税込み
まず誤解のないように、ラベルに書かれた『G』の文字はガメイではなくお父さんの名前のイニシャル(笑)。
色合いには紫が入っていていかにもボジョレーらしい(笑)。
味わいにはヌーボーのキャンディやバナナのニュアンスは全くなく、マセラシオン・カルボニックの影響は完全に消失してます(笑)。果実味の真っ向勝負です!
飲んだ第一印象は、ブルゴーニュの1級レベルは間違いない!
フランボワーズ、チェリーの香が薔薇のような下味がする液体から噴き出します。それはピノ・ノワール的ではありますが、サンタムールらしい軽やかさです。
液体はとてもしっかりしてますが、雑味がない。全房発酵とフリーラン・ジュースだけで作ったクラシックなスタイルです。タンニンにはしっかりとした質感がありますがでしゃばらない。内に秘めた強さを感じます。無理をしていないので全体の折り合いが良く、それでいて高度。ドライであり、カベルネ・フランに似た芯の強さもある酸は全体を引き締めます。時間が経つと杏子やプラムのきりっとした姿。
旨い!
とても良いサンタムール!
あと驚くことが。
このサンタムールの畑の葡萄は樹齢10年ほど。畑の取得も最近のようです。ドメーヌとして元詰めを始めたのが2016年ですからね(笑)。
まさにスーパー・スピード『パコー・ヴィニロン』!
フランスの底力ではあるのでしょうが、時代の変化 技術や価値観の変化スピードに、我々はついて行けない(笑)。
ただ出来たワインを美味しくいただくのみ(笑)!
以下インポーターさん資料より(一部岡本補追)
マコネ最南部のレーヌ村に1950年に創業したぶどう栽培家で、サン・ヴェランやプイィ・ロシェ、ボージョレ・ヴィラージュやサンタムールなどに合計14ヘクタールの畑を所有しています。2014年に、各所での修行を終えた3代目のジュリアンとセバスチャンの兄弟が継承。同年よりすべての畑でビオロジック栽培を開始し、2016年にビオディナミに移行したのに合わせて自社ビン詰めを開始しました。(我々が思っている以上にハードルが低い。そしてそういう時代と実感。)
「創業から66年もの歳月を経て、晴れて自分たちのワインを造るのですから、ビオロジック栽培とビオディナミは大前提だと考えていました。醸造は極力自然に行い、キュヴェによってはSO2の使用を極少量に抑えたヴァン・ナチュールに進化させています。健全な美味しいヴァン・ナチュールを作るために、(フランス農務省やINAO等のフランス当局が10年の歳月を経てヴァン・ナチュールを公式に定義・認可した)「Vin méthode Nature」にも加盟しています」。
フランスの最有力ワイン評論誌「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」の「2019年ヴィンテージ大特集」(2021年6月号)でマコネ部門の「大賞」に選ばれたのみならず、「フランス全土で最大の発見である」と評されたことで一躍注目を集め、フランス・ミシュラン3つ星の「ラ・ヴィラ・マディ」や「ジョルジュ・ブラン」、同2つ星の「メゾン・アリベール」といった錚々たるレストランがオンリストを開始し、世界各国への輸出もはじまりました。
白ワインのラベルに描かれたロゴは、旗艦作品「サン・ヴェラン テロワール・ド・シャスラ」の畑のすぐ近くにある、シャスラ村の高名なノートルダム聖堂をモチーフにしたものです。この聖堂は4隅にオオカミの頭の彫像が設置されており、「オオカミ聖堂」と呼ばれています。(どうやら白ワインが良さそうです。今度サンプルを取り寄せてみます。)
サンタムール村の0.18haの区画より。ガメイ100%。樹齢約10年。収量は50hl/ha。除梗しない(全房発酵)。ステンレスタンクで発酵後、12ヶ月間熟成。ビン詰め時にのみ極少量のSO2を使用。作品名の「G」は、ビオロジック栽培への転換を応援してくれたお父さんのGuyさんに捧げられたものです。(本職の白ではなく、新たなボジョレーのガメイでこんなクラシックなワインを作るとは!技術とセンスがあります。もうアプローチから違うのだと実感しました。)
すべてを凌駕する渾身の白。それゆえ今回のトリとなりました(笑)。
〇ファモーズ・クリュ・アルティジャナーレ 2019年 サンタ・ルチア イタリア エミリア・ロマーニャ 白 IGTルビコーネ 750ml 3677円税込み
皆さん!
『ファモーズ』と言う品種ご存じですか?
私初めて知りました(笑)。もちろん飲むのも今回初めてでございます。
この『ファモーズ』は本来の呼び名『ファモーゾ』の方言とか。私からするとどちらも方言のようなもの(笑)。(こんなことを言ってはいけませんね。)
とっても美味しくて飲みやすい。
でもですね(笑)、かなり手強い?
まず開けてから香りを嗅ぐと、その分量・重さにびっくり。ディテールはまだはっきりしませんが、香りを嗅いだだけで只者でないことは明白(笑)。
基本旨味の量が尋常でないレベルなので旨味の甘味が支配していて旨い!物凄い広がり、余韻と旨味のバランスが取れているのでひたすら圧巻。そしてその余韻にはたっぷりのミネラルと酸がありいつまでも続きます。逆に膨大・巨大ゆえ香りのディテールを表現するのが難しい(笑)。とはいえしっかりとした個性があります。
う~ん。
簡単に手の内は明かしてくれませんね(笑)。
作り手も昔から作っている美味しいワインが出来る葡萄として『ファモーズ』を認識しているような気がします。
しばらくすると青いニュアンスの樟脳…ミント、爽やかな風が吹く樹林帯を歩いているかのよう(笑)。
さらに2~3日経つと重心が下がり旨味が増し、メロンや桃などがしっかり意識出来る高貴なグレート・ワインの様相(笑)。ちょっとヴィオニエに似ています。
揺らがない姿は壮麗でもあり、いつまでも変わらない品位があります。
何に合わせると言われても生ハムメロンくらいしか思いつかない貧相な私がいます(笑)。
――――――――――――――――――――――――
以下インポーターさん資料より
「ファモーズ」はこの地域の土着品種ファモーゾの方言。希少な土着品種ファモーゾの個性的な味わいを、バリックを用いて芸術品(アルティジャナーレ)の域まで高めた逸品。
テイスティングコメント
ゴールドのニュアンスを感じさせる輝く麦わら色、熟したトロピカルフルーツや白や黄色の花のような強く凝縮感のあるブーケを、エレガントなシトラスのアロマとほのかな樽からくるスパイスのニュアンスが引き立てます。口当たりは生き生きとした酸味とオレンジの風味を感じ、フィニッシュはミネラルの余韻が長く続きます。
相性の良い料理
チキンやポークの香草焼き、サラミ、ペコリーノチーズ
栽培・醸造方法
メルカート・サラチェーノにある自社畑の最上の区画「ガルガーノ」。標高250m、南東向きの斜面、粘土質土壌の畑。
9月初頭から20日間かけ手摘収穫されたぶどうは、畑とセラーで2度にわたって注意深く選果が行われた後、房ごとプレス。果汁の上澄みだけを50%ステンレスタンク、50%オーク樽で短期間低温で天然酵母で発酵、その後8~12カ月間オリと共に熟成、さらに詰め後4ヶ月間熟成させます。
土着品種を復活させ自然なワイン造りに取組む注目ワイナリー イタリアでも特に食通の州として知られるエミリア・ロマーニャ州の南東端、小国サン・マリノに程近い、かつて硫黄の鉱山として栄えた丘陵地帯にメルカート・サラチェーノの村はあります。サラチェーノとはかつてこの地を治めていた領主の名で、彼は地元の人々のために様々な物を売る市場を設けました。市場は人々から「サラチェーノの市場(Mercato di Saraceno)」と呼ばれ親しまれました。そしてその呼び名がそのままここの地名となったのです。この地に拠を構えるサンタ・ルチアの歴史は、1960年代後半に始まります。当主であるベネデッティ家は、先祖から受け継いだ100ヘクタールにも及ぶ土地で農業を始めました。当時は様々な農作物を始め、家畜から
チーズや生ハムそしてワインも造られました。しかし当時のワインは彼らのブランドで出される事は無く、全て樽のまま売られていました。転機は1990年代に訪れます。 現当主でもあるパリーデ・ベネデッティは父親からこの地所を受け継ぐと、ここで良質なワインを造り、彼自身のブランドで売る決意をしたのです。大学で農学を学び、学士でもあった彼は当初教師の道をとるか、父の農業を継ぐか悩みました。しかし教師は性格的に合わないと考えた彼は、農業の道を選びます。そして父と共に農業を営む日々の中で、彼はこの土地の持つ限りない可能性を見出したのです。15ヘクタール程だったぶどう畑は拡張され、それまで細々と栽培されていたファモーゾやチェンテジミーノといった土着ぶどうの栽培面積も広げられまし
た。そして全てのぶどう畑において有機栽培への転換が図られました。彼らのぶどう畑にはぶどう以外にも様々な植物が植えられています。 一見雑草にも思えるこれらの植物が、実は有機栽培では害虫の誘引や肥料としての用途などで重要な役割を果たしているのです。彼らのぶどう畑は海抜200~400mの丘陵地帯に広がっています。現在の畑の面積はおよそ20ヘクタール、土壌は粘土質主体です。サンタ・ルチアは2013年にオーガニック認証を取得(Suolo e Salute、2015年よりDemeter)しました。また3年前からはビオディナミによるぶどう栽培を行っています。、 ぶどうはアルバーナとサンジョヴェーゼが主体で、他に土着品種のファモーゾとチェンテジミーノが植えられています。ぶどうの平均樹齢は8年から9年、一
部45年を超える古木もあります。―中略―
ファモーゾは、かつてはメルカート・サラチェーノで多く栽培されていました。古い資料には15世紀から18世紀にかけてこのぶどうが栽培されていたことを裏付ける記述も残っています。当時の人々はこの程よくアロマを持ったぶどうから独特の複雑な芳香を持ったワインを造っていました。やがて他のぶどう品種の台頭と共にファモーゾは一時ほとんど姿を消してしまいましたが、パリーデは古代の土着品種を研究している友人たちと共にこのぶどうに注目し、大学の研究室の協力を得て試験醸造を行いました。遺伝子解析の結果、ファモーゾが他のぶどうとは全く関連性をもたないとてもユニークな品種である事が判明し、また試験醸造の結果も満足できるものであったことから、彼らはこの樹の植栽を増やし、ワイン造りをスタ
ートさせたのです。パリーデはこのぶどうを一部アルベレッロ(株仕立て)で栽培しています。ファモーゾは食べても美味しいぶどうです。パリーデがファモーゾから造ったワインはその出来の良さが周辺の生産者からも注目され、現在続々とファモーゾを栽培し、ワインを造る生産者が登場しています。
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May 15, 2024 by
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リーナントデュ2019年の続きです!
2024年5月10日より15日にかけて試飲継続中
今さっきこのワインを開けました(笑)!
ドメーヌ・デ・ザコルの白リーナトンデュ2019年です!
飲みたかったんですよ(笑)。
もちろんケチでへそ曲がりなマスキューにとっては高級ワイン(笑)。とても手が出ないランクですが、愛するザコルを知るためには飲まなくてはなりません(笑)。
そこで思いきって1本だけ取り寄せました
(笑)。太っ腹(笑)!
味わいは想定内の予想外(笑)。
絶対にグラン・クリュのレベルで作った渾身の
白ワインであることは想定内だったのですが、味わいは今まで経験したことのない予想外のものでした(笑)。
すべてが巨大で強烈・強力(笑)。まず野菜をたっぷり煮込んだウスターソースのような香りにびっくり。それもコルクの異臭確認の際に気づく(笑)。
大丈夫かなコレ?
グラスに注いでワインからもウスターソースの香り。揮発性の立ち上る甘味が圧倒的。隠れているものが物凄く言葉を失う。最初の一口目は口当たり良く、スッと飲み込む刹那跳ね返される(笑)。こんなことは今までになかったとたじろぎました。
じっくり恐る恐るティスティングしなければ!
まずアルコール感、木樽熟成のニュアンスをまるで感じません。とても折り合いが良い。香りを支配するトロピカルフルーツは白から黄色の果肉。開け立てば白桃、ネクタリンのネクターのよう。アクセントにマルメロのニュアンス。それが複雑に絡み合いながらグリセリンの甘味でデフォルメされる。天に昇る竜巻のよう(笑)。その渦巻きは膨大な酸を伴う。それゆえ飲みながら正確に分析すらことが出来ないレベルとなります(笑)。とても飲みやすいことが地雷もしくはトラップのようなのです(笑)。
基本、ずっーと飲みやすいのですが、ずっーと強い(笑)。数日経っても1週間経っても変わりはあまり感じません。
ウスターソースの香りは薄まって行きますがエステル香が強くなります。きっと果実味が重すぎて立ち上らない。開いた状態になるにはまだまだ途方もない時間を要するワインだと直感。
想定内だが予想外の味わいにたじろぎました(笑)。
私の存命中にこのワインの真価を知ることは出来ないかもしれませんね(笑)。もっともまだ誰も知らないはずだから許しましょう(笑)!
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May 11, 2024 by
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今さっきこのワインを開けました(笑)!
ドメーヌ・デ・ザコルの白リーナトンデュ2019年です!
飲みたかったんですよ(笑)。
もちろんケチでへそ曲がりなマスキューにとっては高級ワイン(笑)。とても手が出ないランクですが、愛するザコルを知るためには飲まなくてはなりません(笑)。
そこで思いきって1本だけ取り寄せました(笑)。太っ腹(笑)!
味わいは想定内の予想外(笑)。
絶対にグラン・クリュのレベルで作った渾身の
白ワインであることは想定内だったのですが、味わいは今まで経験したことのない予想外のものでした(笑)。
すべてが巨大で強烈・強力(笑)。まず野菜をたっぷり煮込んだウスターソースのような香りにびっくり。それもコルクの異臭確認の際に気づく(笑)。
大丈夫かなコレ?
グラスに注いでワインからもウスターソースの香り。揮発性の立ち上る甘味が圧倒的。隠れているものが物凄く言葉を失う。最初の一口目は口当たり良く、スッと飲み込む刹那跳ね返される(笑)。こんなことは今までになかったとたじろぎました。
じっくり恐る恐るティスティングしなければ!
まずアルコール感、木樽熟成のニュアンスをまるで感じません。とても折り合いが良い。香りを支配するトロピカルフルーツは白から黄色の果肉。開け立てば白桃、ネクタリンのネクターのよう。それが複雑に絡み合いながらグリセリンの甘味でデフォルメされる。天に昇る竜巻のよう(笑)。その渦巻きは膨大な酸を伴う。それゆえ飲みながら正確に分析すらことが出来ないレベルとなります(笑)。とても飲みやすいことが地雷もしくはトラップのようなのです(笑)。
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Apr 23, 2024 by
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皆さん!
深谷ネギご存知ですよね(笑)。
先週の日曜日に家内とスーパーに買い物に寄りました。その折、太くてつやつやした立派なネギが立てて陳列されておりました。屹立するかのような神々しさ(笑)。惹き付けられるように…。
私「コレ食べよう!塩降って焼くだけで良さそう(笑)。」
家内「オッケー(笑)!」
そうすると何を飲むか?もちろん
白ワイン。で試したのがコレ!
〇『ピウメ』 2021年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 白 IGTプロヴィンチャ・ディ・パヴィア 750ml 3111円税込み
美味しかったですよ~。
ネギの焦げた練っとりした旨味・甘味と素晴らしいマリアージュ。たまらん!
このワインもともと香りに生姜のようなニュアンスがありますから、当然ネギにも合う。しかも美味しい美味しい深谷ネギ(笑)。
皆さん!
この時期の深谷ネギを逃す事なきよう!
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Apr 23, 2024 by
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今月末4月26日(金)、27日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
お時間はいつも通り、26日は17~20時、27日は11~20時となっております。
ご来店お待ちしております(笑)!
〇
ミュスカデ・セヴル・エ・メーヌ・シュール・リー VV 2022 B&D マルタン フランス ロワール 白 ミュスカデ・セヴル・エ・メーヌ・シュール・リー A.C.
750ml 1,791 円税込み
マスキューの大定番のマルタンが作るミュスカデ・セヴル・エ・メーヌ・・シュール・リー VV、ちょっとスタイルが変わってきました。
端的に言えば酸っぱさが減り旨味が増しました。
う~ん。
リンゴ酸が目立たなくなり、ふっくらした印象です。アラン・ジョフロワの作るシャブリv.v.を飲んでるかのようです(笑)。
共に木の大樽でワインを熟成することで収斂性の酸の角を取るクラシックな技法で作られていますからさもありなん。
マルタンのミュスデの酸っぱさは?
単純に酸っぱさを残すならSO2を使ってマロラクティック発酵を止めれば良いだけなのですが。クラシックな作りのマルタンは余計なことをしません。ワイン本来の自然な味わいのスタイルを守っているようです。
リンゴ酸が少なくなるのは温暖化の影響?基本このワインはアルコール12%くらいをターゲットにして収穫するようですが、温暖化によりそれが早まると同時に暑すぎて酸の生成量が減る。→リンゴ酸の生成が満了しないもしくは通常より少ない時点での収穫となる。→そしてリンゴ酸を減らすマロラクティック発酵もしっかりやる。結果としてリンゴ酸が少なくなる。それゆえ酸っぱさが目立たなくなる。元々が濃いジュースなので旨味の酸味が目立つようになった。のかな(笑)?
以下以前の記載
夏になると無性に飲みたくなるロワールの白、ミュスカデ S & M ・シュール・リー。満足のいくものが なかなかみつからなかったけれど、今回のドメーヌ マルタンはおすすめです。
ミュスカデ S & M ・シュール・リーにしては濃いめの黄金色。もしや重いタイプ──と思いきや、キレがよくて すっきりしています。
シュール・リーから生じるコクは適度で満足感があります。ミネラルも豊富に感じられます。塩っぽさとわずかの苦みが特徴で、ワイン全体を引き締めてくれます。控えめでかわいらしい花の香とレモンの香りがまじりあって さわやか。少々温度が上がったとしてもダレずに楽しめるのが嬉しい。隅々まで目の行き届いた上質のワイン。牡蠣には絶対のおすすめです。
ドメーヌ マルタンは1952年の設立。使用する葡萄の平均樹齢は60年!!どうりで凝縮感たっぷり。また、現在ワインづくりを担当する3代目ドミニクが使っている樽は45年前におじいさんがつくったという“古樽”。古木と古樽。この2つの“古”がドメーヌ マルタンの美味しさの秘訣。家族の歴史がつくりあげた味わい。お試しください。
〇『ピウメ』 2020年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 白 IGTプロヴィンチャ・ディ・パヴィア 750ml 3111円税込み
家内「マルティルデの白。凄く可愛い猫ちゃんだね(笑)。シャム猫だって。ボナルダの猫とは違うみたいだね(笑)。」
Kさん「奥さんが描いたものかな。愛情がたっぷり(笑)。ボナルダの猫よりも愛情かけてる(笑)。」
私「とろけてますね(笑)。ワインもとろけてるかな(笑)?」
Kさん「セパージュは何でしたっけ?」
家内「え~と。マルヴァジアです。ここのところマルヴァジア続き(笑)。」
私「コレ飲んでマルヴァジアって解る人居ないんじゃないかな(笑)。解らなかった(笑)。」
家内「マルヴァジアって亜種が多いからね
(笑)。ちなみにこのマルヴァジアもマルヴァジアの中でもアロマの強いマルヴァジア・ディ・カンディア種。50年以上前の古い区画のもの。木樽は不使用。」
私「一番良い区画なんだろうね(笑)。アロマ勝負!だね(笑)。」
Kさん「濃厚でがっちり(笑)!マルヴァジアっぽくない。渾身のワインですな(笑)。ロンバルディアのマルヴァジアって、中部イタリアのものとは趣がだいぶ違いますね(笑)。」
私「白桃、黄桃…ですよね。あまりオレンジっぽくないかな?まあ、でも香りはまだ輪郭がはっきり出ていないみたいだね。」
家内「黄色の果肉にオレンジは混ざっている!ただ中部イタリアみたいな、オレンジ・バーンみたいではないですよね(笑)。
夏みかん系かな。」
家内「あと、とてもスパイシー!樟脳…、切り山椒…、生姜!」
Kさん「とてもスパイシーですよね。しかもスパルタン。猫の絵に騙されちゃいけない(笑)!凄いですね(笑)。小麦っぽさも感じますね。」
私「高級中華食べながら飲んだらぴったりかも(笑)?」
Kさん「お一人様2万円コースかな(笑)?」
家内「うんうん。あとこのワイン、絶対に大根に合うはず!大根おろし食べながら飲んだらハニーさが引き立つはず(笑)。」
後日談
一週間以上かけて飲みましたが、味わいのベースはマルヴァジアでした。薔薇やライチ、オレンジなど『ドンナルーチェ』に近い味わい。マルヴァジアって不思議なセパージュですね(笑)。
以下インポーターさん資料より
土地、葡萄、家族への愛情が育むナチュラルワイン 「マルティルデ」は、ミラノから南に約60km、ピアチェンツァに程近いロンバルディア州南端、ロヴェスカーラの標高200mの小高い丘の頂に処を構えています。ピエモンテ、リグーリア、エミリア・ロマーニャと州境を接するこの地域はオルトレポ・パヴェーゼの生産地域で、古い文書にこの地で西暦1100年頃からぶどう栽培とワイン造りが行われていたとの記録が残っています。「マルティルデ」はこの地に17ヘクタールの地所を所有し、そのうち15ヘクタールに土着品種のクロアティーナを始めバルベーラ、マルヴァジアなど様々なぶどうが植えられています。ミラノのIBMに勤め、ワインとは全く無縁の仕事をしていたレイモンドとアントネッラのロンバルディ夫妻がロヴェスカーラの美しい風土と古いぶどう畑が広がるマルティルデの地所に強く惹かれ、ミラノからこの地に移り住んだのは今から30年ほど前。ワイン造りに関する知識も経験も皆無だった2人は栽培と醸造について一から学び、1991年にファースト・ヴィンテージがリリースされました。スタート当初レイモンドはIBMでの仕事を続けており、平日はロヴェスカーラとミラノを往復する生活を1997年まで続けました。 、畑 彼らはぶどうの栽培には当初から有機農法を取り入れ、さらに ロンバルディアを中心に活躍する腕利きのエノロゴ、ジュゼッペ・ザッティをパートナーに迎え、現在では素晴らしいナチュラル・ワインの造り手として確固たる地位を築いています。マルティルデの畑はいずれも古くからある畑で、一部の畑には樹齢数十年の古樹が残っていますが、彼らは樹勢の落ちた古樹は植え替えを進めており、植え替えの済んだ畑では樹齢3~14年の樹が1ヘクタール当たり5000本の密度で植えられています。 樹は全てギュイヨに仕立てられ、剪定によって果実は1本当たり10房以下に抑えられます。土壌は粘土質が主体で少量の石灰質が交じり、果実味豊かな赤やはつらつとしたミネラル感を持った
白ワインを産み出します。土壌の構成は畑ごとに微妙に異なり、ぶどうの味わいに変化をもたらします。植物の適度な競合と低収量によって土壌の安定と肥沃さを維持するため、1993年以降畑の下草を定期的に刈り込む作業を行っています。 また畑への施肥はそれぞれの畑の状態、すなわち土壌の養分構成や前年の収穫量や作柄に基づき
、堆肥などの有機肥料が必要最低限施されます。病害への対策も同様に制限され、可能な限り好ましい気象条件の時に天然由来の環境への影響の少ない薬剤を必要最低限使用します。農薬や合成除草剤は一切用いません。 、ぶどう 彼らのぶどうの中で最も重要なものは、黒ぶどうではクロアティーナです。「ボナルダ・ディ・ロヴェスカーラ」とも呼ばれるこのぶどうは古くから栽培され、その卓越した品質には定評があります。彼らもこのぶどうには特別な思い入れがあります。また最近では、適度な酸を持ち熟成に向いたバルベーラにも力を入れています。一方白ぶどうはマルヴァジアがメインです。1993年、彼らは古い畑に初めてマルヴァジア・ディ・カンディアのクローンを植えました。現在、これは彼らの最も重要なぶどうの一
つになっています。このぶどうからは2つの異なるタイプのワイン – フレッシュなタイプと、約6ヶ月のマセレーションを行ったいわゆる「オレンジ・ワイン」 – が造られます。ぶどうはすべて自社栽培のもののみを使用し、買いぶどうは一切使用しません。収穫が近づくと、彼らは頭をからっぽにして畑の隅々まで歩き回り、ぶどうの風味(甘味、渋味、柔らかさなど)を徹底的にチェックします。この食味による確認と並行して糖度、酸度、phなどの分析も行われ、最適と判断された時点で手早く収穫が行われます。これらの作業は秋の気候の変わり目までに終わらせなければならないため、常に時間との戦いとなります。ぶどうは全て手摘みによる収穫後直ちにセラーへと運ばれ、圧搾が行われます。発酵は赤も白も全てステンレスタン
クで行います。
発酵を安定させるために発酵の前後でSO2を加える生産者が多いのですが、彼らは果汁の状態が良ければ発酵の前にSO2を加えません。発酵終了後に法律で認められた量よりはるかに少ない量を添加するだけです。そのため彼らのワインはSO2の含有量が低く、「飲んでも頭が痛くならないワイン」は彼らの自慢です。発酵後
白ワインはそのまま瓶詰めまでタンクで熟成させます。 赤ワインはマロラクティック発酵を行い、熟成のために樽へと移されます。彼らはワインによって2500リットルの大樽と225リットルのバリックを使い分けています。バリックで熟成させたものにはバニラやコーヒー、スパイスのフレーバーが備わります。赤ワインは瓶詰めの前に卵白とゼラチンで清澄を行います。 、 彼らのワインにはすべて彼らの家族 – 一緒に
暮らす犬、猫、馬たちの名前が付けられ、アントネッラによって描かれた可愛らしいラベルが貼られ、ワインを味わう人々を和ませます。有機ぶどうから造られたワインはいずれも果実本来の風味にあふれ、飲む人に強い印象を与えます。ロヴェスカーラの地、そこから産まれるぶどう、そして家族たちへ限りない愛情をそそぐアントネッラとレイモンドの想いが詰まったマルティルデのワインを是非味わって下さい。
◎ロゼ・ド・モンデュース 2021年 イヴ・ジラール・マドゥ フランス サヴォア ロゼ ヴァン・ド・サヴォア・ロゼA.C. 750ml 2545円税込み
以前マスキュー試飲会でご紹介したサヴォアのモンデュースの赤、覚えておられますか?ふくよかで香り高くとても美味しく、ピノ・ノワール的な高級な味わいでした。それゆえモンデュースのロゼは絶対に美味しいはず!
以来ずっと探しておりましたが、見つけました!
生産者はモンデュースの赤の生産者ラヴィエではありませんが(日本には入っていないし、そもそも作っているかどうか解らない。)、シニャン村で1960年代から葡萄栽培を続けるイヴ・ジラール・マドゥのロゼ・ド・モンデュースです。1988年にドメーヌとなり現在は4代目の
イヴ・ジラール・マドゥさんにより運営されています。
セニエ法で作られたこのワイン、とてもふくよかで旨味たっぷり。柔らかでありながらミネラリーもしっかり感じます。そして何よりも明瞭で複雑な果実味。赤いチェリーはあくまでも明瞭。それにトマトのような冷涼な香りが伴います。香りは何処までも伸びやか。
オーストリアのミューラー・グロースマンのロゼをもっとふくよかにした印象。
完成されています(笑)!
このロゼ、年産1500本のみ。しかもイヴ・ジラール・マドゥのワインは全体の5%しか輸出されておらず。ほとんどが国内の星付きレストラン御用達のようです(笑)。
大日本ロゼ・ワイン普及協会一押しのロゼ・ワインでございます!
●ラゼロール・ヴィエイユ・ヴィーニユ 2020年 レイモン・ジュリアン フランス ミネルバA.C. 赤 750ml 2545円税込み
マスキューの愛するフランス・ミネルバのレイモン・ジュリアンが作るラゼロールv.v.が2019年から2020年ヴィンテージに変わりました。
そうすると取り敢えずティスティングです!
メンバーはいつも通りKさん、私、家内(笑)。
私「ラゼロール2020年に変わってお値段も高くなりました(笑)。」
Kさん「カリニャンで作ったクラシックなワインでしたね。マスキューさん大好きなワイン(笑)。」
家内「う~ん。香りが濃い(笑)。重くて甘い香り。」
Kさん「エキゾチックな…、ニッキ…、スパイスの香り。凝縮してるなぁ(笑)。大きさ感じますね(笑)。」
私「あっ!甘くて大きいけど、2019年のラゼロールとはスタイルが違いますね。」
家内「2019年よりヘビーで甘い。」
Kさん「カリニャン、カリニャンしていない。まだ閉じてる?でも渋かったり飲みにくい訳じゃないんですよね?」
家内「全房発酵して短い醸し、そして上澄みだけで作ってるにしては濃い(笑)。でも、作りは同じはず。」
私「うんうん。基本同じなんだけど…、葡萄の作柄の性かも?」
家内「甘さがグルナッシュ的なんだよね。」
Kさん「2019年より醸しが長いのかな?」
私「同じレイモン・ジュリアンの2019年の
ル・グランパンシャンに似てる(笑)。あれはセパージュは違うけど醸しがラゼロールの倍の二週間でしたよね。」
家内「2020年のラゼロールはまだ若いのかも。カリニャン特有の赤さがまだ出てない。」
Kさん「旨味の酸味はたっぷりあるんだけど、開けたては単純に感じる。とても飲みやすいのも要注意(笑)。でも良いワインなのは確かなんだけど…。」
私「2019年はカリニャンのスモモの香りが支配的で明瞭でしたが、2020年の開けたてはそうではありませんね。ちょっと時間がかかりそう。」
家内「2020年は収穫が早かったから出来上がるワインもイレギュラーなのかな?
スタイルの違いが想定外(笑)。」
私「御し難いヴィンテージだったのかも(笑)?」
続く
昨日の続きです(笑)。
家内「このラゼロール2020年、カリニャンらしくないんだよね。グルナッシュ・ブレンドなんだよね(笑)。」
私「丸一日たっても昨日とあまり変わらないけど(笑)、タンニンに質感が出てきて滑らかになっている。濃さがさらに増したよう。」
家内「確かに大きい(笑)。巨大(笑)。でもこれってラゼロールっぽくないんだよね。」
私「スモモみたいな香りが中に感じられる。きっと明日には赤いスモモの香りが増すはず!勘だけど(笑)。」
家内「ワインとしての訴求力はある。2019年と同じ作りならば、よほど葡萄の量が少なくしかも上手く成熟・凝縮したとしか思えない。あのあっさりした上澄みだけで作ってこれ程の凝縮感・重さが出たとしたら、私の想定外(笑)。」
私「生産者のレイモン・ジュリアンも想定外だったかもね(笑)。」
そして翌日
私「スモモ出たよ(笑)!」
家内「あっ!カリニャン(笑)。」
私「2020年って良し悪しを簡単に判断出来ないね(笑)。」
家内「うんうん。生産者や地域でバラツキが実際に多い。」
私「あと、簡単に手の内は明かさない(笑)。ワインを硬く感じる事が多い作柄だよね。」
家内「異常に収穫が早かったからリンゴ酸が多い年だよね。」
私「あと、酒石酸も多いからね。ちょっと苦く感じる。」
家内「このワイン飲んで最初ちょっと苦く感じたのは酒石酸なんだね。」
私「酒石酸の苦味ってティスティングで判断するの難しいんだよね。ドイツ・ワインなら酒石酸に注意してティスティングするから見落とさないけど、赤は難しいよね。」
家内「そうそう。最近の赤ワインはマロラクティックコントロールしたりするから余計だよね(笑)。」
私「レイモン・ジュリアンは基本余計なことしないから、判断の物差しとしてはよいね。後でインポーターさんに分析表を見せて貰おうかな(笑)。」
家内「見せてくれるかな(笑)?」
さらに翌日
私「もしもし、マスキューですけど、2020年のラゼロールv.v.いつもと違ってたよ
(笑)。」
インポーターさん「そうですか。実は私たちまだ飲んでないもので…。どうでした?」
私「一言で言うと濃い。とてもフレンドリーで売れると思うよ(笑)。ヴィンテージの性かな?」
インポーターさん「おそらく…。ちょっと調べてみますね。」
ここで時間がかかると予測(笑)
私「実際数はどのくらい入ったの?2019年と比べてどう?」
インポーターさん「それだったらすぐ解ります(笑)。え~と。あっ!2022年は2019年の1/3しか来てません!」
私「やっぱり全体の収穫量は少ないんだな
。ありがとうございました!」
大体予想通りかな(笑)?
以下2019年の記述
彼の地で300年以上続くヴィニロンの家系。1980年代より元詰めを始め、ドメーヌ名はシャトー・ミロス。フランス革命後から続く生粋のヴィニロンですね。約20ヘクタールの畑にはシラー7ヘクタール、グルナッシュ・ノワール5.4ヘクタール、カリニャン5ヘクタール、サンソー1.5ヘクタール、アリカント・ブーシェ1.1ヘクタール作付けしています。
この『ラゼロール』は1910年、1944年、1968年植樹の古いカリニャン100%で作った特別なキュヴェ。収穫量はかなり低く25ヘクトリットル。畑の植樹はざっと見たところ1ヘクタール当たり3000本ほどですから1本の葡萄樹からワイン1本くらいの収量かと。
造りはクラシックなマセラシオン・カルボニックによる2週間かけて全房発酵。セメント・タンクで発酵後にプラスチック樹脂性のタンクで14ヶ月熟成して瓶詰め。
フリー・ランだけでなく、プレス果汁を加えることで全体の質感を上げています。この案配は絶妙。明瞭な果実味、旨みとヘビーなタンニンの折り合う様は甘美。腐葉土、なめし革、ベーコン、チョコレートなどの香りにスモモ等の小粒の暖かみのあるベリーの果実が溶け込む。このクラシックは造りこそがカリニャン特有のチャーミングなスモモの果実味を引き出せる!何人かのお客様にティスティングしていただきましたが、
『マスキューさんが好きな味のワインだね(笑)。』
『この味のワイン、試飲会で何度か飲みましたよ(笑)。』
仰る通り!私の大好きな味わいのワインでございます(笑)。土の香りがして、スモモの素朴な果実味・香りは私の大好きなスタイルでございます(笑)。すぐ飲めて凄く美味しゅうございます(笑)。
●『トラムンテ』 2017年 カンティーナ・タリアフィエッロ イタリア カンパーニャ 赤 コスタ・ダマルフィーD.O.P. 750ml 3111円税込み
イタリア・カンパーニャの景勝地で名高いアマルフィ海岸沿いの断崖。その背後の渓谷標高320mの急傾斜地にある畑で有機栽培(認証未取得)で育った地場葡萄で特徴的なワインを作るカンティーナ・タリアフィエッロ。
1990年生まれのラファエレ・タリアフィエロさんによって2015年に設立されたベンチャー的なワイナリー。といっても元々がトラムンテ村に在住し葡萄栽培をしていた農家。自分で唯一無二のワインを作ることを決意し、それを実行したわけです(笑)。どうやら幼少期に共に畑で過ごした祖父の影響を受けたようです。
ティントーレは10月中旬、ピエディロッソは10月中旬~下旬に手摘みで収穫。共に地場品種であり、中にはプレ・フィロキセラの葡萄樹もあるようです。当然100年以上の古樹ですから大木(笑)。
ホームページを覗くととんでもない古樹
が這えてます。ラファエレさんに向かって右下に樹齢200年はあろうかと思われる
大木が(笑)。この地域はフィロキセラが到達しなかったため、古い葡萄樹が残っているようです。300年を超す樹齢の葡萄樹も少なからず残っている地域です。
いつぞやご紹介した 〇ヴィテ・マリラータ 2018年 イ・ボルボーニ イタリア 白 カンパーニャ アスプリ-ニオ・ディ・アヴェルサD.O.C これもカンパーニャのワインでしたが、天空に伸びる樹齢350年の葡萄。衝撃的でしたよね(笑)。タリアフィエッロの場合棚仕立てですから天空には伸びず異様に太い(笑)。まあ、梯子をかけて命がけで収穫する必要は無さそうですが(笑)。
選果後除梗・破砕、その後果皮と共にステンレスタンクで12~15日間温度管理しながら野生酵母で発酵。
発酵終了後澱と共に2年間タンクで熟成。基本木樽の影響は排除し葡萄のアロマだけで勝負(笑)。
私「こりゃ凄い。ユニークなグレート・ワイン(笑)。」
Kさん「広がり・余韻、圧巻ですな(笑)。壮麗!」
家内「2017年ヴィンテージとは思えない溌剌とした味わいにびっくり(笑)。なんでこんなに溌剌としてるの?」
Kさん「全然古びてないね(笑)。2017年ヴィンテージとは思えない。この先どれ程持つの(笑)?」
私「もちろんとても美味しいのですが、経験したことのない味わい。」
家内「特に香りが独特(笑)。なめし革のような熟成香りにとてもユニークな香木のような香り。」
Kさん「エキゾチックですよね。果実はチェリーかな。赤、黒…。」
私「口の中に入れると少し粉っぽく…、アリアニコに似てなくもないが違う。」
Kさん「液体自体はとてもミネラリー。いかにも鉱物っぽく硬質。」
私「透明感があり研ぎ澄まされている。しかも計り知れないほど複雑。まあ、開けてすぐには解らないけど(笑)。」
家内「この香木のような香り…、なんだろう?気になる。う~ん。お祖母ちゃんが作った『きゃらぶき』の香り(笑)。」
私「柏餅の柏の葉?アーティチョーク?ニッキぽくもあるかな(笑)?あとバルサミコっぽさもある。」
Kさん「『ティントーレ』と『ピエディロッソ』でしたっけ。似たキャラクターなのかな(笑)?それにしても底知れない。トマトには合いそうなんだけど(笑)。」
家内「解った!『ガリオッポ』!」
私「月桂樹かな?」
以上5本!
当日サプライズで増えるかも(笑)?
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Apr 01, 2024 by
weblogland |
昨日、一昨日は暖かで暑いくらいでした。一気に春本番(笑)。ワインも飲みたくなるかな?
まずはデイリーな赤からスタートです!
●
ドミニオ・エスピナル・ティント 2022年 ボデガス・カスターニョ スペイン イエクラD.O.赤 750ml 1037円税込み
「マスキューさん!いきなり赤からスタートですか(笑)?意図ありあり(笑)?」
「マスキューさん、このカスターニョのワインってよく試飲会で出ますよね(笑)。」私「はい!これはカスターニョの一番下のラインナップです。樽を使わないスタンダードのアイテムです。実は、レストランナドデテーブル・ワインとして使われています。マスキューでは店頭では販売しておりませんが、ロングセラーとなっております(笑)。」
「どれどれ…。おっ、飲みやすいね(笑)。」
「スイスイ行ける(笑)。」
「モナストレルでしたっけ?」
家内「元々はヘビーな品種なのですが、カスターニョはより飲みやすく作って成功しました。」
私「飲みやすさで言えばカスターニョのラインナップではこれが一番飲みやすいです。昔のモナストレルって20年以上経っても固かった(笑)。」
「この上にヘクラと言うワインありましたよね。あれはコレよりずっと濃いですけど、飲みやすい。」
私「ヘクラがアメリカで当たってカスターニョは躍進しました(笑)。」
「このワイン確かに軽くて飲みやすいけど水っぽい訳じゃない。ちゃんとワインしてる(笑)。」
「そりゃハモン・セラーノに合わせるには無理があるけど(笑)、普通の食卓なら全然問題ない。」
「ちょっと冷やして飲むには良いね。今日みたいな陽気には最適(笑)。」
「アウトドアでも活躍しそう(笑)。バーベキューしながらプラコップで飲むには遠慮ない(笑)。ちょっと冷やして良し(笑)。」
「確かに軽いけど、ちゃんと旨味があるんだよね(笑)。とてもチャーミングなんだよね(笑)。」
「後味にスパイシーさがあって、それもイイね(笑)。」
「ヴィンテージは何年ですか?」
家内「2022年です。2023年の春以降の出荷ですね。」
「フレッシュ&フルーティーだね(笑)。」
家内「もうすぐ2023年のものが出ます(笑)。」
「赤ワインなんだけど、
白ワイン的な飲み方が出来る?」
私「香りが何々でなんて考えなくてもよい気軽さが身上ですね(笑)。目玉焼き食べながら飲んでも構わないような気安さかな(笑)。」
「なるほど、だから今日のトップバッターなんですね(笑)。」
私「ばれました(笑)。」
〇
ドミニオ・エスピナル・ブランコ 2022年 ボデガス・カスターニョ スペイン 白 イエクラD.O. 750ml スクリュー・キャップ 1037円税込み
「コレが同じラインナップの白ですね(笑)。」
私「はい。これはマカベオ種100%です。」
「マカベオですか?」
家内「カヴァの主要3品種 マカベオ、チャレロ、パリリャーダの一つです。主にワインに厚みを出します。」
私「香りはあまりしません(笑)。柑橘系のニュアンス…、ポワレっぽいかな。」
「さっぱりしてデイリー(笑)。」
「飲みやすい(笑)。素直で癖がないよね(笑)。」
「高級ではないけれど(笑)、デイリーの範疇としては充分条件を満たしてる(笑)。赤・白同様だね(笑)。」
「う~ん。赤と白を比べると白に軍配かな
(笑)。コスパ良し!」
「今開けたてを飲みましたが、丸一日経った方が濃い(笑)。良くなってる!」
家内「持ちが良いのです(笑)。スクリュー・キャップだから冷蔵庫に収まり易い
のも嬉しいです(笑)。」
「たしかに香りはそんなにしないけど、普通に美味しく飲める(笑)。」
「特別感はないんだけど(笑)、ワインがとても自然で邪魔するところがないよね(笑)
。何気ないけど貴重かも。」
「白菜を使った料理に合わせたい。バリエーションも広いはず(笑)!」
「マスキューさん、この白も2022年ヴィンテージですよね。安定した気候なんだろうな。」
私「アレハンブラ宮殿に続く標高の高い台地上でかなり過酷な環境です。寒暖差も大きく我々は住めない(笑)。草木もあまり生えない(笑)。」
家内「風も強いので虫も飛ばされます(笑)。それゆえ逆に有機栽培に移行しやすくもあります(笑)。」
私「この価格で生意気にもヴィーガン認証を取ってます(笑)。」
「マスキューさん!それにしても毎回毎回試飲会ではデイリーなものから極上のものまでよく見つけますよね(笑)。」
家内「最近は特にデイリーなランクのものが大変です。2,000円以下だと余分な添加物が入っていることが多々。マスキューでは基本SO2以外はNGですから。」
「SO2って?」
私「亜硫酸です。これは発酵の過程でも自然に出ますからしょうがない。また、ワインの安定のために少し添加しておく方が我々も安心です。ただし、沢山入れるのはNGです(笑)。」
「へぇー、SO2の量が解りますか?」
私「はい。だいたい10mg/Lの誤差くらいで解りますよ(笑)。」
「どうやって?」
私「意識してティスティングを続けることですね。多量のSO2はワインの味を害しますから。」
家内「SO2以外にもビタミンCやソルビン酸やセルロース、あと様々な補酸がされます。マスキューではそれはダメと言ってもインポーターさんは持ってくる(笑)。
送ってくる。」
私「しかもそれを知らない営業さんがとても多い(笑)。そんなサンプルが5本も来た日には…(笑)。しかも大半は只じゃないんですよ(笑)。」
「飲むんですか?」
家内「泣き泣き(笑)、飲みます。」
〇ラインガウ・リースリング トロッケン
2022年エア ワイングート・クラス
ドイツ ラインガウ 白 Q.b.a. トロッケン 1000ml 1885円税込み スクリュー・キャップ
「コレ、瓶大きいですよね(笑)?」
家内「1リットル入っています。ですからずんぐり(笑)。」
「あ~ん、フレッシュ(笑)!はちはちしてる。若いのかな?」
私「ご名答!2022年ヴィンテージです(笑)
。」
「グラスの底にちょっと泡が出てる。爽やかな味わいとワインの色がシンクロしてる(笑)。ちょっとグリーンも入ってる。」
「爽やかなリースリングって良いなぁ。甘さ加減がイイ(笑)。」
家内「この生産者クラスはとても良い場所に畑を持っています。カビネットを前に飲みましたがラインガウらしい背筋が伸びたもの。あと定番で扱っているソーヴィニヨン・ブランも素晴らしいものです
。」
「マスキューさん、トロッケンって辛口の意味ですよね。フランスみたいに丸っきりの辛口じゃないけど、沢山の酸味があるから塩梅良く感じますよね。」
「そうそう。丸っきりの辛口に仕上げたら口の中が痛くなりそう(笑)。」
私「残糖分は9g/Lくらいで総酸は8g/Lほどです。甘さが目立たない程相ですね。」
「食事しながら飲むワインですね(笑)。」
「凄く飲みやすいのですがアルコール分はいかほどですか?」
私「しっかり12%あります。」
「えー!そんなにあるんだぁ!もっと低いと思ってました(笑)。」
「店長曰くの“折り合いが良い”ですね(笑)。」
私「えへへ(笑)。通常Qbaランクのドイツ・ワインは補残・補糖が認められていますが、このワインはおそらくしていないと思います。」
「なるほど、とても自然で美味しいからですね(笑)?」
私「そーなんです(笑)。簡単に解るでしょ
(笑)。」
「ドイツのQbaのカッツやリープフラウミルヒなんか甘いだけだもんな。あとナーエのブルーボトル(笑)。沢山飲んだなぁ。」
「そうそう(笑)。今はもう誰も~。」
私「ピー!(笑)」
「やはりラインガウやモーゼルのリースリングって良いなぁ。果実味がしっかり感じられる。」
私「白い花、レモン、ライム、桃…。リースリングの特徴の灯油のような特徴的な香りもしますが、リンゴ酸で上手くマスキングされてます。」
「店長!ペトロール香ですね(笑)。」
家内「総酸が10g越えてくるとペトロール香はほとんど感じなくなります(笑)。」
私「そうなるとガチガチのスパルタンなリースリングになります(笑)。飲み頃になるには何十年もかかります(笑)。アウスレーゼ・クラスになると桃の香がネクタリンみたいになり高貴になります(笑)。」
「そうなんだよね。リースリングって高貴品種なんだよね。コレって高貴とは言えないけど(笑)、その血統は感じる。」
「やはりリースリングはモーゼルやラインガウだよね。」
「普通の食事に合わせるんだから高貴じゃなくても良し(笑)!」
「焼き鳥のネギ間!塩とレモンをたっぷり振れば無敵(笑)!」
家内「私ネギ塩に凝っておりまして(笑)、刻んだネギをオリーブ油や胡麻油をかけただけですが(笑)。これを作り置くととてもユーシフル(笑)。このワインのためのようなモノです(笑)。」
「あ~!私ネギ好き(笑)!」
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Mar 23, 2024 by
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今月末3月29日(金)、30日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
お時間はいつものように29日は17~20時、30日は11~20時となっております。
まずはデイリーな赤、白からスタートです!
●
ドミニオ・エスピナル・ティント 2022年 ボデガス・カスターニョ スペイン イエクラD.O.赤 750ml 1037円税込み
1950年にラモン・カスターニョが創業、協同組合に葡萄を売る栽培農家として始まりましたが、1980年に入ってから自社瓶詰を行うようになりました。このボデガが世に知られるようになったのは2001年にロバート・パーカーに取り上げられ、そのコストパフォーマンスを絶賛されてからです。マスキューは以前から扱っていましたが、有名になってからここしばらくご無沙汰していました(笑)。(特にここのヘクラを覚えているお客様もおられるのでは?)
今やイエクラで最大のボデガとなったカスターニョ。イエクラD.O.の総栽培面積6000ヘクタールのうち、自社畑と契約畑で1500ヘクタールを占めます。年間降雨量が250?300mmしかない為、広い農地を必要とする乾燥農法をしていますが、それにしても巨大なボデガです。畑は痩せた石灰岩質の土壌で標高は700mと高く、寒暖差の大きな大陸性気候です。冬は最低?7℃夏は最高42℃の酷暑となります。一日の気温差も20度以上あります。厳しい環境から自然と収穫量は少なく制限されます。雑草もほとんど生えませんから自然に低農薬で栽培が可能です(笑)。良い葡萄栽培が可能な地ですが、人が生活するには限界に近い環境です。
このワイン、モナストレル85%、シラー15%でつくられ、木樽に一ヶ月だけ熟成されます。このためタンニンが柔らかく、非常に飲みやすく仕上がっています。彼の地では、葡萄果汁をいかに濃くすることではなく、いかに飲みやすくするかが課題なのですね。
あとスペインワインに有りがちな荒っぽさや雑味がありません。
最初のむとイエクラらしからぬ飲み易さ、??一瞬らしからぬ舌触りに「こんなだったっけ?」。でも時間の経過とともにモナストレルらしいベリーのしっとりとしたニュアンスが出てきます。スクリューキャップを閉めて翌日再び飲むと、しっかりした飲み応えを感じます。この価格帯では有り得ない構造の良さです。
うーん。
本物の良さがあります。馬鹿にできない高品質なのです。
〇
ドミニオ・エスピナル・ブランコ 2022年 ボデガス・カスターニョ スペイン 白 イエクラD.O. 750ml スクリュー・キャップ 1037円税込み
この
白ワイン、カスターニョのエントリー・アイテム。マカベオ種100%で作ったもの。マカベオは主にブレンド用の品種。カヴァの主要品種がチャレロ・パリリャーダ・マカベオのブレンドとなっています。芳香性の品種ではありませんが、ふくよかでカヴァのボディーを支える重要な品種です。
このワイン、味わいはリンゴやポワレなどの柑橘類のフレッシュなもの。程好く薄くて軽い。この水っぽく感じない程好い薄さが信条(笑)。バランスが崩れることなく、何時飲んでもフレンドリー。これってかなり貴重です(笑)。
〇
ラインガウ・リースリング トロッケン
2022年エア ワイングート・クラス
ドイツ ラインガウ 白 Q.b.a. トロッケン 1000ml 1885円税込み スクリュー・キャップ
このワイングート・クラス、現当主アティアスの曾祖父が1850年に畑を所有したことから始まります。
所有する畑は著名なマルコブルンに平行したジーゲルスベルグに1ヘクタール、エルバッハの集落の背後の1級畑シュタインモルゲン0.5ヘクタール、ライン河に注ぐ支流カイゼルボッシュ川に沿うミッシェルマルク3.5ヘクタール。
マスキューの定番としてソーヴィニヨン・ブランに次いで今回はお手頃なリースリング1Lの登場です(笑)。
クラスのラインナップで一番お手頃なアイテム。ただ、ベーシックなアイテムとは思えない質の良さ。使用している葡萄の良さを感じます。
アルコール分は12%としっかりあり、それもとても自然な印象。Q.b.aクラスのワインだと補糖・補酸が認められていますが、加えた印象はありません。総酸は1L中7g以上あり、残糖分約9g/1Lとの折り合いが良く甘過ぎず辛すぎないスタイル。アルザスのドライなリースリングに似ていますね(笑)。
皆さん!
よくラインガウやモーゼルのリースリングは高貴と言われますが、それは白桃のニュアンスがあるもの。それが等級が上がりシュペートレーゼやアウスレーゼ以上になるとネクタリンのような凝縮した果実味になり絢爛豪華な有り様になります。と私は勝手に思っております(笑)。この1Lのお買い得リースリングには桃のニュアンスがあり、その血統を感じます。
開けたては若干のペトロール香がしますが、白い花、レモン、リンゴ、グレープフルーツのリースリングらしい香りがしっかりあります。基本ラインガウらしいガッチリしたワインですから揺らぎません。この点明らかにモーゼルとは違いますね(笑)。そしてペトロール香を感じなくなる頃に白桃のニュアンスが頭を持ち上げて来ます。血統の良さを感じます。
とは言え出すぎたスタイルではなく汎用性を感じるユーシフルなものですから、酢飯や和食に相性が良い。特に砂糖や味醂を使った料理にはバッチリ(笑)。
数少ないお買い得な正統派のリースリングなのでございます(笑)。
◎
『スピリタス』テッレ・マルヴァジア・オレンジ 2022年 カンティーナ・オルソーヤ イタリア アブルッツォ オレンジ・ワイン テッレ・ディ・キェティ I.G.P. 750ml 2734円税込み
ふふふ(笑)。
イタリア・アプルッツォ州のカンティーナ・オルソーニャのオレンジ・ワインが入荷しました!
赤のモンテプルチアーノ・ダブルッツォと白のペコリーノとようやくフル・ラインナップの完成です(笑)。
去年このオレンジ・ワインを試飲してマスキュー試飲会に出すつもりでしたが、あっという間に完売で取り逃がす(笑)。それゆえマスキュー試飲会では赤と白のみのお披露目となりました。今回は抜け目なくこのオレンジ・ワインを確保いたしました。当然3月のマスキュー試飲会にてデビューいたします。まあ、その前からこっそり販売中なのでございます(笑)。
色から言うとオレンジ・ワインというよりはキアレットやチェラスオーロのイメージです(笑)。でも葡萄品種はマルヴァジア…白葡萄です(笑)。確かに白葡萄を皮毎発酵するのがオレンジ・ワインなのですが、どう考えてもロゼ(笑)、しかも黒葡萄使用のロゼとしか思えません。今回のメイクはマルヴァジアらしいオレンジの風味たっぷりで、この点あまり違和感はありませんが、果皮での醸しはたった3日ですから、ちょっと変(笑)。なんでも昔のスタイルとか。でもですね、味わいはぶっ飛ぶ味わい(笑)。すんごく美味しい!
恐るべしオルソーニャなのです(笑)。
ちょっと、分かりやすく補則します(笑)。
前回のメイクではチェリーやプラムの香りが圧倒的で途方に暮れました。どう考えても黒葡萄から作ったとしか思えなかったからです。色々調べるとマルヴァジアは変異が多く黒葡萄のマルヴァジアもあります。グリ色がかったマルヴァジアを使っているのではないかと、勝手に想像納得しておりました。
今回のメイクは前回同様見た目オレンジ(笑)。それゆえ味わいもベリー系の香りが主体と思っておりました。ところがギッチョン(笑)、今回はマルヴァジアらしいオレンジの風味がたっぷり明瞭に感じるもの。もちろんオレンジだけではなくベリー系の赤いニュアンスも感じますが、はっきりとマルヴァジアと認識出来ます。
う~ん。
やはり、オルソーニャは共同組合なのでロットの違いを感じました。畑も違うはず。とは言え基本的な低収量で作り方の規格は同じ。素晴らしい出来映えです。実に美味しい!
カンティーナ・オルソーニャは、アブルッツォ地方にあるコーペラティブで、1964年に設立されました。中部イタリア アブルッツォ州の北部の山間部アペニン山脈に連なる丘陵、マイェッラ国立公園に隣接した何もないど田舎(ごめんなさい。)。畑も傾斜地が多く作業は大変そうです。植樹率は1500本/1ヘクタールですから効率も良くなさそうです。
カンティーナ・オルソーヤは現在、ヨーロッパ最大のオーガニックワイン生産者のひとつで、今年で1400ヘクタール(2023年春には2000ヘクタールになる予定)の畑を持ち、100%有機栽培でワインを作っています。カンティーナ・オルソーヤのワインは、基本オーガニックとヴィーガンの認定を受けています。 さらに、生産量の45%はデメターによるバイオダイナミック認証を取得しています。これって共同組合レベルではあり得ない比率です。通常共同組合ですと、特別に一つ二つの区画でビオ・ディナミのワインを作る程度が常識的な限度であり、基本個人の生産者にビオ・ディナミは親和性の高い農法です。間違うと収穫が無くなる恐れがあります。いきなりベンチャーでビオ・ディナミのワインに挑戦して全てを失って撤退と言う話は
多々あります。それを共同組合レベルで実現することは奇跡的です。
また、サンフランシスコ(米国)で開催された2018年の国際ビオ・ディナミワイン会議では、カンティーナ・オルソーニャが世界最大のデメター認定バイオダイナミックぶどう生産農家として表彰されております。 さらには、このワイナリーは妥協のない魅力的な自然派ワインを作るために、人を大切にし、努力している数少ないワイナリーであります。 女性や子供たちを支援するために様々なプロジェクトにも関わっております。地域と人に根差した確たる意思と優しい意図があるのです。
もともと貧しい彼の地、生産されるワインはほとんど北部のネゴシアンに安く買い取られ、いわば搾取されていた地域。そこで共同組合として結束することで一大奮起したわけです。自然農法はお金を使わない知恵。ビオ・ディナミは貧者の武器(またまたごめんなさい)、でもこれは一面真実。ケチなマスキューとも親和性が高い(笑)。1962年に出版されたレイチェル・カールソンの『沈黙の春』は世界の自然農法潮流の始点。この共同組合の在り方と時間的にも重なりますね。生き残るための自然農法が進化した奇跡的な共同組合と言えます。
●
ボナルダ 2019年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 赤 オルトレポ・パヴェーゼD.O.C. 750ml 2734円税込み
タンニンたっぷりの典型的なボナルダでございます(笑)。
マスキューの裏ティスティングの模様です(笑)。
家内「うわっ!凄いタンニン!典型的なボナルダだぁ(笑)。」
Kさん「これは手強いですね(笑)。こんなに渋いワインが今時あるんですね(笑)。しかも濁りがない。秀逸!」
私「プリミティブですよね。やはりボナルダはタンニン量で勝負(笑)!」
家内「とにかくタンニンが多量なんだけど
、それを逆手にもって飲ませる(笑)。カベルネ・フランにこんなワインあるよね(笑)。」
私「タンニンが訴求力ではあるんだけど…
、ワインとしての元々の良さがある。このタンニン確かに収斂性もあるけど、嫌ではないんだよね。旨く感じる(笑)。」
Kさん「ワインとしてのまとまりはあるんだよね。『俺はこのスタイルなんだ!』ってね(笑)。余韻も凄いし(笑)。堂々としてる。オルトレポ・パヴェーゼって割りと洗練されているワインが多いんだけど(笑)、これは意表を突いてますな(笑)。」
家内「このワイン樽熟成しないスタイル。このタンニンはすべて葡萄由来(笑)。スパイシーだし、ミネラルもたっぷり、甘さもしっかり。自然な葡萄だけで勝負してる感じ(笑)。」
私「葡萄の野性味はあるんだけど、雑に作ったのとは違うんだよね。タンニンに深さも伴っている。変に飲みやすくしていない(笑)。」
家内「木樽熟成はしていないけど、しっかり寝かせているよね。ちゃんと時間をかけている。」
Kさん「土臭さ、後味に豆っぽさ。ビオ系なんだろうけど、ビオ・ビオしていない(笑)。心地良い(笑)。」
私「ちょっとベーコンみたいなニュアンスもあるし…、果実味ははっきりはしていないけどカシスやプラム系の…。まだ、ちょっとくらいかな。」
Kさん「農家の薄暗い暖炉の灯り。生サラミなんかを足つきの台の上で切ってこのワインを飲む…。ソファーにはラベルの猫が寝そべっている。そんな光景が目に浮かぶ(笑)!」
インポーターさん資料より
土地、葡萄、家族への愛情が育むナチュラルワイン 「マルティルデ」は、ミラノから南に約60km、ピアチェンツァに程近いロンバルディア州南端、ロヴェスカーラの標高200mの小高い丘の頂に処を構えています。ピエモンテ、リグーリア、エミリア・ロマーニャと州境を接するこの地域はオルトレポ・パヴェーゼの生産地域で、古い文書にこの地で西暦1100年頃からぶどう栽培とワイン造りが行われていたとの記録が残っています。「マルティルデ」はこの地に17ヘクタールの地所を所有し、そのうち15ヘクタールに土着品種のクロアティーナを始めバルベーラ、マルヴァジアなど様々なぶどうが植えられています。ミラノのIBMに勤め、ワインとは全く無縁の仕事をしていたレイモンドとアントネッラのロンバルディ夫妻が
ロヴェスカーラの美しい風土と古いぶどう畑が広がるマルティルデの地所に強く惹かれ、ミラノからこの地に移り住んだのは今から30年ほど前。ワイン造りに関する知識も経験も皆無だった2人は栽培と醸造について一から学び、1991年にファースト・ヴィンテージがリリースされました。スタート当初レイモンドはIBMでの仕事を続けており、平日はロヴェスカーラとミラノを往復する生活を1997年まで続けました。 、畑 彼らはぶどうの栽培には当初から有機農法を取り入れ、さらに ロンバルディアを中心に活躍する腕利きのエノロゴ、ジュゼッペ・ザッティをパートナーに迎え、現在では素晴らしいナチュラル・ワインの造り手として確固たる地位を築いています。マルティルデの畑はいずれも古くからある畑で、一部
の畑には樹齢数十年の古樹が残っていますが、彼らは樹勢の落ちた古樹は植え替えを進めており、植え替えの済んだ畑では樹齢3~14年の樹が1ヘクタール当たり5000本の密度で植えられています。 樹は全てギュイヨに仕立てられ、剪定によって果実は1本当たり10房以下に抑えられます。土壌は粘土質が主体で少量の石灰質が交じり、果実味豊かな赤やはつらつとしたミネラル感を持った
白ワインを産み出します。土壌の構成は畑ごとに微妙に異なり、ぶどうの味わいに変化をもたらします。植物の適度な競合と低収量によって土壌の安定と肥沃さを維持するため、1993年以降畑の下草を定期的に刈り込む作業を行っています。 また畑への施肥はそれぞれの畑の状態、すなわち土壌の養分構成や前年の収穫量や作柄に基づき
、堆肥などの有機肥料が必要最低限施されます。病害への対策も同様に制限され、可能な限り好ましい気象条件の時に天然由来の環境への影響の少ない薬剤を必要最低限使用します。農薬や合成除草剤は一切用いません。 、ぶどう 彼らのぶどうの中で最も重要なものは、黒ぶどうではクロアティーナです。「ボナルダ・ディ・ロヴェスカーラ」とも呼ばれるこのぶどうは古くから栽培され、その卓越した品質には定評があります。彼らもこのぶどうには特別な思い入れがあります。また最近では、適度な酸を持ち熟成に向いたバルベーラにも力を入れています。一方白ぶどうはマルヴァジアがメインです。1993年、彼らは古い畑に初めてマルヴァジア・ディ・カンディアのクローンを植えました。現在、これは彼らの最も重要なぶどう
の一つになっています。このぶどうからは2つの異なるタイプのワイン – フレッシュなタイプと、約6ヶ月のマセレーションを行ったいわゆる「オレンジ・ワイン」 – が造られます。ぶどうはすべて自社栽培のもののみを使用し、買いぶどうは一切使用しません。収穫が近づくと、彼らは頭をからっぽにして畑の隅々まで歩き回り、ぶどうの風味(甘味、渋味、柔らかさなど)を徹底的にチェックします。この食味による確認と並行して糖度、酸度、phなどの分析も行われ、最適と判断された時点で手早く収穫が行われます。これらの作業は秋の気候の変わり目までに終わらせなければならないため、常に時間との戦いとなります。ぶどうは全て手摘みによる収穫後直ちにセラーへと運ばれ、圧搾が行われます。発酵は赤も白も全てステ
ンレスタンクで行います。
発酵を安定させるために発酵の前後でSO2を加える生産者が多いのですが、彼らは果汁の状態が良ければ発酵の前にSO2を加えません。発酵終了後に法律で認められた量よりはるかに少ない量を添加するだけです。そのため彼らのワインはSO2の含有量が低く、「飲んでも頭が痛くならないワイン」は彼らの自慢です。発酵後
白ワインはそのまま瓶詰めまでタンクで熟成させます。 赤ワインはマロラクティック発酵を行い、熟成のために樽へと移されます。彼らはワインによって2500リットルの大樽と225リットルのバリックを使い分けています。バリックで熟成させたものにはバニラやコーヒー、スパイスのフレーバーが備わります。赤ワインは瓶詰めの前に卵白とゼラチンで清澄を行います。 、 彼らのワインにはすべて彼らの家族
– 一緒に暮らす犬、猫、馬たちの名前が付けられ、アントネッラによって描かれた可愛らしいラベルが貼られ、ワインを味わう人々を和ませます。有機ぶどうから造られたワインはいずれも果実本来の風味にあふれ、飲む人に強い印象を与えます。ロヴェスカーラの地、そこから産まれるぶどう、そして家族たちへ限りない愛情をそそぐアントネッラとレイモンドの想いが詰まったマルティルデのワインを是非味わって下さい。
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『ザッフォ』クロアチーナ 2017年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 赤 プロヴィンチャ・ディ・パヴィアI.G.T. 750ml 3394円税込み
家内「え~と、これはクロアチーナ100%のマルティルデの最上級キュヴェ。」
私「クロアチーナってボナルダのシノニムだよね?」
家内「そーだよね。でもマルチルデは分けて呼んでいる。何故かは飲んでのお楽しみかな(笑)?」
家内「『ボナルダ』2019年は木樽は使いませんが、この『ザッフォ』2017年は2500リットルのフレンチ・オークの大樽で2年以上熟成させてから瓶詰めしたもの。一番良い区画のボナルダで特に出来の良い年だけ作る特別なワイン。」
私「あ~!何コレ!グレート・ワインだよ(笑)!いきなりトップ・ギアだぁ(笑)。」
Kさん「凄いですな!『ボナルダ』2019年とは別物ですね(笑)。同じ品種と言われると騙されてるような…(笑)。ボナルダ詐偽(笑)。」
家内「同じ品種とは思えない!普通の人が実は王様だったような(笑)…。」
私「どう考えても別物だよね(笑)。だってコレ、洗練されたグレート・ワインだよ(笑)。」
家内「あえて共通点を探せば、後味に豆っぽさがあることくらい(笑)。」
私「酵母が同じなのかな?」
Kさん「う~ん。確かに頂点にあるワインですな。言葉を失う。」
家内「ボナルダを長く熟成させるとこうなる?ボナルダ→クロアチーナ?そんなイメージかな(笑)。」
私「ともにとんでもない量のタンニン量だけど、『ザッフォ』の方は渦巻いている。凄い求心力。渦の底の深いこと!」
Kさん「とても甘くて、旨くて、古くなくて、綺麗で、高貴で…。」
私「樽のニュアンスは全然感じられない。とてもニュートラル。ワイン自体のパワーは恐るべし。かといって乱雑さ、乱暴さは微塵もない。え~と、アルコール分は…、15%!」
Kさん「そんな高いアルコール分と思えない。折り合いが良い…、折り合いのつけ方が高度。余韻がいつまでも続く。」
私「もっと時間が経つと果実が溢れんばかりになりそう。今、ワインとしては飲み頃の入口。この状態は長く続きそう。」
家内「バローロの大物に通じますよね(笑)。ネッビオーロみたいな小粒の赤いプラムやベリーの香りがする。」
Kさん「ネッビオーロ…、高貴品種に連なるとは!ボナルダ、クロアチーナ恐るべし(笑)!」
家内「解った!マスキューの取り扱いアイテムだった『カプレンガ』ってネッビオーロとボナルダの半々のブレンドだったよね。」
私「ガッティナラのアンツィヴィーノのワインだよね?」
家内「そう!『カプレンガ』ってネッビオーロが50%なんだけど、とてもネッビオーロらしい。ということはボナルダはネッビオーロ的な品種なんだ!」
私「なるほどね(笑)!座布団1枚!」
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