今月1月30(17時~20時30分)、31日(11時~20時30分)のマスキュー店内試飲会のラインナップ決まりました!
今月は月末ですから、日数の余裕があるので楽だと思っていましたが、とんでもない(笑)。もちろん候補は幾つかあったのですが、次々脱落(笑)。
なかなかワインが決まらず焦りました。
そんなこんなでテーマはボルドーとブルゴーニュ!ローヌが1本混じりますが(笑)。
まずは飲んでビックリのハイ・コストパフォーマンスのボルドー赤からスタートです。
●シャトー ラモット・デュブール 2010年 フランス 赤 ボルドーA.C.750ml 1071円税別
このシャトー、アントゥル・ドゥ・メールの中心ラドゥー村にあります。白のA.C.オー・ベナージュのあるところです。セパンジューはメルロ55%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、カベルネ・フラン15%。
しっかりしたタンニンのクラシックなボルドーA.C.ワインです。
初めてテイスティングした時は絶対に右岸のワインだと太鼓判を押しました(笑)。アントゥル・ドゥ・メールらしからぬ質実なタンニンのワインなのです。抜詮後しばらく経つとブールのようなハイビスカスのニュアンスが程よく出て、今度はブールのワインかと間違えました(笑)。
軟弱な赤ワインしかアントゥル・ドゥ・メールでは生産されていないという先入観は間違いでした。
次はひさーしぶりのグラーブの赤。まだちょっと若いかな?
●シャトー レ・ペルリーグ2013年 フランス ボルドー 赤 グラーブA.C.750ml 1556円税別
久しぶりのグラーブの入荷です(笑)!
グラーブの赤ワインは軽やかで飲みやすい。でも高いのでケチなマスキューではご無沙汰でした(笑)。今どき2000円以下のグラーブってあまりみません。従って今回許せる価格での登場です(笑)。
軽やかなのですが、タンニン量が豊富で強いパラドクス。いかにも古典的なグラーブです(笑)。まだヴィンテージが若い性かも知れませんが、木樽のニュアンスがあります。でも、実際は木樽を使っていません。非除梗かもしれませんね。
そして、お待ちかねのブルゴーニュ。このアペラシオン知ってました?
●ブルゴーニュ コート・ドーセール 2010年 ドメーヌ グラン・ロシェ フランス ブルゴーニュ 赤 ブルゴーニュ コート・ドーセールA.C.750ml 2213円税別
いまでは最北のブルゴーニュとなったこの地、イランシーやサンブリの産地と言えばピンとくるかな(笑)。地図を見るとブルゴーニュと言うよりロワールに断然近い(笑)。
ドメーヌ グラン・ロシェはマスキューの定番サン・ブリの生産者です。とても良いワインを造る生産者です。ただし寒さの厳しい産地ですので、ワインに作柄の影響がはっきり出ます。
この赤ワインはピノ・ノワール100%。2010年ヴィンテージらしく酸に負けないボリューム感、甘さがあります。良い作柄のオート・コートを彷彿します。艶やかで美しい果実味は今風ではありますが、好感の持てるスタイル。ブルゴーニュらしい味わいの赤ワインとするとコストパフォーマンスは高いですね(笑)。
テーマ外れなのですが(笑)、良いシラーを見つけると止まりません(笑)。マスキューの我が儘です。
●クローズ・エルミタージュ 『レ・ザマンディエ』2012年 ドメーヌ・デュ・ミュリネ フランス ローヌ 赤 クローズ・エルミタージュA.C. 750ml 2914円税別
『せめてクローズ・エルミタージュはこうあって欲しい!シラーなんだからシラーらしくあって欲しい!』
とお嘆きの貴兄に朗報です!
出来上がりは今風ではありますが、シラーの良さが伝わる佳品。
シラーらしいブラックベリーの香りが先行しラズベリーの味わいがじんわり広がり。皮やタバコ・腐葉土などの官能的なニュアンスと、折り重なるようなタンニンは質の高さの証。全体にバランスが良く、無理にアルコール分を上げていない点秀逸。あと熟成に木樽は使っていないところに誤魔化しがありません。
低収量、歩留まりにこだわらない造り。繊細なハードワークが伝わってきます。
さて、今回は白2本が最後に登場です。何故って?
飲んでみてください(笑)。
◯シャトー リクーニュ ブラン 2010年 フランス 白 ボルドーA.C. 750ml 1572円税別
マスキュー定番のボルドー老舗ネゴシアン ミラード社が古くから所有するシャトー・ルクーニュ。ラランド・ポムロールとフロンサックの隣接地にあります。
この白ワインはソーヴィニヨン・ブランにセミヨンをアッサンブラージュしたもの。セミヨンが入ることで厚みが増し、フレッシュでありながら飲み応えがある堂々とした出来映え。
トリはこれ(笑)。久しぶりにシャルドネで感激しました!
◯ヴィレ・クレッセ『テロワール・ド・クレッセ』2012年 ドメーヌ・デ・ギャンディス フランス ブルゴーニュ 白 750ml 2414円 税別
今やブルゴーニュの括りのヴィレ・クレッセ(笑)。文句を言う訳でありません(笑)。ふっくらしたトロピカルなシャルドネのお買い得産地として注目を集めましたが、最近はちょっと高い。そしてちょっと緩い(笑)。
まあ、ブルゴーニュとしては暖かい産地なのでしょうがないと諦めていましたが、心に響くワインがありました!
シャルドネらしい果実味は、緻密で多量の酸と凝縮された濃密な粘性との間に見事な正三角錐の底面をなし、その頂点にあるのは完璧な旨さのみ!
トロッとした濃密な液体に詰まった果実味は衝撃的です!しかも品が良い。
モンラッシェっぽいなんて言ったら言い過ぎですね(笑)。でも、かなり上等なブルゴーニュ・ワインに匹敵します。
数が少ないのでお一人様1杯にてお願いいたします!
皆様のご来店お待ちしております。
Written on 2015 01 25
桝久 試飲会のラインナップ決まりました!201501
Jan 25, 2015 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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テイスティングって難しいですね
Jan 25, 2015 by weblogland |うーん。
テイスティングって難しいですね。
美味しい不味いは誰しも解るところです。でも、どんな造り方をしているか復元するのは難しいですね。
正直言ってセパージュはどうでも良いのです(笑)。
1本の葡萄樹からジュースをどれだけ得ているか?
どんな造りをしているか?(醗酵温度や醸しの期間。どんな技術を使っているか?タンクの種類や熟成法は?)
SO2などの農薬をどのタイミングでどれほど使っているか?
作柄・気候の影響はどうか?
保存状態はどうか?
抜詮後の変化、そしてその生命力と熟成能力は?
一番大事なのはそれがマスキューで売れるか(笑)?
でもですね一般受けするワインばかり選ぶのは癪ですから(笑)、ついついマニアックな好みのワインを選んだりしてしまいます(笑)。
「このワインは絶対に売れないよ(笑)!」
「でも、私は好きだから試飲会に出~す!」
さあ、ここで問題です。この『私』は誰でしょう(笑)?
テイスティングって難しいですね。
美味しい不味いは誰しも解るところです。でも、どんな造り方をしているか復元するのは難しいですね。
正直言ってセパージュはどうでも良いのです(笑)。
1本の葡萄樹からジュースをどれだけ得ているか?
どんな造りをしているか?(醗酵温度や醸しの期間。どんな技術を使っているか?タンクの種類や熟成法は?)
SO2などの農薬をどのタイミングでどれほど使っているか?
作柄・気候の影響はどうか?
保存状態はどうか?
抜詮後の変化、そしてその生命力と熟成能力は?
一番大事なのはそれがマスキューで売れるか(笑)?
でもですね一般受けするワインばかり選ぶのは癪ですから(笑)、ついついマニアックな好みのワインを選んだりしてしまいます(笑)。
「このワインは絶対に売れないよ(笑)!」
「でも、私は好きだから試飲会に出~す!」
さあ、ここで問題です。この『私』は誰でしょう(笑)?
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