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桝久 試飲会リポート 前半
Oct 31, 2022 by weblogland |昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!
〇ヴィオニエ レゼルバ 2021年 ヴィーニャ・ファルレニア チリ エルキ・ヴァレー 白 750ml 1320円税込み スクリュー・キャップ
「マスキューさん!チリ・ワインなんて扱ってるんですか(笑)?」
私「いきなり鋭い(笑)!まあ、これならば皆さんにご紹介出来るかと。大量に出回っているセントラル・ヴァレーではなく
エルキ・ヴァレーのワインです。最北端の産地です。」
「え~と。チリは南半球だから最北端は暖かいのかな?」
私「(ニヤリ)、まっ、まっ、どうぞお試しくださいませ。」
「おー、ふくよかで飲みやすい(笑)。」
「これ、グビグビ行っちゃうよ(笑)。甘いけど砂糖の甘さじゃないんだよね。」
「フランスのローヌのヴィオニエとは違うよね。このヴィオニエは毎日飲める(笑)
。」
「ローヌのヴィオニエは毎日飲めない(笑)。値段は高いし、飲むのに体力が必要(笑)。」
私「コート・ロティーやコンドリューのヴィオニエとは違いますね(笑)。高貴なメロンっぽさがあまりしませんね。明日になるとちょっとセロリとメロンを足したようなニュアンスは出ますが。」
「南フランスのヴィオニエなんかコテコテ
。アルコール分も高いし、糖分も残る。
これ涼しげで重くなくて良い(笑)。こんなヴィオニエあってもイイね(笑)。」
「このヴィオニエ、濡れ煎餅みたいな感じがする(笑)。」
私「ちょっと酵母っぽいですよね(笑)。麹っぽさありますよね(笑)。」
「和食にも合うかな(笑)。」
「バターっぽさもあるしね(笑)。」
「ちゃんと凝縮感もあるんだけど押しつけがましくない。フレンドリー(笑)。ちょくちょく飲んでいたいな(笑)。」
家内「このヴィオニエはアルコール分が12.5%です。ヴィオエとしては抑えめですよね(笑)。」
「なるほど!何となく解って来たぞ(笑)!
これだけで飲んでもオッケーなワインだね。特徴はあるんだけど癖が無い。」
「ヴィオニエって難しい品種ですよね。凝縮しやすいけれど、癖も出やすい。南フランスなんか暖かいからヴィオニエには向いているとは思うんだけど簡単には行かないよね(笑)。」
私「ちょっと特殊なテロワールを感じるヴィオニエですよね。このエルキ・ヴァレーは南緯30度を割り込む程の低緯度。南回帰線に近い。みなみに北回帰線はアフリカ大陸の北側モロッコ辺りです。」
「へぇー、ワイン出来ないじゃん(笑)。」
「高台にちょっとだけワイン産地はあるけれど、フランス植民地支配の名残みたいなものかな(笑)。」
「アタカマ砂漠に近い(笑)!」
私「良くご存知で!」
「そうするとチリのこのエルキ・ヴァレーってかなり特殊ですね。新しいD.O.みたいですけど…。知らなかった(笑)。」
「店長!ラベルにD.O.表記無いですよ!」
私「そーなんです(笑)。広域のD.O.コキンボのサブ・ゾーンとして2010年代に入ってから設定されたD.O.のようです。不勉強で知りませんでした(笑)。」
家内「日経の2017年の特集記事ではチリのワイン産地が南緯45度を越えてどんどん南伸していると書いてありますから、まだまだ北側は注目されて無いようです。」
「そうすると南回帰線の南緯25度から50度まで産地が広がる(笑)。そんなワイン産地無いよね(笑)。」
「南緯50度ってパタゴニアですよ!人が生存するのも難しい(笑)。」
家内エルキ・ヴァレーは緯度ほど暑くないようです。標高2,000mの高地まで畑があり、寒暖差は大きいようですが、わりと冷涼。あと水が無いようなので、灌漑が必要なようです。」
私「それゆえ葡萄のハンギング・タイムが長いような。樹上のアパッシメントも行えるようです。面白い産地です。」
〇オレンジ・ワイン ペドロ・ヒメネス レゼルバ 2021年 ビーニャ・ファルレニア チリ 白 エルキ・ヴァレー 750ml 1367円税込み スクリュー・キャップ
「これ、大きくオレンジ・ワインってラベルに書いてますけど、あまり色は濃く無いですね?」
私「発酵の際にジュースだけでなく皮と一緒に発酵させるのがオレンジ・ワインのようです。プリミィティブなものから近代的な設備でしっかり温度管理されたこのようなワインまで幅広いカテゴリーでもあります。」
「マスキューさん!何でペドロ・ヒメネス使うんですか(笑)?」
「もともと蒸留酒のピンガの原料として200年以上前から栽培されていたようです。」
「じゃあ、全く新しいワイン産地と言うわけでもないんだ(笑)。」
家内「そうなんですよ(笑)。チリでも縦に高度差を利用して伸びる産地は珍しい。しかも標高2,000mとは!通例1,000mが栽培限界と言われてますから、絶句します(笑)。かなり特殊です。」
私「ペドロ・ヒメネスは昔の畑のようで標高300mほどなのですが、年間200日くらい朝晩霧が発生率するので平均気温は低いようです。」
「なるほど!だから飲んだ第一印象『酸がある!』んだね(笑)。あまりアロマチックじゃないけど、バランスが取れた良いワイン(笑)。」
「独特の深み、複雑さがあるんだよね(笑)
。」
私「ちょっとキンモクセイっぽくもある。」
「オレンジっぽい。オレンジ・ワインだから(笑)? (大爆笑)」
「日本酒的な飲み方が出来ますね(笑)。何にでも合いそう。ブリなんか行ける気がする。」
家内「みかん食べさせたブリ(笑)!」
家内「昨日マグロの漬け食べながら飲みましたけど、とても美味しかったですよ(笑)。新鮮な生物だったら合います。」
私「おでん(笑)!」
「カラシとも愛称良さそう(笑)。スパイシーですもんね(笑)。」
「甘辛い厚揚げ!」
「大根の酸味とも合いそう(笑)。」
「ワイン自体出汁っぽさがありますよね(笑)。」
家内「八つ橋の皮っぽいニュアンス。」
「日本人には親近感のある味わい。」
「香りというより口の中で感じる味香りですよね。」
「あー!思い出した!酉の市の縁起物の和菓子『キリザンショ』の味わいです。正確には『切山椒』かな?上新粉を砂糖で味付けしたものに刻んだ山椒を混ぜたもの。あれに通じる味わい(笑)!お正月にも食べましたなぁ(笑)。」
私・家内「『切山椒』知りませんでした!
金比羅さんのあるところにあるんですか
?今度食べてみます!」
「マスキューさん!今日のチリ・ワインどちらもリゼルバってラベルに書いてますが、木樽熟成しているのですか?」
私「木樽は使いません。厚さ10cmを越すステンレス・タンクでゆっくり澱を落としてワインが馴染むまで休ませています。」
「はっ、はっあー。すぐに出荷出来るように保存料を入れたりしないんですね(笑)。」
私「ご名答!お詳しい(笑)!」
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さあ、明日明後日とマスキュー試飲会です!
Oct 28, 2022 by weblogland |取らぬ狸の追加分も来ましたし、準備万端(笑)。
家内「今回のドイツの赤なんだけど醸造家が日本人の坂田千枝さんなんだけど、彼女は日本人女性だから注目を集めるのが嫌みたいなんだよね(笑)。」
私「解る!そんな気がしたからホームページでは煽らなかった(笑)。実際にワインを飲んで判断してもらいたいと僕も思う。」
家内「私も日本人だけど、だからと言って持ち上げるのはマスキューのポリシーに反するかな(笑)。」
私「ケチでへそ曲がりなマスキューが選ぶには理由がある!」
そんな訳で、皆さん!
飲んでミソ(笑)。
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ラインナップ並びました(笑)!
Oct 26, 2022 by weblogland |今日私は配達で出たり入ったりしていましたので、家内の力作?でございます(笑)。
今月は全部で5本ですが、なかなかの個性派揃いと、家内共々自画自賛(笑)。
家内「ちょっと足りなくなるかもね?」
私「最初のチリのヴィオニエとペドロ・ヒメネスはクオリティー高いから増やした方がイイかな?」
家内「ドイツの赤2本はぎりぎりセーフかな?」
私「試飲会前に売れたら増やせばイイんじゃない。」
家内「バルバレスコはどう思う?」
私「絶対に足りない(笑)!」
家内「そうなんだよね。もともとの輸入数が少ないスポット入荷だからね…。」
私「試飲会で余っても年内持つくらいの本数が欲しいよね。明日インポーターさんに在庫確認したら?」
こうして取らぬ狸の皮算用をしながらマスキューの夜は更けます(笑)。
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今月10月28日(金)、29日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
Oct 24, 2022 by weblogland |お時間はいつも通り、28日(金)は17~20時、29日(土)は11~20時までとなっております。
まずはチリ・ワインの2連発(笑)!
そして日本人ワインメーカー坂田千枝さんが作るドイツの赤ワイン2連発(笑)!
最後がクラシックなバルバレスコとなります!
〇ヴィオニエ レゼルバ 2021年 ヴィーニャ・ファルレニア チリ エルキ・ヴァレー 白 750ml 1320円税込み スクリュー・キャップ
皆さんエルキ・ヴァレーってご存知ですか(笑)?
チリ・ワインと言えばサンディエゴの南の広大なセントラル・ヴァレーで
沢山作られるカベルネやシャルドネをイメージしますよね(笑)。私がソムリエの資格を取得した16年ほど前はチリ・ワインは気候的には地中海性気候と教本には書いてありました。まあ、セントラル・ヴァレーは冬は寒すぎず夏は暑すぎない海洋性気候だとは思いましたが、地中海性で良いのかしら?と思っておりました(笑)。そもそも北半球のワイン産地は北回帰線の外側に集中しており、南回帰線の内側にも跨がりしかも南緯50度にも伺うチリの葡萄産地とは根本的に違うかと。さらに南極からの冷涼なフンボルト海流とアンデス山脈から吹き下ろす冷気のダブル冷却効果が低緯度での葡萄栽培を可能にする特殊な環境。地中海性というよりはチリ性気候と言うべきかと。まあ、気象学が判断することですか。
話を戻します(笑)。どんどん南北に広がるチリ・ワイン産地。その北端がエルキ・ヴァレーです。しかもここは標高の高い東側に登ることもできますから、バラエティーに富むテロワールが実現します。標高2,000mを越す葡萄畑もございます(笑)。通例ヨーロッパではブドウ栽培は標高1,000mが限度とされていますから、
低標高から高標高まで葡萄栽培が出来るエルキ・ヴァレーの特殊なテロワールともなっております。
ワイナリーの創始者アルド・グラモラは12歳の時イタリアのトレンティーノからチリに移住。第二次世界対戦で戦況が悪化したイタリアから家族で避難移住したわけです。
そして1972年、アルド・グラモラは、結婚してエルキ・ヴァレーへ移住し、地元の蒸留酒ピスコ用の葡萄栽培を開始。チリではピスコ用にペドロ・ヒメネスやモスカテルを200年以上に亘り栽培している歴史があります。
その後故郷イタリアのトレンティーノでワインメーカーに勤めていた年下の従兄弟ジョルジョ・フレサッティが、1995年 観光で彼の元を訪れ、なんと僅か2時間でワイン造りを決意したとか(笑)。早速気候などの調査を開始したそうです(笑)。当時日の出の勢いのセントラル・コーストとは違ったアプローチが彼の地で可能であることを見抜いたようです。慧眼ですね(笑)。そして1998年に、ビーニャ・ファレルニア設立。畑を耕し、葡萄を植え始める。ピスコ工場にタンクを2~3個増設し、ワイン造りを開始。そして2004年本格的なワイナリー建設。ピスコ造りは止め、クオリティとクオンティティ重視のワイン造りに特化。2009年 ジョルジョがワイン会社を辞め、チリに移住。オーナーとしてファレルニアに専念。ジョルジョは故郷から知識
、技術、情熱、そして資金をもたらしたのですね(笑)。今ではワイナリーとして所有する葡萄園は320haに加え長期契約した畑が100haの規模。セントラル・コーストの超大規模ワイナリーほどではありませんが、多様なテロワールを持つエレキ・ヴァレーに特化した戦略は世界的な評価を受けるユニークなワインを生産しています。
このヴィオニエは標高600mの畑『プクラロ』からの葡萄で作られます。樹齢は20〜30年です。除梗後12時間コールドマセラシオンを行なった後、ニューマティックプレスで圧搾します。自然に清澄させた後、温度管理のもとステンレスタンクで発酵させます。プレスが優しいためフリーランジュースのような透明感ある旨味が出ています。マロラクティック発酵はさせませんがマロラクティック発酵を行ったようなまろやかさがあります。そして発酵を止めてから数ヶ月上質な澱と共に寝かせます。量産品ならば力業で安定させてすぐに出荷となりますが(笑)、ここで時間をかけることが大事です(笑)。
明るい緑色を帯びたイエロー、トロピカルフルーツを思わせる甘い香りと同時にレモンやグレープフルーツなどの柑橘系の新鮮な香りも感じられます。ヴィオニエらしいフローラルな風味がありそれに伴う濃度感がありいかにもちゃんとしたヴィオニエ(笑)。さわやかでしっかりした酸を感じさせる余韻があります。なかなか秀逸です。シャトー・グリエやコンドリューのようなメロンっぽくはありませんが、セロリとメロンを混ぜたような青さは独特で心地好い(笑)。
ワイン自体が崩れやすいヴィオニエですが、開けてから何日も美味しいところは
さすが!味わい、余韻のバランスも崩れない優良なワインでございます(笑)。
〇オレンジ・ワイン ペドロ・ヒメネス レゼルバ 2021年 ビーニャ・ファルレニア チリ 白 エルキ・ヴァレー 750ml 1367円税込み スクリュー・キャップ
このペドロ・ヒメネスはもともとピスコ
用のもの。
標高350mに位置する古くからの「ティトン」の畑のペドロ・ヒメネスを使用しています。畑の写真を見てとても興味深かったのは仕立てが高いこと。恐らくグイヨなのでしょうが高さは2mはあります。ですから収穫は頭の上にぶら下がる葡萄の房を落とす作業です。収穫人は腰が痛くならず効率的かな(笑)。これほど仕立てが高いので農薬等の散布はほとんどなさそうですから一石二鳥ですね(笑)。
この畑は海からの冷たい風が吹くため、ファレルニアの畑の中で最も冷涼な場所です。しかもこの畑によく発生する霧対策にもなるはずです。
収穫は100%手摘みで行い、房が潰れないよう15kgの小さいケースを使い、セラーに運びます。除梗、破砕した後、ステンレスタンクに入れ、温度を8度に下げてコールドマセレーションを行い、果皮からアロマを抽出します。その後、赤ワインと同じように果皮と一緒に18日間、16度に温度コントロールしながら発酵と醸しを行います。発酵・熟成に木樽は一切使ってませんね。ただし、ワインが安定するまでステンレス・タンクで熟成する手間を惜しみません。美しく輝きのある黄金色、フローラルで持続性のあるアロマがあります。しっかりとした骨格があり、心地よい果実味旨味が感じられます。またわずかに感じるタンニンがフィニッシュに調和を与えています。特に余韻に惹かれます。
さて、試飲開始です。
私「あ~、良いなぁ。濃いんだけどまるっきりドライ(笑)。こんなにドライなペドロ・ヒメネスってお目にかかったことがない。」
家内「ベルモット的な味わい(笑)。」
Kさん「薬草的な香り味わい。シャルトリューズっぽい(笑)。いやいや、もっとも日本的かな。匂い袋の香り、上品なおばあちゃんの香り(笑)。懐かしく親近感のある香り。」
私「残糖分の甘さでなく、あとから旨い甘味がついてくる感じ。キンモクセイの香り?街中歩いているとキンモクセイの香りがするんだけど木が見えない。そんな感じかな。ついつい飲んでしまう(笑)。」
Kさん「なぜオレンジ・ワイン仕立てにしたか意図が伝わってきますね(笑)。ペドロ・ヒメネスってそんなにアロマチックな品種ではないんですよね。基本シンプル。」
私「香りを果皮から引っ張るのが要点ですね(笑)。醸しの意味と意図が解りますね。オレンジ仕立てでこんなに複雑になるとは!同じ葡萄で作った普通のペドロ・ヒメネスとは違うよね。まあ、飲み手の好みにもよるのかな?」
家内「とても日本人好み。DNAに連なるような香りなんだよね(笑)。八つ橋の皮っぽくもある。やはりブランフレンキッシュ木樽を使っていないのが奏功してる(笑)。」
Kさん「奥ゆかしいんだよね(笑)。」
私「それにしても値段が良心的だよね(笑)。オレンジ・ワインというだけでプレミアムつける輩がとても多い(笑)。このワイナリーはそれがない(笑)。」
●シュペートブルグンダー トロッケン 2019年 ベルンハルト・コッホ ドイツ Q.B.A.トロッケン 赤 750ml 2074円税込み スクリュー・キャップ
私、基本的にドイツ・ワインと言うと甘口のモーゼル・ザール・ルーヴァーのリースリングにとどめを刺す古い人間でございます(笑)。ワインの勉強を始めた頃からだいぶ飲ませていただきました。急峻で冷涼な急斜面の畑から生まれるリースリング 酸と甘さが織り成す輝けるリースリング 比類のない栄光の味わいだと。
当時はそれ以外のプファルツやナーエでは甘さだけの白ワインや水っぽい安物の半辛口ワインや赤ワインを量産しておりました。それから幾星霜、温暖化の影響とモーゼルの独占に反抗するように、日の目を見なかった生産者達が高品質な辛口ワイン作りに目覚め尽力。今では本家フランスの高級品に匹敵するワインを作っております。
特にこのプファルツはフランスの銘醸地アルザス地方の地続き。高品質ワインを生産できるポテンシャルは充分。ワインの収量をきちんと落とせばちゃんとしたワインが出来る土地です。しかもかつてヒトラーが100エーカー(45ヘクタール)の効率の良い面積の農家を育成したために量的な可能性があります。モーゼルで50ヘクタールの畑で栽培管理することはほとんど不可能ですからね。
さて、いつものティスティングの始まり始まりです(笑)。
私「おー、ブルゴーニュスタイルのピノ・ノワールですね(笑)。シュペートブルグンダー表記なのは控え目なのかな
(笑)。」
家内「うん。うん。解りやすいスタイルだよね。飲みやすいしブルゴーニュというよりはオレゴンのピノ・ノワールに似てるかな(笑)?」
Kさん「水っぽくなくてちゃんとしてますね(笑)。樽熟成は?」
私「古い樽…、ちょっと粉っぽさがあってニュイ…、シャンベルタンを意識してるのかな?」
家内「10%を228Lの樽(新樽でない)に移し、ステンレスタンクと樽で14ヶ月熟成させます。そのわりに樽香を強く感じますね。」
Kさん「香草…、ハーブのニュアンスもありますね。悪くないね(笑)。フレッシュ感もある。上手にはできてるよね(笑)。この上のピノ・ノワールのキュヴェよりバランスは良いかもね(笑)。」
私「もう少し果実味に明るさが欲しいかな。」
そして翌日
私「おー、昨日気になった樽のニュアンスが消えている。本物だね(笑)。果実味が増したよ!」
家内「果実感もストロベリーやチェリーっぽさが増してるね(笑)。昨日より断然良い!」
私「全体の溶け込みがいいね(笑)。バランスが取れてきた。明るさも増したし、旨味も強く感じる。え~と、バシュレのブルゴーニュ・ルージュに似てるかな?」
家内「それ誉めすぎ(笑)!」
たしなめられてしまいました(笑)。
とは言え抜栓後4日間に亘って楽しませていただきました。とてもしっかり作られた正銘なピノ・ノワールでございました(笑)。
●カベルネ・ドルサ トロッケン 2020年 ベルンハルト・コッホ ドイツ Q.B.A.トロッケン 赤 750ml 2168円税込み スクリュー・キャップ
さて、いつものティスティングの始まり始まりです(笑)。
私「美味しい!私大好きなタイプ(笑)。しっかりしていて隙間がない(笑)。」
Kさん「う~ん。初めて経験する味わいですね。カベルネ・ドルサ…、知らない(笑)
。桑の実の黒や赤のスグリの香りはしますね。」
家内「熟した桑の実ですね。懐かしい(笑)。」
Kさん「キルシュっぽさも感じますね。」
家内「カベルネ・ドルサの品種名とは違ってカベルネは入っていない交配種です(笑)。」
私「紛らわしいなぁ(笑)。でも練っとりとしたタンニン好きだなぁ。ロワールのオーセロワっぽいかな?」
家内「そうだ!オーストリア辺りのブランフレンキッシュ…、それも上等なものに似てる!」
Kさん「これ樽熟成してるのですか?」
家内「バリック(新樽10~15%)で18ヶ月熟成させるようです。」
私「シュペートブルグンダーより強く樽熟成をかけてるんだぁ!驚きだなぁ。」
Kさん「シュペートブルグンダーよりカベルネ・ドルサの方が強い。収量は同じくらいだから、カベルネ・ドルサの品種特性ですね。」
家内「今調べるとカベルネ・ドルサは3代の交配品種。交配品種同士を3代掛け合わせてますね(笑)。」
K「より良い結果を追及するドイツ人らしいね(笑)。」
家内「しかも交配にブランフレンキッシュが何度か入ってます。やはりブランフレンキッシュのタンニンを損なわないような葡萄品種を目指したようですね。ああ、私の大好きなブランフレンキッシュ!」
私「それにカベルネみたいなスグリ系の酸!それを目指したんだな(笑)。驚きのワインだね(笑)。素晴らしい!」
Kさん「有りそうで無い(笑)!でもここにあった(笑)。」
翌日
私「全然樽を使った感じがしない。より美味しくなった(笑)。ディテイルが昨日よりはっきりしてきたね。」
家内「昔のドイツの赤ワインを考えると隔世の差。私はピノ・ノワールよりカベルネ・ドルサが一押し(笑)。」
私「余韻の長さはグレート・ワイン並み。
イイなぁ(笑)。まるっきり揺らがないのもグレート・ワイン並み。」
●バルバレスコ ヴァッレグランデ 2012年 グラッソ・フラテッリ イタリア ピエモンテ 赤 バルバレスコD.O.C.G. 750ml 4242円税込み
皆さん、もちろんバルバレスコご存知ですよね(笑)。王様バローロの弟分のワインとして私はかつて習いました(笑)。でもですね、最近のバルバレスコは大概が別物(ごめんなさい)。
かつてバローロは20年以上経ってから飲むべきワイン、バルバレスコは10年以上経ってから飲めるものでした。標高の高いバローロほどの大きさシリアスさには及ばないが、グレートな弟分なのでした。クラシックなファンはかつてのガイアの真骨頂バルバレスコを飲み、バローロにひけをとらないバルバレスコの偉大さをご理解いただいているかと(笑)。
今ではバローロは10年くらいで飲むのがやっとのワインばかり。バルバレスコに至っては5年以内で飲みきるべきワインが大半です。まあ、時代の衰勢に合うスタイルが大半。ただ、許せないのは高いこと(笑)。それなりの価格をつけなきゃ(笑)
!ついつい義憤に駆られてしまいます(笑)。ゴメンナサイ。
このバルバレスコは樽熟成期間が5年。最良のネッビオーロが必要とする時間をゆっくりたっぷりかけたクラシックなもの。渾身の尽力を払って作られたものです。まあ、作り手のグラッソ・フラテッリからすれば普通のことなんでしょうけど(笑)。
悲しい話ですが、ちゃんとネッビオーロの香りがするバルバレスコって少ないのが実情ですから、一度はお試しを!
それで『ネッビオーロって美味しいよね。』と普通に語っていただけると私嬉しいのでございます(笑)。でもそれには後数年待ってから飲んだ方が良いかな。
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耳よりな情報をいただきました
Oct 22, 2022 by weblogland |先日狛江のKさんに耳よりな情報をいただきました(笑)。
Kさん「店長、奥様は趣味でラベル・コレクションしてますよね?」
私「はい!最近のラベルは印刷も良くコレクションを眺めるだけで楽しいですよね。でも、なかなか綺麗に剥がれないから、試行錯誤で奮闘してますよ(笑)。」
Kさん「そうですよね。ラベル剥がしを貼ってから瓶にお湯を入れると簡単に剥がれますよ(笑)!もちろん熱すぎると瓶は割れてしまいますが、熱で接着剤が溶けて剥がしやすくなるようです。是非お試しを!」
長年ラベル剥がしに苦労していた家内に話すと早速実行(笑)。
家内「店長!Kさんの言うとうり!今まで丸一日かけて剥がしても上手く綺麗に剥がれなかったのが嘘みたい!剥がし残しもないし、すぐ剥がせる。」
私「あー!本当だぁ!完璧。Kさん何処でこんな情報仕入れたのかな(笑)?さすが!」
そんなこんなで家内はラベル剥がしの技術力アップ(笑)。
ちなみに新技で剥がしたラベルの写真を添付しました。まだら模様も欠けることなく完璧に剥がれました。
ありがとうKさん!
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松茸とワイン
Oct 20, 2022 by weblogland |もちろん頂き物です(笑)。
石突きを切って真っ二つに割って、塩を降って、ホイルの上で焼いただけなのですが。笠が開いていますから焼く前から松茸の香りが物凄い。永谷園の松茸のお吸い物の香りそのものです(笑)。
でもですね、それと何が違うかと言うと香りの余韻が長い(笑)。いつまで経っても松茸の香りが口中、部屋の中から抜けません。やはり本物は凄いですね(笑)。あと食べながら感じたのは、旨味。香りの強さに見合う旨味。コレですねコレ。
数ある食材の中でも松茸の人気が高い訳が解りました(笑)。あと付けたしですが、ワインにも松茸の香りがするものがあります。特に生木で作った樽を使うと松茸の匂いが発生するようです。スペインのルエダのヴェルデホ『ソーブレ・リアス』がそうです。
あっ!しまった!
『ソーブレ・リアス』飲みながら食べるんだったぁ!不覚。
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プーリアのコンティ・ゼッカのノヴェッロ
Oct 19, 2022 by weblogland |あと、南フランスのピノ・ノワールのヌーヴォーが来ます。これは船便なのですが、土地柄生産・出荷が早いのでマスキューには11月12日、なんとボジョレー・ヌーヴォーの解禁日前に届きます。販売に関しても解禁日はありませんから、速攻販売となります。お値段は1,508円税込みですから、ケチでへそ曲がりのマスキューには似合ってるかな(笑)?
まだ飲んではいないので味わいに関してはなんとも言えませんが、あっさりマセラシオン・カルボニックをかけて作れば
、そこそこフルーティーな仕上がりになると期待しております。南フランスのピノ・ノワールは果実味が暗くなる傾向がありますが、どうでしょうね(笑)?飲みやすくは出来ているとは思いますが…。
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先週からドイツワインの赤をティスティングしていました
Oct 16, 2022 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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今年のジュ・ド・レザンに入荷が決まりました!
Oct 16, 2022 by weblogland |2022年ヴィンテージは11月25日にマスキュー到着時予定となりました!
あ~、良かった(笑)。
今年は春先の霜、6月の天候不良がフランスでは問題視されていましたが、ガスコーニュはどうにかなったようです。
ポール・ジローのジュ・ド・レザンは葡萄の収穫量が少ない年は、容赦なく減らします(笑)。ゼロの年もありましたから
内心ヒヤヒヤ(笑)。今年は数も確保できましたから一安心です。でもですね、お値段はちょっと上がりました。残念!
今年はどんな味かな?
ちなみにブルゴーニュだと2021年より20%近く収穫が増したようですが豊作にはほど遠いようです。
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ついつい魔が差しました(笑)。
Oct 13, 2022 by weblogland |ついつい魔が差しました(笑)。
皆さんはシャトー・モンペラご存知ですよね。その最高級銘柄の『ジロラート2016年』を見つけてしまいました(笑)。
これは一番古い小区画のメルローを木樽発酵熟成したもの。しかも樽をローラーの上に載せゆっくり回転させながら発酵したもの(笑)。2001年ヴィンテージがファースト・リリースです。作り手のデスパーニュさんのアイデアと気迫の賜物です。ご本人曰くジロラート単体だと採算は取れないとか(笑)。あれから幾星霜、
モンペラの大成功によってスターダムを駆け上がり紳士然とした息子達がシャトーの運営をしています。バリッとしたスーツを着こなしまるでグラン・ヴァンのシャトーオーナーのようです(笑)。ヴィニロン然としていたパパとは大違い(笑)。
かつてお会いしたときデスパーニュさんの指の太さに驚かされたのが懐かしいです(笑)。
たしかマスキューが最後に扱ったのは2005年ヴィンテージだと記憶しています。それ以降価格が高騰しケチなマスキューではモンペラを含め扱いを諦めました(笑)。
でもですね、見つけました(笑)!
あるインポーターさんの限定輸入リストに少量のみ入荷のお知らせ。家内への言い訳を考える前に発注してしまいました(笑)。「今さらモンペラ扱ってどうするの!それもジロラート!」発注後に現実に返りました(笑)。絶対に怒られるなぁ(笑)。
実際に到着すると家内曰く「懐かしいね。お値段も許せる範囲だしね。」
ラッキー!
赤いロウ留めのシール、そそられますよね(笑)。
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困りました。
Oct 10, 2022 by weblogland |困りました。
マスキューの大定番のボルドーの赤、シャトー・ダマーズが輸入終了となりました。夏頃にその話はちらほら聞いてましたが、インポーターさんも在庫が尽きたようです。
このダマーズは日本に輸入されてからずっと扱っておりましたからひたすら残念!変わらぬ安定した品質と価格には敬意を抱いておりました。また、安定供給を心がけて下さったインポーターのJSRさんも会社改変しました。周辺の環境の変化を感じます。
今回は親会社のミロード社のブランド改変に伴うとのこと。ミロード社は幾つもプチ・シャトーを所有していますが、基本同族なので様々な事情もあるのでしょうね。
まあ、環境の変化に取り残されているマスキュー(笑)では新たに探すしかありませんが、とりあえずミロード社の他のアイテムをサンプルとして発注しました。多分宜しいかと思うのですが。
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ブルゴーニュ・コート・ドール2018年フィリップ・シャルロパン 美味しかったですね(笑)。
Oct 10, 2022 by weblogland |ブルゴーニュ・コート・ドール2018年フィリップ・シャルロパン 美味しかったですね(笑)。
昔とは違い樽のニュアンスは感じられません。使ってはいるとは思いますが、少なくとも邪魔にはなっていない。物凄くエレガントなのです。もちろん充分な濃度があり、複雑さ、広がり、折り重なるような味わいはさすがでした。難しい2018年ヴィンテージでこの出来映えは出色。かつてのイメージとは大違い。こんなに進化しているとは!
このドメーヌ・フィリップ・シャルロパンは当主の怒濤のパワーで一流ドメーヌに登り詰めましたから(笑)、やっかみや誹謗を受けることもママありました。
でもですね、一流ドメーヌと評価されるのが解りました(笑)。10年前は認めませんでしたが(笑)、へそ曲がりのマスキューは認めます(笑)。今度はジゥヴレイ飲んでみようかな?
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ドメーヌ・フィリップ・シャルロパンのブルゴーニュ・コート・ドール2018年
Oct 10, 2022 by weblogland |ドメーヌ・フィリップ・シャルロパンのブルゴーニュ・コート・ドール2018年の赤です。
先日ブログに書きましたが、昔このドメーヌのワインを飲んだとき、ちょっと樽香が強すぎる印象がありました。最近ここ10年くらいは飲んでなかったので久しぶりにチャレンジです(笑)。なかなか評価が高くアンリ・ジャイエのスタイルを受け継ぐドメーヌなんて持ち上げられてました(笑)。昔アンリ・ジャイエに自分の飲ませて『どうかな?どうかな?』なんて感想を貰ったり教えを請うたそうな(笑)。
その中でコレ一番安いエントリー・アイテムなのですが(笑)、5,000円越えるお値段(笑)。ケチなマスキューにとっては清水の舞台から飛び降りる覚悟(笑)。まあ、見合う味わいなら良いのですが(笑)。
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サンプルが届きます!
Oct 10, 2022 by weblogland |明日サンプルが届きます!
ドイツのピノ・ノワールです。先日インポーターさんが持ち回りしてくれて好印象(笑)。然るに取り寄せて丸々1本飲んで確認することにしました。やはり第一印象が良くても、本当にに良いか?は別(笑)。
開けたてからダメになるまで確認することでそのワインの善し悪しが解ります。どうダメになっていくかも大事なのです
(笑)。驚くほど開けたてが美味しくとも、
時間の経過とともに落ちる一方なんてワインはザラ。逆にそれが大半と言っても過言ではありません(笑)。開けてからゆっくりゆっくり香りが出て、ワインの液体と香り旨味のバランスがとれていく。ディテイルもはっきり感じられるようになり、立体感を口の中に感じられるようになるとグッド(笑)。それが数日続き、ほどけるように別の姿を見せながら移ろい衰える。しかし良さの残像は消えない!
これなんですよ(笑)。コレ!
だと良いのですが(笑)。
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フィリップ・シャルロパンってご存知ですか?
Oct 04, 2022 by weblogland |フィリップ・シャルロパンってご存知ですか?
アンリ・ジャイエ スタイルのワインを作るニュイのドメーヌです。昔飲んだ時は樽香が強すぎてギブアップしたかな(笑)。最近は新樽の比率を下げたようで宜しいかと。まあ、ちょっとキャッチーではありますが(笑)、スポットで見つけましたので何本か試してみようと思い発注。もちろん怒られないようにちょびっとだけの入荷です(笑)。
お買い得なブルゴーニュがない中、少しでも吉報となればラッキー(笑)。
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昨日の続きです(笑)。
Oct 01, 2022 by weblogland |「マスキューさん、ブログ読みました(笑)。『チッコ・ドーロ』が気になって気になって(笑)。ところでパッシートはいわゆる貴腐ワインとは違うのですか?」
私「う~ん。違うと言えば違うのですが(笑)、厳密には違わないかも(笑)?実際に写真真ん中のモンテチーノ・ロッソのパッシートは貴腐と言えば貴腐です。アルバーナ種は貴腐菌の着く葡萄品種のようです。右側のチッコ・ドーロと左端のリカーゾリのヴィン・サントには貴腐菌は着いていません。チッコ・ドーロの方がアロマチックですが、たしかリカーゾリのパッシートは共通する栗っぽさがあったような気がします。」
お客様「そうそう、リカーゾリのパッシートあったんですね。ホームページにはアップされてませんよ(笑)。」
私「数が少なかったからアップしなかったのかもしれません(笑)。」
お客様「しかも2010年(笑)!見―つけた(笑)。」
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