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Written on 2014 08 23

2014年8月29、30日のマスキュー試飲会のラインナップ

Aug 23, 2014 by weblogland |
今月8月29、30日のマスキュー試飲会のラインナップが決まりました!



まずは、暑い中お越しくださり冷えたロゼワインでウェルカムです(笑)。

●トゥールーズ ロゼ N.V.ドメーヌ・ピッチーニ フランス ラングドック ペイ・ドッグ(I.G.P.)ロゼ 750ml 1200円税別
ラングドックの優良生産地ミネルヴォワの中心地ラ・リヴィニエールにドメーヌを構えるピッチーニ。親子でドメーヌを切り盛りしています。濃密で複雑な果実味のワインは評価が高く、小さいながらトップ生産者。
そんなピッチーニの中で一番のお買い得はこのロゼ!
質感のある舌触り、明瞭でフレッシュな赤い果実の味わいに魅了されてしまいます。パンドールのロゼをもっとフレッシュにしたような感じです。

セパージュはシラー75%、グルナッシュ25%。おそらく直接圧搾法で造っているようです。さすがに果実味の抽出がうまい!ただしなぜノン・ヴィンテージかは不明。

さてさて期待の垂直試飲の始まりです(笑)。熟成の差がとても明確です。二次資格試験受験者は是非お越しくださいね(笑)。

●シャトー・ド・フェル アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン 『ラ・シャペル』 ヴィエイュ・ヴィーニュ2011 フランス ロワール 赤 750ml 1372円税別

●シャトー・ド・フェル アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン ヴィエイュ・ヴィーニュ2007 フランス ロワール 赤 750ml 1543円税別

●シャトー・ド・フェル アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン ヴィエイュ・ヴィーニュ2001年 フランス ロワール 赤 750ml 1750円税別
ロワールの貴腐ワインの産地として有名なボンヌゾーの宗主、シャトー・ド・フェルの赤ワインです。アペラシオンは甘口の白ワインだけですから、このワインはアンジュのアペラシオンになります。
カベルネ・フラン100%で造られる濃密な味わいのワインです。木樽も使用しませんから、果実味の直球勝負なのです。ベリー系のフランボアーズなどの果実味は、ジャムやコンポジャムやコンポートのような濃密さ。隙が無いほどの密度感です。
2011年は、アルコール分は13.5%と、このアペラシオンでは糖度の高いヴィンテージ。タンニンや酸を含めた全体のボリューム感は秀逸。ここ数年来では一番かも。まだ香りや濃密さが表に出ていませんが、徐々に現れるはずです。口に含んでみるとそのポテンシャルの高さは解ります。

非常に難しい作柄の2007年。リリース直後は酸があまりに強く、痩せた印象があり扱いを控えました。夏場から秋口にかけて雨が多く、オフとされた2007年。しかし、名手フェルの遅摘みは困難を克服していたんですね。緻密さとバランスの良さを兼ね備えた素晴らしい出来映え。ただし手の内を明かすまで7年かかってしまいました(笑)。

これは熟成をした2001年です。
まず、強い還元臭が目立ちますが、時間をおって消えてきます。入れ替わるように丸い甘みが次第に現れます。カベルネ・フランらしいラズベリーの香りは明瞭で、古酒になる前の様相。酸はしっかり感じられますが、角が取れてひたすら伸びやか。解き放たれたかのよう。酸、タンニン、アルコールが熟成の結果新たな結び付きを始めたかのようです。酸化臭はなく、異次元の姿になりつつあります。
あと数年内には完全な古酒になる予感。
フェルの品質の高さをここにして断定出来ました(笑)。

そしてマスキュー初登場。南フランス コリウールの名門ドメーヌ・デュ・マス・ブラン。このドメーヌのワインはどれを飲んでも旨い!しかも、どのキュヴェも個性的。素晴らしい生産者なのです。

●『レ・プチ・パルセ』 2010年ドメーヌ・デュ・マス・ブラン フランス コート・デュ・ルーションA.C. 赤 750ml 1715円税別
名門パルセ家の過去と将来をオマージュして造られたのが『レ・プチ・パルセ』。
ブラインドでテイスティングした際、ありがちなグルナッシュのニュアンスがないのにビックリ。充実した果実味。はっきりとしたスパイシーで甘く深いベリーの香りと、コーヒーやカカオの優しく舌の上をざらつく舌触り。でも樽熟成はしていませんね。優良なパンドールにちょっと似ているが違う。塩辛さや海藻っぽさなどの野趣は心惹く味わい。アルコール分が13.5%とルーションの割に低いですから、ぶっきらぼうさがありません。まとまりの良いエレガンス。
うーん。
マスキュー定番のサン・シニアンのパン・デ・マルグリットにスタイルは似ていますね。
このワイン、セパージュはシラー70%、ムールヴェドル30%。木樽熟成しないためコート・デュ・ルーションA.C.を名乗るようですね。シラーとムールヴェドルの有り様に驚きがあります。

●コリウール 『ラ・リオーズ』2008年 ドメーヌ・デュ・マス・ブラン フランス ルーション赤 コリウールA.C.750ml 2229円税別
味わいは深いの一語。アルコール分は13.5%となっており、力づくでないところ秀逸。プチ・パルセと共通します。でも、スケールの大きさは口で表せないレベル。堂々としています(笑)。
グルナッシュ・ノワール50%、シラー30%、ムールヴェドル20%のセパージュ。グルナッシュが多いのですが、香りはシラーとムールヴェドルが支配し、グルナッシュはボリューム感を支えていると言えば良いかな?プチ・パルセ同様に塩辛さや海藻っぽさ血の香りが果実味に混じり、テロワールの特殊性を感じます。
あと大樽による熟成は樽香を引き出すと言うより、馴染みを良くし溶け込みを良くするためのもの。樽を使っているのが分かりません。もちろん今風に除梗して温度管理して醗酵していますが、液体の中身の膨大さは飛び抜けています。
マス・ブランのコリウールのレベルの高さは衝撃的です。ある意味到達点を見る思いなのです。

ちなみに南フランスの生産者に『マス』という名がよく使われます。家内が調べたところ『マス』はフランス語の『家』や『農家』の意味でプロヴァンスでよく使われるそうです。けっしてマスキューのマスとは違います(笑)。残念!?

以上6本の予定です!
いつも通り29日は17時から20時30分まで、30日は11時から20時30分まで行っておりますのでお手隙の時間にお越しくださいませ。ただし夕方から混雑が予想されますので、その節はお許しください。

皆様のお越しお待ちしております。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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ヴァン・ナチュールって知ってますか?

Aug 23, 2014 by weblogland |
皆さん ヴァン・ナチュールって知ってますか?

先日ワイン仲間から連絡がありました。
「マスキューさん!ヴァン・ナチュールってカテゴリー知ってましたか?」
私「ヴァン・ド・ナチュレじゃなくて?」
「そうそう。僕もてっきりそれかと思ったんだけど、いわゆる自然派ワインをヴァン・ナチュールってカテゴリーで括ってるんだよね。」
私「売り方がエスカレートしてるのかな(笑)?」
「僕みたいな保守派からすると噴飯ものですよ!」
私「同感です。ワインってもともとが自然な物なんですがね…。様々なプロモーションの一貫ですかね(笑)。」
などと談義しておりました。
でも、なんか引っかかる。ナチュールていう単語です。たしかどこかで聞いたことがある。それもだいぶ昔です。
えーと…。
そうだ!
敬愛する山本七平先生の名著『日本教徒』にあったかも!?
そんな訳で何十年ぶりかに『日本教徒』を紐解くと「なつうらの教え」に行き当たり、それが「自然(じねん)」の概念で後の貝原益軒『大和俗訓』に行き着くと。貝原益軒についてはルドルフ・シュタイナーの哲学を彷彿させる人物のようです。
貝原益軒について知りたくなりました。昔、日本史の教科書で名前だけは知ってましたが、具体的にはちんぷんかんぷん。
楽しみが増えました(笑)。
ヴァン・ナチュールとは関係ないのですが、シュタイナーに先立つ貝原益軒に注目です!

訳のわからん話でご免なさい!

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