Written on 2015 03
澱をたべてみた
Mar 30, 2015 by akiko |私が今まで飲んだものの中から 特におすすめの3本 選びました。それぞれがポリシーを感じさせる作りで おもしろかったですね。
さて。先月ご紹介した パディエのカリス(残念ながら売り切れです)、今月のジンブロ、モンテフィーノ 大量の澱が出ていましたね。
最近は除梗してから発酵したり、澱引きをきちっと行うワインが多いようで とってもクリアな主質のワインが中心。
そんな状況なので なんだか うれしくなっちゃって 3本とも澱を食べてみました(ちょっと意地汚い・・・)。
意外だったのは3本とも きめ細かくさらさらだったこと。もっと粒子が大きくて 食べにくいと思いましたが。
ポルトガルのジンブロとモンテフィーノはもう熟成が進んでいるので 古い味っていうか 果実感はない。時間の経過を感じる。抽出した後のコーヒーみたい。
あ、果実感がないというのは 先月のパディエの澱がとっても綺麗な赤い味を呈していたから そう感じるんですけど。
澱を食べて 思ったのはブドウ全部 梗も皮も果肉も種も 全部使って ワインが出来上がっているってこと。・・当たり前か・・。
それらを 強調したり マイナスしたりでそれぞれの個性がでてくるのですね。
でも やっぱり 澱を食べるのはお行儀悪い、自宅にいるときだけにしよう と思った次第です。
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桝久 試飲会リポート 201503
Mar 30, 2015 by weblogland |とくに土曜日の夕方にご来店が集中し、行き届かず申し訳ございませんでした。
まず、春を告げるような白ワインからです。
◯ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャ 2013年 パーラ イタリア 白 サルデーニャ島 D.O.C.750ml 1759円税込
「ラベルも綺麗だけど、色も綺麗ですね(笑)。『私は良いワインです。』って言っているみたいですね(笑)。味わいもラベルみたいなフローラル(笑)。」
「マスキューさん、このワイン前から売ってますよね。紫色の花柄のラベルのワインもありましたよね?」
家内「はい。『ヌラグス』です。あれもサルデーニャ島のワインです。」
「このラベル特徴的ですよね。漫画のコラムで取り上げられてましたよ(笑)。見つけて、さすがマスキューって思いましたよ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。パーラの白は良いですよね(笑)。特にこのヴェルメンティーノは随一かと。イタリア本島のヴェルメンティーノは今一つなんですよね。」
家内「このワインが一番ヴェルメンティーノとして好ましいと思います。」
「このワイン 膨らみもあるし華やかだし とても美味しいですが、何℃くらいで出すのが良いですか?もっと冷やしても良いのですか?」
私「今大体13℃くらいだと思います。他のワインより少し温度は下げて出しています。もっと冷やしすと膨らみより広がりのベクトルが増します。」
「冷してからゆっくり温度が上がるのを楽しむ。好みの温度帯を探すのも一興かな(笑)。」
私「レベルの高い飲み方ですね(笑)。」
「このワインはもともと粘りがありますよね?温度高くても低くても、この粘りが鍵かな?」
私「鋭い!ですからオリーブ・オイルやシェーブルチーズとは相性抜群です。」
「シェーブルって山羊のチーズですよね。サルデーニャ島には山羊がいるんですか?」
私「はい。人口より多いはず(笑)。」
家内「島は急峻で平野が少ないので崖を苦にしない山羊が放牧されています。」
「牛は崖を歩けないからだ(笑)。」
家内「あとこのワイン、塩辛さもありますから、魚介類とは相性良いですよ(笑)。また植物っぽさも強いですから、野菜をマリネにしたり、オリーブ・オイル・ベースのドレッシングなんか鉄板です(笑)。」
私「個人的には名物のカラスミのパスタがベストかと(笑)。」
「店長カラスミ好きだからなぁ(大爆笑)。」
私「手の内 読まれてますね(笑)。」
さて次はモンテプルチアーノ種を使って造られたロゼと赤。造り手も同じコッレ・フリージオです。
◯チェラスオーロ・ダブルッツォ 2013年 コッレフリージオ ロゼ イタリア アプルッツオ州 チェラスオーロ・ダブルッツォD.O.C.750ml 1481円税込
●モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2012年 コッレフリージオ 赤 イタリア アプルッツオ州 モンテプルチアーノ・ダブルッツォD.O.C.750ml 1481円税込
「マスキューさん!このロゼは花見用(笑)!」
「色も薄いピンク色 桜色(笑)。花見のためのワインだね(笑)。」
「ロゼって甘いだけじゃないんですね。ベリーかな?果物の感じが赤ワインっぽい(笑)。だけど渋味がないから飲みやすい。何も食べなくてもいける(笑)。」
「ちょっと塩辛いハムなんかつまみ食いしながら飲むとイイね(笑)。グビグヒ行けるな(笑)。」
「マスキューさん、このロゼ甘さもありますが、この甘さは糖分ですか?」
私「この口の中に膨らむような甘さはグリセリンです。アルコール醗酵の過程で出来ます。揮発性でもありますから、ベリーの香りと溶け合って、飲み込んだ後の長い余韻に通じます。」
「たしかに余韻が長くて心地良い(笑)。美しいね(笑)。」
「ロゼと赤を比べると不思議な気分です。同じ品種なんだろうけど別物(笑)。」
「用途の違いなんだろうけど、コンセプトの違いがここまで味の違いになっているのは面白いですよね。」
家内「この手のドライでフルーティーなロゼは地中海沿いのリゾート地ではビール替わりに飲まれているようです(笑)。」
「うーん。ビール替わりに昼間から飲んでみたいけど、酔いそうだな(笑)。」
「夜のディナー前に酔いつぶれるかも(大爆笑)。」
「モンテプルチアーノ種って高貴な品種じゃないけれど、ロゼだとかなりピュアで品が良いですね。可愛さがあるよね(笑)。」
「たしかマスキューさんの定番のチウ・チウもモンテプルチアーノ種を使ってますよね。でもチウ・チウのモンテプルチアーノ種とモンテプルチアーノ・ダブルッツオのモンテプルチアーノ種って違いますよね?」
私「何と鋭い!モンテプルチアーノ・ダブルッツオらしいアロマチックなスタイルがコッレ・フリージオのワインで、深みのあるモンテプルチアーノ種のスタイルがチウ・チウです。じつは、産地の違いが明瞭に感じるようなチョイスをしました。」
「なるほど!チウ・チウの『ゴティコ』を飲めば良く解るんだな(笑)。『バッカス』よりモンテプルチアーノ種ね比率が高いよね(笑)。」
「モンテプルチアーノ種好きの私にはたまらんね(笑)。」
「同じモンテプルチアーノ種でもそんなに違うんですか?」
家内「日本に大量に輸入されていますが、いわゆるモンテプルチアーノ・ダブルッツオは軽い早飲みのワインがほとんどです。このコッレ・フリージオのワインもフレッシュ&フルーティーなスタイルですが、標高の高い産地なのでかなりしっかりした方です。酸があります。」
私「モンテプルチアーノ種は濃く造ると果実味が黒くなる傾向があるようです。一部の最先端の生産者は赤いベリー系の香りがしっかりしながらも飲み応えのあるヘビーなワインを造ろうとしているようです。例えばガロフォリかな。」
「マスキューさん 最近試飲会で辛口のロゼを良く出しますが、ロゼって味わいのパターンがありますよね?」
私「さすが!お見通しですね(笑)。大まかにはストロベリー系とアセロラ系に別れそうですね。」
「モンテプルチアーノ種の赤ってラズベリーの香りがするから、ストロベリー系な訳ですね(笑)。」
「チウ・チウはカシスやマスキューさん曰く黒豆の香りですけど、ロゼを造ったらストロベリー系になるんですかね?」
私「高度な質問ですね(笑)。恐らくそうなるかと。あったら飲んでみたいですね(笑)。」
やはり親しみのあるモンテプルチアーノ種。興味は尽きませんでした(笑)。
さて、後半戦のポルトガルです。
●『アトランティコ』2012年 赤 ポルトガル アレンテジャーノ 750ml 972円税込
「おっ!『アトランティコ』ですね。随分沢山このワイン飲んだなぁ(笑)。重宝してます(笑)。」
「このワインを友達に飲ませて『高いワインだな。』って随分騙したな(笑)。」
私「お世話になっております(笑)。今ではマスキュー不動の定番です(笑)。」
家内「でも、モンテプルチアーノ・ダブルッツオと比べると明らかに酸がない。」
「たしかに酸は無い(笑)。でも滑らかさとコクで美味しく飲めちゃいますよね(笑)。」
「樽のニュアンスもあるから旨く感じるんだよね。」
「モンテプルチアーノ・ダブルッツオみたいにはっきりしていないけど、果実味はちゃんと感じるよね。」
私「飲みやすい今風ではありますが、実に上手に出来ています。」
「そうそう。今風も悪くないよね(笑)。なんたって1000円しないんだからね!」
「飲みやすくてイイ!」
さて、続いてマスキューの隠れ定番(笑)。ジンブロです!
●ジンブロ 2008年 キンタ・ド・ジンブロ ポルトガル ドゥロD.O.C. 赤 750ml 1712円税込
家内「このワインはいわゆるポート・ワインの単一畑で造られたドライ・スタイルのワインです。」
「へぇー、ポートって甘いデザート・ワインですよね?」
私「はい。糖分が残った半醗酵状態にアルコール添加して造るいわゆる酒精強化ワインです。非常に長命で、保存性に優れています。」
「戦国時代に信長が飲んだワインですね(笑)。」
「普通の辛口赤ワインも出来るんだ?」
「辛口でも香りはポートみたいに甘くて重い(笑)。みっちりしてる。」
「タンニンの量が凄い。でも渋すぎない。この落ち着きは熟成したからですか?」
私「はい。ようやく本来楽しめる姿になったかと。今風ではありますが、飲み頃になるまで7年は要するワインでした。ジンブロはずっと扱ってきましたが、ようやく解りました(笑)。」
家内「高密度のタンニンが整った姿になった今がピークのようです(笑)。」
「今風と言っても時間のスパンは長いのですね(笑)。スゴく質感がありますよね。」
私「じつは、この後に入荷するジンブロは2011年なので、2008年があるうちに皆さんに味わっていただきたく、今回試飲会に出しました(笑)。いかがでしょう?」
「マスキューさん、それって2011年はスタイルが変わると言うことですか?」
私「これまた鋭い(笑)!でも、飲んでみないと解りませんが、可能性は高いかも(笑)。」
「アトランティコとジンブロを実際比べると価格の差を感じるよね(笑)。」
「でも、どちらもコスト・パフォーマンスの高さは驚きだし、目を開かせるワインだよね(笑)。」
「明らかにポルトガルの個性を感じる。ユニークだよね。シンプルだし、好きだな(笑)。」
「瓶に澱がベットリついてますね(笑)。でも、これが普通なんでしょうね(笑)。今時こんなに澱があるワインは珍しい(笑)。」
私「今風と言ってもプリミィティブなんですよね(笑)。」
「マスキューさん、ジンブロは全房醗酵してるのですか?」
私「除梗してるかと。全房醗酵していたら後10年以上経たないと飲みやすくならないかも?」
家内「それにしてもタンニンの量は凄い(笑)。個性なんでしょうね(笑)。」
さらにタンニン量はエスカレートします(笑)。
●モンテフィーノ・レゼルヴァ 2005年 モンテ・ダ・ペーニャ ポルトガル 赤 ヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 750ml 2098円税込
「これは完全にバッチリ熟成してるね(笑)。ブルネロっぽいかな?」
「説得力あるね(笑)。」
「マスキューさん、このワインはあとどのくらい持ちますか?」
私「今がピークであるのは間違いないですね。ジンブロより熟成は進んでいます。このあとは古酒になっていくかと。」
「深みがあるよね。あと広がりかな。大きさがある。」
「こうなるのに10年かかることは、長いのか短いのか(笑)?」
私「少なくとも、いわゆる今風の飲みやすく造られたワインはこうはなりません。」
「クラシックな今風(笑)。でも、クラシックだよね(笑)。」
「ジンブロと比べるとさらに価格差を感じる(笑)。ある意味真っ当かな(笑)。」
私「ポルトガルのワインは基本的にアロマチックではありませんが、質感があって納得のいけるワインかと。」
「みんなこんな感じですか?」
私「いえいえ。先日ポルトガル大使館主催の試飲会に行った印象では、もっと今風で(笑)、これも今風のスペイン・ワインに近いものばかりでした。マスキュー試飲会の方がクラシックかな(笑)。」
「あと、品種の特性があまり感じられませんが…?」
私「それが特性かも…。どれも複数品種のセパージュですが、あくまで作柄のリスク回避と混醸による深みのためであり、香りの複雑化ではないような気がします。少なくとも、何を何パーセント何を何パーセントにする、ような設計図がないようなワイン造りだと思います。」
家内「このモンテフィーノはアレンテジャーノの奥地 スペイン国境付近。酷暑と乾燥の苛酷な環境のようです。草も生えないようなところのようです(笑)。フィロキセラも侵入しなかったし、葡萄樹も根付かせることが困難なほどのようです。」
唯一試飲会のお客様でポルトガルに行かれたプロの旅行者Tご夫妻「アレンテジャーノは内陸に行けば行くほど何もない(笑)。あるのはコルク樫とオリーブの樹とワインくらいかな。スペインに近づくにつれさらに何もなく、荒野(笑)。」
家内「ポルトガルはコルク栓の世界シェアが60%でした!」
Tご夫妻「コルクの服も売ってましたよ(笑)。」
私「可愛そうなコルク樫は10年に一度皮を剥がれるんですよ(笑)。」
どうもありがとうございました。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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明日はマスキューの試飲会です(笑)。
Mar 27, 2015 by weblogland |ところで最近インポーターさんがロゼ・ワインに力を入れてきているような気がします。マスキューは『大日本ロゼ・ワイン普及協会』を勝手に造るロゼ好きですから、それはそれで嬉しい(笑)。
マーケティングから考えてもロゼ・ワインが日本市場では一番伸びる余地があるのは確か。あとポスト・ハイボールはスパークリング・ワインとロゼ・ワインなのもトレンドかと。
マスキューは先取りしてる(笑)?!
残念ながら、そんなはずはありません(笑)。
好きだからしつこく売ってるだけです(笑)。でも、マスキューのイニシェーションによりロゼ好きになった方もいるはず(笑)。もちろん私も家内も催眠を通り越した領域にいますから(笑)、罪悪感なし(笑)。
あなたもロゼ・ワインを好きにな~れ~。
明日の試飲会でも1本ロゼ出しますからね(笑)。
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十中八、九売れるはずでは精度が低いのです
Mar 26, 2015 by weblogland |私「今どんなワインが流行ってますか?」
インポーターさん「これとこれが人気ありますよ。」
などと聞きながら試飲確認。心の中ではシメシメと思ったり、なるほどと府に落ちたり。もちろん表情には出しません(笑)。
基本的にインポーターさんにとって、自社輸入のワインは総て良いワインで売りたいワインでもありますから、基本誉めます(笑)。余程気に入ったワインがあれば、その場で注文しますが、なるべく会場での発注は避けます。その場はグッとこらえて帰ってから家内に相談(笑)、そしてサンプル取り寄せ可能なら取り寄せてじっくりテイスティングして最終判断します。
十中八、九売れるはずでは精度が低いのです。あと良いワインとの確信が絶対に必要。余り売れなくとも後悔しないで済みます(笑)。
売れなかったら売り方が悪いと考えるべき(笑)。選んだワインは悪くないのです(笑)。
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イプランディのピノ・ノワールが大人気
Mar 25, 2015 by weblogland |家内「ここのところイプランディのピノ・ノワール 毎日のように発注してるよね。」
私「今、ピノ・ノワールらしいピノ・ノワールを飲もうとしたら、あれが一番お買い得だよね。ブルゴーニュだったら倍くらいするもんね。」
家内「たしかにイプランディのピノ・ノワールは良く出来てるよね。まさかイタリアのヴェネト産とは…。」
私「お釈迦様でも気がつくめぇ~!」
家内「で出たな 親父ギャグ(笑)。」
私「そうそう。さっきインポーターさんと話したんだけど、2014年のブルゴーニュは割りと沢山葡萄が出来たみたいだよ。2012、2013年と量が少なかったからこれで価格も一息つくかな?」
家内「でもさ、ブルゴーニュは量が少ないと言って上がり、量が多くても良いヴィンテージだと言って上がり(笑)。下がることは稀だからね(笑)。」
私「やはりブルゴーニュ以外でリーズナブルなピノ・ノワールが沢山出来るようにならないとダメかな(笑)。」
家内「イプランディのピノを飲むと、そんな時代が近い気がするよね(笑)。」
私「少なくとも、生きているうちにそうなって欲しい(笑)。毎日ピノ三昧(笑)。」
家内「気持ちは解るが、考えることが下品(笑)。」
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マスキュー店内試飲会のワインを並べました。201503
Mar 24, 2015 by weblogland |この作業は至福の一時(笑)。あと、モンテプルチアーノ・ダブルッツォの追加が来て完璧です。
ワインを棚の上に並べ、残りを棚の中に入れるのですが、今回は「あれれれ?」。
ポルトガルのワインが総て背が高く棚の中に立ちません。ですから、ポルトガルのワインは棚の中で寝ています(笑)。シャンパン瓶なんかは背が高いですから棚の中にぎりぎり収まったり、寝かしたりすることがありますが。
うーん。
良く見るとポルトガル・ワインの背の高さは同じです。ひょっとして全部同じ瓶?瓶底やら細かく観察すると、総て違う瓶です。
何故?
高さを揃える決まりでもあるのかしら?
謎が増えました(笑)。調べてみますね(笑)。
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店内試飲会のラインナップ 201503
Mar 23, 2015 by weblogland |今回のテーマは前半戦は『春』。後半戦は『ポルトガル』です。
まずはマスキュー定番 イタリア サルデーニャ島のヴェルメンティーノ。いかにも『春』なのです(笑)。
◯ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャ 2013年 パーラ イタリア 白 サルデーニャ島 D.O.C.750ml 1759円税込
ご存知イタリア サルデーニャ島のトップランナー パーラの造るヴェルメンティーノです。
サルデーニャ島のヴェルメンティーノと言うと島の北部で造られるD.O.C.G.ヴェルメンティーノ・ディ・ガルーラが頂点には違いありませんが、ちょっと高くて普段飲みには向いていません(笑)。
かといってイタリア本島の数多あるヴェルメンティーノだと緩い(笑)。
香りの広がりと強さがあり、ミネラル感、植物のニュアンスがあるパーラのヴェルメンティーノはやはりグッド。
魚介類からアスパラ・トマトなどの野菜そしてシェーブルのチーズまで合わせやすいのは福音なのです。
もちろんワイン自体の揺るがない構造の良さがあってのこと。
そしてイタリアを代表するモンテプルチアーノ種のロゼと赤を比べていただきます。
◯チェラスオーロ・ダブルッツォ 2013年 コッレフリージオ ロゼ イタリア アプルッツオ州 チェラスオーロ・ダブルッツォD.O.C.750ml 1481円税込
このワイン、アプルッツオ州南部の新進ワイナリー コッレフリージオが造ります。コッレフリージオは有機栽培を導入した35ヘクタールの自社畑の葡萄だけでワイナリー造りを行っています。地元の自然環境を重視し、テロワールを表現することを何よりも大切に考えています。
直接圧搾法で造られていますから、モンテプルチアーノ種の香りだけ引き出し、タンニンを取り除いた感じ。ラズベリーの香りが全開の春らしい辛口ワインなのです。
●モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2012年 コッレフリージオ 赤 イタリア アプルッツオ州 モンテプルチアーノ・ダブルッツォD.O.C.750ml 1481円税込
マスキューではロゼのチェラスオーロ・ダブルッツォが定番となっており、何故だかメインのモンテプルチアーノ・ダブルッツォがない(笑)。
これはいけない!
赤とロゼ両方あってこそモンテプルチアーノ種が理解出来るはず!府に落ちるのです。
でも、両者を飲み比べてみて更にロゼと赤ワインの迷宮にハマるかも(笑)?決定的な差があるようで無い?
さて、後半戦『ポルトガル』のトップバッターはマスキュー定番の『アトランティコ』。コストパフォーマンスの高さは周知(笑)。今風ポルトガルのトップランナーと言えるかと。
●『アトランティコ』2012年 赤 ポルトガル アレンテジャーノ 750ml 972円税込
ポルトガル南側のアレンテジャーノ地域の地酒です。フランスのエリアのヴァン・ド・ペイにあたるヴィーニョ・レジオナウ・アレンテジャーノ。
このワインまず見た目がカッコイイ。ラベルとキャップシールのデザインが素敵なのです。品良く高級感が漂ってます(笑)。
生産者のアレクシャンデレ・レウヴァスは2003年にアレンテジャーノの中心部分の新興ワイン産地アレンテージョに設立されました。環境に配慮した環境保全型農法を実施しているそうです。(単純に有機農法や無農薬とは違ったポルトガル独自の理念があるようです。)
セパージュはトリンカデイラ34%、アリカンテ・ブーシェ33%、アラゴネス33%と在来の品種で、ステンレスタンクで発酵後、バリックで3ヶ月熟成されます。
味わいはビックリするほど鮮烈!
完熟した赤い果実が溢れ出ます。明瞭な赤い果実味には赤紫蘇やハイビスカスの酸味がアクセントとなり深みを演出します。
アルコール分も14.5%ありますからボディーもしっかりしており、鮮烈な果実味が渦巻いています。濃密な舌触りも説得力十分です。
このインパクト、価格の常識を遥かに上回ります。
次は地味に実に美味しい『ジンブロ』です。これもマスキュー定番なのですが、あまり売れない(笑)。でも、売りたい!
ホントにお勧めワインなのです。
●ジンブロ 2008年 キンタ・ド・ジンブロ ポルトガル ドゥロD.O.C. 赤 750ml 1712円税込
このワイナリーは1993年にマヌエル・ピント・エスパニョルさんが始めた家族経営のワイナリーです。ワイナリー名になっているキンタ・ド・ジンブロとは畑名で「ジンブロ畑」の意味です。この「ジンブロ畑」は1875年にヴィンテージ・ポートがつくられた記録があるほどの一流の畑でした。ドウロ・スペリュール地区にあり、長年ブロス&アルメディア社のヴィンテージ・ポートをつくってきました。エスパニョルさんは2003年にこの畑を取得して、ポートではなくスティルワイン造りにチャレンジしました。
このワインはトウリガ・ナシオナル30パーセント、トウリガ・フランカ30パーセント、ティンタ・ロリス20パーセント、ティンタ・バロッカ20パーセントとすべてポート用のブドウでつくられます。木樽も400Lと500Lのフレンチとアメリカンオークのものを使います。無理にバリックを使わないところが良いのです。密度が高い果実味と樽香の溶け込みは素晴らしく、まさにハイグレード!余韻がもう少し長ければグレートワインになれそうです。
柔らかでキメの細かいタンニンは飲み手に安寧を与えてくれます。
新たなスターの予感がします。
ここまで密度がありながら、エレガントさを伴ったワインに度肝を抜かれました。ブラインドで飲んだら、ポートの産地のワインとはまず判らないですね。
恐るべしポルトガルワイン。
いままで何度かポートの産地の赤ワインを飲みましたが、完成度は一番のワインです
目が放せない産地ですね。
なんたってポテンシャルの高さが桁外れです。
しかも安い(笑)!
最後は、ケチなマスキューが見つけた安くて美味しくてビックリのワインです(笑)。
●モンテフィーノ・レゼルヴァ 2005年 モンテ・ダ・ペーニャ ポルトガル 赤 ヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 750ml 2098円税込
このワインの生産地域はヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 。スペインとの国境となるサエ・マメデ山脈に連なるペーニャ山の中腹に畑はあります。南北に伸びる国境線の真ん中あたりですね。
畑は真っ白(笑)。白い花崗岩の二次堆積で覆われています。御影石の産地として有名で、日本にも輸出されているとか。
生産者のモンテ・ダ・ペーニャは1984年創業の家族経営。畑に生えていた古木の葡萄樹を台木にしたそうです。なんでも暑すぎてフィロキセラも生きていけないそうです(笑)。また、いきなり若い木を植えても土壌に水分が無いため根づかないため、ある程度根が張るまでは灌漑しないといけないそうです。
造りはシンプル。手摘みで収穫後すぐに除梗破砕してアルコール醗酵。1ヶ月ほど醸してからアリエ産のフレンチオーク樽で1年熟成させてからアッサンブラージュして瓶詰めし、更に飲み頃になるまで瓶熟成させます。最終的には8年経ってようやくリリース。今時珍しいクラシックなスローぶりなのです(笑)。
セパージュは地場品種トゥーリガー・ナショナル、トリンカデイラ、アリカンテ・ブーシェ、アラゴネス。味わいは長い熟成により深み複雑さの頂点。暑い産地のワインですから明瞭さには欠けますが、バランスのとれた凝縮した果実味は圧巻です。大量のグリセリンが熟成によりエステル香に変わってきていますので、アレルギーを起こす方もいるかも?でも、これもスタイル(笑)。好きになるか?嫌いになるか?貴方次第なのです。
ただし、ずば抜けた品質は保証いたします(笑)。
以上6本、皆様のお越しお待ち申し上げます
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無名なシャンパーニュを隠れてこそこそ売る
Mar 22, 2015 by weblogland |景気良くなって来たんですかね?
ここ数日、シャンパーニュ・ブリュット『クープ・ド・フードル』2006年 ピエール・ルブッフ の問い合わせが続きました。
2006年は完売していますから、今月末に2007年が再入荷する故お伝えしています。
ケチなマスキューでは最近ブルゴーニュ・ワインの在庫が減る一方なのですが(笑)、マイナーなリコルタン・マニュピュラントのシャンパンだけは譲れない(笑)。決して安いものではありませんが、グラン・メゾンの有名どころに比べればお買い得感がまだありますよね(笑)。ブルゴーニュワインはブルゴーニュと言うだけで総てが高騰していますが、やはり生産量の減少が影響してるのでしょう。原料ワインをストックする習慣があるシャンパーニュは、作柄による生産減に耐性があるのも一面ですか。
まあ、無名なシャンパーニュを隠れてこそこそ売るしかありませんね、マスキューの場合(笑)。
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ペズナ 2006年 ドメーヌ・ド・フォンデュース 赤が再入荷!
Mar 20, 2015 by weblogland |まだあったんですね(笑)。
インポーターさん「マスキューさん!ペズナまた来ますよ!」
私「今度は何年ヴィンテージですか?」
インポーターさん「それが2006年。一樽買っちゃいました(笑)。」
私「まだあったんですか(笑)?フォンデュースはラングドックで一番バック・ヴィンテージもってるんじゃない?お金持ちの上 品質にも自信ありだね(笑)。」
インポーターさん「樽は違うんですが、生産ロットは同じようです。」
私「味も変わらないんだ。たいしたもんだね(笑)。」
私「やはりペズナの名前にこだわるだけあるよね。先日マスキューの試飲会でも同じペズナのコンダミン・ベルトランを出したけど、好評だったよ(笑)。」
インポーターさん「やはりペズナがラングドック・グラン・クリュ指定されたのは伊達じゃないんですね。」
私「フォンデュースもコンダミン・ベルトランも共通するバランスの良さがあるんだよね。力づくじゃないんだな(笑)。」
インポーターさん「生命力も通例のラングドックレベルじゃないですよね(笑)。
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つくし 発見
Mar 17, 2015 by akiko |寒の戻りがあるって 天気予報では言っていましたが もう厚手のコートとはさようならですね。
それにしても 今年の花粉症はつらい・・・。鼻の中が荒れているらしく ワインの香りがよくわからないのが困ります。
それなのに 香水とか芳香剤といった人工的な香りには 猛烈に反応しちゃってくしゃみが止まらない。
不思議だ。使っているものが 化学物質だから?
ところで 今月の試飲会 だいぶ かたまってきました。中心はポルトガルワイン。
最近 輸入される種類が増えてきているし、注目度が上がってきています。
今 マスキューの二人が 美味しいなと思うもの 異なるタイプで選んでいます。
まだちょっと先ですが ご来店お待ちしております。
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私の妄想は止まりません(笑)。
Mar 16, 2015 by weblogland |NHKの朝ドラで主人公のマッサンの興さん役のリタちゃんがコマーシャルしているソフトクリームです。朝ドラ ファンの家内とミーハー気分(古い!)で食べました(笑)。
美味しかったでしたよ(笑)。
たしかに濃厚なカカオにプラムの香りがして美味しい。
でも、ふと思ったのですが、味わいが南フランス・ルーションのグルナッシュで造ったワインに似てますね(笑)。グルナッシュはもともとプラム系の味わいがします。あとチョコレートの香りもします。木樽熟成しなくても濃厚に造られたグルナッシュはチョコレートっぽさがあります。南ローヌのグルナッシュも基本的には同じですが、インクっぽさがあり、ルーションとは少しニュアンスが違います。
うーん。
まさにルーションの優良グルナッシュの味わい。
きっとミニストップの開発者はワインも詳しいはず!とても上手くパクってます(笑)。
聞いてみたいな(笑)。
私の妄想は止まりません(笑)。
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試飲会の準備にムチ
Mar 15, 2015 by weblogland |テーマはまだ決まりませんが(笑)、幾つか候補が上がり始めました。来週になるとサンプルも届きますから、来週中には決めたいところ。
まず、行けそうなのはポルトガルの2005年の赤。熟成の第2段階に入りつつあるところ。ポルトガルの赤は若い内は圧倒的な甘さで飲めますが、割りと熟成に向きません。酸の無さが災いしてるようです。まあ、もっとも日本に来るワインは今風の酸が少ないワインばかりですから、期待する方が悪いかな(笑)。
でも中にはクラシックな良さを残したワインもあるかと。マスキューの定番ジンブロと比較試飲するのも一興かな?
そう言えば、先日行ったポルトガル・ワインの試飲会は散々でしたっけ(笑)。割りとコスト・パフォーマンスの高いワインに当たりませんでした。どれも似たような味だったし…。
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DIAMと書かれた合成コルク
Mar 14, 2015 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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ワイン・セラーに避難し今晩飲むワインの算段を始めた我々
Mar 13, 2015 by weblogland |ここ2、3日花粉の飛ぶ量が物凄いですね。
私も家内も花粉症ですから、常に鼻を垂らしてます(笑)。
私「マスキューの中で花粉から逃れる場所はワイン・セラーの中と冷蔵庫の中だけだね。」
家内「でも冷蔵庫の中は5℃位だから寒すぎるよ。ワイン・セラーは15℃以下だからまだ大丈夫かな(笑)。」
私「ワイン・セラーの中は外気と完璧に遮断されている訳じゃないのに何故大丈夫なんだろう?」
家内「マスキューのワイン・セラーは加湿器で加湿してるからだよ。湿度が60%以上あると花粉が湿気て落ちるらしいよ。」
私「なるほどね(笑)。ところで今晩は何を飲もうか?前に飲もうって言って隠してた◯◯があるよ(笑)。」
夫婦でワイン・セラーに避難しながら、今晩飲むワインの算段を始めた我々。お目出度いのか?幸せなのか?
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来週の日曜日はお客様のお店でワイン会です
Mar 13, 2015 by weblogland |テーマは『春』。
ちょっと漠然としてるかな?
三寒四温で春に向かっている今日この頃、春らしいフルーティーなワインを楽しむにはちょうど良いかと(笑)。
『大日本ロゼ・ワイン普及協会』理事長を自任する私といたしましては、やはりロゼをメインにしたい!
そんな訳で打ち合わせでは強硬にロゼ中心のラインナップを提案させていただきました(笑)。迷惑かな?いやいや、そんなことはないはず!フルーティーでドライ、しかも旨味のあるロゼワインこそ日本でもっと飲まれるべき!
うーん。
でもロゼ3本、赤2本はやり過ぎかな?でも3本のロゼは赤ワインに通じるスタイル。きっと世界観が変わるはず。
甘くて飲みやすいだけの旧来のイメージ。ロゼ・ワインの悪いイメージを払拭するには、まずは飲んでいただかないと。食事に合わせやすいフレンドリーな味わいを伝えねば!
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『ソーブレ・リアス』研究 木樽の使い方 ワインの知識
Mar 12, 2015 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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ヴァルテリーナ・スペリオーレ『サッセーラ』リゼルヴァ 2000年 バルジェラ再入荷
Mar 11, 2015 by weblogland |じつは、ヴァルテリーナ・スペリオーレ『サッセーラ』リゼルヴァ 2000年 バルジェラ が再入荷しました!
このワイン、好きなんですよねぇ(笑)。
イタリア ロンバルディアのD.O.C.G.なのですが、知る人しか知らないはず(笑)。
ネビオーロ100%で造られ、熟成期間は最低3年。ここまでお話しすれば大体察しがつきますね(笑)。紛れもないグレート・ワイン。お隣ピエモンテのご本家バローロと比べても遜色ありません。バローロより冷ややかなニュアンスがありますが、その分品が良い。圧倒的に甘いバローロが好きな方には向かないかな(笑)?
まあ、それにしても圧倒的に甘いバローロは一万円以上しますから、コスト・パフォーマンスを考慮すればこのワインはかなりのお買い得ワイン(笑)。10年経った今風の並みのバローロより遥かにグッド(笑)。
このワイン深みがあり、飲むと引き込まれるような錯覚に陥ります。ネビオーロの凄さが理解できるはず。バローロ・ファンにこそ飲んでいただきたい!
世界が広がるはずです
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モントナール・ルガーナの輸入が終わるみたい
Mar 10, 2015 by weblogland |実は、マスキュー定番のイタリア白ワイン『モントナール・ルガーナ』の輸入が終わるみたいです。
ロンバルディアらしい優良なワイン。ふっくらしていて、美しく広がる味わいはなかなかのもの。マスキューにロベルト夫妻も来ていただいたりしましたっけ。あの美男美女夫妻です(笑)。
好きな白ワインだったんですけどね。
理由は単刀直入 価格が折り合わない(笑)。
こればかりはしょうがない。今マスキューでは2000円位で売っていますが、これが2500円前後となると厳しい。ちょっと高級過ぎる。インポーターさんもその辺りを見越して、輸入を断念するようです。
こんな時はあっさり諦めます(笑)。次のワインを探すしかありません。無いものねだりは子供じみていますし、セレクトショップを自認する我々は新たなワインを探すのみ!
マスキューはこうして泳いでいます(笑)。
まだ何本かはありますから、ファンの方はどうぞ
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最近妙に売れています - チウ・チウ
Mar 10, 2015 by weblogland |イタリア マルケ州 チウ・チウのワインです。
スタンダード・キュヴェの『バッカス』はコスト・パフォーマンスが高いので、デイリーに売れるワインなのですが、その上の『ゴティコ』や更に上の『オピドゥム』などの上位品の問い合わせが増えています。
お客様「マスキューさん、『バッカス』とても気に入ったのですが、その上の『ゴティコ』や『オピドゥム』はどんな感じですか?」
私「チウ・チウのこれらの3種類は繋がった味わいです。飲んでみると価格が上がるにつれて品質も上がります。別物ではありません(笑)。」
お客様「よく上級品とスタンダード品が丸で別物のことがあるじゃないですか(笑)。そんな事はないのですか?」
私「確かに『オピドゥム』なんか息が詰まりそうな堂々としたワインですが、『バッカス』→『ゴティコ』→『オピディウム』の流れには共通する味わいがあります。鍵はモンテプルチアーノ種にあるようです。価格が上がるに連れてモンテプルチアーノ種の比率が上がります。」
お客様「なるほどね。そうすると、私が好む味わいはモンテプルチアーノ種なのかな?『ゴティコ』を飲めば解る訳だね(笑)。」
私「『ゴティコ』がお気に召したら、左様かと(笑)。
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バロン・ド・モンテガードのワイン
Mar 05, 2015 by weblogland |やはり美味しいですね。
何が?って
バロン・ド・モンテガードのワインです。
2月の試飲会で大人気 南フランス ラングドックのコンダミン・ベルトランのワインです。
このコンダミン・ベルトランはラングドック・グラン・クリュ指定されるペズナの地にあります。あのドメーヌ・フォンデュースも同じペズナにありましたね(笑)。やはり銘醸地なのですね。どちらも品が良い(笑)。
昨日はバロン・ド・モンテガードの赤を飲んだのですが、全体にしっとりしていて深みがありグッド。香りはメルロですが、味わいはシラー。変な感じがしないでもないですが(笑)、ワインとしての完成度は高いですね。知らず知らずの間に1本空いてしまいました。特別飛び抜けた印象はないのですが、安心して飲めるし、体に自然に吸収されるかのような錯覚に捕らわれます(笑)。2013年のラングドックは例年に比べると糖度が低いですから凝縮感には欠けるはずですが、全体の折り合いが良くエレガントな出来映え。
こんなデイリーさって貴重なのかもしれません。しばらく飲み続けようかな(笑)。
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苦労します
Mar 05, 2015 by akiko |今は ユッシ・エーズラ・オールセンの『特捜部Q』にも 夢中です。
とても過酷な人生や環境を背景にしたストーリー展開で 胸がつぶれる思いをしながら読んでいますが、
実際の事件や 歴史的事実をベースにしたものも多く、世の中の悪を 小説としてわかりやすく提示する作者の勇気に 感動してしまいます。
エリカ&パトリックも特捜部Qも とにかく最初は 読みにくくって、苦労しました。
今は大好きなキャラクターである バッティル・メルバリや犬のアーンストって日本人には発音しにくい。だから覚えにくい。
スウェーデンやデンマークの都市名はまるっきりわからないし、(ワイン生産国じゃないから)隣接する国がどこかも わからない。
それでも ストーリーの面白さに引っ張られて 読み進むうち 慣れてきたんだなぁ。 習うより慣れよ ですね。
ワインの 勉強を始めたころを おもいだしますね~。とにかく わけもわからず ただ美味しくて飲んでいただけだったのが
だんだん ラベルに書いてあることを 理解したいという 気持ちが出てきて、繰り返し調べるうち 覚えていったんですね。
ワインも小説も 次々に新しいものとの 出会いがあるから (学ぶ苦労もあるけど) やめられない。
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いやー、今日の花粉の飛び方すごいですね。
Mar 04, 2015 by weblogland |普通こんな場合ワインなど飲んでる場合じゃないのでしょうが、私の場合飲んじゃいますね、きっと(笑)。
身の置き所を探してるとひらめきました(笑)。
ワインセラーの中です!
ワインセラーには加湿器もあるし、外気も入ってきません。
案の定パラダイス(笑)!
今、ワインセラーの中に座ってこのブログを書いています(笑)。
さて、今晩は何を飲もうかしらん(笑)。飲む気も前開。現金なモノです(笑)。
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あー、良かった。
Mar 03, 2015 by weblogland |試飲会でブレーク 足りなくなったワインです。ホットしました(笑)。
私「あー、良かった。冷や汗かいちゃったよ(笑)。」
家内「まだあまり知られていないワインだから、インポーターさんも驚いていたよ(笑)。『もう無くなったんですか?』だって(笑)。」
私「コスト・パフォーマンスの高さは今年一番だよね。まだ3月になったばかりだけど(笑)。」
家内「そんなに派手なワインじゃないから、あんなに売れてビックリ。」
私「たしかにそうなんだよね。地味にじんわり良いワインなんだよね。飲み飽きしない良さがある。」
家内「マスキューのお客様は、それを感じとってくれたんだよね。レベル高い!」
私「あの旨味に気がついて下さるのはベテランだよ。」
家内「あっ!ケース予約して下さった方に配達しなきゃ!」
私「いけない、いけない。じゃあ、行ってきます(笑)。
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やさしくなってきた?
Mar 03, 2015 by akiko |そういうものは樽の味も強くついて、かつ 濃く強い果実味が樽に負けていない。
いわゆる パワーのあるワインが かなり多かったように思うのですが、
このところ それとは反対の風味が穏やかなワイン、無理して作っていないワインが じわじわ増えているように感じます。
先日の試飲会でいえば CHコンダミヌ・ベルトランの赤・白 とか DOMパディエのルーションの2本とか。
一口 飲んで す~っと馴染む。食事に寄り添ってくれる、引き立てあうことができる。そんな味わいのワイン。
その産地、ブドウ品種にふさわしい 無理せず達成できるアルコール度数。
やっぱり ワインって人が過度に介入しないほうが美味しいんじゃないかなぁ と常々考えている私にとっては この状況は嬉しいなぁ。
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桝久 試飲会リポート 201502
Mar 02, 2015 by weblogland |今回は6本すべて南フランスのワインでした。
まずは白の新旧対決(笑)。ラファージュさんとコンダミン・ベルトランの白ワインを比べていただきます!
◯ノヴェラム シャルドネ 2013年 ドメーヌ・ラファージュ販売価格(税込): 1,527 円
◯バロン・デュ・モンテガード 白 2013年 シャトー・コンダミン・ベルトラン フランス I.G.P.ドック 750ml 販売価格1018円税込み
「マスキューさん!愛するラファージュのワインですね(笑)。」
「コンダミン・ベルトランも昔扱ってましたよね?」
私「前は『タンデム』ラベルでした。よく覚えてられますね(笑)。さすが!」
「うーん。ノヴェラム旨いですね。」
「たしかに、欠点ありませんよね。飲み易す過ぎて危険だなぁ(笑)。」
家内「前のノヴェラムはもう少し樽のニュアンスが強くてシャルドネらしい出来でした。今回はシャルドネらしさより、ひたすらバランスの良さが目立ちます(笑)。」
私「香りを嗅ぐとシャルドネらしくないのですが(笑)、味わうとシャルドネ(笑)。スタイルが変化してます。バランスが凄く良いですよね。」
「グレープフルーツの香りが強いですよね。ピールっぽさも後味に出てきてる」
「パーカー・ポイント92点は伊達じゃない(笑)。綺麗だよね。」
「余韻も綺麗だよね(笑)。」
私「アメリカ人の好むスタイルなんですが、樽に頼らないのがなかなか宜しいかと。」
さて、コンダミン・ベルトランの白は?
「これ、旨い!トロミがある!しかも安いですよね。」
「あんまりはっきりした香りじゃないけれど、香りが重い(笑)?」
「柑橘類のニュアンスはあるんだけどはっきり解らない。でもミッチリしてる(笑)。」
私「密度感ありますよね(笑)。」
「ノヴェラムと比べるとスタイルはまるっきり違いますよね?」
「ノヴェラムは都会的でモンテガードは田舎的(笑)?」
「モンテガードの田舎臭さは好きだな(笑)。」
「私は都会派だからノヴェラムかな(笑)。」
「同じ南フランスでもこんなに味わいのスタイルが違うんですね?」
私「モンテガードはソーヴィニヨン・ブランとルーサンヌを混醸しています。」
「別けて造らないんだ!」
「へぇー、だから飲んだときセパージュが解らないんだ(笑)!あと深みがありますよね?」
私「さすが!そのとうりです!」
「マスキューさん!ソーヴィニヨンブランとルーサンヌって収穫期が同じなんですか?」
私「基本的には違います。ただコンダミン・ベルトランの畑ではそれぞれの植わっている環境(恐らく標高)が違うために収穫期が重なるようです。ですからコンダミン・ベルトラン独特の特徴かと。長い歴史と経験の積み重ねを感じます。」
家内「それと比べるとラファージュさんはシステマティックにワインを造ります。葡萄園は120ヘクタールありますから、幾つかの区画のシャルドネを上手くブレンドすることによって解決します。あとヴィオニエの澱を入れたりして独自のスタイルを造ります。」
私「ラファージュさんのワインはちゃんと設計図があり、意図を上手く実現化していますね(笑)。コンダミン・ベルトランの方は『家ではこんなワインが出来る』みたいな(笑)、プリミィティブですね。」
「コンダミン・ベルトランは歴史あるんですね。」
家内「200年以上続く地元の名家のようです。ラファージュさんもたしか5代目ですから古いには古い。」
私「ラファージュさんは葡萄栽培農家から世界に羽ばたいています。アルゼンチンでもワイン造りに携わっています。自分のドメーヌの収穫期にはアルゼンチンから収穫人を連れてくるようです(笑)。」
「えっ!南半球だからかぁ。季節は逆だからですね(笑)。」
「グローバルなんですね。」
私「マスキューにも来てくださいました(笑)。」
「日本の農家じゃ考えられない!マーケティングやセールスまでやるんだ。凄いね。」
「マスキューさん!ラファージュってニコラス・ケイジに似てますよね(笑)。」
「あと、歳の割りに老けている(大爆笑)。」
「マスキューさん!ところでワインの値段はどうやって決まるんですか?物凄く高いワインはプレミアムがつくからある意味解るんですが。」
私「鋭い質問ですね(笑)。基本的にはその村のワインの相場に沿うものです。あと、例えば家族何人を養うために総額幾ら必要かによって、生産本数が逆算されます。食べていくために最低ワインで幾ら稼げるかが重要なポイントになります。」
「なるほどね。そうするとある程度の生産量は必要ですね。日本みたいに狭い畑でワインを造るのは不利な訳だね。」
私「1000本しか出来ないけれども、1本1万円で売れれば成り立つとは思いますが…。」
「畑は急に広げられないからそれを目指すしかないんだね。もちろん品質ありきだろうけれど、それだけじゃない部分があるんですね。」
私「こんな事を言うのも何ですが、逆にビックビジネスになる可能性もあります。」
続いてコンダミン・ベルトランの赤。予想を越えるトップ・セラーとなりました!
●バロン・デュ・モンテガード 赤 2013年 シャトー・コンダミン・ベルトラン フランス I.G.P.ドック 750ml 販売価格(税込)1018円
「これ、旨い!」
「スッゴく飲みやすい!」「旨味が優しくて良いね。」
私「アルコール分は12.5%と南フランスにしては低めですが、ワインを調整していません。ですから無理がなく飲みやすいかと。」
「香りはメルロみたいですが、味はメルロっぽくない(笑)。」
家内「シラーとメルロが半々です。もう少し寝かせるともっと溶け込みは良くなるはずです。」
「なるほど味わいはシラー(笑)。」
「シラーとメルロなんてミス・マッチなんだけど…。このワインは塩梅がイイ(笑)。実に自然。」
私「あまり特徴的なワインじゃないんですが、飲み出すといつの間にか1本飲んでしまう良さがあります。味わいやワインのディテイルを語ることに意味がないようなワインなんです(笑)。」
「コスト・パフォーマンスの高さは驚きだよね。ケースで買っても良いですか?」
私「今日はご勘弁を!月曜日にはインポーターさんに追加発注いたしますので…。多分インポーターさんもまだ在庫はあるかと。」
こんなまとめ買いを希望される方が数名。もちろん試飲会のトップ・セラーとなり、途中で完売いたしました。こんな訳で2月の試飲会セットも販売中止となりました。
私、内心モンテガードは赤より白が売れると思っておりました。ですから試飲会中は赤を持ち上げませんでした(笑)。皆さんのワイン選びの確かさを侮っておりました。
お許しください。
休み明けには再販売に漕ぎ着けたい!
さて、メインの前はロゼ
◯シャトー・クープ・ローズ フレミヤン ロゼ 2013年販売価格(税込): 1,782 円
「おっ、懐かしい(笑)。これもマスキューさんの定番でしたよね?」
家内「値段が上がったので扱いを控えていましたが、今回特別にインポーターさんがご配慮してくれました(笑)。」
「おー、アセロラ・ジュース(笑)。でも辛口でしっかりしてる。」
「香りの広がりが素晴らしいよね。別世界にいるような気分になるね(笑)。」
「ロゼって軟弱で甘いイメージがあったけど、これは全く違うよね(笑)。」
「それ、ロゼ・ダンジュだぁ(笑)。飲みやすいけど飽きるんだよねアレ。」
「私、料理の試験でロゼワインの作り方が出て『赤と白を混ぜる』って答えて×貰いました(笑)。このワインはどう造ったんですか?」
私「赤と白を混ぜて造ることはありますから×ではないですよね(笑)。このワインの場合 赤ワインを造る過程で果汁に色が付いたのを見計らって果皮と分離します。プレスせずにロゼ色の果汁のみ抜き取ります。いわゆるセニエ法です。」
「マスキューさん、それって直接圧搾法とは違うんですか?」
家内「はい。直接圧搾法はプレスしますから得られる葡萄果汁の量が多いですが、セニエは自然に抜き取るだけですからいわゆるフリーランのみ。貴重です。」
「一番搾りだけなんですね(笑)。」
「だから雑味がないんだ。」
私「強さはありますが、重くないですよね。」
「シャンパンのロゼが高いのもこの性なんですね。」
私「さすが!よくご存知で!でも、最近はセニエ法でなくてもシャンパンはロゼが造れるように法改正しました。儲けの種を増やしたようです(笑)。」
「このロゼって食べ物に合わしたいですよね。何が良いかな?」
私「赤身の牛肉(笑)!黒胡椒と塩で焼くローストビーフなんか良いですよね。」
家内「一般に魚介類 とくに甲殻類は鉄板ですが、このワインは肉も連想させます。ハム系やチーズもOK。産地のミネルヴァはロック・フォールチーズの原産地でもありますからそれもOK(笑)。」
「お花見行ってサンドイッチ食べながら飲んだら素敵だな(笑)。」
「ハムも生ハムやらパストラミなんか合うでしょうね(笑)。」
家内「このワインは香辛料やハーブのニュアンスがあるからそれを利用すると合わせる料理の幅が広がりますね(笑)。」
さて、これより本日のメインの赤。南フランスのいわゆるビオ・ワインの登場です!
●『カリス』2012年 ドメーヌ・パディエ 南フランス V.D.フランス 750ml 販売価格(税込):2500円
●『プティ・トーロー』2011年 ドメーヌ・パディエ 南フランス 赤 コート・デュ・ルーションA.C. 750ml 販売価格(税込):3610円
「マスキューさんがビオ扱うの珍しいですよね?」
私「はい(笑)。ビオ・ワインって美味しいものはありますが、欠陥の多いワインも多い(笑)。あと馬鹿に高かったり(笑)。なかなか扱えるワインが少ないのです。」
家内「実際完全なビオ・ワインは存在しませんから、ややこしい(笑)。ビオにこだわった訳でなく美味しくてユニークなワインと言うことでチョイスしました。」
「『カリス』うっまーい!果実味も凄いけど、液体自体が美味しい!」
「軽くて飲みやすいけど、凄く強い。飲み込んだ後の余韻が素晴らしい。」
「マスキューさんが良く言う『明瞭で複雑』なワインですね(笑)。それにしても鮮烈。プラムの香りなんだけど色んなプラムが入っている。梅もかな(笑)。」
私「スモモのニュアンスがアクセントになってますよね。あのカリニャンがこんなにアロマティックになるとは!初めて知りました。」
「前に飲んだビオのカリニャンもこんな感じでしたよ(笑)。」
私「おー、良く飲んでますね(笑)!ルーションのあの界隈はゴ-ビーを軸に、ワイン造りのニューウェイブが起きているみたいですね。」
「『カリス』も『プチ・トーロー』もマスキューさんの暮れの試飲会で飲んだカミュのシャルム・シャンベルタンと共通したところありますよね(笑)。」
私「さすが!どちらもフリーランでワインを造ってます。旨味がありますよね(笑)。」
「さっきの『一番搾り』ですか?」
家内「はい。『カリス』も『プチ・トーロー』も醗酵槽に房のまま投入して自然に醪になったものからプレスせずに液体だけ抜き取ります。そしてほぼそれだけでワインを造ります。」
私「余分な抽出はしませんから、雑味がなくクリーン。旨味だけ抽出したようなものです。」
「コストかかっているんですね。」
家内「私逹が習ったワイン造りの鉄則に『良いワインはフリーランだけで造られる。』を地で行ってます(笑)。」
「だから南フランスっぽくないんですね(笑)。黒くない(笑)。」
家内「『カリス』は抜栓して丸1日経って全開ですが、『プチ・トーロー』はまだ開いてない(笑)。でも渋くて飲めないようなスタイルではありません。基本的にどちらも飲みやすいのです。この辺は今風で良いかと。」
「私もビオ・ワイン好きなのでよく飲みますが、バディエのワインは乳酸の香りがしませんよね?」
私「タンクで熟成中に炭酸ガスを注入して劣化を防ぎますから、瓶詰め後にガス臭さが残ったり泡立ったりすることがビオ・ワインにはよくあります。」
家内「実は、このワインも日本に入荷直後は泡立っていました(笑)。半年ほど倉庫で寝かしてようやく炭酸ガスが抜けてから販売となりました。扱いが難しいワインです。」
私「この手のワインは夏場常温では持ちません。28℃を越えたらまずダメですね。『プチ・トーロー』などはセラーで長く熟成させて行く末を見たいワインです。」
「ところでマスキューさん!フリーラン以外のプレスワインはどうするのですか?」
私「ワインに重さを出すために10~20%くらいフリーランに加えることはありますが、昔はプレスワインの大半をネゴシアンに売却していました。あと自家消費用のフィーヌにしたり。」
「今もそうですか?」
私「D.R.C.なんか変わりませんね(笑)。ただ大半の生産者や特にニューワールドの生産者はフリーランとプレスワインを区別なくワインに利用します。特に若い生産者にプレスとフリーランの区別がない人は増えました(笑)。除梗とミクロ・オキシダシオンの普及によりプレス果実を含めてそこそこのワインが出来るようになったからです。でも、致命的に酸がありませんから良いワインとは言えません。」
「たしかにプレス果実も含めてワインが出来れば効率は良いですよね。歩留まりが良くなる。でも、それって品質の向上に繋がらない?」
私「70年代後半のエミール・ペイノーの活躍は除梗することにより、酸が少なく、甘さがあり、すぐに飲めるワインを造り出しましたが、その裏にはプレス果汁を有効利用する効率の良さがありました。もちろん流行に左右されずにクラシックなスタイルを貫いた生産者もいますが。近年はアンチテーゼとしてビオを唄うスタイルも注目されてます。まあ、品質が良ければどうでも良いのですが(笑)。」
ご来店ありがとうございました。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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