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Written on 2015 12

本年はありがとうございました。

Dec 31, 2015 by weblogland |
さあ、今年もあとわずかようやく大晦日までたどり着きました(笑)。もう仕事の段取りやら追われることもありませんからちょっと余裕(笑)。もっとも大晦日といっても普段とあまり変わりません。かえって静かかな(笑)?掃除や片付けははかどりますが(笑)。
最後の年越しの総持寺さんのお手伝いが終われば完了です。今晩は冷えるかなぁ?

ところで今、こうしてブログを書きながら明日飲むワインに想いを馳せています。新年の1本めは何にしましょうか?皆さんはもう決まってますか?この一時がかなり楽しい(笑)。余計なことを考えずに純粋に自分の楽しみだけに浸れます(笑)。あとは不幸な事故や騒乱の報さえなければ、どっぷり飲んで楽しめます。

来年は楽しくワインを飲める一年でありますように!
本年はありがとうございました。

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カーサ・ヴィニロワのアパッシメント2014年なくなっちゃいました。

Dec 29, 2015 by weblogland |
う~ん。
なくなっちゃいました。
カーサ・ヴィニロワのアパッシメント2014年です。



なくなったと言っても、マスキユーの在庫がなくなっただけですから。最終発注の時に多少在庫に余裕が有ったので、大丈夫だろうとタカをくくったのが間違え。あと思った以上に売れたことが誤算です。

まあ、こんなこともあると諦めます。年明けのは再入荷させる予定ですから、しばしお待ちくださいね。

でも、業務用として使ってくださってる飲食店にはなんて言おう?参ったなぁ。

言い訳考えても仕方ないですから、素直にひたすら謝るしかありませんね。まあ、なくなりそうなことは一応伝えているし…。

あーあ、怒られそうです。

これがストレスなのです。
売れるのは有り難いのですが。

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支えられていると実感

Dec 28, 2015 by weblogland |
今日は今年最後の日曜日、皆さんいかがお過ごしでしたか?
私は仕事です(笑)。
大して忙しくないからお休みしてもイイかなと家内と相談しましたが、開店!
やはり年末年始のワインをお買い求めのお客様がおみえ下さいました。
「マスキユーさん!日曜日に開いてて助かりますよ。車でしかこれないもんで(笑)」
今日はわざわざ車でお越しのお客様ばかりでした。有り難いことです。せっかくのお休みをマスキユーでワインを買うことに費やしてくださるなんて光栄です。
近くに良いワインショップ有りそうなものですが(笑)、わざわざこんな都会の田舎まで来てくださるとは!
支えられていると実感しました。
休まなくて正解でした。
ありがとうございました!

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ぎりぎり間に合いました!ヴァルボリチェッラ・クラッシコ・スーペリオーレ リパッソ 2013年

Dec 27, 2015 by weblogland |
ふふふ。
ぎりぎり間に合いました!

ヴァルボリチェッラ・クラッシコ・スーペリオーレ リパッソ 2013年 モンテ・デル・フラ イタリア ヴェネト 赤 750ml 2121円税込み



先日の試飲会でブレークしたリパッソです(笑)。
朝イチでインポーターさんに架電して最終の荷物に潜り込ましてもらいました(笑)。
あー、助かった!
試飲会だけで売り切れ終わりにするには惜しすぎます。もちろんインポーターさんもある程度の在庫は持っていますから、来年になってから発注しても大丈夫なのですが、年内限りの特別価格品なので来年発注したのでは価格が高くなります。(まずいですよね。)
そんな訳で慌てました(笑)。
でも、リパッソに気をとられている隙にドンナルーチェが完売しました。
がーん。
年があけたらすぐに発注しなくては!
ここにきて、バラバラと完売・欠品するワインが出てきました。
こうなったらもう諦める(笑)!
お客様には頭を下げるのみ。
毎年のことですが、これがストレスなんです。あてにされている方 ゴメンナサイ!

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マスキユー 試飲会リポート 後半+番外編 201512

Dec 25, 2015 by weblogland |
さて、本日の隠し玉の登場です(笑)!
●ヴァルボリチェッラ・クラッシコ・スーペリオーレ リパッソ 2013年 モンテ・デル・フラ イタリア ヴェネト 赤 750ml 2121円税込み
 2013年 モンテ・デル・フラ イタリア ヴェネト 赤 750ml 2121円税込み
「あー❗これ凄く美味しい!高級品だ(笑)。」
「たしかにちょっと変わっている。でも素晴らしい!」
「綺麗!凄く複雑、力もある。でも乱暴
じゃなくてエレガント。」
「うんうん。このしっとり感はイイなぁ(笑)。ブルゴーニュっぽい滑らかさもグーだね(笑)」
「想像してた味と全然違う(笑)。もっとドロドロしてると思ってましたよ(笑)。」
私「はい!この点斬新かと(笑)。」
「ベリーやチェリーの赤い果実味が素晴らしい。」
「店長!ヌラーゲ・クラビリオーニのカンノナウに似てますよ!リキュールっぽさや舌触りは、まさにそっくり(笑)。」
「私はこの深みが好きだな(笑)。リキュールみたいに凝縮した感じはグレートだね(笑)。」

皆さん破顔の味わいです(笑)。
やったぁ!

「リパッソって初めて飲んだんですが、作り物っぽくないですよね。」
家内「このリパッソはかなり出来が良いかと。乱暴なものが多いんですよね。」
「木樽熟成が上手ですよね。なんたるか解ってるよね。ワイン自体がしっかりしている証拠かな(笑)。」
「マスキュウさんは変なワインを見つけるの得意だよね(笑)。リパッソと言うとアマローネの搾りカスを入れたチープなイメージがあったけど、これは違うね(笑)。高級品の味(笑)。」
家内「これは、先月の試飲会で取り上げたバルドリーノと同じ生産者フラのワインです。新たにヴァルボリチェッラの生産を始めたようです。」
私「アマローネ→リパッソ→ヴァルポリチェッラの生産ヒエラルキーを効率的かつ個性的に作る意図を感じます(笑)。ですからアマローネも割りとお安い(笑)。」
「そうだよね。アマローネって何万円もするし、しかも10年は待たなくては飲めない悩ましいワインだよね(笑)。」
「イタリアだとアマローネのカスを食材として売ってますよ。冷凍にして売られてますが、とても高価。ソーセージに入れると旨みが増します。裏技ですけどね(笑)。」
私「知りませんでした!さすがプロ。」

今年のマスキユー試飲会、トリは意表をついてヴィンサントです(笑)。
○『カステッロ・ディ・ブローリオ』ヴィンサント・デル・キャンティ・クラッシコ 2006年 バローネ・リカーゾリ イタリア トスカーナ 極甘口 白 500ml 4906円税込み
私「このワインは強烈ですからお手元のワインを飲み干してからお試しください。後戻り出来ませんから(笑)。」
「これって香りが物凄い!でもワインなの香りというより、ブランデーやウイスキーみたいだ!」
「スッゴい力(笑)。圧倒的。」
私「開けたては果実味が香りにのってきませんが、時間が経ってくるとどんどん香りが出てきます(笑)。」
「香りの分量が物凄い!リキュールみたい。」
家内「ちなみにアルコール分は17%あります。リキュール並です(笑)。」
「白ワインだけどサンジョヴェーゼが入っているんだ?」
私「はい。でもまだサンジョヴェーゼらしい香りは出てませんね。2006年ヴィンテージですが、ようやく飲み頃に入りかかったところかな?」
家内「貴腐ワインと比べると複雑さに欠けますが、非常に直接的で明るさがあります。」
「これってデザートとして飲むしかないかな?」
「いやいや、フォアグラに蜂蜜かけたら最高!」
私「それ鉄板(笑)!」
「今、生のフォアグラが輸入禁止になってるから、缶詰めのフォアグラになっちゃうかな(笑)?」
家内「あと鉄板はゴルゴンゾーラ。ロックフォールではありません(笑)。」

これより番外編です(笑)。
ヴィンサントを飲んで後戻り出来なくなった舌に美味しく感じるのがこれ!
ジュ・ド・レザン2015年
いかがですか?
「おっいしぃ~!」
「覚醒するね(笑)。アルコールは?」
私「ジュースなのでアルコール分はありません。」
「微発泡してるから多少入っているんじゃないの?」
私「この微発泡は後から炭酸ガスを入れたものです。炭酸ガスを加えることでSO2を入れなくてすみます。」
「まるっきり葡萄の香りですな。ワインと変わらない味わい。ワインと言われたらワインと思うね(笑)。」
「ワインと区別が出来ない(笑)。」
家内「それってきっと本来的な感覚だと思います。」
「店長!紅茶の香りって熟成から出るって言われますけど、違う場合もあるんね。毎年これ飲むと思いますよ(笑)。」
「今年のはワインっぽさをより感じますよね。」
家内「去年の方がジュースっぽかったですね。今年の方が酸は強いですね。」
私「おそらく去年より今年の方が糖度は高いはずなのですが、甘く感じません。酸が甘さをマスキングしています。」
「ワインと同じだ(笑)。」
「毎年違うんですね。」
私「はい!これが楽しみです(笑)。ワインの作柄も想像つきます(笑)。」

さてさて最後のおまけの番外編はドンナルーチェ2014年です。
えーと。抜栓したのが11月6日。先月の試飲会で皆さんを驚かせた残り物です(笑)。
「えー、先月の試飲会の残りなんかまだ飲めるんですか?」
私「正確に言うと抜栓は試飲会の前ですから1ヶ月半くらい前です(笑)。もうほとんど残ってないのでちょびっとだけです(笑)。」
「あっ!まだ飲めるどころか美味しい!」
「ワインの液体は細くなった感じだけど、香りは逆に純化されてる。こんな馬鹿な?」
「全体が丸い。美味しい。香水みたい。しかも酸化したニュアンスが全然ない!」
「この期に及んでまだ飲めること自体が不思議なのに、香りがこんなにあるなんて。絶句しますね。」
「こんなワインあるんですね?」
私「あるようです。私も良く解りません(笑)。規格外であるのは確か(笑)。」
「なんでこんなに生命力があるんだろう?酒精強化ワインでもないのに(笑)。」
私「ドンナルーチェは残糖分もないドライな白ワインです。」
我々を含め飲んだ方を絶句させてくれたドンナルーチェ。ワインには人智を越えたようなことがまだあることを教えてくれました。まだまだ精進が足りませんね(笑)。それと同時に『何故だろう?』の好奇心が掻き立てられました。
こうじゃなきゃ面白くない(笑)!
本年最後の試飲会いかがでしたか?
ありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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極甘口もいろいろです

Dec 25, 2015 by akiko |
お忙しい中 試飲会へのご参加ありがとうございました。
今年最後の試飲会ということで、ちょっと張り切って リカーゾリのカステッロ・ディ・ブローリオ ヴィンサント ご試飲いただきましたが
普段は 重めの赤オンリーの方や すっきりスタイルの良いタイプをお好みの方にも 気に入っていただけたようで。
やはり 上等な甘いワインって 飲む人を幸せにするんですね。マスキューも幸せな気持ちになりました。

今回のヴィンサントは ブドウを陰干ししてから 仕込んだもの。
だからか、とても味わいが素直で 果実のうまみがストレートに伝わってきます。時間がたてば えもいわれぬ芳香、ねっとりした舌触りが顕著になり
ふかいおいしさを楽しめます。
貴腐葡萄を使う ソーテルヌやとトロッケンベーレンアウスレーゼ とは また 違ったおいしさです。
もちろん、ロワールやジュランソン また ペドロヒメネス などとも 大違い。
こうして 見てみると 極甘口にもいろいろなタイプがあり 楽しみ方もさまざま。
ですが 幸せな気持ちになれること、ゆっくりした時を演出してくれることは それらのどれにも当てはまる性格だと思います。
クリスマスの夜に あるいは除夜の鐘をききながら 静かに味わう、 素敵ですね。 

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桝久 試飲会リポート 前半 201512

Dec 25, 2015 by weblogland |
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!
ワインもギリギリ。まんべんなくお買い上げくださったので、かろうじてセーフかな(笑)。もちろん追加発注していますからリピート可でございます。

○ヴェルデーカ 2014年 カンティーネ・メンヒル イタリア プーリア 白I. G.P. 750ml 1944円税込み
「マスキユーさん、また変なワイン見つけてきましたね(笑)。」
「ヴェルデーガなんて聞いたことないですよ(笑)。」
私「私も初めて飲みました(笑)。」
家内「すぐに全開の解りやすいワインじゃないんですよ(笑)」
「マスキュウさん。開けたてはなんと言うことはありませんなぁ。」
「プーリアの白ワインって、もっと甘くてパーンとした感じですよね(笑)?たまには飲みたい時があるけど飽きる(笑)。」
「夏場限定(笑)。でもこれは全然違う。プーリアらしくない(笑)。」
私「そーなんです(笑)。なん百本もでる試飲会だと絶対に通り過ぎます(笑)。有償サンプルで取り寄せたのでじっくり飲みましたから良さが解りました(笑)。」
家内「ワインの温度を上げて時間が経ってくると隠れた味わいが出てきます(笑)。」
私「ちょっと乱暴ですが、抜栓前にストーブで温度を上げてありますから柔らかさの中に何かがあるのが解るかと。」
「ふっくらしてますよね。柔らかさでクリーン。なんだろうこの香り?」
「柑橘類、酸っぱくない果物?」
「桃?」
「そうそう桃!旨みをとても感じますよね(笑)。」
「品が良いですね(笑)。魚介類に合うね、きっと。」
私「どんどん旨みと桃のような果実味が増しますよ(笑)。」
「しっとりとしていて良いですね。日本人向きかな(笑)?」
私「ありがとうございます!実は私このワインこそ、昆布と鰹節のだし汁に合わせるのがベストかと(笑)。思っております(笑)。味噌ではなく、だし汁の鍋に合わせたく存じます(笑)。」
家内「鶏肉使った鍋に合わせたいな(笑)。」
「植物っぽさもあるから野菜にも合いますね(笑)!」
「具は上等な魚介類ですな(笑)。伊勢海老なんか良さそう。」
私「い、い、伊勢海老ですか?旨くて失神するかも(大爆笑)。」
「伊勢海老は無理でも蟹鍋に合わせたいな(笑)。」
「それいただきます(笑)!」
「マスキユーさん。このワインって酸があるけれど、隠れていると言うことですよね。最初の印象だと酸がない(笑)。マロラクティック発酵はしているのですか?」
私「実は私も最初はマロラクティック発酵しているかと思ったのですが、後から酸をしっかり感じるので疑問でした。インポーターさんに確認したところマロラクティック発酵はしてないようでした。」
家内「しっかり温度管理してコントロールするようです。一昔前のプーリアでは考えられない白ワインです。」
「ところでラベル・デザインカッコいいですよね。縦じまのキャップ・シールは帽子みたいで、細長いラベルはネクタイ(笑)。粋だよね(笑)。」
「いかにもラテンの伊達男(笑)。」
家内「インポーターさんの親会社はイタリアから生地を輸入してるようですよ(笑)。」
私「キャップ・シールはアルマーニかなんかのスーツの生地にありそう(笑)。」


●レアル・コンバニーア・デ・ヴィノス テンプラニーリョ 2009年 ベンディミア・セレクショナダ スペイン 赤 V.D.T.カスティーリャ 750ml 1130円税込み
「店長!熟成したテンプラリーニョはイイ!大好物(笑)!」
「フル・ボデイーのがっつりしたワインじゃないけど、程よくしっかりしててイイなぁ(笑)。すごく良く出来てるよね。」
「スペインの熟成したワインって樽香が強くって嫌味になったりするんだけど、それがない。」
「そうそう、あれがない(笑)。新樽っぽさがないのがイイね(笑)。」
「ホッと安心出来ますな(笑)。」
私「ありがとうございます‼マスキユーの
定番レアル・コンパニーア・デ・ヴィノスの赤の熟成版です(笑)。」
「マスキユーさん!でも値段は50円しか違わないじゃありませんか?」
「ヨーロッパもゼロ金利だからかな(笑)?」
家内「良心的ですよね(笑)。ワイナリー自体は大きいのですが、そんなにマネー・ライクじゃないですよね(笑)。」
「うんうん。確かに!コスト・パフォーマンス高いよね(笑)。」
私「こういうワインを飲んじゃうとオールド・ワールドの凄さを感じます。」
「安いワインをいかに効率的に造ることに長けているニュー・ワールドとは意識が違うんだろうな。」
私「ニュー・ワールドの方が人件費は安いでしょうけれど、もともとワインが生えない所で造っていますから無理はあります。」
「それってどういうことですか?」
私「たとえば春と秋が無かったり、水が無かったり。膨大な資金で灌漑したりします。」
「そもそもオールド・ワールドはワイン生産に向いているもんな。規模や栽培法でイノヴェーション出来れば、ニュー・ワールドを凌ぐのは当たり前か?」
私「仰る通りかと。」
「店長!日本でもようやく原産地を守るG.I.ができますよね。ちょっと弛いですが(笑)。」
私「弛いですよね(笑)。自浄作用が働くことを祈ります。」
「結局、お上頼りじゃダメなんだよね。」
「良い国産ワインもちらほら出来てるみたいだし良い流れになればイイんだけどね(笑)。」
皆さんとても関心と意識が高いのです。マスキユーの誇りです!置いていかれないようにしなくては(笑)!

●アリアニコ・デル・ヴルトゥレ 2013年カンティーナ・ディオメーデ イタリア バジリカータ 赤 D.O.C. 750ml 1388円税込み
「僕アリアニコ好きなんですよ(笑)。」
「アリアニコっていうとタウラジが有名ですよね?たしかカンパーニャかな。バジリカータでもあるんですね?」
家内「はい。バジリカータでも内陸の標高の高い所で造られます。美味しいアリアニコを造るには寒暖差が必要なようです。」
「う~ん。これってアリアニコだけど、今までに飲んだアリアニコとは違うかな?酸があってフレッシュ。」
「私はアリアニコ知らないけど(笑)、これ美味しいですよ(笑)。」
「コストパフォーマンスは高いし、美味しい!でもアリアニコらしくない(笑)。アリアニコってもっと重さで勝負するみたいなところがあると思うんだけど…。」
私「このアリアニコは早飲みのスタイルです。クラシックなアリアニコだと5年、10年熟成しないとダメです。ただ、早飲みのアリアニコな中では一番成功していると思います。薄くて軽いアリアニコを使って早飲みに仕上げたものはダメみたいです(笑)。」
家内「アリアニコ自体はごまかしの効かない気難しい品種だと思います。」
「マスキユーさん!前にディオメーデのアリアニコ売ってましよね。たしか古いヴィンテージでしたよね。美味しくて、あれでアリアニコなはまったんですが(笑)。あの時の味わいとこれは違いますよね?」
私「はい!仰る通り!でも原料葡萄の品質は変わらないと思います。」
「じゃあ何故ですか?」
私「鋭いですね(笑)。さすが!熟成をステンレスタンクと木樽に別けています。たぶんステンレスタンクの方はマロラクティックコントロールしていると思います。ワインの味わいにリンゴ酸を感じます。もちろんミクロ・オキシダシオンもしているはず。ただし、ワインに作為を感じないところが斬新かと。この点ニュー・ワールドとは違います。技術を錬金術的な使い方にしていません。」
「マスキユーさんがよく言うトップランナーですね(笑)。」
私「また、読まれちゃいました(笑)。」
家内「このワインはアリアニコのニュアンスがしっかりあるのが良いところだと思います。粉っぽさ、チョコレート、煙草、薔薇、チェリーなどアリアニコのニュアンス。でも、こんなに早く飲めるアリアニコは初めてです(笑)。フレッシュなアリアニコって不思議な存在かも(笑)。」

●プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア 『ファロ』 2013年 サン・マルツァーノ イタリア プーリア 赤 D.O.P. 750ml 1852円税込み
「これ美味しい!スケール大きい(笑)。すごく飲みやすいし(笑)。」
「旨いね(笑)。濃さもあるけど苦にならない(笑)。」
私「ちなみに前のアリアニコと同じ2013年ヴィンテージです。アルコール分はアリアニコより1%高い14%です。」
「へぇー。そんなに高く感じませんね?」
「マスキユーさん!定番のポッジョ・レ・ヴォルビのプリミティーボとの違いは何ですか?値段は違いますが(笑)。」
「またまた答難い質問です(笑)。ポッジョ・レ・ヴォルビの方がより都会的かな(笑)。ファロの方が土着的といえるかも。土の香りがしますよね。両者共に早飲みではありますが。」
家内「プリミティーボもクラシックなスタイルだと10年くらい経って美味しくなります。熟しきった柿みたいですよ(笑)。」
私「このワイン、プリミティーボとして初めて最高評価のトレ・ヴィッキオレを獲得しました。洗練されてますよね。力づくじゃない(笑)。」
「酸もしっかりあるしバランスも良いしパワーもある。もちろんプリミティーボらしい。欠点無いのかな(笑)?」
「アリアニコも、プリミティーボも冷涼さがあるよね。昔の南イタリアとはちょっと違うかな?」
私「さすが!ベテラン!見逃しませんね(笑)。このプリミティーボもアリアニコ同様にマロラクティック・コントロールしてるようですね。木樽とステンレスタンクを併用してますし。」
「このプリミティーボもマロラクティック発酵を一部止めているのですか?」
私「おそらく。でも不自然さを感じません。この点凄いかと。」
「上等なプリミティーボには違いないよね。」
「今風だとしても歓迎できるね(笑)。隠しようのない良さがあるもんね(笑)。好きだな(笑)。」
「マスキユーさん。マロラクティック発酵をしないとどうなるんですか?」
私「赤ワインは基本的にマロラクティック発酵をします。ただコントロールするとリンゴ酸が残りますからリンゴっぽい酸っぱさを感じます。」
「基本的にはマロラクティック発酵はするものなんですか?」
私「気温が20度になると自然に起こります。例えばボルドーワインを熟成している樽が赤くなっていますが、あれは春になって気温が上がりマロラクティック発酵が起こり樽の中味のワインが噴いたためです。」
「マロラクティック発酵により、リンゴ酸が乳酸と炭酸ガスに置換されるんですよね。」
私「はい。ですから酸がのりにくい温暖な産地のワインをマロラクティック発酵をストップさせることで酸を残す技法です。オーストラリア発祥の技術です。ただしワインが平板になることが多いようです。この点今日のアリアニコとプリミティーボはイノヴェーションしています。」

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明日は試飲会です。

Dec 22, 2015 by weblogland |
バタバタ続きの12月、すごく長い気がします(笑)。
ところでこんなのも入荷しました!



先日入荷したフランチャコルタの名品カ・デル・ボスコがすっかり気に入ったマスキユーでは、毒食わば皿までの精神で、ギフトボックス入りのものもとりました(笑)。中身は同じキュヴェ・プレステージなのですが、箱が素晴らしい(笑)。
箱のデザインはもちろんなのですが、箱の上についている紐が良い(笑)。これだけだと何かトンマに聞こえそうですが(笑)、紐のつけ方が斬新なのです。映像で見るとお分かりになるかと思いますが、箱を紐でぶら下げると、箱がしっかり固定するように工夫されています。段ボールの箱がワインの重量で強度が増すようになっています。
こんな方法は初めて見ました(笑)。
う~ん。
きっと、この箱もカ・デル・ボスコのオリジナルですね。このこだわりこそがブランドの心髄なのでしょう。ブランド嫌いのマスキユーも脱帽です。これだったらイイんじゃない(笑)。質が伴ったブランドですね(笑)。

12月のこの期に及んで箱に喜んでる私は馬鹿者かな(笑)?少なくとも今月が長く感じる原因はこの辺りにありそうですね(笑)。

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よーやく並びました!

Dec 21, 2015 by weblogland |
今月22・23日のマスキユー試飲会のラインナップのワインです(笑)。



12月は年の瀬ですから、いつも暇なマスキユーもちょと忙しい(笑)。バタバタしながらの試飲会の準備は厳しかったぁ(笑)。
毎日のやらなければならないことを片付けながらの準備ですからはかどらない。途中で魅力的なワインが売り出されたりして目移りはするし(笑)、決まりかかったワインがなくなったり、あたふたしました(笑)。
家内「あのワインがなくなりかかった時は焦ったね(笑)。」
私「今回の目玉になると思っていたからなおさらだよね(笑)。取り敢えず試飲会の分だけは確保出来たからホッとしたよ(笑)。」
家内「店長!ブログに書いたらダメだからね!足りなくなるよ!」
私「げっ!(読まれてる)、分かったよ!名前は明かさないから…。」
家内「まあ、ワインが無くなる訳じゃなくて、特別価格品だから次回の入荷分から高くなるだけだけどね。」
私「我々は自然体でいくしかないかな。実際にそのワインの価値を決めるのはお客様だからね。」
家内「そうそう。でも店長は誘導するからな(笑)。」
私「誘導してる訳じゃないよ(笑)。ワインに思い入れが入るからついつい誉めちゃうんだよ(笑)。過剰にはしないよ!君だってそうじゃん(笑)!」
家内「そう言われればそうかな(笑)?」
私「絶対今回の○○なんか売れたら大喜びするはず(笑)」
家内「だってあれは大発見だよ(笑)。わかりあえる人がいたらそれだけで大喜び(笑)」
私「でしょう(笑)。僕と同じじゃん(笑)」
家内「いや、ちょっと待って!絶対店長とは違う!」
私「僕だってテンション上がるだけなんだから(笑)。」
家内「そーかな?」

あぶない、あぶない(笑)。ひょっとして皆さんからも読まれてるかな(笑)。

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試飲会のラインナップ決まりました!201512

Dec 19, 2015 by weblogland |
今月12月22日(17~20時30分)、23日(11~20時30分)のマスキユー試飲会のラインナップが決まりました!
今月はいつもより1週間前倒しとなりますからご注意くださいませ‼



まずは、ちょっと変わった白ワインです(笑)。
○ヴェルデーカ 2014年 カンティーネ・メンヒル イタリア プーリア 白I. G.P. 750ml 1800円税別

ワイン雑誌『リアルワインガイド』で旨安大賞を受章してブレーク。旨安大賞を『ゼロ・ネグロ・アマーロ』、旨安賞を『クォーター29・プリミティーヴォ』
のダブル受賞とか。
立派なものです。
基本的に今風のスタイルなのですが、しっかり低収量、衛生管理のゆきとどいたワイナリーです。酸をバランス良く残すところに技術がありますね。
マスキユーでは売れ筋の『ゼロ・ネグロ・アマーロ』、『クォーター29・プリミティーヴォ』は扱わず、まずは『ヴェルデーカ』。へそ曲がりなんですよ(笑)。
この『ヴェルデーカ』が面白い!
まず品種名『ヴェルデーカ』なんて聞いたことがない(笑)。ジャンシス・ロビンソンの著書に「南イタリア在来種でベルモット造りにつかわれる。柔らかな味わい。」と記述がありましたが、よく調べても解らない(笑)。これだけでぐっときます(笑)。

●レアル・コンバニーア・デ・ヴィノス テンプラニーリョ 2009年 ベンディミア・セレクショナダ スペイン 赤 V.D.T.カスティーリャ 750ml 1047円税別
このワイナリー、スペイン リオハの銘醸家ムルア家が2007年にラ・マンチャ地方のマンチェラに設立したものです。
マスキユーではこの通常のキュヴェを定番として扱っております。あの王冠ラベルのワインです(笑)。果実味たっぷりのスーパー・コスト・パフォーマンス・ワインです。
これは、そのバリック熟成版。約8ヶ月アメリカン・オークのバリックで熟成させたものです。樽熟成由来のスパイシーさが加わり、全体に落ち着いたニュアンスです。深みがあり、価格以上に感じますね(笑)。
テンプラニーリョの明瞭な果実味を楽しみたい方は通常のキュヴェ、テンプラニーリョの深みを楽しみたい方はこのキュヴェがお勧めです。

それにしてもこのワイナリーは凄い!
質・量ともに想像を越えています。ニュー・ワールドの大規模ワイナリーの上を行っています。スペインのワイン産地としての底力をみる思いです。

●アリアニコ・デル・ヴルトゥレ 2013年カンティーナ・ディオメーデ イタリア バジリカータ 赤 D.O.C. 750ml 1286円税別

アリアニコ・デル・ヴルトゥレの優良生産者として知られたバジリウム 共同組合ながらクラシックな素晴らしいワインを造ります。何度もそのシンプルで深みのある味わいに打ちのめされたことか(笑)。そんなバジリウムをカンティーナ・ディオメーデが買収しました。このワインは新生バジリウムのアリアニコなのです。
スタイルは今風。早くから飲めます(笑)。
発酵後の熟成にステンレスタンクとオーク樽を併用しています。この辺りにミソがありそうですね(笑)。酸もちゃんと残っていますし、タンニンに収斂性がありません。しかし、アリアニコらしいベリーやチェリーのニュアンスが、甘くふっくらしたタンニンと上手に折り合いをつけています。デル・ヴルトゥレの規格内でこの味わいに達したことは驚異的(笑)。

早飲みのアリアニコってじつは難しい。これは良いと思った今風のアリアニコは初めてです(笑)。
イノヴェーションを感じるワインなのです。

●プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア 『ファロ』 2013年 サン・マルツァーノ イタリア プーリア 赤 D.O.P. 750ml 1715円税別

サン・マルツァーノは1962年創業の共同組合。味わいはプリミティーヴォらしさをしっかり感じる今風。プリミティーヴォの田舎臭さを残しながら、飲みやすいこと(笑)。洗練されているのですが、とってもプリミィティブ(笑)。
もっともプリミティーヴォ・ファンの我々からすると「熟してゼリー化した柿のような味わいのプリミティーヴォが極上」なのですが(笑)、それはそれこれはこれ(笑)。
話がそれました(笑)。
このワイン、熟成をバリックとステンレスタンクに分けているところにミソがありそうですね。最近の南イタリアのトレンドのようです。タンニンの躾と、酸をしっかり残す意図がありますね(笑)。こうした両者をブレンドするとミスマッチに陥るものですが、じつに折り合いが良い不思議。
う~ん。
なるほど、だからガンベロロッソでトレ・ヴィッキエーリを獲得したのですね(笑)。
解ったような解らないような良さなのです(笑)。

●ヴァルボリチェッラ・クラッシコ・スーペリオーレ リパッソ 2013年 モンテ・デル・フラ イタリア ヴェネト 赤 750ml 1964円税別

ヴェネト州西部ガルダ湖近郊のD.O.C. バルドリーノに1958年創業のモンテ・デル・フラ。その堅実なワインづくりが実を結び、現在140ヘクタールの畑を所有。また、隣接するD.O.C.域内にも畑を購入し、バルドリーノの外ヴァルボリッチェラ・クラシコ、アマローネ等も生産。着実な歩みを続ける注目の生産者です。

皆さん『リパッソ』ってご存じでしたか?悪く言えばアマローネの廉価版(笑)。良く言えばアマローネ好きの救世主(笑)。
まず造りは、通常の赤ワインのアルコール発酵後、アマローネ用に軽く圧搾した陰干し葡萄の皮を入れて再発酵させます。これでだいたい想像つきますね(笑)。
アマローネほどの凝縮感や生命力はありませんが、比較的楽しみやすい上等でデイリーなワインとなります。
ただ、なんでもアマローネの皮を入れれば良い訳ではありませんからご注意を(笑)。
このワイン コルヴィーナ・ヴェロネーゼ、コルヴィノーネ80%、ロンディネッラ20%で造られます。これはフラが造るアマローネと同じです。どうやらアマローネ用とリパッソ用に同じものを分けているようです。アマローネ・マスターと称される巨匠同様、まず良いアマローネが造れないと良いリパッソも出来ない訳です(笑)。そしてステンレス・タンクでマロラクティック発酵後、3000Lのフレンチ・オーク樽で最低18ヶ月熟成させます。出来上がりのアルコール分は14%。リパッソすることにより、おそらく2%位はアルコールが上がっているはず。ただ、無理に濃くした感がない点秀逸。とても透明感があり、どろどろしていません(笑)。赤い果実味もディテイルが明瞭です。素晴らしいバランスです。リパッソはリパッソでアマローネとはジ
ャンルが違うと思わせてくれます。

飲み頃になるまで10年はかかり、しかも年に一度位しか飲めないアマローネを取るか?たまにどっぷり漬かれるリパッソを楽しむか?あなた次第です(笑)。

○『カステッロ・ディ・ブローリオ』ヴィンサント・デル・キャンティ・クラッシコ 2006年 バローネ・リカーゾリ イタリア トスカーナ 極甘口 白 500ml 4543円税別

イタリア デザート・ワインの至宝ヴィンサント。
造り手はリカーゾリ。
文句はないですね(笑)。

マルヴァジア・サンジョヴェーゼを粒選りにし、風通しの良い室で役4カ月乾燥します。ゆっくりやさしく時間をかけてプレスした後バリックでそのまま発酵、4~5年熟成させます。ソーテルヌやトカイのクラシックな発酵熟成に似ていますね(笑)。
熟成が進むとサンジョヴェーゼ由来のオレンジっぽさが加わり美味。途方もなく巨大で美味しいのです。ちなみにアルコール分はなんと17%!
(ついでにヴィンサントで造ったグラッパは私の大好物)
風土的に樹上で貴腐箘が付きにくい彼の地に合った、貴族的文化の有りさまなのでしょうね。

今年最後の締めくくりにふさわしいラインナップになりましたか?
決めるのは皆さんです(笑)。
お越しお待ち申し上げます。

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ととのいました

Dec 18, 2015 by akiko |
恒例の樽酒の準備、試飲会内容の決定、ダイレクトメールの発送   と、ようやく済んで ホッとしました。
ここのところ ずっと忙しくて 仕事がすべて遅れ気味、時間ぎりぎり状態だったので 反省しきりです。

試飲会全体のテーマは 年末年始のパーティシーンを盛り上げる美味しいワイン、飲むとほっこり暖かい気分になれる味わい なんですが、
ヴィンサントやリパッソという あまり なじみのないワインが試飲会ラインナップに入っています。
それらの 個性的、だけどどこか懐かしい風味 を体験していただけたらいいなぁと思っています。
マスキュー渾身のセレクト、飲んでいただくのが楽しみです。

ご参加 お待ちしております。

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リカーゾリのヴィンサント

Dec 18, 2015 by weblogland |
立派な箱でしょう?

中に高級なチョコレートなんか入っていそうですよね(笑)。

で、箱を開けると

なんとこれ!

リカーゾリのヴィンサントです!

箱からして格好良く、いかにもらしいですよね(笑)。

今月の試飲会用に思いきって仕入れました。クリスマス前ですし、たまには極上・極甘口のデザート・ワインも良いかと(笑)。一年のトリを飾るにふさわしいかな(笑)?

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毎年恒例の司牡丹の樽酒

Dec 16, 2015 by weblogland |
4斗樽の上に2斗樽のせて~(笑)。
今マスキユーの店内はこんな具合です。
毎年恒例の司牡丹の樽酒。鎮座しています(笑)。
今年出来たばかりの新酒を樽に詰めたものです。新酒ですから過剰に樽香がつくと台無しになります。しかも今年は暖冬ですから、いつもより早めに瓶詰め。まあ、こんな感じかな(笑)。もう30年近くやってますから、瓶詰めのタイミングも慣れたもの(笑)。
今回はお友達にも特別参加してもらいました。(絶対にブログに載せない条件ですから匿名)、お陰で腰痛にならずにすみました(笑)。ありがとうございました!○○さん!
毎年思うのですが、この一瞬私はネゴシアンになった気分になれます(笑)。

司牡丹 72L 2015年 パイン・ロウ・バレル熟成

楽しいなぁ(笑)。

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フランチャコルタ好評

Dec 16, 2015 by weblogland |
カ・デル・ボスコのフランチャコルタ好評です。

先日の時代屋さんのワイン会では皆さん旨いとしか言わなかったでした(笑)。心動かされたようです。

ゼパージュはシャルドネ70%、ピノ・ビアンコ10%、ピノ・ネロ15%。まあ、シャンパーニュのシャルドネとピノ・ノアールの組合せと基本的にはあまり変わらないのですが、シャンパーニュではない味わい。熟成期間も28ヶ月と長いのですが、熟成香が目立たずエレガント。美しさのために熟成させているとしか思えません。際立ったアロマの表現法は思想に違いがあるとしか思えませんが、実際にはスパークリングメーカーとしての技術力がトップであることが、この味わいを実現しています。

ボトルを包装している黄色のUV カットフィルムも自分で開発していますし、コルク検査器も自社開発。斬新で完璧に近い設備機器の開発、建物の設計の周到さは比類がありません。孤高のスパークリングメーカーと言っても過言ないですね。ただし、イタリアのサッカー・チャンピオン・リーグの決勝戦で振る舞われたりもしていますから、イタリアではメジャーな存在。誇りにもなっているはず。

近い将来シャンパーニュの大物にとって変わるかも(笑)?そんな予感がしますね。

まあ、大量生産しないから、それはないかな(笑)。

バカ高いシャンパーニュに執心している場合ではありません!

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試飲会ラインナップ探しで大わらわです

Dec 16, 2015 by weblogland |
今、マスキユーでは12月22、23日の今年最後の試飲会ラインナップ探しで大わらわです。だいたい決まりましたが最後の詰め。
わが家には試飲中のワインが9本(笑)。ここ4日毎晩9本を丹念に試飲。もちろんしっかり飲みます(笑)。
もっとも9本の内、今回の試飲会で使うのは3本だけですが(笑)、せっかく取り寄せた有償サンプルですから中途半端はいけません。完全に飲み干すべし!(もうちょい)
天職なんですよ(笑)。
そうそう、今回選に漏れた6本はダメなワインだから漏れた訳でありません。マスキユーで売るには高級過ぎたり、似たワインがすでにあったり。
そんなこんなでラインナップが決まっても、ワインの底が見えるまでティスティングしないと気がすみません。

無駄に労力使ってるのかなぁ(笑)。

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ソムリエの仕事をするのも楽しい

Dec 13, 2015 by weblogland |
明日は出張試飲会です(笑)。
地元鶴見のお客様の時代屋さんで行われる試飲会のお手伝いです。もう何度かお呼びがかかっておりますので、顔見知りの方達なので楽しみです(笑)。

テーマはイタリアの泡。

マスキユーの最近の得意技(笑)ですから気合いも入ります(笑)。

でもですね、思わぬ質問をされたりする可能性がありますから油断出来ません(笑)。ましてやお客様のお店ですからマスキユー試飲会とはちょっと違います。独走は許されません(笑)。

今、盛り上げるための冗談や策を練っています(笑)。楽しくなければダメですからね。

たまにソムリエの仕事をするのも楽しいのです(笑)。

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ジュ・ド・レザンを飲みながらミカンを食べると美味しい!

Dec 12, 2015 by weblogland |
発見しました!
ジュ・ド・レザンを飲みながらミカンを食べると美味しい!



あと、サツマイモの干し芋をあぶったのをかじりながらジュ・ド・レザンを飲むとこれまた旨い(笑)!
こんなことで私は喜んでいましたが、正統派の楽しみ方をご存じのお客様がおられました!
長年のジュ・ド・レザンのファンのNさんです。
N さん曰く「ポール・ジローさんの渾身のぶどうジュースは、サンドウィッチランチを1ランクも2ランクもアップしてくれます。美味しくいただいています。」とのこと。
ウ~ン。
さすが!
まずジュ・ド・レザンの紅茶っぽさにお気づきの点が凄い。紅茶で楽しむよりジュ・ド・レザンで合わせた方が更に美味しさパワーアップしますよね。紅茶と比べたらジュ・ド・レザンのパワーは桁違い。ジュ・ド・レザンの有機酸は果物やクリームに負けるはずはありません。
このジュ・ド・レザンの楽しみ方こそ王道ですね。なんといっても格調高い。ミカンや干し芋だと見劣りするかな(笑)。

ジュ・ド・レザンの紅茶の香りは葡萄由来の香りです。ワイン好きのイギリス人が紅茶を好むのもDNA に刻まれた嗜好。それ故紅茶が文化として定着したのかな?なんて考えてしまいます。コーヒーも然り。すべての味覚はワインに通じる(笑)かも?
私の妄想は止まりません(笑)。
N さんご教授ありがとうございました!

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今月12月の試飲会の告知

Dec 10, 2015 by weblogland |
今年最後のマスキユー試飲会は12月22、23日となります。
年の瀬ですので、いつものように最終土曜日という訳にはいきません(笑)。お許し下さいませ。
そんな訳で、12月22日(火)17時~20時30分、23日(水)11時~20時30分の予定となります。
今年最後の試飲会、何を出しましょうか(笑)?

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ジュ・ド・レザン2015年飲みました!

Dec 10, 2015 by weblogland |
昨日到着したジュ・ド・レザン2015年、さっそく飲みました!



色合いはクリーン。去年のものが1本ありますから比べてみると、若干2014年の方が濃いかな?まあ、1年経てますから色は単純に比べられないかな(笑)。
さて、味わいは 去年とはだいぶ違います。去年はジュースらしい味わいでしたが、今年は緻密で強く、しかもバランスが良い。

うーん。

紅茶、ハチミツ、腐葉土、キノコ、ハーブ 青草、枯れた草、ホワイトミント、リンゴやレモンなどの要素がどれひとつ突出しませんが、高次元にバランスがとれています。全体の広がり、深み、余韻の長さは立派の一語(笑)。
中に何かが生きていると飲み手に断定させるような説得力は相変わらずですが、ジュースであってジュースでないようなジュ・ド・レザンのスタイルの完成形と思えます。実際アルコール分はありませんからジュースなのですが、ワインを飲む感覚です(笑)。
2015年の作柄の優位性を感じます‼

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届きましたぁ

Dec 09, 2015 by akiko |
2015年産のジュ・ド・レザン、午前中に到着!いまや遅し と待ち構えていましたので とてもハッピーな気分。
さっそく ご予約いただいた分の 発送作業を行っています。
今年のジュ・ド・レザン、色が濃いめで深い感じです。とっても綺麗。ボトルそれぞれに 力がみなぎっているみたい。
大げさに聞こえるかもしれないけれど、実際 体調の悪い時に飲むと元気になりますもんね。ドクトールの逸話みたいに。
荷造りや店頭の陳列などで忙しくて まだ 試飲できていない、今晩でもあけてみようかな?楽しみです。 

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ジュ・ド・レザン2015年が来ます

Dec 09, 2015 by weblogland |
明日は12月9日です!
ようやくジュ・ド・レザン2015年が来ます(笑)。(一応来る予定)
楽しみだなぁ。
紅茶の香りたっぷりの濃厚な味わいかな?もちろんハニーなニュアンスはしっかり。酸がしっかりしてるはずだから、濃度感があるわりには甘く感じないかも?
頭の中は妄想に近いシュミレート状態です(笑)。そして実際に飲んでみて、私の妄想は一気にトップギア(笑)。ドンナルーチェみたいなしつこいティスティングも始まります。
今は、てぐすね引いているのです(笑)。

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なまけちゃ いけませんね・・・

Dec 08, 2015 by akiko |
久しぶりに。   パスワードを忘れちゃって ここまでたどりつくのに ひじょーに時間を使ってしまいました。
なにごとも 継続は力なり、なまけていてはいけませんね。反省。

そんななかでも ワインをのむことだけは欠かさずに。
最近は メディチ・エルメーテのスパークリングに感心しきりです。
とくに クエルチオーリ!
ちょっと甘いんだけれど ベタつくものではなく あくなでもナチュラル。自然でのびやかなおいしさです。
あまいものって おいしい、癒される、気持ちも上がる そんな おいしさなのです。
いろも とってもハッピーなバラ色で、女子は絶対 好きな色。 
デザートやフルーツには もってこいだし エビチリとかパイナップル入りの酢豚 なんかにも合いそうです。
「ロゼの甘口 なんて 初心者向きさ~」なんていって 飲まずにいると損しちゃいますよ。
パーティシーズンには間違いのないスパークリングですね。

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ドンナルーチェ2014年の試飲です

Dec 08, 2015 by weblogland |

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味わいは本物です

Dec 06, 2015 by weblogland |
お客様「マスキユーさん。ジュ・ド・レザン2015年の予約まだ大丈夫ですか?」
私「はい。大丈夫です(笑)。」
お客様「正月に息子夫婦が帰って来るので、孫とお嫁さん用に買っておこうと思ってね(笑)。」
私「それはそれはありがとうございます。お孫さん舌が肥えちゃいますよ(笑)。」
お客様「まあ、たまのことだからね(笑)。そうそう、あとランボルギーニありますか?」
私「息子さん用ですね(笑)。」
お客様「車好きだからサプライズだよ(笑)。」
私「いたずら好きのおじいちゃんですね(笑)?味わいは本物ですから、この点は保証します(笑)。」
お客様「へへへ(笑)。」

さすが人生の先輩!
楽しみ方をご存じです(笑)。

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ジュ・ド・レザンがやってくる~!

Dec 05, 2015 by weblogland |
もう~
幾つ寝ると~
ジュ・ド・レザンがやってくる~!

皆さんもご唱和下さい!

毎年恒例のジュ・ド・レザンの唄。何年続けて唄ってんだって?
ブログを調べれば解りますけど、さすがの私もアホらしくてそれはしません(笑)。

ところで今年は12月9日予定です。今日は12月5日だからあと4日、来週の水曜日ですね(笑)。
今年は作柄も良い上に豊作。割り当て制限も緩和されました(笑)。もちろん、マスキユーに来る数は限られてますが、ちょっと余裕こいております(笑)。まあ、年明けまでは無くならないとはおもいますが、ヘビー・ユーザーの方お気をつけ下さいね。
予約受付中です!

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ランボルギーニ変に流行っています

Dec 02, 2015 by weblogland |
ランボルギーニ、変に流行っています(笑)。

業務いらっしゃったお客様です。

「マスキユーさん!ランボルギーニありますか(笑)?」

私「いまちょうど来たところです。危うく品切になるところでした。」

「やっぱり人気あるんですね。」

私「好みは別れますが、個人的にはとても好きなワインです。」

「いやまあ、そうでしょうが、実は車好きの友人にプレゼントしようと思いまして(笑)。」

私「ランボルギーニのプレゼントですね(笑)。」

「そうそう(笑)。マスキユーさんのブログに書いてあったヤツです(笑)。友人に『大切な君に、本物のイタリアのランボルギーニをプレゼントするよ!“トレスコーネ”っていうヤツなんだけど、知っているかい?車マニアの君だったら知ってるよね?』なんて言いながらおもむろに鞄から”トレスコーネ“を取り出す算段なのです(笑)。」

私「ありがとうございます。本日お二人目のランボルギーニのプレゼント御購入でございます(笑)。」

「ヘヘヘ(笑)。絶対にうけますもんね(笑)。」

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桝久 試飲会リポート 後半 201511

Dec 01, 2015 by weblogland |
いよいよランボルギーニの登場です!
●トレスコーネ 2012年 ランボルギーニ イタリア ウンブリア I.G.P. 赤 750ml 1542円税込み
「ランボルギーニください!今会社の昼休みなんで抜け出してきました(笑)。車好きの同僚にあげるんですよ(笑)。」
私「ランボルギーニのプレゼントなんて冗談ぽくてイイですね(笑)。」
「君に本物のイタリアのランボルギーニをプレゼントしよう!なんて受けるかな(笑)。」
私「ランボルギーニと言うだけで売れるなんて!恐るべしランボルギーニ(笑)。飲んだ印象とても美味しいけど地味ですが(笑)。」
「ランボルギーニって元々はトラクターメーカーなんですよ。」
私「そうなんですか!?知りませんでした。じゃあ、あながち道楽でもないのかな?」
「今車はクライスラーの傘下なのですが、ワイナリーはどうなのかな(笑)?」
私は車に趣味が無く全く解りませんが、皆さんよくご存じでビックリしました(笑)。
「あんまり濃さは感じませんが何か隠れている感じ。」
家内「すぐに手の内を明かしてくれないんです(笑)。最初飲んだ時はよくわからなくて翌日に持ち越しました。そうすると美味しい!更によく翌日はもっと美味しい!そして4日後に瓶底に1cm ほど残ったワインをすすると、これがまた美味しい!」
私「いきなり全開ではありませんでした(笑)。」
「車とは訳が違うんですね(笑)。」
「ウンブリア州のワインっぽくないですよね?ウンブリアのワインってタンニンが圧倒的なんですが、ランボルギーニのワインは違う。」
私「おっしゃる通り!旨味の酸をより抽出したかのようです。」
家内「時間が経つと小粒のベリーやサクランボのニュアンスが出てきます。ウンブリアらしいブラックベリーのニュアンス主体ではありません。」
「うーん。なるほど。サンジョヴェーゼにミソがあるのかな(笑)?」
「昨日拔栓したのと比べると、透明感が増してますよね(笑)。同時に旨味も増している(笑)。」
「たしかに車のランボルギーニのイメージとは真逆(笑)。じんわりと美味しい(笑)。でも酸が無くて飲みやすいチウ・チウのゴティコみたいなスタイルの方が私は好きかな(笑)?ウンブリアにはモンテプルチアーノがよく似合う(笑)!」
私「好みの別れるところですね(笑)。」

さて、本日のメイン、南フランスの赤。まずはルビーンのサブレからです。
●サブレ 2011年 ドメーヌ・ラ・ルビーン フランス ローヌ 赤 サブレA.C.750ml 2160円税込み
「マスキユーさん。また変な産地のワイン見つけましたね(笑)。東ハトサブレだったら知ってる(笑)。違うか(笑)?」
私「ちょっと違うかな(笑)。先月の試飲会で出したジゴンダスの隣になります。一般にジゴンダスよりは軽めのワイン産地と言われています。」
「あっ!これウマ!」
「凄くバランスが良くて飲みやすい。口の中での感じが違う。」
「広がり、余韻の大きさが段違い(笑)。力もあるけど、エレガント。これイイね(笑)。」
私「折り合いが完璧かと(笑)。ちなみにアルコール分は14.5%です。」
「そんなに高いとは思えないですよ。アルコールが入ってないみたい(笑)。」
私「実はラベル表記では14.5%ですが、実際は15.45%あるとのこと。通常考えられないアルコール分です。」
「なんでラベル表記と実際のアルコール分が違うのですか?」
私「基本的には15%を越えるとAOC を名乗れません。但し、温暖化が進んでいますから、ある程度は許容するようです。」
「へえー。そうすると折り合いが凄く良いのですね(笑)。」
私「全房発酵することでワインに多量の酸が生成されます。それがこの高いアルコール分でも折り合える原因かと。」
「マスキユーさん。どうやって探したんですか?」
私「ルビーンのインポーターさんの試飲会で、その場限りの終売セールがあり、速攻発注しちゃいました(笑)。」
「ルビーンって素晴らしい生産者なんですね。でも、あまり聞かない名前ですよね?」
家内「本拠地のジゴンダスだと小規模生産者としてはエスピエと並び双璧です。但し、どちらも全房発酵していますから若いうちは解りにくい(笑)。」
私「でも昔の全房発酵に比べれば飲みやすいし、解りやすいと思いますよ。クラシックな技法ですが進化しています。」
家内「昔飲んだシャトーネルトなんか10年経っても全然変わらぬ堅さ(笑)。それに比べたら凄く進化しています(笑)。」
「店長!全房発酵の良さが解りましたよ(笑)。店長がよく言う『壮麗さ』『立体的』なのもうなずけます(笑)。来年のキーワードは『全房発酵』!」
「このワイン、少なくとも並みのクローズ・エルミタージュなんかより上(笑)。」
「お買い得だな(笑)。」
予想通り本日のトップセラーとなりました!

さてさて、本日のトリ。
●ボーム・ド・ヴィニーズ 2010年 ドメーヌ・ラ・マルティネル フランス 南ローヌ 赤 750ml 3086円税込み
「おー!これはヘビー(笑)。好きだなぁ(笑)。深さがある上飲みやすい。たまらん(笑)。」
「マスキユーさん!これまた知らない産地です(笑)。ボーム・ド・ヴィニーズってどこ?」
家内「ジゴンダスの南側で、元々は天然甘口ワインの産地として有名です。2005年に赤だけがAOC に昇格しました。私も初めて飲みます。」
私「白とロゼはコート・デュ・ローヌのままで、赤のみの指定なのできっと変わった面白いワインだと思い、一度飲みたかったんですよ(笑)。」
家内「あまりローヌらしくない(笑)。もっと南の産地みたいな感じがします。」
「イタリアワインにも似た雰囲気があるかな?」
「果実味は柔らかいブラックベリーだよね。舌にずっしり乗ってくる(笑)。」
「タンニンの量が膨大(笑)。好きだなぁ。」
「マスキユーさんが
言うようにちょっと粉っぽいね。木樽使ってるんですか?」
私「使ってないんですよ。除梗もしてます。」
「へえー、そうなんですか?わからないね(笑)。」
「経験値上がったかな(笑)?」

これから試飲会の番外編となります(笑)。
一通り飲み終えた後
私「11月6日に開けたドンナルーチェ2014年飲んでみますか?」
「えー!11月6日ってことは20日以上前ですよね。マジすか(笑)?」
私「まあ、まあ、ちょびっとですが一舐めして下さい。」
「さらっとしてるけど香りが物凄い。なんでこんなに香りが出るんだろう?」
「ライチ、薔薇 ゲヴュルツトラミネールじゃん!」
「でもあんなにベタベタしてない。」
「店長!これってコルクを逆さまに差してほったらかして置いていたんですか?」
私「はい。いつもの通りです(笑)。」
「マスキユーさん。先週飲んだ時は柑橘系のいつものドンナルーチェらしい味わいでしたよね。ライチの香りがこんなに強いことは今までのパターンとは違いますよね。造りや畑が変わったのですか?」
私「私もそれを疑ってインポーターさんに聞きましたが、否定されました(笑)。」
家内「ライチの香りは早く出てくるものですが、まさかこの期に及んででてくるとは!絶句しました(笑)。」
「モンスター!」
「店長!これってどう言うことですか?しかもこのワインまだ終わっているとは思えないし…。」
私「まだ底まで来てないですよね。生きてますよね。だから判断つきません(笑)。」
家内「ただ開けるにはまだ早いのは確かです。例年に比べるとリリースが早いです。早くとも春以降に飲むべきだと思います。」
私「いまのところ解ったのはそんなところです(笑)。」
恐るべしドンナルーチェ2014年!
私の試飲はまだまだ続きます(笑)。た の し い !

番外編をもう一丁!
金曜日の試飲会終了前に駆け込んで下さったYご夫妻。一通り試飲したのち
「マスキユーさん、お土産って訳でもありませんがレーズン・クリーム・サンド・ビスケット買ってきたからワインとのマリアージュ試してみませんか?マルセイのバター・サンドほど濃密じゃないんですが(笑)。」
さっそくマリアージュ研究が始まりました(笑)。
「まあ、ワインに合わないはずはないけど、どのワインに合うかだな(笑)?」
「ビスケット全体で試してみると、たしかに合う(笑)。でも焦点がぼやけるかな?」
なるほど、単にビスケットとして食べるなら紅茶やコーヒーの方が向いているはず。ビスケットの分解が始まりました(笑)。
「ビスケットって側が小麦粉を焼いたもの、中身のバタークリームはクリーム、そしてクリームの中に入っているのがラムレーズン。これってそれぞれワインの相性があるはず。」
「ではでは、ビスケットは何と合うかな(笑)?」
「赤じゃないなぁ。白の方が合う。うーん。スプマンテ!」
「きっとスプマンテの穀物っぽさがポイントだな(笑)。あと泡であることが良いような気がする。」
泡の持つ酵母っぽさはビスケットに合いますね。

「それではクリーム部分はどうかな(笑)。」
「濃厚なクリームだったら赤でも白でもしっかりしたワインに合う。でもこのクリームは軽いからね(笑)。」
「アルバーナがベストマッチかな?」
「そうだね。アルバーナだ。」
アルバーナのでんぷん質のニュアンスはクリーム合います。なんたってモンブランケーキにも合いますからね(笑)。

最後は味の一番強いラムレーズンです。
強い樽香を持つラムレーズンですから、それなりに強くて木樽熟成したワインが合うはずです。
「これはサブレだな(笑)!全房発酵の強さはラム酒に負けない(笑)。」
「マリアージュに引き込まれる(笑)。旨いね。」
「旨さ倍増だな(笑)。」

ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半 201511

Dec 01, 2015 by weblogland |
昨日、一昨日マスキユーの試飲会にお越し下さりありがとうございました。

まずは泡から
◎ピニョレット スプマンテ クインテッセンツァ メディチ・エルメーテ イタリア エミリア・ロマーニャ 発泡性 白 750ml 1286円税別
「おー、これですな。メディチのスプマンテ。ランブルスコしか飲んだことないですよ。スプマンテもあるんですね。」
「瓶形、ラベル・デザイン、あと全体の色合いを含めてオシャレ(笑)。イタリアらしくてカッコいい!」
「味も洗練されてるよね。飲みやすいんだけど水っぽくない。ワイン、ワインしてる(笑)。」
「スプマンテっていうと アマーいイメージがあったんだけど辛口あるんですね。」
私「むかしスプマンテというとアスティ・スプマンテが一世を風靡しましたよね(笑)。」
「もうそういう時代じゃないよね。まあ、あれはあれで存在価値はあるけどね。頭打ちにはなるよね。」
「このスプマンテ、特別な個性がある訳じゃないんだけど、存在理由がありますよね。」
家内「ありがとうございます!そこなんですよ(笑)!リンゴ酸はしっかりあるのですがでしゃばらず、穀類に合うスタイルです。やはりパスタのためのワインかなだと。」
「マスキユーさん。このワインとてもドライに感じますけど、残糖分も少ないのですか?」
私「確かに残糖が少なく感じますが、酸がしっかり入っているから甘く感じない仕上がりになったと思います。8~9g/1L位はあるはずかと。あとで確認してみますね。」
「後味にほんのり苦味があるけど、これが心地好い。」
「ああ。微妙に感じる。何でですか?」
私「おそらく酒石酸だと思います。」
家内「料理のトーストした味わいに違和感は与えないと思います。」
「ピニョレットって、ハッキリとした個性は余りないけど、それが必要な食生活に根差しているんだろうな。」
家内「酸があってもでしゃばらないから、穀類なんかには合いますよね。」
「小麦のお友達ですな(笑)。」

○アルバーナ・ディ・ロマーニャ 2013年 ファットリア・モンティチーノ・ロッソ
販売価格(税込): 1,697 円
「おっ、『A』のマークの旨い奴(笑)。このワイン随分飲んだなぁ(笑)。」
「この上のキュヴェ『コドロンキオ』が凄いんだよね。でも、今じゃ3000円くらいしちゃうんだよね。マスキユーさんが扱い始めた頃2000円くらいでしたよね(笑)。ガンベロでトレ・ビッキオリとってから高くなったんだよね(笑)。」
私「さすが事情通!よくご存じで!かないません(笑)」
家内「ところでこの2013年ヴィンテージいかがですか?」
私「はじめはいつもと違うんですよね。ちょっと細く感じますが、時間が経つと調子が出てきます。」
「うんうん。確かに細い。ちなみにアルコール分はいかほどですか?」
私「いつもどうり13.5%あるんですよ。」
「でもアルコールっぽくも感じませんよね?不思議。」
私「2013年は夏が涼しく糖度が上がりませんでした。ですが、秋は恵まれたようでした。収穫が遅い生産者は良かったようです。」
家内「このワインの生産者モンティチーノは収穫が遅いので上手く切り抜けた部類なんですが、それでも拔栓したては折り合いが悪い(笑)。」
「これがマスキユーさんがよく言う折り合いなんですね?」
私「はい。作柄にイレギュラーがあるとワインに影響が出ます。そのパターンを覚えればテイスティングしておおよその作柄状態を想像できます。」
家内「拔栓してから2時間経ちましたが、ようやく酸が現れて、ワインに重さ増してきましたね(笑)。」
私「本来の太陽光線をたっぷり吸収したかのような味わいになってきましたね。」
「強さが増してますね。昨日飲んだのとは大違い(笑)。金、土と連続して来た甲斐があった(笑)。」
「こんなことあるんだ!ワインって不思議(笑)。生き物だよね。」
私「ホントでしょ(笑)。」
「マスキユーさん。スゴくリッチな感じがしますけど、 この香り 何と言ったらよいか…。植物系なんですが…。」
私「栗っぽさがありますよね。『コドロンキオ』にはかなり顕著に出ます。」
「柏餅みたいかな?」
私「アーティチョークですね。」
家内「濃度の高いでんぷん質のイメージですよね。」

●バルドリーノ 2014年 モンテ・デル・フラ イタリア ヴェネト バルドリーノD.O.C. 赤 750ml 1357税込み
「あっ!ピノ・ノアールみたいだ(笑)。赤い果実が鮮烈(笑)。」
「プラム、レッドベリー、トマトっぽさもあるかな?」
家内「そうですよね。青臭さ感じますね(笑)。私はロワールのカベルネ・フランを連想しました(笑)。」
「店長と奥さんは微妙に違うんですね(笑)。」
私「そーなんです(笑)。私にはピノ・ノアールっぽく思えます。好みの差ですが、許せない訳じゃありませんから、ご安心を(大爆笑)。」
「ところで何故こんなに明瞭なのですか?」
「発酵温度は低そうですね。撰果も厳しくしてるはず。プレスもかなり丁寧に優しくしてますね。収穫量も価格のわりにかなり低いかな。」
家内「このランクのワインでこれほど果実味がしっかりしているのは異例なほどです。」
「昨日拔栓したのと比べると今開けたほうがフレッシュですが、昨日開けた方がねっとりしてますね(笑)。僕は昨日開けた方が好きかな(笑)。」
「でも、我が家では開けたら空にすぐなるから、こうして楽しむことが出来ない!(笑)」
「マスキユーさん、葡萄品種が3種類入っているようですが、単一品種で造ったみたいですよね。」
私「そーなんです(笑)。コルヴィナ65%、ロンディネッラ30%、サンジョヴェーゼ5%。なぜサンジョヴェーゼが入っているのか解らない(笑)。かといってコルヴィナもロンディネッラもよく知らない(笑)。しかもバルドリーノを安ワインだとバカにしてましたから(笑)、驚きが大きい(笑)。」
「そういえばバルドリーノって昔よく飲んだけど、味の記憶がない(笑)。」
私「私もそうなのです(笑)。」
家内「生産者のフラは古くはありませんが、150ヘクタールの畑を持っています。

「へえー。1km ×1.5km かぁ。そんなに大きくても品質は高いですね。」
「大規模農業でも、元々のアドバンテージはでかいですな(笑)。」
私「そーなんです。わざわざ水を引いたりしなくともよい訳ですし、人件費も効率化により低いはず。大したものです。」
「何よりもワインにしっかりした個性がある!」
「作り物っぽさも無いし。ニューワールドとは明らかに違う。」
「ワインの世界もイノヴェーションしてるんですね。」
家内「でも、なかには100年前と同じところもあります(笑)。先日知ったイタリアの生産者は『じいさん同様農薬は使わない。第一俺は学校行ってないから農薬の使い方知らないんだよ。』なんて人がいることもイタリアワインの多様性かと(大爆笑)。」

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