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Written on 2019 07

桝久 試飲会リポート 後半

Jul 31, 2019 by weblogland |
いつもよろしいガントランディーの赤。
●サン・レジェ 2017年 ドメーヌ・ラ・ガントランディー フランス ローヌ 赤 V.D.F. 750ml 1425円税込み
「おっ、コート・デュ・ローヌ味ですね
(笑)。アペラシオンはヴァン・ド・フランスですね?」
私「ヴィサン村の畑と村外れの畑の葡萄を使っているのでヴァン・ド・フランスのようです。」
家内「コート・デュ・ローヌを名乗れなくはないのですが、より安く提供したいので更に下のヴァン・ド・フランスにしたようです(笑)。」
「飲みやすい。とても均整がとれてる。ヴィンテージは?」
私「2018年です。早く飲めるように造っていますね。」
「ローヌらしいワインですよね。グルナッシュとシラーの特徴が上手く出てる(笑)
。原料葡萄の良さ、管理の良さが伝わってきますよね(笑)。」
「ワイン自体は濃い。でも雑味が無いよね
(笑)。とても普通に感じるんだけど、高次元なんだろうな(笑)。」
「甘さとスパイシーさのバランスが良いですよね(笑)。」
「木樽は使ってないんですよね。かえってその方が良い(笑)。」
「まさに直球勝負だね(笑)。」
「余韻もちゃんとしてる(笑)。綺麗だよね
。」
私「いつも扱っていたガントランディーのワインはこの上のクラスなんですが、今回珍しくデイリーなものが出ましたので使ってみました。葡萄自体の違いは感じません。あと、無理に濃くしないスタイルもずっと変わりませんね(笑)。」
「無理に濃くするって?」
私「遅く収穫したり、よくありがちなスタイルです。濃くはなりますが雑味が出たりします。」


ネッビオーロって美しい!
●カブレンガ 2015年 アンツィヴィーノ イタリア ピエモンテ 赤 V.D.T. 750ml 2592円税込み
イタリア ピエモンテ北東部ノヴァーラ県のD.O.C.G.ガッティナラの生産者アンツィヴィーノ。マスキューの定番アイテムですね(笑)。
「え~と、前の試飲会に出てたのは2013年でしたっけ?」
私「はい。2014年はジャンプして今回2015年の入荷となりました。」
「う~ん。力ありますね。まだまだ良くなるのかな(笑)?」
家内「2013年より力強い印象ですよね(笑)
。」
「ネッビオーロらしい果実味、味わいが印象的(笑)。美味しいネッビオーロってこの価格では無いよね(笑)。」
「でもこれネッビオーロが50%なんですよね。もっとネッビオーロの割合が多いとどうなるのかな?」
私「この上のガッティナーラ美味しいですよ(笑)。もっとクリアな感じかな(笑)。」
家内「カプレンガはネッビオーロ50%、クロアチーナ25%とヴェスポリーナ25%でしたね。」
「これがあるからバローロを我慢出来る(笑)。」
「そーなんだよね。バローロだと美味しいネッビオーロって5000円以下じゃ絶対に無いよね(笑)。」


南フランスでこんなカベルネ・ソーヴィニヨンができるとは!
●キュヴェ・ドミニク カベルネ・ソーヴィニヨン 2007年 ドメーヌ・クロ・サン・ジョルジョ 南フランス ルーション ペイ・ドックIGP 750ml 2592円税込み
「これ凄いですね。このカベルネ・ソーヴィニヨン圧巻(笑)。」
「高級だよ(笑)。でも、値段は安い(笑)。

私「ケチなマスキューらしいチョイスかと
(笑)。」
「これってドックのIGPですよね?」
家内「もともとはルーションなのですがカベルネ・ソーヴィニヨンを使うとIGPしか名乗れません。」
私「ブラインドで飲んで、これがルーションのワインと解る人居ないんじゃないかな(笑)。」
「マスキューさんも解らなかったんですか
?」
私「左様でございます(笑)。」
「タンニンが凄いですよね。それが長い熟成を経てこうなる(笑)。」
「タンニンが折り重なっている!」
私「まさに壮麗でございます(笑)。」
「熟成を経て柔らかみ、深みが備わっているよね(笑)。ボルドーの高いワインでもなかなか当たらない。」
「でもさ、ルーション南フランスとは思えないし、ボルドーともちょっと違うし
(笑)。じゃあ何処(笑)?」
私「最初に思い浮かべたのがイレルギーの熟成したカベルネ・ソーヴィニヨン。若いうちはまるで墨汁(笑)。」
家内「このワインは冷涼さを感じるんですよね(笑)。ルーションに無いかな?近いのはパルセなんかのコリウールですが、もう少し暖かみがあるんですよね。」
「あー、なるほどコリウールね(笑)。熟成するし、その結果壮麗にもなるワインですね。でも、たしかにこのワインはコリウールとも違いますよね(笑)。謎(笑)?」
「ルーションの中でも寒暖差がある特殊なテロワールなんですかね?」
家内「調査中です(笑)。」
私「あと、最近の流行りなんですが、ワインをタンクに入れて熟成をスタックさせ
瓶詰め時に新しいワインを足してオールド・ヴィンテージとして売られています
。本来長い熟成に耐えるワインではありませんから、飲んでみると違和感があります。気をつけてくださいね。」
「でもこれだってタンクで熟成してるんでしょ(笑)?」
私「はい。木樽熟成のあとタンクで保存・熟成させています。ローヌなどの産地でも伝統的にあります。これは、いわばリスク回避の知恵でもあります。ただ、もともと質の高いワインですから熟成の妙を感じます。古いだけを売り物にしたワインとは違います。」
オールド・ワイン・ラヴァーKさん「ラツールに似てるね。」
このKさんはいつも試飲会の一番最後にご来店くださいます。30年以上の長い付き合いのお客様です。1970~80年代の1級シャトーはほとんど飲んでいます。ボルドーだとラツール、ブルゴーニュだとラ・ターシェを愛する強者です(笑)。ですから、Kさんがなんと言うかいつも冷冷。
今回はオッケーいただけました(笑)。


ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半

Jul 29, 2019 by weblogland |


昨日、一昨日と台風接近の中ご来店ありがとうございました!

まずのっけから、
「あれ?今日は泡が無いんですか?いつも7月の試飲会ど泡が出るからそのつもりで来たんですよ(笑)!」
私「そーいえばそうでした(とぼけている訳じゃありません。)。今回ピンとくる泡が無かったんです。(防戦一方)」
「店長!泡、泡(笑)。カヴァでも良し(笑)!」
家内「暑い中気が効かず、失礼しました!

私「まっ、まっ、冷えた白のありますから
、グビグビどうぞ(笑)。(問題をすり替える。)。」
〇グラシェヴィーナ  クラシック 2017年 イロチュキ・ポドゥルミ 白 クロアチア ポドゥナウリェ生産地域 イロク地区 上級ワイン スクリュー・キャップ 1L 1546円税込み
「あれ?これ瓶が大きいですよね(笑)?」
私「冷蔵庫の野菜室サイズでございます(笑)」
「飲んでみると、おっ、飲みやすい!」
「うんうん。軽い飲み口だけど薄くはない
(笑)。旨味がちゃんとあるよね(笑)。」
「ところでクロアチアって何処いらへんですか?チェコとかユーゴ?今はそう言わないか(笑)。」
家内「地中海を隔ててイタリアに面してますが、内陸部は深くセルビアに接しています。こらはセルビア国境付近の生産地域のものです。」
「品種のグラシェヴィーナって初めて聞きました(笑)。」
私「古くから続く地場品種とか。」
「前にクロアチアいきましたけど(笑)、いわゆる海岸部のワインとは全く違いますよね。これ。」
家内「東欧的ですよね(笑)。」
「飲んだ印象がハンガリーとかオーストリアっぽいですよね。黒土地帯に続くのかな?」
私「そんな感じしますよね(笑)。無理なく
できてる感じしますね(笑)。」
「マスキューさん、以前これやってましたよね。この銘柄の赤飲みたかったんですよ(笑)。」
家内「軽いガメイみたいな感じで、タンニンは重くないスタイルです。やはり東欧っぽい赤でした。」
「赤も地中海の濃いスタイルじゃないんだ
。」
「このワイン、割りとクリスピーな感じですよね(笑)。地中海沿いのオリーブオイルに合わせるような白とは違いますよね?

私「はい。穀物っぽさがあります。合わせる油もオリーブオイルやバターではなく穀物系の油が合いそうですよね。あと、塩にも合うと思います。クラッカーありますから食べながら飲んでみてください。相性の良さが解りますよ(笑)。」
「あっ、美味しい!バッチリですよ(笑)
。」
「確かに合う(笑)。日本人好みでもあるよね(笑)。」
「なるほどね。天婦羅なんか良いかも(笑)
。」
家内「生姜、茗荷、ネギをたっぷりプラス大根おろし(笑)!」
「イイですねぇ(笑)。考えたらヨダレが出てきた(笑)。」
「日常的に使えそうですよね。単純にサラダ油で合いそうだもんね(笑)。」
私「暑い中帰宅して冷蔵庫の野菜室からこのワインを取り出し、グビグビ飲みたい
(笑)。白ワインならなんでも良いくらい渇いた時に飲みたいワインです(笑)。つまみには冷蔵庫で冷えた食べ残しの天婦羅でもあればお父さん大満足(笑)。」
「それってキッチン・ドリンカー一直線ですよ(笑)!」



夏向きの白!
〇アルタ シャルドネ・トロンテス 2018年 ボデガス・カリア アルゼンチン 白 サン・ファン 750ml 1110円税込み スクリュー・キャップ
「おっ!ライチ!甘くてイイ香り(笑)。」
「飲みやすいし、女子大好きなスタイル(笑)。」
「ケーキなんかのデザートでも行けそう(笑)。」
「清涼さもあるんだよね。強めに冷やした方が良さそう(笑)。」
「甘く感じるけどベタつきがないですよね。辛口なんだ!」
私「ご名答でございます(笑)!」
「トロンテスってゲヴュルツトラミネールに似てますよね?でもゲヴュルツトラミネールほどは濃くない。でも特徴的な香りはよく出てる(笑)。」
私「さすが!この辺がマスキュー試飲会に出した所以でございます(笑)。」
家内「このワイン、シャルドネが60%、トロンテスが40%。」
「えっ!トロンテスの比率が低いんですね。でも香りは100%トロンテスですね(笑)
。」
私「以前トロンテス100%の物を扱っていましたが、美味しいには美味しかったのですが、濃すぎる(笑)。強すぎて飲み続けられませんでした(笑)。まあ、体力のない高齢者の私にとってですが(笑)。」
「アルゼンチンの女性はそれ飲みながら肉をむしゃむしゃ食べていそう(笑)。」
「あー、クリオス・トロンテスですね(笑)。そういわれるとたしかにそうですね(笑)。」
家内「トロンテスは粘りの素ベクチンの含有量がとても多いと言われています。ジャムなんかになるヤツ(笑)。」
「店長!ベクチンってコラージュ(清澄)に使いますよね。」
私「はい。それです。粘りに雑物をくっ付けて清澄する訳です。」
「このワインは植物っぽさありますよね。
え~と。草、香草、生姜っぽくもある。」
「うんうん。スパイシーだよね。単純では無いよね(笑)。」
私「開けてからの持ちも良く、価格の割にはちゃんとしています。ゲヴュルツトラミネールは開けると翌日には香りが飛んでしまいますが、これは香りが抜けません。」
家内「インドの豆カレーに合いますね(笑)。昨日食べたので思いつきました(笑)。

「あー、なるほど!辛いカレーを食べながら飲むと美味しいだろうなぁ。」
「このくらいドライでさっぱりしたのがイイな(笑)。」
私「牛丼に紅生姜たっぷりのせたのでも美味しいはず(笑)!」
「マスキューさん。このワインは案配がイイですよね(笑)。濃度感、香り、そしてドライ。目のつけどころがイイ(笑)!」
私「アルゼンチンではトロンテス100%が通例のようです。甘くて香りの強いワインをガブガブ飲みながら肉を食べるような感じ。ですからこれは日本人向けなのかもしれませんね(笑)。」


唸る味わい(笑)!
〇コントラプント アルバリーニョ 2018年 アグロ・デ・バザン スペイン 白 リアス・バイシャスD.O. 750ml 2129円税込み
「あー、たしかにこれ唸る味わいですな(笑)。」
「濃厚というよりは濃密(笑)。かなり凄い
。でも飲みやすい(笑)。」
「香りの幅がとても広いですよね。」
私「単一品種のワインとは思えませんよね
(笑)。折り重なるような香りの出方してますよね(笑)。」
「シンフォニーのようですよね(笑)。」
私「さすが、音楽家ならでは(笑)!生産者もそれを意図してますよ(笑)。」
「白から黄色、桃っぽさ、あと杏のような赤さも感じますよ(笑)。芯の桃っぽさ 白桃ですね。品も良い(笑)。」
「塩辛さとゴムっぽさ。濃さ由来のゴムっぽさ?」
「店長!塩辛さもありアルバリーニョらしいけど、経験値越えてますよ(笑)。乾燥させたら塩が白く残りそう(笑)。」
私「きっとカリウムなんでしょうね(笑)。」
家内「このワイン、ワインの評論誌でベスト・リアス・バイシャスに選ばれたみたいです(笑)。」
「ロバート・パーカーですか?」
私「何でしたっけ?忘れました(笑)。」
「このリアス・バイシャスは木樽発酵や熟成しているのですか?濃さが尋常のリアス・バイシャスとは違う。」
私「木樽発酵も熟成もしていません。果実の濃さのみです。ただ、マロラクティックはブロックしてるような気がします。」
「ゴージャスなリアス・バイシャスって初めて経験しましたよ(笑)。」
私「リアス・バイシャスも高級路線に傾きつつあります。木樽発酵や熟成したりして高い価格の物をつくったりするトレンドのようですが、本来のリアス・バイシャスの主旨とは違う(笑)。美味しくないんですよね(笑)。言っちゃった(笑)。怒られるかな(笑)?」
家内「リアス・バイシャスのワインは基本
魚介類に合わせるのですが、このワインだとかなり高級な魚介料理ですね(笑)。」

「ところでマスキューさん。前半の白の並びとてもグッドです(笑)。たしかに2番目のライチの香りのワイン、順番に悩んだの解ります(笑)。でもオーライ(笑)。試飲会の準備大変なんですね。」
私・家内「ありがとうございます(笑)。実は最後のリアス・バイシャスは温度高めで供出しています(笑)。そう言ってくださると冥利につきます(笑)!ありがとうございます!」

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明日、明後日のマスキュー試飲会のラインナップ並びました!

Jul 25, 2019 by weblogland |
明日、明後日のマスキュー試飲会のラインナップ並びました!

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う~ん。
いつもながらのバタバタですね(笑)。
ところで今回最初の白2本と最後の赤2本の順番がちょっと不安。
私「最初にアルゼンチンのシャルドネ・トロンテスで良いかなぁ?次のグラシェヴィーナを邪魔しないかな?」
家内「そうだよね。確かにシャルドネ・トロンテスは香り強いよね。でもさあ、リアス・バイシャスの前だとこれにも影響しないかな?」
私「う~ん。難しいところだね(笑)。じゃあ、いっそのこと白ワインの最後にする
(笑)?」
家内「それほどの力はない(笑)。」
家内「カプレンガとオックのカベルネ・ソーヴィニヨンの順番も微妙だよね(笑)。どっちが強いかで当日変えても良いかな(笑)」
私「そうそう。まず比べてみてその場で変更でもイイんじゃない(笑)。」
家内「そうだよね。ベストな並びになっていれば問題ないからね(笑)。」

さてさて今回並びは変わるか(笑)?

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今月7月26日(金)、27日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

Jul 24, 2019 by weblogland |
今月7月26日(金)、27日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

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まずは以前扱ったクロアチアのグラシェヴィーナ。お得な1L瓶にてのお届けとなりました!
〇グラシェヴィーナ  クラシック 2017年 イロチュキ・ポドゥルミ 白 クロアチア ポドゥナウリェ生産地域 イロク地区 上級ワイン スクリュー・キャップ 1L 1546円税込み

中央ヨーロッパ クロアチアのワインです。

生産するのはイロチュキ・ポドゥルミ。創業は1450年、ブルゴーニュやボルドーよりはるか前の1700年代から元詰めをしていたと言います。かつてのヨーロッパワイン生産の先端地だったのですね。

現在イロチュキ・ポドゥルミはクロアチアのワイン市場の30%を握る大企業アグロコル・グループに属します。

クロアチアは1992年に独立したばかりですから、葡萄栽培面積は全盛期の1/4程度まで縮小したようです。近代の相次ぐ争乱で疲弊したようです。全盛期はそこら中でワイン栽培が行われていたようです。

栽培は内陸の寒暖差の激しい冷涼な大陸部とアドリア海沿岸の温暖な沿岸部に別れます。

このワインは大陸部にある7つの指定地域の最東部にあるポドゥナウリェのイロク地区のものです。セルビアとの国境の地。ドナウ川沿いの標高200m弱の沖積地に畑は広がります。畑は360ヘクタールを所有。しかも自根と言うから驚きです。19世紀のフィロキセラ禍を免れたようです。地質・気候的要因と新しい品種を植えなかったことが幸いしたようです。

ワインの格付けはいわゆる上級ワイン 「クヴァリテートノ・ヴィノ」(統制保証原産地産上級ワイン)で、バックラベルに書いてある「フルヴァツコ・ポドナウリエ」とはポドナウリエ生産地区の意。「ヴィノゴリエ」は畑名だそうです。後の「スリム」は地域とか。これは一部買い葡萄が入っているそうです。 

セパージュはグラシェヴィーナ種100%。グラシェヴィーナ種はD.N.A.鑑定によるとヴェルシュ・リースリング種の原種とのこと。古いワイン生産の歴史を感じます。

でも、味わいは斬新で素晴らしい(笑)。ヴェルシュ・リースリングにありがちな緩さがない(笑)。酸とミネラル感があり、非常にタイト。とても旨味があり広がりが自然で優しい。。抜粋栓後次第に粘性が増しオーストリアのグリューナー・フェルトリーナーに共通する舌触り。とは言え爽やかな軽さが身上のデイリー・ユースなスタイル。全てが程好いとても上質なデイリー・ワインなのです(笑)。
あと、たっぷり1L入っているのも嬉しい
(笑)!


夏向きの白!
〇アルタ シャルドネ・トロンテス 2018年 ボデガス・カリア アルゼンチン 白 サン・ファン 750ml 1110円税込み スクリュー・キャップ

アルゼンチンの主要白ワイン品種トロンテス。薔薇やライチのような華やかな香り。アルゼンチンのゲヴュルツトラミネールと言われます。濃厚で甘い香りはいかにもアルゼンチン人好み(笑)。とはいえ我々日本人にはちょっと重い(笑)。トロンテスの品種特性の多量のベクチンがワインをより濃厚な味わいにしてしまいます。ですからこのワインはシャルドネ60%、トロンテス40%となっており、トロンテスの重さを半減。もともと香りは強いので香りはトロンテス(笑)。軽やかで飲みやすく、しかもアロマティックに仕上がっています。これからの暑い時期しっかりワインの香りがしながらグビグビ飲める重宝な白ワインとなる訳でございます(笑)。


唸る味わい(笑)!
〇コントラプント アルバリーニョ 2018年 アグロ・デ・バザン スペイン 白 リアス・バイシャスD.O. 750ml 2129円税込み

近年大人気となったリアス・バイシャス。30年ほど前は10幾つほどのワイナリーしかなかったような気がします(笑)。しっとりとして味わい深いスタイルの白ワインは日本人好み(笑)。彼の地でも魚介類に合わせるためにあるスタイルの白ワインです。日本のワインでもリアス・バイシャスを意識して造ったようなワインがありますね(笑)。
今や銘醸地のリアス・バイシャスは5つのサブ・ゾーンから構成されます。その中の最主要とされる『バル・ド・サルネス』の丘陵部 アロウサ湾を望む風光明媚な地に35ヘクタールの畑を有するアグロ・デ・バザン。もっとも古いと言われていますが、設立は1981年(笑)。まあ、会社としては古いのかな(笑)。
もともと軽めで爽やか、しかも旨味があるのがリアス・バイシャスのアルバリーニョのスタイルですが、近年濃くて飲み応えのあるものが希求されるトレンド(笑)。バリックの新樽を使ってコテコテにした物凄くゴージャスなものも見かけます。もちろん価格もゴージャス(笑)。
違うんだよね(笑)。
そんな昨今唸らされたのがこのワイン!
濃い!確かに濃い。でもリアス・バイシャスのアルバリーニョ。とは言うものの
織り成すような複雑な果実味は経験したこと無いレベル。
う~ん。
白や黄色の花や果実 白桃の優雅な香り
、複雑でバランス折り合いの美しさ。香りのベクトルに方向性を感じます。隙の無い液体の濃厚さ。複雑でとても単一品種らしく無いのですが(笑)、アルバリーニョの塩っぽさや旨味も感じます。もちろん木樽を使わないで到達していますから驚きです。マロラクティックはコントロールしてるかも知れませんが、それにしてもビックリ(笑)。
あり得ない渾身のリアス・バイシャスなのです(笑)!


いつもよろしいガントランディーの赤。
●サン・レジェ 2017年 ドメーヌ・ラ・ガントランディー フランス ローヌ 赤 V.D.F. 750ml 1425円税込み

ローヌ・ヴィラージュ最良の地『ヴィサン』。この村の二大巨頭の一人ドメーヌ・ラ・ガントランディが造るデイリーな赤ワインです。

このワイン ヴィサン村の南のテュレット地区で造られた、グルナッシュ50%、シラー50%の葡萄を使用。AOCの域外のためV.D.F.となります。発酵はステンレス・タンク、熟成はコンクリート・タンク。木樽は一切使用せず、余分な手間をかけないで自然に造られたもの。
ガントランディーらしい凝縮感があり無理のない折り合い。めちゃくちゃ飲みやすいスタイルではありませんが(笑)、健全で充実した味わいは、さすが!
価格はデイリーでガブガブ飲めるものですが(笑)、タンニンのキメの細かさ・深み・ボリューム感のバランスの良さはいわゆるグビグビ飲むスタイルのワインではありません(笑)。シリアスさが垣間見えるところがガントランディーらしさかな(笑)?

このドメーヌのワインを扱って10年以上経ちますが、持ち前の良さを常に追求するスタイルは好感が持てます。基本的にあざとかったり、媚びたワインは造りません。そしてコスト・パフォーマンスの高さには感謝なのです(笑)。


ネッビオーロって美しい!
●カブレンガ 2015年 アンツィヴィーノ イタリア ピエモンテ 赤 V.D.T. 750ml 2592円税込み
イタリア ピエモンテ北東部ノヴァーラ県のD.O.C.G.ガッティナラの生産者アンツィヴィーノ。マスキューの定番アイテムですね(笑)。

アンツィヴィーノは1999年の創立。もとはミラノに住んでいたオーナーがガッティナラ村の古い修道院を買い取り移住してきたのが始まりでした。標高200~300mの南~南西向きの畑はブドウ栽培には最適。

このキュヴェはヴァン・ド・ターボラ。ネッビオーロ50%、それに在来のクロアチーナ25%とヴェスポリーナ25%。本来ならばプラマテッラD.O.C. を名乗りたいところですが、ヴェスポリーナの量の規定が20%以下なので僅かにD.O.C.をなのれません。ステンレス・タンクで12ヶ月熟成したのちスロヴェニア産の大樽で12ヶ月熟成したもの。そして6ヶ月の瓶熟成後リリースされます。

味わいの第一印象はしっかりネッビオーロ(笑)!スミレの香りにチェリー、ストロベリーなどの赤いベリーの香り。非常にビビット。フレッシュながら上等のネッビオーロを連想する味わい。それに同じ凝縮感のあるプラムが加わりベリーとプラムの万華鏡状態となります。ネッビオーロの良さを生かし、さらに在来品種の特徴を加えています。それもまったく違和感がないところは秀逸。ネッビオーロはその高貴さ完璧さから、基本的に他の品種とブレンドすることはほとんどありません。あってもほんの少しです。これはこの地の特徴のようですね。飲んでみて理解できました(笑)。これほどフレッシュ&フルーティー、しかもディテイルが明瞭なネッビオーロを経験したのは初めてです。ネッビオーロの一面を知ると同時に自分のネッ

ビオーロ原理主義を恥じました(笑)。でも、これもアンツィヴィーノが偉大なネッビオーロの生産者であることの証しと考えるべきなんでしょうね(笑)。目から鱗のイタリア・ワインなのです。

早飲みに仕上がってますが、滅茶苦茶美味しいですよ(笑)


南フランスでこんなカベルネ・ソーヴィニヨンができるとは!
●キュヴェ・ドミニク カベルネ・ソーヴィニヨン 2007年 ドメーヌ・クロ・サン・ジョルジョ 南フランス ルーション ペイ・ドックIGP 750ml 2592円税込み

このドメーヌ・クロ・サン・ジョルジョ、1970年に3代目の当主となったクロード・オルタルさん。飲み頃になった古酒を手売りでコツコツ売るマスキューのような商売をしています(笑)。でもなんと
4,000人以上の個人顧客がいるとか!マスキュー敗れたり(笑)!
これは2007年ヴィンテージのカベルネ・ソーヴィニヨン(それゆえIGP)。基本除草剤は使わず栽培した葡萄を除梗して発酵。醸造はステンレス・タンク。そして新樽比率1/3で12ヶ月熟成後ステンレス・タンクで保存・熟成。飲み頃になると瓶詰め販売(笑)。ですからワインは安定しており、澱は無し。コルクは出荷前にデイアム1を打ちます。とても状態がよろしい(笑)。
酸化臭はまるで無く、まず、とろみを感じるほどの凝縮された舌触り。アルコール分は13.5%で無理を感じません。ただし圧倒的なカベルネ・ソーヴィニヨンらしいタンニンに驚くのみ。しかも10年以上の時を経ることでしか現れない壮麗なもの。ありがちな緩さがありません(笑)。
う~ん。
ブラインドで飲むととてもルーションのカベルネ・ソーヴィニヨンとは思えない。イレルギーの熟成したカベルネ・ソーヴィニヨンを飲んでいるかのような気になります(笑)。ルーションと聞いて絶句しました(笑)。
そうすると、何故こんなカベルネ・ソーヴィニヨンがルーションで出来るのか?好奇心に火がつきます(笑)。
ドメーヌの場所はペルピニャンの南から20kmほど離れたトルイヤの町。カンテレーヌ川沿いの渓谷の段丘標高150mほどの
寒暖差のあるところのようです。基本的にはグルナッシュやカリニャン等の栽培適地なのですが、これはカベルネ・ソーヴィニヨン。しかも土地に適した味わい。寒暖差だけでは納得出来ない何がありそうです。
南フランス しかもルーションでこんなカベルネ・ソーヴィニヨンが造られていることに衝撃を受けました。まだまだ知らないことが多いと知らされました(笑)


今回最後の順番が変わるかも?『カプレンガ』と『キュヴェ・ドミニク』の甲乙つけ難し(笑)。繊細なネッビオーロではありますが『カプレンガ』って割りと強いのです。ですから当日比べてみないと解りません(笑)。

以上6本、26日(金)は17~20時30分、27日(土)は11~20時30分。いつも通りのスケジュールでございます。
皆様のご来店お待ち申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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やっぱり泡ですよね(笑)。

Jul 23, 2019 by weblogland |
だんだん不快指数が増してきましたね(笑)。これから梅雨明けして夏本番となります。そんな訳で、今マスキューのカウンターの上はこんな具合です!

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やっぱり泡ですよね(笑)。

イタリアの大定番コンテッセフリザンテプロセッコです。
ヴェルドゥッツオ種を使った白のフリザンテはベテラン・ワイン・ラヴァーの必須アイテム。飲み飽きしないスタイル。
ロゼのフリザンテはとにかくビビッド。ストロベリーやチェリーの果実味の美しさは突出してます。女子大人気アイテム
(笑)。
プロセッコは辛口のラムネ(笑)。旨味と清涼感はこれを凌ぐ物がない。
どれも定番ワインとしてお客様に愛されているものですが、力を発揮するのはこれからの時期です。どれもマスキュー試飲会でお飲みいただいたものですが、美味しさを思い出してくださいね(笑)。

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大定番の2アイテムが無いと落ち着きません

Jul 20, 2019 by weblogland |
ふふふ(笑)。
再入荷しました!
何がって?
アンツィヴィーノの『カプレガ』と ドメーヌ・アニエス&ディディエ・ドーヴィサの『ボーロワ』です。

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よーやく来ましたぁ!
『カプレンガ』はもっともコスト・パフォーマンスの良いネッビオーロとしてマスキューの大定番でしたが、ずっと品切れ。今回2015年にて再入荷しました。まあ、お値段は少し上がりましたが、コスト・パフォーマンスの高さは追随するもの無し(笑)。

あとドメーヌ・アニエス&ディディエ・ドーヴィサの『ボーロワ』。これもマスキューの大定番。グラン・クリュと比肩する出来映えには誰もが異論を挟みませんね(笑)。

あー、良かった。

この大定番の2アイテムが無いと落ち着きませんでした(笑)。ほっとしました。

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フランスあたりも先日は気温が45℃になったとか

Jul 17, 2019 by weblogland |
今週の月曜日、ちょっと用があって三浦海岸に行きました。もちろん梅雨寒ですから海水浴客は皆無。道すがら畑を眺めると、拳大のスイカがまとめて積み上げられて放棄されていました。あとトマト畑も落ちて腐敗したものがゴロゴロ。
う~ん。
日照不足と長雨は深刻ですね。梅雨が明けてからでは遅そうです。
今日は久しぶりに日が射し気温も上がっていますが、もう少し早ければと思ってしまいます。日本産ワインもダメージから逃れられないとは思うと気分が暗くなります。フランスあたりも先日は気温が45℃になったとか。今年は多難にならないことを祈るのみです。

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オルホ・エンヴェヘシードが来ました!

Jul 13, 2019 by weblogland |
オルホ・エンヴェヘシードが来ました!

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スペイン・ガルシア地方のワイナリー マーティン・コダックが造るアルバリーニョの粕取りブランデー。木樽で熟成させたもの。白葡萄のアロマがぷんぷんします。驚きです。色にオレンジがかった明るさがあるのが特徴的。キャラメル着色していないのかな(笑)。
熟成年数は不明(笑)。注ぎ足し注ぎ足ししたもののようですね。飲んだ感じは12年以上は熟成させたような感じです。

あと隣の1本は木樽熟成させていないオルホ・デ・ガリシア・ブランカ。どんな味わいなのか気になりついつい1本取り寄せちゃいました(笑)。熟成タイプを飲んでみてから気になってしょうがありませんでした。抑えが効きません(笑)。

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これ良いですね(笑)。

Jul 12, 2019 by weblogland |
これ良いですね(笑)。

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帚木蓬生の『閉鎖病棟』。
普段日本人作家の小説はあまり読みませんが、家内の推薦図書ということで読みました(笑)。
いやー、良かった!泣けました。
そんな訳で今、2度目の精読(笑)。
緻密で作家の尽力が伝わってきますから、一度だけでは味わいきれません。
う~ん。
これってワインにも共通してますね(笑)。
ワインは食品の消費財ですから、一度飲んでしまえば終わりなのですが(笑)。生産者の尽力が大きな時は一度飲んだだけではその全てを味わいきれません。そして
その何度目かで新たな気づきを発見することが楽しい(笑)!
どちらも私にとっては幸せな一時なのです(笑)。

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今度は何探そうかなぁ

Jul 11, 2019 by weblogland |
う~ん。
ブルゴーニュ アリゴテ 2014年 ドメーヌ・ジャイエ・ジル
完売いたしました!
インポーターさんの在庫が無くなった訳ではなく、特別価格品が無くなったということでございます(笑)。
残念!
やはりあのクオリティーで1980円はインパクトありました。しかも、親戚とはいえジャイエですからねジャイエ!
さて、今度は何探そうかなぁ(笑)。

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トスカーナ・ロッソ2015年

Jul 07, 2019 by weblogland |
う~ん。
イル・ボスコのトスカーナ・ロッソ2015年大好評です!
やはり、あの価格帯では経験できない美しさは、特にサンジョヴェーゼ好きを魅了しますね(笑)。昨日一週間前のマスキュー試飲会の残りを飲みました(笑)。もうマディラ香がしていますが、あの熟成したサンジョヴェーゼの美しい佇まいは健在(笑)。たまたまKさんがいらしてティスティング。
Kさん「若干酸化したマディラ香はするけど美しい。普通開けてから1週間経ったワインなんか飲まれないし、見向きもされないんでしょうけど(笑)。これを楽しめることが幸せ感じるんですよね(笑)。」
私「そーなんですよね(笑)。楽しめるんですよね(笑)。まあ、私の場合は貧乏性由来なんですが(笑)。」
家内「まだこのワインは死んでいませんよね(笑)。今の状態は人間に例えると80歳くらいかな(笑)。」
Kさん「そうそう(笑)。80歳だって価値がある(笑)!」
私「でもこの状態を70歳と評価したくは無いなぁ。だって私の10年後。Kさんは後2年後ですよ(笑)。」
K「そう言われると困りますなぁ(笑)。」
家内「開けたての状態なら同年代と言われたい(笑)。」

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これ、なーんだ?

Jul 06, 2019 by weblogland |
ふふふ(笑)。
これ、なーんだ?

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オ ル ホ です!
簡単に言うとグラッパのスペイン版。これは樽熟成タイプ。
生産者はリアス・バイシャスのトップ・ワイナリー ボデガス・マーティン・コダックのもの。どう造っているのか詳細はまだ解りませんが、とりあえずサンプルで取り寄せちゃいました(笑)。まず、飲んでみませんとね(笑)。
香りは驚きのボリューム(笑)。白葡萄のミュスカ系のアロマが物凄い!グラッパに例えてもこれほどアロマチックなグラッパは経験したこと無いほど。何かを入れたリキュールみたい(笑)?
う~ん。
高いウイスキー飲むのが馬鹿らしくなります(笑)。
ワインの残りや搾りかすから蒸留酒を造ることは、ワイナリーにとって一般的なこと。当然樽も使い古しのもの。でも逆に造った原料はワインと同じ葡萄由来ですからスピリッツと樽との相性はとても良いはず。コストもあまりかかりませんから、お買い得なものはたくさんあります。
もちろん生産量は限られてきますけど、マメに注意すれば良いものに当たる確率もかなり高い(笑)。もともとハード・リカー好きな私ですから食指も動く(笑)。焦らないでぼちぼち探そうかな(笑)。

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桝久 試飲会番外編

Jul 05, 2019 by weblogland |
これ、なーんだ(笑)?

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うえが未使用のDIAM1、下がDIAM10。
上の未使用のコルクは未使用なだけあって太い(笑)。ラダチーニが来日したときにお土産としていただいたものです。下のDIAM10はビヨー・シモンのシャブリ2015年に打ってあったもの。
う~ん。
比べてみると1と10との差は長さのようですね。10の方が約6mm長い。寿命は10倍だから、一年あたり0.66mm?値段はいくらするんでしょうね(笑)。

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試飲会レポート後半

Jul 03, 2019 by weblogland |

「マスキューさん!今回もワインの並び変則的ですね(笑)。まず赤3本、それからロゼ→白。こんな並びの試飲会ありませんよ(笑)。」
私「へへへ(笑)。まっ、まっ、とりあえずラダチーニのロゼお試しを(笑)。」

大人気のため品切れしてましたが、2018年にて再入荷!季節がらよろしいかと(笑)。
◎メルロ・ロゼ 2018年 ラダチーニ
モルドヴァ コドゥル ロゼ 750ml  1018円税込み スクリュー・キャップ
私「今日は思いっきり冷やしました(笑)!

「ぷっはー!この清涼感と旨味はたまりませんなぁ(笑)。」
「マスキューさん、ワインって強く冷やしても美味しいんですね(笑)。」
「旨味が冷えることで甘味になって美味しい(笑)。」
家内「今回は特に強く冷やしました(笑)。ヴィンテージが2018年と新しくなったからか香りが出るのが遅いので、香りは我慢していただき旨味の甘さを重視してお試しいただいてます(笑)。」
「これはありだね(笑)。なんにも考えずに飲める(笑)。」
「冷蔵庫に必ず1本冷やしてストックしておきたいね(笑)。」
「真夏のマスト・アイテムだよね。」
私「ラダチーニはもともと旨味があり雑味のないスタイルなので、強く冷やしても美味しく飲めます(笑)。」
「そうそう。ここの白も強く冷やしても美味しいんだよね(笑)。何本飲んだか解らないくらい飲んでますよ(笑)。」
「真夏にヘビーなワインは飲む気にはならないよね。」
「このロゼ色が綺麗ですよね(笑)。女子はこの色にやられちゃう(笑)。」
「あとアルコールっぽくないのが良いですね。ちなみにアルコール分は?」
私「え~と。13.5%あります。思った以上にありますね。2017年より高いですね。
ただ酸がしっかりありますから折り合いがついています。」
「あー、なるほどね(笑)。」
「マスキューさん。酸が有る無いってよく言われますが、これは酸っぱく感じません。でも酸がある?何故?」
家内「酸は酸っぱく感じるのもあれば、旨く感じるものもあります。ふくよかさ、甘味、様々な香り等も酸の多寡や酸の種類組み合わせによって左右されます。」
私「基本的に酸の少ないワインは水っぽかったりします(笑)。」
「よく騙されるのは濃いけど薄いスタイル
(笑)。多いですよ(笑)。」
「へぇー、酸は酸っぱいだけじゃないんですね(笑)。」



伝説のアリゴテ!好みはあるかと思いますが、誰をも驚かすパワーこそ伝説故(笑)?
〇ブルゴーニュ アリゴテ 2014年 ドメーヌ・ジャイエ・ジル フランス ブルゴーニュ 白 750ml 1980円税込み
私「私が初めてハマったジャイエ・ジルのアリゴテでございます(笑)。」
「うわっ!これ濃い!圧倒的~。旨いね(笑)。」
「ブルゴーニュのワインでジャイエと聞くと耳がぴょんと立っちゃいますよね(笑)
。しかもこれ安いし(笑)。」
「アンリ・ジャイエの従兄弟でしたっけ。それだけで期待が膨らむ(笑)。」
家内「初代のロベール・ジャイエがアンリ・ジャイエの年長の従兄弟。」
私「奥さん方のジル家の畑を相続してジャイエ・ジル。さらにややこしいのが跡をとった息子の名前がジル(笑)。ですから正確にはジル・ジャイエ・ジル(笑)。」
「う~ん。シャルドネとは全然違う。同じブルゴーニュとは思えない(笑)。」
「なんでこんなにとろみがあるんですか?
アリゴテだからですか?」
私「いえいえ。ジャイエ・ジルだからです
(笑)。濃さだけはグラン・クリュ並みですよね。遅摘みしてますからハニーです。」
「アルコール分高そうですね?」
家内「え~と。12.5%です。」
「そんなに高くないんだぁ!」
私「ブルゴーニュのクリュより標高が高いのでその分少し低めのアルコール分となります。もっと作柄に恵まれると凝縮感はさらに増します(笑)。」
家内「あと常温でお出ししてますから、よりトロトロ感が強調されてます(笑)。」
「以前試飲会でバシュレやカシャ・オキダンのアリゴテ出しましたよね。あれらより濃くて強烈。しかも個性的。」
私「まず最初は栗っぽい(笑)。とても栗っぽい(笑)。ほっくりしてます(笑)。」
「う~ん。でもとても複雑ですよ。う~ん。甘酒?塩麹?」
「梅っぽい! なんで梅っぽいの?!」
私「なんででしょうね?」
「熟成由来かな?」
「熟成した日本酒にも似たニュアンスありますね。」
「昔の甲州ワインも梅っぽさありましたよ
(笑)。」(さすが!横浜ワイナリーのスタッフ)
「日本人好みで、しかも野趣溢れる良いワインですな(笑)。」
「しゃばしゃばで酸っぱいアリゴテとは全然違う(笑)。マスキューさんがキール禁止と言う訳が解りましたよ(笑)。」
「そーだよね。これキールにしたらバチが当たる(笑)。」
「ブーズロンのアリゴテとは別物だね(笑)
。」
「このアリゴテは香りを構成する要素がとても日本的ですよね(笑)。和菓子の栗巾着
なんか合わせたらイイかも(笑)。」
私「ワン・パターンですが(笑)、やはりモンブラン・ケーキが鉄板かと(笑)。」
家内「アスパラとか炒めた野菜に合わせたいですね。塩とも合いそう。」
私「新樽で熟成してるからホワイト・ソース系は何でもオッケー(笑)。」


高貴な菩提樹の香りがするシャルドネでございます(笑)。
〇シャブリ 2015年 ドメーヌ・ビヨー・シモン フランス 白 シャブリA.C. 750ml 3240円税込み
「あー、これ、美味しい!」
「品が良い!シャルドネの品格を感じる
(笑)。」
「味わいがキメ細かで整然としている。アリゴテみたいに野趣は無いけど(笑)。上物だね(笑)。」
「あの強いアリゴテの後に飲んでもちっとも影響無し(笑)。このワイン、実はかなり強い(笑)!」
私「ご明答でございます(笑)!」
「なるほどね。今回の試飲会の並びの結論ですね(笑)。普通、白が最後の試飲会なんてないもんね(笑)。」
私「ご明答でございます(笑)。」
「う~ん。樽の使い方が上手(笑)。」
私「開けてから丸一日経っても樽のニュアンスとワイン自体のバランスが崩れません。もともとのワインの造りの良さを実感します(笑)。」
「独特な香りがしますよね。エキゾチックでちょっと高貴な感じ?樽由来かな?」
私「菩提樹でございます(笑)。チャイハネなんか行くとこんな香りがしますよね(笑)。」
「菩提樹かぁ。菩提樹の花?それとも実?

私「実なのかな?解りません(笑)。」
「これを飲むとシャブリとは思えないですよね(笑)。ブランド・ティスティングしたらムルソーやシャサニーって答えちゃうな(笑)。」
家内「原産地原理主義者の私といたしましては、シャブリらしくは無いかと(笑)。このドメーヌ昔は樽のニュアンスをあまりつけないスタイルだったような気がいたします。」
「あっ!マスキューさん、このワインコルクDIAM10じゃあーりませんか(笑)!初めて見た(笑)!」
私「最低10年は持つ自信の現れですね(笑)。」
「へぇー、10年経ったらどうなるんですか?」
私「トロトロになるのかな?」
家内「良いシャブリはグラン・クリュでなくとも2~30年持ちます(笑)。ルモワスネの1級の30年くらい経ったワインを飲みましたが、ビックリしました(笑)。」
「保存状態に注意すれば持つんですね(笑)。」
家内「実はこの上のランク テット・ドール2017年を飲んだのですが、まだまだ若く試飲会に出せる状態ではありませんでした。それで今回はたまたま2015年のバック・ヴィンテージが入荷しましたので、皆さんにお出しすることができました(笑)。」
「ここのグラン・クリュなんてどうなるんですか?」
私「最低20年は待ちたいかと(笑)。通常のシャブリの倍くらいの生命力はあると思います。」


お忙しい中、ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子


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桝久 試飲会リポート 前半

Jul 01, 2019 by weblogland |
昨日一昨日とご来店ありがとうございました!
前日筋金入りのワイン・エキスパートKさんからお電話いただきました。
Kさん「マスキューさん!まだ試飲会のラインナップがアップされてませんが、調子でも悪いんですか?」
私「さっき私も気がつきました!どうやら
サイトの運営社が落としたようです。私自身あまり見ないのでさっき気がつきました。ご心配おかけしました。スミマセン!」
満を持していたつもりが、甘かった(笑)!
う~ん。
人生こんなもの(笑)。

これ、なんとヴィーノ・ノビレの格落ち
若木から造ったもの。
イル・ボスコ ロッソ・トスカーナ 2015年 アジェンダ・カサーレ・ダヴィッディ イタリア 赤 トスカーナ・ロッソ 750ml 1373円税込み
「あっ!これ美味しい~!」
「飲み頃になったサンジョヴェーゼの味わい!良いねぇ。」
「美しいね(笑)。さすがヴィーノ・ノビレに通じる(笑)。」
「この価格のキャンティでは絶対望めない
!」
私「ありがとうございます!まあ、今がピークです。明日になると落ちますが(笑)。
ここ1年くらいで飲みきるのがベストかと
。」
「これってヴィーノ・ノビレの格落ちと書いてありましたが、どういうことですか?」
私「若木で造ったもののようです。」
「何年くらいですか?」
私「通例は植えてから3年で収穫できますが、おそらくこのワイナリーは植えてから10年くらい待つような気がします。」
「若木の区画と言ってましたが、それってどういうことですか?古くダメになった葡萄樹だけを植え替えるなら区画にはならない?」
家内「おっしゃる通りです。ただあちらは畑も広いですから畝ごとに改植します。そうする方が効率が良い。」
私「小型のユンボで一畝一気に堀散らかす
訳です(笑)。」
「ヴィーノ・ノビレってキャンティとはどう違うのですか?」
「高い(笑)!」
「ブルネロのライバルでしたっけ?」
家内「ヴィーノ・ノビレの生産地域はキャンティ・コリセネージの中です。」
「葡萄品種は同じサンジョヴェーゼ?」
家内「キャンティはいわゆるサンジョヴェーゼ・トスカーノ。ヴィーノ・ノビレはそれから分離したプルニョーロ・ジェンティーレです。」
「なるほど、で、ブルネロは何でしたっけ
?」
家内「ブルネロはサンジョヴェーゼが変異したブルネロ種です。」
私「エリアの括りはブルネロもヴィーノ・ノビレもおなじキャンティ・コリセネージなんですが、ヴィーノ・ノビレは東側ブルネロは西側のエリアとなります。かなりややこしい(笑)。」
「う~ん。ダイレクトメールの地図を見てようやく解りましたよ(笑)。イタリア・ワインって同じ地区で重なる原産地があるからすごく解りにくい。」
「そうそう!しかもヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノとブルネロ・ディ・モンタルチーノでしょ。モンテプルチアーノとモンタルチーノなんて紛らわしい!」
「村の名前がついてるんだけど、実際紛らわしい(笑)。」
「そうだ、そうだ!モンテプルチアーノもモンタルチーノも同じでイイじゃん(大爆笑)。」
「いやいや、地名だからそうはいかない(笑)。」




大好きなワインでしたが輸入中止。そのため大特価にて最終販売となりました。
以前2,200円ちょっとで売ってましたから、お見逃しなく!
コート・デュ・フォレ 2014年 サンタンヌ フルール・ド・ヴィーニュ 750ml 1,697 円税込
「あれ、これマスキューさんの定番でしたよね?」
私「左様でございます。2011年ヴィンテージから扱ってます。」
「コート・デュ・フォレって何処ですか?」
家内「フランスのオーヴェルニュ地方。フランスの真ん中(笑)。」
「へぇーそんなとこでもワイン作ってるんだぁ(笑)?」
私「ボルヴィックの産地と言えばピンときます(笑)。」
「おー!色が濃い!しかも紫がかってる!
まだ若いですよ(笑)。」
家内「最初に飲んだトスカーナ・ロッソより全然若く見えますよね(笑)。でも、こっちの方が一年古い2014年です(笑)。」
「うわー、味もガッチリしてる(笑)。」
「樽は使ってないみたいだけど、かなりしっかり 酸がしっかりしてる。」
「スミレっぽさ、赤いベリーのニュアンス 
ガメイらしいと言えばらしい(笑)。」
私「特徴的ですよね(笑)。」
「これって品種は何ですか?」
家内「ガメイ・ド・ベルニュ ボジョレーのガメイ種の亜種のようです。」
私「果粒が楕円形です(笑)。香りもガメイなんですが、在り方が違うとでも言えましょうか…。」
「普通にクリュ・ボジョレーとして売っているものと比べると強さを感じますよ(笑)。」
私「ボジョレーの何処に近いと言われると困るかな(笑)。」
「これだけ酸のしっかりしたものはボジョレーでもなかなか無いかな…。」
私「ムーラン・ナ・ヴァンなんか似てるかな?でもちょっと違う。こんなにしなやかじゃない(笑)。」
「タンニンと酸のバランスが高度なのかな
?良いワインであることは確か。」
「しなやか、伸びやか、しかも強い。良いワインですよね。でも何で売れないのかな(笑)?」
家内「こうなるまで時間がかかりすぎたようです。あと派手さに欠ける。それが好きなんですけど(笑)。然るにとても残念!」


これはこの生産者の一番安いワイン(笑)。でもですね(笑)、美味しい!
ティレヌス・ティント 2017年 ボデカス・エステファニア スペイン 赤 カスティーリャ・イ・レオン州 ビエルソD.O. 750ml 2036円税込み
私「ビエルソのメンシアようやく探しました(笑)!」
「あれ、ビオ臭?還元臭するよね。」
私「ビオとはうたっていませんが、きっとビオ系のワインのようですね(笑)。う〇ちではなくクレーム・ド・ブリュレの域かな(笑)。」
家内「しばらくすると消えていきます。」
「舌触りが独特で素晴らしい!凄く滑らか
!」
「旨味たっぷり(笑)。飲みやすい!」
「なんてなめらかー、なんてコマーシャルにあったな(笑)。」
「なるほど、これがビロードのような滑らかさなんですね(笑)。」
家内「このメンシアは19世紀にこの地に伝わったカベルネ・フランです。在地化してますよね(笑)。」
「これを飲んでカベルネ・フランだと解る人はいないですよ(笑)。ロワール辺りのフラン 一般にカベルネ・フランってタンニンがガチッとしてますもん(笑)。これはひたすら滑らか(笑)。」
私「明日になるとカベルネ・フランらしい赤い小粒の果実のニュアンスは出てきますが(笑)。」
「乳酸っぽいですよね?」
家内「このワイナリーのメンシアのラインナップの中で一番早飲みのワインです。ですから樽熟成もしていません。」
私「この二ランク上の熟成タイプも飲みました。基本的には同じですが生命力に差があるようです。」
「マスキューさん!人がメンシアを一房手に持ってますが、大きくありませんか(笑)?」
「あっ!デカイ(笑)。」
「1キロくらいありそうですよ(笑)。」
「高級な贈答用の葡萄みたいに立派(笑)。」
私「そーなんです。デカイのです(笑)。土壌が肥沃だと大きくなります(笑)。」
「ロワールのカベルネ・フランだってこんなに大きくないですよ(笑)。」
私「カタログの写真を見ると周りが緑で青々としてます。石ころだらけのスペインらしい環境ではありません(笑)。どうやらビエルソは肥沃で保水力のある土壌のようです。」
家内「ビエルソのメンシアはここ数年人気に火がついたようです。美味しいメンシアをずっと探していたのですが、ようやくたどり着きました(笑)。」

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