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Written on 2019 03 24

桝久 試飲会のラインナップ決まりました!201903

Mar 24, 2019 by weblogland |
今月3月29、30日のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
今月はちょっと余裕かな(笑)?
いつも通り29日(金)は17~20時30分、30日(土)は11~20時30分までとりおこないますので、お手すきの時お越しくださいませ。

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桜のお花見には欠かせない微発泡の泡!
◎ピノ・ロゼ フリザンテ N.V. レ・コンテッセ 
販売価格(税込): 1,388 円
イタリア ヴェネト ロゼ 微発泡 I.G.T. マルカ・トレヴィジャーノ 750ml スクリュー・キャップ

イタリア ヴェネト プロセッコの優良生産地区コネリアーノに本拠を構えるプロセッコのスペシャリスト レ・コンテッセが造るロゼのフリザンテです。マスキユー定番のプロセッコの生産者が造るロゼのフリザンテです。ちなみにプロセッコにはロゼの指定がありませんので、I.G.T. となります(笑)。
  
このフリザンテ、ピノ・ネロ70%、ピノ・ビアンコ30%。圧力式ステンレス・タンクで10~15日間16~20℃で発酵したのち30~40日熟成させてから瓶詰め。アルコール分11%で残糖分が11.6g / L。総アルコール分は12%弱ですからプロセッコ同様酸を残すスタイルです。ですからフリザンテにしては少ない残糖分でドライに感じる仕上がりです。計算され尽くしてますね(笑)。
 
ストロベリーやラズベリーのニュアンスが美しく、ひたすらフルーティー。また、味わいに質感がありますから飲み応えがあります。泡持ちが良くスクリュー・キャップを閉めておけば翌日も十分楽しめます。
 
質感のある軽やかな美しさ。
 
さすがスペシャリスト!
 
ラベル・デザインとロゼ色がとても綺麗(笑)。春だけの特別価格品ですからお見逃しなく!



先日久しぶりに飲んだら実に美味しい!
皆さんと美味しさを共有したい(笑)!
〇グリューナー・ヴェリトリーナー グロッサー・サッツ2017ヴァイングート ミューラー・グロースマン
販売価格(税込): 1,820 円
オーストリア ニーダーエスタライヒ州 クレムスタール 白 750ml (スクリューキャップ)
上等なグリューナー・ヴェルトリーナーの登場です(笑)。

10ヘクタールほどの葡萄園を女性醸造家ヘルマ・ミューラー・グロースマンさんが父親から引き継いで運営しています。

ウィーンから100キロほど西のクレムスタールの地に葡萄園はあります。ドナウ川の南側の水捌けの良い緩斜面の畑は複雑な土壌からなっており、ミネラル感タップリの優しいワインが出来ます。

りんごや梨の香りはあくまで優しく伸びやか、特徴的な白胡椒の風味と角のない酸によるエレガントで奥行きのある味わいは秀逸です。木樽は使いませんが、使わないというより使う必要がないと言うべきですね(笑)。

「グロッサー・サッツ」という区画の優位性を感じます。

日本人の口に合う白ワインとしては、リアス・バイシャスと双璧かと。

あなたはどちら派ですか(笑)?

野菜系の食事でしたら、グリューナー・ヴェルトリーナーに軍配があがるかも。

中華料理だったら間違いなくこのワインですね(笑)。



この価格帯最良!こんなのあるんですね
(笑)。関税撤廃の恩恵かな(笑)?
●モラゴン 2017年 ボデガス・カスターニョ
販売価格(税込): 849 円
スペイン イエクラD.O.赤 750ml

マスキュー定番のドミニオ・エスピナルやヘクラ、ソラネラの生産者ボデガス・カスターニョの新しいラインナップの登場です。

ボデガス・カスターニョと言えばモナストレルやガルナッチャなどの在来品種を濃くて飲みやすいスタイルに仕上げることで定評があります。アメリカでそのコストパフォーマンスが高く評価され大ブレークしました。安いワインにパーカーポイント90点が付いて大騒ぎになりましたね(笑)。

スペインの革新的生産者の中のトップランナーです。

このカスターニョがいよいよカベルネ・ソーヴィニヨン85%、モナストレル15%のカベルネ主体のワインをリリースしました。

飲んでみると、実に良く出来ています!

うーん。

香りはカベルネの味はしませんが(笑)、プラムやチェリーの香りが控えめながら明るくエレガント。色も黒くなく、とてもスペインのワインとは思えない出来上がりの良さ。かといってモデルのワインは思いつきません。ブラインド・テイスティングしたら、外しますね(笑)。

濃度感のあるワインなのですが、タンニンの柔らかさと酸の少なさが逆にプラスに作用してます。果汁調整したような不自然さもありませんし、崩れない構造の良さもあります。

ましてやこの価格!

ボデガス・カスターニョのイノヴェーションを垣間見ました。

ただアメリカ人をターゲットにしてますね(笑)。でも、きっと受けるはず(笑)。

恐るべきスペインワインなのです。

ところでカベルネがこんなに沢山入っていてもイエクラD.O.名乗れるんですね(笑)?カスターニョが巨大だからですかね(笑)?



やはりイタリアはまだまだコスト・パフォーマンスに優れたワインがありますね
(笑)。
●レオ・グエルフス 2015年 サン・ジョヴァンニ イタリア マルケ 赤 ロッソ・ピチェーノ・スペリオーレ 750ml
1944円税込み

これ、いわゆるヴィーガン・ワイン。ヴィーガンを辞書で調べると『完全菜食主義』。植物のワインで菜食主義なんておかしい?よく調べると肥料や散布薬剤などに動物由来のものは使わない。醸造工程でも清澄でゼラチンや卵白を使わない代わりに珪藻土などを使うとか。
なるほど、そういうことなんですね。酪農由来の動物性の材料を口にしない、使用しない主義。今では世界の一潮流のようです。

このワイナリー サン・ジョヴァンニは1990年設立。マルケ州の南部オッフィーダから数キロほどのピチェーノの丘にあります。30ヘクタールをビオ・ロジックで運営しています。継続的な農業を目指す農場のワイン部門です。所有する畑のうちチャフォーネ地区でヴィーガンの認証を取得しているようです。サン・ジョヴァンニの所有する畑で一番高く評価されている畑です。

これはピチェーノの丘標高300mほどの畑。7ヘクタールほどの畑から13,000本ほど生産されます。恐らく1本の葡萄樹から1本のワインほどの低収穫量。糖度の上がる陽当たりの良い区画で栽培されたモンテプルチアーノ70%、サンジョヴェーゼ30%のセパージュ。10日ほどの短めの発酵をステンレス・タンクで行ってから、18ヶ月のオーク樽熟成(多分バリックより大きいはず。)。タンニンの分量はまさにフル・ボディで見事(笑)。比較的短い発酵期間、そして除梗しているはずであることを勘案すると、葡萄果の良さ
を思わざるを得ませんね(笑)。
モンテプルチアーノ種らしい質感とブラックチェリーやベリーの果実味のバランスはとても良く、葡萄本来のプリミィティヴな深みに浸れます。


南ローヌの名門の登場!名門にしては高飛車な価格ではありません(笑)。
●リラック 2016年 シャトー・ド・セグリエス フランス ローヌ 赤 リラックA.C. 750ml  2268円税込み

ご存知リラックのトップ・ランナー シャトー・ド・セグリエスの登場です(笑)

まずセパージュはグルナッシュ 50%、シラー 30%サンソー10%、そしてムールヴェドル10%。発酵・熟成に木樽は使わずコンクリートタンクのみ。12ヶ月ほど熟成して瓶詰め。昔ながらです。発酵期間は21日と長くなっているようです。

個人的にセグリエスのワインを飲むのはとっても久しぶり(笑)。何十年ぶりかな(笑)?
第一印象はグッド(笑)!昔よりエレガントで良いですね(笑)。凝縮感も増してます。
特徴的なローズマリーの香り、ガリークのミネラル感。赤・黒いベリーやプラムの香り。ディテイルも明瞭。クリーンで十分な濃度があり、とても飲みやすい。
昔飲んだ印象はいわゆる優良なローヌ・ヴィラージュ(笑)。確実に良くなってます。そうなるとどうして良くなったか知りたくなる(笑)。
古い文献を調べてみましょう!
手元にあるロバート・パーカーJrの『ローヌ・ワイン』。2000年に万来舎が発行した改定増補版。セグリエスがパーカーに称賛されブレークした本です。ヴィンテージの記述の新しいところは1995年くらいですから1998年頃の記述かな?え~と。当時のセグリエスが所有するリラックの畑は37.1エーカーですね。そうすると37.1÷2.47=約15ヘクタール。で今は25ヘクタールですから10ヘクタールほど畑は増えてますね。当時はリラックだけで6625ケースですからヘクタールあたり441ケース×12本=5292本×0.75リットル=3969リットル およそ40hl/1ヘクタールですね。現在は25hlですからヘクタールあたりの収量はかなり減らしています。全体の生産本数を落とさずにやるわけですから大変な努力と言えます。どうやらこのあたりが品質向上の決定要因のよう
です。より美味しくなった訳が解りました(笑)。

あと蛇足ですが当時パーカー曰く「赤ワインを古いセメント槽で1年熟成させていては、瓶詰めされたワインに期待されるだけの果実や強烈さが残ることは決してない。-中略-フランソワは赤ワインを槽に入れておく時間を短くする方向に向かっているようなので(良い方向に向かっている。)」と評しておりましたが、どうやらお門違いのようでした。
ワインって難しいですね(笑)。



このワイン、一昨年マスキュー試飲会でお出ししたもの。2年経って良さが更に増したかと(笑)。凄いワインですね(笑)。
●モルゴン 2013年 ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエール
販売価格(税込): 3,480円
フランス 赤 ボジョレー モルゴンA.C. 750ml

クリュ・ボジョレー ムーラン・ナヴァンの西のヴォーセルノーに本拠を置くドメーヌ・ド・コート・ド・モリエール。ブルーノ・ぺルノーさんと奥さんのイザベル夫妻が古き良き時代のワイン造りを再現実践。植樹は1m 間隔、余計な化学薬剤は一切使用せず栽培した葡萄は、SO 2 も使用しないで醸造されます。やれば出来るとは思いますが、ここまでやる人はほとんどいないですね(笑)。第一採算が合うのか(笑)?得られる果汁は1本の葡萄樹からハーフ・ボトル1本を遥かに下回ります。

味わいはマルセル・ラピエールのスタイルをもっと強く深くしたような感じかな(笑)。

ところで日本ではボジョレーのモリエールと言えばドメーヌ・ド・オート・モリエールが有名。漫画『神の雫』で取り上げられた影響です(笑)。これはドメーヌ・ド・コート・ド・モリエール。デンマークの著名レストラン『ノーマ』でオン・リストされていることで有名(笑)。

これは樹齢60年の古樹で栽培した葡萄を開放式のタンクで房ごと発酵させたもの。いわゆるセミ・マセラシオン・カルボニック。古典的な発酵方法。12日間の醸しのあとゆっくり優しくエア・プレスした後シュール・リーの状態で6ヶ月ピエス樽(多分古樽)で熟成、澱引き濾過をせずに瓶詰め。すべての工程でSO 2 は無添加。

味わいは「こんなに美味しいボジョレーを飲んだのは何時以来(笑)!」美しく落ち着いた紫色。チェリーやイチゴの風味がぎっしり、ぎゅっと詰まった甘くないジャムのよう。深く、大きく、広い様はいう言葉がない(笑)。時間の経過とともに重い腐葉土やキノコ、リキュールっぽさが出てきます。同時に果実味は力強さ、緻密さを増し、しなやかで弾力のあるものに変化。『噛みごたえのあるワイン』です(笑)。ジビエとの相性は抜群なはず。

ワインとしての生命力を感じる逸品なのです。

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