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桝久 試飲会リポート 後半

Nov 01, 2022 by weblogland |
●シュペートブルグンダー トロッケン 2019年 ベルンハルト・コッホ ドイツ Q.B.A.トロッケン 赤 750ml 2074円税込み スクリュー・キャップ
「マスキューさん!今回はチリといいドイツの赤といい意表を突きますね(笑)。」
「ドイツ・ワインには赤もあるんですね(笑)。白だけかと思った。」
「え~と。シュペートブルグンダーと言うことは、ピノ・ノワールですな(笑)。」
「おっ!飲んでもピノ・ノワール(笑)。」
「誰が飲んでもピノ・ノワール(笑)。もっと冷涼なスタイルかと思いましたが、そうでもない(笑)。ブルゴーニュっぽい。」
「そうそう、ボーヌじゃなくてニュイっぽいかな?」
「ブラインドでティスティングしても当たらないね(笑)。」
私「ちょっと粉っぽさがあってニュイっぽいですよね(笑)。」
「この粉っぽさは何ですか?」
私「木樽熟成の影響だと思います。」
家内18カ月熟成させていますが、古いバリックで10%、あとはステンレス・タンクで熟成させてます。開けたては木樽のニュアンス感じます。」
私「でもですね、翌日は木樽のニュアンスが全然出しゃばらなくなります(笑)。」
土曜日
「あー、飲みやすい!」
「バランス良いね。マスキューさん曰くの『折り合いが良い』かな(笑)。」
家内「昨日は甘さが強く感じ、オレゴンのピノ・ノワール的でしたが、今日は果実味がはっきりしてきました。」
「植物っぽさ…。紫蘇…。青っぽい感じもする(笑)。深みもあるし、余韻も綺麗。そうするとコレ安い(笑)!」
「ブルゴーニュの生産者には脅威ですね(笑)。」
家内「産地のプファルツはフランスの銘醸地アルザスの地続きですから土壌に恵まれており、緩傾斜の畑では良いワインが出来ます。もともとのテロワールのポテンシャルの高さが生きています。」
私「あと畑がブルゴーニュほど細分化されていないのも魅力。伸び代大です(笑)。」
「今ブルゴーニュのピノ・ノワール高いもんね。4,000円以上する。それもブルゴーニュ・ルージュだよ(笑)。」
私「2020年ヴィンテージ以降かなり高騰してます。絶対量が少ない影響かと。」
「ドイツでこんなに完成度の高いピノ・ノワールが作れるんですね(笑)。温暖化の影響ですか?」
家内「はい!それと作り手の意識の変化ですね(笑)。」
「ドイツのピノ・ノワールって美味しいのがあるけど凄く高いんだよね。コレはそれを突き破ってる(笑)。」
私「このワイン、開けてから旨味が増します。それと伴ってタンニンのしっかり感も増し、4日目には美味しくて飲み干しました(笑)。」

初日の金曜日は売れ行き今一つでしたが、翌土曜日は人気沸騰のピノ・ノワールでした。



●カベルネ・ドルサ トロッケン 2020年 ベルンハルト・コッホ ドイツ Q.B.A.トロッケン 赤 750ml 2168円税込み スクリュー・キャップ
「カベルネ・ドルサ?聞いたことない(笑)。」
私「私も初体験でございます(笑)。まっ、まっ、どうぞお試しくださいませ(笑)。」
「あ~!ねっとりしてる(笑)。濃い!緻密
!」
「とても充実したワインですな(笑)。コスト・パフォーマンス高いですよ(笑)。」
「噛めるような赤ワイン(笑)。」
「広がり、余韻、大きくて渾然一体となってる(笑)。高級ワインみたい(笑)。」
「旨味も膨大(笑)。どんどん良くなる。飲むほどに旨い。」
「柔らかいしボリュームがある。焼き鳥や鰻の蒲焼きのタレに合うよ(笑)!」
「余韻が独特ですね。ビター。それにパワーがある後味なんですよね。心地好い(笑)
。」
「独特で驚くほどクオリティーが高い!」
「ちょっと寒いアメリカのジンファンデルみたいな感じ(笑)。存在しないかな(笑)。」
「ねっとりしてて緻密。ちょっとポムロールっぽいけど、もっと酸がある感じ。」
「確かにメルローみたいな…、とても濃いメルローみたいだけど、果実がプルーンやプラムじゃない。」
「小粒の黒や赤の果実がみっちり入ってる
(笑)。」
「これはブラインド・ティスティングしたら絶対に解らないですよ(笑)。産出国すら当たらない(笑)。」
「当たるのは美味しいってことだけ(笑)。」
「スグリ…、だからカベルネかな(笑)?」
家内「そーなんです(笑)。カベルネっぽさはあるのですが、カベルネは入っていません(笑)。様々な交配品種を3度も交配したものです。ブレンドして美味しいと交配させるような感じ(笑)。とてもドイツ的
(笑)。あとオーストリアやハンガリーで良い結果の出ているブランフレンキッシュが交配中に2度入れられてます。ブランフレンキッシュの滑らかでしっとりしたタンニンの味わいをターゲットにしているようです(笑)。」
「醸造長が日本人女性でしたっけ?これほど美味しくてコスト・パフォーマンスに優れていれば、単純に日本人女性関係なく大拍手ですよ(笑)。」
私「世界に通じる赤ワインだと思います。」


●バルバレスコ ヴァッレグランデ 2012年 グラッソ・フラテッリ イタリア ピエモンテ 赤 バルバレスコD.O.C.G. 750ml 4242円税込み
「2012年ですか。色からして熟成感ありますね(笑)。ガーネット色。」
「あ~あ!美味しい!言葉を失う。」
「色は熟成したような色ですが、ワインは全然古びていない!」
私「ようやく飲み頃の入口に入った感じです(笑)。あと数年するともっと果実味が明瞭になってくると思います。」
「あ~、高級ワインの味(笑)。くらくらする(笑)。」
「濃くて飲みやすくて、すーっと入ってくる(笑)。」
「飲みやすいんだけど、リキュールのような強さがある。」
「凄く飲みやすいんだけど、グビグビなんて飲めない。襟を正してじっくりチビチヒ味あわせていただきます(笑)。そんな感じ(笑)。」
「アルコール分はいかほどですか?」
家内「14.5%あります!」
「13%位だと思いましたよ(笑)。すべてがハイ・レベルなんだけど、折り合いもハイ・レベルなんだな(笑)。」
「コレって充分グレート・ワインですよ(笑)。この価格ならバローロ要らない(笑)。」
「バルバレスコはバローロの弟分と言われますが、コレの兄貴を名乗るには何万円もするグレートなバローロじゃなきゃ納得出来ないですよね(笑)。」
家内「この生産者はほとんど輸出していませんので『ガンベロ・ロッソ』や『ルカ・マローニ』などのワイン評価本には載っていません。困りました(笑)。バルバレスコでも南の方です。わりと標高の高いところですね。あと、樽熟成は60ヶ月します。クラシックな作り手ですね(笑)。」
「完全ななリゼルバ・クラス。でもリゼルバとは表記しないんですね(笑)。それが普通なんだな(笑)。」
私「地元ではバルバレスコの王道を守る生産者として高く評価されているようです。」
「このワインはどのくらい持ちますか?」
家内「通例15年以上持つバルバレスコを作っているようです。」
「マスキューさん、コルクが合成で短い(笑)。」
私「そうですよね(笑)。どれどれ。あー!
DIAM10ですね。と言うことは2012年に収穫してから2018~2019年に瓶詰めしているはずですから2030年くらいまでは充分持つはずですね(笑)。」
「他のヴィンテージはどうなのでしょう?」
家内「一緒に2013年もティスティングしましたが2013年はかなり手強い(笑)。まだまだ硬い。それで2012年を選びました。」
私「2013年はかなり暑く、大柄のワインが出来た良い年ですね。トスカーナ辺りも良かった年です。」
「ヴィンテージの特徴を反映したワインを作るのですね。」


ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半

Oct 31, 2022 by weblogland |


昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!

〇ヴィオニエ レゼルバ 2021年 ヴィーニャ・ファルレニア チリ エルキ・ヴァレー 白 750ml 1320円税込み スクリュー・キャップ
「マスキューさん!チリ・ワインなんて扱ってるんですか(笑)?」
私「いきなり鋭い(笑)!まあ、これならば皆さんにご紹介出来るかと。大量に出回っているセントラル・ヴァレーではなく
エルキ・ヴァレーのワインです。最北端の産地です。」
「え~と。チリは南半球だから最北端は暖かいのかな?」
私「(ニヤリ)、まっ、まっ、どうぞお試しくださいませ。」
「おー、ふくよかで飲みやすい(笑)。」
「これ、グビグビ行っちゃうよ(笑)。甘いけど砂糖の甘さじゃないんだよね。」
「フランスのローヌのヴィオニエとは違うよね。このヴィオニエは毎日飲める(笑)
。」
「ローヌのヴィオニエは毎日飲めない(笑)。値段は高いし、飲むのに体力が必要(笑)。」
私「コート・ロティーやコンドリューのヴィオニエとは違いますね(笑)。高貴なメロンっぽさがあまりしませんね。明日になるとちょっとセロリとメロンを足したようなニュアンスは出ますが。」
「南フランスのヴィオニエなんかコテコテ
。アルコール分も高いし、糖分も残る。
これ涼しげで重くなくて良い(笑)。こんなヴィオニエあってもイイね(笑)。」
「このヴィオニエ、濡れ煎餅みたいな感じがする(笑)。」
私「ちょっと酵母っぽいですよね(笑)。麹っぽさありますよね(笑)。」
「和食にも合うかな(笑)。」
「バターっぽさもあるしね(笑)。」
「ちゃんと凝縮感もあるんだけど押しつけがましくない。フレンドリー(笑)。ちょくちょく飲んでいたいな(笑)。」
家内「このヴィオニエはアルコール分が12.5%です。ヴィオエとしては抑えめですよね(笑)。」
「なるほど!何となく解って来たぞ(笑)!
これだけで飲んでもオッケーなワインだね。特徴はあるんだけど癖が無い。」
「ヴィオニエって難しい品種ですよね。凝縮しやすいけれど、癖も出やすい。南フランスなんか暖かいからヴィオニエには向いているとは思うんだけど簡単には行かないよね(笑)。」
私「ちょっと特殊なテロワールを感じるヴィオニエですよね。このエルキ・ヴァレーは南緯30度を割り込む程の低緯度。南回帰線に近い。みなみに北回帰線はアフリカ大陸の北側モロッコ辺りです。」
「へぇー、ワイン出来ないじゃん(笑)。」
「高台にちょっとだけワイン産地はあるけれど、フランス植民地支配の名残みたいなものかな(笑)。」
「アタカマ砂漠に近い(笑)!」
私「良くご存知で!」
「そうするとチリのこのエルキ・ヴァレーってかなり特殊ですね。新しいD.O.みたいですけど…。知らなかった(笑)。」
「店長!ラベルにD.O.表記無いですよ!」
私「そーなんです(笑)。広域のD.O.コキンボのサブ・ゾーンとして2010年代に入ってから設定されたD.O.のようです。不勉強で知りませんでした(笑)。」
家内「日経の2017年の特集記事ではチリのワイン産地が南緯45度を越えてどんどん南伸していると書いてありますから、まだまだ北側は注目されて無いようです。」
「そうすると南回帰線の南緯25度から50度まで産地が広がる(笑)。そんなワイン産地無いよね(笑)。」
「南緯50度ってパタゴニアですよ!人が生存するのも難しい(笑)。」
家内エルキ・ヴァレーは緯度ほど暑くないようです。標高2,000mの高地まで畑があり、寒暖差は大きいようですが、わりと冷涼。あと水が無いようなので、灌漑が必要なようです。」
私「それゆえ葡萄のハンギング・タイムが長いような。樹上のアパッシメントも行えるようです。面白い産地です。」

〇オレンジ・ワイン ペドロ・ヒメネス レゼルバ 2021年 ビーニャ・ファルレニア チリ 白 エルキ・ヴァレー 750ml 1367円税込み スクリュー・キャップ
「これ、大きくオレンジ・ワインってラベルに書いてますけど、あまり色は濃く無いですね?」
私「発酵の際にジュースだけでなく皮と一緒に発酵させるのがオレンジ・ワインのようです。プリミィティブなものから近代的な設備でしっかり温度管理されたこのようなワインまで幅広いカテゴリーでもあります。」
「マスキューさん!何でペドロ・ヒメネス使うんですか(笑)?」
「もともと蒸留酒のピンガの原料として200年以上前から栽培されていたようです。」
「じゃあ、全く新しいワイン産地と言うわけでもないんだ(笑)。」
家内「そうなんですよ(笑)。チリでも縦に高度差を利用して伸びる産地は珍しい。しかも標高2,000mとは!通例1,000mが栽培限界と言われてますから、絶句します(笑)。かなり特殊です。」
私「ペドロ・ヒメネスは昔の畑のようで標高300mほどなのですが、年間200日くらい朝晩霧が発生率するので平均気温は低いようです。」
「なるほど!だから飲んだ第一印象『酸がある!』んだね(笑)。あまりアロマチックじゃないけど、バランスが取れた良いワイン(笑)。」
「独特の深み、複雑さがあるんだよね(笑)
。」
私「ちょっとキンモクセイっぽくもある。」
「オレンジっぽい。オレンジ・ワインだから(笑)? (大爆笑)」
「日本酒的な飲み方が出来ますね(笑)。何にでも合いそう。ブリなんか行ける気がする。」
家内「みかん食べさせたブリ(笑)!」
家内「昨日マグロの漬け食べながら飲みましたけど、とても美味しかったですよ(笑)。新鮮な生物だったら合います。」
私「おでん(笑)!」
「カラシとも愛称良さそう(笑)。スパイシーですもんね(笑)。」
「甘辛い厚揚げ!」
「大根の酸味とも合いそう(笑)。」
「ワイン自体出汁っぽさがありますよね(笑)。」
家内「八つ橋の皮っぽいニュアンス。」
「日本人には親近感のある味わい。」
「香りというより口の中で感じる味香りですよね。」
「あー!思い出した!酉の市の縁起物の和菓子『キリザンショ』の味わいです。正確には『切山椒』かな?上新粉を砂糖で味付けしたものに刻んだ山椒を混ぜたもの。あれに通じる味わい(笑)!お正月にも食べましたなぁ(笑)。」
私・家内「『切山椒』知りませんでした!
金比羅さんのあるところにあるんですか
?今度食べてみます!」
「マスキューさん!今日のチリ・ワインどちらもリゼルバってラベルに書いてますが、木樽熟成しているのですか?」
私「木樽は使いません。厚さ10cmを越すステンレス・タンクでゆっくり澱を落としてワインが馴染むまで休ませています。」
「はっ、はっあー。すぐに出荷出来るように保存料を入れたりしないんですね(笑)。」
私「ご名答!お詳しい(笑)!」

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さあ、明日明後日とマスキュー試飲会です!

Oct 28, 2022 by weblogland |
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取らぬ狸の追加分も来ましたし、準備万端(笑)。
家内「今回のドイツの赤なんだけど醸造家が日本人の坂田千枝さんなんだけど、彼女は日本人女性だから注目を集めるのが嫌みたいなんだよね(笑)。」
私「解る!そんな気がしたからホームページでは煽らなかった(笑)。実際にワインを飲んで判断してもらいたいと僕も思う。」
家内「私も日本人だけど、だからと言って持ち上げるのはマスキューのポリシーに反するかな(笑)。」
私「ケチでへそ曲がりなマスキューが選ぶには理由がある!」

そんな訳で、皆さん!
飲んでミソ(笑)。

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ラインナップ並びました(笑)!

Oct 26, 2022 by weblogland |
ようやく今週末のマスキュー試飲会のラインナップ並びました(笑)!

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今日私は配達で出たり入ったりしていましたので、家内の力作?でございます(笑)。
今月は全部で5本ですが、なかなかの個性派揃いと、家内共々自画自賛(笑)。
家内「ちょっと足りなくなるかもね?」
私「最初のチリのヴィオニエとペドロ・ヒメネスはクオリティー高いから増やした方がイイかな?」
家内「ドイツの赤2本はぎりぎりセーフかな?」
私「試飲会前に売れたら増やせばイイんじゃない。」
家内「バルバレスコはどう思う?」
私「絶対に足りない(笑)!」
家内「そうなんだよね。もともとの輸入数が少ないスポット入荷だからね…。」
私「試飲会で余っても年内持つくらいの本数が欲しいよね。明日インポーターさんに在庫確認したら?」

こうして取らぬ狸の皮算用をしながらマスキューの夜は更けます(笑)。

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今月10月28日(金)、29日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

Oct 24, 2022 by weblogland |
今月10月28日(金)、29日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
お時間はいつも通り、28日(金)は17~20時、29日(土)は11~20時までとなっております。

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まずはチリ・ワインの2連発(笑)!
そして日本人ワインメーカー坂田千枝さんが作るドイツの赤ワイン2連発(笑)!
最後がクラシックなバルバレスコとなります!

〇ヴィオニエ レゼルバ 2021年 ヴィーニャ・ファルレニア チリ エルキ・ヴァレー 白 750ml 1320円税込み スクリュー・キャップ 
皆さんエルキ・ヴァレーってご存知ですか(笑)?
チリ・ワインと言えばサンディエゴの南の広大なセントラル・ヴァレーで
沢山作られるカベルネやシャルドネをイメージしますよね(笑)。私がソムリエの資格を取得した16年ほど前はチリ・ワインは気候的には地中海性気候と教本には書いてありました。まあ、セントラル・ヴァレーは冬は寒すぎず夏は暑すぎない海洋性気候だとは思いましたが、地中海性で良いのかしら?と思っておりました(笑)。そもそも北半球のワイン産地は北回帰線の外側に集中しており、南回帰線の内側にも跨がりしかも南緯50度にも伺うチリの葡萄産地とは根本的に違うかと。さらに南極からの冷涼なフンボルト海流とアンデス山脈から吹き下ろす冷気のダブル冷却効果が低緯度での葡萄栽培を可能にする特殊な環境。地中海性というよりはチリ性気候と言うべきかと。まあ、気象学が判断することですか。

話を戻します(笑)。どんどん南北に広がるチリ・ワイン産地。その北端がエルキ・ヴァレーです。しかもここは標高の高い東側に登ることもできますから、バラエティーに富むテロワールが実現します。標高2,000mを越す葡萄畑もございます(笑)。通例ヨーロッパではブドウ栽培は標高1,000mが限度とされていますから、
低標高から高標高まで葡萄栽培が出来るエルキ・ヴァレーの特殊なテロワールともなっております。


ワイナリーの創始者アルド・グラモラは12歳の時イタリアのトレンティーノからチリに移住。第二次世界対戦で戦況が悪化したイタリアから家族で避難移住したわけです。
そして1972年、アルド・グラモラは、結婚してエルキ・ヴァレーへ移住し、地元の蒸留酒ピスコ用の葡萄栽培を開始。チリではピスコ用にペドロ・ヒメネスやモスカテルを200年以上に亘り栽培している歴史があります。
その後故郷イタリアのトレンティーノでワインメーカーに勤めていた年下の従兄弟ジョルジョ・フレサッティが、1995年 観光で彼の元を訪れ、なんと僅か2時間でワイン造りを決意したとか(笑)。早速気候などの調査を開始したそうです(笑)。当時日の出の勢いのセントラル・コーストとは違ったアプローチが彼の地で可能であることを見抜いたようです。慧眼ですね(笑)。そして1998年に、ビーニャ・ファレルニア設立。畑を耕し、葡萄を植え始める。ピスコ工場にタンクを2~3個増設し、ワイン造りを開始。そして2004年本格的なワイナリー建設。ピスコ造りは止め、クオリティとクオンティティ重視のワイン造りに特化。2009年 ジョルジョがワイン会社を辞め、チリに移住。オーナーとしてファレルニアに専念。ジョルジョは故郷から知識
、技術、情熱、そして資金をもたらしたのですね(笑)。今ではワイナリーとして所有する葡萄園は320haに加え長期契約した畑が100haの規模。セントラル・コーストの超大規模ワイナリーほどではありませんが、多様なテロワールを持つエレキ・ヴァレーに特化した戦略は世界的な評価を受けるユニークなワインを生産しています。

このヴィオニエは標高600mの畑『プクラロ』からの葡萄で作られます。樹齢は20〜30年です。除梗後12時間コールドマセラシオンを行なった後、ニューマティックプレスで圧搾します。自然に清澄させた後、温度管理のもとステンレスタンクで発酵させます。プレスが優しいためフリーランジュースのような透明感ある旨味が出ています。マロラクティック発酵はさせませんがマロラクティック発酵を行ったようなまろやかさがあります。そして発酵を止めてから数ヶ月上質な澱と共に寝かせます。量産品ならば力業で安定させてすぐに出荷となりますが(笑)、ここで時間をかけることが大事です(笑)。
明るい緑色を帯びたイエロー、トロピカルフルーツを思わせる甘い香りと同時にレモンやグレープフルーツなどの柑橘系の新鮮な香りも感じられます。ヴィオニエらしいフローラルな風味がありそれに伴う濃度感がありいかにもちゃんとしたヴィオニエ(笑)。さわやかでしっかりした酸を感じさせる余韻があります。なかなか秀逸です。シャトー・グリエやコンドリューのようなメロンっぽくはありませんが、セロリとメロンを混ぜたような青さは独特で心地好い(笑)。
ワイン自体が崩れやすいヴィオニエですが、開けてから何日も美味しいところは
さすが!味わい、余韻のバランスも崩れない優良なワインでございます(笑)。

〇オレンジ・ワイン ペドロ・ヒメネス レゼルバ 2021年 ビーニャ・ファルレニア チリ 白 エルキ・ヴァレー 750ml 1367円税込み スクリュー・キャップ
このペドロ・ヒメネスはもともとピスコ
用のもの。
標高350mに位置する古くからの「ティトン」の畑のペドロ・ヒメネスを使用しています。畑の写真を見てとても興味深かったのは仕立てが高いこと。恐らくグイヨなのでしょうが高さは2mはあります。ですから収穫は頭の上にぶら下がる葡萄の房を落とす作業です。収穫人は腰が痛くならず効率的かな(笑)。これほど仕立てが高いので農薬等の散布はほとんどなさそうですから一石二鳥ですね(笑)。
この畑は海からの冷たい風が吹くため、ファレルニアの畑の中で最も冷涼な場所です。しかもこの畑によく発生する霧対策にもなるはずです。
収穫は100%手摘みで行い、房が潰れないよう15kgの小さいケースを使い、セラーに運びます。除梗、破砕した後、ステンレスタンクに入れ、温度を8度に下げてコールドマセレーションを行い、果皮からアロマを抽出します。その後、赤ワインと同じように果皮と一緒に18日間、16度に温度コントロールしながら発酵と醸しを行います。発酵・熟成に木樽は一切使ってませんね。ただし、ワインが安定するまでステンレス・タンクで熟成する手間を惜しみません。美しく輝きのある黄金色、フローラルで持続性のあるアロマがあります。しっかりとした骨格があり、心地よい果実味旨味が感じられます。またわずかに感じるタンニンがフィニッシュに調和を与えています。特に余韻に惹かれます。

さて、試飲開始です。

私「あ~、良いなぁ。濃いんだけどまるっきりドライ(笑)。こんなにドライなペドロ・ヒメネスってお目にかかったことがない。」
家内「ベルモット的な味わい(笑)。」
Kさん「薬草的な香り味わい。シャルトリューズっぽい(笑)。いやいや、もっとも日本的かな。匂い袋の香り、上品なおばあちゃんの香り(笑)。懐かしく親近感のある香り。」
私「残糖分の甘さでなく、あとから旨い甘味がついてくる感じ。キンモクセイの香り?街中歩いているとキンモクセイの香りがするんだけど木が見えない。そんな感じかな。ついつい飲んでしまう(笑)。」
Kさん「なぜオレンジ・ワイン仕立てにしたか意図が伝わってきますね(笑)。ペドロ・ヒメネスってそんなにアロマチックな品種ではないんですよね。基本シンプル。」
私「香りを果皮から引っ張るのが要点ですね(笑)。醸しの意味と意図が解りますね。オレンジ仕立てでこんなに複雑になるとは!同じ葡萄で作った普通のペドロ・ヒメネスとは違うよね。まあ、飲み手の好みにもよるのかな?」
家内「とても日本人好み。DNAに連なるような香りなんだよね(笑)。八つ橋の皮っぽくもある。やはりブランフレンキッシュ木樽を使っていないのが奏功してる(笑)。」
Kさん「奥ゆかしいんだよね(笑)。」
私「それにしても値段が良心的だよね(笑)。オレンジ・ワインというだけでプレミアムつける輩がとても多い(笑)。このワイナリーはそれがない(笑)。」

●シュペートブルグンダー トロッケン 2019年 ベルンハルト・コッホ ドイツ Q.B.A.トロッケン 赤 750ml 2074円税込み スクリュー・キャップ
私、基本的にドイツ・ワインと言うと甘口のモーゼル・ザール・ルーヴァーのリースリングにとどめを刺す古い人間でございます(笑)。ワインの勉強を始めた頃からだいぶ飲ませていただきました。急峻で冷涼な急斜面の畑から生まれるリースリング 酸と甘さが織り成す輝けるリースリング 比類のない栄光の味わいだと。
当時はそれ以外のプファルツやナーエでは甘さだけの白ワインや水っぽい安物の半辛口ワインや赤ワインを量産しておりました。それから幾星霜、温暖化の影響とモーゼルの独占に反抗するように、日の目を見なかった生産者達が高品質な辛口ワイン作りに目覚め尽力。今では本家フランスの高級品に匹敵するワインを作っております。
特にこのプファルツはフランスの銘醸地アルザス地方の地続き。高品質ワインを生産できるポテンシャルは充分。ワインの収量をきちんと落とせばちゃんとしたワインが出来る土地です。しかもかつてヒトラーが100エーカー(45ヘクタール)の効率の良い面積の農家を育成したために量的な可能性があります。モーゼルで50ヘクタールの畑で栽培管理することはほとんど不可能ですからね。
さて、いつものティスティングの始まり始まりです(笑)。
私「おー、ブルゴーニュスタイルのピノ・ノワールですね(笑)。シュペートブルグンダー表記なのは控え目なのかな
(笑)。」
家内「うん。うん。解りやすいスタイルだよね。飲みやすいしブルゴーニュというよりはオレゴンのピノ・ノワールに似てるかな(笑)?」
Kさん「水っぽくなくてちゃんとしてますね(笑)。樽熟成は?」
私「古い樽…、ちょっと粉っぽさがあってニュイ…、シャンベルタンを意識してるのかな?」
家内「10%を228Lの樽(新樽でない)に移し、ステンレスタンクと樽で14ヶ月熟成させます。そのわりに樽香を強く感じますね。」
Kさん「香草…、ハーブのニュアンスもありますね。悪くないね(笑)。フレッシュ感もある。上手にはできてるよね(笑)。この上のピノ・ノワールのキュヴェよりバランスは良いかもね(笑)。」
私「もう少し果実味に明るさが欲しいかな。」

そして翌日

私「おー、昨日気になった樽のニュアンスが消えている。本物だね(笑)。果実味が増したよ!」
家内「果実感もストロベリーやチェリーっぽさが増してるね(笑)。昨日より断然良い!」
私「全体の溶け込みがいいね(笑)。バランスが取れてきた。明るさも増したし、旨味も強く感じる。え~と、バシュレのブルゴーニュ・ルージュに似てるかな?」
家内「それ誉めすぎ(笑)!」
たしなめられてしまいました(笑)。
とは言え抜栓後4日間に亘って楽しませていただきました。とてもしっかり作られた正銘なピノ・ノワールでございました(笑)。


●カベルネ・ドルサ トロッケン 2020年 ベルンハルト・コッホ ドイツ Q.B.A.トロッケン 赤 750ml 2168円税込み スクリュー・キャップ
さて、いつものティスティングの始まり始まりです(笑)。
私「美味しい!私大好きなタイプ(笑)。しっかりしていて隙間がない(笑)。」
Kさん「う~ん。初めて経験する味わいですね。カベルネ・ドルサ…、知らない(笑)
。桑の実の黒や赤のスグリの香りはしますね。」
家内「熟した桑の実ですね。懐かしい(笑)。」
Kさん「キルシュっぽさも感じますね。」
家内「カベルネ・ドルサの品種名とは違ってカベルネは入っていない交配種です(笑)。」
私「紛らわしいなぁ(笑)。でも練っとりとしたタンニン好きだなぁ。ロワールのオーセロワっぽいかな?」
家内「そうだ!オーストリア辺りのブランフレンキッシュ…、それも上等なものに似てる!」
Kさん「これ樽熟成してるのですか?」
家内「バリック(新樽10~15%)で18ヶ月熟成させるようです。」
私「シュペートブルグンダーより強く樽熟成をかけてるんだぁ!驚きだなぁ。」
Kさん「シュペートブルグンダーよりカベルネ・ドルサの方が強い。収量は同じくらいだから、カベルネ・ドルサの品種特性ですね。」
家内「今調べるとカベルネ・ドルサは3代の交配品種。交配品種同士を3代掛け合わせてますね(笑)。」
K「より良い結果を追及するドイツ人らしいね(笑)。」
家内「しかも交配にブランフレンキッシュが何度か入ってます。やはりブランフレンキッシュのタンニンを損なわないような葡萄品種を目指したようですね。ああ、私の大好きなブランフレンキッシュ!」
私「それにカベルネみたいなスグリ系の酸!それを目指したんだな(笑)。驚きのワインだね(笑)。素晴らしい!」
Kさん「有りそうで無い(笑)!でもここにあった(笑)。」

翌日

私「全然樽を使った感じがしない。より美味しくなった(笑)。ディテイルが昨日よりはっきりしてきたね。」
家内「昔のドイツの赤ワインを考えると隔世の差。私はピノ・ノワールよりカベルネ・ドルサが一押し(笑)。」
私「余韻の長さはグレート・ワイン並み。
イイなぁ(笑)。まるっきり揺らがないのもグレート・ワイン並み。」

●バルバレスコ ヴァッレグランデ 2012年 グラッソ・フラテッリ イタリア ピエモンテ 赤 バルバレスコD.O.C.G. 750ml 4242円税込み
皆さん、もちろんバルバレスコご存知ですよね(笑)。王様バローロの弟分のワインとして私はかつて習いました(笑)。でもですね、最近のバルバレスコは大概が別物(ごめんなさい)。
かつてバローロは20年以上経ってから飲むべきワイン、バルバレスコは10年以上経ってから飲めるものでした。標高の高いバローロほどの大きさシリアスさには及ばないが、グレートな弟分なのでした。クラシックなファンはかつてのガイアの真骨頂バルバレスコを飲み、バローロにひけをとらないバルバレスコの偉大さをご理解いただいているかと(笑)。
今ではバローロは10年くらいで飲むのがやっとのワインばかり。バルバレスコに至っては5年以内で飲みきるべきワインが大半です。まあ、時代の衰勢に合うスタイルが大半。ただ、許せないのは高いこと(笑)。それなりの価格をつけなきゃ(笑)
!ついつい義憤に駆られてしまいます(笑)。ゴメンナサイ。
このバルバレスコは樽熟成期間が5年。最良のネッビオーロが必要とする時間をゆっくりたっぷりかけたクラシックなもの。渾身の尽力を払って作られたものです。まあ、作り手のグラッソ・フラテッリからすれば普通のことなんでしょうけど(笑)。
悲しい話ですが、ちゃんとネッビオーロの香りがするバルバレスコって少ないのが実情ですから、一度はお試しを!
それで『ネッビオーロって美味しいよね。』と普通に語っていただけると私嬉しいのでございます(笑)。でもそれには後数年待ってから飲んだ方が良いかな。

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耳よりな情報をいただきました

Oct 22, 2022 by weblogland |
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先日狛江のKさんに耳よりな情報をいただきました(笑)。
Kさん「店長、奥様は趣味でラベル・コレクションしてますよね?」
私「はい!最近のラベルは印刷も良くコレクションを眺めるだけで楽しいですよね。でも、なかなか綺麗に剥がれないから、試行錯誤で奮闘してますよ(笑)。」
Kさん「そうですよね。ラベル剥がしを貼ってから瓶にお湯を入れると簡単に剥がれますよ(笑)!もちろん熱すぎると瓶は割れてしまいますが、熱で接着剤が溶けて剥がしやすくなるようです。是非お試しを!」
長年ラベル剥がしに苦労していた家内に話すと早速実行(笑)。
家内「店長!Kさんの言うとうり!今まで丸一日かけて剥がしても上手く綺麗に剥がれなかったのが嘘みたい!剥がし残しもないし、すぐ剥がせる。」
私「あー!本当だぁ!完璧。Kさん何処でこんな情報仕入れたのかな(笑)?さすが!」
そんなこんなで家内はラベル剥がしの技術力アップ(笑)。
ちなみに新技で剥がしたラベルの写真を添付しました。まだら模様も欠けることなく完璧に剥がれました。
ありがとうKさん!

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松茸とワイン

Oct 20, 2022 by weblogland |
昨日は松茸を食べました。
もちろん頂き物です(笑)。
石突きを切って真っ二つに割って、塩を降って、ホイルの上で焼いただけなのですが。笠が開いていますから焼く前から松茸の香りが物凄い。永谷園の松茸のお吸い物の香りそのものです(笑)。
でもですね、それと何が違うかと言うと香りの余韻が長い(笑)。いつまで経っても松茸の香りが口中、部屋の中から抜けません。やはり本物は凄いですね(笑)。あと食べながら感じたのは、旨味。香りの強さに見合う旨味。コレですねコレ。
数ある食材の中でも松茸の人気が高い訳が解りました(笑)。あと付けたしですが、ワインにも松茸の香りがするものがあります。特に生木で作った樽を使うと松茸の匂いが発生するようです。スペインのルエダのヴェルデホ『ソーブレ・リアス』がそうです。
あっ!しまった!
『ソーブレ・リアス』飲みながら食べるんだったぁ!不覚。

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プーリアのコンティ・ゼッカのノヴェッロ

Oct 19, 2022 by weblogland |
今年はボジョレー・ヌーヴォーの扱いはしませんが、11月1日解禁のイタリアのノヴェッロがまず到着します。これはずっと扱い続けているプーリアのコンティ・ゼッカのノヴェッロです。航空運賃の高騰の影響でやはり高い。でもですね、全く新酒の扱いがないのも寂しいし、インポーターさんを応援することにもなるので販売を決定。
あと、南フランスのピノ・ノワールのヌーヴォーが来ます。これは船便なのですが、土地柄生産・出荷が早いのでマスキューには11月12日、なんとボジョレー・ヌーヴォーの解禁日前に届きます。販売に関しても解禁日はありませんから、速攻販売となります。お値段は1,508円税込みですから、ケチでへそ曲がりのマスキューには似合ってるかな(笑)?
まだ飲んではいないので味わいに関してはなんとも言えませんが、あっさりマセラシオン・カルボニックをかけて作れば
、そこそこフルーティーな仕上がりになると期待しております。南フランスのピノ・ノワールは果実味が暗くなる傾向がありますが、どうでしょうね(笑)?飲みやすくは出来ているとは思いますが…。

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先週からドイツワインの赤をティスティングしていました

Oct 16, 2022 by weblogland |
先週からドイツワインの赤をティスティングしていました(笑)。特にドイツのピノ・ノワールでお手頃なものがないかと物色(笑)。温暖化の影響でしょうが、とても美味しいピノ・ノワールがドイツでも出来る。でも高い(笑)。そんな中見つけました(笑)!頑とした強さと良さがあるピノ・ノワール。しかも価格はブルゴーニュより遥かに安い(笑)。スタイルとしてはフランスのニュイを目指しているような気がしますが(笑)、かなりの高品質。ちょっとびっくり。また、作り手が日本人女性と聞いて更にびっくり(笑)。まあ、のちほどお知らせしますが、時代は確実に変化している事を実感しました。

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今年のジュ・ド・レザンに入荷が決まりました!

Oct 16, 2022 by weblogland |
今年のジュ・ド・レザンに入荷が決まりました!
2022年ヴィンテージは11月25日にマスキュー到着時予定となりました!
あ~、良かった(笑)。
今年は春先の霜、6月の天候不良がフランスでは問題視されていましたが、ガスコーニュはどうにかなったようです。
ポール・ジローのジュ・ド・レザンは葡萄の収穫量が少ない年は、容赦なく減らします(笑)。ゼロの年もありましたから
内心ヒヤヒヤ(笑)。今年は数も確保できましたから一安心です。でもですね、お値段はちょっと上がりました。残念!
今年はどんな味かな?

ちなみにブルゴーニュだと2021年より20%近く収穫が増したようですが豊作にはほど遠いようです。

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ついつい魔が差しました(笑)。

Oct 13, 2022 by weblogland |
う~ん。
ついつい魔が差しました(笑)。
皆さんはシャトー・モンペラご存知ですよね。その最高級銘柄の『ジロラート2016年』を見つけてしまいました(笑)。

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これは一番古い小区画のメルローを木樽発酵熟成したもの。しかも樽をローラーの上に載せゆっくり回転させながら発酵したもの(笑)。2001年ヴィンテージがファースト・リリースです。作り手のデスパーニュさんのアイデアと気迫の賜物です。ご本人曰くジロラート単体だと採算は取れないとか(笑)。あれから幾星霜、
モンペラの大成功によってスターダムを駆け上がり紳士然とした息子達がシャトーの運営をしています。バリッとしたスーツを着こなしまるでグラン・ヴァンのシャトーオーナーのようです(笑)。ヴィニロン然としていたパパとは大違い(笑)。
かつてお会いしたときデスパーニュさんの指の太さに驚かされたのが懐かしいです(笑)。
たしかマスキューが最後に扱ったのは2005年ヴィンテージだと記憶しています。それ以降価格が高騰しケチなマスキューではモンペラを含め扱いを諦めました(笑)。
でもですね、見つけました(笑)!
あるインポーターさんの限定輸入リストに少量のみ入荷のお知らせ。家内への言い訳を考える前に発注してしまいました(笑)。「今さらモンペラ扱ってどうするの!それもジロラート!」発注後に現実に返りました(笑)。絶対に怒られるなぁ(笑)。
実際に到着すると家内曰く「懐かしいね。お値段も許せる範囲だしね。」
ラッキー!
赤いロウ留めのシール、そそられますよね(笑)。

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困りました。

Oct 10, 2022 by weblogland |
う~ん。
困りました。
マスキューの大定番のボルドーの赤、シャトー・ダマーズが輸入終了となりました。夏頃にその話はちらほら聞いてましたが、インポーターさんも在庫が尽きたようです。
このダマーズは日本に輸入されてからずっと扱っておりましたからひたすら残念!変わらぬ安定した品質と価格には敬意を抱いておりました。また、安定供給を心がけて下さったインポーターのJSRさんも会社改変しました。周辺の環境の変化を感じます。

今回は親会社のミロード社のブランド改変に伴うとのこと。ミロード社は幾つもプチ・シャトーを所有していますが、基本同族なので様々な事情もあるのでしょうね。

まあ、環境の変化に取り残されているマスキュー(笑)では新たに探すしかありませんが、とりあえずミロード社の他のアイテムをサンプルとして発注しました。多分宜しいかと思うのですが。

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ブルゴーニュ・コート・ドール2018年フィリップ・シャルロパン 美味しかったですね(笑)。

Oct 10, 2022 by weblogland |
う~ん。
ブルゴーニュ・コート・ドール2018年フィリップ・シャルロパン 美味しかったですね(笑)。
昔とは違い樽のニュアンスは感じられません。使ってはいるとは思いますが、少なくとも邪魔にはなっていない。物凄くエレガントなのです。もちろん充分な濃度があり、複雑さ、広がり、折り重なるような味わいはさすがでした。難しい2018年ヴィンテージでこの出来映えは出色。かつてのイメージとは大違い。こんなに進化しているとは!
このドメーヌ・フィリップ・シャルロパンは当主の怒濤のパワーで一流ドメーヌに登り詰めましたから(笑)、やっかみや誹謗を受けることもママありました。
でもですね、一流ドメーヌと評価されるのが解りました(笑)。10年前は認めませんでしたが(笑)、へそ曲がりのマスキューは認めます(笑)。今度はジゥヴレイ飲んでみようかな?

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ドメーヌ・フィリップ・シャルロパンのブルゴーニュ・コート・ドール2018年

Oct 10, 2022 by weblogland |
コレです(笑)。
ドメーヌ・フィリップ・シャルロパンのブルゴーニュ・コート・ドール2018年の赤です。

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先日ブログに書きましたが、昔このドメーヌのワインを飲んだとき、ちょっと樽香が強すぎる印象がありました。最近ここ10年くらいは飲んでなかったので久しぶりにチャレンジです(笑)。なかなか評価が高くアンリ・ジャイエのスタイルを受け継ぐドメーヌなんて持ち上げられてました(笑)。昔アンリ・ジャイエに自分の飲ませて『どうかな?どうかな?』なんて感想を貰ったり教えを請うたそうな(笑)。
その中でコレ一番安いエントリー・アイテムなのですが(笑)、5,000円越えるお値段(笑)。ケチなマスキューにとっては清水の舞台から飛び降りる覚悟(笑)。まあ、見合う味わいなら良いのですが(笑)。

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サンプルが届きます!

Oct 10, 2022 by weblogland |
ふふふ(笑)。
明日サンプルが届きます!
ドイツのピノ・ノワールです。先日インポーターさんが持ち回りしてくれて好印象(笑)。然るに取り寄せて丸々1本飲んで確認することにしました。やはり第一印象が良くても、本当にに良いか?は別(笑)。
開けたてからダメになるまで確認することでそのワインの善し悪しが解ります。どうダメになっていくかも大事なのです
(笑)。驚くほど開けたてが美味しくとも、
時間の経過とともに落ちる一方なんてワインはザラ。逆にそれが大半と言っても過言ではありません(笑)。開けてからゆっくりゆっくり香りが出て、ワインの液体と香り旨味のバランスがとれていく。ディテイルもはっきり感じられるようになり、立体感を口の中に感じられるようになるとグッド(笑)。それが数日続き、ほどけるように別の姿を見せながら移ろい衰える。しかし良さの残像は消えない!
これなんですよ(笑)。コレ!
だと良いのですが(笑)。

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フィリップ・シャルロパンってご存知ですか?

Oct 04, 2022 by weblogland |
皆さん!
フィリップ・シャルロパンってご存知ですか?
アンリ・ジャイエ スタイルのワインを作るニュイのドメーヌです。昔飲んだ時は樽香が強すぎてギブアップしたかな(笑)。最近は新樽の比率を下げたようで宜しいかと。まあ、ちょっとキャッチーではありますが(笑)、スポットで見つけましたので何本か試してみようと思い発注。もちろん怒られないようにちょびっとだけの入荷です(笑)。
お買い得なブルゴーニュがない中、少しでも吉報となればラッキー(笑)。

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昨日の続きです(笑)。

Oct 01, 2022 by weblogland |
今日デザート・ワイン好きなお客様がお出くださいました。
「マスキューさん、ブログ読みました(笑)。『チッコ・ドーロ』が気になって気になって(笑)。ところでパッシートはいわゆる貴腐ワインとは違うのですか?」
私「う~ん。違うと言えば違うのですが(笑)、厳密には違わないかも(笑)?実際に写真真ん中のモンテチーノ・ロッソのパッシートは貴腐と言えば貴腐です。アルバーナ種は貴腐菌の着く葡萄品種のようです。右側のチッコ・ドーロと左端のリカーゾリのヴィン・サントには貴腐菌は着いていません。チッコ・ドーロの方がアロマチックですが、たしかリカーゾリのパッシートは共通する栗っぽさがあったような気がします。」
お客様「そうそう、リカーゾリのパッシートあったんですね。ホームページにはアップされてませんよ(笑)。」
私「数が少なかったからアップしなかったのかもしれません(笑)。」
お客様「しかも2010年(笑)!見―つけた(笑)。」

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そこでマスキュー在庫の他のパッシートを引っ張り出してちょっと考察しました

Sep 30, 2022 by weblogland |
先週のマスキュー試飲会で大人気のパッシート『チッコ・ドーロ2016年』いわゆる陰干しの甘口ワイン パッシートと呼ばれるものなのですが。これは収穫するまで樹上にあるちょっと変わったもの。でもですね、区分としてはパッシート。そこでマスキュー在庫の他のパッシートを引っ張り出してちょっと考察しました(笑)。

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チッコ ・ドーロ』2016年 テヌータ ・カヴァリエル ・ペペ イタリア 甘口 白 イルピニアI.G.T. 375 ml 2624円税込み

アルバーナ・ディ・ロマーニャ パッシート 2016年 モンテチーノ・ロッソ 甘口 白 パッシート イタリア エミリア・ロマーニャ アンバーナ・ディ・ロマーニャD.O.C.G. 375ml 3300円税込み


ヴィン・サント・カステッロ・ディ・ブローリオ 2010年 バローネ・リカーゾリ イタリア トスカーナ 白 甘口 ヴィン・サント・デル・キャンティ・クラッシコD.O.C. 500ml 4990円税込み

写真一番向かって右が『チッコ・ドーロ2016年』真ん中がアンバーナ・ディ・ロマーニャ、左がリカーゾリのヴィン・サント
キャンティでサンジョヴェーゼを使ったパッシートはヴィン・サントと呼ばれます。ややこしいですが、このややこしさこそイタリアン(笑)。
眺めると『チッコ・ドーロ2016年』が妙に明るい。輝く黄金色です。真ん中のアルバーナ・ディ・ロマーニャのパッシートは同じ2016年ヴィンテージでありながら茶色 光沢のある茶色。リカーゾリのヴィン・サント2010年はアルバーナ・ディ・ロマーニャの光沢を取ったような落ち着いた茶色。
アルバーナのパッシートとリカーゾリのヴィン・サントは見るからに飲み頃ですね。『チッコ・ドーロ2016年』はまだ飲み頃の色ではありません。実際飲んでみてもまだまだ先を感じる味わいであったことは皆さんともども確認済みですね(笑)
。どうやら『チッコ・ドーロ』は熟成が遅いようです。収穫して陰干しする場合と樹上で収穫を待つ場合、やはり樹上の方が酸が残るようですね。飲んだ印象もとてもフルーティー。甘さと複雑な酸由来の果実味が際立ちます。どっしりとした甘さを希求するいわゆるパッシートとは違います。熟成のタイムテーブルも違うようですね。
『チッコ・ドーロ』の使用品種フィアーノにもその要因があると私は勝手に想像しております(笑)。このフィアーノ種、とても熟成能力があります。2003年にD.O.C.G.に昇格した折り、あまりアロマチックでもないし『何故?』と疑問を持ったのですが(笑)、いくつかフィアーノを飲んで納得。渾身の作りのフィアーノは驚くべき熟成能力を持つ!なのです(笑)。
結論(笑)!『チッコ・ドーロ』はフィアーノ種をテヌータ ・カヴァリエル ・ペペがオリジナルの発想で作った意識の違うパッシートなのです。

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後半はサンセールの白からスタートです!

Sep 27, 2022 by weblogland |
〇サンセール 2019年 ダニエル・ショタール フランス ロワール 白 サンセールA.C. 750ml 3394円税込み
「あ~!コレ美味しい。高級な味(笑)。」
「サンセールって良いですよね(笑)。品がある。」
「品のあるソーヴィニョン・ブランってあまりないんですよね(笑)。」
「私ニュージーランドのソーヴィニョン・ブラン好きなんですが、上品というより強力(笑)。コレは美しい(笑)。」
家内「20年以上前に飲んだリュシアン・クロシェのサンセールに似てます。とてもバランスの良い充実したスタイルです。」
「桃のニュアンス、ハーブ、ハチミツ、とても複雑で深い。それでいてフレンドリーな飲みやすさ。」
家内「余韻のハニーさは『栄太郎の黄金の飴』っぽくて好きなんですよね(笑)。駄菓子の飴と比べると品が良くて、子供の頃はまりました(笑)。頂き物が『栄太郎の黄金の飴』だと狂喜乱舞(笑)。」
私「サンセールの白は、やや遅めの収穫とする傾向ですからハニーで粘りのあるワインになりがちです。」
「ただこのワインは無理がない印象ですよね(笑)。アルコール分はいかほどですか?
私「え~と。13.5%ですね。2019年は良い作柄のようですね(笑)。」
「基本シャルドネが好きなんですが、サンセールだけは認めます(笑)。実に美味しい(笑)。」
「ソーヴィニョン・ブランって特徴的な品種なんですけど…、独特の癖があって、資格試験のブラインド・テイスティングによく出ますよね。コレは癖がないから逆に試験に出たら当たらないかも(笑)。」
私「ここだけの話ですが(笑)、こんな良いサンセールは試験に出ません(笑)。もっと安いソーヴィニョン・ブランしか出ません(笑)。」
「う~ん。天ぷら食べながらコレ飲みたいね(笑)。天汁じゃなくて塩。塩!」
「西京漬けの魚+柚!どうでしょう(笑)?

「ワイン自体にコクがあって濃度感があるけれど、和食に合わせ易そう。」
「品の良い濃さのワインだからね(笑)。」
家内「クリーム系のソースやスープは鉄板ですね(笑)。」

番外編
実はこのドメーヌのトップ・キュヴェに
『ラシーヌ2016年』という白がございまして、こっそり取り寄せて飲みました(笑)。お値段も5000円以上と高級でして(笑)、このスタンダードのサンセールを倍くらい濃くしたコテコテの味わいを期待しました(笑)。でもですね(笑)、期待は裏切られました。とにかく個性的な味わいはサンセールの範疇を越しています(笑)。しかも計り知れない生命力もある
。途方に暮れました(笑)。とらぬ狸の皮算用となりました。経験したことがない凄いワインであったことは事実なのですが…(笑)。



●サンセール ピノ・ノワール 2018年 ダニエル・ショタール フランス ロワール 赤 サンセールA.C. 750ml 3205円税込み
「おー!しっかりしてる(笑)。」
「たしかにちゃんとしたピノ・ノワールですね(笑)。」
「カベルネ・フランっぽい固さがある。この点ロワールらしいのかな?タンニンを含めた質感は立派。結構なレベルのワインだね(笑)。」
私「ピノ・ノワールとしては重心が低いスタイルかと。全体の雰囲気はシャサニー・モンラッシェの全房発酵したピノ・ノワールに似てるかな(笑)?あとこのワインが低温で長い醸しを行っていることもタンニンの多さの理由のようです。」
「どのくらいですか?」
私「ブルゴーニュのピノ・ノワールはだいたい2週間ほどですが、このワインは3週間行ってます。」
「飲んだ感じ立体的ですよね?」
私「さすが!壮麗さに繋がる良いピノ・ノワールかと。」
家内「今、抜栓してから2時間ほどなく経ってますが、旨味がより増してバランスが取れてきているようです。」
「うんうん。これだけでイイ(笑)。全体が大きくて引き込まれる(笑)。」
「ムヌ・トゥー・サロンよりロワール的ですな。」
私「ムヌ・トゥー・サロンの方がよりブルゴーニュっぽいですよね(笑)。」
「全体のスケールが大きいですが、アルコール分はどのくらいですか?」
私「14.5%もあります。高いですよね(笑)
。2018年は酷暑でフランス・ワインは全体にアルコール分が高い傾向です。」
「マスキューさん!アルコール分が高いとワインはどうなるのですか?」
私「特に真夏が酷暑だと葡萄がスタックしてしまい酸のないスカスカのワインに成りがちです。」
家内「甘さはあって飲みやすいのですが、
旨味に欠けるワインが多いです。2018年ヴィンテージは選ばないと失敗します。

「そうすると熟成には向かないということですか?」
私「ワインによって異なりますが、酸の少ないワインは長期の熟成には向きません。でも早くから飲めますから、それはそれで宜しいかと(笑)。」
家内「このワイン、翌日になると樟脳っぽさが出ます。普通ピノ・ノワールにはあまり出ない香りです。かなり熟度が上がったことが予想されます。2018年にしては遅めの収穫だったような気がします。

私・家内「実はサンプルを取り寄せてこのワインを飲んだ折り1週間ほどかけてティスティングするつもりでしたが、あまりに美味しくて3日で飲みきってしまいました(笑)。」


〇『チッコ ・ドーロ』2016年 テヌータ ・カヴァリエル ・ペペ イタリア 甘口 白 イルピニアI.G.T. 375 ml 2624円税込み
「甘くて美味しい(笑)。とても飲みやすいし、自然な感じ。」
「甘いんだけど甘すぎない(笑)。」
「コレって貴腐ワインとは違うのですか?」
家内「樹上で干からびるまで待ってから収穫したものです。いわゆるパッシートは陰干ししたものなのですが、コレはちょっと違います。似たような作り方をするのがフランスのコアぺ。驚くほどフルーティーです(笑)。」
「鳥に食べられたり、落下したりするからリスキーですよね。早く収穫して陰干しした方が効率的なのにね(笑)。」
家内「どうも樹上だと酸の残りが良くとてもフルーティーに仕上がるようです。」
私「コアぺの『カンテサンス』なんかめちゃくちゃフルーティーですよ(笑)。果物爆弾(笑)。」
「ハニー…、でも甘いだけじゃない。」
家内「アカシアのハチミツっぽいですよね
。」
「くちなしの花みたいな香りがする(笑)!

「梨や赤い小粒の果実、杏子、プラム…」
「ゼリー状になった柿(笑)。」
「ハーブのニュアンスもしっかりある。あと香ばしさ。複雑だよね(笑)。」
「マスキューさんのブログの記述が理解できましたよ(笑)。和菓子の甘さに通じるよね(笑)。」
「後味にダメージがない(笑)。余韻が綺麗なんだよね。ベタつかない。何でかな
(笑)?」
私「ワインに酸が残っているからかと。それが旨味や果実味を支えています。」
「なるほど。出し汁の役目かな(笑)。」
「和菓子のスアマと共通する甘さだよね(笑)。スアマ食べながら食べたら美味しいよ(笑)!」
「甘酒の甘さ加減にちょっと似てるかな(笑)。塩が少し入ると余計な砂糖を入れなくてイイんだよね(笑)。」
「栗や甘納豆!」
私「もう単純に栗きんとん(笑)!」
「おせち料理なんか良さそう(笑)。」
「お屠蘇代わりで楽しめそう(笑)。」
「それカッコいい(笑)!我が家のお正月はパッシート(笑)!」
「甘く煮た黒豆や白豆、だて巻き、昆布の甘辛煮。いけそう(笑)。」
「天津甘栗は(笑)?」
「もっと高級なのいきましょうよ(笑)!」
私「モンブラン・ケーキ!イタリア産の栗を使った高級なヤツ(笑)。駅前の洋菓子屋さんの安いヤツじゃないですよ(ゴメンナサイ)。」
家内「四国の栗林公園のお土産の栗最中!
(笑)」
「地方地方にある栗の名産地の栗との飲み合わせ比べしてみたいね(笑)」
「チーズも鉄板だろうなぁ。どんなチーズが良いかな?」
「ブルーチーズ!」
家内「ロックフォールは羊だから、牛のゴルゴンゾーラの方が合いそうですね。ピカンテじゃなくてほどほどのパピヨンで良いかと(笑)。」
「ちょっと濃い目の乳脂肪分の高いチーズはだいたいオッケーかな(笑)。」
家内「ゴルゴンゾーラとトリプルクリーム
をサンドイッチしたヤツ!あー、名前が出てこない!あれですよあれ(笑)。」
「ところでこのワインのアルコール分はいかほどですか?あまり高くなさそうですよね。」
私「あまりアルコール感を感じませんよね
。でもですね(笑)、16%もあります。ちょっと驚きですよね(笑)。」
「へぇー!驚いたな(笑)。」
私「甘いワインにはトラウマがありまして
…。むかーし、年寄りが飲んでいた●玉ポートワインを初めて飲ませてもらったとき、腐った飲み物かと思いました(笑)。こんな甘露なものもあるんだよね(笑)。」


そんなこんなでございます。
ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半

Sep 25, 2022 by weblogland |
昨日、一昨日と台風のさなかご来店ありがとうございました(笑)!
天気の間隙を縫ってのご来店感謝申し上げます。

●グリニャン・レ・ザデマール トラディション 2020年 ドメーヌ・サン・リュック フランス ローヌ グリニャン・レ・ザデマールA.C. 750ml 1697円税込み
私「これなかなか覚えられません(笑)。昔はコトー・デュ・トリカスタンと呼ばれてました。ぐんと濃くて美味しいですよ。まっ、まっ、どうぞ!」
「う~ん。甘くて美味しい。」
「中に沢山のタンニンが入っていて、それがだんだん出てくる。渋く感じない(笑)。」
「充実してる。真夏だと飲む気にならないけど(笑)、涼しくなると恋しくなる味の赤ワイン(笑)。」
「鰻食べながら飲んだら美味しいですよ!」
私「それ鉄板(笑)!」
「東南アジアのスパイス…、中華料理の八角 シナモン…。甘いスパイスの香り。」
「鰻には山椒をたっぷり降ろう(笑)!」
「海藻のニュアンス。」
「いかにもローヌ味(笑)。セパージュはグルナッシュ、シラー…かな?」
家内「はい!ご名答!正確にはシラー、グルナッシュです(笑)。シラーの方が60%ほどのようです。南ローヌではグルナッシュの北限と呼ばれた地です。」
「チョコレートのニュアンスもある。木樽を熟成に使っているのかな?」
私「木樽は使わずセメントタンクを使用します。このチョコレートのニュアンスはグルナッシュの特徴と呼ばれています。

「シンプルに良いワイン。飲みやすい。アルコール分はいかほどですか?」
家内「14%。ローヌらしい高さです(笑)。

「私アルコール分の高いワイン好きなんだよね(笑)。」
「でもアルコールっぽく感じませんね(笑)
。『折り合いが良い』でしたっけ(笑)。

私「左様かと(笑)。とても宜しいワインだと思います。実は彼の地、近所に原発があり事故を起こしました。その風評被害によりAOC名をグリニャン・レ・サデマールに変更しました。もともとドメーヌは多くなかったのですが、残ったドメーヌの中のトップ生産者としてドメーヌ・サン・リュックは高く評価されています。品質で勝負する決意なのです。丸一日経つとフル・ボディーの赤ワインに変身します(笑)。」
「う~ん。この価格でフル・ボディーとは…!基本飲みやすいけれどタンニンも酸もたっぷり(笑)。濃くて飲みやすい。」
私「個人的には焼き鳥のレバーや鯨の大和煮、牛スジの煮込み、そうそう牛タンの煮込みなんか食べながら飲んだら止まらなくなりそうです(笑)。」
「レバーに血生臭さと甘辛タレとこのワイン。考えただけでヨダレが出ますよ(笑)。



●アンプラント・デュ・クロ 2015年 ドメーヌ・クロ・サン・ショルジョ フランス ルーション 赤 コート・カタランI.G.P. 750ml 1980円税込み
「おっ、最初に飲んだローヌとは打って変わったスタイル(笑)。香りは煮詰めたプラム。」
「小粒のプラムだよね。」
「とてもキメ細かな感じですよね。エレガント(笑)。ゆっくり飲みたいね(笑)。」
「最初のワインよりこっちの方が涼しげですよね。」
「うんうん。たしかに(笑)。アルコール分もこっちの方が低そうですね。」
私「さすが!左様でございます(笑)。このワインはアルコール分は12%です。実はこのワイン、暑いルーションのメルローでございます(笑)!」
「ル ルーションですかぁ!」
「絶句ものだぁ(笑)!」
家内「ルーションのワインって簡単にアルコール分が14%くらいに上がりますから
、これは異例に低い。とても不思議です
。」
「何故ですか?」
私「特殊なテロワールとしか言い様がありません(笑)。」
「メルローとは思えなかった(笑)。不覚(笑)!」
「そうだよね。ルーションのメルローだったらもっと暗くて粒の大きいプルーンみたいなプラム系の味だよね(笑)。」
「でも、とってもスパイシー。今まで経験したことのない感じなんですよね。」
家内「中近東 トルコなんかのスパイスのイメージかな(笑)。ケバブ(笑)?きっと土地の料理に合わすワインなんですね。」
私「凄くドライな印象。辛口というより乾いた印象。雑草も生えない谷のガレ場。みたいな感じです(笑)。」
「マスキューさん!ラベルに描かれた写真がそのもの(笑)。」
私「あっ!そーですね(笑)。この写真 横から見ると苔やカビみたいなんですよね
(笑)。全然注意してませんでした(笑)。」
家内「キュヴェ名『アンプラント・デュ・クロ』。アンプラントは痕跡で、クロは区画。象徴的かな(笑)。」
「店長!このワインはまだまだ熟成しそうですよね(笑)。中味が凄い!密度が凄い。」
私「この生産者は飲み頃に入るまでリリースしません。これは2015年でファーストリリースですが、まだまだ先がありそうです。」
家内「この生産者クロ・サン・ジョルジョは2007年のカベルネもリリースしていますが素晴らしい。とてもカベルネ・ソーヴィニョンらしいワインです。これと同様にルーションとは思えない出来映えでした(笑)。」


●『ジュリエット』2013年 ドメーヌ・ド・フォンデュース 南フランス ラングドック・ペズナスA.C. 赤 750m 2074円税込み
「おー!2013年ヴィンテージですかぁ。今年は2022年だから、収穫から9年。蔵出しですか?」
私「左様でございます(笑)。飲み頃になってからリリースしてくれます。」
家内「瓶詰めしてからセラーで寝かせておくようです。余裕がありますね(笑)。」
「そうですよね。価格も控え目(笑)。」
「プライドあるんだな。こんなプライド持ってみたい(笑)!」
私「このキュヴェ『ジュリエット』は良い作柄しか作っていません。また、それ故か、セパージュはいつも同じですから味わいも基本同じ(笑)。シラー45%、カリニャン30%、グルナッシュ25%です。ただ差異は天候の影響を感じる程度となります(笑)。いつも美味しいのでございます(笑)。」
「うん。おいちい(笑)。コレ私のおいちい味(笑)。」
「鮮烈な果実味じゃないけど旨い!じんわり美味しい(笑)。」
「イチゴとかチェリーっぽさは感じるけど
、それより全体のハーモニーに良さがありますよね(笑)。」
「ヘビ苺思い出すな(笑)。」
「余韻まで含めたすべてが調和してる。突き抜けて美しい訳じゃないけど(笑)、こんな丸みはあまり経験したことがないですよ(笑)。」
私「かつて2002年ヴィンテージを2013年に飲んだ時『真円』と感想を書きました
。リリースから10年越えてからがベストの状態になるワインだと思います(笑)。

「今のワインってほとんどが早飲みだから
ね。それも高いワインだって早飲み。こうしたクラシックな熟成時間が必要なワインはトンと見ないですよね。高貴なワインじゃないけど(笑)、こんなのを毎月1本くらいは飲みたいね(笑)。」
家内「あとラングドックのグラン・クリュと呼ばれるペズナスのワインだからこそ長い熟成に耐えると思います。」
「そう言えば、ラングドックで10年持つワインって聞かないよね(笑)。」
「それとフォンデュースが正統派のお金持ち故か(笑)。」
「基本天候に恵まれているから生産量も安定してるだろうし、畑の養生も尽力してるはず。伝わってくるよね(笑)。」
私「そうです!だからペズナスはラングドック最良の地と言われています(笑)。」
「飲みながらそう言われると府に落ちます(笑)。」

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明日明後日(23、24日)はマスキュー試飲会です。

Sep 23, 2022 by weblogland |
さあ、明日明後日(23、24日)はマスキュー試飲会です。

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家内と作戦会議です(笑)。
私「さっきお客さんが言ってたけど、『今回はマニアックでマスキューらしいね(笑)。』なんてね(笑)。」
家内「久しぶりの6本だし、よく見てみれば、グリニャン・レ・サデマールから熟成した赤、サンセールの白に赤、最後はカンパーニャのパッシートまで。へそ曲がりのマスキューらしくてイイね(笑)。」
私「最後のパッシートは気に入ってるんだ(笑)。でもさあ、ホントは12月辺りにやりたかったよね」
家内「そーだよね。お正月に飲んでいただきたいワインだよね(笑)。」
私「そうそう。さっきパッシートをちょっと飲んでいただいた方曰く『暑さが和らいだから美味しく飲めますよ(笑)。なんて誉めてもらったよ(笑)。」
私「ところで天気が悪そうなんだよね。」
家内「でもバカ暑くないならオッケーだよ
(笑)。今回は赤ワイン4本だからね(笑)。」
私「酷暑だと赤ワイン出すのがためらわれた(笑)。今月はギアを上げた(笑)!」
家内「パンクしないとイイけどね(大爆笑
)。」
私「ブルン!ブルン!ブルーン!(笑)。エンジン全開(笑)!」

23日(金)は13時スタートとなります!

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試飲会のラインナップ並びました!

Sep 20, 2022 by weblogland |
今月9月23、24日のマスキュー試飲会のラインナップ並びました!

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今月は久しぶりの6本です。やはり5本ではなく6本並ぶと量感がありますね(笑)。
棚一杯に並ぶと嬉しいですね(笑)。
当日はH.K.S15なんてセコいことは言いません、H.K.S.18でお願いします(笑)。(あえて意味の説明はしません(笑)。)
一応並ぶには並んだのですが、サンセールが3本ずつしか並んでいません。明日サンセールはドンと来ますから、それでオッケーの算段でございます(笑)。

>> 桝久 9月の試飲会セット販売のご提案

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マスキューは18、19日と連休です。

Sep 18, 2022 by weblogland |
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マスキューは18、19日と連休です。
今日は休み用のワインを確保するお客様がチラホラ(笑)。
「連休中は天気が悪そうだから家に籠ります。然るにワインが必要(笑)!何本あれば足りるかな(笑)?」
「確かに台風大きいけどまだまだ離れてるから、関東地方に影響あるのかな?テレビの天気予報大げさじゃないかな(笑)?」
「マスキューさん!イタリアのパッシートどうですか?」
私「今月の試飲会て開けますが、我々がティスティングしたものが残ってますから、一舐めされますか(笑)?」
「おー!イイね(笑)。ブログに書いてあったけどそれほど甘くないよね。確かに食べ物に合わせ易そう(笑)。」
「とても強いですね(笑)。フォーティーファイドみたい?」
家内「表記のアルコール分は16%もあります。ちょっと特殊かな?」
私「試飲会で開けたても飲めますから、お試しくださいね(笑)。」

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マスキュー 試飲会のラインナップ決まりました。

Sep 17, 2022 by weblogland |
今月9月23日(金)、24日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
23日(金)は13~20時
24日(土)は11~20時
23日は祝日ですので早いスタートとなります。
以下久しぶりの6本お試しくださいませ(笑)!

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●グリニャン・レ・ザデマール トラディション 2020年 ドメーヌ・サン・リュック
フランス ローヌ グリニャン・レ・ザデマールA.C. 750ml 1697円税込み
皆さん!
この原産地名グリニャン・レ・ザデマールA.C.ご存知でしたか?
実はもともとコトー・デュ・トリカスタンと呼ばれたA.O.C.です。2008~2009年にかけて近隣の原発で事故があり風評被害を受けました。そのため原産地名を変更いたしました。
日本の福島を思い起こされます。ちょっと悲しくなります。
生産者は風評被害をはねのけるために品質と安全に尽力するしかありません。そしてこのワインにはそれがあります。基本セパージュはシラー60%、グルナッシュ40%の王道のコート・デュ・ローヌなのですが、とても充実した味わい。ワイン濃度由来の甘さは優しく伸びやか、ローヌらしいガリーク由来のハーブやスパイスの香りは食欲を誘います(笑)。グルナッシュ由来のチョコレートの香りは心地よく。シラー由来の赤や黒のベリーの果実味はリッチ。あまり余計なことをしないで作られた自然な折り合いの良い味わい。葡萄もともとの濃さでバランスを取るクラシックなスタイル。木樽は全く使いませんから誤魔化しがないのです。
このドメーヌは設立が古くはありませんが、優良ドメーヌとして常にアペラシオンのトップ生産者として注目され続けています。原発事故がなければ確たる名声を獲得し不動のスター生産者となっていたはずです。ワイナリーが何度も転売されることもなかったと思います。そんな困難な中、高く品質を評価され続ける努力には頭が下がります。
かつてこの地のワインは元詰め品が少なくネゴシアンものが多かったのですが、20年ほど前にこのサン・リュックのワインを飲んだ時の印象を思い出しました(笑)。変わらず美味しいのです(笑)。ワン・ランク上の味わいなのです。


●アンプラント・デュ・クロ 2015年 ドメーヌ・クロ・サン・ショルジョ フランス ルーション 赤 コート・カタランI.G.P. 750ml 1980円税込み
このドメーヌ・クロ・サン・ジョルジョ、1970年に3代目の当主となったクロード・オルタルさん。飲み頃になった古酒を瓶詰め、手売りでコツコツ売るマスキューのような商売をしています(笑)。でもなんと4,000人以上の個人顧客がいるとか!マスキュー敗れたり(笑)!

ドメーヌの場所はペルピニャンの南から20kmほど離れたトルイヤの町。カンテレーヌ川沿いの渓谷の段丘標高150mほどの
寒暖差のあるところのようです。基本的にはグルナッシュやカリニャン等の栽培適地。

マスキューの定番アイテムとしてキュヴェ・ド・ピエール2010年、キュヴェ・ドミニク カベルネ・ソーヴィニヨン 2007年 の2アイテムがございます。特にキュヴェ・ドミニクはまさかまさかのカベルネ・ソーヴィニヨン(笑)。出来映えはある意味完璧(笑)。イルレギー辺りのごついカベルネが熟成したかのようでした。何故ルーションでこんなカベルネが出来るの?この不思議は未だに解消されません。

今回は不思議第2弾!
なんとこのキュヴェはメルロー100%!
ブラインドで飲むとまずルーションとは思えません(笑)。酸がしっかり緻密に入っていて、冷涼な産地と間違えます(笑)。果実味も大きなプラムではなく小粒のプラム系。2015年でありながら溌剌としていて、まだまだ先々の熟成も期待出来ます

美味しい!
産地の予想はつきませんが(笑)、緩くない美味しいメルローなのです(笑)。発酵・熟成に木樽を使わず、時間をかけて寝かせることでワインのポテンシャルを表現する姿勢は底知れないものを感じます。

謎を考えるに、アルコール分が12%とルーションとしては異常なほど低い。過熟前に計画的に収穫をしているようです。そうすれば酸は残りますから可能です。簡単に糖度が上がる彼の地でそれを成し遂げるには畑から目を離さない尽力と一気の収穫、ピネレー山脈から吹き下ろす涼しい風が川沿いに流れる特別なテロワールも関係しているかも?それしかないはず。あと、夏の暑さが過酷過ぎると無理。温暖化が進む昨今、もうこんなワインは作れないかもしれませんね。

あとキュヴェ名アンプラントとは痕跡の意味。区画の痕跡?テロワールの痕跡と言うことなのかな?


●『ジュリエット』2013年 ドメーヌ・ド・フォンデュース 南フランス ラングドック・ペズナスA.C. 赤 750m 1886円税別
マスキューの敬愛するラングドックのシャトー・ド・フォンデュース。今やラングドックのグラン・クリュとなった約束の地ペズナス。飲み頃になってからようやくリリースする気概はグラン・ヴァンを凌ぐもの(笑)。
これは良い作柄年だけ生産されるキュヴェ『ジュリエット』です。久しぶりの入荷となりました。確か最初の扱いは2000年ヴィンテージでしたっけ?
セパージュはシラー45%、カリニャン30%、グルナッシュ25%。いつも通り変わりませんね(笑)。

2013年の8月26日のマスキューブログの記載を見ると(笑)、

『そして、マスキューの定番ラングドックの赤ワイン。
シャトー・フォンドゥースの古酒『キュヴェ・ジュリエット』が2007年にて入荷しました!
前回の2002年が1本だけとってありますので、比較試飲しちゃいます(笑)。
●シャトー・フォンドゥース『キュヴェ・ジュリエット』2002年
●シャトー・フォンドゥース『キュヴェ・ジュリエット』2007年 赤 ドメーヌ・ド・フォンドゥース 南フランス V.P.D.オック 750ml 1650円税込み
セパージュはシラー45%、カリニャン30%、グルナッシュ25%となっており、特別作柄の良い年のみ造られます。ちなみに『ジュリエット』とはお嬢さんの名前とか。
完全にピークを迎えています。熟成に伴う甘さはまさに甘美!ベリーやプラムの溶け込んだ様は壮麗。素晴らしい広がりです。全てが丸く移ろっています。今こそ飲むべきワインです!
このワイン、除梗後20日間の長期発酵をし、オーク槽でマロラクティック発酵に移ります。その後ステンレスタンクでしばらく貯蔵安定させてから、(おそらくバリックの)古樽で14ヶ月熟成させます。その後セラーで熟成されました。

この『キュヴェ・ジュリエット』マスキューでは2000、2002、2007年と扱っていますが、基本的には変わらない味わい。でも、作柄や熟成の差があり楽しめます(笑)。
経験値上がること間違いなし!』

今回は2013年ヴィンテージ。時節柄お値段は高くなりましたが(笑)、変わらず美味しい!


〇サンセール 2019年 ダニエル・ショタール フランス ロワール 白 サンセールA.C. 750ml 3394円税込み
近頃お手頃なサンセールが無くて困っていた矢先見つけたのがコレ(笑)。
コタみたいなコテコテでなくても良いのですが、しゃきとした正統なサンセールしかもお手頃な価格のものでございます(笑)。
もちろんそれなりの凝縮感を感じる粘り、揺らがないしっかりした構造、頑強な酸や切れのあるミネラル感、スパーンとした伸びやかさと透明感。あたかも春を感じさせる白い花のニュアンスがあり、しかもとても開放的で無くてはなりません。
これらを満たしてこそサンセール!
でもですね(笑)、私のこの基準をみたすサンセールは大体5,000円くらいはしてしまいます(笑)。
それゆえこのワインは朗報と存じます。このワイン、飲み終わる最後の一滴までサンセールなのです(笑)。


●サンセール ピノ・ノワール 2018年 ダニエル・ショタール フランス ロワール 赤 サンセールA.C. 750ml 2914
円税別
お買い得なピノ・ノワールがない昨今、見つけました!
質実剛健なピノ・ノワールです(笑)。
生き生きとした旨味がありしっかりとした濃い液体。フリーラン・ジュース由来のうまみは強さを纏い揺るがない。
全房発酵したかのような強さは圧巻。
抜栓してから3日目になっても向上します
。暑すぎて酸が抜けたワインが多い2018年ヴィンテージとは思えない仕上がり。
う~ん。
第一印象はシャサーニュ・モンラッシェのピノ・ノワールに似ていますね(笑)。
ブラインドで飲んだらサンセールとは思いませんね(笑)。とはいえフランスのピノ・ノワールであることは間違いなく、しかも優良。ブルゴーニュの有名ドメーヌの村名以上のクオリティーはあります。
このドメーヌの白はシンメトリーでサンセールらしさが抜群でしたので、ちょっと面食らいました(笑)。とはいえお値段・期待値以上の出来映え。リリースから10年くらい経ったものを試してみたいですね(笑)。


〇『チッコ ・ドーロ』2016年 テヌータ ・カヴァリエル ・ペペ イタリア 甘口 白 イルピニアI.G.T. 375 ml 2624円税込み
マスキュー定番のイタリア・カンパーニャのテヌータ・カヴァリエ・ペペ。アリアニコのトップ生産者として扱わせていただいております。質感のある直球勝負の優良なスタイルのワインを生産します

そんなカヴァリエ・ペペが作る甘口パッシートがスポット入荷しました!
キュヴェ名『チッコ・ドーロ』黄金の粒
でございます(笑)。
ずっと扱いたかったのですが、マスキューには高級すぎる稀少品なのでじっと我慢しておりましたが、インポーターさんの大特売にて今回扱わせてもらうことになりました(笑)。だいたい上代半額くらいです。(ありがとうございます!)

ところで何が稀少かと申しますと、パッシートであること。しかも樹上で葡萄が干からびる11月まで収穫を待ったもの。収穫後陰干ししたものではありません。それを木樽で発酵・熟成。
収穫してから陰干しするスタイルのパッシートより歩留まりが悪いが、フレッシュネスが確保出来るのでとてもフルーティーなのです。ただこの手法は効率的でないため生産者はあまりやりません。そして葡萄品種がファアーノであること!ファアーノはカンパーニャの白葡萄でもっとも長い生命力・熟成能力がある葡萄品種だと個人的に確信しております(笑)。特にカヴァリエ・ペペの造るファアーノはトップであると、私は勝手に称賛しております(笑)。実は同じヴィンテージの他の生産者が作るパッシートと比べると色調が薄い。酸化のスピードはオーセンティックなソーテルヌと変わらないような気がします。

飲んだ第一印象は思ったほど甘くない(笑)。甘さがベタつきません。さらっとした舌触り。ワイン自体に酸があり過度の甘さを抑える意図かと。アカシアのハチミツ、マーマレードのピールのニュアンス、アプリコット、香ばしい酵母の香り・アーモンドのようでもあります。それらがゆっくりゆっくり立ち昇ります。
基本的に甘さ加減が良い。とても日本的(笑)。お正月のおせち料理の栗きんとんや甘辛く煮た煮物、白や黒豆食べながら飲んでみたい!。デザートではなく食事に適した甘さにピッタリ。栗のニョッキなんかも合いますね。甘塩っぱいものには広く合いそう(笑)。
いわゆるパッシートやアパッシメント、貴腐ワイン、アイスワインなどは甘さを増す意図。足し算して甘さをさらに増す意思のワインです。要はより甘くすることに意味がある(笑)。基本エスカレートするベクトルです。翻って日本だともちろん甘さは珍重されますが、ほどほどの甘さ。和菓子に入れる和三盆などは分量が多ければ多いほど良いわけではありません。過ぎないバランスが大事。
彼の地でこんなパッシートがあるとは驚きです。こんな品の良いパッシートは初体験(笑)。感動的でございます(笑)。

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だいぶ秋らしくなってきましたね(笑)。

Sep 15, 2022 by weblogland |
今年も暑い暑い夏。まだ暑さがぶり返すこともありそうですね。
ところで暑い、暑い夏を考えたのですが(笑)、子供の頃の夏には母の実家に遊びに行って日差しもろともせずに汗まみれ泥まみれになって走り回って遊んでましたっけ。おばさんが井戸水に浸けたスイカを切っておやつに出してくれましたね
。喉もカラカラですから、餓えた餓鬼はむしゃぶりつく(笑)。おばさんが塩を降ってくれたスイカの美味しいこと!喉の渇き・空腹がすっかり解消(笑)。今思うとあの時のスイカはせいぜい15℃くらいの冷え。塩をかけてほんのり甘くなる程度ですから、水っぽく今のスイカほどは甘くなかったはず。今でもたまにスイカをいただくことがありますが、糖度は高く高級なデザート(笑)。むしゃぶりつくように食べるものではなくなっています(笑)。
そうだ!
私にとってのスイカは渇きを癒すものでした。浅井先生が仰っていた「ヨーロッパでは生理的にも心理的にも渇きを癒すものがワイン。」に通じます(笑)。翻って私にとってのワインとは、少なくとも生理的に渇きを癒すものではありません。残念ながら(笑)。毎日毎日美味しくワインをいただいておりますから、心理的に渇きを癒すものではありますが(笑)。実際喉が渇いたらまず水かビールです。そしてゆっくりワインなのです(笑)。
ちなみにスイカの話をKさんとしたおり、
「母親の実家が三浦にあり遊びに行くとスイカはゴロゴロ。我が家の廊下も貰ったスイカがゴロゴロ(笑)。なんでも『スイカ食っとけ!』ですから(笑)、私にとってスイカはトラウマ(笑)。」
個人個人に食の来歴、好み、習慣がありますから少なくとも完全一致する美味しさはないものと考えるのが大前提。しかし美味しさは最大公約数であることも事実。この商売の楽しさでもあるのです(笑)。
「マスキューさん!この間のワイン美味しかったでした(笑)。」と言われるのが最大の喜びなのです(笑)。

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今月9月のマスキュー試飲会は23、24日となります!

Sep 15, 2022 by weblogland |
23日(金)は秋分の日で祝日となりますが、休むわけにはいきません(笑)。そうすると、いつもは夕方スタートの金曜日ですが、その必要なし!23日(金)は13時から20時といたします。24日(土)は11~20時。
「えっ、23日は11時からじゃないんですか?」
「ひぇー、1時からに負けてください!お願ぇです、お代官様!(ちょっと古いかな(笑))」

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あまりに暑すぎてスタックしたのかな?

Sep 13, 2022 by weblogland |
昨日の日曜日は横須賀の衣笠山公園でお散歩。新たに見つけた尾根道の散策道がお気に入りなのです(笑)。
頂上に着いてから下りますが、その途中に桜の木が見晴らせる道に出ます。そこで気がついたのですが、『桜に葉っぱがない!』枯れ木のようなのです。いくらなんでも9月に桜の葉っぱは落ちないですよね。ちょっと心配になって枝先をさわると、ポッキリ。木質化してます。中には枝先の中がまだ青いのもあり、完全に枯れたようでもなし。じっと観察すると葉の芽が膨らんでいるのもありました。

う~ん。

私「桜枯れたのかな?全部に近い。」
家内「特に陽当たりの良い場所に植わってる桜は葉っぱがほぼない。」
家内「地元の桜の名所だから大ショック。」
私「虫に食われたことはないようだし、病気っぽくもないよね?」
家内「夏が暑すぎたのかな?」
私「あまりに暑すぎてスタックしたのかな?水分の蒸発を防ぐために葉を落としたのかも?」

謎でございます。
どなたかご存知の方、教えてくださると助かります。

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何でもカリフォルニア在住のイタリア人が好んで食べるらしい

Sep 10, 2022 by weblogland |
今日Aさんの奥様がご来店くださいました。

Aさんご夫妻はとにかく楽しい。こうありたいと思うほどです(笑)。楽しさは食やワインにも及び、教えていただくことがとても多いのです。今日も教えていただきました(笑)。
Aさん「マスキューさん、先日の試飲会のイタリアの白ワインありますか?」
家内「ヴェルメンティーノですね。可愛いラベルのやつ(笑)。」
Aさん「そうそうソレ(笑)。もう何本もリピートしちゃいましたよ(笑)。コレで『チョピーノ』と合わせたら抜群に美味しい(笑)!癖になる(笑)。」
私「『チョピーノ』ですか?それは何ですか(笑)?」
Aさん「魚介がたっぷりと入ったトマト系のスープ。何でもカリフォルニア在住のイタリア人が好んで食べるらしい。」
家内「それ良さそうですねぇ(笑)。トマトに魚介にヴェルメンティーノ!完璧なサルデーニャの組み合わせ!」
Aさん「最後に残ったスープをパンに浸して食べながらヴェルメンティーノ飲んだら感動的に美味しい!」
私「このお話ブログにパクらせてくださいね(笑)!」

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ありがとうございます!
早速パクらせていただきました!

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テヌータ・カヴァリエ・ペペのパッシート美味しいですね

Sep 09, 2022 by weblogland |
う~ん。
テヌータ・カヴァリエ・ペペのパッシート美味しいですね。開けてから今日で3日目。揺らがないですね。

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基本的に甘さ加減が良い。とても日本的(笑)。お正月のおせち料理の栗きんとんや甘辛く煮た煮物、白や黒豆食べながら飲んでみたい!。デザートではなく食事に適した甘さにピッタリ。栗のニョッキなんかも合いますね。甘塩っぱいものには広く合いそう(笑)。
いわゆるパッシートやアパッシメント、貴腐ワイン、アイスワインなどは甘さを増す意図。それをさらに足し算して甘さをさらに増す意思のワインです。要はより甘くすることに意味がある(笑)。基本エスカレートするベクトルです。翻って日本だともちろん甘さは珍重されますが、ほどほどの甘さ。和三盆などは分量が多ければ多いほど良いわけではありません。過ぎないバランスが大事。
彼の地でこんなパッシートがあるとは驚きです。こんな品の良いパッシートは初体験(笑)。感動的でございます(笑)。

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昨日はマスキューで新着ワインのティスティング(笑)。

Sep 08, 2022 by weblogland |
昨日はマスキューで新着ワインのティスティング(笑)。
メンバーはいつも通り、私、家内、筋金入りのワイン・エキスパートKさんの3名。
私「今日一番気になっているワインは、サンセールのドメーヌ・〇〇です。ジェネリックが素晴らしいので、一番高いトップ・キュヴェを取り寄せました(笑)!」
Kさん「ほっほっー、こりゃラッキーだな(笑)。」
家内「このドメーヌのジェネリックのものが実にサンセールらしい(笑)。ブラインドで飲んでもサンセール(笑)。」
私「それのトップですから、コタみたいなコテコテのサンセールではないかと(笑)。コタが高くて手が出ないので、代わりになったらラッキーかと(笑)。」
Kさん、家内、私「あれ!変わってる予想したものではない(笑)!」
私「これホントにソーヴィニヨン・ブラン?」
家内「良いワインだとは思うけど、戸惑う!」
Kさん「予想大ハズレ(笑)。サンセールとは思えませんよ。かといって何処?」
家内「アペラシオンに沿ってない(笑)。」
私「正直アペラシオンに沿ってなくても物凄く美味しければオッケーなんだけど、手放しで称賛も出来ない。難解なワインなんだよね。」
Kさん「これは意表を突かれましたよね(笑)。ビオっぽくもあるんだけど、哲学的
(笑)?」
私「樟脳や松脂っぽく…。ソーヴィニヨン・ブランにもそのニュアンスはあるんだけど、ソーヴィニヨン・ブランの表出の仕方とは違う。まだ開いてないとは思うけど…。解らない。」
家内「私達には彼の父親世代の生産者のワインの味わいが基本になってるんだけど、最近の若い生産者のワインってその枠を飛び越えてるよね。彼らは世界中で学び、新しいテクノロジーに触れているから、予想を越えるワインを作るんだよね。」
私「でもさぁ、良くて美味しいワインには
美味しさを達成するセオリーがある。それは変わらないと思うんだよね。」
Kさん「このワインは素直にそれが伝わってこない(笑)。経過観察が必要かな(笑)。」
私・家内「ではKさん、経過観察お願いします(笑)!」

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