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桝久 試飲会リポート 後半 201701
Jan 31, 2017 by weblogland |この作戦も皆さんに読まれているようですので、先に白状いたします(笑)。
●『ジュテーム』2015年 ドメーヌ・バサック 南フランス 赤 コート・デ・トングI.G.P. 750ml 1980円税込み
「おっ、ジュテーム!やっぱり愛だよね愛(笑)。」
「私このワイン沢山飲んでますよ(
笑)!」
私「定番の『ジュテーム』です(笑)
。2015年とても良いですよ!」
「マスキューさん!バレンタインも近いし、ちょうどイイじゃありませんか(笑)。」
私「これまた読まれました(笑)!さ、さ、どうぞお飲みくださいませ!」
「これって不思議なワインだよね。たしかにラングドックなんだろうけど、締まっていてアクセントもある。しかも豊満(笑)。ブラインドでやったら答えられない(笑)。」
私「カベルネ・フランは40%、グルナッシュも40%。両方の特徴が良く出てますよね。暖かなラングドックの地でカベルネ・フランを造るとなかなかフランらしさは出ないのですが、これは上手く出てます。この点秀逸かと。」
「酸をしっかり感じる酸っぱいくらいのベリーやチェリーの味はカベルネ・フランですよね。」
私「グルナッシュにも似たニュアンスはありますが、それがフランよりに引っ張られているような感じがします。」
「マスキューさん!このワインまだ若いようですが、時間が経つともっと良くなるような感じしますよね?」
家内「早く飲めるようには仕上がってますが、ポテンシャル高いですよね。」
私「2015年のラングドックは作柄が良い印象ですね。ワインに無理や過不足を感じません。」
「力はあるけど力づくじゃないし、
飲みやすいけど薄くない(笑)。素直に美味しい。」
「あと複雑さも感じる。甘いけどスパイシー。ハーブのニュアンスも出てきてる。こうなるとやはりラングドックかな(笑)?」
「暗くないのがイイね(笑)。」
私「テロワールによるのか造り方によるのか判断は出来ませんが、ラングドックでカベルネ・フランを上手く仕上げた数少ない生産者であるのは間違いないところかと(笑)。」
「愛があるんだな愛が(笑)。」
●ヴィン・イ・レジェンデス 2011年 セラー・ロナデレス スペイン カタルーニャ 赤 プリオラートD.O.Q.750ml 2376円税込み
「このラベルですね(笑)。気合い入ってますね(笑)。ぐるりとボトル一周してる!こりゃ剥がせないし
映像じゃ伝わらないね(笑)。」
「そうだよね。ジュテームなんか幅
5cm 位だもんね(笑)。絵柄も凝ってる。お金かかってるんじゃない(笑)?」
「絵がエキゾチック。オリエンタル?」
「ジブリの絵みたい(笑)。幻想的。」
「ラベルに注力したあまりヴィンテージ表記を忘れたなんていかにもスペインらしいよね(笑)。」
「ヴィンテージ表記がなくてインポーターさん泡食ったんだろうな(笑)。いかにも慌ててヴィンテージ貼ってる(笑)。」
「おっ!こりゃ強い!手強いぞ(笑)。」
「バニラの香りが強い!私好きなタイプ(笑)。」
「こんなにタンニンたっぷりのワインは初体験(笑)。ぐーんと甘いし美味しい(笑)。」
私「これでもかなり飲みやすく造ってます(笑)。ちょっと樽香は強いですが。」
「えっ!これでもですか?」
「ビックリするようなタンニンの量ですよ!」
「しかも硬質だし、ガルナッチヤでしたっけ?フランスのグルナッシュと同じとは思えない!」
私「ヴィンテージは2011年でようやく飲み頃ではありますが、早飲みの今風です(笑)。」
「う~ん。時間のスパンが違いますな(笑)。」
「マスキューさん!どうやればこうなるのですか?今風になるんですか?」
私「基本的には除梗することです。それにより酸は少なくなり早く飲めるようなります。ただこのワインはへんな裏技は使っていないようです。」
家内「澱も多くタンニンをたっぷり抽出することでプリオラートらしさを出してます。」
「私先日プリオラート行ってきました!凄く傾斜がきついけどメチャクチャ綺麗な所でした。ど田舎ですが(笑)。」
私「いーですね!一度行きたい所なんですよね。プリオラートいった方に会うのは初めてですよ(笑)。」
「昔マスキュさんの定番だったスカラ・ディと比べればたしかにこれは早飲みですね(笑)。」
家内「オールド・ファンだと、つるんとして物足りないかも(笑)?」
「僕には充分過ぎるけどね(笑)。」
●ジゴンダス ロマーヌ・マショット 2012年 ドメーヌ・ピエール・アマデユー フランス ローヌ 赤 ジゴンダスA.C. 750ml 4181円税込み
「真打ち登場ですな(笑)。」
「あー!たしかに旨い!かなり上等な味ですね(笑)。」
「品がイイね(笑)。グルナッシュとは思えない!」
私「ピノ・ノワール的ですよね(笑)。」
「ローヌのグルナッシュってプラムや熟した柿みたいなイメージがあるんだけど、これは全然違う(笑)。庶民的じゃないね(笑)。」
家内「グルナッシュもジゴンダスやシャトーヌフの一部ではピノ・ノワール的になるようです。特にジゴンダスでは標高の高い畑のものはこうなるようです。」
「う~ん。サンコムなんか比べるともっと重心が低いよね。濃さはサンコムの方が濃いけど、品のよさ香りのよさはアマデューだね。」
私「好みの別れるところですね。ちなみにアマデューは山を二つ持っていて、そこでワイン栽培をするほどです。規模も大きいですが、ジゴンダス専業として特化してます。」
家内「ジゴンダスがA.O.C.になるためにもっとも尽力したのがアマデュ
ーです。ジゴンダスの立役者です。」
私「今風ではありますが、頭に来るほど飲みやすい(笑)。」
「ニューワールドの高いピノ・ノワール飲むよりこっちを選んだ方が得だな(笑)。」
「でもさピノ・ノワールって名前がないと納得出来ない人は多いからなぁ(笑)。」
「そうだね。そうすると私は得な部類の人間だな(笑)。別に品種なんてどうでもイイもん(笑)。」
私「そう言い切れるのはかなりの達人です(笑)!」
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桝久 試飲会リポート 前半 201701
Jan 30, 2017 by weblogland |まずは白ワイン造りの天才タリケの白ワインからです!
〇クラシック 2015年 ドメーヌ・デュ・タリケ フランス ガスコーニュ 白 コート・ド・ガスコーニュI.G.P. 750ml 1296円税込み スクリュー・キャップ
「マスキューさん。タリケのワイン他のキュヴェも扱ってますよね?」
私「はい。この『クラシック』の上の『コテ・タリケ』と『テット・ド・キュヴェ』です。」
家内「試飲会でも何度か出してます(笑)。」
「とっても濃厚で飲みやすい白ワインでしたよね(笑)。『コテ・タリケ』は何本も飲んだなぁ。」
「これはどんなんかな(笑)?」
「おっ!良いですね(笑)。凄く綺麗。広がりが凄い!でも安いよね!」
「ドイツ・ワインに似てますよね。でもこれは辛口かな?」
「しっかり辛口で骨格もしっかりしてる。」
「グレープ・フルーツとかレモンの香りは目を覚まさせるよう(笑)。」
「鮮烈ですね!しかも意地悪なところがない。飲むと生き返る(笑)。」
「後味に微妙にハニーな感じがあって心地好いね。」
私「違和感のない味わいです(笑)。」
「ソーヴィニヨン・ブランのニュアンスが良く出てますよね。」
私「はい。セパージュにソーヴィニヨン・ブランは25%含まれます。あとはガスコーニュの自場品種のユニ・ブランとコロンバール、グロ・マンサンです。」
家内「あと、酸を生かすためマロラクティク発酵はしてません。」
私「この点意図的(笑)。」
「でも味わいの広がりが素晴らしい
!濁りがない。ニュージーランドのワインにこの点似てるけど、ニュージーはもっと力づくで強さが全面に出るんだよね。」
「バランスが良いし、独特のスタイルでもあるってことかな?」
私「スタイルとして出来上がっている感がありますよね。」
「液体に力もあるし、粘りもある。
しかも特徴的な味わい。ワインとしての飲みやすさも兼ね備えている。
これ旨いですよ。」
私「アルコール分が10.5%と低いのですがちょうど良いかと。折り合いが良いです。」
「そんなにアルコール分が低いのですか?それって葡萄の糖度が上がらないってことですよね?」
家内「寒かったり、日照量が足りないと言うことです。そんな恵まれたとは言えない環境で出来たスタイルとも言えますね(笑)。」
「日本の国産ワインも糖度はこんなものだけど、水っぽいんだよね。同じくらいのアルコール分でもかなり出来映えは違うよね。」
「国産ワインは糖分を添加してアルコール分を上げてるようですが、これはやってないんですか?」
私「はい。この点が秀逸だと思います。ですから違和感がありません。
」
「日本は雨が多いからなぁ。」
私「余市のケルナーなんかこのワインに似てると思います。」
「マスキューさん!これは供出温度
は低めでちょうどイイね(笑)。」
家内「暖かい部屋で鍋に合わせるとグットです(笑)。もちろんポン酢醤油で合わせると完璧(笑)。」
私「読まれているようなので白状しますが(笑)、今日冷してお出しするワインはこれだけです。あとは暖かみのあるワインばかりですのですべて常温です。ですから今日のマスキューのエアコンはいつもより設定温度は高めにしています(笑)。」
「よっ!芸が細かい(笑)!」
本日ぶっちぎりのトップ・セラーとなりました(笑)。
〇ヴェルディキオ・ディ・カスティーリョ・ディ・イエージ 2015年 ボッカフォスカ イタリア マルケ 白 D.O.C. 750ml 1434円税込み
家内「これは中部イタリアの暖かい産地です(笑)。海岸部ですが標高が高く暖かい産地の割には酸があります。独特のテロワールです。」
「色がタリケと比べると黄色くて濃い(笑)。」
「いかにも濃い感じ(笑)。」
「香りも甘い感じ。タリケと同じグループ・フルーツやレモンの香りだけど、熟して重い感じだよね。パッション・フルーツっぽさもある。」
私「さすが!そーなんですよ(笑)。
あとミネラル 鉱物とか海藻類のニュアンス それと塩辛さがありますよね。」
「かなり複雑だよね。グレード高い
よね(笑)。これはこれでコスト・パフォーマンス高いね(笑)。」
「緩くだらっとしてないし、余裕を感じるワインかな(笑)。気候に恵まれてるって感じますね。」
家内「あと後味にほろ苦さがあります。遅く収穫したワインに特徴的です。」
「塩辛さとほろ苦さが絶妙(笑)。このほろ苦さなんと言ったらいいのかな?心地好いけど。」
家内「アーモンドなんて言われますね(笑)。」
「イエージのワインって水っぽいの多いけど、これはしっかりしてるよね。」
私「ありがとうございます(笑)。かといってマテリカほど重くない。ガロフォリのイエージとはスタイルも違うし(笑)。個人的にはオリジナリティーを感じております(笑)。」
「たっぷりしててボリュームあるね。中身も詰まってる。」
私「アルコール分は13%、ヴィンテージはタリケと同じ2015年です。
このスタイルだとこのアルコール分でちょうど折り合いが取れているかと。」
「マスキューさん。化学的な香りもしますけどこれは何ですか?」
私「はい。糖度が高いと揮発性のエステル香りが強くなる傾向があります。マニュキャアなんかのリムーバーに似てます。これがあるので香りが上がってくるのですが、あまり強いと嫌味になります。この塩梅が
醸造家の腕の見せ所(笑)。」
家内「貴腐ワインなんかエステル香が強烈なのがありますね。」
私「エステル香があっても気にならないのがベストですが、感じ方は人それぞれですから難しいところでもあります。」
「最初のミネラルっぽさ 貝殻みたいなニュアンスって酵母の影響なんですか?」
私「う~ん。難しいですね。あとで勉強しておきます。」
●ロッソ・ピチェーノ 2014年 ボッカフォスカ イタリア マルケ 赤 D.O.C. 750ml 1434円税込み
私「これは同じ生産者の赤です。前のイエージより標高の低い2ヘクタールほどの畑で造られます。」
「マスキューさん。ロッソ・ピチェーノって定番のチウ・チウと同じ産地ってことですよね?」
私「はい。スタイルは違いますが(
笑)。飲んでみてくださいませ。」
「おっ!たしかに違う(笑)。チウ・チウとは真逆ですね(笑)。都会と田舎の違い(笑)。」
「土臭くてイイですね(笑)。土も乾いた土のニュアンス。あと、大豆みたいなふっくら感がある。」
私「良くお気づきで!彼の地でのモンテプルチアーノの特徴かと。チウ・チウでは小豆みたいでしたよね。」
「これはこれで飲みやすいんだけど
深みや中から湧いてくるようなニュアンスがします。実は複雑だな(笑)。」
私「果実味が中からゆっくり上がってきます。チェリーやラズベリーのモンテプルチアーノらしい香りがします。でも重心が低いからまだ明瞭ではありません。暖かなイタリアらしい特徴かと。」
「海藻みたいな香りもしますよね。
塩辛さもある。」
「余韻の中に綿飴みたいな甘さがふっくらしてる(笑)。」
私「このワイン、ワイン樹1本から出来るワインはボトル1本以下です
。クラシックな低収量。この価格では採算がとれないと思います。もっともワイナリーとしてまだまだ発展途上故だからだと思いますが(笑)。」
家内「ワイン好きの仲間が7人集まって作ったワイナリーですから、普段の仕事が休みの日に畑仕事をするようです。今畑は全部で5ヘクタールほどですが全体の地所は50ヘクタールもあるとか。」
「いきなり50ヘクタールも買えちゃうんですか(笑)?」
「きっともともと畑じゃない荒れ地だったんだよ(笑)。それを休みの日に開墾したんだよ。」
家内「収穫は9月から10月までの1か月の間にするそうです。ちょっと考えられないスローさ!」
私「休みの日にみんなでぼつぼつやってるような(笑)?」
「それでもこんなワインできちゃうんだから、イタリアって恵まれてるんですね(笑)。」
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ヴィンテージ気にせず!?
Jan 27, 2017 by weblogland |プリオラートのヴィン・イ・レジェンデス2011年のヴィンテージ記載が小さくあったのではなく、小さいシールで貼ってありました(笑)!
よる年波で良く見えませんでした(笑)!
早速インポーターさんに聞いてみました(笑)。
私「ヴィン・イ・レジェンデス2011年ってほんとうに2011年ですよね?」
インポーターさん「はい!それはもう現地に確認をとってます!ワイン法だとヴィンテージ記載は義務でなく可能ということなので、先方はあんまり気にしていないようでした。」
私「なるほどね(笑)。ワインの味わいとラベル・デザインに注力するあまりヴィンテージ記載を忘れたのかな(笑)?」
インポーターさん「本人は気にしてないのは事実です(笑)。我々とは感覚が違いますよね(笑)。輸入したばかりのワインを見てヴィンテージ記載がないのに気づいたときは冷や汗かいちゃいました(笑)。そんな訳でこちらで急遽ヴィンテージを貼る羽目になりました(笑)。」
私「でも2011年には違いないから、相手は何のことはない(笑)。」
インポーターさん「そーなんですよ(笑)。」
ワインって共通言語だと思ってはイケナイのかも(笑)?少なくとも、マインドは一様じゃありませんね。もちろん、造り手、飲み手双方を含めてのこと。売り手の私は自戒せねば!
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試飲会のラインナップ並びました! 201701
Jan 26, 2017 by weblogland |いつもながらの楽しい作業(笑)。
ところでプリオラートのワインなんですが、言葉で上手く伝わらない。
例のラベルの件です。絵巻物。ラベルの前と後ろからの映像をお見せしますね。凄いでしょ(笑)。
あと、気がついたのですがこのワイン、ラベルにヴィンテージ表記がない!?
ノン・ヴィンテージ?
いやいやそんなことはない!
でも、よーく見てもやはりラベルにヴィンテージ表記はありません。
あった!
なんとバック・ラベルにちょこっと書いてある!
忘れてたのかなぁ(笑)?
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新入荷ワイン、売れ始めました
Jan 25, 2017 by weblogland |有り難いことです。それと同時に私の手の内が読まれてる(笑)。
やっぱりコスト・パフォーマンスに優れたワインを扱うときには気合いが入っちゃいます(笑)。
家内「タリケの白ワイン、インポーターさんの在庫は大丈夫だよね。」
私「うん。もともと扱いのある看板商品だからインポーターさんもある程度は在庫してるはず。まあ明日確認するけど。それよりも心配なのはイエージの方かな(笑)。インポーターさんそんなに大きくないからね
。」
家内「そーなんだよね!私のイチオシ インポーターなんだけど、ガンガン数を輸入する会社じゃないんだよね。」
私「じっくり選んでじっくり売る会社だから、ワインに外れは無いんだけど(笑)。簡単に売れるワインは少ない(笑)。」
家内「イエージは良いから、火がつく前にある程度在庫しておいた方がよさそう。明日インポーターさんに電話して在庫確認してみるよ。」
私「マスキューだけで火がついても大したことないから(笑)、それを願うよ(笑)。」
私「さて今晩はどのサンプル飲もうかな(笑)?」
家内「昨晩のヴァッレ・ダオスタに引き続きイタリアにしようか!」
我々、話の切り替えが早いのが身上です(笑)。
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マスキュー試飲会のラインナップ 201701
Jan 22, 2017 by weblogland |まずは、訳があってひさーしぶりの登場のタリケの白ワイン。代わりのない良さをお試しください!
〇クラシック 2015年 ドメーヌ・デュ・タリケ フランス ガスコーニュ 白 コート・ド・ガスコーニュI.G.P. 750ml 1296円税込み スクリュー・キャップ
タリケを世に知らしめたスタンダード・キュヴェ『クラシック』満を持しての登場です!
このワイン、セバージュはユニ・ブラン、コロンバール、ソーヴィニヨン・ブラン、グロ・マンサンからなります。白い花、ライムやレモン、トロピカル・フルーツ等の果実味は硬質感のあるミネラルのニュアンスを含み素晴らしい伸びやかさ!マロラクティク発酵はコントロールしているようですが、無理がない。
思わず声を発しそう(笑)。
何よりも驚きはアルコール分の低さ。なんと10.5%で仕上がっています。冷涼で葡萄の糖度が上がりにくい彼の地ならではのスタイルなのです。一般に低いアルコール分のワインは保存性に無理がありますから、補糖などでアルコール分を無理矢理上げたりします。ただタリケはそんなことをしません!多量の酸でバランスを取るのです。ただこんな折り合いのつけ方が出来るのはタリケの傑出した技術力の賜物。価格帯の低いワインなのですが、物凄いワインなのです(笑)。
100年を越える歴史をもつドメーヌ・デュ・タリケ。スタートはアルマニャックの専門でした。3代目の当主イヴ・グラッサが、あのアラン・ブリュモンの片腕の辣腕醸造者としてブリュモンの成功に貢献しました。そのイヴ・グラッサが自分のドメーヌとしてワイン生産に取り組み世界中の注目を浴びる白ワインを造り出しました。現在はイヴの息子アーミンとレミーがドメーヌを引き継いでいます。もともと葡萄栽培がメインでしたから、所有畑は広いのですが、現在はなんと1125ヘクタール、従業員数は120名。家族経営としては彼の地最大規模のワイナリーとなっています。ただ積極的に畑で働き醸造に取り組む兄弟は父親の遺伝子をそのまま受け継いだようです(笑)。
父の築いた「傑出した生産者」「ガスコーニュのリーダー」としての地位を揺るぎないものとし、さらに発展させています。
クラシックな本格派のイタリアの白と赤。本来的な味わいはオールド・ファンを惹き付けてやまないはず。
〇ヴェルディキオ・ディ・カスティーリョ・ディ・イエージ 2015年 ボッカフォスカ イタリア マルケ 白 D.O.C. 750ml 1434円税込み
生産者のボッカフォスカは2006年に7人の仲間が集まって設立されたワイナリーです。地元の農業協同組合に勤めるファットリーニ・ジョルダーノを中心にワイン造りに情熱を燃やす集まりです(笑)。
ヴェルディキオの中心地クプラモンタナに3ヘクタール、コリナルドに2ヘクタールの畑を所有しています。
まず締まった味わいにビックリ(笑)
。緻密でヴェルディキオらしいアロマに溢れています。グレープフルーツやレモン等の柑橘類の香りにハーブや塩辛さが混じり、程よい粘性は優しい舌触り。後味のアーモンドっぽさを含む長い余韻は素晴らしい!緩いイメージのあるイエージとは思えない出来映え(笑)。
かといってマテリカのような重さに頼ったスタイルではありません。すべてにおいて程よい質の高さがあります。
ありそうでないイエージの白ワイン
(笑)?本来的なイエージらしさの結晶と言って良いと思います。ワインに余分なストレスや違和感が無いところをみると、かなり恵まれたテロワールを連想出来ます。クプラモンタナの3ヘクタールの畑の優位性を感じます。どうでもイイところで造ったイエージじゃありませんね(笑)。
あと、マロラクティク発酵をしながらもしっかり酸を残せている点、ただ者ではありません。これもテロワールの優位性であり、かなり真剣に高い技術力のもとワイン造りをしている証拠です。
●ロッソ・ピチェーノ 2014年 ボッカフォスカ イタリア マルケ 赤 D.O.C. 750ml 1434円税込み
このロッソ・ピチェーノはコルナルドの2ヘクタールの畑で5000本ほどしか造られていません。葡萄樹1本からワイン1本以下の低収量です!
モンテプルチアーノ70%、サンジョヴェーゼ30%からなるワインの味わいはクラシック!今風の飲みやすいロッソ・ピチェーノとは対極(笑)。
モンテプルチアーノ由来のラズベリーやスグリの香りはなかなか立ち上がらなく(笑)、液体の中にひっそり隠れ液体にしっかり溶け込んでいます。液体の味わいに深みがあり、土や海藻やミネラルのニュアンスと香りが、果実の香りと織り成すバランスはグット(笑)。余計なものを加えないプリミィティブな良さを感じます。
ロッソ・ピチェーノって本来こうあるものだと言われているような気になります(笑)。
マスキューの定番の『ジュテーム』。素晴らしい作柄の2015年が入荷しました!暖かみのある味わいはこな寒い時期ピッタリ(笑)。
●『ジュテーム』2015年 ドメーヌ・バサック 南フランス 赤 コート・デ・トングI.G.P. 750ml 1980円税込み
ドメーヌ バサックはラングドックの平野部のピュイサリコンという小さい村にあります。なんでも150年前まではマールを生産していたそうです。鉄道の開設により、遠方へのワイン販売が可能になり、ワイン生産を開設したそうです。
ワインの醸造貯蔵には、なんと、その当時つくられた木製の大樽を使っています。あまりにも古臭いなんて思わないでください。暖かい地域のワインは、大樽でゆっくりと熟成させることで円やかさをワインに与えることが出来るのです。
そしてそれは、衛生面でかなり気をつけている証拠でもあります。(なんたって150年間木樽を使い続けているのですから)
実際に畑は有機栽培が行われているにもかかわらず、とても綺麗です。除草剤などの農薬を使わないため、有機栽培を行なうと下草が生えて、それを抜く手間が大変なのです。(手を抜くとすぐに畑は雑草で覆われます。)
樹齢の高いブドウ樹から丹精をこめてワインがつくられています。
現在は1989年生まれの9代目ルイさんが主になってドメーヌを切り盛りしています。マスキューではルイさんに代が変わる前からドメーヌ・バサックを扱っていますが、ワインの質が確実に良くなっています。今までは自然に有機栽培をしていたような感じだったのが、意識が高まり更に品質の向上に努めている変化があります。キメの細やかさ、ムラのない濃度感、広がりと奥行き。グレードが上がっています。代替わりで失速するドメーヌが多いなか、きっとルイさんは素晴らしい跡取りなのでしょうね(笑)。このまま行けば南フランスのスターになるはず。
実はそんなルイさんの奥様は、なんと日本女性!
来日が待たれますね。
そして、この『ジュテーム』は愛する奥様の故国日本のために造られたスペシャル・キュヴェ!
旨い訳です(笑)。
カベルネ・フラン40%、グルナッシュ40%、シラー20%のセパージュ。新樽で10ヶ月の樽熟成されます。
芳醇で濃厚。でも、有りがちな力づくではありません(笑)。新樽を使っているのが解らないほど充実した果実味。赤や黒の果実の織り成す様は見事!明瞭さはこの地域では経験したことがないレベルです。南フランスの今風ワインの到達点と言うべき出来栄えです。
しかも、価格は良心的(笑)
やっぱりプリオラートのワインは外せません。価格が良心的なのが嬉しい!
●ヴィン・イ・レジェンデス 2011年 セラー・ロナデレス スペイン カタルーニャ 赤 プリオラートD.O.Q.750ml 2376円税込み
ご存知、スペインを代表するワイン産地プリオラートの赤ワインです。モンサン山の麓の標高493mのフィンカ・ラ・プラナの地に2002年に設立されたセラー・ロナデレス。家族経営の小さなワイナリーです。プリオラートを世界的に有名にした『4人組』(私は嫌いですが(笑))の系譜に連なる新進のワイナリーです。
このワイン、セバージュはガルナッチヤ50%、カリニェ50%の伝統品種
。フランス産とアメリカ産のバリックで12ヶ月熟成させます。樽香も強いし、今風に飲みやすく造っている点、気に食いませんが(笑)、ワイン自体にまだまだ延び代を感じるのとタンニンの質感にプリオラートの良さを感じます。あの伝説の『セラー・デ・スカラ・デイ』を連想する硬質で豊かなタンニンのワインです。(飲めるまでとても時間がかかりますが)
プリオラートの良さは『4人組』ではなく『スカラ・デイ』を始めとすると勝手に思ってる私には涙が出るほど嬉しい(笑)。
『スカラ・デイ』が豪雨により畑が流された2002年に設立されたのも何かの縁かしら?
あとワインの味わいとは無関係なのですが、ラベル・デザインが素晴らしい!彼の地の伝統的な猟風景を点描した凝ったもの。しかもボトルをぐるりと1周しており、まるで絵巻物(笑)。市販のラベル剥がし1枚では足りません。しかも剥がれにくい(笑)。ラベル・コレクターの家内はラベル剥がしに格闘しております。
剥がさず瓶ごと保存する方が向いていると思いますが、声に出して言えません(笑)。
ジャケット買いする必要ありなのです(笑)。
今風なのですが、寒いこの時期体が暖まるような芳醇な果実味のワインはありですね(笑)。
●ジゴンダス ロマーヌ・マショット 2012年 ドメーヌ・ピエール・アマデユー フランス ローヌ 赤 ジゴンダスA.C. 750ml 4181円税込み
今や巷ではジゴンダスの頂点と評価されているアマデユー。へそ曲がりなマスキユーは扱わないぞ!(笑)でも、飲んでみてありかなと(笑)。
まずはインポーターさんの資料から、
『100%除梗したブドウをセメントタンクで10日間、28℃で発酵させる。その間ルモンタージュは1日1回施す。シャプタリザションは行わない。マセレーションの期間は10日間。空気圧圧搾機で圧搾し、三回ほど使用した大樽とバリックで18ヶ月シュール・リーで熟成。澱引き、清澄は行わず、濾過後に瓶詰め。』
クラシックな部分を残しながら細心、最新ですね(笑)。
飲んでみると、スッゴく飲みやすくて美味しい?
セパージュはヴィエュ・ヴィーニュのグルナッシュ100%。プラム・ジャムやフランボアーズの肉付きの良い果実味に、いかにもローヌらしいハーブの香り。
仕上がりはまさに今風なのですが、果実味とタンニンが高濃度で溶け込む様は見事!
悔しいくらい飲みやすく、しかも説得力十分。
除梗しているのは気に入らないし、バリックを使うのも気に入りませんが(笑)。スタイルの違いと納得さられます。見事な表現力です。
畑の立地と栽培由来の原料葡萄の良さ、ほとんどプレスしていないような丁寧さ、余分な添加のなさ。M.C.をかけて発酵期間を短めにしているところは慧眼であり、レベルの高さ。やはりトップに評価される訳ですね(笑)。
エスピエのようなクラシックなジゴンダスと相並べることはマスキユーには必要と思い知らされました(笑)。
以上6本。27日(金)は17~20時30分、28日(土)は11~20時30分までいつも通りの予定でございます。
皆様のご来店お待ち申し上げます。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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イタリア北部ヴァッレ・ダオスタのピノ・ノワールとフメン
Jan 22, 2017 by weblogland |イタリア北部ヴァッレ・ダオスタのピノ・ノワールとフメンです。
今月の試飲会に出るのかって?
いえいえ。今月末の試飲会のラインナップはほぼ決まっています。取引のあるインポーターさんの新入荷品です。個人的に興味のあるヴァッレ・ダオスタのワインですから、飲んでみたい衝動にかられちゃいました(笑)。品種もピノ・ノワールとフメンですから飲まない訳にいきません(笑)。鮮烈で奥行きのあるワインだとイイなぁ(笑)。でも価格は比較的安めですから、過度の期待は禁物かな(笑)?かっこいいラベル・デザイン見てるだけで涎が出そうです(笑)。
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プリオラートのワインを仕入れました
Jan 20, 2017 by weblogland |まあ、味わいは今風なのですが、ワイン自体に延び代があり、タンニンの質感がとても宜しいのです(笑)。あの伝説の『セラー・デ・スカラ・デイ』のタンニンを思い出しちゃいました。
あとワインの味わいとは無関係なのですが、ラベル・デザインが素晴らしい!彼の地の伝統的な猟風景を点描した凝ったもの。しかもボトルをぐるりと1周しており、まるで絵巻物(笑)。市販のラベル剥がし1枚では足りません。しかも剥がれにくい(笑)。
ラベル・コレクターの家内はラベル剥がしに格闘しております。
剥がさず瓶ごと保存する方が向いていると思いますが、声に出して言えません(笑)。
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嬉しい再入荷のお知らせです
Jan 19, 2017 by weblogland |嬉しい再入荷のお知らせです(笑)。
〇ドンナ・マルツィア シャルドネ バリック 2015年 コンティ・ゼッカ
●トレ・グラッポリ 2015年 コンティ・ゼッカ
の再入荷です!
あー、良かった(笑)。
試飲会で大人気。あっという間に完売。これは売れると踏んで再注文したは良いが、インポーターさんの在庫も瞬殺(笑)。あいたたた。
コンティ・ゼッカはこの価格帯のワインを造らせたらイタリアNo.1ですね。価格の割には安いので騙された気分にもなりますが(笑)、気持ちよく騙されましょう(笑)。
クオリティーの高さは素晴らしいのです。
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2014年のブルゴーニュは難しい
Jan 18, 2017 by weblogland |やはり2014年のブルゴーニュは難しいですね。
昨日はユベール・リニエのセミナーも梯子しました(笑)。今、ドメーヌを率いるのは長男のローランさん。これが若づくり(笑)。一緒にいた若い女性が奥さんだと思っていたら、なんとお嬢さん(笑)!こんな若づくりのフランス人男性は初めて見ました(笑)。
弟さんの死を含めドメーヌの歴史をかなり具体的に語って下さり、ブルゴーニュの現代史の勉強になりました。
ところでセミナーでは2014年のワインを3種類試飲させていただきました。とっても果実味が明瞭で抜けが良い。さすがでした。全般には糖度の足りないヴィンテージと言われていますが、上手く折り合いがついていました。名手の成せる技ですね。
まあ、2014年はドメーヌによりばらつきはありそうですね(笑)。
ところで一昨日飲んだ『キュヴェ・シャンタル』2014年ドメーヌ・ジェラール・セガンが遜色ないワインだと確信出来たのは嬉しいことでした。
大収穫です(笑)。
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試飲サンプルが溢れています
Jan 17, 2017 by weblogland |でもですね、まだ性懲りもなくワインを探してます(笑)。今日は恵比寿と新橋へ試飲会の梯子です(笑)。全部で200本以上試飲する予定ですから、ハリー・アップです(笑)。
ちょっと慌ただしいですが、これも仕事(笑)。新しいヴィンテージの内容も確認出来ますし、新たな発見があるかも?確率は低いかな(笑)?
では、行って参ります。
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『キュヴェ・シャンタル』2014年ドメーヌ・ジェラール・セガン
Jan 17, 2017 by weblogland |ヴィンテージ的にはあまり評判は良くないんですが(笑)、さすがジェラール・セガンです。シャンボール・ミュズィニーらしい妖しくて深みのあるピノ・ノワールに仕上がってました。最近息子さんがワイン造りに加わるようになりましたから、このドメーヌもそろそろ代替わり。
でも、今のところパパの味わいは変わってません(笑)。
息子さんが跡を継いでからスタイルが変わったり、ダメになったりはよくある話(笑)。まあ、ダメになるのは論外ですが、父を越えるようなワイン造りを目指す気概は必要ですよね。お金も大事ですが(笑)。
息子が一人前になるまでパパは頑張っているようですが、この期間は息子さんにとってとても大事な時期です。教えてくれる父親の存在はとても有り難い。うっとうしいだろうけど(笑)。居なくなると解るものです。これは世界共通ですね(笑)。
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ジゴンダス ジゴンダス 2012年 ドメーヌ・デ・エスピエ が完売
Jan 14, 2017 by weblogland |明日の朝は➖5℃とか。近年この辺りで経験したことがない寒さになるそうです。
ところでお寒い話が1つあります。
マスキューの定番ジゴンダス ジゴンダス 2012年 ドメーヌ・デ・エスピエ が完売いたしました。
インポーターさんも在庫はなく、しかもインポーターさん自体も商売を休業するとのこと。
参ったなぁ。
私の大好きなクラシックなワインの造り手エスピエ。しばらくは日本に来ないようですね。インポーターのザ・ヴァインさんの社長はイギリス人ジェームスさん。ワインを扱うプロ。彼の書くティスティング・コメントはもっとも解りやすく勉強になりました。イギリス人好みの正統なワインを扱う優良なインポーターです。またのビジネスの再開を望んで止みません。
それにしても残念!
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ニュイ・サン・ジョルジュ 1er クリュ クロ・デ・ラ・プレット
Jan 12, 2017 by weblogland |ニュイ・サン・ジョルジュ 1er クリュ クロ・デ・ラ・プレット2005年ドメーヌ・ド・ラ・プレット売り切れちゃいました。
残念!
インポーターさんの在庫を問い合わせましたが、思った通り完売(笑)。怯まない私は「他のヴィンテージでもイイからありませんか?」
そうしたら2009年がありました(笑)。
ラッキー(笑)!
2000年代最後の良いヴィンテージですから、少なくとも2~3年は待たなくてはいけませんが、ここで逃したら後悔必定(笑)。何本か分けていただきました。
値段は何故か2005年と同じ(笑)。なんでかな(笑)?まあ、細かいことを考えなくとも良いワインであることは間違いありませんから、気にしないでくださいませ(笑)。あったことがとてもラッキーなのですからね(笑)。
近々ご紹介しますから、しばしお待ちください。
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『モンテェツェモロのバローロ1970年』の旅
Jan 09, 2017 by weblogland |ところで、モンテェツェモロのバローロ1970年は何処へ行ったかと言うと なんとイタリアです(笑)。
そんなお伽噺のようなことってあるの?なんて思う方多いかと(笑)。でもイタリアに行くまでの経緯がもっとスゴい(笑)。
題して『モンテェツェモロのバローロ1970年』の旅
まず、マスキューでこのワインを購入された方Y さんをご紹介いたします(もちろんご本人の承諾は得ました。)。Y さんは現在東京在住、もともと職場がマスキューの近くだったこともあり、もうかなり長いお客様。素直な好奇心をお持ち、しかも審美眼が確かな好青年です。マスキューの試飲会の常連で、彼の独特なテイスティング・コメントを聞くのが楽しみな方も多く、一目置かれる存在です(笑)。彼のコメントはワイン雑誌などから切り取ったコメントではなく、ご自身の経験から発せられるコメント。非常にユニークで勉強になります。私自身も『彼はなんと言うかな?』といつも興味津々なのです。
そんな誰からも愛されるようなY さんはスタジオ・ジブリ 宮崎駿の大ファン。ファンがこうじて宮崎駿監督とお友だちになっちゃいました(笑)。
それもたまたまジブリの森で宮崎駿と話したのがきっかけ。彼の良さを宮崎駿は見抜いたようです(笑)。
ところでY さんはイタリア人ジャズ・ピアニスト ジョバンニ・ミラバッシのファンでもあります。ミラバッシ本人自身も宮崎アニメのファンで宮崎アニメの曲を引くビアニスト。でも、宮崎監督はミラバッシを知らなかったそうです(笑)。Y さんからミラバッシのことを聞いた宮崎駿は、来日中のミラバッシをジブリ美術館に招待してライブまで開き親交するようになったそうです(笑)。
暮れにまたジブリでミラバッシのライブをすることになりY さんにもご招待の声がかかりました。そこでミラバッシのプレゼントに、彼の生まれ歳1970年のバローロが選ばれた訳です(笑)。Y さんはチケット代の代わりくらいの気持ちだったようですが、ミラバッシの喜び方は半端ない(笑)。ワインのお礼に『Y さんの旅』という曲までプレゼントで演奏してくれた!更に更に、ジブリ美術館の「秘密の間」(ルーカスなどのVIP が通されるとか)でミラバッシが壁に書いたサインは『Y さんの旅』の五線譜だとか。ミラバッシがY さんにウインクして教えてくれたんですって(笑)!
もちろんモンテェツェモロのバローロ1970年はミラバッシがイタリアに持ち帰ったようです(笑)。
新年にふさわしい夢のようなお話でございます(笑)。
ちなみに私はお土産でいただいたミラバッシの曲を聴いています(笑)。
美しい!
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2016年版 - 心に残ったワイン
Jan 04, 2017 by weblogland |沢山ワイン飲みましたか(笑)?
もちろん私は沢山飲みました(笑)。
飲みながら忘れ物に気がつきました。2016年の総括をまだしていない!
2016年に飲んだワインの 心に残ったワイン を皆さんにお伝えしていませんでした。
そんな訳で2016年の 心に残ったワイン の発表です(笑)!
まずは泡(笑)。
やはりこれかな(笑)。
フォリアージュ2011年グラン・クリュ ブラン・ド・ブラン ブリュット シャトー・ド・アヴィーズN.M
もともとアヴィーズのブラン・ドゥ・ブランの大ファンなのですが(笑)、これを飲んで更にファンになりました(笑)。何物にも代えがたい良さがあるんですよ(笑)。エキストラ・ブリュットよりこっちが好み。
白ワインだと数が増えます(笑)。ブルゴーニュなどのブランドに拘らないで、美味しくてコスト・パフォーマンスに優れた物を意識的に探した成果かな(笑)。
シャトーヌフ・デュ・パプ ブラン ドメーヌ・ブルサン 2014年 これ物凄い完成度なんですよね(笑)。初めて飲んだとき言葉を失いましたね
(笑)。インポーターさんが休業しちゃったから、しばらくは入って来ないようで残念!
ブルゴーニュの外れでも良いのがありましたっけ(笑)。
テット・ド・キュヴェ シャルドネ 2014年 ドメーヌ・デュ・タリケ
上物のミュルソークラスの出来映えにビックリ!
あと家内の大発見(笑)のジュラの白も良かった。
エキスプレッション・サヴァニャン・フローラル 2011年 ドメーヌ・グラン
強くて深い!独特の世界観のある白ワインでしたね。しかも特売品でしたので飛び付きました(笑)。でも、特売期間が終わったので、ケチなマスキューでは完売(笑)。また特売やってくれないかなぁ?
あと驚きのソアーヴェ
ソアーヴェ・クラッシコ『ラ・ロッカ』2014年 ピエロパン 白
もともと良さは知ってましたが、ソアーヴェとしては高い(笑)。でも、イタリアを代表する白ワインとしたら安い(笑)!イタリアの白ワインってコスト・パフォーマンスが非常に高いと実感しましたね(笑)。
もちろんこれも
ソラティオ 2011年 ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ リゼルヴァ ファルキーニ 白
これも良さは知ってましたが、再発見(笑)。
ロゼはこの3本ですね!
バンドール ロゼ 2014年 シャトー・ビバルノン
大日本ロゼ・ワイン普及協会の会長(家内)大好物のこれは外せない(笑)。
そうするとロゼの王道(笑)も忘れられない味わいでしたね(笑)。
コタのロゼなんですが、高くて売る自信が無いので(笑)1本だけ取り寄せて飲んじゃいました(笑)。ごめんなさい!
衝撃的だったのが
キアレット 2013年 ロ・ゼルボーネ
此れほど深くて強くて複雑なロゼは経験したことがありません‼
赤は沢山あるんですが(笑)、敢えてしかも勇気を持ってこの1本(笑)!
ドルチェット・ディーオヴァーダ 2005年 ロ・ゼルボーネ
解って欲しいなぁ(笑)。
へそ曲がりな私らしいかな(笑)?
今年も曲がり続けます(笑)!
お見限りなきようよろしくお願い申し上げます。
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