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桝久 試飲会リポート 後半

Nov 27, 2023 by weblogland |
「ところで、ラファージュさんの白は何を食べながら呑んだら良いのでしょう?」
私「う~ん。何が良いのかな?」
「ちゃんとしたレストランで飲むべきワイン。シェフに相談(笑)?」
「ワインが凄いから、これを単体で飲むべきかな?」
「うんうん。このワインだけに浸りたい(笑)。」
その晩家内と…。
家内「今晩のおかずは肉にパン、あとスープ!」
私「このバゲット美味しいね。何処で買ったの?」
家内「近所のスーパー(笑)。美味しいよね
。〇〇〇スーパー恐るべし(笑)!そうだ!このバゲット食べながらラファージュの白を飲んだら行けるかも?」
私「どれどれ、あっ!美味しい!パンとワイン。最強の組み合わせなんだな(笑)。」
家内「バゲットの酵母臭や小麦の風味、どんなワインにも合うんだね。ラファージュの白の美味しさが引き立つ。でもさあ、パンとワインって文化の基本(笑)。合わないはずはない(笑)。」
私「試飲会でマリアージュ聞かれて困ったら『パン』、『パン』、『パン』。この作戦で行こう(笑)!」


ル・グラン・パンシャンンシャン 2019年 レイモン・ジュリアン 南フランス ラングドック 赤  ミネルヴォアA.C. 750ml 2168円税込み
「あ~、染み入るような美味しさ(笑)!」
「飾らない良さ全開(笑)」
「タンニンが多量、でも渋くない(笑)。とても柔らかでしなやか。深い。雑味もない。」
「舌触りが心地好い(笑)。ラファージュの白はうっとりしたけど、これはじんわり染みる(笑)。」
「タンニンに深みがある。しかも透明感も伴う。良いなぁ(笑)。」
「ワインの方向性がしっかり(笑)。下に下に深く沈んでいく(笑)。」
「最初チョコレートの香りがしたから、新樽の香りプンプンのワインかと思ったら全然違う(笑)。エレガント!」
家内「このワイン、シラーとグルナッシュのセパージュ。樽熟成はしていません。コンクリート・タンクのみです。」
「おー!樽熟成していないんだ!」
私「南フランスのグルナッシュはとことん凝縮するとチョコレートや粉っぽい味わいになります。」
「果実味ははっきりしないけど、チェリーやベリーかな?スロー・スターターみたいだね(笑)。」
家内「翌日になるとシラーらしい赤い小粒のベリーのニュアンスが出てきます。」
「あまりアルコール感がありませんが、アルコール分はいかほどですか?」
私「14.5%ございます。しっかりあります(笑)。」
「折り合いが良いのですね(笑)。ミネルバ辺りだと力ずくのワイン多いけど、これは中身が凝縮してるから、アルコール分とのバランスが良い。」
「店長!これ、いかにも店長好きそうなワインですよね(笑)!」
私「えへへ。解ります(笑)?左様でございます(笑)。」
「マスキューさん!レイモン・ジュリアンのワインは定番ですよね(笑)?」
家内「同じ価格帯にカリニャン100%の『ラゼロール』があります。上には木樽熟成した『ル・サンドル』これはシラー90%、グルナッシュ10%の最上位キュヴェ。『ル・グラン・パンシャンンシャン』のセパージュはシラー70%と、ちょっとシラーの割合が低いですからその下のキュヴェになります。この『ル・グラン・パンシャンンシャン』は『ル・サンドル』を早く飲めるようにした感じです(笑)。」
私「あと『ラゼロール』より1週間ほど醸しの期間が長いです。タンニンが多く抽出されていますが、無理なプレスはしていない感じです。」
私たち「今回日本に180本しか来ませんでしたので、素早くサンプルを取り寄せ、速攻で発注(笑)!試飲会に出しても間に合う量を確保しました(笑)。」
「マスキューさん!これもビオ系のワインのような感じですが?」
私「おそらくそうかと。ただレイモン・ジュリアンは認証には興味がないようで(笑)。『昔ながらの作りだから何も今更』と言う感じかな(笑)。」

レ・ランデ―ブー 2021年 ドメーヌ・デ・ザコル
フランス ローヌ V.D.F. 赤 750ml
2980円税込み
「これこれ(笑)。私の大好物(笑)。香りにやられちゃうんだよね(笑)。」
「あ~あ、ピノ・ノワールみたいだよね(笑)。しかも甘くて深みがある。」
「ラズベリーなんだよね(笑)。しかも完熟してる。完熟したメロンで『今日食べないとダメ』なんていうのと同じかな(笑)。」
家内「翌日になるとちょっと枝豆臭さが出ますが、気にならない。」
「いわゆるビオ臭ですね(笑)。土臭くて良い範囲かな(笑)?」
「うんうん。多少枝豆の香りはしますが、心地好いレベル。旨味に溶け込んでいる。何由来の枝豆臭ですか(笑)?」
私「多分酵母臭かと。ボジョレーのモリエールにも共通したニュアンスです。濾過や醸造時のSO2添加がないワインの証でもあります。衛生管理がしっかりしていますから過剰な枝豆臭とはならないですね。」
「品の良い旨味もたっぷり(笑)。ひとつ前の『ル・グラン・パンシャンンシャン』と比べると、マスキューさん曰くの『重心が高い』(笑)。香りがフワーンと立ち上る。たまらん(笑)。」
「広がり余韻がただならない(笑)。ベリー系の香りが綺麗(笑)。」
家内「抜栓して3時間くらい経つと全開(笑)。グラスに注ぐと香りが辺りに充満します(笑)。」
「マスキューさん!コレってアルコール分を全く感じませんが…。ノン・アルコール
みたいに飲みやすい(笑)。」
私「え~と。アルコール分は12.5%です。」
「産地はローヌですよね?全然ローヌらしくない(笑)。」
私「そーなんです(笑)。極めてエレガント。ブルゴーニュ的ですよね(笑)。ザコルの当主はブルゴーニュのドメーヌ・ラルロの醸造長でしたから、醸造法はブルゴーニュですね(笑)。上澄みだけで作ってますね(笑)。」
家内「無理に遅摘みしないのもザコルの特徴です。しかも青臭くないですからちゃんと葡萄はタンニンまで完熟してます。」
「いわゆるローヌの暑苦しさが無いんだよね(笑)。」
「それってテロワール由来なんですか?」
家内「場所はローヌ川西岸の山の中。パフみたいに暑い所ではなさそうです。寒暖差もありそうですね。」
私「地元ではVDPアルデッシュを名乗るようなのですが、ザコルはすべてヴァン・ド・フランスです。」
「何故?一番格下じゃないですか(笑)。」
私「どうやら認定の際に、VDPアルデッシュらしくない!といちゃもんつけられてご本人お怒り(笑)。」
「なるほど(笑)。『そんなの関係ない!』ってことですな(笑)。」
「マスキューさん!この上のキュヴェ『ミオセヌ』はどうですか?サブリミナルで並んでいるのは2016年ですよね(笑)?」
私「2016年は5本しか無かったので飲んでいません。2019年は飲んでます(笑)。」
「2016年はグルナッシュだけじゃなくてカリニャンが入るんだよね。」
私「2016年はグルナッシュが足りなかったようです。」
私「2019年の印象では、やはり『ランデブー』よりワン・ランク上。長い熟成を想定して作ってますね。開けてから3日目にようやくバランスがとれてきました(笑)。きっと20年選手ですね(笑)。」
「なるほど。すぐ楽しむなら『ランデブー』。熟成の夢を見るなら『ミオセヌ』かな(笑)。」
私「左様かと(笑)。」

ピノ・ノワール 2019年 アドリア・ヴィンヤーズ ポーランド ドルヌィ・シロンスク 赤 750ml 3221円税込み
ポーランドでもワイン作っていたのですね(ごめんなさい)。
「試飲会のトリがポーランド(笑)。しかもピノ・ノワールとは!マスキューさんらしい(笑)。」
「ポーランドのワインなんて初めて飲みますよ(笑)。ワイン作っていたんですね(笑)。」
「店長!ポーランドって肥沃な黒土地帯ですよね。国土もほぼ平ら、もともとワインより小麦。ワイン作ってるとは!」
家内「2017年で全ポーランドで220ヘクタールの葡萄畑が登録されています。ちなみに今日三番目に飲んだ白のドメーヌ・ラファージュの所有畑は200ヘクタールほどです。」
 一同大爆笑
「このアドリア・ヴィンヤーズの畑は8ヘクタールほど。アメリカ人のお金持ちの個人的なベンチャーのようです。オレゴン大学で農学を学んだ叔父さんの指導のもと積極的に最先端技術を用いてワインを作っているようです。」
「どれどれ、色は熟成してますね。香りが凄い(笑)。『ランデブー』を忘れるほど(笑)。」
「ピノ・ノワールの香り!美しい!」
「解りやすい!ブルゴーニュとはちょっと違うような気はしますが(笑)、純正のピノ・ノワール!」
「こんなピノ・ノワールがポーランドで作られているとは!絶句!」
家内「開けたてはとてもシンメトリーで癖がなく、オレゴンのピノ・ノワールに似ています(笑)。」
「ピノ・ノワールの薔薇の香りだよね(笑)。」
「後味がとても品が良い。品格がある(笑)。」
「温暖化の影響かな(笑)?ポーランドのワインなんて聞いたことないもんね(笑)。しかも完成度が高い。驚きしかない(笑)。」
「美しい!まるでショパンの旋律。ノクターン聞いてるみたいだね(笑)。」
私「おー!さすが!詩的な美しさですよね(笑)。」
「森の香りがして…、ポーランドの森の中を散策してるかのよう(笑)。」
私「私を越えるワイン妄想族!」
「瞑想出来るワインですね(笑)。」
「胡椒っぽさもある。時間が経つと複雑さが増すのですね。」
家内「丸1日経つと驚くほど良くなります
(笑)。」
私「開けたてはオレゴンのピノ・ノワールっぽく感じましたが、翌日はモレ・サン・ドニを思い起こしました。それも薄甘い古典的なスタイルです(笑)。まあ、早く飲めるような工夫はしているようですが。」

そんなこんなでございます。

お忙しい中ありがとうございました!
尚、土曜日の夕方家内一人になり行き届かず申し訳ございませんでした。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半

Nov 26, 2023 by weblogland |


昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!
それでは始まり、始まり!

ピノ・ノワール ヌーヴォー 2023年
アルマ・セルシウス 南フランス 赤 750ml 1508円税込み
「コレってボジョレー・ヌーヴォーとは違うのですか?」
私「はい。南フランス、ラングドックのヌーヴォーでございます。ボジョレー・ヌーヴォーのように解禁日がありませんので、早く作ったワインを船でどんぶらこっこと日本に運んでもボジョレー・ヌーヴォーより早く着きます。」
「なるほどね(笑)。航空運賃が安い!」
某機長氏「今航空運賃確かに高いんですよね。」
私「ボジョレー・ヌーヴォーはこの時期のスポット空輸ですから航空会社も大変なんでしょうね。」
某機長「いっそのこと愛媛の松山空港みたいにオレンジ・ジュースが蛇口から出るみたいなサービス真似たら良いのに(笑)。ちなみに高松空港ではうどんの出汁が蛇口から出てくる(笑)。」
私「職業柄お詳しい(笑)!」
「ガスっぽくてボジョレー・ヌーヴォーみたいだね(笑)。」
「飲みやすいなぁ(笑)。甘くて美味しい(笑)。酸っぱくなくて良い(笑)。」
「癖が無いよね(笑)。」
「ボジョレー・ヌーヴォーはガメイ種、これはピノ・ノワールですか?」
私「左様でございます。このワイン扱いが去年からです。去年はボジョレーっぽく、今年はラングドックのピノ・ノワールらしい感じです。ちょっと塩梅が変わりました。」
「ガメイでもピノ・ノワールでも味は変わらないようですよね(笑)。ということは作りに左右されるのかな?」
家内「ヌーヴォー作りすると、共通してキャンディーっぼかったりバナナっぽかったりしますね(笑)。」
「このヌーヴォーはボジョレー・ヌーヴォーよりファットですよね(笑)。」
「ワイン初心者はこのくらい甘い方が飲みやすいですよね(笑)。誰もが抵抗なく楽しめる。」
「ほどほど濃くて甘くて渋くない(笑)。女性受け良さそう(笑)。」
「年に一度ボジョレー・ヌーヴォーを飲む人が、高くて酸っぱいヌーヴォー飲んでも美味しく思わないよね(笑)。これだったら手頃だし、ワイン好きになるよね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。まあ、ジャンクではありますが(笑)、この価格のヌーヴォーならばよろしいかと(笑)。」
「コレってランブルスコのガスを抜いたみたいなものだよね(笑)。辛口のファンタグレーフ(笑)。生ハムやサラミをかじりながら飲んだら美味しいはず(笑)。」
「ポテトチップスでもイイ(笑)。」
「マスキューさん!コレって熟成しますか?」
私「長い熟成はしません。ただ、ガスが抜けていってもっと落ち着くようにはなります。短期の熟成変化はございます。」
「う~ん。そうするとモリエールなんかはやっぱり凄いんだな(笑)。あれ3年くらい経つと凄く美味しくなる(笑)。」
私「モリエールは別格ですね(笑)。中には毎年2本買って1本はすぐ飲み、あと1本はとっておく。そして3年前の物をローテーションして飲む。こんなコアなファンがおられます(笑)。」
家内「ですから高くなっても扱いを止められません(笑)。」

ソーヴィニヨン・ブラン レゼルバ 2021年 ビーニャ・ファルレニア チリ 白 エルキ・ヴァレー 750ml  1320円税込みスクリュー・キャップ
「マスキューさん、珍しくチリ・ワインですか(笑)。」
「え~と、たしか、このワイナリーのペドロヒメネスのオレンジ・ワイン前に試飲会でやりましたよね!思い出した(笑)。」
家内「チリ最北の産地エレキヴァレーのワインです。赤道に近いです。もともとピスコ用の葡萄栽培が中心でした。」
「えっ、あっ、そうかチリは南半球だった(笑)。」
家内「日照量はありますが、フンボルト海流や標高の高さによりかなり寒暖差があり過酷なところです。すぐ近くは砂漠です(笑)。」
「うんうん。これも飲みやすいですね(笑)。安いけど(笑)。」
「う~ん。ソーヴィニヨン・ブランらしくはないですよね(笑)。」
私「そーなんです(笑)!ソーヴィニヨン・ブランというよりは、ヴィオニエに近いかも(笑)。」
家内「切れ切れでドライ。植物の葉っぱの洋なし青臭いソーヴィニヨン・ブランではありません(笑)。」
「とてもふくよか(笑)。柑橘類の果肉…桃とか…、メロンっぽい。酸っぱくない(笑)。」
私「ファットですよね(笑)。」
「漢方薬…、種っぽい。」
「切り山椒みたいな下地の香り。」
私「このワイナリーのペトロヒメネスも同じニュアンスありましたね(笑)。」
「和食的な甘さかな(笑)。そうすると和食には合うはず(笑)!」
「そうそう。和食って砂糖使うから、相性良いはず。」
「芹を根っこごと入れたキリタンポ鍋!仙台の食べ方なんですが芹の香りが倍増します(笑)。」
私「このワインは麹っぽさもあるから、キリタンポ鍋の魚醬に合うはず(笑)!」
「出し汁に砂糖もちょびっと入るしね(笑)。」
「白菜と豚肉のミルフィーユ!これ鉄板のはず(笑)!」
家内「味噌ダレ仕立てにしても良し(笑)!
我が家でよくやります(笑)。」
「天ぷら!塩かなぁ…。天つゆにたっぷり大根おろしを入れたら…。考えただけでよだれが出てくる(笑)。玉ねぎがたっぷり入ったかき揚げ!玉ねぎが甘くなっててワインと合うだろうなぁ(笑)。これまたよだれが(笑)。」

アンプロ・メ・パ・トロ 2022年 ドメーヌ・ラファージュ 南フランス 白 I.G.P.コート・カタラン 750ml 3394円税込み
「これかぁ、やれば出来るってワイン(大爆笑)。」
ラファージュさんのワインってもともと美味しいですよね(笑)。飲みやすい。」
私「まっ、まっ、お試しを!」
「うわっ!香水みたいな香り!」
「旨味の分量が膨大(笑)。凄いね(笑)。」
「口の中に入れると凄いことになる(笑)。でも乱暴な訳じゃない(笑)。旨さのボリュームに圧倒される(笑)。」
家内「このワイン、ロール種とルーサンヌ種半々のセパージュです。ロールはヴェルメンティーノのシノニムです。」
「ヴェルメンティーノって言うとサルデーニャの骨太なワインの印象ですけど…、これは違う印象かな(笑)。」
「ロールにこだわる訳?」
「こんなスタイルのワインは初めて経験する。上手く言えないのだけれど、口の中…、飲み込んだ後の香りが凄いんだけどエレガントなんですよね。とても美しい。膨らみと余韻が大きいだけじゃなくて美しい(笑)。」
「後からハニーなニュアンスを感じる。いきなりハニーじゃない(笑)。」
「そうそう(笑)。南フランスの白ワインって濃いとガーンとハニーだったりするんだけど(笑)、後からハニー(笑)。バナナの青っぽさなどのトロピカルな香りが出てくる。」
「バナナチップ…、ココナッツ風味(笑)。押し付けがましくない。」
「ビスケットの香りもしますね。基本香りが重い。尋常ならざる重さ(笑)。」
「リンゴジュースみたいなフレッシュさもある。」
私「あと、ワインが出来上がるまで余計なことをしていません。澱引きもしませんから濁りや酵母臭もします。ビスケットや麹っぽさはそれ由来かと。」
「変に臭くない(笑)。ビオ系のワインって臭いの多いけど(笑)、これ自然に飲める。とても自然に感じる。」
ラファージュさんの力量かな(笑)。やれば出来る(笑)!」
ラファージュは引き出し多いんですね(笑)。研究を怠らない。」
「え~と、『ヴァン・メソッド・ナチュレ』の認証だっていきなり取れないはず。」
「トヨタじゃないけど全方向(笑)。」
私「どちらかと言えば量産指向のドメーヌなのですが(笑)、こんな技があるとはビックリ。見直しました。」
家内「ドメーヌは200ヘクタールもありますから余計です(笑)。とても斬新。」
「高アルコール+新樽 の方程式じゃないんだよね。葡萄のアロマ。それも内側から滲み出るような感じ。」
家内「アルコール分も13%ですから無理していませんね。無理に遅摘みしてません。もともとの収量を押さえた結果です。」
私「あと膨大な旨味は古樹由来。古樹の葡萄だけをセレクトして作っているはずです。」
「かなり手間をかけているんですね(笑)。」
「マスキューさんがコルトン・シャルルマーニュなんて大絶賛した訳が解りましたよ(笑)。」
家内「今日の開けたてより翌日に真価を発揮します。」
「キャップシールが蝋止めですね?」
私「正確にはワックス。堅くないですからソムリエナイフの刃でグリグリするととれます(笑)。」
「長い生命力がありそうですね。酸の分量が凄い(笑)。」

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11月24日(金)、25日(土)試飲会のラインナップ決まりました!

Nov 20, 2023 by weblogland |
今月末11月24日(金)、25日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

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ピノ・ノワール ヌーヴォー 2023年
アルマ・セルシウス 南フランス 赤 750ml 1508円税込み
去年の2022年より日本に入荷されるようになりました南フランスのピノ・ノワール ヌーヴォーです。発酵前にア・シォ(加熱)する裏技はちょっと気に食いませんが(笑)、早く出荷するためには致し方ない(笑)。航空便ではなく船便でもボジョレー・ヌーヴォーの解禁日前に到着するアドバンテージをフル活用(笑)。コレをずるっこいとするか、有りとするかは貴方次第(笑)。

基本ボジョレー・ヌーヴォーと同じ作りですから出来上がりは見分けつきませんね(笑)。マセラシオン・カルボニック法で作るとヌーヴォー・レベルでは見分けはつきませんね。しかも基本液体が濃いのでヴィラージュ・ヌーヴォー・クラスのレベルです。まあ、もともとピノ・ノワールはガメイからの枝分かれですからね似ていてもおかしくない(笑)。ボジョレーのマルセル・ラピエールやモリエールのワインがピノ・ノワール的な味わいなのを思い起こせば納得なのです。

特にボジョレー・ヌーヴォーにこだわらない方にオススメです(笑)。まあ、同じ新酒ですからね(笑)。

2023年の印象はボジョレーっぽくない(笑)。ピノ・ノワールのアロマを感じるもの。マセラシオンを長くしたのかな?
肉付きも良く、開栓して30分くらい経つとイチゴの風味全開(笑)。ラングドックのピノ・ノワールらしく仕上がってますが、新酒ゆえにより果実味が明瞭なのも良い方向かな(笑)。





以下インポーターさん資料より

南フランスの地中海沿岸、ラングドック地方の優良生産者組合‟アルマ・セルシウス社"。組合生産者の1,200ヘクタールもの畑を所有し、リーゾナブルな価格でクオーリティの高いワインを作り続けています。彼らの作るワインは、毎年のようにコンクールで金賞を受賞し、そのコストパフォーマンスから業界誌でも高い評価を得ています。そのコンクール・キラーとして特に品質の高いキュヴェを‟ シュヴァリエ・デ・カイユス” ブランドで日本に輸出しています。

それらのワインは、ラングドック地方の温暖な気候と良質の土壌、厳しいぶどうの品質チェックそして最新技術の醸造を経て作られたものです。彼らのワイン作りのコンセプトは、価格以上の品質インパクトを表現できるワインです!



ソーヴィニヨン・ブラン レゼルバ 2021年 ビーニャ・ファルレニア チリ 白 エルキ・ヴァレー 750ml  1320円税込みスクリュー・キャップ
ソーヴィニヨン・ブランと言えば爽快さ・清涼さがイメージされる白ワイン品種。でもですね(笑)、このワインは暖かみのあるソーヴィニヨン・ブランでございます(笑)。香りは強くはありませんが、桃やメロンなどの果実のような膨らみがある。青臭くはなく、スパイスを感じるような植物のニュアンス。真夏に冷して飲むより、冬場の鍋料理のお供としたら最適ですね(笑)。もしくはクリームやバター等を使った魚料理も守備範囲(笑)。
価格以上の厚み・旨味がありますし癖もありませんから、デイリーな和食にも気兼ねなく合わせられます。
こんなソーヴィニヨン・ブラン欲しかった(笑)。

皆さんエルキ・ヴァレーってご存知ですか(笑)?
チリ・ワインと言えばサンディエゴの南の広大なセントラル・ヴァレーで
沢山作られるカベルネやシャルドネをイメージしますよね(笑)。私がソムリエの資格を取得した16年ほど前はチリ・ワインは気候的には地中海性気候と教本には書いてありました。まあ、セントラル・ヴァレーは冬は寒すぎず夏は暑すぎない海洋性気候だとは思いましたが、地中海性で良いのかしら?と思っておりました(笑)。そもそも北半球のワイン産地は北回帰線の外側に集中しており、南回帰線の内側にも跨がりしかも南緯50度にも伺うチリの葡萄産地とは根本的に違うかと。さらに南極からの冷涼なフンボルト海流とアンデス山脈から吹き下ろす冷気のダブル冷却効果が低緯度での葡萄栽培を可能にする特殊な環境。地中海性というよりはチリ性気候と言うべきかと。まあ、気象学が判断することですか。

話を戻します(笑)。どんどん南北に広がるチリ・ワイン産地。その北端がエルキ・ヴァレーです。しかもここは標高の高い東側に登ることもできますから、バラエティーに富むテロワールが実現します。標高2,000を越す葡萄畑もございます(笑)。通例ヨーロッパではブドウ栽培は標高1,000mが限度とされていますから、
低標高から高標高まで葡萄栽培が出来るエルキ・ヴァレーの特殊なテロワールともなっております。


ワイナリーの創始者アルド・グラモラは12歳の時イタリアのトレンティーノからチリに移住。第二次世界対戦で戦況が悪化したイタリアから家族で避難移住したわけです。
そして1972年、アルド・グラモラは、結婚してエルキ・ヴァレーへ移住し、地元の蒸留酒ピスコ用の葡萄栽培を開始。チリではピスコ用にペドロ・ヒメネスやモスカテルを200年以上に亘り栽培している歴史があります。
その後故郷イタリアのトレンティーノでワインメーカーに勤めていた年下の従兄弟ジョルジョ・フレサッティが、1995年 観光で彼の元を訪れ、なんと僅か2時間でワイン造りを決意したとか(笑)。早速気候などの調査を開始したそうです(笑)。当時日の出の勢いのセントラル・ヴァレーとは違ったアプローチが彼の地で可能であることを見抜いたようです。慧眼ですね(笑)。そして1998年に、ビーニャ・ファレルニア設立。畑を耕し、葡萄を植え始める。ピスコ工場にタンクを2~3個増設し、ワイン造りを開始。そして2004年本格的なワイナリー建設。ピスコ造りは止め、クオリティとクオンティティ重視のワイン造りに特化。2009年 ジョルジョがワイン会社を辞め、チリに移住。オーナーとしてファレルニアに専念。ジョルジョは故郷から知識
、技術、情熱、そして資金をもたらしたのですね(笑)。今ではワイナリーとして所有する葡萄園は320haに加え長期契約した畑が100haの規模。セントラル・コーストの超大規模ワイナリーほどではありませんが、多様なテロワールを持つエレキ・ヴァレーに特化した戦略は世界的な評価を受けるユニークなワインを生産しています。




アンプロ・メ・パ・トロ 2022年 ドメーヌ・ラファージュ 南フランス 白 I.G.P.コート・カタラン 750ml 3394円税込み
ラファージュさんが作る渾身のヴァン・ナチュレの白。ロール(ヴェルメンティーノ)50%、ルーサンヌ50%のセパージュ。低温で管理して無濾過で瓶詰めしたもの。

一時期量産のダーク・サイドに落ちかけたドメーヌ・ラファージュ。ハラハラしながら遠くから見守るしかないマスキューはクワイ=ガン(笑)。

いや、そんな話をしてどうなる!

アンプロ・メ・パ・トロ 2022年を飲みひたすら感涙!なんて、美味しい!しかも完成度が高い!ブルゴーニュ規格の1級の上物レベル。将来ルーションのコルトン・シャルルマーニュを名のれるかも(笑)?

Mr.Rafage 、you can do it if you try!

でも、冷静に考えると賢明なラファージュさんですから、研究・準備は怠って無かった訳。私の妄想とやっかみお許しくださいませ!
なんといっても、あのヴァン・メトード・ナチュールの認証取得はとてもハードルが高いのです。
澱引きしていないので液体は濁っていますが、味わいは深くしかもクリーン。ビオっぽさもなく、完成した感。或高みに到達しているのは確か。

*ヴァン・メトード・ナチュール(Vin Method Nature)について 現状では一番厳しい規格です。原理主義的でもありますが、紛い物は排除する必要はあろうかと思い載せました。ちなみに現在マスキューの扱う生産者でこの認証を取得しているのはモリエールに次ラファージュは二番目です。

コミットメント憲章
「ヴァン・メトード・ナチュール」のマークを表示できるワインは、栽培醸造法において以下の12項目を尊重し遵守した栽培醸造法のものに限られます。

1. 「ヴァン・メトード・ナチュール」のマークが表示されたワインは、100%有機認証されたブドウ(AB、Nature & Progresのいずれかの認証、または有機転換3年目のブドウ)を使用して造られたものでなくてはならない。これはすべてのカテゴリー(AOP、IGP、Vin de Franceなど)に適用される。
2. ブドウは手摘みで収穫すること。
3. 発酵は自然発生的なもの(野生酵母による)に限る。培養酵母やバクテリアの使用は認められない。
4. 醸造用添加物や加工助剤の使用は認められない。
5. ブドウの化学構造の人為的改変は認められない。
6. 乱暴でワインに痛手を与えるような物理的技術(逆浸透膜、ろ過、タンジェント流ろ過、瞬間殺菌、熱殺菌、遠心分離など)の使用は認められない。その他の技術については適用前にシンジケート(当組織)に通知すること。
7. 亜硫酸塩は、発酵前、発酵中、種酵母への添加のいずれにおいても許可されない。しかしフランツ・ポール分析(蒸留/酸化による遊離SO2および全SO2の測定方法)で最大30mg/l、H2SO4 total/lまでなら、完成したワイン(色やスタイルにかかわらず)に添加することが認められている。亜硫酸塩を添加した場合は、シンジケート(当組織)と消費者に通知することが義務付けられる。亜硫酸塩を添加している場合、それを示す専用のマークで表示される。(9参照)。
8. ワイン見本市の際、ワイン生産者と主催者の双方が、「ヴァン・メトード・ナチュール憲章」を「ヴァン・メトード・ナチュール」のラベルを貼ったボトルと一緒に提示しなければならない。また小売業者にも同様のことを行うことを奨励。
9. 「ヴァン・メトード・ナチュール」識別マークの使用方法に関する説明。
左のマークは亜硫酸塩を添加していないワインに使用可能。
天然由来の亜硫酸塩が20mg/Lまで使用可能。分析はFrantz Paulの方法論に従って行わなければならない。亜硫酸塩の添加は不可。
右のマークは亜硫酸塩が添加されている場合、その量に関わらず使用しなければならない(たとえ10mg/L未満であっても)。
亜硫酸塩を30mg/Lまで含むワインに使用する(Frantz Paul分析)。
10. 「ヴァン・メトード・ナチュール」のマークは、当組織による内部管理及び会員による栄誉宣言の受領を経て、毎年、各ヴィンテージに対して授与される。
11. ワイナリーが生産するワインのレンジで「ヴァン・メトード・ナチュール」とラベル付けされたキュヴェは、消費者が容易に識別できるものでなければならない。
ラベルはその国の表示に関する法的規制に準拠し、ワイン名の横に「「ヴァン・メトード・ナチュール」のロゴと方法論を明確に表示しなければならない。
12. ワイン生産者は自身の名前にかけてこの規定を遵守すること。
すべての「ヴァン・メトード・ナチュール」のヴィンテージは、当組織のウェブサイト に掲載される。


●ル・グラン・パンシャンンシャン 2019年 レイモン・ジュリアン 南フランス ラングドック 赤  ミネルヴォアA.C. 750ml 2168円税込み
マスキューの大定番はレイモン・ジュリアンのカリニャンの古樹100%で作られる『ラゼロール・ヴィエイユ・ヴィニュ』。とても濃いのですがあくまでもタンニンは柔らかく深い。個人的にも大好きなワインでございます(笑)。
この『ル・グラン・パンシャン』は樹齢30年以上のシラー70%、グルナッシュ30%のセパージュ。最も古いシラーは1977年植樹。
作りは得意のマセラシオン・カルボニック。コンクリート・タンクで3週間の全房発酵後、さらにコンクリート・タンクで熟成させます。これはバック・ヴィンテージの2019年。とても状態がよろしい(笑)。
『ラゼロール』より発酵期間が1週間ほど長い性かタンニン量は膨大(笑)。ただその膨大なタンニン量に見合う酸があり、渋く感じないほど(笑)。グラン・ヴァンの折り重なるような壮麗なタンニンに通じる姿は息を飲むほど。たっぷりな旨味は小粒の赤や黒のベリー、いちじく、チェリーの果実を含み、折り合いの良さに陶酔させられます(笑)。タイムのような乾燥した香草の風味があり、目をつぶると畑の光景が思い浮かびます(笑)。
レイモン・ジュリアンらしい自然で無理がなく、しかも複層的な充実したスタイルについつい惹かれるのでございます(笑)。欠点のない完成度。
ミネルヴァで何故こんなワインが出来るのか?と聞かれたら『魔法』としか言いようがないのでございます(笑)。




以下『ラゼロール・ヴィエイユ・ヴィニュ』の記載

彼の地で300年以上続くヴィニロンの家系。1980年代より元詰めを始め、ドメーヌ名はシャトー・ミロス。フランス革命後から続く生粋のヴィニロンですね。約20ヘクタールの畑にはシラー7ヘクタール、グルナッシュ・ノワール5.4ヘクタール、カリニャン5ヘクタール、サンソー1.5ヘクタール、アリカント・ブーシェ1.1ヘクタール作付けしています。

この『ラゼロール』は1910年、1944年、1968年植樹の古いカリニャン100%で作った特別なキュヴェ。収穫量はかなり低く25ヘクトリットル。畑の植樹はざっと見たところ1ヘクタール当たり3000本ほどですから1本の葡萄樹からワイン1本くらいの収量かと。

造りはクラシックなマセラシオン・カルボニックによる2週間かけて全房発酵。セメント・タンクで発酵後にプラスチック樹脂性のタンクで14ヶ月熟成して瓶詰め。
フリー・ランだけでなく、プレス果汁を加えることで全体の質感を上げています
。この案配は絶妙。明瞭な果実味、旨みとヘビーなタンニンの折り合う様は甘美。腐葉土、なめし革、ベーコン、チョコレートなどの香りにスモモ等の小粒の暖かみのあるベリーの果実が溶け込む。このクラシックは造りこそがカリニャン特有のチャーミングなスモモの果実味を引き出せる!何人かのお客様にティスティングしていただきましたが、

『マスキューさんが好きな味のワインだね(笑)。』

『この味のワイン、試飲会で何度か飲みましたよ(笑)。』

仰る通り!私の大好きな味わいのワインでございます(笑)。土の香りがして、スモモの素朴な果実味・香りは私の大好きなスタイルでございます(笑)。すぐ飲めて凄く美味しゅうございます(笑)。



●レ・ランデ―ブー 2021年 ドメーヌ・デ・ザコル
フランス ローヌ V.D.F. 赤 750ml
2980円税込み
11月1日のお昼頃抜栓しましたから、丸3日経ちました。
最近はまっているドメーヌ・ド・ザコルのランデブー2021年をじっくり試飲してます(笑)。これはグルナッシュ100%のキュヴェ。想像していた味わいでした(笑)。とても明瞭で薄旨くてピノ・ノワール的な香りは美しい(笑)。グリフほどは濃くありませんが、しっかりしてますね(笑)。
私の大好きなスタイルです(笑)。
昔1970年代までジゴンダス辺りで作ったグルナッシュはブルゴーニュのクロ・ヴィージョに加えられていました。何故かと申しますと、ジゴンダスのグルナッシュをブルゴーニュのようにフリーラン・ジュースだけで作るとピノ・ノワール的な味わいになります。(シラーも同様)今でもルビーンやエスピエのジゴンダスってピノ・ノワール的なニュアンスがあります。ちなみにサンタ・デュックなどのニュー・スターは別物(笑)。
話を戻しますね(笑)。開けてから翌日になると枝豆臭がします(笑)。モリエールなどと共通する酵母臭です。特にモリエールのヴァン・ド・フランスに似てます。同じように口の中では美しいピノ・ノワール的な香りが勝ります(笑)。とても心地良い(笑)。70%くらい全房で発酵していますが、時間が経っても酸が崩れません。いつまでも良い香り(笑)。リンゴ酸の量が多いですね。
う~ん。
この香りにやられちゃうんですよね(笑)。
お値段は3,300円くらいですが…。ケチなマスキューには思案のしどころでございます(笑)。
う~ん。
悩ましい!
どうしましょう(笑)?

ランデブーの収量を調べるとグリフより3割ほど多いです。葡萄樹の樹齢がグリフより低いことが原因のようです。1本の葡萄樹で500mlほどのワインを作っているようです。ブルゴーニュだと村名レベルかな。ちなみにグリフは350ml以下のグラン・クリュ・レベル。

そうすると値段がグリフより3割ほど低く設定してあるのは良心的ですね(笑)。さすがザコル!
都筑のDr.Fさんからメールで、『ブルゴーニュACより安いからイイよ!』なんて教えていただきましたし(笑)。Aさんの奥様は激賞しておられるし(笑)。今晩また飲んで扱いをどうするか家内と相談します(笑)。でもですね、そうこうしているうちに売り切れなんてこともありますので(笑)、その節はお察しくださいませ(笑)。

更に翌日
決めました!
ドメーヌ・ド・ザコルのランデブー2021年、入荷させましょう!
昨日の会議
私「ランデブーどうしようか?結構人気あるんだよね?」
家内「良いワインなんだけど…。3,000円くらいで売れればね。」
私「う~ん。そこだよね(笑)。ケチなマスキューとしては、その辺にプライドがあるんだよね(きっぱり)。」
家内「ブルゴーニュ・ルージュが軒並み4,000円を越える昨今、ピノ・ノワールにこだわらなくても良いワインはある!これだよねコレ(笑)!」
私「よし!じゃあ明日インポーターさんに聞いてみよう。在庫が合ったら注文するよ。」

翌朝

私「もしもし、いつもお世話になっております。(いきなり)ランデブーあります?」
インポーターさん「ちょっと待ってください(笑)。え~と、何本くらいですか?」
私「試飲会に出しますので最低2ダースは必要です。」
インポーターさん「ご・ざ・い・ま・す!」
私「あと1点、折り入ってちょっとご相談がありまして(笑)…。」

そんなこんなでランデブー入荷決定!
あ~、良かった(笑)。

ランデブーのプレッシャー恐るべし!
「マスキューさん!ランデブー入荷するの?」
「予約してもイイ?」
「ル・カブくらいの値段だったらお買い得ですよ(笑)!」
皆さんお気遣いありがとうございました!

う~ん。
お値段幾らにするか!

今回ランデブーは皆さんの後押しを受けて仕入れたようなもの(笑)。ケチなマスキューとしては、それに乗じて儲けるのは憚られます。真性のケチの矜持が許しません(笑)!
そんなこんなで家内と協議の結果、2,980円税込みでの販売価格と決定しました!


以下インポーターさん資料より

ドメーヌ・デ・ザコルは、ニュイ・サン・ジョルジュ(ブルゴーニュ)のドメーヌ・ド・ラルロで天才醸造家と謳われたオリヴィエ・ルリッシュと、妻のフロランスが始めたドメーヌ。
誰もが羨む地位を捨て夢であった自らのドメーヌを拓いたのです。
「ザコル」とは、オック語(中世フランスで使われていたロワール川以南の言葉)で、テラスとかアルデッシュの丘、南ローヌ地方のぶどう畑の丘という意味だそうです。
ルリッシュファミリーは2005年に古家を購入し余暇を過ごしていましたが、周辺の畑におけるブルゴーニュとの類似性に気付き、リサーチを重ね、素晴らしい畑と巡り合いました。
畑は地理的にはローヌとアルデッシュの峡谷から数kmの所にあり、サン・マルセル・ダルデッシュ県に約18.0haあります。
ほとんどが樹齢50年以上で粘土石灰質土壌の丘です。ぶどう畑の前所有者は全ての葡萄を共同組合に販売しており、ワインを作っていませんでした。完全な有機農法ではありませんでしたが、きちんとした農薬対策をとっており、過去何年も化学肥料不使用でした。
2011年春、オーガニック農法に切り替え(Ecocert認証取得)、2011年10月よりビオディナミ農法の準備を始め、2012年春には、全ての畑がこの農法にて準備が整いました。ラルロでは2000年に農法転換を始め、実際に全ての畑が変換できたのが2003年ですので、ザコルでは比較的早く切り替えられた恵まれた環境にある事が分かって頂けると思います。
設立時の畑比率は上記のとおりですが、今後はシラーやピノ・ノワールも予定しています。
ワインはフィネスがあり、エレガントなスタイル。正確に選別する為手作業で収穫し、その際も小さな20kg入りの箱で行い、収穫後の温度上昇を防ぐ為に、2012年から保冷トラックを使用しています。
果汁も重力を利用して扱うなど随所にラルロでの経験が活かされています。
ワインに最大限の奥深さを出すため、ラルロで行っていたように30-100%葡萄房全体を使用し、樽もラルロの古樽が使用されるなど、随所にラルロのエッセンスが散りばめられています。
今ではフランス国内の三つ星はもちろん、世界中の有名レストランでオンリストされるなど、年々注目度の高まる生産者です。



●ピノ・ノワール 2019年 アドリア・ヴィンヤーズ ポーランド ドルヌィ・シロンスク 赤 750ml 3221円税込み
ポーランドでもワイン作っていたのですね(ごめんなさい)。
ポーランドはドイツの北東、緯度54度から49度。葡萄栽培の北限です。実際に登録されている葡萄畑は220ヘクタールほど
。ワイン産業というには些か。それゆえ独自のワイン法はなく、EUのワイン法に準じているようです。
古くはポーランド公国時代(10世紀後半建国)にはほぼ全土で葡萄栽培、ワイン作りは行われていたとか。但しその後の冷涼化により葡萄栽培の歴史は絶たれたようです。逆を言えば昨今の温暖化により復活(笑)。現在の夏場の平均気温は20℃ほどですから、ワイン生産は充分可能。

飲んでビックリ(笑)!
とても美味しい!
シンメトリーなピノ・ノワールで癖がない。フランボワーズ、イチゴ、チェリー等の赤い果実が美しく入り込んでおり、ワイン自体の旨味ととても折り合いが良い。アルコール分が12.5%と今風のブルゴーニュよりちょっと低めで、暑苦しくない(笑)。冷涼な印象。除梗はしているようですが、フリーラン・ジュースだけであっさり醸した印象。
ブルゴーニュで例えるならボーヌなんでしょうが、ボーヌとは言い切れないしっとり感じ。とても良く出来ている。出来上がったスタイル。ブルゴーニュの規格で言えば村名以上ですね。
う~ん。
家内「オレゴンのピノ・ノワールに似ている!オレゴンやワシントン州の…、北アメリカのピノ・ノワール!」
私「エヴァンスタッドのヤムヒル・キュヴェ(笑)!モダンアートみたいな誰でも親しめるスタイルだね(笑)。」

ティスティングのあと調べると、オーナーはシアトル生まれのマイク・ホイットニーさん。オレゴン州立大学で農学を学んだ叔父さんの助けを受けながら研究。8ヘクタールほどのワイナリーを設立したそうです(笑)。

なるほど、なるほどなピノ・ノワールなのです(笑)。

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明日はこれ!

Nov 10, 2017 by weblogland |
明日はこれ!

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南フランスのラファージュさんの白ワイン ノヴェラム・シャルドネ2015年を開けます。
以前とラベル・デザインは変わりましたが、相変わらず(笑)。赤のエルマセット同様にマスキューのど定番として扱わさせていただいております(笑)。
カウンターの上に並んでおりますから、たまには飲んであげてくださいね(笑)。

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桝久 試飲会リポート 201709

Oct 02, 2017 by weblogland |
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!

〇オチョ・イ・メティオ シャルドネ 2016年 フィンカ・エスタカーダ スペイン 赤 カステイーリャ・ラ・マンチャ州 ヴィノ・デ・ラ・ティエラ・デ・カスティーリャ 750ml 1481円税込み
「おっ!これ飲みやすいですね(笑)。グイグイいけちゃうよ(笑)。」
「うん、うん。爽やか。柑橘系。程よく穏やかかな(笑)」
「涼しげだよね。暑い産地のワインじゃないよね。シャルドネって言うよりリースリング?」
私「ブラインドでテイスティングやったら、まず産地の国が当たらない(笑)。」
「北イタリア?」
「アルゼンチンのソーヴィニヨン・ブラン?」
「ニュージーランドの安い白ワインの香りが近いかな(笑)?でもこれは安っぽくはないしなぁ(笑)。」
私「困りますよね(笑)。」
「旨味もしっかりあるし、広がりがとても良い。綺麗な印象だよね。」
「支配的な香りはないよね(笑)。逆にだから飽きないワインなんだろうね(笑)。」
「疲れて家に帰ってから、何も考えずに取り敢えずワインを飲みたい!なんて時にあるとイイんじゃない(笑)。」
「マスキューさんはこのワインの品種何だと思いましたか?」
私「来ましたね(笑)。主要品種は解りませんでした(笑)。北イタリアのリースリング・イタリコが近いような気もしますが、違うかな(笑)?あとヴィオニエが隠し味的に使われていると思いました。ラファージュさんみたいな裏技。ヴィオニエの澱でも入れているのかな?なんて思っていました。」
家内「でも、シャルドネ100%(笑)。もともと彼の地でシャルドネを造ること自体
ミス・マッチ。樽の香りに頼ったくどいシャルドネになりがちです。ですからこれはシャルドネだけどシャルドネじゃないと考えた方が良いかも(笑)。あと、ラ・マンチャとも考えない方が良いかも(笑)
でもそう言うと見も蓋もないかな(笑)。」
「奥さん厳しい(笑)!」
私「家内は原産地原理主義者なんですよ(笑)。」
「店長!これマロラクティック発酵しているんですか?」
私「おそらくしています。SO2の残量が1L中10mgほどしかありませんから、マロラクティック発酵しているはずです。酸が綺麗に残ってますよね。ラ・マンチャとは思えません(笑)。」
「マスキューさん。ヴィオニエの香りってどんな香りなんですか?」
私「ワインを飲み込んだあとにほんのりメロンなどの青い果肉や草のようなニュアンスがあります。」
「あー!これかぁ!ほうじ茶っぽくも感じる。」
「じっくり飲まないと解らないね。たしかに隠し味だ(笑)。」
「これって何故?シャルドネにあるニュアンスではないのですか?」
私「はい。シャルドネ由来ではありません。このワイン、発酵が終わってから1週間ほど樽に浸けるようです。それも生木の樽だと思います。」
「えっ。生木の樽って?」
「普通はオークの樽で内側は焦がすんだよね。」
「そうそう。焦がし具合によってワインの味わいも変わる。」
「しっかり焦がすとハイ・トースト。すごく樽の香りが強くなりますよね。あと新しいとさらに香りが増す。」
「ニュー・ワールドなんかそんなワインが多いかな(笑)。もうタルタルしちゃってる(笑)。」
「発酵も新樽、熟成も新樽なんで 新樽200%のワインなんて謳ってるのあったな(笑)。もう葡萄の味がしない(笑)。」
「アメリカ人好きだよね(笑)。」
かなりヒート・アップ(笑)。
私「え~とですね(笑)。私の知っている限りスペインで生木の樽でシュール・リーしているのがヴァル・サンソのハビエルさんです。フレンチ・オークを使います。緑茶や松茸みたいな香りが特徴的。このワインとはニュアンスが少し違いますから、どんな木材を使っているか今調べてもらっています。アメリカから取り寄せているようでが、オーク材以外のような気がします。例えば水楢やメイプルかな?いづれにせよイノヴェーションを感じます。」



●セントラル・コースト ピノ・ノワール 2015年 アメリカ カリフォルニア 赤 セントラル・コースト 750ml 1480円税込み
「おっ!こりゃ飲みやすい(笑)!」
「甘くてイイ。あっという間に1本空いちゃう(笑)。」
「ジュースに近い(笑)。イチゴ・ジュース。」
私「飲みやすいでしょう(笑)。」
「香りはイチゴ・ジャムだよね。いかにもカリフォルニア(笑)。」
「うんうん。カリフォルニアにしては上等
なワインだね。果実味がはっきりしるし、バランスがイイね(笑)。」
私「ジャムっぽいですよね。いわゆるジャミーな味わい(笑)。」
「店長!今ソムリエ協会では『ジャミー』
は誉め言葉じゃないNGワードですよ(笑)!」
私「失礼いたしました(笑)。そーなんですか(笑)?」
家内「このワインの生産地域セントラル・コーストは湾の入江沿いに畑があります。日中気温が上がると霧が発生し気温の上昇を抑えます。また、夜は海水の暖かい風が流れて気温が下がりません。ですから、葡萄の房が木に成っている期間が長いのが特徴です。まあ、その分酸が少ないのも欠点なのですが。」
私「ですから葡萄の熟度が高い。過熟して
ジャムっぽくなります。」
「昨日サン・ティエゴから帰ってきましたけど、フライト中サンフランシスコのあのあたりはいつも朝晩雲っているね(笑)」
私「さすが機長!」
「果実のボリュームがあって良い(笑)。後味でスモークっぽく感じるのは何ですか?」
私「樽です。でも新樽のくどいニュアンスではありませんね。この塩梅はなかなかよろしいかと(笑)。」
「女子は大好きな味(笑)。」
私「はい(笑)。あとレストラン・アイテム
でもありますね。」
「マスキュウさん。カリフォルニアのピノ・ノワールにしてはかなり安いですよね?」
私「はい。実はそこら辺に訳がございます。お察しくださいませ(笑)。」
「在庫過剰かな(笑)?でもこの価格ならラッキーだね(笑)。別に古い感じもないし、売れ残りって感じはしない(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。そんなに言われると冷や汗かいちゃいますよ(笑)。」
「そーだよね。カリフォルニア・ワイン嫌いのマスキューさんがカリフォルニア・ワイン扱うのは異例だもんね(笑)。」
私「読まれておりまする(笑)。」


●バラード ガルナッチャ ベリー・オールド・ヴァイン 2014年 ボデガス・イグナシオ・マリン スペイン 赤 カリニェナD.O. 750ml 1110円税込み
「おっ、これ濃くてイイなぁ(笑)。」
「高級な味しますよ(笑)。」
「安いね(笑)。こりゃありがたい(笑)!」
家内「チョコレート食べながら飲むと美味しいですよ(笑)。」
「スペインのガルナッチャってこんなに柔らかくて深いんだ?」
私「プリオラートのものと比べるとタンニンは優しいですよね。」
「何故ですか?」
「産地の違いもありますが、このワインは
かなり古い葡萄樹を使っているような感じです。」
「あっ。ラベルにも書いてあるね(笑)。若い葡萄樹だと樹勢が強すぎて出来上がるワインが荒くなるからね。」
「ローヌのグルナッシュとは全然違うなぁ
(笑)。良く締まってる。このワイン、酸もあるししっかりしてるよね(笑)。」
「解った!だからカリフォルニアの後に出てるんだ(笑)。」
私「ご明察でございます(笑)。価格順でいうとこっちをさきに飲んでいただくところですが、そうするとカリフォルニアの方がぼやけてしまいます。またまた、読まれてしまいました(笑)。」
「樽の香りは強いけど全然くどくない。ワイン自体のパワーとバランスがとれてるよね(笑)。飲みやすく感じる。カテゴリー分けするならフル・ボディーだしね(笑)。」
「コスト・パフォーマン良し!」
私「ありがとうございます。でもですね、在庫限りなのでお許しください。追加発注が間に合いませんでした。お許しください。」
「店長!これはどんな訳で安くなっているんですか?」
私「メーカーが複数の日本のインポーターに同じものを売っていたのが発覚しまして…。そんな訳でございます。」
「そりゃ怒るよね。スペイン人はアバウト
だからなぁ。」
「前もって言っておけば良かったのに(笑)。」
「まあ、我々はラッキーなのかな(笑)。」

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桝久 試飲会リポート 201704

May 01, 2017 by weblogland |
昨日一昨日とご来店ありがとうございました!

まずは爽やかに泡でウェルカムです(笑)。
〇マルキ・ド・ラ・クール ブリュット N.V.
アッケルマン ロワール 発泡性 白 750ml 1234円税込み
「ぷはー!こりゃイイ(笑)。」
「来るまでに汗ばんじゃったから、クール・ダウン(笑)。名前も何とかクールだし(笑)。」
「何にも考えずに飲めるね(笑)。でも旨いんだよな(笑)。」
「う~ん。抵抗なく飲めるって旨いの裏返し?」
私「口のなかに入れるとワタアメを入れたみたいなフワッとした柔らかさキメの細かさがあります。」
「あー、なるほどね(笑)。泡が口の中で当たらない。味わいのバランスもイイから更に抵抗感がないんだね(笑)。」
家内「生産者のアッケルマンは泡のスペシャリストなんですよ。ロワールはドイツ系の生産者が古くから入植してますが、そのなかでも一番古い老舗です。」
「この泡すごく美味しいんですが、クレマン・ド・ロワールとは違うんですか?」
私「ありがとうございます(笑)。クレマンは瓶内二次発酵しますが、これはタンク内二次発酵です。その分安い(笑)。いわゆる普及品のランクですが、品質はかなり高いと思います。」
「葡萄品種は何ですか?シャルドネとかシェナン・ブランですか?」
家内「シェナン・ブラン、コロンバール、
ユニ・ブランのブレンドです。エコノミーかな(笑)?」
「有名な品種じゃなくともそこそこ美味しいものが出来るんですね(笑)。」
「極上じゃなくとも、今日みたいなときは最良だよね(笑)。T.P.O.は大事だなぁ(笑)。」
「結婚式のウェルカムでシャンパンだったら解るけどね(笑)。」
「マスキューさんの試飲会で、暮れはたまにシャンパンウェルカムありましたよね(笑)。」
私「変なこと思い出さないで下さい(笑)!
ひょえー!ケチなマスキューにはこの泡が相応しいのです(笑)。」
「ところでマスキューさん。私泡が大好きなんですけど(笑)、一人だとどうしても残っちゃうんですよね。これは明日まで大丈夫ですか?」
私「翌日だと泡の勢いはどうしても落ちます。ただ翌日も泡として飲めるかと。抜栓した翌日も私は楽しめました(笑)。」
「シャンパン・ストッパーが必要ですか?」
私「う~ん。無いよりあった方が良いかもしれませんが、所詮と言えば所詮なんですよね。」
「サランラップで巻いてゴムで強く絞めるのは?」
私「そっちの方が確かかも知れません。グッド・アイデアです(笑)。」
家内「あとこの泡、以前扱ってましたが価格が上がったので販売を断念しました。今回インポーターさんの決算セールということで特別価格での販売となります。申し訳ございませんが、在庫限りとなります。」


〇シャトー・ラ・バスティード 2015年 ギレム・ギュラン フランス 白 コルビエールA.C. 750ml 1305円税込み
「おっ!これ厚みがあって美味しい(笑)!」
「南フランスの白ワインって豊かなんだけど割りとぶっきらぼうに成りがちなんだけど(笑)、これはそれがない。アルコール分は幾つ位ですか?」
家内「14%ありますね。でもアルコール分に負けてませんね(笑)。きっと酸がしっかりあるんですね。」
「うんうん。リンゴ酸もちゃんとある(笑)。」
私「でも、マロラクティック発酵はしてると思います。」
「してるんだ!?」
私「この白ワインSO 2の添加量も極めて少ないし、ワイン自体にあまり手を加えていません。」
家内「瓶の底に沈んだ酒石酸が凄く多いんです。」
「おっ!白い結晶がたんまり(笑)。」
「これは異物ですか?」
私「いえいえ。誤解されることが多いので冷却して濾過したり、遠心分離機で取り除くことが今風かな(笑)。」
家内「今風の南フランスの白ワインはマロラクティック発酵をブロックして酸を残すようにするから酒石酸も残るけど除去します。マロラクティック発酵をしていてこんなに沢山酒石酸を残すワインはあまりない。」
「おっしゃるとおり‼プリミィティブな良さを感じますね(笑)。」
「単一品種で造ったような溶け込みの良さがありますよね。でもセパージュは3種類でしたっけ(笑)?変なヤツ(笑)。」
家内「(笑)、ルーサンヌ50%、ブール・ブラン25%、ヴェルメンティーノ25%です。」
私「ヴェルメンティーノがロールと呼ばれ、ブール・ブランが大変(笑)、マルヴォアズィエだったっけ(笑)?舌噛みそう(笑)。」
家内「ギリシャから伝わった古代品種らしいです。」
「ふーん。色々あるんですね(笑)。ところでこのワイン後味が独特ですよね。あんまり経験したことのないニュアンスですよね。」
私「おっ、さすが!表現に困るんですが(笑)、冷涼に感じる爽やかな植物系の香りですよね(笑)。」
「それがマルヴォアズィエの特徴ですか?」
家内「だと思うんですけど、他のマルヴォアズィエを飲んだことがありませんから解りません(笑)。」
「この前の試飲会で出たアリゴテを先日いぶりがっこで合わせてみたら凄くおいしかったんですよ。これもきっと合いそうですね(笑)。」
私「この濃密さとスモークのニュアンス合いそうですよね(笑)。」

私「実はこのシャトー・ラ・バスティードの赤は定番として扱っています。でも、白はノーマークでした(笑)。南フランスの白はワン・パターンという先入観が邪魔しました(笑)。ご免なさい!」


●シャトー・ラ・バスティード 2013年 ギレム・ギュラン フランス 赤 コルビエールA.C. 750ml 1,305円税込み
私「これはマスキュー定番の赤です。この上のキュヴェが『オプティマ』です。」
家内「何かのワイン誌で『ワイン界のロック・スター』なんてもてはやされました(笑)。」
私「これです(オプティマを手に取る。)。」
「あー、あの酸が少なくて濃くて飲みやすいヤツですね。沢山飲みましたよ(笑)。」
「う~ん。これはオプティマみたいに都会的じゃないんですよね(笑)?でも飲みやすい(笑)。」
家内「品種はシラー60%、グルナッシュ20%、ムールヴェドル20%です。王道(笑)かな。」
「これも白同様に飲みやすい。」
「とっても飲みやすい!」
「マスキューさん。これって木樽熟成してるんですか?そんな感じしますよね?」
私「ちょっとチョコレートっぽさがあって
一瞬そう思いますが、これはグルナッシュの特徴です。南フランス、ルーション辺りだとモットー顕著にでます。」
「なるほど。ラファージュさんのワインなんかたしかにそうだよね(笑)。」
私「さすが!共通のニュアンスありますよね(笑)。」
「プラムの赤い果実や黒いベリーのニュアンスはグルナッシュとシラーかな?あとスパイシーさもシラーかな?」
私「黒胡椒のようなスパイシーさですよね
。」
「豊かで程よい。赤、白共通の良さがあるよね。」
「マスキューさんがよく言うプリミィティブな味わいってこれなんですね(笑)。」
私「はい(笑)。お察しの通りで(へへへ。)」
家内「あとシャトー・ラ・バスティードは酸化防止剤のSO 2の添加量が極めて少ないです。ですからワインに違和感がありません。」
「あー、広がりとか余韻が綺麗ですよね(笑)。」
「でもその手のワインって高いけど、これは安いよね(笑)。」
私「この辺が技術の高さと良心的なところかと(笑)。」
「マスキューさんが『ビオ、ビオうるさい!』ってよく言うワインでしょ(笑)?」
私「これはビオ、ビオ言わない(笑)。」

ところで大アクシデント発生!
2013年があまりによくてあっという間に完売。2014年に切り替えて試飲会は続行しましたが、まだ2014年はちょっと若くバランスがとれていない。

家内「夏過ぎてから調子は出るとは思うんですが、」
私「抜栓してすぐに全開にはなりませんね。ご免なさい!」



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桝久 試飲会リポート 後半 201606

Jun 28, 2016 by weblogland |
さてさて、次の赤は今回の試飲会最安値の赤!

●サリーチェ・サレンティーノ リゼルヴァ 赤 2012年 ボッター・カルロ イタリア プーリアD.O.C. 750ml 1234円税込み 
「サリーチェ・サレンティーノなんて名前がかっこいい(笑)。どこのワインですか(笑)?」
家内「南イタリア プーリアの一番南に飛び出した 地図で言うと踵の部分です。暑いところです。」
「おー!いかにも南イタリア(笑)。コクがあって美味しいですね。」
「シンプルだけど飲み飽きしない味だよね(笑)。普通に美味しい。」
「花や果実のニュアンスはあまり感じないけど、チョコレートやクリームの香りが心地好い。ゴージャスなワインじゃないけど毎日飲みたいね(笑)。」
「これってセパージュは何ですか?」
家内「ネグロ・アマーロにマルヴァジアを少しブレンドしています。」
「マルヴァジアって香りの強い白葡萄ですよね?入っているのが全然分からないですよ。」
家内「キャンティにカナイオーロを少し入れるような発想なのですかね
?きっと隠し味的な使い方なんでしょうね。」
「それにしてもコスト・パフォーマンスが良いですよね(笑)」
私「ありがとうございます。あと、鉄板のマリアージュはモッツァレラやカプレーゼです。オリーブ・オイルなんかとも相性が良いです。」
家内「トマトや煮込んだ肉とも合わせやすいですよ。」
私「昨日発見したのですが、このワイン、アイスクリームのピノによく合います(笑)!」
「チョコレートとクリームですね(
笑)。同じピノでもピノ・ノワールじゃないんだな(笑)。」
「店長!これってたしかにあまり明瞭な果実味はないですが、奥にしっかりブラック・チェリーがありますよね。だから、旨いんでしょうね。
レベル高いですよ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。販売元のボッター・カルロは、このランクのチョイスが本当に上手です。産地の特徴がしっかり出ている全うなワインを売ってくれます。フランスのネゴシアンとは在り方も違います。」
家内「ボッター・カルロのワインはドイツで売れているようです。バック・ラベルがドイツ語で書かれていますから、ドイツ仕様のものが日本に来ているようです。」
私「ケチなマスキユーが好むようにドイツ人も好むのかなぁ(笑)?」

●ラクリムス アパッショナド 2015年 ヴァル・サンソ スペイン 赤 リオハD.O.C. 750ml 2005円税込み
「マスキユーさん!最近アパッシメントに凝ってますね(笑)。セットまで作っちゃって(笑)。」
私「ゲッ!お見通しですね(笑)。
『濃いワインばっかり集めてどうすんだ!』なんて言わないでくださいね(笑)。」
「それにしてもこのワイン飲みやすい。キャッチーなくらいだよね。陰干ししたりすると飲み頃になるのに時間がかかるんだけどな(笑)。」
「そうそう。すぐには飲めないくらいタニックだったりするよね。」
「特にテンプラリーニョなんて熟成に時間がかかってようやくベリーやチェリーの果実味が出てくるんだけど、初めからそのニュアンスが出ている。」
「若いんだけど荒さ、黒さがないんだよね?」
私「おっしゃる通り!しかもヴィンテージはなんと2015年なんですよ(笑)。」
「驚きですねぇ!ハヤ!」
家内「要らない部分が濃くなってないんですよね。」
「これってリオハの赤ワインですよね。一般リオハの赤って樽のニュアンスが強いイメージがあるけれど、これは樽熟成してるのですか?」
私「トーストした木樽のニュアンスがありますよね。果実味の方が勝っていますから目立ちませんが。」
家内「木樽熟成はしていないのですが、木製のタンクを考案してそれでワインを数ヶ月寝かせるようです。」
私「そのタンクの内側をトーストしているのかもしれません。木製のタンクならば酸素の供給量が多いのでワインの出来上がりを早めそうですよね(笑)。」
「無理にミクロ・オキシダシオンするよりは自然だよね(笑)。」
私「ハビエルさんは常にイノヴェーションすることを考えていますから、きっと理由があるはずです。詳しく知りたいです(笑)。」
「店長!テンプラリーニョ・ファンの自分としましては驚きです。熟成したテンプラリーニョとは趣は違いますが、テンプラリーニョと言う他ない味わいです。」

●カイロール 2013年 ドメーヌ・ラファージュ フランス ルーション 赤 コート・カタランI.G.T.  750ml 1980円税込み
「おー!これ密度感あるなぁ(笑)。香りからしてヘビー(笑)。高そうな感じするよね(笑)。」
「カリニャン100%なんて珍しいよね。カリニャンって補助品種だよね。」
私「おっしゃる通り!カリニャン100%のA.O.C.は東隣のフィトウだけです。」
家内「この『カイロール』基本的にはフィトウに似たスタイルですがフィトウほど荒くないし、雑味がない。この点ラファージュさんらしい洗練されたスタイルです。まあ、アロマティックな葡萄品種ではありませんが(笑)。」
家内「樹齢も古く、特殊な畑の印象です。」
「以前の試飲会でカリニャン100%の華やかなワインがありましたが...?」
私「そうそう。あれはボジョレーみたいにM.C. をかけて造ったワインです。コルビエールやルーションなどのビオ・ディナミの生産者がよくやるスタイルです。スミレやプラム、キャンディーの香りがするスタイルですね。面白いスタイルですよね。」
「ところでラファージュ教のマスキユーさんが何故今まで『カイロール』を扱わなかったのですか?」
私「痛いところを突かれました(笑)。この『カイロール』、とてもコストがかかったワインなのですが、解りにくいスタイルなので当初売る自信がありませんでした。ただ諸般の事情で終売ということになり在庫処分の販売となりました。この価格なら売る自信が俄然出てきた訳なのです。失礼!」
ラファージュさんよりお客様が神様なんですね(笑)。」
私「ご名答でございまするぅ~!」

ご来店どうもありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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今回の隠し玉

Jun 20, 2016 by weblogland |
今週末のマスキユー試飲会のラインナップは決まりましたが、ワインがまだ到着しない(笑)。


ギリギリまでサンプル試飲したことで発注が遅れちゃいました(笑)。ロシャレルの猫ラベルのロゼはマスキユー到着が明後日。段取り悪いですね。反省!


まあ、今日インポーターさんに試飲会用ワインは発注出来ましたから、ぎりぎりセーフかな(笑)?中でも一番心配だったのはラファージュさんの『カイロール』。じつはこのワイン、参考上代は3000円近い高級品。今まで扱いたかったのですが、マスキユーには高級過ぎるということで見送っていました。でも今回インポーターさんが販売ラインナップの見直しということで超特価販売の運びとなりました。あんまり売れなかったのかな(笑)?
でも、2000円以下なら絶対にお買い得!


もちろん飛びつきました(笑)。インポーターさんの在庫ももうほとんどないとこらでしたから、完売したら終了。今回の隠し玉ですからお見逃しなく!

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桝久 試飲会のラインナップ決まりました! 201606

Jun 20, 2016 by weblogland |
今月6月24、25日のマスキユー試飲会のラインナップ決まりました!

まずはマスキユーお馴染みのイタリア ヴェネトの生産者マルカートが造るソアヴェ。ピノ・ノワール同様に旨い!
○ソアヴェ 2014年 イプランディ イタリア ヴェネト 白 ソアヴェD.O.C. 750ml 1681円税込み
「これ、ほんとにイタリアのピノ・ノワール?」と皆さんを驚かせてきたヴェネトの生産者マルカートが造る辛口白ワイン。もっともこれが本職ですか(笑)。
ソアヴェの栽培適地、尾根に連なる末端の傾斜地で栽培されたガルガネーガ90%、トレッビアーノ10%で造られています。
味わいはこの時期ぴったりの鮮度の良いフルーティーなワイン。
ふっくらした桃や洋梨のようなボディーの中から鮮烈な甘夏の香り!若葉の匂い
、セージやディルといった強めのハーブの香り。時間が経つにつれメロンのニュアンスが出てきてゴージャスに。もちろん厚みのある果実味、酸がこの個性的なソアヴェらしい香りを受け止めて秀逸なバランスを造り上げています。
実に旨い!
舌に残るトロリとした粘り気、長い余韻。素晴らしい出来映えのソアヴェなのです。
ピノ・ノワールの出来映えの良さはフロックではありませんでした(笑)。

◎アマルテア・ロサード 2015年 ロシャレル スペイン ロゼ ペネデス D.O. 750ml 1851円税込み

マスキュー定番のスペインワイン アマルテアのロゼが再再登場しました!
前々回はオリジナルラベルが間に合わず赤のラベルで代用しましたが(笑)、前回よりは猫絵柄のオリジナルラベル。そしてインポーターさんが変更されもう二度とネコに会えないと悲観にくれましたが、復活!


やはりカワイイ!

味わいも相変わらず旨いんですよこれが!
色はガーネットに近い濃さ。ボジョレーより濃いですね。でも味わいは完璧にロゼですからご安心を(笑)。

非常にフルーティーで伸びやか、しかも滑らかな質感があります。酸とボディーのバランスが素晴らしいのです。かなり複雑で、シトラス系やりんご、オレンジ、チェリー、ベリー、桃などの果実味がたっぷりですが、単一品種で造ったような溶け込みの良さがあります。

ありきたりなロゼワインではありません。

セパージュはメルロ45%、ピノ・ノワール45%。おまけのようにチャレロが10%あくまでもチャレロにこだわりますね(笑)。

もちろんメルロとピノ・ノワールなんて
セオリーは無視してますね(笑)。

造り方も独特。

手摘みで収穫後、除梗し15時間10℃で低温浸漬してからプレス。一応直接圧搾法(笑)。そして14℃でなんと5週間かけて醗酵します。(15℃以下だとアルコール醗酵しないはずですが…。混醸してる可能性も…。)そして、マロラクティック醗酵はせずに6か月ステンレスタンクで熟成後、軽くフィルターを通し瓶詰め。

なんというダイレクトで独創的な造り(笑)!

しかも旨い。

やはりスペイン人って違いますね。発想のスケールが違う。こんな複雑なロゼワインありませんよ!

●ランチ32 ピノ・ノワール2012年 アメリカ カリフォルニア モントレーA.V.A. 赤 750ml 1373円税込み

えっ!あのカリフォルニア・ワイン嫌いのマスキユーがカリフォルニア・ワインを扱うなんて!しかもピノ・ノワールとは…‼
なんて絶句しないでください(笑)。
コスト・パフォーマンスが良いので、スポット販売いたします!

このワイン、ランチ32エステート・ヴィンヤードが所有するサリナス・リバーの西側の畑で造られたピノ・ノワールです。このヴィンヤード、大きさは半端なく(笑)、やたら広い(笑)。もともとが葡萄栽培のスペシャリストのようです。
味わいはブラック・チェリーに薔薇のニュアンスが加わったスタイル。カリフォルニアでも冷涼な地で造られたピノ・ノワールです。リキュールのニュアンスもあり濃度感のある滑らかな舌触りは上等なピノ・ノワールの範疇です。
樽熟成は8ヶ月ほどと塩梅もよく、残糖分もほとんどなく、バランスもとれています。カリフォルニアのピノ・ノワールの完成したスタイルですね。香りは抜栓してから落ちるには落ちますが、崩れはしないところにイノヴェーションを感じます。あっという間に1本開いてしまう飲みやすさは立派(笑)。
実際、地元では20ドルくらいで販売されているワインですから、今回の破格の値段は嬉しいところかと。実際に飲むと3000円くらいまでのミドル・ランクのワインだと思います。 
現品限りとなりますので、お早めに!

●サリーチェ・サレンティーノ リゼルヴァ 赤 2012年 ボッター・カルロ イタリア プーリアD.O.C. 750ml 1234円税込み 

南イタリア プーリア州のブリンディジ県のD.O.C. 。セパージュはネグロアマーロ種80%、マルヴァージア20%。オークの大樽で12ヶ月熟成したあとタンクに移して更に熟成、計20ヶ月の熟成期間を経て瓶詰めされます。
このワイン、高品質なデイリー・ワインを出荷することで評価の高い酒商ボッター・カルロがリリースする南イタリアの赤ワインです。マスキユーでは同様にボッター・カルロがリリースするロッソ・モリーゼやキャンティが定番となっています。
基本買い酒買い葡萄なのですが、とても上手でリーズナブル。この価格帯のイタリア・ワインではトップランナー。安かろうのワインではありません(笑)。
南イタリアらしいローストしたような香りはそれにみ合ったタンニンがあり、深く暗い液体の中を探ると、ブラムやチェリーの果実味がちゃんと見つかります。
熟成することで全体の溶け込みが良くなり、深みがあります。基本的にはシンプルなのですが、簡素ではない充足感は安心感と飲み飽きしない高度なデイリー・ワインの証なのです。アルコールは13%
。無理のない最適な収穫が行われたず。
雑味も無くすべてが丁寧になされた印象
。味わいに造り手の意図と意思を感じます。いわゆるネゴシアンのワインでは異例中の異例なのです(笑)。

●ラクリムス アパッショナド 2015年 ヴァル・サンソ スペイン 赤 リオハD.O.C. 750ml 2005円税込み

マスキユーお馴染みのハビエルさんがリオハでまた新機軸を打ち出しました!

なんと、いわゆるアパッシメントをリオハで初めて導入しました!

葡萄を陰干ししてワインを造るものです
。マスキユーではイタリア プーリアのカーサ・ヴィニロニアのアパッシメントが大人気ですね(笑)。
ただ研究心の塊ハビエルさんのやることですから、当然丸っきり同じことする訳がない(笑)。
このワイン テンプラリーリョ75%、グラシアーノ25%で造られています。その中のテンプラリーリョは基本遅摘みされます。その約7割をステンレス・タンクで発酵。残りの3割を1ヶ月陰干しします。この陰干ししたものだけでワインを造り
、出来上がるとそれと共に四角形の木製タンクでアッサンブラージュし落ち着かせてから瓶詰め。いわゆるアパッシメントした葡萄をワインに加えて再発酵するリパッソ等のイタリア式ではありません。そうするとやはり『アパッショナド』と呼ぶべきかな(笑)?
あと、この四角形の木製タンクにミソがあるようです(笑)。詳しくはよく解りませんが、2015年とリリースが早い割にワインの折り合いがとてもよろしいのです。ロースト香もありますから軽く木材をトーストしてますね。もちろんこの四角形の木製タンクはハビエルさんの新考案。
この濃度感、若さにもかかわらずテンプラリーリョらしい赤いチェリーやベリーのニュアンスが黒さの中にしっかり出ているのが驚き!

好奇心掻き立てられるブレーク・スルーしたワインなのです(笑)。
さすがハビエルさん やってくれました(
笑)!

●カイロール 2013年 ドメーヌ・ラファージュ フランス ルーション 赤 コート・カタランI.G.T.  750ml 1980円税込み

あのラファージュさんがカリニャン100%で造った赤ワインです。
標高250m付近の畑にある樹齢60年以上のカリニャンを使用しています。
黒系ベリー、チョコレート、コーヒー等の強い味わいにスパイス、酸味につながる鉄の味。思いのほか滑らかなタンニン。パワーと迫力を全面に押し出しつつもそのバランスのよさはさすがです。粗が目立ちませんね(笑)。やはりラファージュさんらしい充分な甘味とクリアネスが作用してます。コスト・パフォーマンスが高いですね(笑)。

最近カリニャン種100%、あるいは主体で
使用したワインの人気が高まっているようです。試飲したかぎりでは、以前より生き生きした鮮度を感じさせるもの。また、力づよくリッチかつタンニンが上手く処理されて若いうちからも楽しめるものが増えているのが人気の理由のように思えます。
ルーションのカリニャン、他のサン・シニアンやコルビエール、フィトウあるいはスペインのカタルーニャ地方 様々な地方で再評価されるようになるとは、以前では考えられませんね(笑)。栽培しやすいが、特徴の出にくい品種カリニャン。でも技術のイノヴェーションで、ともすれば傍系扱いだったカリニャンに脚光が当たるようになったことは喜ばしいです(笑)。

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桝久 試飲会リポート 201502

Mar 02, 2015 by weblogland |
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!

今回は6本すべて南フランスのワインでした。

まずは白の新旧対決(笑)。ラファージュさんとコンダミン・ベルトランの白ワインを比べていただきます!
◯ノヴェラム シャルドネ 2013年 ドメーヌ・ラファージュ販売価格(税込): 1,527 円
◯バロン・デュ・モンテガード 白 2013年 シャトー・コンダミン・ベルトラン フランス I.G.P.ドック 750ml 販売価格1018円税込み

「マスキューさん!愛するラファージュのワインですね(笑)。」
「コンダミン・ベルトランも昔扱ってましたよね?」
私「前は『タンデム』ラベルでした。よく覚えてられますね(笑)。さすが!」
「うーん。ノヴェラム旨いですね。」
「たしかに、欠点ありませんよね。飲み易す過ぎて危険だなぁ(笑)。」
家内「前のノヴェラムはもう少し樽のニュアンスが強くてシャルドネらしい出来でした。今回はシャルドネらしさより、ひたすらバランスの良さが目立ちます(笑)。」
私「香りを嗅ぐとシャルドネらしくないのですが(笑)、味わうとシャルドネ(笑)。スタイルが変化してます。バランスが凄く良いですよね。」
「グレープフルーツの香りが強いですよね。ピールっぽさも後味に出てきてる」
「パーカー・ポイント92点は伊達じゃない(笑)。綺麗だよね。」
「余韻も綺麗だよね(笑)。」
私「アメリカ人の好むスタイルなんですが、樽に頼らないのがなかなか宜しいかと。」
さて、コンダミン・ベルトランの白は?
「これ、旨い!トロミがある!しかも安いですよね。」
「あんまりはっきりした香りじゃないけれど、香りが重い(笑)?」
「柑橘類のニュアンスはあるんだけどはっきり解らない。でもミッチリしてる(笑)。」
私「密度感ありますよね(笑)。」
「ノヴェラムと比べるとスタイルはまるっきり違いますよね?」
「ノヴェラムは都会的でモンテガードは田舎的(笑)?」
「モンテガードの田舎臭さは好きだな(笑)。」
「私は都会派だからノヴェラムかな(笑)。」
「同じ南フランスでもこんなに味わいのスタイルが違うんですね?」
私「モンテガードはソーヴィニヨン・ブランとルーサンヌを混醸しています。」
「別けて造らないんだ!」
「へぇー、だから飲んだときセパージュが解らないんだ(笑)!あと深みがありますよね?」
私「さすが!そのとうりです!」
「マスキューさん!ソーヴィニヨンブランとルーサンヌって収穫期が同じなんですか?」
私「基本的には違います。ただコンダミン・ベルトランの畑ではそれぞれの植わっている環境(恐らく標高)が違うために収穫期が重なるようです。ですからコンダミン・ベルトラン独特の特徴かと。長い歴史と経験の積み重ねを感じます。」
家内「それと比べるとラファージュさんはシステマティックにワインを造ります。葡萄園は120ヘクタールありますから、幾つかの区画のシャルドネを上手くブレンドすることによって解決します。あとヴィオニエの澱を入れたりして独自のスタイルを造ります。」
私「ラファージュさんのワインはちゃんと設計図があり、意図を上手く実現化していますね(笑)。コンダミン・ベルトランの方は『家ではこんなワインが出来る』みたいな(笑)、プリミィティブですね。」
「コンダミン・ベルトランは歴史あるんですね。」
家内「200年以上続く地元の名家のようです。ラファージュさんもたしか5代目ですから古いには古い。」
私「ラファージュさんは葡萄栽培農家から世界に羽ばたいています。アルゼンチンでもワイン造りに携わっています。自分のドメーヌの収穫期にはアルゼンチンから収穫人を連れてくるようです(笑)。」
「えっ!南半球だからかぁ。季節は逆だからですね(笑)。」
「グローバルなんですね。」
私「マスキューにも来てくださいました(笑)。」
「日本の農家じゃ考えられない!マーケティングやセールスまでやるんだ。凄いね。」
「マスキューさん!ラファージュってニコラス・ケイジに似てますよね(笑)。」
「あと、歳の割りに老けている(大爆笑)。」
「マスキューさん!ところでワインの値段はどうやって決まるんですか?物凄く高いワインはプレミアムがつくからある意味解るんですが。」
私「鋭い質問ですね(笑)。基本的にはその村のワインの相場に沿うものです。あと、例えば家族何人を養うために総額幾ら必要かによって、生産本数が逆算されます。食べていくために最低ワインで幾ら稼げるかが重要なポイントになります。」
「なるほどね。そうするとある程度の生産量は必要ですね。日本みたいに狭い畑でワインを造るのは不利な訳だね。」
私「1000本しか出来ないけれども、1本1万円で売れれば成り立つとは思いますが…。」
「畑は急に広げられないからそれを目指すしかないんだね。もちろん品質ありきだろうけれど、それだけじゃない部分があるんですね。」
私「こんな事を言うのも何ですが、逆にビックビジネスになる可能性もあります。」

続いてコンダミン・ベルトランの赤。予想を越えるトップ・セラーとなりました!
●バロン・デュ・モンテガード 赤 2013年 シャトー・コンダミン・ベルトラン フランス I.G.P.ドック 750ml 販売価格(税込)1018円
「これ、旨い!」
「スッゴく飲みやすい!」「旨味が優しくて良いね。」
私「アルコール分は12.5%と南フランスにしては低めですが、ワインを調整していません。ですから無理がなく飲みやすいかと。」
「香りはメルロみたいですが、味はメルロっぽくない(笑)。」
家内「シラーとメルロが半々です。もう少し寝かせるともっと溶け込みは良くなるはずです。」
「なるほど味わいはシラー(笑)。」
「シラーとメルロなんてミス・マッチなんだけど…。このワインは塩梅がイイ(笑)。実に自然。」
私「あまり特徴的なワインじゃないんですが、飲み出すといつの間にか1本飲んでしまう良さがあります。味わいやワインのディテイルを語ることに意味がないようなワインなんです(笑)。」
「コスト・パフォーマンスの高さは驚きだよね。ケースで買っても良いですか?」
私「今日はご勘弁を!月曜日にはインポーターさんに追加発注いたしますので…。多分インポーターさんもまだ在庫はあるかと。」
こんなまとめ買いを希望される方が数名。もちろん試飲会のトップ・セラーとなり、途中で完売いたしました。こんな訳で2月の試飲会セットも販売中止となりました。
私、内心モンテガードは赤より白が売れると思っておりました。ですから試飲会中は赤を持ち上げませんでした(笑)。皆さんのワイン選びの確かさを侮っておりました。
お許しください。
休み明けには再販売に漕ぎ着けたい!

さて、メインの前はロゼ
◯シャトー・クープ・ローズ フレミヤン ロゼ 2013年販売価格(税込): 1,782 円
「おっ、懐かしい(笑)。これもマスキューさんの定番でしたよね?」
家内「値段が上がったので扱いを控えていましたが、今回特別にインポーターさんがご配慮してくれました(笑)。」
「おー、アセロラ・ジュース(笑)。でも辛口でしっかりしてる。」
「香りの広がりが素晴らしいよね。別世界にいるような気分になるね(笑)。」
「ロゼって軟弱で甘いイメージがあったけど、これは全く違うよね(笑)。」
「それ、ロゼ・ダンジュだぁ(笑)。飲みやすいけど飽きるんだよねアレ。」
「私、料理の試験でロゼワインの作り方が出て『赤と白を混ぜる』って答えて×貰いました(笑)。このワインはどう造ったんですか?」
私「赤と白を混ぜて造ることはありますから×ではないですよね(笑)。このワインの場合 赤ワインを造る過程で果汁に色が付いたのを見計らって果皮と分離します。プレスせずにロゼ色の果汁のみ抜き取ります。いわゆるセニエ法です。」
「マスキューさん、それって直接圧搾法とは違うんですか?」
家内「はい。直接圧搾法はプレスしますから得られる葡萄果汁の量が多いですが、セニエは自然に抜き取るだけですからいわゆるフリーランのみ。貴重です。」
「一番搾りだけなんですね(笑)。」
「だから雑味がないんだ。」
私「強さはありますが、重くないですよね。」
「シャンパンのロゼが高いのもこの性なんですね。」
私「さすが!よくご存知で!でも、最近はセニエ法でなくてもシャンパンはロゼが造れるように法改正しました。儲けの種を増やしたようです(笑)。」
「このロゼって食べ物に合わしたいですよね。何が良いかな?」
私「赤身の牛肉(笑)!黒胡椒と塩で焼くローストビーフなんか良いですよね。」
家内「一般に魚介類 とくに甲殻類は鉄板ですが、このワインは肉も連想させます。ハム系やチーズもOK。産地のミネルヴァはロック・フォールチーズの原産地でもありますからそれもOK(笑)。」
「お花見行ってサンドイッチ食べながら飲んだら素敵だな(笑)。」
「ハムも生ハムやらパストラミなんか合うでしょうね(笑)。」
家内「このワインは香辛料やハーブのニュアンスがあるからそれを利用すると合わせる料理の幅が広がりますね(笑)。」


さて、これより本日のメインの赤。南フランスのいわゆるビオ・ワインの登場です!
●『カリス』2012年 ドメーヌ・パディエ 南フランス V.D.フランス 750ml 販売価格(税込):2500円
●『プティ・トーロー』2011年 ドメーヌ・パディエ 南フランス 赤 コート・デュ・ルーションA.C. 750ml 販売価格(税込):3610円
「マスキューさんがビオ扱うの珍しいですよね?」
私「はい(笑)。ビオ・ワインって美味しいものはありますが、欠陥の多いワインも多い(笑)。あと馬鹿に高かったり(笑)。なかなか扱えるワインが少ないのです。」
家内「実際完全なビオ・ワインは存在しませんから、ややこしい(笑)。ビオにこだわった訳でなく美味しくてユニークなワインと言うことでチョイスしました。」
「『カリス』うっまーい!果実味も凄いけど、液体自体が美味しい!」
「軽くて飲みやすいけど、凄く強い。飲み込んだ後の余韻が素晴らしい。」
「マスキューさんが良く言う『明瞭で複雑』なワインですね(笑)。それにしても鮮烈。プラムの香りなんだけど色んなプラムが入っている。梅もかな(笑)。」
私「スモモのニュアンスがアクセントになってますよね。あのカリニャンがこんなにアロマティックになるとは!初めて知りました。」
「前に飲んだビオのカリニャンもこんな感じでしたよ(笑)。」
私「おー、良く飲んでますね(笑)!ルーションのあの界隈はゴ-ビーを軸に、ワイン造りのニューウェイブが起きているみたいですね。」
「『カリス』も『プチ・トーロー』もマスキューさんの暮れの試飲会で飲んだカミュのシャルム・シャンベルタンと共通したところありますよね(笑)。」
私「さすが!どちらもフリーランでワインを造ってます。旨味がありますよね(笑)。」
「さっきの『一番搾り』ですか?」
家内「はい。『カリス』も『プチ・トーロー』も醗酵槽に房のまま投入して自然に醪になったものからプレスせずに液体だけ抜き取ります。そしてほぼそれだけでワインを造ります。」
私「余分な抽出はしませんから、雑味がなくクリーン。旨味だけ抽出したようなものです。」
「コストかかっているんですね。」
家内「私逹が習ったワイン造りの鉄則に『良いワインはフリーランだけで造られる。』を地で行ってます(笑)。」
「だから南フランスっぽくないんですね(笑)。黒くない(笑)。」
家内「『カリス』は抜栓して丸1日経って全開ですが、『プチ・トーロー』はまだ開いてない(笑)。でも渋くて飲めないようなスタイルではありません。基本的にどちらも飲みやすいのです。この辺は今風で良いかと。」
「私もビオ・ワイン好きなのでよく飲みますが、バディエのワインは乳酸の香りがしませんよね?」
私「タンクで熟成中に炭酸ガスを注入して劣化を防ぎますから、瓶詰め後にガス臭さが残ったり泡立ったりすることがビオ・ワインにはよくあります。」
家内「実は、このワインも日本に入荷直後は泡立っていました(笑)。半年ほど倉庫で寝かしてようやく炭酸ガスが抜けてから販売となりました。扱いが難しいワインです。」
私「この手のワインは夏場常温では持ちません。28℃を越えたらまずダメですね。『プチ・トーロー』などはセラーで長く熟成させて行く末を見たいワインです。」
「ところでマスキューさん!フリーラン以外のプレスワインはどうするのですか?」
私「ワインに重さを出すために10~20%くらいフリーランに加えることはありますが、昔はプレスワインの大半をネゴシアンに売却していました。あと自家消費用のフィーヌにしたり。」
「今もそうですか?」
私「D.R.C.なんか変わりませんね(笑)。ただ大半の生産者や特にニューワールドの生産者はフリーランとプレスワインを区別なくワインに利用します。特に若い生産者にプレスとフリーランの区別がない人は増えました(笑)。除梗とミクロ・オキシダシオンの普及によりプレス果実を含めてそこそこのワインが出来るようになったからです。でも、致命的に酸がありませんから良いワインとは言えません。」
「たしかにプレス果実も含めてワインが出来れば効率は良いですよね。歩留まりが良くなる。でも、それって品質の向上に繋がらない?」
私「70年代後半のエミール・ペイノーの活躍は除梗することにより、酸が少なく、甘さがあり、すぐに飲めるワインを造り出しましたが、その裏にはプレス果汁を有効利用する効率の良さがありました。もちろん流行に左右されずにクラシックなスタイルを貫いた生産者もいますが。近年はアンチテーゼとしてビオを唄うスタイルも注目されてます。まあ、品質が良ければどうでも良いのですが(笑)。」


ご来店ありがとうございました。
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久商店 試飲会のラインナップ決まりました!201502

Feb 21, 2015 by weblogland |
さて、今月2月27・28日のマスキュー店内試飲会のラインナップが決まりました!
今月はすべて南フランスとなりました。意図した訳でなく、たまたまこうなりました(笑)。



まずはアッサンブラージュの魔術師ドメーヌ・ラファージュ白。このメイク ワイン・アドボケートで92ポイントとったようです。まあ、どうでも良いと言えばどうでも良いのですが(笑)、価格がリーズナブルなのが嬉しい。ボトルネックに92ポイントとシールが貼ってあることはお許しを!
ノヴェラム シャルドネ 2013年 ドメーヌ・ラファージュ販売価格(税込): 1,527 円

つくりの特徴としては30パーセントを新樽発酵させ、残りはステンレス発酵させます。そしてステンレス発酵させます。そしてステンレスタンクで熟成後翌年の3月に出荷します。

ミソは醗酵前に1週間ヴィオニエのオリを加えて寝かせます。

出ましたラファージュ・マジック!

ヴィオニエの膨らみを調味料的に利用したいらしいです。(ヴィオニエ自体香りのかなり強い品種ですから、普通は避けます。どこからこんな発想が!)

味わいはまさに反則の旨さ!


そして、マスキューでは古くの定番でしたコンダミン・ベルトランがニュー・ラベルで復活しました(笑)!ベルトランの白とノヴェラムとの対比は興味深いですぞ(笑)。
バロン・デュ・モンテガード 白 2013年 シャトー・コンダミン・ベルトラン フランス I.G.P.ドック 750ml 943円税別

コート・ド・ラングドックの名門ドメーヌ・コンダミン・ベルトランは革命期までさかのぼる古い歴史をもちます。
1949年にクレーレット・デュ・ラングドックのA.O.C.授与式を、このシャトーで行なったという格式の高さ。
でも今のベルトランはA.O.C.の枠にとらわれない独自のスタイルのワインを作り出します(笑)。
そのレベルの高さは、フランス国内の星付レストランでは引っ張りだこの人気です。

このワイン ソーヴィニヨン・ブラン種が60%、ユニ・ブラン種が40%。味わいは、円やかで厚みがあり、味わいとしての果実味が勝るスタイル。溶け込みが良く品種の特徴が出しゃばらない品の良さ。どうやら混醸してるようですね(笑)。
南フランスらしい濃厚さが、こんなにも品良くまとまっている姿はエクセレント!味わいに広がりもあり、変にワインをいじったところがない点も好感が持てます。果実味を裏支えする酸はしっかりしており、簡単に崩れません。補糖や補酸しない自然さがグッドです。更に液温が上がるとトロミが増します。グレート・ヴィンテージではなくともこのレベルまで造り上げる力量は流石!
それとラングドックの約束の地『ペズナ』の優位性を認めざるを得ません。

バロン・デュ・モンテガード 赤 2013年 シャトー・コンダミン・ベルトラン フランス I.G.P.ドック 750ml 943円税別

このワイン セパージュはシラー50%、メルロ50%。いかにもミス・マッチな組み合わせなのですが(笑)、優しい口当たりと深みがあります。カバルデスA.C.の『戦うシラーとメルロ』ではありません(笑)。大人しいのですが、滋味深い良さがあります。後味にほんのり感じるリンゴ酸が自然でとても宜しいのです(笑)。ヴィンテージの性か?キュヴェの特徴か?『バロン・デュ・モンテガード』は初めて飲むキュヴェなので断定できませんが、アルコール分が12.7%ですからヴィンテージ由来のような気がします。無理にハンギング・タイムを延ばすことなく、自然に合わせた造りはいかにもベルトランらしい。品種の特徴もはっきり感じますが、どちらかの品種が突出しないバランスの良さは流石!
いつの間にか飲んでしまうような良さ。質の高いデイリーさがあります(笑)。

マスキューでは以前定番のロゼでしたが、価格が2000円にまで上がったため扱いを断念しました。今回特別にインポーターさんの取り計らいで復活です(笑)。赤ワインと赤ワインの間にこのロゼがあることを不思議に思わないでくださいね(笑)。
シャトー・クープ・ローズ フレミヤン ロゼ 2013年
販売価格(税込): 1,782 円
フランス ロゼ
フランス ミネルヴァ 750ml

このフレミヤン ロゼはグルナッシュ40%、サンソー40%、シラー10%、ムールヴェドル10%のセパージュ、まるっきり赤ワインと同じなのです。しかも赤ワインの製造過程でセニエによってつくられるのではなく、はなからセニエでロゼをつくる目的でつくられています。赤ワインに近いスタイルのロゼワインなのです。赤ワインのタンニンやアントシアニンを減らした結果ロゼになったとでも言いましょうか。収穫量も1ヘクタール当り30ヘクトリットルとかなりの低収量です。いわゆるロゼワインの収穫量ではありません。
色も薄い薔薇色、決してピンクではありません。血に近いようなロゼ色です。
味わいはザクロやアセロラのフレッシュな香り。ただ緩さがなく、キメの細かさがあり、一滴一滴に滋味深さがあります。


さて、今回のメインは南フランス ルーションのドメーヌ・パディエの赤ワイン。まるで異次元の旨さ!在庫限りとなりますので完売の節はお許しを!
『カリス』2012年 ドメーヌ・パディエ 南フランス V.D.フランス 750ml 2315円税別

南フランスとは思えない品のある上質な味わい!
探していた旨味のある南フランスのワインによう
やく当たりました(笑)。
ブラインドで飲むと一瞬ロワール?解りません(笑)。
ほどよく完熟したカシスやブラックチェリーの果実味はひたすらフレッシュで複雑。程よい旨味があります。。透明感のあるタンニンは深みがありエレガント。口の中では立体的で、広がりが素晴らしい。
ハーブのニュアンス、塩辛さが邪魔になりません。過熟した感もなくアルコール分は13%で収まっており、全てに無理がなく雑味もない。

全房でマセラシオン・カルボニックを5日かけて行い、ワインを醪から抜いてから優しくゆっくりプレスしてプレスワインを取り出します。タンニンの抽出に5日しか時間を使いません。ワインに占めるフリーランの比率はなんと80%。そしてコンクリート・タンクで2ヶ月醗酵後、コンクリート・タンクで7ヶ月熟成してから瓶詰めします。SO2は無添加。最近流行りの『ヴァン・ナチュール』(笑)?クラシックでコストはかかっているのは確か。

このワイン、カリニャン100%故にヴァン・ド・フランス表示となります。カリニャンとは思えない複雑で独特なベリーの香りには驚かされましたが、単一品種ではアペラシオンのレギュレーションを満たさないようです。
実は私、個人的にはカリニャン種が嫌いです(笑)。フィトウやコリウール、スペインのカリニュエは許せますが、南フランスのチープな香りのカリニャンが大嫌いなのです。でも、経済性のための水増し品種としてではなく、とことん尽力して造られたこのような渾身のカリニャンでしたらウェルカム(笑)。別にセパージュなんかどうでも良いと思わせてくれます。
本来的な良さを感じる稀有な南フランスワインなのです。


●『プティ・トーロー』2011年 ドメーヌ・パディエ 南フランス 赤 コート・デュ・ルーションA.C. 750ml 3343円税別

このワイン セパージュはカリニャン40%、シラー40%にグルナッシュとムールヴェードルが加わります。カリニャン100%のキュヴェ『カリス』の上級品です。さすがに香りの構成は複雑でありながら明瞭。あと赤系のベリーの果実を感じる点秀逸。味わいは優美と言うべき。まるで天女の羽衣。(古いし、そんなには軽くないかな(笑)。)
ともかく完璧!

旨味、酸味、果実味、タンニンの質のハーモニーは南フランスの概念を越えていますね。スーパー・エレガントなグレート・ワインなのです。

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南フランス特集になりそう

Feb 17, 2015 by weblogland |
またまた取り寄せたサンプル芳しくありませんでした。全滅ではありませんが(笑)、期待したワインがダメでした。
うーん。
困った。
でも、今日家内が行った試飲会で良いワインが見つかり解決しました(笑)。
あー、良かった(笑)。

今回はどうやら南フランス特集になりそうです。
久しぶりのコンダミン・ベルトランやラファージュさんの白ワイン、あとまたまた久しぶりクープ・ローズのロゼ。
そして、最後にルーションから新星パディエの登場。私の大好きな全房醗酵のクラシックな造り。しかもプレス果汁はほとんど使いませんから(多分)、美しいこと美しいこと!
明日インポーターさんの在庫を確認して発注します。在庫数大丈夫かな?

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桝久 試飲会のラインナップ決まりました!

Dec 18, 2013 by weblogland |
今月12月23日のマスキュー店内試飲会のラインナップきまりました!いつもの月と違い最終土曜日ではありませんので、ご注意を!



まずはお買い得のスペインの白!
モセン・ルエダ 2012年 ボデガス・アンターニョ スペイン ルエダD.O.白 750ml 1165円税込

スペイン王室御用達のワインです(笑)。
オーナーのホセ・ルイス氏は言わばスペインのレストラン王のような人。国王ともお友達と言うことらしいです。その流れでスペイン セレブ御用達でもあるようです。

そんなビジネススタイルを良しとしないマスキューでは、人しれずひっそり売られていました(笑)。

ヴェルデホにヴィウラをアッサンブラージュしたフレッシュでフルーティーなワイン。

わりと美味しいのです。

爽やかな花の香りとふっくらしたボディーのバランスがとてもグッドなのです。ルエダですとあの切れ味鋭いヴェルデホにとどめを刺しますが(笑)、似ているが違うスタイルとして重宝なワインなのです。このワインを飲んで不味いと言う方はないはずですし、使い勝手が幅広いのでレストランなどの業務用アイテムとしては最適なワインです。しかもラベル・デザインもかっこいい。

マスキューでは通常1395円税込で販売しておりましたが、この度なんと1165円税込の大特価にて販売いたします。在庫限りの価格ですので、品切れの節はご容赦くださいませ!

そしてアルザス・ワイン・ファンの為のワイン
エメシュテンツ エーデルツヴィッカー 2012年 ドメーヌ・エメシュテンツ フランス 白 ヴァン・ダルザス エーデルツヴィッカーA.C.750ml 1770円税込

『エーデルツヴィッカー』は数種類の品種をブレンドしたアルザス・ワインの特定名称です。基本的にアルザスでは、単一品種での製品が多いのであまり見かけないワインです。
このワイン、特級畑『シュタイングルバー』の下部の畑。シャスラ60%、シルヴァネール25%、リースリング10%、ゲヴァルツトラミネール5%のセパージュ。シャスラを60%とはかなり珍しい!更に面白いのは、シャスラとシルヴァネールが混醸されます。そして、リースリングとゲヴァルツトラミネールをブレンドしてガラスコーティングしたタンクで6ヶ月熟成後、2~6ヶ月瓶熟成してリリースされます。
溶け込みの良さと複雑さ、ディテイルが明瞭な点秀逸ですね(笑)。
シャスラ由来のライム香、リースリング由来のレモン、グレープフルーツの香り。ゲヴァルツトラミネールらしいハニーな薔薇やライチの香りのハーモニーには心惹かれます。言わばアルザス・ワインの美点の総集編(笑)。アッサンブラージュのセンス・着眼点の良さを感じます。


メメント ネグロ 2008年 ボデガス・ルーアン スペイン プリオラートD.O.Q.赤 750ml 1680円税込み

あのラファージュさんがプロデュースするボデガス・ルーアンがなんと!プリオラートのワインをリリースしました!ちょっとややこしいのですが、フランス資本のボデカス・タイにつくってもらったようです。
当店ベストセラースパニッシュワイン『メメント』の最上級キュヴェ『スーパー・メメント』として3000本のみのリリースです。日本には1800本が入荷しました。

セパージュはカリニェ40%、ガルナッチャ35%、メルロ25%とフランス品種のメルロが入ってるところがミソです。昔のガルナッチャ中心の構成とはちがいますね。ところが味わいはまさに極上のプリオラートの味わいが…。バリックで24ヶ月の長い熟成期間は果実味にプラスにしか作用しません。驚きの凝縮感が存在します。
ブラックチェリーやプラムが、ジャムやリキュールのように凝縮された香りに圧倒されます。深くどこまでも広がる味わいは、まさにグレートワイン!余韻の長さも普通じゃありません。プリオラートらしい強靭な果実味。
『スカラ・ディ』でプリオラートのワインにはまって以来、久しぶりの感激です(笑)。いまではとんでもない価格になり、高嶺の花となったプリオラートのワイン。

また飲めるとは!
感動があります。



●『チェリージ』2009年 ヴィーニャ・ガリアルディ イタリア マルケI.G.T. 赤 750ml 2160円 税込み

皆さん『チリエジョーロ』ご存知ですか?
イタリア、マルケ州などの中部イタリアにある廃れた葡萄品種です(失礼!)。『チリエジョーロ』はチリエージァ(さくらんぼ)に由来する名前で、大きな粒と薄い皮が特徴。もともとトスカーナが発祥でサンジョヴェーゼの補助品種ともなっているようです。ただ人気が衰退し、1990年時点の作付け面積は僅か5000ヘクタールしかないようです。今は2013年ですから、もっと減っているかも知れません。忘れさられそうな地場品種です。
造るチャレンジャーはヴィーニャ・ガリアルディ。ヴェルディッキオ・ディ・マテリカの名人。マスキューが惚れ込んだ『マッカニャーノ』の生産者です。
一年の木樽熟成を経てリリースされ、味わいは濃密!ネットリとした液体からブラックチェリーの砂糖浸けのような強烈な香りが漂います。アマレットや苔、キノコ、腐葉土などの香りの総量は衝撃的。ピノ・ノアール的ではありますが、品行が真逆です。
うーん。
こんなワインがあるのですね!
ワイルド・ピノ・ノアール?
じつはこのワイン、平均樹齢35年で1ヘクタールの畑から3000本しかつくられません。まだまだ商業ベースにはのっていませんね(笑)。
とことん尽力して造られたグレートワインですから、今後見守りたいワインなのです。
あっと驚くこと請け合いなんですが(笑)。
好奇心を刺激するワインです。
好みの別れるワインだと思いますが、見合う造りのワインであることは保証します(笑)。

彼の地でピノ・ノアール造りに腐心するより、遥かに健全で、心意気を感じてしまいます。


さて、今年の試飲会の最後を飾るのはイタリアのグレートワイン2本です!
キックインサイドの一撃なのです(笑)。

●『オピドゥム』2008年 チウ・チウ イタリア 赤 I.G.T.マルケ・ロッソ 750ml 2880円 税込

チウ・チウのトップセレクション。良い年のみ造られます。
間違いなく、今風の頂点ですね。
言葉を失う圧倒的な凝縮感。グレート・ワインと言っても良い出来のキュヴェ『ゴティコ』の、一歩上ゆくグレート・ワインなのです(笑)。
モンテプルチアーノ種100%で造られ、30%はバリック、70%は1000リットルのフレンチ・オークの大樽で12ヶ月熟成されます。


サグランティーノ・ディ・モンテファルコ 2006年 アダンティ イタリア ウンブリア州 赤 D.O.C.G・750ml 3510円税込み

ウンブリアの至宝サグランティーノ・ディ・モンテファルコ。作り手はトップ生産者として評価の高いアダンティです。

3000リットルのオーク樽で28ヶ月熟成後12ヶ月以上の瓶熟成をして出荷されます。クラシックなリゼルヴァ以上の規格です。
驚くほどの生命力があり、あと最低でも5年、10年後の成長が期待出来るグレート・ワインです。


以上6本にて今年度は打ち止め!


12月23日はいつも通り14時から20時30分まで開催しておりますので、ご都合の良い時間にお越しくださいませ。
お待ち申し上げます。


桝久商店 岡本利秋・昭子

マスキューの場所

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ドモワゼル・クレアありますか?あの濃いワイン

Sep 26, 2013 by weblogland |
今日は涼しいですね。
赤ワインが旨いこと旨いこと(笑)。

あるワイン・ラヴァーのお客様から質問されました。仮にAさん。
Aさん「マスキューさん。新しいカザバンの『ドモワゼル・クレア』ありますか?あの濃いワイン(笑)。実は今週末の試飲会行けそうもないもんで、今日来ちゃいました(笑)。」
私「ありがとうございます。相変わらず濃いですよ(笑)。」
Aさん「マスキューさんがブログで書いてたように、2010年は2009年とそんなに違うんですか?あのペパーミントの味がしないとか?私シラー好きなんで、あの舌が痺れるくらいスパイシーな味わい好きなんですよ(笑)。」
私「そうでしたね。Aさんはスパルタンなシラーお好きでしたもんね(笑)。2010年も確かにスパイシーさはありますが、それよりも果実味の充実感が勝ります。完璧に近い出来上がりかと。」
Aさん「最近気がついたんですが…。ワインにペパーミントのようなスパイシーさが感じられるのって、カベルネ・ソーヴィニヨンや他の品種にもあのニュアンスがありますよね?」
私「流石!Aさん。良くお気付きで!そーなんですよ。特に暑い産地のワインには顕著な味わいと理解した方がいいかも知れません。ラファージュさんのシメールもそうですし。特別品種の特徴と限定出来ませんよね。暑い年のシェヴァル・ブランなんかにも顕著ですよね。」
Aさん「ただ『ドモワゼル・クレア』の2009年ほどペパーミントの香りが強いワインは経験がなかったですけどね(笑)。もともとの造りが半端ない証でしょうね(笑)。」
私「恐らくそうかと。2010年のご感想お聞かせくださいね(笑)。」

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エル・マセットの価格が上がるようです

Jul 04, 2013 by weblogland |
どうやら10月からエル・マセットの価格が上がるようです。
南フランスの私の愛するドメーヌ・ラファージュのワインです。エル・マセットだけではなく、ノヴェラム・シャルドネも同様に上がるようです。
今現在はどちらも1155円税込みで販売していますが、1500円近くになりそうです。
そっ、そっ、そんなに!
いくら円安でも…!
聞くところによると、インポーターさんの為替予約が終わるのと、リリース価格が上がるダブルパンチだそうです。
もっとも輸入当初の価格もその位でしたし、今までが安過ぎたと言えばそれもそうですが…。
どうやら、これから秋にかけて値上げの波がきそうです。インポーターさんの在庫も夏場に入る頃には少なくなります。そして夏過ぎて秋口から、輸入が本格的になるのが、通例です。
じわりじわりと円安の影響が迫ってますね。でも、景気が回復しないのも困りますから、痛し痒しです。我々は、為替が行き過ぎないのを祈るのみ!

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キュヴェ名は...ウ・マスキュー

Apr 07, 2013 by weblogland |
私、今変な妄想にとりつかれています(笑)。

南フランスで薄旨いワインはないかな?と(笑)。ブルゴーニュのクラシックなピノノワールみたいなワインないですかね(笑)。
気候が暑いから無理かな?
ここのところ私が、ローヌのピノ・ノワール的なグルナッシュにはまっているのは、皆さんご承知かと(笑)。もちろんピノ・ノワールとは本質的に違いますが、シャトーヌフやジゴンダスの限られた生産者の造るグルナッシュは白眉です。
あのグルナッシュを薄旨く仕上げたら、美味しいワインが出来ると思いませんか?低温で醸しを短くすれば…。マセラシオン・カルボニックかけたり…。
ボジョレーのマルセル・ラピエールみたいなスタイルのワインがローヌやルーション辺りで造れないかと。
価格だって安くできますから、革命的だと思うのですが…。
今度ラファージュさんに会ったら提案してみよう!
キュヴェ名は『エル・マセット』に対抗して『ウ・マスキュー』(大笑)。
スミマセン、悪乗りいたしました!

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私はラファージュ教の教祖だった!

Mar 20, 2013 by weblogland |
今日はお彼岸。お墓参り行ってきました。
お墓のお掃除をして、お線香をあげてきました。
特別な信仰はありませんが、自然と祈る気持ちになります。これが日本的で良いのでしょう。自然に起こる祈りの気持ち。
これが〇〇教や●●会などと教団の形と結び付かないで、生活の中で育まれたDNAに刻み込まれた宗教だと思います。だって信仰心は個人に帰属するものですからね。

あっ!
いけない!
私はラファージュ教の教祖だった!
一人教団の一人教祖だからお許しを(笑)!

さて、それでは今晩は久しぶりに『エルマセット』でも飲みますかな。旨さに祈りを捧げなきゃ(笑)。

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円安が進んでますが、ワインの価格は上がりますか?

Mar 15, 2013 by weblogland |
あるお客様から問い合わせいただきました。
Aさん「マスキューさん、ここのところ円安が進んでますが、ワインの価格は上がりますか?」
私「今のところまだ各社在庫で回していますので、目立った動きはありませんが。これ以上円安が進むと上がる可能性が大です。」
Aさん「ブルゴーニュなんか2010年は高くなってるような気がしますが?」
私「ブルゴーニュの2010年は収穫量が少なかった為、生産者価格が上がっています。通常10000本出来るところ5000本しか出来ないと、同じ価格で出荷したら売上が半減しますから致し方ないかと。」

気になりだしたのでインポーターさんに電話しました。マスキューの定番中の定番『エルマセット』を造るドメーヌ・ラファージュはどうなる?
私「もしもし、いつもお世話になります。最近円安が進行してますが、ラファージュさんのワインは値上がりしますか?」
インポーターさん「円安で厳しいのですが、今のところはこの価格で頑張ります。」
私「あー、良かった。マスキューはラファージュさんのファンが多いので、みんな心配しています(笑)。仮に値上がる時は事前に教えてくださいね。私が怒られます(笑)。」
M先生ご報告いたします(笑)。

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捲土重来を期す!

Mar 09, 2013 by weblogland |
花粉凄く飛んでますね。
薬を飲んでないと、どうしようもありません。特に今年は酷いような気がしますが、ご同病の方いかがでしょう?

それでも我が家ではワインは飲みます(笑)。こればかりは飲む気がしない限り止みません。

ところで、先日あるインポーターさんの試飲会にゆきました。
あのラファージュさんのシャトー・サン-ロックを輸入している会社です。あの『シメール2009年』を大放出して下さった会社です。
私「いつもお世話になっております。もう、ラファージュさんのワイン止めるのですか?」
インポーターさん「いやいや、止める訳ではありません。アイテムの見直しの一環で、一時在庫を無くしただけです(笑)。」
私「あー、良かった。それではまた違ったラファージュさんのアイテムが入るのですか?」
インポーターさん「まだ決まった訳ではありませんが、それもありかと。」
インポーターさん「ところで『シメール2009年』売れているでしょう(笑)?」
私「はい。あのコストパフォーマンスの高さにはお客様の満足度が高いですよ(笑)。」
インポーターさん「やはり価格設定がポイントですね(笑)。まあ、『シメール2009年』はパーカーポイント91点ですから(笑)。」
私「そーなんですか。たしか2008年が92点でしたよね。今飲むと2008年はベストの状態だと思いますが、ワインのポテンシャルは2009年の方が上だと思うのですが…。ただ、ちょっと分かり難さがありますよね。」
インポーターさん「解っていただけましたか(笑)。2009年はちょっと高度なんですよね(笑)。」
私「新しいラインナップ期待してます(笑)!」

捲土重来を期す!

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試飲会のおさらいです

Feb 27, 2013 by weblogland |
先週土曜日のマスキュー試飲会のおさらいです(笑)。

2009年ヴィンテージと2008年ヴィンテージの比較面白かったですね。
ブルゴーニュのポール・ガロデの『モンテリ』の比較は興味深かったでした。2009年は肉付きも良く、リッチなビジネスマンのようでしたよね(笑)。欠点がなくて脇が固い(笑)。さすがイレギュラーのなかった作柄でした。
一方2008年は研ぎ澄まされたアスリートのようでした。スタート直前の短距離選手のような緊張感がありましたね(笑)。残念ながら2008年は数がなく、すぐなくなってしまいました(スミマセン)。クラシックなブルゴーニュ好きは特徴的な2008年に興味を持つ方が多かったようでした。単にヴィンテージ・チャートで計れない真実が『モンテリ』2008年にはあったようです。

あと私の愛するラファージュさんの『シメール』2009年。実は2008年の残り1本を試飲会の前に飲みました(隠れて飲んでスミマセン!)。味わいはピークでした。複雑で万華鏡のような香り。広がり・深みがあり、素晴らしい出来上がりでした。2009年は皆さんご存知のようにまだまだ伸び代がありましたね。少なくともあと2~3年は向上するし、5年、10年先まで期待したいほどの出来でした。ルーションのワインとしては出色の出来栄え。
2009年ヴィンテージの優位性は疑うことはないようですね。

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昨日は大勢のご来店ありがとうございました。

Feb 25, 2013 by weblogland |
皆様のお気遣いで過度に集中することなく、良い流れでとどこおりなく進みました。
ありがとうございました。

●モラゴン 2011年 ボデガス・カスターニョ スペイン イエクラD.O.赤 750ml 900円税込み
「えっ!これ900円なんですか?! うんまい(笑)。」
「果物のジャムやコンポート。」
「とにかく飲みやすい(笑)。昨日1本買ったんですが、あっという間に飲んじゃいましたよ(笑)。」
私「バランスがとても良いんです。作り物っぽくない良さがあります。」
「飲みやすいけど、アルコール分はどうなんですか?」
私「しっかり14%あります。あと残糖分はないですね。」
「調子に乗って飲んだら酔いますね(笑)。」
「ブログで読んだのですが、原理主義者の店長が言うようにカベルネらしくない(笑)。でも、カベルネでもメルロでもどうでも良い旨さ(笑)。」
家内「このワイン、マスキューでは扱いの長いイエクラのボデガス・カスターニョの新作です。あのヘクラの生産者です。」
「そうなんですか。たしかにヘクラはスペインらしい味わいのワインですが、このワインはスペインらしからぬフルーティーさがありますよね。」
私「そーなんです。プラム系の赤い果実味がハッキリしています。ありがちな黒っぽさが目立ちません。」
「このワイン時間が経つと複雑になりませんか?時間が経つと果物の完熟度が増すような…。」
私「2本目と比べると確かにそんな感じしますね。不思議ですね。時間が経つと深みが増しますね。」
「マスキューさんよくこんなワイン探してきますね(笑)。900円ていうのが凄い(笑)。」
私「ありがとうございます。でも大発見に近いですよ(笑)。」
「ところでこのワインすごく飲みやすいのですが、料理に合わせるとしたらどんな料理が良いと思いますか?」
私「梅干し(笑)!」
家内「あんまり酸っぱくない梅を梅肉にして使えばなんでも大丈夫かな。味噌とも相性良いはず。」
「和食にも良さそう。豚肉にも行けそう(笑)。」
私「中華料理でもイチヂクや梅、赤い果実を使っていればだいたい合いますよね。」
「ドレッシングを工夫すれば楽しそう(笑)。」
「マスキューさん。このワイン、酸がフレッシュなんですが、この点スペインらしくないですよね(笑)。」
私「お気づきですか?さすが!多分マロラクティック醗酵をブロックしてるような気がします。オーストラリアなんかで流行ってる技法です。確認してみますね。ただ成分調整はしてないかと。ワインとしてまとまりが良いですから。」
「自然な味わいですもんね(笑)。」
大人気ありがとうございました!

さて、つづいてはコストパフォーマンス抜群のラファージュさんのワインです。
●コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ『シメール』 赤 2009年 シャトー・サン-ロック フランス赤 フランス ルーション 750m 1780円税込み
「これ、スゴ!」
「圧倒的ですね。甘さが普通じゃないですね(笑)。甘さはグルナッシュですよね。」
「マスキューさん、ラファージュさんのワイン輸入が終わるのですか?」
私「いえいえ。シャトー・サン‐ロックの扱いが終わるだけで、ドメーヌ・ラファージュはインポーターさんが別ですから、引き続き売られます。」
「シャトー・サン‐ロックの輸入が止まるだけなんですね。」
私「はい。残念ながら、そのようです。まあ、そのかわり安く提供していただきました(笑)。」
「ちょっと、ペッパーミントの香りが強く出てますね。シラーですか?」
私「はい。抜栓して2時間くらい経つとペッパーミントの香りがとても強く出ます。目が痛いほどです(笑)。」
「あっ!たしかに。このペッパーミントのニュアンスはボルドーのシェヴァル・ブランなんかにありますよね。特に暑い年。」
「ローヌっぽいですよね。力強くて、酸もあるし。スパイシーだし。」
私「ドメーヌ・ラファージュの方がルーションらしいですよね。シャトー・サン‐ロックの方が内陸にある分出来上がるワインも違うようですね。」
「最初の『モラゴン』も濃いワインだと思いますが、『シメール』の濃さは別次元ですよね?」
私「はい。『シメール』は1本の葡萄樹からワインがハーフボトル1本ほどしか出来ません。いわゆるグラン・クリュの収量です。」
「とてつもない生命力感じますね(笑)。」
「まだ飲み頃じゃないですよね?」
私「飲めちゃいますが、まだまだ発展しそうですね。どんな風になるか知りたくなります。」
「マスキューさんが、このワインが無くなることを恐れているのが理解できました(笑)。」
私「現品限りですので…。好きな方に買っていただければと…。」

さて後半戦のピノ・ノワールです。
●『ピノ・ネロ』2010年 ケットマイアー イタリア アルト・アディジェD.O.C.赤750ml 1800円税込み
「これ、飲みやすい!スイスイいける(笑)。」
「うん。たしかにピノ・ノワールの味わいですよね。でも何かがちがう?」
「色も薄いし、ピノ・ノワールだけど、ブルゴーニュとは違う。」
私「このワイン、ブルゴーニュのどこに似てるとは言えませんよね。」
「軽いし、タンニンも意地悪じゃないし。でもしっかりしてる。」
「そうそう。厚みがある。」
家内「旨味の厚みがありますよね。ですから酸はしっかりありますね。目立たないだけです。」
「なるほど酸っぱいだけが酸じゃないんですね(笑)。」
私「このワインはいわゆるブルゴーニュのピノ・ノワールとは基本的な設計図から違うかと。」
「うん。うん。香りより味わいなんですね(笑)。」
「思想が違うんですね(笑)。」
「飲む人、造る人の差ですね(笑)。イタリアとフランスって近いけど、違うんですね。」
私「イタリアでもブルゴーニュっぽいピノ・ノワールを造って一攫千金を狙う生産者はいますが、もともとアルト・アジジェでピノ・ネロを造る生産者はちょっと違うようですね。生活に根差したワイン造りがあり、プライドがあるようですね(笑)。」
「志が違うんですね(笑)。」
「みんな同じじゃつまらないですよね(笑)。」
「同じピノ・ノワールでもこんなに違うんですね。どちらも価値があり必要性があるんですね。」
考えさせられる良さがありました。

●モンテリ キュヴェ・ポール 2009年 ポール・ガロデ フランス 赤 ブルゴーニュ 750ml 2950円税込み
2008年と比較テイスティングです!
「あれ?2008と2009ってこんなにも違うの?」
「2009はふっくらしていて、豊かで飲みやすい。2008の方は固い。」
「2008の方が若い感じがしますよね?」
私「2009はイレギュラーがない作柄です。ある意味完璧。2008は夏場が涼しく秋遅くまで収穫を我慢できたワインは秀逸な出来でした。」
「2009の方が色が濃いのは作柄が良かったからなんですね?」
私「そうかと。ただ2008の方が酸があり、強い印象があります。2008の方が生命力があります。」
「私は2009の方が好き(笑)。だって飲みやすい。」
私「それは正しいと思います。今飲んでより美味しいのは2009だと思います。」
家内「私は2008が好きなんですよね(笑)。クラシックで良いかと(笑)。」
私「好みですね(笑)。簡単に点数つけて優劣はつけられませんよね(笑)。」
「そーなんだよね。2008の良さと2009の良さは別物だし、どちらも良さがあるよね。ワイン好きだったらどちらも良いよね(笑)。何時飲むかによるよね。」
「作柄に恵まれれば良い訳じゃないんですね(笑)。」
私「良いに越したことはありませんが(笑)、作柄だけで決まりませんね。この点、面白さがあります。あと飲み手の好みにもよりますね。」
「それって大事だよね。飲むのは個人だもんね。その人が美味しく感じれば良いんだからね(笑)。」
「ただし公約数はある(大爆笑)。」
「それってダメなものはダメってことですか?」
私「私の口から言えません(笑)。」
冷や汗かいちゃいました(笑)。

さて最後は
●ブルゴーニュ キュヴェ・スペシャル 1995年 ルモワスネ・ペール&フィス フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 3240円税込み
「これ凄いな!」
「とにかく旨い!」
「香りが複雑。しかも切れ間なく香る。」
「まだまた行けるね。ピークの途中だよね。落ちてないよね。」
「すべてが滑らか。うっとりする。」
「マスキューさん。なんて表現します。紅茶のような香りもします。」
私「いわゆる枯れ葉の香りですよね。熟成したラ・ターシェなんかに言われるニュアンスです。」
「ルモワスネって買い酒ですよね?でも素晴らしいですよね?」
家内「出荷前にリコルクして補酒までしてますから完璧です。ドメーヌ蔵出しより管理は完璧かも(笑)。液面も均一に高いです。」
私「もうこんなネゴシアンは出ないでしょうね。どんなドメーヌでも自分のラベル貼った方が高く売れますもんね(笑)。」
家内「最近は、ルモワスネも自分の畑を所有する方向に舵をとったようです。」
息を飲むブルゴーニュの古酒でした。


どうもありがとうございました。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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シメール、果たして試飲会までもつか?

Feb 20, 2013 by weblogland |
うーん。

怪しい雲行きになってきました。

天気ではなくて、ワインの在庫です。
実は、今週の土曜日のマスキュー試飲会に出す予定のコート・デュ・ルーション・ヴィラージュ『シメール』 赤 2009年が凄い勢いで売れはじめました。あのラファージュさんがルーションに所有するシャトーサンロックの上級キュヴェ『シメール』です。
安くて良いワインはレスポンスが良いですね。皆さん良くご存知(笑)。
マスキューが貰えた本数は50本ほどですから、果たして試飲会までもつか?現品限りのスーパーセール品ですから売り惜しむ訳に行きませんし、かと言って試飲会前に完売してしまったらマズイ。試飲会にいらしたお客様のお叱りを受けそうです。

うーん。

取り敢えず自分用の3本は諦めます(涙)。

どうしましょう?

基本的には早い者勝ちですが、予約ということも可ですからご連絡お待ちしております。

無くなったらゴメンなさい!

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試飲会のラインナップ決まりました!2月23日開催

Feb 18, 2013 by weblogland |
今度の土曜日2月23日はマスキュー店内試飲会です。
時間はいつも通り14時から20時30分までやっております。お手隙の時間にお越し下さいませ。夕方過ぎはご来客が集中しますので、行き届かないこともあると思いますが、その節はお許しください。

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まずはスペインのスーパー・コストパフォーマンス・ワインの登場です。
モラゴン 2011年 ボデガス・カスターニョ スペイン イエクラD.O.赤 750ml 900円税込み
マスキュー定番のドミニオ・エスピナルやヘクラ、ソラネラの生産者ボデガス・カスターニョの新しいラインナップの登場です。カベルネ・ソーヴィニヨン85%、モナストレル15%のカベルネ主体のワインをリリースしました。
飲んでみると、実に良く出来ています!

うーん。

香りはカベルネの味はしませんが(笑)、プラムやチェリーの香りが控えめながら明るくエレガント。色も黒くなく、とてもスペインのワインとは思えない出来上がりの良さ。かといってモデルのワインは思いつきません。ブラインド・テイスティングしたら、外しますね(笑)。


続いての赤は
あのラファージュさんがルーションに所有するシャトー・サン‐ロックの上級キュヴェ『シメール』2009年ヴィンテージとなりました。
あと、悲しくて嬉しいお知らせ!
取り扱い中止により、大放出価格にてご提供となります。
参考上代2499円のところマスキュー通常価格2180円で販売しておりましたが、なんと!

1780円税込み!

在庫のみのスーパーセールです。品切れの際はご容赦くださいませ。
●コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ『シメール』 赤 2009年 シャトー・サン-ロック フランス赤 フランス ルーション 750m 1780円税込み
新樽醗酵、新樽熟成のゴージャス版!
でも樽香が出しゃばりません。酸と果実味が勝る優良なワインなのです。
ヴィンテージを考えると、そろそろ調子が出てくる頃ですね。
そう思うと余計残念!

さてこれから後半戦はピノ・ノワール。
まずはイタリアのピノ・ネロからです。
●『ピノ・ネロ』2010年 ケットマイアー イタリア アルト・アディジェD.O.C.赤750ml 1800円税込み
ピノ・ネロ→ブラウブルグンダー→ピノ・ノワールですね。かつてはオーストリアだったトレンティーノ・アルト・アディジェはドイツ語圏でもあります。
ピノ・ノワールとは植物学上同じでも、違った味わいのピノ・ネロ。
ヨーロッパの世界史的な複雑さと重ねながら味わうのも一興。

色も薄くドライではありますが、旨味の甘味が上品な点ピノ・ノワールに似ています。余韻が長く後味に微かなスパイス感があり、生産者の尽力を感じます。最近のマッチョなブルゴーニュのピノ・ノワールと比べるとプリミティブでよろしいかと(笑)。

そしてクラシック ブルゴーニュの登場です。男性的なピノ・ノワールの世界へ、どうぞ。
モンテリ キュヴェ・ポール 2009年 ポール・ガロデ フランス 赤 ブルゴーニュ 750ml 2950円税込み
ガロデはコート・ド・ボーヌのマイナーアペラシオン(笑)、モンテリの功労者であり、優良な造り手として高く評価されてます。このアペラシオンはムルソーとヴォルネイに接する好立地なのですが、逆に陰に隠れてしまった感があります(笑)。豊満でミネラル感のある良いワインができるのです。香りの抜けが良く余韻も長大。森や腐葉土、なめし皮などのニュアンスがあり、ブルゴーニュ好きには堪えられません。ただ硬さがあるため解りにくい(笑)。
在庫で2008年ヴィンテージがありますので、2009年と比べていただきます。

最後は美しく熟成したピノ・ノワールです。
ピノ・ノワール好きが溺れる世界へどうぞ!
ブルゴーニュ キュヴェ・スペシャル 1995年 ルモワスネ・ペール&フィス フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 3240円税込み
ルモワスネのブルゴーニュA.C.のトップ・キュヴェ。ルモワスネのラインナップからすると『ルノメ』の上のクラスです。

味わいは素晴らしく、変な村名より上(笑)。熟成していますが、まだまだ力があります。飲む1~2時間前に抜栓してゆっくり楽しみたいワインですね。すぐに香りは上がってきませんが、しっかりした厚みがあり上等のピノ・ノワールの風情があります。湿った土臭さや重心の低さはヴォルネイやポマールを連想させるのは、出地の良さですか。
うーん。
一級に準じる味わいですね(笑)。
ただ人気の上がるブルゴーニュにあって、ローランのように樽買いは廃ります。生産者は自分のラベル貼った方が高く売れるからです。
この意味からしても最後のお買い得ブルゴーニュであるのは間違いありません。飲み頃の正銘のブルゴーニュを飲める贅沢さを、実感できる少ないチャンスなのです。

皆様のお越しお待ち申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

マツキューの場所はこちらです

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レア vs ニコラ

Feb 04, 2013 by weblogland |
今日、常連のワイン・ラヴァーAさんがお越しくださいました。

Aさん「マスキューさん、どうもどうも(笑)。ところでマスキューさんはドメーヌ・ラファージュの『レア』と『ニコラ』のどっちが好きですか?」
じつはAさんラファージュの大ファンなのです(笑)。
私「Aさんにどっちも好きだと言っても納得しないでしょう(大爆笑)。」
Aさん「実は解らなくなっちゃったんですよ(笑)。マスキューさんに勧められるままにラファージュ・ファンになりましたが(笑)、最初の頃と比べるとスタイルが変わってきましたよね。昔は『レア』と『ニコラ』は共通項がありましたが、今掛け離れてますよね。昔を知っているとどうしても『レア』の肩を持っちゃうんですよね。マスキューさんはどうですか?」
私「たしかにラファージュさんのワインでクラシックなのは『レア』ですよね。もちろん飲んで一番安心します。ただ他のワインは品質が落ちた訳じゃありませんから、厄介です(笑)。慣れた味わいを優先するのは私も同様です。」
Aさん「ワインを良く知らなかった頃、味わいにヴィンテージの変化はあってもイノヴェーションがあるとは思いもしなかったんです。」
私「特にこの10年20年は物凄いスピードですよね。ただ品質向上の為の競争なのが救いかと。」
Aさん「でも、一時期はワインが全部アメリカナイズされそうでしたよね(笑)。」
私「たしかにそうです。ただ、最近は個性の発揮に流れ始めたような気がしますから、楽しさが増しました(笑)。」
Aさん「まあ、あんなワインばっかり飲んでたら飽きますよね。そうするとラファージュ・ファンとしては変化を楽しめば良いですね(笑)。」
私「ラファージュ・ファンをビックリするようなワインを造って欲しいものですね。」

人間の味覚はどうしても保守的ですが、新たな発見を楽しむ好奇心は大事です。もちろん年齢によっても味わいの感じ方が違いますから、ワインが変わることも通例くらいに考えた方が無理がないかもしれませんね。
この点我々は謙虚に判断しなくてはいけません。
ついつい私の好みを押し付けてしまいます。自戒!

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ニコラの続き

Jan 29, 2013 by weblogland |
またまたしつこく(笑)昨日の『ニコラ』の続きです。

今日インポーターのEさんに電話して、『ニコラ』の謎を聞きました(笑)。
私「もしもし、お世話になっております。実は『ニコラ』を飲んで思ったのですが、とても酸がありますよね。」
Eさん「ありがとうございます。『ニコラ』はとても酸があってルーションっぽくありません。」
私「そーなんです。香りも通例のプラムではなく、赤いベリーのニュアンスがあって、北ローヌのシラーに近い(笑)。」
Eさん「独特ですよね。」
私「何故でしょう?『レア』とは違いますよね。」
Eさん「解りません。『レア』とは掛け離れたスタイルですよね。」
私「『ニコラ』のスタイルは『レア』より『エルマセットに似ているかと。」
Eさん「そう言われればそうですよね。どちらもエレガントで明るさがあります。」
私「そうなんです。『エルマセット』も最初はルーションっぽいスタイルでしたが、ここ2~3年でスタイルが変わったと思うんです。」
Eさん「そう言えばそうですよね。」
私「この点ラファージュさんに問い合わせ貰えますか?マロラクティック醗酵をコントロールしているような気がします。」
Eさん「了解しました(笑)。」

いつも私はEさんに変なことばかり頼んでいます(笑)。Eさんもそんな私に付き合ってくれています(笑)。
ありがとうEさん!

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ラファージュさんのニコラ、2010年は2009年と別物のようです

Jan 29, 2013 by weblogland |
一昨日の試飲会の続きです(笑)。

昨日ラファージュさんの『ニコラ』2010年を飲みました。一昨日の残りですから、抜栓後まる一日ですね。
かなり良くなってます。全体にバランスが取れ、舌触りにぬめり感が出てきました。飲みやすくなってます。それと共に、酸の量とその伸びやかさが好印象(笑)。熟成するワインですね。どんな成長を見せるのか楽しみです。
それにしても2009年とは別物のようです。ヴィンテージの差と言うより、造りや設計図から違うような感じです。
2009年以前の『ニコラ』はまさに優良な南フランス ルーションのグルナッシュですが、2010はスタイルが違います。酸よりエキス分で美味しく飲めるスタイルから、十分な酸を意識した明瞭な果実味を味わえるスタイルを目指しているようです。
ですから『レア』に入っているグルナッシュと同じ葡萄を使っているとは思えません。逆に『レア』のシラーよりスパイシーでシラーっぽい(笑)?
不思議です。
とても斬新なのですが、何故?
私の妄想が走り出しました。
あ、あ、止まらない(笑)!

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試飲会、ティスティング記録

Jan 27, 2013 by weblogland |
昨日はご来店ありがとうございました。
夕方以降にご来店が集中しまして、グラスは足りなくなるわ、ワインが無くなるわ、大変ご迷惑をおかけいたしました。
お詫び申し上げます。

さてトップバッターのドイツの白です。
ヴァイスブルグンダー トロッケン 2011年 ヴァインホフ・ショイ ドイツ 白 プファルツQ.b.a. 1000ml 1695円税込み スクリュー・キャップ
「マスキューさん、このワインの品種ヴァイスブルグンダーって聞いたことありませんが?」
家内「ヴァイスは白、ブルグンダーはブルゴーニュの意味で、白いブルゴーニュですからピノ・ノワールの白→ピノ・ブラン。と言うことです(笑)。」
「なーるほど(笑)。」
私「先月の試飲会で出したショイのリースリングの兄弟分です(笑)。でも味わいはかなり違います。リースリングほど香りは強くありませんが、とっても締まって硬質な感じです。」
「なーんだ。あのリースリングのお友達ですか(笑)。でも全然違いますよね。リースリングほど香りは立たないけど、強い感じですよね。口の中で凄く広がる!」
「そうそう。それってリースリングよりこっちの方が酸が多いってことですか?」
私「恐らくそうかと。酸がある分ピノ・ブランの方が残糖分も多いような気がします。」
「ドイツのトロッケンって残糖を残すからバランスが取れるんですね。これでまるっきりドライだったら飲めたもんじゃないですよね(笑)。」
私「そうですよね。ガンツ・トロッケンは厳しいですよね(笑)。」
家内「だから甘酸っぱいザワークラウトや塩辛いソーセージなんかには合いますよね。」
「甘酢を使った和食にも合いそうですよね。酢飯にも良さそうですね(笑)。」
「日本人好みだね(笑)。」
家内「パイナップルを入れた酢豚なんか鉄板ですね(笑)。」
「ところでこのワイン、瓶太くありません?」
私「リースリング同様1リットル入ってます(笑)。」
「上質ながぶ飲みワインですね(笑)。」
「がぶ飲みするにはもったいない気がしますが、ついつい飲んじゃいそうですね(笑)。」

さて次は注目の比較試飲です!
ヴィーニャ・サンソ 『ソーブレ・リアス』 2011年 ヴァル・サンソ スペイン 白 ルエダD.O. 750ml 2010円税込み〇ヴィーニャ・サンソ 『ソーブレ・リアス』 2008年 ヴァル・サンソ 最後の1本です(笑)。
「2011年はゴージャスなブルゴーニュみたい(笑)。」
「トロ味があるよね。高そう(笑)。」
「まだ若くて閉じてますけど、途方もないものが隠れてますよね。」
「2011年がブルゴーニュっぽいのは何故ですか?」
私「はい。樽の大きさは5~600リットル位でスペインらしい大きさなんですが、材木はフランスのアリエ産のオークを使っているようです。ムルソーやピュリニー・モンラッシェみたいですよね。」
ところが2008年はまるっきり別物の様相です。
「2008年って2011年と同じワインなんですか???なんでこんなに違うの?」
「同じと言われるとパニックになりますね(笑)。まず2008年は樽の香りがしませんよね。」
私「前に飲んだ時は樽のニュアンスはありましたが、今日は樽の香りがしません。」
「サラッとしてるけど、凄く深いし複雑。旨味もあるし、高貴。」
「うん。品がある。でもこんなの飲んだことないですね。」
私「2011はグレープフルーツなどの柑橘系の香りがしますが、2008はオレンジ。それも高貴なマンダリン・オレンジのような…。」
「クアントローみたいな純粋さもありますね。」
「あと、旨味に感じる部分ですが…。」
「そうそう出汁みたいな…、複雑で…。」
私「松茸みたいですよね。ヨーロッパではシャルトリューズみたいなんて言うのかな?初めての経験です。」
「永谷園の松茸のお吸い物(大爆笑)」
「そー言えばイタリアに住んでる弟が日本に帰って来ると、必ず永谷園のインスタントのお吸い物を大量に買い込んでイタリアに持って行きます(笑)。パスタにすると旨いらしいですよ。」
私「確かにこの香りはイタリアンにもフレンチにも合うと思いますが…。松茸の香りがするワインは初めてです。知らないことが多いですね(笑)。」
「マスキューさん。2008年の方に赤い果実…、ベリーみたいなニュアンスありますよね?」
私「小粒のブラム…スモモみたいな赤い小粒の果実のニュアンスもあります。多分ハビエルさんが求めた甘く感じる酸だと思います。」
「それって、マスキューさんがブログで言っていたハビエルさんのシュール・リーの目的ですか?」
「ハビエルさんが言っていたプロ・サッカリンだと思います。ただ何年か熟成しないと出ないんですね。ようやく解りました(笑)。」
ハビエルさんがマスキューに来店した時に熱く語っていました。「シュール・リーをすることで酵母が自然に壊れます。その過程でプロ・サッカリンが出来ます。これは複雑な甘さに繋がります。」
ブラン・ドゥ・ブランのスパーリングに稀に赤い果実のニュアンスが出ることがありますが、それと原理は同じかと思います。

目から鱗、ビックリの白ワインでした(笑)。勉強になりました。

さてこれから赤ワインです。強力な最後の2本の前に熟成して飲み頃となった癒しのアリアニコの登場です(笑)。
アリアニコ・デル・ヴルトゥレ 2006年 コンソルツィオ・ヴィティコルトーリ・アッソチャーティ・デル・ヴルトゥレ イタリア パジリカータ 赤 アリアニコ・デル・ヴルトゥレD.O.C.750ml 1890円税込み
「生産者の名前長いですね(笑)。」
「5人の協同組合でしたっけ?5人組ですね(笑)。」
「優しいなぁ。シンプルで良いですね(笑)。ホッとする味わい。でもベースにしっかり酸がありますよね。」
私「さすが!そーなんです。10年位の熟成能力があります。」
「そりゃ凄い!あのあたりは暑いから出来るワインは濃いには濃いけど、短命(笑)。」
私「酸があるのは、寒暖差のある高台に畑があるからのようです。その代わり畑仕事はほとんど手作業になりますから、大変なようです。」
家内「気候区分も地中海性ではなく大陸性のようです(笑)。」
「へぇー。本当ですか?イタリア南端なのに(笑)!」
私「デル・ヴルトゥレのD.O.C.指定の根拠にもなっているんだと思います。」
「タウラージみたいな圧倒的な果実味はないけど、旨いよね。アリアニコってなかなか美味しいのに当たらないから嬉しいよね(笑)。」
私「アリアニコって沢山造られてますが、なかなかバランスの良い美味しいのに当たりません。それはアリアニコ自体に長い熟成期間が必要とする特性があるからかも知れませんよね。」
「うん。確かに。早飲みのアリアニコで美味しいのってあまりないよね。向こう行くとアリアニコはいっぱいあるけど、あまり美味しく感じませんでしたよ(笑)。」
私「それって日本人との味覚の違い、習慣の違いに由来してるのかも知れませんよね。」

さあ、いよいよ佳境。私の愛するドメーヌ・ラファージュの渾身のワイン2連発です(笑)。
キュヴェ ニコラ2010年 ドメーヌ・ラファージュ VDP コート・ド・カタランフランス ルーション 赤 750ml 2,160 円
ドメーヌ・ラファージュ
ドメーヌ ラファージュ キュヴェ レア コート デュ ルーション レ ザスプル2010年フランス コート デュ ルーション 2,535 円
「『ニコラ』これですね(笑)。パーカーポイント92点は(笑)。」
「ルーションっぽくない(笑)!酸がある(笑)。」
「ルーションっぽくない上、グルナッシュぽくもない(笑)?」
「『ニコラ』の香りは赤いベリーですよね。あと凄くスパイシー。北ローヌのシラーみたい?」
私「コート・デュ・ローヌのグルナッシュは通例プラムのニュアンスですよね。シャトーヌフになるとキルシュみたいでちょっと似てますよね。でも『ニコラ』はシラーみたいなペパーミントの味がしますよね。」
「香りの抜けと広がりが素晴らしい。明瞭さがあってエレガント。こんなルーションあるんだ?斬新だね!」
「ルーションって言うと柔らかでたっぷり、でもシンプル。みたいなイメージがあるけど、『ニコラ』は違う。酸がある。」
私「いままでにないスタイルのルーションワインかと。マロラクティックをコントロールしてるかも知れませんね。調べてみます。」
「『ニコラ』と比べると『レア』は王道だよね(笑)。いつも通り旨い!私、マスキューさんに勧められるまま『レア』10本以上飲んでます(大爆笑)。」(スミマセン!)
家内「『レア』はシラー、グルナッシュ、カリニャンをブレンドすることで複雑さを出しています。この点クラシックです。」
「『ニコラ』が92点だったら『レア』は95点付かないと納得しないぞ(笑)!』
私「こんな安いワインには95点つきません(笑)。価格体系が壊れます(笑)。」
「それってワインの値段付けがいい加減ってことですか(笑)?」
私「答難い質問です(笑)。『ニコラ』も『レア』もグラン・クリュ並の造りのワインです!??(こんな答で勘弁してください。)」
「まあ、ラファージュさんのワインは良心的ですな(笑)。」
「ろくでもないワインでとんでもない値段をつける奴いるもんな(笑)。」
ピッピッピッ・ピッー!
ここまで(笑)!


お疲れ様でした!
大勢のご来店ありがとうございました。
行き届かない点お許しくださいませ。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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店内試飲会のラインナップ

Jan 22, 2013 by weblogland |
今週土曜日1月26日、マスキューの店内試飲会のラインナップ決まりました!

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まずはドイツ南端、フランス国境の白ワインです。
ヴァイスブルグンダー トロッケン 2011年 ヴァインホフ・ショイ ドイツ 白 プファルツQ.b.a. 1000ml 1695円税込み スクリュー・キャップ
マスキューの定番となったショイのリースリング1Lに引き続き、ヴァイスブルグンダー1Lの登場です。
ヴァイスブルグンダーと言うとピンときませんが(笑)、ピノ・ブランと言えばピンとくる?味わいは想像通りアルザス。もちろん国境を越えたアルザスにも畑がありますから不思議ない(笑)。
リースリングより残糖分はありますが、それはソーセージとザワークラウトに合わせるためかと。

続いてはヴィーニャ・サンソ 『ソーブレ・リアス』 2008年 ヴァル・サンソと2011年の比較試飲です。あの哲学的なワインです(笑)。
〇ヴィーニャ・サンソ 『ソーブレ・リアス』 2008年 ヴァル・サンソ 最後の1本です(笑)。
ヴィーニャ・サンソ 『ソーブレ・リアス』 2011年 ヴァル・サンソ スペイン 白 ルエダD.O. 750ml 2010円税込み
すっかりマスキューの定番となったヴァル・サンソがつくるルエダのヴェルデホの最上級銘柄です。
現行は2011年となり、2008年と比べるとニュアンスが若干変わってきました。樽材にアリエ産のオーク材を使っているようです。このためムルソーみたいな雰囲気がしますね(笑)。ワイン自体はまだまだ伸び代があり発展途上。隠れているものが膨大。熟成により厚み、深みが増し、数年後には物凄いことになりそうです(笑)。2008年同様あと4年位の時は必要かと。

そして後半戦の赤はまず飲み頃のアリアニコから。
アリアニコ・デル・ヴルトゥレ 2006年 コンソルツィオ・ヴィティコルトーリ・アッソチャーティ・デル・ヴルトゥレ イタリア パジリカータ 赤 アリアニコ・デル・ヴルトゥレD.O.C.750ml 1890円税込み
ヴルトゥレ山の中腹の一番標高の高いバリーレ村にセラーを持ち、5人で構成される協同組合 コンソルツィオ・ヴィティコルトーリ・アッソチャーティ・デル・ヴルトゥレ。5人でも協同組合って出来るんですね(笑)。でもこの方が結束は強い!飲み頃のアリアニコって美味しいですよ(笑)。

さて、最後の2本はドメーヌ・ラファージュの渾身の『ニコラ』と『レア』。ともに2010年ヴィンテージとなり、作柄をチェックするにはもってこいかと。『ニコラ』2010年はパーカーポイント92点がつきましたし、ラファージュさんを知るにも良いかと。
キュヴェ ニコラ2010年 ドメーヌ・ラファージュ VDP コート・ド・カタランフランス ルーション 赤 750ml 2,160 円
ドメーヌ・ラファージュ渾身のグルナッシュ100%ワインです。
広大なドメーヌの中で、アグリ川沿岸にあるもっとも暑いテロワール『アグリ』。グルナッシュ栽培の適地として古木がゴブレ仕立てで栽培されています。風が強いことと強い陽光からブドウ果を守るためにこのテロワールではわざわざ収量の低いゴブレ仕立て(株仕立て)でグルナッシュは栽培しているそうです。1ヘクタール辺り5000本の植樹率で20ヘクトリットルほどのワインが出来るそうです。
えーと。
ブドウ樹1本では…2000L÷5000本=0.4Lということは400mlです
なんとハーフボトル1本ほどです!
ドメーヌ ラファージュ キュヴェ レア コート デュ ルーション レ ザスプル2010年フランス コート デュ ルーション 2,535 円
ドメーヌ ラファージュのトップキュヴェです。レ ザスプルとは170ヘクタールあるドメーヌ内の標高が高いテラス式の畑の名前です。機械を入れることが出来ないため生産性は悪くコストがかかりますが、真夏の昼夜の寒暖差が20度以上もあるそうです。このため暑いルーション地方でも異例なくらいの酸が生成されます。また、大理石やシストのアルカリ土壌はブドウとの相性もいいはず。
このワインの名前キュヴェ レアとは1998年生まれの娘「レア」にちなんでつけたそうです。ラファージュさんにとっては正に「掌中の珠」なのです。
ぶどう樹1本からハーフボトル1本ほどの超低収量のグレートワインです。

いつも通り14時から20時30分までやっておりますので、お手隙でご来店くださいませ。
お待ち申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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1月26日、マスキューの店内試飲会

Jan 20, 2013 by weblogland |
来週の土曜日1月26日、マスキューの店内試飲会です(笑)。
今年始めの試飲会。何を出しましょうか?(実は大体決まってます。スイマセン。)

赤は新入荷のアリアニコ・デル・ヴルトゥレなんか飲み頃です。あとラファージュさんのキュヴェ『ニコラ』と『レア』の比較試飲はどうかと。『ニコラ』がパーカーポイント92点を取りましたし、ここは最上級キュヴェの『レア』と比べるのも一興かと。
寒い冬、暖かみのある赤3連発です(笑)。

白は、マスキューの定番となりましたドイツのショイ。扱いはリースリングのみでしたが、ヴァイスブルグンダーもありました。ヴァイスブルグンダーと言うとピンときませんが、ピノ・ブランです。リースリングとは全く違った趣が良いかと。
あとスペインのヴィニャ・サンソの最上級キュヴェ『ソーブレ・リアス』が2011年に変わりました。でも、2008年を一本だけ取ってありますから比較するのも宜しいかと。熟成、生命力の妙を実感しましょう!

詳しくは後ほどお知らせいたします。

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今年の正月に何を飲んだか振り返ってみます

Jan 08, 2013 by weblogland |
皆さん!
お正月は沢山ワイン飲みましたか(笑)?
我が家は家内と私の二人掛かりで飲み倒しました。暴飲暴食がたたりちょっと胃が重いです(笑)。ちょうど七草粥の時分です。昔の人は上手く言ったものですね(笑)。

それでは反省を込めて、今年の正月に何を飲んだか振り返ってみます。
まずは白。ロス・カルドスのシャルドネソーヴィニヨン・ブラン、たしかソーヴィニヨン・ブランは2本飲みましたね。あとヘレラーのグリューナー・ヴェリトリーナかな。もちろんドンナルーチェも(笑)。
泡はデル・フィン・デル・ムンドのエキストラ・ブリュットは2本(笑)。マスキューの店頭で売り切れになる前にキープしておきました(ごめんなさい)。あと贅沢にもJ・ラサールのアンジェリーヌも1本だけ飲みました(暮れのどさくさに紛れて仕入れたシャンパンです。)。実に旨かったです。

赤はヘレラーのツヴァイゲルトが必ずテーブルに置いてありましたから、2本は飲んでます。飲むワインが足りなくなった時の抑えです(笑)。
それから、ドメーヌ・ラファージュのニコラは中々斬新で良かったでした。大好きなクロード・ネルを飲みながら鴨のローストを食べましたが、旨くて泣けました(笑)。
大体こんなモンですか。
あっ、そうだ。
飲み疲れた時にジャン・バルモンのカベルネとコベルチーノ・リゼルバも飲みました。

まだありましたっけ?

胃も重たくなる訳ですね(笑)。
腹も身のうち。しばらくペース・ダウンした方が良いですかね?

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濃いですね.キュヴェ・ニコラ

Dec 12, 2012 by weblogland |
昨日、今日とドメーヌ・ラファージュの『キュヴェ・ニコラ』2009年を飲みました(笑)。パーカー ポイント92点の確認です(笑)。

うーん。
濃いですね。液体濃度はペーストに近い(笑)。でもグルナッシュらしい優しさがあり、飲み易い飲み易い。飲んでいて樽香を感じないほどエキスが抽出されているのもグッド。アルコール分は15%もありますが、苦じゃありません。溶け込みがよろしい(笑)。
やはりとことん尽力したグレート・ワインですね。
アメリカ人が好むスタイルなんでしょう。でもカリフォルニアワインよりエレガントですから、この点溜飲が下がります(笑)。

それにしてもグルナッシュって不思議な品種ですよね。ローヌのものとルーションのものは明らかに違います。ローヌにしてもシャトーヌフやジゴンダスは他のローヌ・ヴィラージュとは違いますから、不思議です。
でも、だからこそ地方色のある面白い味わいになる。それって、まだまだ新たな可能性があるということの裏返しでもあるはず。
うーん。
その発見の繰り返しが、アペラシオンひいてはテロワールの概念を造っていると考えるべきですね。
知らない変なところで、グルナッシュを使った面白いワインが生まれる可能性があるはずです。栽培適地が広いグルナッシュの特性は素晴らしいですね(笑)。

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ワイン・アドボケートで92点-キュヴェ・ニコラ

Dec 06, 2012 by weblogland |
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ここのところ『キュヴェ・ニコラ』の問い合わせが何件かありました。あの私の愛する南フランスのドメーヌ・ラファージュがグルナッシュだけで造るワインです。息子さんの名前を付けたワインです。

うーん。

なんでかな?

マスキューではひっそり売っているワインですから…。

そこで、インポーターさんに聞きました。

私「もしもし、いつもお世話になっております。ところで、ラファージュさんのニコラなんかあったんですか(笑)?問い合わせがあるんですよ。」

インポーターさん「そうそう。ワイン・アドボケートで92点ついたんですよ!あの価格で92点はインパクトあります!」

なるほど。

まあ、たしかにあの価格で92点はインパクトあります。でもラファージュファンとしては物足りない(笑)。92点じゃ低い!
等と怒っているのは私だけですかね?

まあ、微妙なところです。あまり高くても迷惑ですし、かと言って低いとプライドが傷つきます(笑)。無視されるより良しとしましょう。

でもワイン・アドボケートで取り上げられるにはサンプル提供しなくてはなりません。この点気に喰いませんが、広告も必要ということで許します(笑)。

でも良かった(笑)。

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試飲会のラインナップ決まりました!

Nov 18, 2012 by weblogland |
今月11月24日(土曜日)マスキューの店内試飲会を行います。時間はいつも通り14時から20時30分までやっておりますので、ご都合でお越しくださいませ。

今回は新着ワインです。

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まずはマスキューでは珍しいドイツの辛口白ワインです。
リースリング トロッケン 2011年 ヴァインホフ・ショイ ドイツ 白 プファルツQ.b.a. 1000ml 1650円税込み スクリュー・キャップ
久しぶりの辛口リースリングです(笑)。
「なんだ。モーゼルじゃないんだ!」などとはおっしゃらず(笑)。
ドイツでは食事に合わせる普段飲みの辛口白ワインを割とつくっています。昔はいい加減な物が多かったのですが(笑)、このワインはいけるかと…。

そしてようやく復活したアルゼンチンのドニャ・パウラが造るソーヴィニヨン・ブランです。醸造長も変わり心機一転、素晴らしいソーヴィニヨン・ブランを造っています。
ロス・カルドス ソーヴィニヨン・ブラン 2011年 ドニャ・パウラ アルゼンチン白 ルハン・デ・クージョ 750ml 915円税込み スクリューキャップ
一時期調子が悪くなってましたが、復活しました!おそらく世界で一番癖のないソーヴィニヨン・ブランかと。先々ソーヴィニヨン・ブランのリーダーになるかも?

そしてこれから赤ワインが4本。
まずはボルドーの良心
ユベール・ド・ボウアール 2005年 フランス ボルドーA.C.750ml 1620円税込み
このワイン格はいわゆるネゴシアン物のボルドーA.C.。マスキューでは基本的には扱わないランクのワインです(笑)。
テクニカルの資料もほとんどなく、解ることはラベルに書いてある、セパージュはメルロ70%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%。バリックで12ヶ月の熟成くらいです。
でも、このワインとても美味しいのです。それには訳があります。
ラベルに大きく書いてある銘柄名『ユベール・ド・ボウアール』。ディープなボルドーファンならもうお気づきかと(笑)。そう、あのシャトー・アンジェラスのオーナー ユベール・ド・ボウアールのことです。
このワイン中身に何が入っているかは企業秘密のようですが、まず右岸であることは間違いなし(笑)。特にシルキーで奥深く上品な舌触りのタンニンはサンテミリオンの極上ワインに通じる高貴さがあります。
通常の試飲会でしたら赤のトップバッターにはしませんが、きめ細かなタンニンを是非とも味わっていただくために、本日の赤ワイン一番手といたしました(笑)。

そしてローヌのエレガントなシラーです。
ブーケ・デ・シラー 2011年 ギィ・ファージュ フランス v.d.p.d.アルデッシュ 赤 750ml 1980円税込み
力強さに美点がデフォルメされがちなシラーですが(笑)、たまにはこんなにクリーンで美しいシラーも良いかと。シンメトリーな味わいに経験値上がること間違いなし!?

さて次は何番目に出すか?順番に悩む個性派
ラ・リニア 2011年 エンリケ フランス 赤 コート・デュ・ルーション・ヴィラージュA.C.750ml 1560円税込み
私の愛するドメーヌ・ラファージュの近所のワインなのですが、スタイルはラファージュとは真逆。バランスは良く飲みやすいのですが、ワイルド(笑)。リヴサルト造りで有名なアペラシオンの特徴を好きになるか?拒絶するか?決めるのはあなたです(笑)。

最後は大物です。あまり知られてないローヌのジゴンダスです。
ジゴンダス 2010年 ドメーヌ・デ・エスピエ フランス ローヌ 赤 750ml 3420円税込み
このワイン、グルナッシュ75%、シラー25%のジゴンダスらしい古典的割合。でも味わいは極上のピノ・ノアールのような滑らかさと香りの広がりがあります。
衝撃的ですぞ!

皆様のご来店お待ち申し上げます。

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エルマセット2011年を飲みました

Nov 05, 2012 by weblogland |
先日愛するドメーヌ・ラファージュエルマセット2011年を飲みました。
2011年は葡萄の生育が約1ヶ月早まりました。当然収穫も1ヶ月早まりました。7月からの猛暑も加わりましたからワインがどうなっているか気になっていました。
秋を迎えることなく収穫される訳ですから酸が過剰になることが予想されます。
あと糖度が異常に高くなる恐れと、果実の無理な過熟が予想されます。8月前半の収穫になると人手が足りません。なんたってバケーションの期間です。
うーん。
ラファージュさんはどうだったか?
飲んでみるといつも通りのエレガンス(笑)。上手く収穫できたんですね。過剰な粗さや雑味がありません。アルコール分も2010年と同じ14.5%です。完熟時に一気に収穫できたようです。
もっともラファージュさんは、収穫に南米の作業員を呼んできますから、問題無しだったんですね。
さすが!
でも他の生産者が気になってきます。2011年は、収穫のタイミングを誤るとワインが台無しになるヴィンテージです。特に中規模のワイナリーが心配です。

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桝久 試飲会リポート

Oct 28, 2012 by weblogland |
昨日はご来店ありがとうございました。
寒くなってきて、いよいよワインシーズンに突入した感でした(笑)。

まずはマスキューの定番ドメーヌ・ラファージュのノヴェラム・シャルドネ2011年です。
「ふっくらしてて美味しいですね。これってシャルドネですか?」
「美味しいですよね。でも去年のヴィンテージとちょと変わったような気がしますが…?」
私「そーなんです。香りが前ほど強くありません。」
「そうそう。香りがおとなしい(笑)。」
私「このワインは基本的にはシャルドネなんですが、ヴィオニエの澱が入っています。この量が2011年は減ったようです。」「なるほど。微調整したんですね。かえってこっちの方が飲み飽きしないスタイルですよね。」
私「はい。香りは華やかですが味わいは食事により合わせ易くなったような感じです。」
家内「ラファージュさんの技術と研究心は毎年新たな模索をしているようです。こうした彼の微調整の上手さは『アッサンブラージュの魔術師』と言われる由縁です。」
「たしかに幅広く食事に合わせ易いワインですよね。」
私「あと、もともとの造りがしっかりしてますからワインが丈夫です。この点いわゆるネゴシアン物とは違いましね。」
そして同じくドメーヌ・ラファージュのエルマセットです。
「あっ、『M』ですね。このワインずいぶん飲んだな(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」
「久しぶりだけど…。また美味しくなってる(笑)。飲みやすくて、でも飲みやすいだけじゃない。さすが『アッサンブラージュの魔術師。』(笑)。」
「すんごくバランスがイイ!複雑さもある。しかも安くなってる(笑)。」
「チョコレートの香りがベリーの香りと上手くマッチしてる。」
私「エルマセット飲みながらチョコレート食べると美味しいですよ(笑)。」
家内「今日は間違っていつもと違う『森永のベネズエラ・ビター』を買っちゃいました(笑)。でも甘くなくて、この方がエルマセットに合いそうです(笑)。」
「うんまい(笑)!口の中で爆発します。」
「あー。こりゃイイ。」
「ベリーの味が飛び出る。チョコレート食べながらエルマセット飲むと口の中が3Dになる(笑)。」
「『エルマセット』は食事の最後のデザートまで合わせられますね。『エルマセット』1本ですべて済んじゃいますね(笑)。」
私「ここがラファージュさんの狙いかと。」
家内「幅広く多くの特に若い方にワインを飲んで欲しいと言ってました。」
私「『エルマセット』と『ノヴェラム・シャルドネ』の価格が下がったのも円高とラファージュさんの要望があったようです。」
「このクラス最強ですな(笑)。」

さてこれより中盤戦、ロワールシリーズです(笑)。
まずはマスキュー初登場トゥレーヌのドメーヌ・ピバローの『ガメイ』です。
「お花みたい!女子会必須アイテムですね(笑)。」
「そうそう、ラベルの絵みたいに赤やブルーのベリーが甘い香りに包まれている。」
「これってボジョレーのガメイ種と同じなんですか?」
私「葡萄品種は同じです。造りもマセラシオン・カルボニックしますから、基本的には同じです。ただヌーヴォのようにすぐ出荷しないでステンレスタンクでしばらく熟成してからリリースします。」
家内「ちょっとキャンディーっぽさがあるところはボジョレーと似てますが、ここまで華やかでシットリしているのはロワールだからこそ。」
抜栓してから3時間ほど経つと様々な香りが出てきました。
「ミントみたいな感じしませんか?」
私「ホワイト・ミントかな。あと漢方薬みたいな、ヨードっぽさも…。」
「八角?この独特な甘さ…。このワインをバニラアイスクリームにかけたら美味しいだろうな(笑)。」
家内「それグッドアイデアですよね(笑)。あとシナモンっぽさもありますね。」
私「ガメイの品種特性ですか、香りの変化が早くでますね。でもかなり複雑で面白い。」
「これって中華料理に合わせたいですね!」
さすが中華料理関係者で新ワインエキスパートのOさん。(おめでとうございます!間違っていたらゴメンなさい?)
「それにしても面白いワインですな。好みは別れるかもしれませんが。造りのレベルはクリュ・ボジョレークラスですね。」
私「ユニークなワインを造る人が、ポッと出てくるところがフランスワインの奥深さですね。」
「それってビオ・ディナミだからですか?」
家内「ビオ・ディナミとワインの関係性はよく解りませんが、農薬の使用を避け、低収量を実現したからこそこんな味わいが出来たのは確かのようです。」
そしてマスキューの隠れ定番のシノン ドメーヌ・パスカル・ランベール改めドメーヌ・シェナ『シノン・トラディション・グラーヴ』2010年です。
「マスキューさん、このシノン相変わらず美味しいですね(笑)。」
私「しばらく入荷がなかったのですが、復活しました(笑)。今やシノンのトップ生産者になったようです。」
「これって前に飲んだドメーヌ・ピバローも同じロワールのワインですか?品種は違いますよね?」
私「はい。場所は隣です。あとシノンの品種はカベルネ・フランです。泥のついたラズベリーみたいなところが特徴的です。」
家内「軽いのですが、とても質感があります。舌触りが醤油なんかと合うんですよね。」
「あと、深みがありますよね。僕はこの泥臭さに惹かれるんですよね(笑)ジビエに合うんですよね。」
私「たしかに。鴨料理には鉄板です(笑)。」
家内「鴨南蛮は?」
私「いいかも!おつゆは温かい汁で、そばは冷めたいざるそばで!カボスとわさびも入れて!」
「そうなると後のサンセールでもオッケーですな(笑)。」
家内「ロワールでは蕎麦はガレットとして定番ですから、合わないはずがありませんね。あとシノンは味噌や醤油にも合いますら鍋物にはバッチリ。」
「チゲ鍋なんか良さそう(笑)。」
そしてロワールの最後はサンセール白です。
私「このサンセールはいわゆるネゴシアン物なんですが、とてもサンセールらしいかと。」
「凄いのびやか、あと変な雑味がない。ぬけるようなフレッシュさ!」
家内「りんごの紅玉みたいですよね。」
「これって品種はソーヴィニヨン・ブランですよね?ボルドーなんかのものとこんなにも違うんですね?」
「そうですよね。ニュージーランドなんかとも違う。」
私「日本人の口に一番合うソーヴィニヨン・ブランはサンセールだと思うんですよね。」
「たしかに、蕎麦とも合いそうですよね(笑)。」
私「定番で言えば舌平目のムニエル(笑)。魚介類とバター炒め+レモンは完璧のフォーメーションですね(笑)。」

サンセールで口をリセットした後はトリのボルドーです。
「旨いなぁ!ちょっとモノが違うなこのワイン。」
家内「蔵出しのオールド・ヴィンテージは良いですから安心できます。」
「なんで蔵出しが良いのですか?」
家内「造られた状態で保存出来るからです。あと出荷前にチェックしますから怪しいワインは出てこない(笑)。ボトル1本1本の液面も高く安定しています。市中在庫ですと、どんな状態で管理されていたか保証がありません。」
「マスキューさんがブログでよく言う壮麗さって解りました(笑)。ところでこのワインが正銘のセカンドワインと言われましたが、正銘でないセカンドワインってなんですか?」
私「簡単に言えば、セカンドワインはまだファーストにするには若い葡萄樹などから造ります。ですから成長の暁にはファーストになる樹です。ところがいつまでたってもファーストに昇格できない場所で造ったワインをセカンドとして売るケースがそれです。」
「セカンドと書いてあれば売れるからですね(笑)。」
私「飲んでみれば解ります。セパージュが違っています。ボルドー・グラン・ヴァンの偽物セカンドはカベルネの比率が低い場合が多く、出来上がりが異常に早い。このレ・ゾード・ポンテ1997年は優良なカベルネの味わいがしますし、セパージュの割合もファーストと同じはずです。あとしっかり熟成しています。」
家内「まあ、仮にこのワインが正銘のセカンドでなくとも良いクラシックなポイヤックであることは事実かと。ポンテ・カネは一枚畑なのも良い材料ですね。飛び地で別の畑を買い出したら要注意です(笑)。」
「前回は1992年をマスキューさんで買いましたが、今回の1997年の方が良いと思いますが、どうでしょう?」
私「私もそう思います。1994年にクルーズからテスロンにオーナーが変わったことが良い方向に向かったきっかけのようです。ワインの凝縮感が増してますよね。」
なんと本日のトップセラーはレ・ゾー・ド・ポンテ1997でした。秋深くなりワイン・ラヴァーも全開モードになったようです(笑)。

昨日はありがとうございました。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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明日は試飲会です(笑)。

Oct 26, 2012 by weblogland |
ようやく寒さが増してワインを飲む気分ですね。私は気合い十分なのです(笑)。
今回は新入荷のロワールと久しぶりのポイヤックがメインですが、価格が安くなってパワーアップしたラファージュさんのワインが一番売れるかも?コストパフォーマンスの高さは突出してます。若い方は間違いなく好むワインですね。
でもボルドー好きのOさんは間違いなくレ・ゾー・ド・ポンテ1997年を取るでしょうね。密度感のあるワインが好きなAさんはきっとガメイやシノンでしょうね。あのしっとりとした舌触りは魅力的です。
好みはそれぞれ、でも美味しくなければダメです。ここがセレクトショップ マスキューの腕の見せ所(笑)。毎月、家内と思案しながら選んだワインが売れることは励みであり、学習の蓄積です。皆さんの感想は神の声なのです(笑)。今回はどんな啓示があるか?

楽しみなのです。

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10月27日試飲会のラインナップ

Oct 21, 2012 by weblogland |
試飲会のラインナップ決まりました!
10月27日(土曜日)マスキュー店内試飲会です。

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まずはマスキュー定番のドメーヌ・ラファージュの〇ノヴェラム・シャルドネ2011年と●エルマセット2010年です。
前から比べると安くなりましたよね。確か昔は1500円ちょいの価格でした。それでも品質は高く、皆さんに愛され続けました。それが今なんと1155円!ハイ・クオリティーのデイリー・ユース・ワインの中では抜きん出た存在です。
マスキュー常連のお客様はもちろん再度、見逃していた方には新たに、ラファージュの世界を再発見していただきます(笑)。

そして中盤はロワール・ワインです。
秋深くなり食材が美味しくなるとロワールのワインが飲みたくなります(笑)。

まずは新着の赤
トゥーレーヌ ガメイ ナチュレ 2011年 ドメーヌ・ピバロー フランス ロワール トゥーレーヌA.C.赤 750ml 1700円 税込み
ガメイというとボジョレーを思い浮かべる方が多いと思いますが、ロワールでもかなり栽培されています。造り方はボジョレー同様マセラシオン・カルボニックをして造られています。でも出来上がりのニュアンスは大違い(笑)。確かに共通の品種特性はありますが、違いはテロワールの違いとしか思えないかと。
ただこのワイン品質はかなり高く、ボジョレーで同レベルのワインを探すとしたら、クリュ・ボジョレー クラス。皆さんどう思われます?
そして同じくロワールの赤。いまやシノンを代表するビオ・ディナミの旗手パスカル・ランベールさんの久しぶりの登場です。

シノン トラディション・グラーブ 2010年 ドメーヌ・シェネ フランス ロワール 赤 750ml 2220円税込み
比較的軽いワインが出来る砂地の畑で造られてますが、じつに味わい深い。アンジュの骨太のカベルネ・フランとは違ったスタイルはなかなか品があります。家内ともども大好きな生産者でもあります。以前はドメーヌ・パスカル・ランベールとなっていましたが、今はドメーヌ・シェネと名乗ってます。


ロワールの中流が続きましたから、やはり上流の白も飲んで頂く必要があります(笑)。

そこで、
〇サンセール 『レ・ボードリエール』2009年 ドミニク・ボー フランス 白 ロワール 750ml 2250円税込み
このワインいわゆるネゴシアン物。いわば買い酒なのですが、じつに良く出来ています。サンセールらしいフレッシュネス、広がりと力強い酸はハイ・レベルなのです。ロワール上流部の目利きネゴシアンですね。この品質と価格のバランスなら、ネゴシアンの面目躍如か?

トリはボルドーの有名處シャトー・ポンテ・カネのセカンドです。
レ・ゾー・ド・ポンテ1997年 フランス ボルドー ポイヤックA.C. 750ml 2980円税込み
久しぶりに有名ワインを仕入れちゃいました(笑)。旨いか?まずいか?高いか?安いか?まず飲んでミソ(笑)。

シャトー・ポンテ・カネって、「佐藤さんが・ぽんと・金・を出す」ワインでしたっけ(笑)。


いつも通り14時から20時30分までやっておりますので、お手隙の時間にお越しくださいませ。尚、ワインが足りなくなった折、二本目をお出し出来ないワインもございますので、ご了承ください。

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ぶっちぎりのハイ・コストパフォーマンス。円高の恩恵極まれりの感です。

Sep 21, 2012 by weblogland |
エル・マセットノヴェラム・シャルドネ好評です(笑)。
南フランスの我が愛するドメーヌ・ラファージュのスタンダード・クラスの赤と白です。
マスキューでは日本に輸入されてからずっと扱っている定番ワインです。

でも、何で急に人気が出たか?

実は安くなったからです(笑)。

まずエル・マセットが先行して値下がりまして、その後ノヴィラム・シャルドネが値下がりして、同じ1155円となりました。マスキューでは在庫の関係でノヴェラム・シャルドネの値下がりがちょっと遅れましたが、先日ようやく価格を下げることができました。この価格になると最強ですね(笑)。同じクラスですと、ぶっちぎりのハイ・コストパフォーマンス。円高の恩恵極まれりの感です。
今日エル・マセットとノヴェラム・シャルドネの大ファンのM先生からお褒めの言葉をいただきました。
値下げは私の性ではありませんが、褒められると嬉しいものです(笑)。
良いことがありました(笑)。

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これも嗜好の変化として肝に銘じなければ!

Aug 31, 2012 by weblogland |
発表します!
この暑い8月、マスキューで一番売れた赤ワインは、エル・マセット2010年です!
あの南フランス ルーションのドメーヌ・ラファージュの赤ワインです。私自身がラファージュ教教祖を勝手に名乗っているせいか、以外なほど良く売れました。価格も下がりお手頃感が増したのも一因ですか。
そうそう何が以外かと言うと、この暑い時期にどちらかと言えば暑苦しいスタイル(ゴメン)の濃い赤ワインが売れたことに驚いています。
マスキューではワイン消費が落ちる夏場対策として、ロゼワインのプロモーションを行ってきました。これはこれで皆さんのご理解をいただき好評なのですが、まさかこの暑い時期エル・マセットがトップセラーになるとは…。
我々が考えている以上に、皆さんに赤ワインが浸透していた訳です。
うーん。
素晴らしい!
これも嗜好の変化として肝に銘じなければ!皆さんが旨いと言ってくれるワインを探すのが、我々の仕事なのです。

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トップセラーに返り咲き

Jul 06, 2012 by weblogland |
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トップセラーに返り咲きました!

何が?って

エルマセット2010年です(笑)。南フランスのドメーヌ・ラファージュの赤ワインです。

やはり価格が安くなったからですかね?なんと今1155円!

もともと日本に初めて輸入された時は、たしか1680円だったような気がします。それが1480円、1350円、そして1155円までになりましたから、売れて当然と言えば当然。

味わいは、より飲み易くなった感。酸がフレッシュで、しかもしっかり入ってます。あと、どうしても高いアルコール分は相変わらず14.5%と高いのですが、決して強引ではありません。薄くなった訳ではなく、抜栓後翌日には深みを感じる良質な出来栄え。

うーん。
進化してますね。

ラファージュさんは「このワインは若い方に飲んでいただき、ワインを好きになってもらえるよう造っている。」と言ってました。とは言え同じようなただ解りやすいだけのワインだと飽きられることも知っていますね(笑)。

我々は円高の恩恵を受けてますが、実際の競争は熾烈なんですね。

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『エル・マセット』2010年が1155円になりました

Jun 06, 2012 by weblogland |
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嬉しいお知らせです。

フランス ルーションのドメーヌ・ラファージュのスタンダード・キュヴェ『エル・マセット』2010年が1155円税込みとなりました!

マスキューでは日本初輸入から扱っていますが、たしか発売当初は1500円以上したような気がします。
円高の恩恵極まれり?

現行が2010年ですが、振り返ってみると『エル・マセット』はエレガントで飲みやすいスタイルを目指して進化してますね。ルーションですから、濃いワインは自然にできますが(笑)、クリアネスをワインの特徴とするためには尽力しなくてはなりません。しかも効率的でないと手頃な価格は無理です。
やはりワインは飲まれてナンボ。この点、ラファージュさんは心得ていますね。
基本は良心的!
私がラファージュさんを好きな訳なのです。

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メメント オールド・ヴァイン2008年

Mar 14, 2012 by weblogland |
メメント オールド・ヴァイン2008年美味しくなりました。
やはり時間がかかりますね。もともと早く飲めるように設計はされていましたが、時間の経過により、こんなに良くなるとは…。2008年はアルコール分が14%と高くタンニンの分量が多いヴィンテージ。やはりポテンシャルは高かったですね。
また、いつも通りかなり真面目に造られた証ですね。
バランスと膨らみの良さによって、価格以上の品質はさらにパワーアップ(笑)。
スペインのワイン造りの優位性を認めざるを得ません。
現在、私の敬愛するラファージュさんはこのワインには関わっていないようですが、彼の残したアッサンブラージュの技が花開いた感です。
なんと言ってもバランスが素晴らしいのです。

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果物に生クリームをかけてドンナルーチェ

Feb 10, 2012 by weblogland |
どうやら最近のトレンドはスイーツとワインのマリアージュのようです。
イタリアが震源のようですね。
ワインバーでスイーツとワインを楽しむのがイタリアのトレンド。

うーん。

確かに赤ワインでも合うスイーツはあります。例えばラファージュさんのエルマセットなどはチョコレートケーキなどとマッチします。チョコレートとクリームの味わいは赤ワインと共通しますから、ワインの選択を間違えなければ素晴らしいマリアージュをします。
あと白ワインの場合、甘めのスタイルでしたら大体スイーツとは大丈夫です。個人的にはドライで濃密なドンナルーチェやゴドロンキオがお勧めです。倒れそうになるほど旨いですよ。あとワインに残糖分がありませんから、くどくなく飲み疲れません。カロリーも抑えられますし(笑)。
簡単に柑橘系の果物に生クリームをかけてドンナルーチェなんか飲んだ日には昇天しちゃいます(笑)。

旨いんですよね。

お試しあれ!

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エルマセットとベルギーチョコレートアイス

Dec 09, 2011 by weblogland |
今、エルマセット2009年を飲んでいます。
南フランス ルーションのドメーヌ・ラファージュのメインブランドです。私が一番飲んだワインかも知れません(笑)。
じつは昨日の荷物から2009年ヴィンテージに変わりました。
早速飲まなければ!
アルコール分は2008年と同じ14%。
うーん。
エレガント!
杏やプラムの赤い果実のニュアンスも明瞭。粗さがありません。更なる進化か?押し付けがましい甘さもありません。
今エルマセット2009年を飲みながらミニストップのベルギーチョコレートアイスを食べています。
実に旨い!
濃厚なチョコレートやクリームの味にエルマセットは良く合います。皆さんこのマリアージュは是非お試しください。目から鱗。もっともラファージュはデザートワインのリヴサルトも造っていますから、まんざら接点がない訳でもないかも知れません。
お試しあれ!

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試飲会レポート

Nov 27, 2011 by weblogland |
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昨日は大勢のお越しありがとうございました。
特に4~5時に集中しまして、行き届かず大変失礼いたしました。
お詫び申し上げます。

まず口開けはジュ・ド・レザン2011年です。
「これってジュースですか?ワインみたい。複雑なワインのニュアンスがある。」
やはり初めて飲まれる方はビックリします(笑)。
「うーん。強烈だね(笑)。たしかに去年と似てるけど、パワーアップしてるね(笑)。」
「これだけしっかりしてたらカクテルにも使えますね。マスキューさん『タウザ』でジュ・ド・レザンのカクテル出したら(笑)?」
私「私もそう思うのですが、なにぶんバーテンダーの力量が…(笑)。」
「飲み応えあるね(笑)。お腹にたまるよね。」
私「そーなんです。今年は収穫が一ヶ月以上早まりました。その上、夏場も全く雨も降らなかったので、かなり糖度も上がったみたいです。」
「それは濃くて良いワインが出来たということですか?」
私「生産者からすると、今まで経験したことのない早い収穫でした。ですから収穫の時期を決める判断が難しかったようです。いくら糖度が上がっても酸が多過ぎたり、少な過ぎるとバランスの悪いワインになるからです。」
「そーすると今年のジュ・ド・レザンは糖度も高いが酸もたっぷりあるってことですね。」
私「左様かと。」
ただ小さいお子さんにはちょっと強すぎたようで、顔をしかめられました(笑)。小学生くらいのお子さんですとグビッグビッいきます(笑)。大人を凌ぐ飲みっぷりです。やはり成長期のパワーは凄い!吸収力が違いますね。
「ところで先日ジュ・ド・レザンを友達と飲んだのですが、彼曰く『芋っぽい』と…?」
私「それは正しいかと。完熟したユニ・ブランは温度が上がったり・時間が経ってくると焼き芋ような甘さが出てきます。暖かいイタリアなどの白ワインに共通な有様です。」

さて次は大特価のロス・カルドスのマルベック2010年です。
「ほう~。犯罪的な値段ですなぁ(笑)。」
私「我々の通常の仕入値以下です。安過ぎるのも気が咎めるんですが、インポーターさんの意向で、『いっぱい売ってくれ。』とのことでして。いっぱい買ってください(笑)。」
「これって樽を使ってますよね?ほのかにバニラ香がしますよね?」
私「実はそーなんです。カタログではステンレスタンクのみ使用となっていますが、ほんの数パーセントだけバリックで熟成させたワインをアッサンブラージュしているようです。どうやらあのラファージュさんの裏技のようです。」
「テクニシャンですね(笑)。普通に飲んで美味しい!」
「日本だとチリワインの方が有名だけと生産量はアルゼンチンの方がはるかに多いんですよね。」さすが筋金入りのワインエキスパート。
「やっぱり海路がアルゼンチンだと長すぎるのかな?」おっしゃる通り。
「このベリーやプラムのような香がマルベックなんですね?」
私「そうです。あとグレナデンっぽさとスパイシーさがあります。コンポートのニュアンスがありますよね。」
「これは肉に合いますね(笑)。」
家内「ローストした牛肉のためのワインですよね。」
「それにしても安い!」
私「自信を持って押し売りします(笑)。」

さていよいよ佳境に入ります。ローヌ・ヴィラージュ随一の造り手シャトー・デュックの最上級銘柄シルヴィエンヌの2006、2007、2009年の垂直試飲です。
順番は2009→2007→2006年としました。
「凄いなぁ。どれも説得力十分(笑)。味がヴィンテージ毎に違う。取りあえず飲み易いのは2006年かな。」
「2006年ってどういうヴィンテージだったんですか?」
私「バランスのとれた良いヴィンテージです。今飲み頃に入っています。2007年と2009年はまだ飲み頃には入っていませんね。単純に力だけ比べると2009年と2007年は2006年を上回ってますよね。」
「うーん。解らないのが2007年なんだよね。2006年とは明らかに断絶してるんだよね。2009年が将来2006年みたいになる感じはするんだけど、2007年はなんだかまだ解らない(笑)。」
私「2006年と2007年を比べると、ワインの熟成能力は2007年の方が上だと思います。」
「そうそう。そうするとやはり2009年のバランスのとれた偉大さが光る(笑)。」
私「2009年はやはり欠点が無い出来栄えですよね。オードランの『ル・カイユ』2009年がモンスターなのも頷けます。」
「あのワインは尋常じゃない(笑)。」(この方『ル・カイユ』2009年を日本で一番飲んでいますから説得力がある。)
2007年が姿を見せ始めたのは抜栓後4時間を過ぎてからです。
「私2007年が好き!」
「たしかに圧倒的な力が出始めている。」
ところが、解りかけたところでワインが無くなりました(笑)。
解らずじまいで2009年2007年は二本目に突入!2006年は最後の1本でしたから終了!
残念!

さて最後はバローロ2005年です。
「おー!凄いなこれ!」
「香りが幾重にも重なってる!」
「シャトー・デュックのワインに比べると色は薄いが、香りの分量と複雑さがもの凄い!」
私「じつはこのオズヴァルト・ヴェルディのバローロは自分のラベルを貼って売るようになってから日が浅いので、全く無名です(笑)。スタイルはバローロ・ボーイズとクラシック・バローロの中間くらいですか。」
「たしかに何十年も寝かせるタイプじゃないけれど、香りはまさにバローロだよね。」
「飲み込んでも香りが無くならない!」
私「あとこのワインはアルコール度数が15%あります。でもアルコールっぽさが無い。バローロたる所以かと。」
「バローロの2005年ヴィンテージはどうだったんですか?これほどアルコール分が高いのに溶け込みが良い。やはりかなり良いヴィンテージだったんですか?」
家内「じつは収穫期に雨が降りました。うまく雨を避けて収穫できた生産者と雨にやられた生産者に別れたようです。」
「そうするとオズヴァルト・ヴェルディは上手く雨を避けたんですね。」
「マスキューさん。バローロってめちゃくちゃ高いものがありますが、このオズヴァルト・ヴェルディのワインと比べてやはり品質の差ってあるんですか?」
私「長年高い評価を受けつづけた、いわば大御所のワインは価格が上がり続けます。でもポッと出の生産者はよほどコマーシャルにお金を使わないと取り上げられません。それゆえ安い(笑)。何万円のバローロでもこのオズヴァルト・ヴェルディのバローロの足元にも及ばないものはあります。」
「値段に惑わされちゃいけないんですね(笑)。」
私「不幸なことに、高いワインを飲んだ経験は良いワインを飲んだことと一致しません(笑)。」
あまりの旨さに二本目に突入!
ドッヒャー!(悲鳴)

どうも昨日はお疲れ様でした。ちなみに昨日のトップセラーはロス・カルドスのマルベック2010年でした。単独のワインとしてマスキュー試飲会では最高記録の本数となりました。ありがとうございました。
インポーターさんの在庫が無くなるまで売り続ける予定です!
どうもありがとうございました。

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エルマセット vs シャトー・サン‐ロック

Oct 11, 2011 by weblogland |
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ここ二日ばかりかけてドメーヌ・ラファージュエルマセットシャトー・サン‐ロックを飲み比べました。あの南フランス、ラングドックのラファージュさんが造る赤ワインです。ラファージュの教祖を勝手に名乗っている責任上、ワインが今どのような状態であるか確認する必要があります(笑)。

エルマセットは2008年です。開けたばかりでは、まだ開くには時間がかかりそうな風情です。グルナッシが50%ですから、もっと軟弱でも良さそうですが(笑)、タイトさがありますね。翌日になるとシンプルな甘さ全開です。やはり雑味のない味わい。集中力が素晴らしいですね。より早く飲めるように工夫はしていますが、栽培の段階でズルしていないです(笑)。

さてラファージュさんの新しい試み、シャトー・サン‐ロックは2009年です。

飲んでビックリのエレガント。実にバランスが良い!果実味の綺麗なこと、ラングドックとは思えません。酸の在り様がグッドですね。シラーらしいスパイシーさは時間の経過とともに増し、翌日はペバーミント。しっかり詰めて造られたシラーに見られる特徴です。それでいて有りがちな硬さがないところが凄い!エルマセットが造られる地所から内陸部に20キロメートル入った所にシャトー・サン‐ロックはあります。このスタイルの違いはテロワールとしか思えません。我々はラングドックという言葉でテロワールを一くくりにしがちですが、それは間違いだと確信できます。

だいぶ手の内が解ってきました(笑)。

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サン‐ロックのロゼを飲みました

Aug 16, 2011 by toshiaki |
まだ皆さんお盆休みのようですね。マスキューの前の国道15号線はガラガラです。
昨日はサン‐ロックのロゼを飲みました。あのラファージュさんがルーションのモーリーで造っているワインです。果実味が明瞭でしっかりしています。なかなか飲み応えがあって美味しいのです。こんなロゼを飲むと、赤ワインと白ワインの中間というより、ロゼのロゼたる存在理由を感じますね(笑)。清涼感と旨味の狭間にこそ存在感あります。このバランスを知るとロゼワインが味覚の引き出しに入ります(笑)。選択肢が広がります。
ワインはT.P.O.に合わせて飲むものですから、一年中ボルドーの赤ばかり飲んではいられません。ですから、『どんなワインが好きですか?』と聞かれると困ります(笑)。場合によってはブルゴーニュの高級白ワインよりピックプール・ド・ピネの方が旨い時があります。これって酒文化の差なんでしょうね。

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『ソラネラ』2005年

Aug 05, 2011 by toshiaki |
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やっぱり大きいですね。
何が?って
マグナムボトルです(笑)。

この前の試飲会でご好評いただいたボデガス・カスターニョの特別なワイン『ソラネラ』2005年です。
この『ソラネラ』はアメリカの有名なインポーター エリック・ソロモン専用の特別なワインです。
というのも、ボデガス・カスターニョが世に出たロバート・パーカーの好評価のお膳立てしたのがエリック・ソロモン。
実際に世にだしたのはエリック・ソロモンなのです。まあ、あのレベルのワインを放っておくのは罪なことです(笑)。
(ちなみに私の愛するドメーヌ・ラファージュもアメリカではエリック・ソロモンの扱いです。隠れた良いワインを捜す嗅覚はさすが!)

今気づきましたが、マスキューでは『ヘクラ』を1530円で売っています。
掛ける2倍で3060円です。ということは、『ソラネラ』は『ヘクラ』の上のランクですから、かなりのお買い得!
今回日本には25ダースのみの入荷ですから、ホームページにアップする前に無くなるかも?
その節はお許しを!

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到着した頃から比べると段違いの旨さです

Jul 26, 2011 by toshiaki |
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先日ロス・カルドスのマルベック2010年を飲みました。アルゼンチンのドーニャ・パウラが造るスタンダード・キュヴェです。

旨いですね(笑)。

到着した頃から比べると段違いの旨さです。荒さが無くなり、バランスが出てます。当然まろみや甘味が増しています。

あと木樽の香りがエクセレント!基本的には木樽を使わない「ロス・カルドス」シリーズですが、絶対に使っています(笑)。前のヴィンテージより樽香は強く感じました。極上のアリエ産のフレンチ・バリックのバニリンのようです。滑らかで品がよいのです。樽由来の収斂性のタンニンを感じません。少なくともアメリカン・オーク材ではないはず。ただステンレスタンクで熟成したものに木樽熟成したものをアッサンブラージュしているはずですから(コストの問題)、木樽の占める割合は低いには違いありません。

うーん。

木樽のことはインポーターさんに確認してみます。それにしても良く出来ています。アッサンブラージュの魔術師ラファージュさんの成せる技か?

これも聞いておかなければ(笑)。

美味しいワインに当たるとついつい「何故?」と好奇心が湧いてしまいます。これがまずいワインだと聞く気にもなれません(笑)。そりゃ、そーですね。失礼しました。

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やっぱり安くなると売れますね(笑)。

Jul 05, 2011 by toshiaki |
何がって?

エルマセット』です。
南フランスの私の愛するドメーヌ・ラファージュのスタンダード・キュヴェです。2008年はアルコール分が13.5%と通常より低く、エレガントなヴィンテージです。溶け込みが良く、バランスがとても良いのです。温暖化が進み特に南フランスでは簡単に15%近くまでアルコール分が上がってしまう昨今、稀なヴィンテージです。

カリフォルニアのディヴァイス校の実験によると、ワインを飲んだ時一番アルコール分を感じないアルコール度数は13.5%ということです。まあ、カリフォルニアのようなエキス分の高いワインにはあてはまるような気がします。そうすると『エルマセット』もエキス分は高いですから、同様に感じますね。

デイリーに飲むには良い塩梅なのです(笑)。

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