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Written on 2013 12

皆さん年越しモードに入られましたか

Dec 31, 2013 by weblogland |
今年もあと6時間ほどです。皆さん年越しモードに入られましたか?

最近取り沙汰されているビッグデータ。マーケット革命を起こしそうです。次に売れる物まで予測できるとか!ビッグデータを利用することで売れ筋だけで商売し、しかも新商品はどれもヒットするようです。
すんごいですね(笑)。
マスキューをみると全く対極。人類と類人猿くらいの進化の差がありますね(笑)。
マスキューは売れない筋のワインを売るしかありません(笑)。でも、それって商売の醍醐味。誰も知らないようなワインを探して、お客様にビックリしていただきたい!
コストパフォーマンスの高さに感激していただきたい!
個性溢れ、作り手の情熱が伝わってくるようなワインとの出会いは人生を豊にしてくれます(笑)。そんなシーンのお手伝いが出来たら、我々マスキューも幸せになれます。

さて、来年はどんなワイン、どんなお客様との出会いがあるか。それを考えるだけで楽しくなります。頑張らねば!

本年はどうもありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
皆様のご健勝お祈り申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

尚、マスキューは1月3日までお休みとなります。
4日(土曜日)からの営業となります。

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ウイスキーが柿に合うことは知らないはず

Dec 31, 2013 by weblogland |
新聞の朝刊で読んだのですが、イタリア ローマでは柿が好まれているようです。それもトロトロになった熟柿だそうです。
良く冷やしたトロトロの熟柿にウイスキーを1滴垂らして食べると、天然のゼリーのようで美味とのこと。
筆者は石田博士さん。でもソムリエの石田さんではないようです(笑)。
実はイタリアはヨーロッパ最大の柿の産地とのこと。しかも柿は『CACHI』と発音表記するそうです。

知りませんでした!

筆者の石田さんは幼い頃、故郷で食べた柿を思いだし郷愁に浸ったそうです。

私は『タウザー』のマネージャーに伝えることにしました。新聞を切り抜いて見せてあげることにします。『タウザー』もこの時期柿のカクテルを作っています。でもウイスキーが柿に合うことは知らないはず。斬新です(笑)。
思わぬところでヒントを拾いました。ちょっと私は興奮しています(笑)。

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餃子の皮で お正月

Dec 30, 2013 by akiko |
スーパーの売り場は もう お正月一色です。華やかな感じで いいですね。
でも、普通の食材を探している私には 買い物しにくいんですけどね・・・。

今 餃子の皮で ピザみたいなおつまみを作るのに 凝っています。
フライパンひとつで 手軽に出来るし。
上手に焼けたときは 宅配ピザよりも ぱりっとさくっと 美味しいんですよ。(自画自賛では、ない!)
トッピングは家にあるものでいいし、ワインにも合わせやすいし。最高です。
コツは 皮を2枚重ねて使うこと。オリーブ油を引いたフライパンに皮を敷き詰めて弱火で焼きます。
片面が焼けたらひっくり返して 具を載せて やはり弱火で焼いていきます。
2枚重ねだと、さくっと感がいいし、ぷくっと膨れたりしてさらに 美味しい。
正月は 豪華に フェルミエさんの モッツアレラを使ってみようかなぁ。
簡単ですから ぜひ お試しください。

・・・シュウマイの皮や春巻きの皮でも 試したんですが、やっぱり 餃子の皮が一番です・・・

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ルモワスネのブルゴーニュ・ルージュ『キュヴェ・スペシャル』1993年

Dec 29, 2013 by weblogland |
今日は29日、今年も残すところあと2日ですね。さすがにちょっと疲れてきましたね(笑)。

ところで、来年早々に1993年のワインが入荷します!
ルモワスネのブルゴーニュ・ルージュ『キュヴェ・スペシャル』1993年です!
実は友人から「息子が成人式なんだ。それで1993年のワインを飲んでお祝いするつもりなんだけど、なんかない?」
あいにくマスキューの在庫に適当なワインがなく、インポーターさんの資料を探してみると…。なんとありました!
ラッキーでした。
ルモワスネでしたら、必ず美味しく飲めるはず!価格も手頃なのも嬉しい。
20年経つワインで美味しく飲めるワインを探すのは至難の技。ましてやブルゴーニュだと難易度はさらに上がります。単にヴィンテージが1993年だけのワインではしょうがありません。やはり、それなりに熟成して美味しくないとマスキューの沽券に関わります(笑)。
たしかルモワスネの『キュヴェ・スペシャル』は熟成に向いたサヴィニ・レ・ボーヌが中心のアッサンブラージュですし、温度の低いセラーで熟成させますから、味わいは期待できます。

もう来年の話をしても、鬼は笑いませんよね(笑)。

あー、良かった!

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年内31日までワインの発送は可能でございます

Dec 28, 2013 by weblogland |
夜になると寒いですね(笑)。
私は今、車を止めてブログを書いていますが、エンジンを切れません。暖房を切れません。

今またまた関内にいますが、今晩は昨日ほど人は出てませんね(笑)。特に関内は年内の営業を終えたお店が多いですね。
ところで、今日マスキューは年越し用ワインをお買い求めのお客様がちらほら、
お客様「どうもどうも。マスキューさんがブログで書いたように、今日は年越し用のワインを買いにきましたよ(笑)。マスキューさんに乗せられてるかな(笑)?」
私「何をおっしゃいます。冷やかさないでくださいよ(笑)。そうそう!きっと好みかと思うワインありますよ(笑)。」
お客様「じゃあ、それ。あと3本は必要かな?どうしよう?」
私「31日までやっておりますから、足りなくなっても大丈夫ですよ(笑)。」
お客様「それまでに売り切れないかな?」
私「そう言われると微妙です。何本かとっておきますか?」

なぜか知らねど人気のあるワインに集中しがちです。私が誘導してるからかな?
我田引水を本気でやっている私には自覚症状がありません(笑)。この辺りに家内の苦悩があるのかも知れません。


ところでインターネットにてご注文頂いているお客様にお知らせです。
年内31日までワインの発送は可能でございます。
ただしお振り込みの確認は30日しか出来ませんので、代引きでのご注文が確実となっております。

本来、カードのお取り扱いをすれば利便性は上がりますが、お客様の大事な情報を預かる勇気がありません。
ご理解くださいませ。

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今日は仕事納めですね。

Dec 27, 2013 by weblogland |
今、関内辺りを配達中です。さすがに人が出てますね(笑)。やっぱり夜の街をサラリーマンが肩で風切って歩く位じゃないと活気がありませんね(笑)。
ワイワイ愉しそうにグループで飲み歩く姿を見ると、私まで楽しくなります(笑)。多少景気は良くなったんですかね?

ここ数年感じていたのですが、真夜中まで飲み歩く方が減りました。景気の性もありますが、皆さん終電で帰る方が大半です。それでは景気が良くなれば終電以降も飲むのかというと、疑問です。
お酒の付き合いをほどほどにする方が増えたような気がします。飲み方の質が変わってきたような気がします。ほどほどに切り上げて自宅で好きなお酒を飲む方もおられるでしょうし、自宅で趣味の時間を楽しんだり、ノミニュケーションにとことんこだわる方は減っていますね(笑)。
とても良いことだと思います。
お酒ばかりが楽しみじゃない!
でも、この楽しみがないと人生つまらないと思っておられる貴兄!私も同胞です(笑)。
今夜は気をつけて酔っぱらってください。外で寝るような事がないようにしてくださいね。
そして、明日昼までゆっくり寝て、年越し用のワインの算段をしてください。マスキューがてぐすねひいてお待ちしております(笑)。

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ラストー - 濃いですね

Dec 27, 2013 by weblogland |
昨日は久しぶりにラストーを飲みました。フランスは南ローヌの赤ワインです。
うーん。
濃いですね(笑)。
舌の上に液体が触れた瞬間、ペーストのように感じます。舌に乗るタンニンは柔らかでずっしり。でも意地悪な感じがありません。あと果実味に明るさがあります。
素直な豊かさがあります。
飲みながら考えたのですが、マスキューは基本的にローヌ好きです(笑)。インポーターさんの試飲会では必ず全部チェックしています。毎年数百本はテイスティングしているはず。その中で狙い目はもちろんコストパフォーマンスに優れたワインです。もちろん良いワインはコストが高いですから、安くて美味しいワインは基本的にありません(笑)。他と比べて安いかが鍵になります。
そんな中、2000円以下のベストローヌとしてアラン・ジョームのラストーとエスピエのコート・デュ・ローヌは外せません。そう言えば家内はエスピエのローヌを「2013年 心に残った赤ワイン」にしていました(笑)。
たまたまか偶然か、ラストーとエスピエのジゴンダスはお隣の村です。意識してジゴンダス辺りのワインをチョイスした訳ではありませんが。ジョームのラストーはジゴンダスの高台に続く丘に畑がありますし、エスピエのローヌはジゴンダスの村外れですから両者の近親性はかなり近い。互いに明るさのある味わいです。

マスキューでも通常2500円以上の価格を付けられそうなほどですから、この2本のコストパフォーマンスは高いですね。

明瞭な果実味とコストパフォーマンスの高さがこの産地に行き着いたと考えれば自然かな?
それとも単にマスキューの好みの性かな(笑)?

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ひとやま 越えました

Dec 26, 2013 by akiko |
試飲会も皆様のお蔭で 無事 終えることが出来ました。ありがとうございました。
そしてクリスマスも過ぎ、ちょっと一息ついています。忙しさも 一旦 収まった感じです。

そろそろ おせち料理の準備ですね。
我が家はいつも 知り合いのレストランさんにお願いしているので 洋風おせちです。
今年は どのワインを合わせるか いまからあれこれ作戦を練っていますが、
イタリア ピエモンテの白 ランゲ・ナシェッタがいいかなぁ と思っています。
あまり 聴いたことのない品種でしょ、ナシェッタ。とってもいいんです。
白ですが、ボディがしっかりしていて 切れがいい。時間が経つと独特のとろみ・粘りがでてきますから
お肉にも魚にもいける。
なにより 香り・味わいがすてきです。
スタートは りんごを皮ごとかじったような瑞々しさ!かんきつ類のさわやかさ。
やがて 複雑で華やか、明瞭な香味が展開します。でも、派手すぎず とっても清潔ですがすがしい。
高山植物の小さくて色とりどりの花が いっせいに咲いた・・・っていうイメージですね。
すっごい 楽しみです。

おせちに合わせるワイン いろいろ 考えています。ご来店お待ちしております。

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オピドゥム 2008年 チウ・チウ,心に届いたようですね

Dec 25, 2013 by weblogland |
オピドゥム2008年』再入荷しました!
チウ・チウが造るイタリア マルケ州のモンスター赤ワインです。



あー、良かった。

インポーターさんの最後の在庫1ダースをかろうじてゲットしました(笑)。
試飲会では足りなくなり、皆さん総ての方は飲んでおりません。まさか一番先になくなるとは!
やっぱり圧倒的な凝縮感は皆さんの心に届いたようですね(笑)。

今年はカレンダーの性でワインの受注が早めに終わります。大体今週の金曜日が最終発注になります。最後の荷物は土曜日着ですから29、30、31日は補充が効きません。
欠品したくないのはやまやまですが、過剰に在庫も抱えられません。頭の痛いところです。
実際欠品も出てますけれど、防ぐのはもう無理です。ごめんなさい。
人気アイテムだけは切らしたくありませんが、思わぬ注文が入るこの時期ですから、私の予想したように納まることはありません(笑)。
家内ともどもビビりながらの年越しになりそうです。
でも『オピドゥム2008年』が再入荷しただけで私のストレスはだいぶ改善されました。これだけで良しとしなくてはイケませんかね(笑)?

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桝久 試飲会リポート - 2013Dec

Dec 25, 2013 by weblogland |
昨日は大勢のお越しありがとうございました。

ワインが足りなくなるは、直前に順番がかわるは、バタバタしてごめんなさい。

さて、トップバッターの白
モセン・ルエダ 2012年 ボデガス・アンターニョ スペイン ルエダD.O.白 750ml 1165円税込
「マスキューさん、これどこのワインですか?香りだけ嗅ぐとソーヴィニヨン・ブランみたいですね?」
「でも飲んでみると違う(笑)!」
私「スペイン ルエダの白ワインなんですが、ブラインドで飲んだら絶対に当たらないですよね(笑)。」
「セパージュは何ですか?」
家内「ヴェルデホにヴィウラがアッサンブラージュされています。ヴェルデホだけだと強くなりますから、ヴィウラを入れてふっくら感とハーブのようなニュアンスを加えたようです。」
「なるほど!ルエダのヴェルデホの変化球ですな(笑)。でも凄い変化球(笑)。」
「よく考えればヴェルデホだけど、言われなきゃわからないね(笑)。ナックルボールだな。こりゃ(笑)。」
「ほど良いですよね。」
「かと言って安物っぽくない(笑)。」
「ライムやレモンの味がしっかりしてる。飲み易いけど、がっちりしてますよね。」
「グラスが空になってもちゃんと香りが続いてる!イイねこれ(笑)。」
私「ありがとうございます。皆さんの眼力は誤魔化せません(笑)。冷や汗かいちゃいます(笑)。」
「マスキューさん。このワイン前から売ってました?」
私「さすがによく見てられる(笑)!実はこのワイン レストランだけの業務用アイテムでして、店頭では売っておりませんでした。」
「なるほど!レストランだったら、このワイン使い易いアイテムですよね(笑)。幅広く料理に合いますね。」
私「はい。今回、インポーターさんが輸入を止めるとのことで、特別価格でのご奉仕品となりました。」
「在庫限りですか?」
私「インポーターさんの在庫限りとなります。」

さて、引き続き白
エメシュテンツ エーデルツヴィッカー 2012年 ドメーヌ・エメシュテンツ フランス 白 ヴァン・ダルザス エーデルツヴィッカーA.C.750ml 1770円税込
「ドイツ語表記だからアルザスワインかな(笑)?」
私「やたらと読み難くい上、発音しづらい(笑)。舌を噛みそうなんです。数種類の品種をブレンドしたワインです。新しく法規定されたようです。『エーデルツヴィッカー』と言います。フランス語読みだと『エーデルスヴィケール』ですか。」
「へぇー、アルザスだと単一品種主体でワインを造るものだとばかり思ってました。いろんなスタイルがあるんですね。」
家内「液温がまだ少し低いので、手で暖めると香りが出てきます。」
私「最初のモセンよりは温度は高くしたつもりですが、もう少し高い方が良いかな。」
家内「10℃以上が良さそうですね。」
「おっ!甘~い香り(笑)。蜂蜜!」
「なんだろ?香水みたい(笑)」
私「薔薇とかライチの香りですよね。」
「おー!いかにもゲヴァルツトラミネール!」
「香りは凄く甘いけど飲むと甘くない?辛口ですよね。」
家内「酸がしっかり入ってますから、甘さがマスキングされています。」
「この強いライムやレモンの香りはシャスラ由来ですか?」
私「おそらくそうかと。シャスラはあまりフローラルな品種ではありませんが、酸がしっかりのります。」
家内「香りはリースリングとゲヴュルツトラミネールからのようです。」
「マスキューさん。ところでグヴュルツトラミネールは何%入っているのですか?」
私「はい。5%です。」
「えっ!たったの5%ですか?それだけでこんなに強い香りが出るのですか?」
私「そーなんです。ゲヴュルツトラミネールは5%で十分な感じですよね(笑)。どうやらこのあたりがこのワインのみそのようです。」
「100%じゃなくとも良いってことですか?」
私「さすが!逆に100%だとくどくなりがち、しかもコストが高くなりますからワインの価格も高くなります。このワインを飲んでいると『これでイイじゃん』って気になります(笑)。」
「なるほど!たしかに『これでイイじゃん』(大爆笑)。」
家内「あとこのワイン、シャスラとシルヴァーネルを混植混醸していますから、溶け込みが良くアルコール感が少ないのが美点です。無理なく自然に作った印象があります。」
本日のトップセラーとなりました!

さてこれより後半戦の赤ワインに突入です。その前に若干の変更がありました。価格順ですとメメント ネグロ 2008年がトッブでしたが、タンニンが強いため後ろに回すことにいたしました。
まずはマスキュー定番の
●『チェリージ』2009年 ヴィーニャ・ガリアルディ イタリア マルケI.G.T. 赤 750ml 2160円 税込み
「マスキューさん、これって品種は何でしたっけ?変な名前でしたよね(笑)。」
私「チ・リ・エ・ジョーロです(笑)。チェリーに由来した名前の地場品種です。」
「滑らかだなぁ~。舌ざわりはうっとりする。」
私「2009年ですが、ようやく調子が出ましたので、今回再び試飲会で皆さんに飲んでいただきました(笑)。」
「すっごくクリアで滑らか。でもかなり独特ですよね。マスキューさん癖のあるワイン好きですよね(笑)。」
私「読まれてますね(笑)。こういうの大好きなんです(笑)。」
「チェリーでも泥がついてて、しかも青い葉っぱもついてる(笑)。なによりも味わい深いですよね。」
「スパイシーだし、この独特の香り…?リキュールっぼくて…、」
私「薬臭いかな(笑)。過熟した感じあります。おそらく完熟した葡萄の種に由来するニュアンスかと。でも、果実味に赤さがあります。真っ黒くなってない良さがあります。品種の特徴かもしれませんね。」
「ピノ・ノワールの原種みたいな感じだね。イタリアって色んな品種があるんですね。」

さて、次は大物の登場です(笑)。
●『オピドゥム』2008年 チウ・チウ イタリア 赤 I.G.T.マルケ・ロッソ 750ml 2880円 税込
「すんごいですねぇ!超大物ですな(笑)。」
「今年飲んだワインで一番だな(笑)。」
私「圧倒的ですよね(笑)。でも優しさがあるんですよね。生命力のポテンシャルは計り知れませんが、タンニンに意地悪なところがなく風味が日本的かと。」
「マスキューさん。それってどういうことですか?」
私「このワインは物凄く凝縮した黒系果実の味わいが支配的なのですが、その黒系果実の味わいがカシスと言うよりは山葡萄やお正月に食べる黒豆やあんこのようなニュアンスの方が近いように思います。カベルネ・ソーヴィニヨンに代表されるカシスの味わいとは若干違うような気がします。もっと優しい感じとでも言えば良いかも知れません。」
「雑味もないし、滑らかさは出色の出来栄えですな。流行りのスタイルだとは思いますが、圧巻ですな。」
「言葉を失うね(笑)。」
「これって先月の試飲会で出た『ゴティコ』の上のワインですよね。『ゴティコ』だって満足度が高かったけど『オピドゥム』はもっと凄いんですね。ビックリしました。チウ・チウって凄いんですね。」
私「大規模でこれだけ品質の高い生産者はいないかも?無茶にワインが高くないのも魅力です(笑)。」

さて、次は順番を飛び越した
メメント ネグロ 2008年 ボデガス・ルーアン スペイン プリオラートD.O.Q.赤 750ml 1680円税込み
「マスキューさん。このワイン随分飲みましたよ(笑)。これも凄いボリュームなんだよね(笑)。」
「ところで、何故順番変わったんですか?」
家内「まあ、とりあえずお飲みください(笑)。」
「あれ?前飲んだ時とイメージが違う。飲みやすくなった(笑)。前のワインが強烈だったからかな?軽く感じる。でも、強いな!これ。」
家内「実はメメント ネグロ 2008年だけは今朝10時に抜栓しました。」
私「熟成香が強く、そのまま出すと誤解されそうだったので、その部分を減らす為です。」
「熟成香ってどんな香りなんですか?」
私「還元的に臭かったり、マディラやリキュールっぽいとでも言いましょうか?」
「それってボトルを開けて空気に触れさせると無くなるのですか?」
私「はい。良い塩梅になります(笑)。ただし熱の影響を受けて劣化したマディラ香は消えません(笑)。」
「たしかに旨い。良い塩梅(笑)?」
「じっくり味わうと酸やタンニンがかなり強いですよね?」
「前の赤2本とは、根本的に違うよね?」
私「前の2本が今風ならば、あとの2本はクラシックかと。」
「なるほどね。それでメメントの並びが変わったんですね(笑)。」
私「いかがでしょう?」
一同「許す!」
あー、良かった(笑)。
「マスキューさん。ところで何故メメント ネグロ 2008年こんなに安いの?」
私「実はインポーターさんが新しく輸入しなくなりました。メメントのシリーズは基本的にブランドなのでワインの調達先が変わることがあります。どうやら新しいヴィンテージのサンプルが良くなかったようです。『マスキューさん安く出すからお客様に安く出してください。』とのことで、今回のビックリ価格になりました。」
「なるほど!」

さて、今年最後を飾るのは
サグランティーノ・ディ・モンテファルコ 2006年 アダンティ イタリア ウンブリア州 赤 D.O.C.G・750ml 3510円税込み
「これはこれで凄いね。あまりお目にかかれないレベルだな(笑)。」
「私には『オピドゥム』の方が合うかも(笑)。これ凄すぎる(笑)。」
「イタリア・ワイン・ファンとしてはこれは見逃せませんな(笑)。」
「マスキューさんの言うクラシックスタイルの代表選手だね(笑)。」
「メメントの並びを変えた訳がはっきりしました(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」
「それにしてもマスキューさんは、本当に癖のあるワイン好きだよね(笑)。僕も大好きだけど(笑)。」
「これも先月の試飲会で出た生産者ですよね?」
家内「先月はワンランク下のモンテファルコ・ロッソをだしました。」
「似てるって言えば似てるけど、別次元だよね。」

私「これ以上のワインは望んではいけないと本気で思っています(笑)。」
「イタリアワインって面白いよね。コストパフォーマンス良いし。良く探しましたね(笑)。」
私「ありがとうございました。」
「店長、店長が飲んだ今年のNo.1はどのワインでしたか?」
私「イタリアワインだと、総てを勘案してこのサグランティーノかと…。」
あー!
言っちゃった。


昨日、昨年を通じマスキュー試飲会にご参加ありがとうございました。
来年もワイン探しに励みますのでよろしくお願いいたします。

桝久商店 岡本利秋・昭子

番外編
マスキューさん、ところで今年のジュ・ド・レザン2013年どうでした?」
私「12月19日に開けた残り飲んでみましょうか?」
「わっ!凄い香り!部屋中がこの香りになった。これって最初からこんなに香りが立ったのですか?」
私「いえいえ。開けてから丸4日でようやく全開みたいですね(笑)。」
「こりゃ、ジュースじゃないね(笑)。信じられないパワー。中に何か居るな(笑)。」

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抜栓して丸3日目のジュ・ド・レザン

Dec 22, 2013 by weblogland |
ジュ・ド・レザン2013年の続きです(笑)。

19日にマスキューに着いてから今日は22日ですから、抜栓して丸3日目です。
今日飲んでみると、更に清涼感が増してます。ライム香がより一層現れてきました。ちょうどワイン・ラヴァーのKさんがご来店されましたので、一緒にテイスティングです(笑)。
私「Kさん!ジュ・ド・レザン2013年開いてますから、ちょっと飲みませんか?」
Kさん「おっ!今年も来ましたか(笑)。さて、今年はどんな味かな?」
Kさん「あっ!去年と違いますね!」
私「去年とは明らかに違いますよね。」
Kさん「爽やか~!去年はもっとどっしりしてて甘かったですよね。作柄の性ですか?」
私「今までジュ・ド・レザンを毎年飲んでますが、今年が一番スッキリ系です(笑)。味わいも涼しげですよね。」
Kさん「でも、薄い訳じゃない(笑)。相変わらずの濃さはあるもんな。」
家内「開けて丸3日目ですけど、素晴らしい変化です(笑)。やはり本物ですね。」
Kさん「ジュースじゃないよね(笑)。アルコールないからワインでもないし(笑)。癒されるし(笑)。」
あとBさんもご来店されました。
Bさん「今年のジュ・ド・レザンは高級なサイダーみたいですね(笑)。ところで今年の方がガスが強く感じますが、何故ですか?あとアルコール分がないのに発泡しているのは何故ですか?」
私「正確なところは解りませんが、収穫後果汁の状態でタンクで静澄する工程があると思います。低温で発酵が起きないようにします。おそらくそのタンクに二酸化炭素を充填しているかと。低温ですと二酸化炭素は水分に溶けやすくなります。あと二酸化炭素により、酸化を防ぐと同時に果汁の持ちが良くなり、しかもSO2の添加を減らせます。例年より糖度が上がってない分、ガス圧のさじ加減が違っているような気がします。直接聞いた訳ではありませんから、本当のところは解りませんが。」
Bさん「なるほど。発酵したらアルコールが出ちゃいますもんね。」

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マスキュー店内試飲会のワインを並べました

Dec 21, 2013 by weblogland |
23日のマスキュー店内試飲会のワインを並べました。
いつもながらこれが楽しい(笑)。売れるともっと楽しい(笑)。



実は今回ちょっと不安があります。インポーターさんの配送は22、23日とありません。そうなると21、22、23日の3日間ワインの補充ができません。マスキューは営業してますが、インポーターさんは休みな訳です。あと業務用のレストランのお客様はトップ・ギアでフル回転です。
そうなると、必ず品切れや欠品が出ます。

うーん。

毎年のこととはいえ、悩ましい時期でもあります。

とくに試飲会に出すワインをレストランさんが気に入って使っていただいた場合は、パニックに陥ること必至。
どのワインかは明かせませんが、今私はドキドキしてます(笑)。レストランでこの時期ツボにはまるとあっという間にワインが無くなります。
もちろん試飲会にいらっしゃるお客様も良いワインは見逃しません。今回は年越しワイン探しとなりますから、いつもより買われる本数も増します。

あー!
足りなくなったらどうしよう?

売れる前から悩んでる私は只のおバカさんでしょうか(笑)?

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ジュ・ド・レザン2013年の続き

Dec 21, 2013 by weblogland |
ジュ・ド・レザン2013年の続きです。
家内「開けて1日経っても清涼感があるね。いつもとちょっと違っていて美味しいよね(笑)。」
私「冷静に考えると2013年のスタイルが本来のような気がしないかな?」
家内「コニャック地方は、もともと糖度の低いワインしか出来ないから、ブランデー造りしてる訳だけどね。最近の温暖化でだいぶ糖度の高いジュースが得られるようになってはきたんだろうね(笑)。」
私「振り返ってみても、ここ何年かジュ・ド・レザンは味が濃くなる傾向があったよね(笑)。とはいってもワインにそのままなるようなジュースだと、くどすぎて飲めない(笑)。」
家内「あと不思議なのは、ジュ・ド・レザンっていつも飲み物として出来上がっているよね。」
私「そうそう。基本的にはワインだよね(笑)。複雑だし、料理にマリアージュするよね。あとどんなヴィンテージでも飲むと元気が出る(笑)。きっと中に妖精がいるはず(笑)。」
家内「ジュースなんだけど、経験したことのない味わいだよね。ジュースって言わないで試飲した方は全員ワインだと思っちゃう(笑)。」
私「ジュ・ド・レザンって葡萄ジュースの意味だけど、ポール・ジローのは驚くほどの個性があるよね。ジュースなんだけどジュースじゃないって感じだね。」

2013年のジュ・ド・レザン。今年も比べるものがない出来栄えでした。
めでたしめでたし(笑)。

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来た!見た!飲んだ!ジュ・ド・レザン2013年

Dec 20, 2013 by weblogland |
来た!
見た!
飲んだ!

ジュ・ド・レザン2013年です(笑)。



今日の午前中に無事マスキューに到着。予約して下さったお客様の発送も終わり、家内と早速試飲です。
私「外観は去年より薄くない?」
家内「そーだね。去年の1本セラーにあるから比べてみようよ。」
セラーから探して持ってきて比べると。
家内「明らかに去年の方が色は濃いね。」
私「こうして比べると2013の方が色は薄いよね。でも2012年の方は丸一年経っているから、熟成して色もより濃くなっているのは、まあ当たり前かな?」



家内「同時に作ったばかりの2012年と2013年は比べられないからね(笑)。早く開けようよ(笑)。」
グラスに注ぎテイスティングが始まりました。
家内「割りとガスがあるね。」
私「去年よりガスが強いかもね。」
家内「うわっ!これはイイ!去年とはスタイルも違う。」
私「おー!リンゴ酸がしっかりしていてフレッシュ感が全面に出てる。」
家内「ジュ・ド・レザンが本来もつ、ハニーな花の香りやリンゴ、レモン、あと紅茶、腐葉土、お芋の味わいもしっかりあるね。」
私「うんうん。あとミントやハーブっぽいニュアンスもある。すべてが揃っていて、しかもフレッシュ。」
私「あと甘味はしっかりあるけれど、余韻が上等なメイプルシロップのように綺麗に消えて行く。」
家内「品の良い後口だよね。あと冷涼な感じだけど逆にそれが幸いしてるね(笑)。」

家内・私「2013年は様々な妖精が盛りだくさん(笑)!これ飲むと元気でるよね(笑)。」

楽しめそうです!

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桝久 試飲会のラインナップ決まりました!

Dec 18, 2013 by weblogland |
今月12月23日のマスキュー店内試飲会のラインナップきまりました!いつもの月と違い最終土曜日ではありませんので、ご注意を!



まずはお買い得のスペインの白!
モセン・ルエダ 2012年 ボデガス・アンターニョ スペイン ルエダD.O.白 750ml 1165円税込

スペイン王室御用達のワインです(笑)。
オーナーのホセ・ルイス氏は言わばスペインのレストラン王のような人。国王ともお友達と言うことらしいです。その流れでスペイン セレブ御用達でもあるようです。

そんなビジネススタイルを良しとしないマスキューでは、人しれずひっそり売られていました(笑)。

ヴェルデホにヴィウラをアッサンブラージュしたフレッシュでフルーティーなワイン。

わりと美味しいのです。

爽やかな花の香りとふっくらしたボディーのバランスがとてもグッドなのです。ルエダですとあの切れ味鋭いヴェルデホにとどめを刺しますが(笑)、似ているが違うスタイルとして重宝なワインなのです。このワインを飲んで不味いと言う方はないはずですし、使い勝手が幅広いのでレストランなどの業務用アイテムとしては最適なワインです。しかもラベル・デザインもかっこいい。

マスキューでは通常1395円税込で販売しておりましたが、この度なんと1165円税込の大特価にて販売いたします。在庫限りの価格ですので、品切れの節はご容赦くださいませ!

そしてアルザス・ワイン・ファンの為のワイン
エメシュテンツ エーデルツヴィッカー 2012年 ドメーヌ・エメシュテンツ フランス 白 ヴァン・ダルザス エーデルツヴィッカーA.C.750ml 1770円税込

『エーデルツヴィッカー』は数種類の品種をブレンドしたアルザス・ワインの特定名称です。基本的にアルザスでは、単一品種での製品が多いのであまり見かけないワインです。
このワイン、特級畑『シュタイングルバー』の下部の畑。シャスラ60%、シルヴァネール25%、リースリング10%、ゲヴァルツトラミネール5%のセパージュ。シャスラを60%とはかなり珍しい!更に面白いのは、シャスラとシルヴァネールが混醸されます。そして、リースリングとゲヴァルツトラミネールをブレンドしてガラスコーティングしたタンクで6ヶ月熟成後、2~6ヶ月瓶熟成してリリースされます。
溶け込みの良さと複雑さ、ディテイルが明瞭な点秀逸ですね(笑)。
シャスラ由来のライム香、リースリング由来のレモン、グレープフルーツの香り。ゲヴァルツトラミネールらしいハニーな薔薇やライチの香りのハーモニーには心惹かれます。言わばアルザス・ワインの美点の総集編(笑)。アッサンブラージュのセンス・着眼点の良さを感じます。


メメント ネグロ 2008年 ボデガス・ルーアン スペイン プリオラートD.O.Q.赤 750ml 1680円税込み

あのラファージュさんがプロデュースするボデガス・ルーアンがなんと!プリオラートのワインをリリースしました!ちょっとややこしいのですが、フランス資本のボデカス・タイにつくってもらったようです。
当店ベストセラースパニッシュワイン『メメント』の最上級キュヴェ『スーパー・メメント』として3000本のみのリリースです。日本には1800本が入荷しました。

セパージュはカリニェ40%、ガルナッチャ35%、メルロ25%とフランス品種のメルロが入ってるところがミソです。昔のガルナッチャ中心の構成とはちがいますね。ところが味わいはまさに極上のプリオラートの味わいが…。バリックで24ヶ月の長い熟成期間は果実味にプラスにしか作用しません。驚きの凝縮感が存在します。
ブラックチェリーやプラムが、ジャムやリキュールのように凝縮された香りに圧倒されます。深くどこまでも広がる味わいは、まさにグレートワイン!余韻の長さも普通じゃありません。プリオラートらしい強靭な果実味。
『スカラ・ディ』でプリオラートのワインにはまって以来、久しぶりの感激です(笑)。いまではとんでもない価格になり、高嶺の花となったプリオラートのワイン。

また飲めるとは!
感動があります。



●『チェリージ』2009年 ヴィーニャ・ガリアルディ イタリア マルケI.G.T. 赤 750ml 2160円 税込み

皆さん『チリエジョーロ』ご存知ですか?
イタリア、マルケ州などの中部イタリアにある廃れた葡萄品種です(失礼!)。『チリエジョーロ』はチリエージァ(さくらんぼ)に由来する名前で、大きな粒と薄い皮が特徴。もともとトスカーナが発祥でサンジョヴェーゼの補助品種ともなっているようです。ただ人気が衰退し、1990年時点の作付け面積は僅か5000ヘクタールしかないようです。今は2013年ですから、もっと減っているかも知れません。忘れさられそうな地場品種です。
造るチャレンジャーはヴィーニャ・ガリアルディ。ヴェルディッキオ・ディ・マテリカの名人。マスキューが惚れ込んだ『マッカニャーノ』の生産者です。
一年の木樽熟成を経てリリースされ、味わいは濃密!ネットリとした液体からブラックチェリーの砂糖浸けのような強烈な香りが漂います。アマレットや苔、キノコ、腐葉土などの香りの総量は衝撃的。ピノ・ノアール的ではありますが、品行が真逆です。
うーん。
こんなワインがあるのですね!
ワイルド・ピノ・ノアール?
じつはこのワイン、平均樹齢35年で1ヘクタールの畑から3000本しかつくられません。まだまだ商業ベースにはのっていませんね(笑)。
とことん尽力して造られたグレートワインですから、今後見守りたいワインなのです。
あっと驚くこと請け合いなんですが(笑)。
好奇心を刺激するワインです。
好みの別れるワインだと思いますが、見合う造りのワインであることは保証します(笑)。

彼の地でピノ・ノアール造りに腐心するより、遥かに健全で、心意気を感じてしまいます。


さて、今年の試飲会の最後を飾るのはイタリアのグレートワイン2本です!
キックインサイドの一撃なのです(笑)。

●『オピドゥム』2008年 チウ・チウ イタリア 赤 I.G.T.マルケ・ロッソ 750ml 2880円 税込

チウ・チウのトップセレクション。良い年のみ造られます。
間違いなく、今風の頂点ですね。
言葉を失う圧倒的な凝縮感。グレート・ワインと言っても良い出来のキュヴェ『ゴティコ』の、一歩上ゆくグレート・ワインなのです(笑)。
モンテプルチアーノ種100%で造られ、30%はバリック、70%は1000リットルのフレンチ・オークの大樽で12ヶ月熟成されます。


サグランティーノ・ディ・モンテファルコ 2006年 アダンティ イタリア ウンブリア州 赤 D.O.C.G・750ml 3510円税込み

ウンブリアの至宝サグランティーノ・ディ・モンテファルコ。作り手はトップ生産者として評価の高いアダンティです。

3000リットルのオーク樽で28ヶ月熟成後12ヶ月以上の瓶熟成をして出荷されます。クラシックなリゼルヴァ以上の規格です。
驚くほどの生命力があり、あと最低でも5年、10年後の成長が期待出来るグレート・ワインです。


以上6本にて今年度は打ち止め!


12月23日はいつも通り14時から20時30分まで開催しておりますので、ご都合の良い時間にお越しくださいませ。
お待ち申し上げます。


桝久商店 岡本利秋・昭子

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2013年 心に残った赤ワインの発表です(笑)!

Dec 17, 2013 by weblogland |
うーん。

やはり、驚きの生命力をみせたイタリア ウンブリアでファレスコが造る『マルシリアーノ2000年』ですね。想像以上の生命力には度肝を抜かれました。言わば今風の頂点にあるワインなのですが、熟成能力はナンバー1かも?濃いだけで熟成しない今風のワインが多いなか、あの隠れた力は畏れに近かったでしたね。知らない世界がちょっと解ったような気がしました。
あと、今月の試飲会のトリを飾るアダンティのサグランティーノ・ディ・モンテファルコ2006年も良かったです。ジビエの為にあるワインですから癖もありますが、圧倒的な旨味と深みがあります。インポーターさんの試飲会で飲んだ折り、意地悪な私ですら言葉を失いました(笑)。23日のマスキュー試飲会で出ますから楽しみにしていてくださいね(笑)。
期せずしてウンブリアのワインが2本出ちゃいました(笑)。
そうそう、フランス ボルドー サン・テミリオンのエタンダール・ド・シャトー・ヴァラッド2010年も良かったです。このワインは言わばセカンドなのですが、数合わせのセカンドじゃありません(笑)。優良なサン・テミリオンの良さを思い出させてくれました。シャトー・ヴァラッドをまだ飲んでいないのが、惜しまれてしょうがありません(笑)。
あと、エスピエのジゴンダスには相変わらず心惹かれますね。今のローヌではきっとピカ一でしょう。
そうそう!南フランス サン・シニアンのパン・デ・マルグリットの『ルーガベル』はいわゆるビオ・ワインの絶品でした。あんなに安いのが不思議(笑)。
そうなるとエンリケの『ラ・リニア』も素晴らしかった!あれで買い酒とは…。実に旨かった(笑)。

このペース挙げて行くとキリがありませんね(笑)。

番外編、今年私が一番数飲んだ赤ワインは、恐らくオーストリアのヘレラーが造る『ツヴァイゲルト』ですね。お世話になりました(笑)。

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メメント ネグロ 2008年 ボデガス・ルーアン、大バーゲン

Dec 16, 2013 by weblogland |
嬉しくて、ちょっと悲しいお知らせです!

マスキューの定番ワイン メメント・ネグロ2008年。スペイン プリオラートD.O.Q.のいかにもプリオラートの味わいの優れたワインです。
クラシックな味わいで、ようやく2008年が飲み頃になったところです。
家内共々大好きで、マスキューの定番になってから20本以上飲んでますね(笑)。
そんな中、今日インポーターさんから連絡が入りました。
インポーターさん「マスキューさん、いつもメメント・ネグロを扱っていただきありがとうございます。実はメメント・ネグロの再輸入を諦めることになりました。」
私「えー、なんでですか?2008年せっかく美味しくなってきたのに…。」
インポーターさん「そーなんですよ。2008年の質の高さを見込んで新しいヴィンテージのサンプルを取り寄せたんですが、今一つ良くないのです。」
私「なるほど。あのワイン メメントはブランドで無名なドメーヌから買い上げてますからね。良いワインを調達出来なかったんですね。生産者にしてみれば『もっと高く売れる。』と考えても不思議はないですよね(笑)。」
インポーターさん「そーなんですよ。メメント・ネグロはプリオラートにしては珍しくお買い得なワインでしたから、当方としても残念です。」
私「また探しますか(笑)。」
インポーターさん「すみません。この際、残りを大バーゲンしますので、お客様にご奉仕してください。」

そんな訳で!

メメント ネグロ 2008年 ボデガス・ルーアン
1980円税込をなんと1680円税込にて、販売いたします!

ケース買いしてください(笑)。早い者勝ちです。

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恒例の司牡丹の4斗樽も入荷

Dec 16, 2013 by weblogland |
今日の日曜日は今年最後のお休みです(笑)。
日頃サボっているお墓の掃除に出かけました。
昼間は風もなく暖かかったですが、日が落ちると寒い!冬ですね。

ところで来週の23日はマスキュー店内試飲会です。普段より1週間前倒しですから、スケジュールはタイト。でも大体決まりました(笑)。
やはり、一年を締めくくるに相応しいワインを飲んでいただきたい!
まだ秘密です(笑)。

あと、マスキュー恒例の司牡丹の4斗樽も入荷してます。週明けには1升瓶に詰めないといけませんし。更に19日には待ちに待ったジュ・ド・レザン2013年が入荷します。
今週から来週にかけて忙しさはピークを迎えます。
毎年のことですが、これから完全に年末モードに突入です(笑)。

あと2週間と少し、頑張らなくては!

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ジュ・ド・レザン2013年早く、来ないかな(笑)

Dec 15, 2013 by weblogland |
もうそろそろポール・ジローのジュ・ド・レザン2013年がきますね(笑)。

それでは今年も恒例のジュ・ド・レザンの唄をご唱和くださいませ!

せーの

もう~
いーくつ 寝ると~
ジュ ド レザンがやってくる~!

あー、すっきりした(笑)。毎年この唄を唄わないと気がすまなくなってきています。
習慣とはこうして形成されるのですね(笑)。

お陰様で予約販売の方も大体終わりになりそうです。ありがとうございました。
とは言え需要と供給のバランスは取れていませんから、完売が毎年早くなっています。良い物を見分ける目を皆さんがお持ちの証拠ですから、とても嬉しい限りなのですが。増産出来る類の商品ではないので、完売の節はお許しくださいませ。

一応、入荷予定は12月19日となっておりますが、到着するまでハラハラです。
今年はどんな味わいでしょうね(笑)?

すぐ完売しそうですが、私と家内の飲む分の1本だけは見逃してくださいね。

早く、来ないかな(笑)。

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2013年の心に残る白ワイン!

Dec 13, 2013 by weblogland |
ソーブレ・リアスドンナルーチェは毎年心に残りますから、除外しましょうね(笑)。

そうすると、やはりドメーヌ・コアぺのジェランソン・セックの最高峰『ラ・カノペ2011』ですね(笑)。
試飲会の時、ラインナップはカノペ以外のジェランソン・セックを出す予定だったのですが、皆さんの強いご要望と私と家内がどうしても飲みたくなり、急遽開けました(笑)。
美味しかったですね。
完全に忘我の境地に陥りましたね(笑)。
一生忘れない味わいでした。

あと、試飲会ではお披露目していませんが、イタリア ピエモンテのリス・ネリスがつくるユローサ・シャルドネの完成度の高さは心に残りますね(笑)。このところリス・ネリスは白ワインのスペシャリストとして知られてきました。特にピノ・グリージョが有名です。世界的な評価を得ています。でも、私はユローサ・シャルドネを推します(笑)。本場ブルゴーニュのトップ生産者と遜色ない出来には驚きましたね。

あと、完全に私の趣味なのですが、『メフォファー』 アルター・ヴァインガルテン ゲミシュター・サッツ 2011年 ヴァイングート・メフォファー-ヌーデゲルホーフが造る オーストリアの白ワインは外せませんね。
混植混醸の世界を知りましたね(笑)。セパージュを云々言うのが馬鹿らしくなるほどでした(笑)。

それから、皆さんはおそらく忘れていると思いますが(笑)、イェマヌエヴァ アイレイン 2011年が良かったです。ラ・マンチャの白ワインです。造りは今風ですが、深みがあり気に入りました。価格を考えると驚きのワインでしたね。

そうなるとモントナーレのルガーナには、生命力の深淵さを見せつけられました。このワインも外せませんね。

あと、今月12月23日の試飲会で凄い白ワインが出そうです(笑)。家内イチオシのイタリアの白ワインです。今晩試飲する予定です。このワインも心に残ったらどうしよう?

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知る人ぞ知るワイン、アダンティですよ!しかも安い

Dec 13, 2013 by weblogland |
夜になると寒さがましますね。
暖かい部屋でワインを飲むのが楽しみな季節でもありますね(笑)。

今日早速お問い合わせいただきました。

お客様「マスキューさん!今日ホームページにアップしたアダンティのサグランティーノ・ディ・モンテファルコ2006年まだありますか?」

私「大丈夫です。すぐには無くなりません(笑)。マイナーなワインですから(笑)。」

お客様「確かに知る人ぞ知るワインですけど(笑)、アダンティですよ!しかも安い!」

私「良くご存知ですね(笑)。価値を知る人がいて良かった(笑)。嬉しくてニヤニヤしてるのは私と家内くらいじゃないかって、さっき二人で話していたんですよ(笑)。」

お客様「マスキューさんらしいなぁ(笑)。ここにも一人いますよ(笑)。サグランティーノ・ディ・モンテファルコって今風の濃くて飲みやすいだけのワインじゃないんですな。その分飲み頃になるまで時間がかかりますが、飲み頃になると実に素晴らしい!良いレストランで飲むにふさわしいワイン。ジビエ食べながら飲むに尽きます。ところでこのワインは2006年ですが、どうでした。まだ飲み頃とは言えないのでは?」

私「おっしゃる通り!今飲んで飲めなくはありませんが、ゆっくり時間をかければなんとか…。デカンタージュしても良いかと。ただし、デカンタに移す時はゆっくりゆっくり注いでくださいね。」

お客様「私は、今65才ですが、70才になった時に飲めるワインとしては最適ですよね(笑)?」

私「もちろん!75才の時でも大丈夫ですよ(笑)。」

お客様「その前に死んだら飲めないから、今年中に1本とりあえず飲んでみてから決めましょう(笑)。」

私「懸命なご判断かと。」

コアなイタリア・ワイン・ファンの登場でした。
きっと私の何倍もの経験をされているに違いありません(笑)。

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さすがトップセールスマン

Dec 12, 2013 by weblogland |
チャコリ談義しちゃいました(笑)。

今日あるインポーターさんが来店されました。
Kさん「マスキューさん。ご無沙汰してます。弊社のワイン売れ行きはどうですか(笑)?」
私「まあ、時期が時期ですからボチボチですか(笑)。Kさん忙しいでしょう。酒屋回りしてる暇ないんじゃないですか?」
Kさん「いやいや。今、鞭を入れないと売っていただけませんから(笑)。電話だけで済ませばイイもんじゃありません(笑)。」
私「さすがトップセールスマンですね(笑)。」
Kさん「ところで、これはチャコリじゃありませんか!」
私「良くご存知で(笑)。」
Kさん「弊社もチャコリ扱いたかったんですけど、高くて折り合わなかったんですよ。残念でした。個人的にも大好きなんですよ。買っていっても良いですか?」
私「他社製品ですよ(笑)。」
Kさん「いいんです。いいんです。勉強しなきゃ(笑)。」
私「チャコリって適当な価格のものが少ないですけど、これは良いですよ。ケチなマスキューが仕入れましたからね(笑)。」
Kさん「それを見越してのことです(笑)。ところで弊社のワインご注文ありますか?」
さすが!
根っからの商売人Kさんには敵いません(笑)。

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2013年、心動かされたワイン

Dec 10, 2013 by weblogland |
今年ももう12月になっちゃいました。
一年あっという間ですね(笑)。
そうなると『2013年、心動かされたワイン』を発表せねばなりません(笑)。
思いつくまま言うと去年に引き続き良かったワインが沢山ありますから、マスキュー試飲会リポートを遡って熟慮しなくては!どうしても記憶力の低下の影響がありますから(笑)、古い記憶が心もとないのです。
マスキューの試飲会だけでも12ヶ月×6本はありますから、ざっと72本。正確に思い出せません(笑)。しかも12月23日のマスキュー試飲会がまだありますし…。

振り返ると、完全にお腹の中に入ったワインは別にして、一年で5000本くらいはテイスティングしてますから、72/5000 えーと1/70くらいの確率ですか?でも、インポーターさんの試飲会に行って見つけられるのはその半分位ですから、効率は良くないですね(笑)。

あっ!
今年一番の発見を思い出しました(笑)!
家内発見の『大根おろしとヴァイスブルグンダーのマリアージュ』です。
これは感動的でした(笑)。
是非ともお試しを!

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最近アメリカ ワシントン州のワインを久しぶりに仕入れました。

Dec 09, 2013 by weblogland |
よく出来てますね(笑)。あと、気がついたのですが、2009年のワシントン州のワインは良いですね。驚きました。
アメリカのワインはカリフォルニアに代表されるように畑が砂漠にあったりしますから、大体ヴィンテージに差がありません(笑)。
でも、ワシントンあたりではヴィンテージの差がはっきり感じられますね。
もちろんテクノロジーは発達していますから、悪い年でもあの手この手でそこそこのワインに仕上げます(笑)。
あと、葡萄栽培にコストがかかりますから、出来上がるワインに割高感があります(ごめんなさい)。でも、今回は「これだったらケチなマスキューでも、売ることが出来そう」なワインがありました(笑)。
O・Sワイナリーのスタンダード・キュヴェ レッド・ワイン2009年が明日入荷します。
もともと扱いはありましたが、ちょっとさぼっていましたので、マスキューのラインナップにも載せていませんでした。今回はご紹介しますので、楽しみにしていてくださいね(笑)。
素晴らしい出来映えです!

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今月の試飲会は12月23日月曜日となりました!

Dec 08, 2013 by weblogland |
毎月最終土曜日にマスキュー店内試飲会は行いますが、12月の最終土曜日は物理的に無理(笑)。
そんな訳で12月のマスキュー店内試飲会は23日の月曜日となりました。
いつもより1週間早いですから、今ラインナップを決めるのに大わらわ。多量のサンプルに囲まれ、プレッシャーと喜びとあい半ば(笑)。

この時期はワインの繁忙期でもありますから、新しいアイテムの入荷が集中します。かと言って良いワインは限られていますし、マスキューに合うワインもしかり。なんでもかんでも入れれば良い訳ではありませんから、勢い試飲する量も増えます。もう、試飲会に通える時間的余裕はありませんから、今までの経験と勘が頼りです(笑)。
あと、欠品との戦いでもあります。
人気のあるワインは欠品したくないのは本音ですが、そうは問屋は卸さない(笑)。ですから、インポーターさんの在庫を常に頭に入れないとイケマセン。良いワインはあっという間に無くなることがありますから、油断大敵です。

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『ゴティコ』2009年人気ありますね

Dec 08, 2013 by weblogland |
ゴティコ』2009年人気ありますね(笑)。イタリア マルケ州の赤ワインです。マスキューの在庫が無くなってしまいました。

先月の試飲会でも好評だったのですが、今週末に一気に加速度がつき完売してしまいました。週明けの月曜日には発注する予定です。まだ、知名度は低いですから(笑)、インポーターさんに在庫はあるとは思いますが…。

『ゴティコ』は濃くてインパクトのあるワインですから、この点解りやすく、しかもお手頃価格。
でも、それだけだと飽きられます。濃さだけが訴求力だと、逆に没個性の落とし穴にはまってしまいます。「どれ飲んでも同じ」というヤツです(笑)。
でも、私は『ゴティコ』に独特な旨味を感じました。
『ゴティコ』も濃いワインのご多分に漏れず「黒系果実」の味わいなのですが、口の中を転がるような旨味があります。あと日本人の嗜好のD.N.A.にある黒系果実の味わいがあります。例えば、山葡萄や蛇イチゴ、小豆、黒豆などの優しい果実味です。カシスではないのです。酸と甘味の質が違う感じと言えば良いですか。
この『ゴティコ』生産者チウ・チウのミドル・レンジクラスなのですが、このキュヴェが一番良さが伝わると確信しての扱い開始となりました。

掴みはO.K.だったかな(笑)?

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レコールNo.41 セミヨン再入荷

Dec 07, 2013 by weblogland |
アメリカ ワシントン州 コロンビア ヴァレーAVA の白ワイン、レコールNo.41 セミヨンが2011年ヴィンテージにて再入荷いたしました!

レコール・NO41はワラ・ワラ・ヴァレーで3番目に古いワイナリーです。(1983年設立)
このセミヨン悔しいほど旨いのです。
買いブドウでつくられていますが、実に旨い!
なんで?
アルコール分は14.5%と高いのですが、凝縮した果実味がとても良く溶け込んで、それを感じさせません。
このワイン90%のセミヨンと10%のソーヴィニヨン・ブランからできています。レッド・マウンテン、ワルーク・スロープ、コロンビア・ヴァレー、ワラワラ・ヴァレーなどのA.V.A.5ヵ所のヴィンヤードから葡萄は調達されます。

非常に複雑で深みがあり、ハニーでフローラルな味わいは揺ぎがありません。長いハンギング・タイムにより過熟したハニーな香りにレモンやライムの切れの良い香りと柔らかなアプリコットや桃の香りが高密度に溶け込んでいます。酸もしっかりありますから切れと後口がとても美しいのです。黄金色の色合いは味わいの濃密さの証。木樽醗酵・熟成により厚みを増しています。
うーん。
アメリカの技術力に脱帽です。買いブドウでもこれほど雑味がなく、完璧な栽培を連想させるワインを作るのですから…。どこに出しても恥ずかしくないどころか、トップレベルのワインです。
アメリカらしくないお手頃な価格なのが決めてです(笑)。きっとアメリカではセミヨンがあまり人気ないんですね(笑)。
冷涼な彼の地でセミヨンが、栽培に適しているのは間違いありませんね。
このブドウを栽培した農家がなぜ自分でワイン造りをしないのか不思議です。

考え方の違いと言えば違いですが、栽培者とワイン・メーカーにとってこの関係は、一番効率が良く、リスクの少ない方法であるのは事実です。
だって、栽培業者とワイン・メーカーが密な契約を交わせば安定した経営が出来ますし、無駄な設備投下しないで済みます。当然、両者の拡大志向にも合致します。

アメリカって不思議な国ですね。

でも、このワイン旨いんですよね(笑)。

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モントナールは単数形

Dec 06, 2013 by weblogland |
気がつきませんでした!

実は先日のマスキュー試飲会で好評を博したイタリアの白ワイン『モントナール・ルガーナ』なのですが、メインのラベルの下の帯ラベルには『モントナーレ』と書いてあります。
???
なんで?
字体の違いは最後にeが入るか入らないかです。
イタリア語が解らない私の理解を越えた難問です(笑)。
そんな訳で、早速インポーターさんに聞きました。
インポーターさん「マスキューさん、気がつきました(笑)?実は私も不思議に思って社内のイタリア語が出来るスタッフに聞きました。それによると語尾にeがつくと複数形になると。」
私「なーんだ文法上のことなのですか。無知でした(笑)。でも、ラベルに大きく銘柄として書いてある『モントナール・ルガーナ』は単数形として理解できますが、帯ラベルの『モントナーレ』は会社の名前なのに何故複数形なのですか?」
インポーターさん「会社は兄弟3人で経営されているから複数形らしいです。」
私「へぇー。イタリア語って律儀なんですね(笑)。あとついでに『モントナール』の意味は何ですか?」
インポーターさん「村の名前らしいです。住民が160人ほどの小さな村です。」
ようやく謎が解けました。Eさんありがとうございました。
ところでイタリア語では村の名前も複数形になるんですね(笑)?初めて知りました。

ところが数分後に件のインポーターさんからメールが届きました。
インポーターさん「マスキューさん、すみません。実は、正しくは『モントナーレ』で『モントナール』は方言だそうです。」
私「ではブランド名の『モントナール・ルガーナ』の『モントナール』は『モントナーレ』の訛った言い方なのですね?」
インポーターさん「はい。そのような事でした。」

うーん。

モントナールもモントナーレも、どうとでもナーレな気分です(笑)。

やはり真面目に一度しっかり調べてみます!

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恐るべし カンポチェーニ!

Dec 05, 2013 by weblogland |
恐るべし カンポチェーニ

あのトスカーナの名門バローネ・リカーゾリの造るI.G.T.トスカーナの赤ワインです。
先日の試飲会では、他の強力な赤ワインに押され目立ちませんでした(残念!)。
家内とは、「まあ、年内にゆっくり売ればイイんじゃない。悪いワインじゃないんだから…。」
私「今日は、回りが主張のはっきりしたワインばかりだったから、浮いちゃったよね。」
家内「『カンポチェーニ』は普通2000円位するワインだから、マスキューにはちょっと高級過ぎるけど(笑)、今回は特別条件が出て1500円を割ったから、良いと思ったんだけど…。売れ行きはいまいち(失礼)。」
私「『カンポチェーニ』は上品だから、悪いことしたよね。」
家内「そーだよね。だってそのあとの『ジュテーム』なんか『私このワインに騙されたい!』なんてテイスターに名文句吐かせたんだもんね(笑)。」
私「試飲会を振り返ると、あとの赤ワインに比べて『カンポチェーニ』が噛ませ犬みたいになっちゃったよね。可哀想な並びだったよね。良さはあるんだけどね。」

などと家内と反省会をしていました。

でもですね。試飲会のあと『カンポチェーニ』の売れ行きが凄いのです。
やはり、信奉者が多いのですね(笑)。あと、気軽なイタリアンに合わせるならば最適なワインなんでしょうね。この点、用途は試飲会に出した他のワインより幅広いのは確かなのです。
ワインの価値って、単相的に考えてはいけませんね。
思い知りました。

明日には追加で発注しないと間に合いません。
インポーターさんの在庫があれば良いのですが…。

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売れるワインには共通点がありますね

Dec 03, 2013 by weblogland |
うーん。

やはり、売れるワインには共通点がありますね。

まず、第一は旨いこと!
当たり前ですか(笑)。でも、実際は名前だけの高いワインが跋扈してますから、当たり前だけれど当たり前じゃないのも事実。まあ、言い出したらきりがありませんから、名前を知らなくとも美味しいことですね。

次が瓶の形を含めたラベルデザイン。やはり、第一印象は大事ですよね。

土曜日の試飲会でも『イウケニ』チャコリやドメーヌ・バサックの『ジュテーム』は鉄板でした。
両方共に目新しさがありました。
チャコリは言うまでもなく未知のワイン。『ジュテーム』はありふれた産地ラングドックですが(ごめんなさい。)、味わいが斬新。
でも、冷静に考えると、マスキューのお客様だから選んで下さったのでは?
仮にデパートのワイン売り場で全く知らないお客様相手に、マスキュースタイルの試飲会をやっても私は狼狽するだけかも?(実際段取りが大変で不可能ですが)
マスキューの試飲会だと、飲み手の好みを考えることを自然に行っています。誰誰はきっと好きだよねとか、何さんはきっとハマるはずとか ワイン選びに我々の恣意が働いています。ワインの供出温度や並び順もそうです。
我々は作り手を選ぶ訳ですが、実は飲み手に選ばれている訳です。そして、ある意味逆に飲み手をも選ぶことになっているはずです。不遜に聞こえてしまうかもしれませんが、嗜好をシンクロする作業ですから、万人うけしないと考えるのが自然なはず。
なんだか話が禅問答みたいになってきましたが、マスキューはお客様に育てられているのだと。
我々の嗜好に同調して下さることは、有難いことだと。共に美味しくワインを味わえるお客様は宝だと胆に銘じなくては!

試飲会を始めた当初、数名しかお客様が集まらなかったことを忘れてはいけませんね。

恣意を貫くことをお許しください(笑)!

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試飲会リポートの続きです(笑)

Dec 02, 2013 by weblogland |
赤ワインのトップバッターはトスカーナ キャンティの大御所リカーゾリのI.G.T.からです!
●『カンポチェーニ』2011年 バローネ・リカーゾリ イタリア 赤 トスカーナI.G.T. 750ml 1420円税込み スクリュー・キャップ
「リカーゾリのワインって安いワインないんだよね(笑)。ラベルデザインからして高級だよな(笑)。ブランド品嫌いのマスキューさんにしては珍しい(笑)。」
私「ひょえー!たまには良いかと(笑)。実は今回特別価格で入荷したものでして(笑)。」
「でも、スクリューキャップだから長く保存するワインじゃなさそうだよね。」
私「おっしゃる通り!早飲みです(笑)。パワフルなワインじゃありません。」
「あれっ?このワインのセパージュは何ですか?飲みやすさはキャンティみたいだけど、ちょっと違いますよね?」
家内「そーなんです(笑)。メルロが70%、サンジョベーゼが20%、カベルネが10%です。メルロっぽさが支配的ですよね。」
私「サンジョベーゼのオレンジっぽさよりもメルロのプラムのニュアンスが強いですよね。」
「カベルネは何のために使われているんですか?」
私「このワイン、カベルネがないと柔らかさだけになるはず。カベルネの硬さをアクセントにしているようです。」
「軽いワインですけど、飲み手に何気なく配慮したような感じしますよね。」
「ところでリカーゾリってそんなに有名なんですか?」
家内「キャンティにカナイオーロをブレンドすることを提案したことで知られています。今のキャンティの原形を造った生産者です。元首相を輩出したトスカーナの名門です。」
私「まずは軽くジャブ程度からの発進です(笑)。」

さて、南フランス ラングドックのスター候補の登場です!
●『ジュテーム』2011年 ドメーヌ・バサック 南フランス 赤 コート・デ・トングI.G.P. 750ml 1770円税込み
「おっ!名前がイイね『ジュテーム』 愛だね愛(笑)。これだけで認めたいね(笑)。」
「旨い!豊潤だね(笑)。とっても飲み易い!」
「あー!惹かれるなぁ。このワインに騙されたい(笑)。」
「この豊満さは南フランスらしいけど、アルコールっぽさがないですよね?スッゴく綺麗。」
家内「アルコール分は14%あります。でも感じませんよね(笑)。」
「コーヒーっぽさは確かにルーションの感じだけど、今まで飲んだルーションのワインとは違うよね?」
「セパージュはグルナッシュなんですか?」
私「グルナッシュは40%、カベルネ・フランが40%、シラーが20%なんですよ。ベリーの赤さ明るさが特徴的ですよね(笑)。」
家内「カベルネ・フランが入っている南フランスのワインは初めて飲みました(笑)。」
「この赤いベリーの味わいはカベルネ・フランなんですね?」
私「はい。ルーション辺りだと濃いワインは良く見かけますが、果実味が真っ黒になりがちです(笑)。この点、『ジュテーム』は赤さ明るさがあり斬新かと。果実味の輪郭が明瞭です。」
「ルーションの濃いワインってジャムやペーストっぽくなるけど、味わいはブラックベリー一辺倒だよね(笑)。」
「このワイン、とってもフレッシュなレッドベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、がはっきり感じますよね。」
「グルナッシはどこに行っちゃったんですか(笑)?」
私「よくお気づきで!『ジュテーム』のグルナッシュはチェリーやラズベリーっぽさになっているみたいです。」
「マスキューさん、グルナッシュってプラムっぽくないんですか?」
私「大体は熟したプラムやプルーンっぽいニュアンスになりがちですが、寒暖差のある畑で丁寧に造られたグルナッシはチェリーやラズベリーっぽい上物になります。」
「『ジュテーム』はグルナッシュも上物なんですね(笑)。」
私「『ジュテーム』はドメーヌ・バサックの特別なキュヴェのようです。跡取りのルイさんはまだ24歳ですが、奥さんが日本人とか。その愛する奥さんの母国日本に対する特別品のようです。」
「そりゃ、旨い訳だ(笑)。」
私「あとこのワイン、実は新樽で10ヶ月熟成されてます。でも新樽を使った感じが解りません。」
「そう言えばそうです。それってどう言うことなんですか?」
私「新樽の強い香りより、果実の香りが勝っていると言うことです。良いワインの証です。」
「樽はバリックですか?」
私「確認はしていませんが、おそらく500リットル前後の樽かと。」
「広がりがとてもありますよね。余韻が長くて、いつまでも浸ってられますよね。」
「雑味がないんだよね。南フランスらしくない(笑)。」
私「素晴らしい完成度かと(笑)。」

さて、これからクライマックス(笑)。クラシックなイタリア・ワインの登場です(笑)。
モンテファルコ・ロッソ2009年 アダンティ イタリア ウンブリア州 赤 モンテファルコ・ロッソD.O.C.750ml 1980円税込み家内「中部イタリア ウンブリア州のワインです。サッカーのペルージャの本拠地です(笑)。」
「ペルージャかぁ(笑)。食べ物の美味しいところですよね(笑)。」
「トスカーナの東隣の山の中だっけ?」
私「海に面していませんよね。」
「おっ!こりゃ、大物ですなぁ(笑)。」
「色はさほど濃くないけど、凄い凝縮感。みっちり詰まってる(笑)。」「果実味が綺麗。しかも膨大。」
「ミネラルや革のニュアンスがあって、ジビエ食べたくなるね(笑)。」
私「いかにも山里のワインですよね。鹿とか野鳥の臭い肉に合うんでしょうね(笑)。」
「そうそう(笑)。鹿だよね鹿(笑)!良いワインって飲んでいると食べ物を連想しちゃうよね(笑)。」
私「そーなんですよ。ワイン自体が、地の食べ物に良く合うようになってるんですね。」
「ところで、日本でも鹿食べられますか?」
私は解りませんんので、食通のTさんに教えていただきました。
Tさん「北海道の利尻で野生の鹿を捕って、出荷してますよ(笑)。あまりに野生の鹿が多いのと、広大な土地を利用して上手に捕まえるみたいですよ。計画的に出荷できるようですから、新鮮なジビエが食べられます。高くないし(笑)。」
「おー!それ良いですね(笑)。」
「ブルゴーニュのピノ・ノワールに鹿が定番ですけれど、このワインも共通した味わいがありますよね。マスキューさんがピノ・ノワール的と言ったのも解りましたよ(笑)。」
「サンジョベーゼが主体でもこんな味になるんですね。」
「確か、この地域のD.O.C.G.はモンテファルコ・サグランティーノでしたよね。モンテファルコ・ロッソの上のランクですよね?」
家内「格はモンテファルコ・サグランティーノが上ですが、モンテファルコ・ロッソとは別物と考えた方が正しいみたいです。モンテファルコ・ロッソはサグランティーノが15%までですが、モンテファルコ・サグランティーノは75%入れます。出来上がるワインも全く別物、別次元です(笑)。」
私「このアダンティもモンテファルコ・サグランティーノを造っていますが、物凄いワインです。息が出来ないほど(笑)。同じ系列のワインとは思えませんでした。」
「次回の試飲会ででますか(笑)?」
私「ノーコメントです(笑)。」

そして、最後が
●『ゴディコ』2009年 チウ・チウ イタリア マルケ州 赤 ロッソ・ピチェーノ・スペリオーレD.O.P. 750ml 1980円税込み
「マスキューさん!また、無名な産地のワイン探しましたね(笑)。チウ・チウ?生産者の名前ですか?イイ名前ですねぇ~(笑)。」
私「でしょ(笑)。」
「こりゃ、大物ですな(笑)。パワーが物凄い。あと深い。」
「たしかにディープ。立体的だしね。立派なワインだね(笑)。」
私「この『ゴディコ』チウ・チウのミドル・レンジなんですよ。2009年でようやく飲み頃に入った感じです。生産者は、感覚的には早く飲めるキュヴェとして造ってます(笑)。」
「これで早飲みのスタイルなんだ!? この上のワインはどんな味なんですか?」
私「とりつく島もない感じです(笑)。何時飲み頃になるか解りません(笑)。」
「時間とワイン造りのスパンが違うんだね(笑)。」
「私、『ゴディコ』の下の『バッカス』を先日飲みました(笑)。あれも相当旨かったでしたよ(笑)。マスキューさん取り扱わないんですか?」
私「さすが!良くご存知で!今回は並びの都合で『バッカス』はパスしました(笑)。でも、12月から入荷させますよ(笑)。」
「このワイン、アマローネした高級なモンテプルチアーノみたいだね。本物の味がするね。」
「テヌータ・サン・アントニオのスボンサに似ていませんか?」
私「良くお気づきで!あれはカベルネをアマローネしてブレンドしています。凝縮したカシスの味わいが良く似てますよね。」
「驚くほどの凝縮感があるけれど、カシスや黒スグリの果実味が膨大だよね。余分な物が無い感じ。あと、口当たりが優しいよね。」
私「ありがとうございます。この点、日本人の口に合うかと。山葡萄や甘く煮た黒豆に合うと思います。カベルネにある硬さがないんですよね。」
家内「タンニンの量は膨大なんですが、意地悪に感じません。」

実はマスキューのセラーには、チウ・チウが造ったオフィーダ2005年が1本あります(笑)。もちろんD.O.C.G.昇格前のワインです。あまりに凄くて、ついつい仕入れてしまったワインです(笑)。
あと10年たったら一緒に飲んでみませんか(笑)?


ご来店ありがとうございました。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 2013Nov

Dec 02, 2013 by weblogland |
昨日は皆様のご来店ありがとうございました。

まず冒頭から変更です(すみません。)。
予定ではモントナールの『ルガーナ』がトップで、『チャコリ』が二番手でしたが、家内と抜栓して試飲してみると
家内「チャコリのフルーティーさは際だっているから、一番手が良いんじゃないかな?」
私「そーだよね。たしかに!チャコリは冷やして供出するから、最初に出すべきだね。」

こんな訳で…。
まずは
〇『エウケニ』 チャコリ 2012年 アルトマーニャ・チャコリ スペイン バスク チャコリ・デ・アラバD.O.750ml 1980円税込み
「さっ・わっ・やっ・かぁー!」
「ライムの天使降臨!」
「アルコールっぽさや口の中を邪魔する癖がない。」
「癖はあるけど癖がない(笑)?凄い個性だよね。」
「ワインだけどワインっぽくない。」
家内「そーなんです(笑)。とってもユニークなんですよ。私チャコリが好きで好きで(笑)、ずっと探していたんですよ。でもなかなか無くて。」
私「チビチビ飲む気にはならないですよね(笑)。」
「そうそう。グビグヒ行かなきゃ!」
私「今日は試飲会なのでご勘弁を(笑)!」
「初めてチャコリ飲みました(笑)。マスキューさんの言う通りシードル的ですよね。冷涼な産地で育まれた文化を感じるよね。ところでチャコリ調べたんだけど、凄く高価ですよね。3000円以下のものはないし、なかには9000円なんてあるんでビックリしましたよ。」
私「そーなんです。基本的にはバスク内で一年の内に地産地消されますから域外には出ません。あと晴れと雨曇りが半々の気候ですから、葡萄栽培はかなり困難のようです。糖分が上がらないのと病気の対処が大変なようです。」
家内「畑も急峻で、全体で200ヘクタールしかないようですから生産量はもともと少ないんですよね。」
「バスクもリアス・バイサスみたいに棚仕立てですよね。日本もフランスやイタリアの著名ワインの真似ばかりやるんじゃなくて、気候風土にあったワイン造り出来ないものですかね?ヒントはあると思うんですが。」
「海外のコンテストで金賞取ったというのも販売戦略でしょうが、まずは地産地消のワイン文化が日本にも出来ると良いですね(笑)。」
「マスキューさん!これは瓶を高く掲げてグラスに注ぎ込むんだよね。やってみてよ!」
私「無理です(笑)!絶対にこぼします。」
「あれってワインの香りを出すためにやるんですよね?シェリーなんかと一緒ですよね?」
私「良くご存知で!シェリーを樽からグラスに注ぐ時に、蔵人(ベネンシア・ドール)がやりますよね。樽の眠りから、一気に空気に触れさせて目覚めさせる訳です。」
家内「チャコリはシェリーほど頑強ではないんですが、空気を入れて香りを立てて一気に飲む感じなんでしょうね。グビグヒと(笑)。」
私「今、ロンドンのバーを中心にカクテルを造る時、シェーカーを振らないで二つのシェーカーを口を開けたまま高低差をつけてジョコジョコ混ぜるスローイングというやり方が流行ってます。スペインの影響です。日本のバーでもやっているお店があります(笑)。」
「イギリス人はスペイン好きだからなぁ(笑)。」
「スペインはイギリス人の避寒地ですもんね。スペイン人の明るいところをイギリス人は好きなんでしょうね。」
「ボルドーからだと海岸線沿いに車で3時間ほどでバスクにつくけれど、バスクは全く異郷の地(笑)。驚くほどでしたね。」
「学生時代バスク解放独立同盟みたいのがあって爆弾テロが頻発してたよね。IRAと双璧だったな。今の人に言っても解らないか(笑)。」
「バスクのワインは初めて飲みましたが、何と合わせるのですか?」
家内「有名なのがスケトウ鱈ですか。牛乳で煮るみたいですよ。北大西洋ね鱈は大きいんですよ(笑)。」
私「あまりピンときませんよね(笑)。でもチャコリの酸のニュアンスは日本人には好ましいと思うんですが…。カボスなんかに良く合うかな。」
「ポン酢醤油には合いますよね。考えると涎が出ちゃう(笑)。」
家内「そーなんです。私はチャコリって、ちょっと辛いキムチ鍋のお友達だと確信してます(笑)。」
「なるほど!夏の暑い時に涼を求めて飲む印象がありますが、逆に冬に合わせるんですね!」
「ところで店長!このチャコリアルコール分12%もありますよ!」
私「あっ!本当だ!私ずっとチャコリはアルコール分8%だと思い込んでました。失礼いたしました!」
家内「このチャコリは海岸部の古い伝統的な産地ではなく2002年にD.O.指定された内陸の新しい産地です。チャコリ・デ・アラバと言います。海岸部より雨も少なく日照量も多いようです。糖分も高くなるようですね。」
私「たしかに8%のアルコール分だと輸出には無理があります。」
「なんでですか?」
私「輸送に耐えられません(笑)。品質が変わり易くて、扱えません。」
「このチャコリは大丈夫なんですか?」
私「大丈夫かと。ただし何年も寝かせるようなワインではありませんね。早く飲むに限ります。」
「ラベル・デザインを見るといかにもスペインっぽくてカッコイイですよね。心惹かれますね(笑)。」
「海外市場を意識してるんですね。」
「ソムリエ協会の教本に『名だたる白ワイン』とわざわざ書いてありましたよ(笑)。教本でワインを誉めるなんて異例ですよね。価値ある白ワインなんですね。」
家内「私はここに『日本チャコリ普及同盟』の設立と会長職につくことを宣言します!」
私「家内の暴走は止まりません(笑)。とりあえず、私は理事長に就任いたします。」

さて、続いてイタリアの白ワインです。
モントーナル・ルガーナ2011年 アジェンダ・アグリコーラ・モントナーレ イタリア ロンバルディア ルガーナD.O.C.白 750ml 1770円税込み
「柔らかいなぁ。」
「ふくよかで美味しい!」
「いかにも、豊かなイタリアワインですよね。」
私「雑味がありませんよね。柑橘類や桃やらフルーツのニュアンスに美しさがあります。無理に遅摘みしたようなくどさもないです。広がりと余韻の美しさから化学薬品などの影響も感じられません。」
「出しゃばったところがないけど、特別な個性もない?」
私「たしかに(笑)。そうも言えますね。完成度が高すぎるのかも?」
家内「実はモンスターなんですよ(笑)。」
「トレビアーノ・ルガーナってトレビアーノの亜種じゃないんですか?」
私「はい。私もずっと亜種かと思っていたんですが、モントナールの次男ロベルトさんから教えてもらいました。実際写真を見ると葉っぱの形状や大きさはいわゆる地中海系やヨーロッパ系とは違いました。あと、一房が大きい(笑)。500g以上ありますからビックリ。」
家内「ワイン用葡萄品種としては異例な大きさです。」
「ワイン用葡萄って小さいですよね。その方が良いワインが出来るって聞きました。」
私「そーなんです。まるでワイン用に品種改良する以前のような葡萄です(笑)。実際D.N.A.鑑定すると3000年ほど遡るようです。そして、1本の葡萄樹に3房残すことでベストなワインが造れるようです。」
「かなり特殊なんですね。」
私「実はここに11月14日に開けたルガーナが少し残っています。」
家内「ロベルト夫妻が来た時、一緒にテイスティングした残りなんですよ(笑)。」
「11月14日というと今日が11月30日だから…、二週間以上前のワインですか?」
私「もう香りや甘味はないんですが、ちょっとだけ飲んでみますか?」
一同「じぇ、じぇ、じぇ~!」
「ワインの味がする!」
「たしかに骨格しか残ってないけれど、まだしっかりしている!」
「酸が生きている!」
「マスキューさん、これどうやって保存してたんですか?」
私「普通にほっぽらかしですが…。」
「何回くらい途中にグラスに注いだんですか?」
私「もう底から2cmくらいしか残ってませんから、ちょくちょくテイスティングしましたよ。」
「私も途中何度かテイスティングさせてもらいましたけど、ここまで生命力があるとは!」
信じられない完成度と生命力!
「ワインの価値って価格じゃ決められないんですね。凄いワインが知らないところで知らない人が造っているんですね。」
「最初の優しい印象からは解らない堅牢さがあったんですね。マスキューさんは最初から解ってたんですか?」
私「解りませんでした。どのくらいでヘタルか知りたくて、ワインを残しました。でも、これほど生命力があるとは…。我ながらビックリしていました。」
家内「未知の良いワインって沢山ありそうですね(笑)。」


白ワインだけで、リポートが長くなってしまいましたので、次回に続きます(笑)。

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